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韓狭衣物語総索引呈誉桀

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Academic year: 2021

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(1)

韓狭衣物語総索引呈誉桀

笠間索引叢刊 54

(2)
(3)

 本書の編者たち4名は,昭和42年に『枕草子総索引』を刊行した。そ の後も引続き,4人揃って何か仕事をしたいというので,ちょうどその 頃,石川徹氏と共編になる日本古典全書本(朝日新聞社)『狭衣物語』(上巻 昭和4⑪年7月,下巻昭和42年12月刊)を刊行したあげくであったので,狭衣 物語の索引作製を希望する旨を告げたのであった。

 『枕草子総索引』の時代とは違って,当時は,4人とも職場を異にし た上,それぞれ多忙な勤務の中を,余暇を利用して孜々として仕事は続 けられた。爾来,いつの間にか5年の日子が経過したが,その間作製上 の問題点について幾度か質疑が寄せられた。

 本日でき上りましたといって届けられた原稿を一見するに,解釈に資 するためいろいろ工夫された跡が見られる。これは『枕草子総索引』を 作製した時の経験が生かされたものと思うが,いかに使い易いものを作 るかが関心を占めているようであり,精神としては前著を受けついでい

る。

 本書ははじめにも一言したように,日本古典全書本によって作製され たものである。該書は元和古活字本を底本にしたもので,いわゆる狭衣 物語の流布本である。この索引はすでに昭和49年秋にはでき上っていた が,時を同じうして塚原鉄雄氏によって同じ書名の索引が刊行される由 を聞き,その刊行に手間どっていた。該書は日本古典文学大系本(岩波書 店)により,内閣文庫本を底本にして作製されたもので,内容的には古 典全書本と大きな異同があり,決して重複するものではない。各々の異 本のために索引が刊行されることは研究者にとって有り難いことである。

ようやく本書の刊行も間近いことと聞き,序文を書いた次第であるが,

今後は両書の索引を利用することによって狭衣物語の研究はまた一段と 進展することと思う。

(4)

 4君の労苦に対して深甚な感謝を表するとともに,出版を引受けられ た笠間書院主池田猛雄氏に対して深甚なる感謝の意を表する次第である。

昭和52年5月20日名古屋大学名誉教授松村博司

(5)

凡   例

本書は古活字本狭衣物語の全ての語を検索することを目的として編纂した。

(1)本文について

 本文は,松村博司先生,石川徹先生校註の『日本古典全書 狭衣物語 上・下』

(朝日新聞社 昭和40年,昭和42年発行)を使用した。この本文は「元和九年五 月中旬 心也開板」の刊記を有する古活字本(静嘉堂文庫蔵)を底本とする。

(2)漢字の読みについて

イ 底本に漢字で記された語の読みは,底本に振仮名のある場合はそれに従つた。

 ない場合は,古活字本などを参照し,当時の普通の読みと思はれるものによつ た。いく通りにも読めるものは,他の読み方も項立して洩れることのないやう  に配慮Lた。

ロ 暦月は訓読であることが明らかなもの以外は,音読の項に入れた。

ハ 数字は訓読であることが明らかなもの以外は,音読の項に入れた。

二 いく通りにも読める語で,読みの不明のものは,「大殿」は「おほいとの」に,

「御前」は「おまへ」に,「行幸」は「ぎやうがう」に,「過す」は「すぐす」に,

 「行く」は「ゆく」に,「夜」は「よ」にのやうに,便宜上一方に入れた。

ホ 「御」の読みのみは,便宜上底本の振仮名によらなかつた。明らかなものは「み」

 「お」など読み分けたが,一般には「おほん」とした。「おほん」の中には,「お  ほん」以外の読みも出来るものや,不明のものを含めた。

(3)校異について

 底本において,本文を改めて*印を施した箇所には,本書においても*印を施し,

検索の便をはかつた。

(4)見出語にっいて

 イ 原則として単語を単位とした。但し,まとめて項立した方が適当と思はれる   複合語や,「あるかなきか」「人知れず」などの連語は,その一まおめを見出語   とした上,それを構成する単語の項にも参照項目として示し,単語からも検索   出来るやうにした。

 ロ 経文などはまとめて見出語とし,切断しなかつた。

(6)

(5)単語の認定にっいて

 単語の認定はなるべく普通の説に従った。

(6)体言にっいて

イ 体言と体言とが続いた場合は,原則として複合語とした。但し,月日は月と  日とに分けた。

ロ 連体修飾語を伴つた体言の場合に,人名,官職,地名に関するものは,原則  としてまとめて項立した。

 体言と副詞との両方の用法のある「今」などの語は,便宜上体言の項にまと  めて扱つた。

(7)動詞について

イ いくつかの動詞が一続きになつてゐる場合は,原則として複合語とした。「う  ちもふす」など「うちも」に動詞が続いた場合は複合語とした。

ロ ニつの動詞の間に,助詞や補助動詞が入つたものは別語とした。

 サ変動詞「す」が字音語についた場合と,「急ぎす」「尽きす」のやうに動詞  の連用形について一続きとなつた場合,「心す」「ものす」などは,サ変の複合  動詞とした。

二 「たまふ」「聞ゆ」「侍り」などは,動詞と補助動詞とに分けた。

ホ 動詞の連用形は体言と区別しにくい場合があるが,なるべく動詞に認定した。

へ 活用形は六つに分け,二つの活用形が同じ形になる場合は略称で指示した。

 疑問語「いかが」「など」「などて」と,主語の「が」「の」に呼応する活用形は 連体形とした。実際には二つの活用形が同じ形になる場合に,どちらの活用形  に分類するか判定の困難な場合もある。その場合は,同じ形の他の活用形の例  にもあたって頂きたい。

