3.ドイツにおける容器包装リサイクル制度
1986年 廃棄物の発生回避及び適正処理に関する法律
Gesetz uber die Vermeidung und Entsorgung von Abfallen 1991年 包装廃棄物の回避に関する政令(容器包装令)
Verordnung uber Vermeidung von Verpackungsabfallen (Verpackungsverordnung-VerpackV)
1994年 廃棄物発生の少ない循環経済の促進および廃棄物の環境保全上の適正処理の 確保に関する法律(循環経済・廃棄物法)
Gesetz zur Forderung einer abfallarmen Kreialaufwirtschaft und Sicherung der umweltvertraglichen Entsorgung von Abfallen (Kreialaufwirtschafts-und Abfallgesetz-KrW-/AbfG) 1998 年 容器包装令大改正 2001 年 環境非適合型容器包装すべてにデポジット制度を導入する改正閣議案が、参 議院で否決され廃案。 2002 年 環境省がリターナブル容器利用率 72%を下回ると公示し、03 年 1 月からの 強制デポジット発動を決定 2003 年 1 月 強制デポジット発動 2003 年 6 月 ドイツ連邦内閣 容器包装令改正案を承認 2003 年 10 月 強制デポジット全国共通システム稼動 2004 年 3 月 容器包装令改正について、審議中 3-1 包装廃棄物の回避に関する政令(1991 年、98 年改正) 対象となる包装廃棄物は、発生場所・構成素材を問わない(事業系も含む)。 (1)概要 容器包装令(91 年)により、製造業者、流通業者は、容器包装の回収、再利用・素材再 生を義務付けられる。ただし、販売包装(最終消費者の下で発生する容器包装)について は自主的に構築したシステムに委託することにより義務を免除されることとなっており、 こ れ に 基 づ き 産 業 界 に よ り 容 器 包 装 リ サ イ ク ル 認 可 組 織 DSD ( Duales System Deutschland AG)が構築された。システムに委託せずに義務を履行する 自己処理者 は、 引き取り・利用証明を行わなければならない。 また、ワンウェイ飲料用容器と洗剤等容器への、デポジットシステム導入も義務付けられ ており(ただし、リターナブル比率の基準を満たしている領域では免除)、一定の基準を下
まわった飲料容器に対し、店舗での回収を義務付ける2003 年 1 月から強制デポジットが適 用されることになった。 (2)制定の背景・目的4 <廃棄物の発生回避及び適正処理に関する法律(1986 年)> 1980 年代、廃棄物の増大、廃棄物処分場の不足、環境問題に対する国民の関心の高まり、 新たな埋め立て処分場や焼却施設の建設困難(住民の反対)等の流れから、廃棄物の発生 抑制、リサイクル等による最終処分量の減量化、最終処分の適正化を目指すこととなった。 これにより1986 年に成立したのが「廃棄物の発生回避及び適正処理に関する法律」である。 同法は、廃棄物の発生抑制・再生利用を通常の処理・処分に優先することを明確にするた めに制定されたものであり、処理責任をそれまでの地方公共団体から、発生に最もかかわ りのある主体(製造者、流通・販売者、消費者)へと転換させた。 <包装廃棄物の回避に関する政令(容器包装令)(1991 年)> 廃棄物の発生回避及び適正処理に関する法律の第14 条 1 項及び 2 項に基づき、容器包装 を対象に 1991 年に「包装廃棄物の回避に関する政令(容器包装令)」が制定された。本政 令の第14 条第1項は有害物質についての規定であり、連邦政府が政令により分別収集・回 収や適正処理を特別に規定し施行する権限をもつことを定めている。また、第 2 項では、 容器包装廃棄物を含む特定製品について政府は政令により、発生抑制、リサイクル・減量 化、適正処理の達成方法、目標、期間等を設定することができることとされる。 <循環経済・廃棄物法(1994 年)> その後、2 年に及ぶ審議を経て、1994 年に制定された「循環経済・廃棄物法」は、1986 年の廃棄物法を抜本的に変革するものであった。同法では、「廃棄物」を残余物、二次原料、 廃棄物に3 区分し、「処理」とされてきたものを、発生回避、有効利用、適正処理と明確に 定義しなおした。また、有効利用法のひとつとして「エネルギーリカバリー」を認めた。 <容器包装令の大改正(1998 年)> 1998 年、容器包装令は、包装廃棄物による環境への影響の回避、抑制(98 年改正容器包 装令第一条)を目的として改正された。処分よりリユース・リサイクルを優先する旨が明 記されたほか、EU 指令の国内法化、リサイクル事業者間の競争促進、新たな目標値などが 盛り込まれている。 1998 年容器包装令の改正の主なポイントは以下の通りである。 4 後藤典弘「ドイツの『循環経済・廃棄物法(1994 年)』環境研究 1995. No 97
