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雑誌名 明治学院大学法律科学研究所年報 = Annual Report of Institute for Legal Research

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Academic year: 2021

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インターネット取引における適合性原則その他の法 的規律による投資者保護・救済について―アメリカ 法からの示唆

著者 倉重 八千代

雑誌名 明治学院大学法律科学研究所年報 = Annual Report of Institute for Legal Research

巻 34

ページ 49‑50

発行年 2018‑07‑31

URL http://hdl.handle.net/10723/00003430

(2)

49 インターネット取引における適合性原則その他の法的規律による投資者保護・救済について

インターネット取引における適合性原則

その他の法的規律による投資者保護・救済について

――アメリカ法からの示唆

(明治学院大学法律科学研究所・定例研究会報告、日本私法学会・個別報告を終えて)

倉 重 八千代

定例研究会(2017年 9 月、於:明治学院大学法律科学研究所)において、筆者は、テーマ「イ ンターネット取引における適合性原則その他の法的規律による投資者保護・救済について――ア メリカ法からの示唆」の研究報告の機会をいただいた。

本研究報告は、近年の我が国のICTの進展、高齢者をはじめとする個人投資家による証券市場 への参入を背景に、インターネット取引(インターネット等を通じた金融商品取引)において顕 在化した、①適合性原則(金融商品取引法40条 1 号)の適用の問題、②説明義務の履行等を巡る 法的課題に対し、投資者保護と市場の健全性の維持を図ってきたアメリカ法を対象とし、アメリ カ法との相違を考慮しつつ、得られる示唆を明らかにし、我が国において、あるべき解釈論の方 向性を提示することを目的とする。民法をはじめ、金融商品取引法、金融商品販売法、契約法、

消費者法、アメリカ法といった法分野、また、FD(Fiduciary…Duty)、AI(Artificial…Intelligence)、

RA(Robo-Advisor)の法的課題が交差する内容である。

本研究報告は、日本私法学会第81回(2017年度)大会(2017年10月、於:関西学院大学)の個 別報告における、事前報告として位置付けられる。

本テーマにつき、本定例研究会の他に、明治学院大学(以下、「本学」)では、共同研究「民事 法最新重要判例研究会」・「債権法改正を考える」(2017年 7 月、於:本学法律科学研究所)、「消 費者法研究会」(2017年 8 月および 9 月、於:本学法律科学研究所)、他大学では、「消費者法判 例研究会」(2017年 9 月、於:早稲田大学)、「最新判例研究会」(2017年 9 月、於:法政大学)に おいて、研究会代表者や研究会メンバーの先生方の御配慮により、事前報告の機会をいただいた。

各研究会では、民法、商法、金融商品取引法、契約法、消費者法、民事訴訟法、刑法、アメリカ 法、Fintech、AIといった分野を専門とする研究者、弁護士、実務家の方々から、貴重な御質問・

御意見・御助言をいただいた。

日本私法学会第81回(2017年度)大会では、例年に比して個別報告者が非常に少なく、当日の 天候は雨降りであったにもかかわらず、早朝から多くの先生方に御聴講いただき、貴重な御質問・

御意見・御助言をいただいた。学会報告準備、本研究においては、継続的に、本学研究者より貴 重な時間を何度も割いていただき、多大な御力添え、有用な御指導・御鞭撻をいただいた。

以上の御陰で、学会報告は大過なく終わり、また、一連の研究会報告および学会報告は、筆者 にとって、研究者としての研鑽を積む貴重な機会となった。日本私法学会、早稲田大学、法政大 学、関西学院大学、本学の関係者をはじめ、全ての関係者に厚く御礼を申し上げる。

(3)

50 定例研究会

ところで、2016年12月に早稲田大学の篠塚昭次名誉教授が御逝去され、2018年 1 月に早稲田大 学の西原博史教授が御逝去された。筆者は、早稲田大学大学院博士後期課程在学中、篠塚名誉教 授より、民法の分野において御指導・御鞭撻を賜り、推薦者の一人となっていただき日本私法学 会に入会した。また、早稲田大学助手在職中、西原教授より、ドイツ法・EU法の分野で御指導・

御鞭撻を賜った。篠塚名誉教授および西原教授からは、御著書を寄贈していただいたり、研究者 としての学会報告の重要性を御教示いただいたこともあった。お優しかった偉大な両先生の数々 の御言葉や教えは、今でも、筆者の記憶に残っている。

この場を借りて、篠塚名誉教授および西原教授の御逝去を偲び、謹んで哀悼の意を表したい。

なお、本テーマの内容は、研究報告として、日本私法学会「私法」第80号(有斐閣、2018年)

に掲載される予定である。このため、詳細については、当雑誌「私法」を参照していただきたい。

最後となるが、本研究には残された課題も多く、今後、研究を更に深化させて行く所存である。

諸先生方の変わらぬ御指導・御鞭撻を賜ることができれば幸甚である。

参照

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