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近畿国公立大学の「地学実験」の現況

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

近畿国公立大学の「地学実験」の現況

著者 梅田 甲子郎

雑誌名 奈良教育大学教育研究所紀要

19

ページ 45‑52

発行年 1983‑03‑23

その他のタイトル On Some States of "Experiments of Earth Science" at the National or Public

Universities in the Kinki District.

URL http://hdl.handle.net/10105/6554

(2)

近畿国公立大学の「地学実験」の現況*

梅田甲子郎舳

 (地学教室)

 まえがき

 理科教育における実験・実習の重要性は今更論を侯たないが、我国の実験教育は講義中心の授 業のため極めて貧弱であるといわれている。それが果して正しい評価がどうか、また、現実に地 学実験教育がどのように行われているかを知る一助とするために、近畿付近の国公立大学の地学 実験の実状を調査してみた。具体的には近畿付近の国公立大学の地学実験の内容の比較と、京都 大学教養部と奈良女子大学理学部の地学実験受講者に対するアンケート調査を行った。

 調査にあたって種々貴重な御教示と御援助を賜った京都大学教養部繁沢和夫教授・同平賀章三

(非常勤)講師・名古屋大学教養部嘉藤良次郎教授・同塩崎平之助教授・大阪大学教養部久米昭一 教授・大阪市立大学理学部八尾昭講師・神戸大学教養部後藤博弥教授・同宮田隆夫助教授・同教 育学部中島和一教授・大阪府立大学伊藤英文教授・京都工芸繊維大学吉田直二郎教授およびアン ケートに応じて下さった京都大学教養部と奈良女子大学理学部の昭和57年度前期の地学実験受講 者の諸君に対して深甚なる謝意を表する。

 各大学の地学実験の内容

 大学によって、地学実験の内容は種々様々である。まず、具体的に大学別にその内容を羅列し

てみる。

 a 大阪大学

  教養部において、理科系の一般教育科目の一つとして、地学実験が週2,3回に分けて行わ れている。通年で週3時間で2単位であり、中高校の理科教員免許状取得に有効な単位でもある。

本年度の受講者は、理学部定員190名のうち、地学実験が必修となっている物理学科生をふくめ て65名、工学部・基礎工学部定員ユ,iOO名のうちlO名、その他、薬学部4名、歯学部1名、大 学院生4名、聴講生4名の総計88名である。地質鉱物の教官5名と地球物理の教官2名と非常 勤2名により行われ、実験項目は明ばんの結晶育成・結晶面の表示とステレオ投影・鉱物の同定

・偏光顕微鏡・屈折率測定・X線粉末法による格子常数・測量・電探比抵抗法・化石・地質図学

・野外地質調査・空中写真・ラジオ天気図・震源の決定・地震探査屈折法・岩石自然残留磁気な どである。

 b 大阪市立大挙

* On Some States of Experiments of Earth Science at the National or Public   Universit{es in the Kinki District.

**Kohshiro Umeda (Department of Earth Science,Nara University of Education,

  Nara)

(3)

  教養部の地学実験は、前期の水曜日の週1回3時間1単位のみである。受講生は主として理 学部の2回生であって、理学部定員100名のうち地学専攻生以外の学生30〜40名と工学部の数 名の学生が、主に教員免許状取得の目的で受講している。実験の授業は理学部の地球物理2名、

岩石1名、鉱物1名、地層・堆積・化石3名の教員によって行われ、各人2回ずつ担当し、それ ぞれの専門分野に関する実習実験を指導している。

 C 大阪府立大学

  学部共通の基礎科目として、週2,3回に分けて地学実験の授業を行っている。前期は工学 部の学生的40名、後期は農学部の学生的40名が、教員免許状取得の目的を兼ねて受講している。

岩石ユ名、物理地質1名の教員と地球物理の非常勤講師1名により、鉱物・岩石・化石・ステレ オ投影・地質図学・天気図などの実験を行う。半年週3時間1単位であ孔

 d 京都大学

  教養部の一般教育科目に地学実験法・同実験Iおよび皿があり、教員免許状取得に有効な 科目でもある。教養部地学教室の地質鉱物3名、地球物理3名の計6名の教官と非常勤講師14名