①EU 指令(94 年)との整合性の確保 容器包装の定義をEU 指令に合わせて見直し、また、有害物質用(例えば農 薬)の容器包装も適用対象とした。 ②競争原理の促進 関連事業者(回収分別業者及び再資源化事業者)間の競争促進するため、回 収分別、リサイクル、処分に要した費用の公開が求められた(入札義務化)。 ③「便乗・フリーライダー」の防止 DSD にライセンス料を支払わず DSD のシステムにただ乗りすること防止す るため、「自己処理者」に対して、目標達成義務を課した上で、使用済み容器 包装の回収量・リサイクル量の証明義務を課した。 ④リサイクル目標の見直し リサイクル率について、新たな目標値が設定された(後述)。また、1991 年法 で定められていた回収率目標が廃止され、その代わりにリサイクル率の算定 方法が容器包装の市場投入量を元にする方法から、システム(DSD)に加入 する容器包装の量を元に算定する方法に変更された。この変更は、DSD が市 場を独占しているという批判に対応して、複数システムの並存の可能性を認 めるものである。 ⑤プラスチックリサイクルへのエネルギーリカバリーの再導入 1991 年法では認められなかったプラスチック容器包装のエネルギーリカバリ ーが認められ、リサイクル率目標に加え、エネルギーリカバリーを含む目標 値が設定された。また、成長原料を直接に素材とするに容器包装ついて、エ ネルギーリカバリーも許容されることとなった。 さらに、同時に以下の変更が行われた。 • 容器包装材料に含まれる重金属含有量の上限規制 • 材質表示のための統一記号の制定 • 自治体の一部範囲における、一定の措置の取り入れ (3)対象となる容器包装 容器包装の定義は、98 年改正時に EU 容器包装指令にあわせ、以下のように修正された。 容器包装の定義(容器包装令98 年) 商品を入れ、保護し、取り扱い、納入又は提供するために、原材料から加工品までを 含む随意の素材から作られた製品であって、製造者が販売者又は最終消費者に供するも の
販売包装(Sales packaging、(独) Verkaufsverpackungen)
:商品と販売上一体をなすものとして提供され、最終消費者の下で発生する包装 付加包装(販売促進用包装)(Secondary packaging、(独) Umverpackungen)
:商品の保存や破損防止のためではなく、(宣伝や盗難防止などのため)販売包 装を追加包装するもの
運搬包装(Transport packaging、(独) Transportverpackungen)
:商品の運搬を容易にし、運搬中の破損から守り、又は運搬安全上のために用い られるものであって、販売者の下で発生する包装 (4)リサイクル方法と目標 販売包装のリサイクル目標は、1998 年改正令により次のように規定された。 リサイクル目標(容器包装政令98 年別表Ⅰ 第6条関係 より抜粋) 1.(2)暦年の中期に少なくとも質量%で次の量の包装を素材的利用に供さなければならな い。 販売包装のリサイクル目標 1996.1.1∼ 1999.1.1∼ ガラス 70% 75% スチール 70% 70% アルミニウム 50% 60% 紙・厚紙・段ボール 60% 70% 混合材(液体用複合パック材) 50% 60% (中略) プラスチック包装については、少なくとも次の量を利用に供さなければならない。 1996 年 1 月 1 日以降:50% 1999 年 1 月 1 日以降:60% 但し、この利用比率のうち、少なくとも 60%は、同種の処女材を代替する方法又は廃プ ラスチックが新たな素材的利用のために供される方法(materials-oriented processes)に より達成されなければならない。連邦政府は、西暦2000 年 1 月 1 日までに、その間に得ら れた知識水準に照らし、プラスチック利用の基準値を見直すものとする。 1991 年容器包装令では、ケミカルリサイクル(油化、高炉還元剤等)は対象とするもの の、エネルギーリカバリーは一切リサイクル達成率には算入されなかった。 1998 年改正容器包装令では、1994 年の循環経済・廃棄物法及び EU 容器包装指令を受け て、プラスチック製容器包装にメカニカルリサイクルとエネルギーリカバリーの両方の目 標値が設定された。すなわち、プラスチック容器包装全体の 36%をメカニカルリサイクル