(8)形容詞,形容動詞について

イ 「もの」「心」に続く場合は,原則として複合語にした。

ロ 形容動詞と,体言又は副詞とは識別の困難な場合が多いが,適宜判断して定  めた。

ハ 「いたく」「さらに」などは別に項立せず,形容詞,形容動詞の項に入れた。

二 形容詞の上に「御」がついた「御同じ顔」などは,まとめて項立した。

ホ 語幹は未然形の前に入れたが,シク活用の形容詞の語幹は,便宜上終止形に  含めた。

へ 活用形の取扱は動詞と同様である。

(7)

(9)助動詞について

 イ 便宜上,断定の助動詞「なり」「たり」の連用形に「に」「と」を設けず,助   詞「に」「と」の項に入れた。

 ロ 「る」「す」など一語と考へられてゐる助動詞は,意味の相違や,活用形の完   備不完備によって別に項立することはしなかつた。

 ハ 「ん」「らん」などは,「む」「らむ」などの項にまとめた。

 二 活用形の取扱は動詞と同様である。「ずは」の「ず」は未然形とした。

(10)助詞について

 イ 「の」や,例の少数である語を除き,原則として接続で分類した。

 ロ 「に」「を」などは,格助詞と接続助詞とに分けることをしなかつた。

⑪ 接頭語,接尾語について

 接頭語,接尾語は,接続してゐる語とともに一語にした。接尾語は見出語にも立 て,参照出来るやうにした。

⑫ 掛詞について

 掛詞は,主とする方と,従とする方とともに立て,掛詞の旨を標示した。掛詞の 認定は底本の註記に従つた。

㈹ 複合語,連語について

 見出語とした複合語,連語は,構成する単語の形でも引けるやうにした。

⑭ 註記について

 底本の頭註に「誤写か」などの註記があるものは,語の行数の次にその旨を註記

した。

⑮ 見出語の表記と配列,活用形の配列は次のやうにした。

 イ 見出語は歴史的仮名遣により,五十音順に配列した。

 ロ 同じ形の語は,体言,用言,その他の自立語,附属語,接尾語の順に配列し   た。

 ハ 活用語は終止形の位置に集めた。

 二 活用語の配列は,語幹,未然形,連用形,終止形,連体形,已然形,命令形   とした。音便はもとの形の次に配列した。

(8)

㈹ 記載様式について

イ 平仮名で見出語を掲げ,丸括弧内に底本に宛ててある漢字を記した。底本に  漢字が宛ててない場合は,解釈に資するため適宜な漢字を宛てた。

ロ 見出語が複合語,連語として他の項目に出てゐる場合は,片仮名又は漢字で  それを挙げ,角括弧で囲んだ。その場合,見出語の代りに一を使用し,活用語  の場合は一の次に活用語尾を添へた。

ハ 活用語は活用形別に分類し,語尾を片仮名で示し,上に一を引いた。語幹は        

 全形を示した。

二 語の所在は底本の上下巻を示し,頁数を算用数字で,行数を丸の中に算用数  字で示した。

ホ 掛詞は主の方,従の方ともに,行数の次に(掛詞)で示した。

へ 底本に校異のある語は,行数の右上に*印をつけて示した。

(9)

目     次

あ…・… … ……・・…・1 の…・・…………・…204 い・◆…………・…・・…・12

う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…25  は・・… 一・・・・・・・・・・・…212

え…・・……・…一・・…33 ひ………・・………・225 お・………・・…33 ふ・・………・…232        へ・・………・235

ヵ、… … 書・・・・・・… s・・… 59    {ま ・・・・・・… ◆・・・・・・・・… 238

き……・………・一・・…74

く・…・……・・……・…・81 ま…・・………・241 け・………・・…85 み…・・………・249 ニ…・………・・…89 む…・……・………・256        め・・………・・ ・260

さ ・・・・・・・… …・・・… ◆◆・103    も ・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 262

し ・… ◆・・一・・・・・・・… 113

す・・………・119 や……・…………・・274 せ…・…………・…・129 ゆ・・………・…一・・279 そ………・・………・130 よ………・・……・…281

た・・………・135 ら……・・…………・286 ち…・・………・151 り・・…………・……287 つ・・………・153 る………・…・・289 て・・………・159 れ…・・………・290 と・◆………・164 ろ……・・…・・……・・291

な・・………・・……・・177 わ…………・……・・291 に・・………・…192 ゐ・………・・295 ぬ…・・………・201 ゑ・………・・………295 ね…・・………・203 を………・………・・296

(10)

●編者紹介

榊原邦彦(さかきばら.くにひご)

略 歴      愛知県に生れる。

    昭和35年 名古屋大学文学部卒業

羅襯議轍議謄婁書院)・古

    典新釈シリーズ 枕草子」(加藤中道館)

藤掛和美(ふじかけ・かずよし)

略 歴         愛知県に生れる。

現在羅罐等㌶奮学蝉部卒業

編著書 『枕草子総索引』(共編、右文書院)

武山隆昭(たけやま・たかあき)

略 歴      愛知県に生れる。

    昭和37年 名古屋大学文学部卒業 現 在 椙山女学園大学文学部講師 編著書 『枕草子総索引』(共編、右文書院)

塚原 清(つかはら・きよし)

略歴     富山県に生れる。

   昭和39年 富山大学教育学部卒業 現在守山高等学校教諭

編著書 『枕草子総索引」(共編、右文書院)

皇醸表撒i議魂構.笠間。。。胴

昭和52年7月30日 初版発行 ¥6,500        共蝿麟灘和静

       発行者 池田猛雄       発行所 有限会社 笠間書院         101 東京都千代田区神田神保町1−46         電話03−295−1331(代)振替東京1−56002 3381−852054−0924        三美印刷・手塚製本所

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