により、毎週月・水・金にI、火・木に皿の毎回4時間の授業を行っている。Iは主として理科 系1回生を対象とし、鉱物・岩石・化石の観察・鉱物の物理性・結晶面投影計算・偏光顕微鏡・

地質図学・測量・物理探査などの地質鉱物関係の実験実習を行い、uは主として2回生を対象と し、測地学・地震学・陸水学・気象学・地球電磁気学・天文学に関する基礎実験と特殊課題実験 を内容としている。Iは前期または後期のみの半年週4時間2単位のものと、通年週4時間4単 位のものがあり、nはすべて半年週4時間2単位である。本年の受講者は半年4時間2単位を1 名と計算してIが123名、πが132名である。

 e 京都工芸せん維大学

  工芸学部とせん維学部の共通教職科目として地学実験がある。5日間の集中講義で1単位と し、工芸学部の鉱物の教官とせん維学部の地球物理の教官により授業が行われている。年によ り変動はあるが、受講者は30名ないし40名である。

 f 名古屋大学

  教養部の理科系学生のための一般教育科目として地学実習がある。教職用としては理学部で 改めて地学実験を集中講義で実施している。教養部の地学実習はT AとT Bの2コースがあり、

TAは主として化石を中心とした実習実験を行うもので前期週1回のみ行われ、TBは鉱物・岩 石を主とした実習実験を行い、前後期それぞれ週2回行われている。すべて半年週3時間1単位 である。教養部地学教室の4名の教官はすべて地質鉱物が専門であるため、実習の内容は地質鉱 物のみであり、特に野外実習を重要視し、1泊の実習旅行または日帰り2日の実習を必修として いる。受講者の学部別の人数の過去3ケ年の年平均は、農学部85.0人・理学部67.O人・工学部

16.7人・医学部2.3人・文学部a3人の合計173.3人である。

 g 神戸大学

  教養部では一般教育科目として前期にそのIとその皿、後期にその皿の三種類の地学実験を 行っている。すべて週3時間1単位であり、その1は工学部土木科・農学部などの学生を対象と

一』6一

(4)

したもので受講生は約30名、その皿は理学部地球科学科の学生を対象としたもので受講生は約20 名、その皿は一般の学生を対象としたもので受講生は約10名である。教養部地学教室の教官は気 象1、地質2、地球化学(岩石)1の計4名で、実験の内容は一般の学生向けのその㎜を例にあ げると空中写真・地質図学 野外実習・鉱物観察・岩石鑑定・岩石薄片作製・偏光顕微鏡・河川 水の分析・天気図であり、そのIではこれに実用的な実験を加え、その皿ではやや専門的な実験

を加える。教員免許状取得のための地学実験としては、教育学部では教育学部地学教室の教官に よる地学実験があり、教育学部以外の教員免許状取得希望者のためには、理学部において地学基 礎実験という授業が行われることになっている。

 h 奈良女子大学

  理学部の共通基礎科目として地学実験があり、天文気象1、地質鉱物1の2名の非常勤講師 が担当している。内容は天体観測・星座盤作製 気象観測・ラジオ天気図・鉱物観察・岩石鑑定

・偏光顕微鏡・地質図学・結晶投影・野外実習などであり、前期と後期に同じ実験を繰返し、半 年週3時間ユ単位であって、教員免許状取得に有効な単位である。理学部の物理・化学・生物の 専攻学生的80名が、前後期に分れてほとんど全員が受講している。

 i 奈良教育大学

  地学実験は理科教員免許状取得希望者には必修である。但し特設理科地学専攻生は除外して いる。前後期それぞれ週1回3時間で1単位であり、前期35名、後期15名程度の受講生がいる。