(プラスチックとしての再利用)しなければならず、利用に供すべき量 60%に満たない分 (全体の 24%)はメカニカルリサイクルまたはフィードストックリサイクル、エネルギー リカバリーから選択することとなる。ドイツ環境省によれば、フィードストックリサイク ルとエネルギーリカバリーについての環境影響比較をしていないため、両者間での優先順 位はない。 なお、輸送包装と付加包装は、事業者(販売者)が納入・販売時に引き取ることが義務 付けられており、引き取った容器包装をすべて再使用または素材的利用する義務を負う(こ のため、目標設定は特にない)。 また、2000 年までにプラスチック利用の基準値を見直すこととなっていたが、検討の結 果、法律の変更は行われなかった。見直しのための分析では、分別回収した上でのメカニ カルリサイクルと、まとめて回収した上でのエネルギーリカバリーが比較され、環境の点 からは分別回収メカニカルリサイクルがよく、経済性の点からはある種のプラスチックに おいてエネルギーリカバリーがよいという結果がでた。 (5)役割分担 家庭から排出される容器包装廃棄物は、DSD が委託した回収分別業者によって回収分別 された後、引き取り保証組織の管理の下、再資源化事業者へ送られ、リサイクルされる。 引き取り・回収義務は法令において流通業者及び製造業者に課せられており、容器包装の 事例ごとに、流通業者、製造業者等が協議して割り当てられている。実際には、市場での 両者の力関係からほとんどが製造業者(特に中身メーカー)によってコストが負担されて おり、流通業者や容器包装メーカーが負担するケースはきわめて少ない。また、素材メー カーによる負担はない。 なお、これまでは販売包装リサイクルシステムについてDSD が独占体制を敷いてきたが、 2003 年 8 月、ランドベル社がヘッセン州での参入を果たした5。これは、民間企業として初 めて州レベルでの参入であり、同社はさらにハンブルグ市(自治都市)の回収事業にも進 出している。これには、容器包装令の98 年改正で、複数システムの並存の可能性が認めら れ、自由競争的要素が採用されたことが大きく影響している。 5 JETRO デュッセルドルフ 欧州環境・新エネルギー情報 2003 年 9 月 10 日号
以下は、DSD による回収システムについて記述する。 図表 21 ドイツにおけるプラスチック容器包装リサイクルの流れ ※ 回収分別業者は、ローカルパートナーとも呼ばれており、民間事業者のほか、自治体・自治 体連合体のこともある。 ※ DSD と契約を結んでいる回収分別業者も、自ら開拓した DSD 以外の再資源化事業者に引き 渡すことができる(ただしプラスチックには引き渡しの取り決めがある。詳細は後述。) DSD DKR 再 資 源 化 事 業者 再利用事業者 消費者 流通業者 回 収 分 別 業 者 使 用 済 み プラ容器 容器包装メーカー 中身メーカー等 プラ容器 入商品 素材メーカー 一部別のルートへ モノの流れ お金(ライセンス使用料)の流れ 主要な契約
(5)-1 DSD ①概要 容器包装令に対応するため、産業界が1990 年に設立した組織である。当初有限会社であ ったが、1997 年株式会社化された。従業員は 396 人(2002 年 12 月)、株主は、卸、小売、 包装材製造、素材メーカー等、約600 社である。 DSD はグリーンドットのついた容器包装を回収分別する責任を持つが、実際の業務は回 収分別業者(ローカルパートナー:民間事業者、自治体または自治体との共同体)へ委託 して実施する。 ②認可について DSD は、連邦政府から認可された国内唯一の販売包装のリサイクルシステムを構築して いる。1991 年容器包装令により、システムの満たすべき基準が定められている。各州政府 はこのシステムが全域的に構築されていることを確認する義務がある。よって、DSD は、 グリーンドットのライセンスを与えた容器包装の量、回収量、リサイクル及びリカバリー 量(素材別)を毎年報告する義務がある。 ③グリーンドット料金 DSD のリサイクルシステムに参加する企業は、グリーンドット使用料を DSD に支払い、 グリーンドットを自社製品の容器包装に印刷する。参加企業(中身メーカー及び流通業者) は、2002 年現在 18,766 社であり、うち外国事業者は 4,606 社である。これらの企業は、 毎年(規模によっては毎月、毎期)DSD へ販売実績報告をしなければならない。 グリーンドット料金は、回収と分別にかかるコスト(プラスチックの場合のみリサイク ルコストを含む)と、システム運営にかかるコストを賄う料金水準に設定されている。 料金が他国に比較し高いとの批判があり、分別の機械化や料金徴収強化、契約効率化な どの努力により、1999 年以降透明ペットボトルや大容量容器包装を対象とした値下げが行 なわれたが、さらに2003 年1月一括 15%値下げ(lump-sum reduction)が行われた。