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あいさつ

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Academic year: 2021

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あいさつ

雑誌名 国立民族学博物館研究年報

2016

ページ 3‑3

発行年 2018‑03‑30

URL http://hdl.handle.net/10502/00009011

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あいさつ

 国立民族学博物館(みんぱく)は創設43年をむかえ、研究調査、博物館事業、大学院教育、広報・社会 貢献、そして大学共同利用機関としてさまざまな活動を展開しております。2004年4月からは大学共同利用 機関法人・人間文化研究機構の一員となり、機構内の5機関と連携して人間と文化についての総合的研究を 推進しています。

 みんぱくは、世界の民族、社会や文化とこれらの変革などを研究対象とし、フィールドワークにもとづ いて、文化人類学およびその関連研究分野の基礎的かつ理論的研究をおこなってきました。グローバル化 によって、人類は生活や社会のしくみだけでなく価値観にいたるあらゆる面で未曾有の経験に直面してい ます。この動きの実際とプロセス、そして将来の方向性を現地での参与観察にもとづいて明らかにするこ とが文化人類学の今日的課題といえましょう。

 文化人類学の国際的研究拠点であるみんぱくは、共同研究を推進し先端的研究を牽引し、その成果を国 内外に発信するとともに現地の人びとや社会と共有し、ともに議論し、考える「フォーラム型」研究をめ ざしています。また、異文化をより深く理解するために、物質文化、生活様式、芸能・音楽などの資料や 多様な情報収積も積極的にすすめ「世界の博情館」としての役割をはたしています。現在、34万点の民族 資料、7万点の映像・音響資料、そして66万点の文献図書資料を収蔵し、学界や一般の人びとにも公開して います。

 2014年度からは、文化資源のデータベースをもとに、多言語化して世界に発信する情報ミュージアムを オンライン上に構築する「人類の文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアムの構築」プロジェクト を文部科学省の特別経費でスタートさせました。また、2008年度からはじめた本館展示の新構築は、オセ アニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南アジア、東南アジア、朝鮮半島、中国地域、日 本、音楽、言語、そしてインフォメーション・ゾーンを終え、2016年度に中央・北アジアとアイヌ文化の 展示改編で完成しました。

 『研究年報』は、みんぱくの教員が実践する研究調査から、国際研究集会・学術交流、大学院教育、社会 貢献にいたる多方面の活動とその成果についてみなさまに知っていただくために編集されました。本誌は 大学共同利用機関としての活動の集大成といえます。一方、みんぱくのウェブサイトには、本誌の情報に くわえ、研究活動、研究集会や展示を含め、種々の館内外のイベントの最新情報を掲載し、『研究年報』の 内容を補足しています。

 本誌によって、文化人類学とその関連分野の研究所および大学共同利用機関としての国内外の研究拠点 であり、同時に人類の文化資源の国際的資料情報センターであるみんぱくの活動をご理解いただき、今後 も本館にたいしてみなさまからのご助言とご支援をお願いする次第です。

2017年 3 月      国立民族学博物館長  須 藤 健 一

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