天文1、気象1、地球物理1、鉱物1、岩石1、化石1の6名の教官が2回ずつの実験を担当す る。本年度の実験項目名は惑星の軌道決定法・恒星の距離決定法・気象観測・天気図・移動平均 法・震源決定法・鉱物観察・鉱物実験・岩石鑑定・野外実習・地質図学・化石観察である。

 内容の比較検討

 上述のように、地学実験には教養部の一般教育として行われる場合と学部の基礎科目・教職科 目として行われる場合があるが、一般教育として行われる場合でも、京大・阪大・大市大のよう に教員免許状取得に有効な単位になり得るものもあれば、名大・神大のように免許状に無関係の

ものもある。そのため名大では教養部と理学部の両方で、神大では教養部・教育学部・理学部の 三ケ所で、似たような内容の地学実験を行っている。

 地学実験はほとんどの大学が前期または後期の半年の週3時間1単位である。例外として阪大 の通年週3時間2単位と、京大の通年週4時間4単位がある。京大教養部の場合は、地学実験法 が2時間、同実験が2時間であり、実験法は講義も含むという建て前で4単位という計算になる。

また、授業内容も地質鉱物のみの通年4単位と地球物理(天文を含む)の半年2単位という多く の実験項目をそろえているが、これは非常勤講師を14名も動員し得るという恵まれた特殊なケ ースである。実験の単位は規定により、通年週3時間で2単位、半年ならばユ単位と定められて いるが、時間当りの単位数は講義の3分の1に過ぎず、講義偏重・実験軽視と云わざるを得ない。

このことは単に地学のみの問題ではなく、実験学科全体の問題であって、実験教育振興のために も実験の単位を大きくする必要がある。

 各大学の実験項目を見ると、地質鉱物関係はいづこも大同小異であるが、全体として見ると、

(5)

物理・化学・生物の基礎実験の内容が大学によってそれほど差がないのに比べると、地学実験の 内容は大挙により多少の差がある。その理由は、他の科目に比べて地学は多数の分野からなる科 目であり複数の教員により指導するため、基礎実験項目が他の科目ほど明らかでない上に、実験 教育の歴史が浅くて主要実験項目がまだ充分に定着し切っていないことと、各大学のそれぞれの 事情や伝統によって、地学教室構成員の専門分野に偏りがあることであろうと考えられる。もと もと大学教養部は旧制高校を母胎としたものが多い。例えば、姫路高校は神大教養都に、大阪高 校と浪速高校は阪大教養部に、三高は京大教養部に、八高は名大教養部にそれぞれ転移したが、

その当時の教養部に新しく発足した地学教室を運営したのは旧制高校の鉱物学の教員である。し

.たがって、旧制高校から転じた教養部地学教室は、鉱物・地質を主とするという伝統が根強く、

名大教養部のように教官全員が地質鉱物専門であったり、阪大・神大のように大部分が地質鉱物 の教官で、一部に地球物理の教官が加わると云った所が多い。それ故、実験項目がすべて地質鉱 物である名大は例外としても、多くの大学では地質鉱物に関する項目が多く、それに多少の地球 物理に関する項目が加わるという程度のものが多い。とくに、天文関係の実験は全く欠くか、あ っても非常に少ない。これは天文を専門とする教員が少ないことも理由の一つであるが、天文で 最も重要な天体観測が、設備が不充分であること、夜間が主であり、天候に左右されることなど により実施が困難であって、多人数の一斉実験には不向きであるため、天文の実験とは、机上の 計算のみとなり、実験項目として適当でない点が多いという事情もある。ただし、教員養成大学 である京都教育大・大阪教育大・奈良教育大・滋賀大教育学部・和歌山大教育学部なとは天文・

地球物理と地質鉱物の教官数がほぼ同数という所が多い。

 最後に、教養部の地学実験が、物理・化学・生物の実験に比べて、受講生が非常に少ないとい う現実を見逃してはならない。例を京大教養部の理科の実験受講者にとり、半年4時間2単位を 工名と計算すると、物理ユ,500〜1,600名、化学1,700〜2,000名、生物800〜ユ、000名に対し、

