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授業課題の提示方法について ― 授業における「教 授刺激」(Impuls)概念を手がかりとして ―
著者 小野 擴男
雑誌名 奈良教育大学教育研究所紀要
巻 25
ページ 55‑67
発行年 1989‑03‑01
その他のタイトル A Study on Presentation of Academic Tasks in Classrooms ; Some Implications of Concept of Impuls
URL http://hdl.handle.net/10105/6678
授業課題の提示方法について
一授業における「教授刺激」(Impu1s)概念を手がかりとして一
小野擦男
要旨:教科内容は子どもに「伝達」されるのではなく・子ども自身に学び取ら れなくてはならない。教授行為はなによりも、子どもたちの能動的な学習活動 を呼び起こさなくてはならならないのである。そうした学習活動を引き起こす ためには、諸々の教授行為は「教授課題」に向けて子どもたちの学習を「駆動」
し「制御」することのできる「教授刺激」(Impu1s)として機能しなくてはな らないのであり、教授学における広義の「ゆさぶり」を子どもに与えるもので なくてはならない。
キーワード:教授課題、教授刺激、「ゆさぶり」
はじめに
授業というのは、いうまでもなく人類の文化遺産の基礎である教科内容を伝え、学び取らせて いく場である。授業という場を通して、人類が長年にわたって形成してきた諸科学(芸術)の基 礎を次の世代にきわめて「効率的に」伝えていくことができるのである。子どもたちが字の読み 書きができ、数の計算ができるようになるのも、子どもたちのうちにそうした国語力や計算力が 秘められていて、それが「自然」に開花してくるというのではない。そうした教科内容が大人の 世代から伝えられていくことによって、子どもたちが「読み、書き、算」の能力を獲得するので ある。授業では、どんな内容を子どもたちに伝えるのかが、最も基本的な課題となる、といわれ るゆえんである。何をこそ教えなくてはならないのかを明確にすることなしに教師は授業を展開 していくことはできない。
さらにまた、「何を」教えるかを問題とすることは、「どのようにして」を無視するということ では決してない。いかにすぐれた内容であっても、それが自動的に子どもたちの頭の中に記銘さ れるわけではない。どんな材料(教材)を用いて、どんな手111貢で教えたならぱ、子どもたちに
「楽しく」またわかりやすく教えることができるのかが問われなくてはならないのである。内容 の確定は同時に広い意味(教材づくりをも含めた)での教授方法の問題をも内包することになる。
A Study on Presen七ation of Academic Tasks in Classrooms;Some Imp1ications of Con−
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