審 査 論 文 要 旨(日本文)
論文提出者氏名: 木暮 貴政 審査論文
題 名:Validation of a sheet-shaped body vibrometer for screening of obstructive sleep apnea (シート型体振動計による閉塞性睡眠時無呼吸症候群スクリーニングに関する検証)
著 者:Takamasa Kogure, Mina Kobayashi, Takashi Okawa, Tsuneya Nakajima, Yuichi Inoue 掲載誌:Drug Discoveries & Therapeutics. 2017; 11(3): 126-132.
(審査論文要旨:日本語論文の場合1,000字以内・英語論文の場合500 words)
【背景と目的】
シート型体振動計(SBV)を閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)スクリーニングの携帯型簡 易モニターとして使用することの妥当性を評価した.
【対象および方法】
OSAS疑いの連続70症例について検査室での睡眠ポリグラフ検査とSBVの測定を同時施行し た.PSG による無呼吸低呼吸指数(AHI)を基準として,SBV による睡眠 1 時間あたりの呼 吸イベント指数(REI_eTST)および就床 1 時間あたりの呼吸イベント指数(REI_TIB)のス クリーニング精度を評価した.
【結果】
Bland-Altman plotの差の平均値は,REI_eTSTとAHIのほうがREI_TIBとAHIよりも小さか った(1.2 ± 19.8 vs. 6.5 ± 16.8).AHI ≥ 15に対する感度および特異度は,REI_eTSTの最適カッ トオフ値17.0において 90.9%および 76.9%であり,REI_TIB の最適カットオフ値15.9におい て86.4%および80.8%であった.さらに,AHI ≥ 30については,REI_eTSTは最適カットオフ 値26.0 ,感度89.5%,特異度88.2%であり,REI_TIBは最適カットオフ値が23.8,感度84.2%,
特異度92.2%であった.AHI ≥ 5については,REI_eTSTとREI_TIBのどちらも最適カットオ フ値で良好な感度および特異度が得られていたが,PSGによるAHIのカットオフである5と 比較して大きな差があり,AHI ≥ 15の最適カットオフ値と近い値(REI_ eTST, 14.9; REI_TIB, 15.0)であった.
【結論・考察】
SBVによるREIは中等症以上のOSASスクリーニングに良好な性能を示し,REI_TIBと比較
してREI_eTSTは若干高い感度を示し,PSGによるAHIと近い値を示した.一方で,SBVは
軽症OSASのスクリーニングには適さないと考えられた.
東 京 医 科 大 学