地学250〜300名であって、物・化・生・地の実験受講者数の比は、ほほ、5:6:3:ユとな る。他の大学の教養部でもこの割合は大差ないであろう。高校でも、物・化・生に比べて地学の 受講率はかなり低いが、その高校よりも大学教養部の地学実験の受講率がさらに低いのは、工学 部・農学部・医薬学部などでは物理・化学・生物を基盤とする分野が多いのに対し、かっての採 鉱冶金学科のように地学を必須とする分野が極めて少ないのも原因であろう。

 受記者へのアンケート

 京都大学教養部の地学実験法・同実験1と、奈良女子大学理学部の地学実験の受講者に対して アノゲート調査を行った。調査時期は昭和57年度前期の終りである9月末の前期の実験の授業の 最終日であった。京大は月曜日の12名、水曜日の9名、金曜日の33名の計54名で、学部別に 見ると理学部28名、農学部18名、工学部5名、教育学部2名、医学部1名であり、奈良女子大 は火曜日のみの4ユ名で、化学専攻31名、生物専攻10名であった。アンケートは無記名で、高校 時代に履修した理科の科目名、教養課程中に履修予定の物・化・生・地の実験の単位数、地学実 験を受講する理由、有意義あるいは無意義と思う実験項目、および地学実験への感想・批判の5 項目について質問した。それらの結果を項目別に整理して述べる。

一48一

(6)

1.高校時代に履修した理科の科目

大学名  人数 物理I 物理皿 化学I 化学皿 生物I 生物皿 地学I 地学皿

京都大学 54

奈良女子大学 41

53 38

45 25

54

4ユ

43 39

43 40

10 18

25 18

8 0

 高校では、理科は2科目6単位が必修であるが、京大生は平均5.2科目、奈良女子大生は平均 5・3科目も履修してい孔かなり高い履修率である。

 2、教養課程中における物・化・生・地の実験修得予定単位数  京大の54名中52名、奈良女41名中36名の回答があった。

 京大における地学実験受講者の修得単位予定数を平均すると、物理200、化学204、生物 2.1ユ、地学4.54となり、平均的には地学実験を通年4単位受講し、物・化・生はすべて半年2 単位を受講するということになる。

 奈良女子大の場合は、平均すると、物理1.OO、化学0.77、生物O.66、地学1.OOとなる。物理 実験と地学実験は全員ユ単位ずつ受講しているが、化学実験と生物実験を受講しない学生がいる のは、化学および生物の専攻生で、それぞれの専攻の科目のこのような一般基礎実験を受けない 者がいるためであり、結局は全員が教職に必要な理科の実験単位はすべて修得する。

 3.地学実験を受講する目的

 受講目的を下記の項目よりえらぴ出すように求めた。数項目えらんだ人も無回答の人もいたが、

えらぱれた項目を単純に集計した場合(I)と、1人1票として計算した場合(皿)を次に示す。

京都大学 奈良女子大学

I

II

I

II

中高校理科教員免許状取得のため

ユ5 lZ83

36 29−42 将来の専攻に役立つから

I6 1

1

10.00 2 0.58

I

地学に興味があるから

22 1 I5.50 5 1 258

I

自然科学的教養を得るため 20 i4.67

ユ6

8−42

1

その他

1

ll 1.00 O 0

74 1

54.00 59 1 41.00

I

 京大てば一 興味がある と}教養を得る が最も多く}将来の専攻に役立つ と..教員免許状 取得 がこれに次ぎ、ほぼ4分されているのに対し、奈良女は全体の9割が免許状取得をあげ、

一部に教養をあげているという結果になった。京大の場合は一般教育科目の一つであって元来が 教養を目的とし、免許状取得は二次的と考えられているのに対し、奈良女の場合は学部基礎科目 の一つであって教職用の色彩が濃い上に、学生全体に教員志向が強いのが理由がも知れない。

 4 有意義または無意義と感じた実験項目

 無回答の人も数項目あげた人もいたが、あげられた項目を単純に集計した場合(I)と、1人1 票として計算した場合(皿)を次に示す。

(7)

