はじめに(第二回日韓神学者会議「モルトマン神学 の受容をめぐって」)
著者 聖学院大学 総合研究所
雑誌名 聖学院大学総合研究所紀要
号 No.55
ページ 73‑74
発行年 2013‑03
URL http://id.nii.ac.jp/1477/00001423/
Title
はじめに(第二回日韓神学者会議「モルトマン神学の受容をめぐって」)Author(s)
聖学院大学総合研究所Citation
聖学院大学総合研究所紀要, No.55, 2013.3 : 73-74URL
http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=4688Rights
聖学院学術情報発信システム : SERVE
SEigakuin Repository and academic archiVE
73 第2回日韓神学者会議 はじめに
第二回日韓神学者会議﹁モルトマン神学の受容をめぐって﹂
はじめに
二〇〇八年に締結された長老会神学大学校と聖学院大学の﹁交流協定﹂により︑﹁日韓神学者会議﹂を︑日本と韓国で交互に開催することが決まった︒それぞれの学校から一名の講演者と一名のコメンテータを立てる︑主題はその都度協議して決定する︒事前に講演内容を収めた資料集を発行する︑など簡単な取り決めがなされた︒
第一回は︑二〇〇九年三月一〇日に﹁欧米神学とアジア神学﹂を主題にソウルの長老会神学大学校世界教会協力センターで開催された︒第二回は︑聖学院大学で開催することになっていたが︑諸般の事情により︑三年後の二〇一二年一一月二日に聖学院本部新館で開催された︒第二回の主題は相互の議論の後︑韓国教会に大きな影響を与えているドイツの神学者︑﹁ユルゲン・モルトマンの受容﹂に決まった︒なおモルトマン神学の韓国における影響については︑会議に参加され︑難しい議論の通訳にたずさわってくださった洛雲海教授の﹁韓国の神学︱︱ユルゲン・モルトマンとの関わりから﹂︵﹃聖学院大学総合研究所紀要﹄五一号︶が参考になるであろう︒
74
ここに収められている論文は︑会議で発表された原稿に手を加えられたものである︒また開会礼拝での左近豊准教授の説教原稿も収めた︒会議には︑二〇一二年一〇月に総長に就任された金明容教授を団長に︑長老会神学大学校から五名の教授が参加された︒金明容教授は︑ユルゲン・モルトマン教授のもとで博士の学位を取得され︑数多くのモルトマンに関する論文を発表している︒その一部は高萬松助教により翻訳され︑﹃聖学院大学総合研究所紀要﹄五二号などに掲載されている︒また発表はされなかったが︑ユ・ヘヨン教授︵研究支援処長︑実践神学︑スピリチュアリティ研究︶が参加された︒会議は︑あらかじめ用意された論文に基づく講演とコメント︑そして議論で構成された︒日本ではモルトマンの翻訳は多数なされているが︑圧倒的な影響を受けたとは言えないであろう︒韓国におけるモルトマンの強い影響に対して日本ではなぜそれほど影響を持っていないのかについても日韓両国の神学をめぐって白熱した議論がなされたが︑本紀要論文はその議論を反映させたものとはなっていない︒議論を継続させるためにも議論の部分まで記録に残すこと︑また両国語︵あるいは英語︶で出版することなどは今後の課題である︒