京都大学 意義

実験項目

I 1

II

I

7 I 3.74 3 I

3.0

1

晶族決定 3

I

1.50 9 I

I

a0

X線回折 8

1

4.40

1 1.0

7 4.34

1 1.0

1

偏光顕微鏡 8 I 4.04

1 1 1.0

6 I 3.84 7

6.5

1

1

地質図学 11

1

6.74 9 1

8−5

野外実習 27 I 21.40 1

I

I

1.O

I 400 23 1 23.O

77 i5400 55 54.O

京大の実験で、有意義が圧倒的に多いのは野外実習である。次いで、偏光顕微鏡・X線回折・

岩石は、有意義が無意義より大分多い。化石・地質図・鉱物は賛否相半ばという所であるが、晶 族決定に無意義がかなり多い。これは、対称の要素により晶族を分ける実験の本来の意味が判り 難く教え難い所に原因があるのであろう。

奈良女子大学

実験項目

I

I

11

I

天体観測 3

1 2.3

0 I

O.O

星座盤作製 6 I

3.5

9

9.O

気象観測 2

1

I

1.O

3

2.5

1

6 1

3.0

2

I 2.O

1

1

O 1

0−0

5

I 5.0

鉱物観察 2 I

1.5 1 I

I

0.5

鉱物実験

1 0.5 1 0.5

結晶投影 3 11

2.5

5 1

4.5

岩石鑑定 8 1

6.5 1 1 1.O

偏光顕微鏡 6

5.0 1 1

1.0一

地質図学 2

1.5

3

I I 2.O

野外実習 19

ユ4.3

O

I I 0.O

O

0.0

13

1 1

13.0

58

1

41.0 44 41.O

奈良女子大でも圧倒的に有意義が多いのは野外実習で、京大と同様、約半数が有意義としてい て、天体観測とともに無意義がOである。その他、星座盤・天気図・岩石鑑定・偏光顕微鏡がや

一50一

(8)

や有意義が多い。無意義が多いのが、星座盤・微気象・結晶投影の三者である。星座盤について は工作にすぎないとする不満、微気象については講義のみであるとの不満、結晶投影は意味が充 分判らないという不満であった。

 5.感想・批判・要求・苦言

 上記のいづれかがあれば記入するように求めたが、理科系の真面目な学生が多いためか、無記 名にも拘らず、批判・苦言の類は全く見当らなかった。両大学とも地質野外実習をもっとふやす べきであろうという意見が多く、奈良女子大ではさらに天体観測をふやして欲しいという希望が 多かった。物理・化学の実験に似たようなことをやっても、何となく中途半端に感じるので、地 学は自然観察に重点をおいた方が、実験として有意義であるということである。また、地学実験 の内容が豊富でもあり、教室の講義よりずっと面白いという感想が多かった。学生諸君も充分に 実験教育の効果を認識しているものと思える。

 あとがき

 地学に限らず、実験実習は充分な設備・備品・消耗品を準備しなければならない上に、その実 施にはさまざまな工夫を必要とし、何かと心労が多い。特に多人数の一斉実験において黙りであ る。実験を中心として講義を補うというのが理科教育の理想であろうが、その実現は実際にはか なり困難である。そのような理想にはほど遠いが、いづれの大学もそれぞれの地学教室の特徴を 生かし、特有の実験教育を実施しており、学生も実験の重要性を理解し、積極的に真面目に受講

していて、一応、大学の地学実験教育の現況は健全であるといえ乱

       参  考  文  献

板倉聖宣(1968) 日本理科教育史 第一法規4版

渡辺景隆ほか(1968) 地学教育の現代化に関する研究 そのI 文部省科研費によるグル       ープ研究報告

梅田甲子郎(ユ98ユ) 高校地学教育の基本的問題について 奈良教育大教育研究所紀要17        号

地学教育小委員会(1982)大学の地学教育に関する実情基礎調査のまとめ 地質学雑誌88        巻 11号

(9)

52一

参照

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