こ れらの値下げ総額は1998 年と比較し 540 百万ユーロとなっている(2002 年の DSD の収 入は1,874 百万ユーロ)。 図表 22 2003 年のライセンス料金の値下げ額(1998 年との比較) 注:2002 年ライセンス付与量をベースとし、2003 年のライセンス料金値下げ額を算出。 出典:DSD ホームページより UFJ 総合研究所作成 単位:百万ユーロ 325 165 30 20 ライセンス料全体の15%値下げ 地域(排出方法別)による値下げ 透明ペットボトルの15%値下げ 大容量容器包装の25%値下げ
グリーンドット料金は、材料の種類と容量・面積に基づき算出されており、個別の単価、 計算方法については以下のとおりである。 図表 23 従量別の料金 素材 セントユーロ/kg ガラス 7.60 紙・板紙 20.40 ブリキ 28.60 アルミ他金属 76.60 プラスチック 150.80 液体・液状製品のための複合材 86.40 他の複合材 107.30 自然素材 10.20 図表 24 品目毎の料金 1) 容量に応じた料金 容量 セントユーロ/個 50ml 未満 かつ 2g以下、特定個包装 0.05 50ml未満、15 個までの連結包装 0.10 50ml未満 かつ 2g超 0.10 50-200ml かつ 3g以下、特定個包装 0.15 50 - 200 ml かつ 3 g 超 0.30 200 – 400 ml 0.35 400 ml - 3 l 0.46 3 l 超 0.61 ※特定個包装とは、特に軽く、とても小さな包装で、そのいくつかを合計して定義されている 2gもしくは 3gになるものを一括して 1 つの包装として支払うことが出来るもののことを言う。 (例:キャンディの個 包装) ※連結包装とは、通常2 つ以上の個々の包装から成り、それが販売包装なしで 1 つのユニットとしてつ ながっているものを言う。 (例:2 本 1 組になっているソーセージのセットが点線の切れ目のつながり で2 組 1 セットになっているもの) 2) 表面積に応じた料金 表面積 セントユーロ/個 150 cm² 未満 かつ 2 g 以下、特定個包装 0.05 150 cm² 未満、15 個までの連結包装 0.10 150 cm² 未満 かつ 2 g 超 0.10 150 - 300 cm² かつ 3 g 以下、特定個包装 0.15 150 - 300 cm² かつ 3 g 超 0.20 300 - 1,600 cm² 0.30 1,600 cm² 超 0.46 出典:DSD ホームページより UFJ 総合研究所作成
実際の計算例 例1) デザート容器(アルミ蓋のあるプラスチック製) 従量別料金: プラスチック容器 6.62g×150.8 セントユーロ/kg 0.998 セントユーロ アルミ蓋 0.51g ×76.6 セントユーロ/kg 0.039 セントユーロ 小計 1.037 セントユーロ 品目別料金:容量分類(200-400ml) 0.350 セントユーロ 小計 1.387 セントユーロ 割引後※合計 1.138 セントユーロ ※ 2003 年から、最終ユーザー、容量、PET などいろいろなポイントで割引を実施 している。この例は、最終ユーザー割引3.5%、一律割引 15%が引かれている。 例2) ワインボトル 従量別料金: ガラスびん 400g × 7.6 セントユーロ/kg 3.040 セントユーロ 品目別料金: 容量分類(400ml-3l) 0.460 セントユーロ 小計 3.500 セントユーロ 割引後合計 2.871 セントユーロ (参考) ASSURRE(容器包装リサイクルに関する欧州の業界団体)関係者によれば、DSD シス テムが高コストであるのは、制度構築までの期間が短く、他の回収方法の選択肢がないた めに競争が働かなかったことが、大きな理由とのことである。さらに、地方自治体が既に 構築していた家庭系廃棄物の回収システムを活用せず、DSD による新たな回収システムを 構築したこと、全てのプラスチック(ボトルだけでなく、ヨーグルトの蓋など)を回収す る制度にしてしまったこと、分別等に多くの労働力を要することなども理由として挙げら れている。
ASSURRE とは「The Association for the Sustainable Use and Recovery of Resource in Europe」の略で、メンバー各国の経験や情報、調査結果等を生かして、EU 指令や戦略に 提言することを目的とした、産業界によるロビーング組織である。本部はブリュッセルに あり、メンバーは、大手食品・飲料メーカー(中身メーカー)や、容器包装メーカー、素 材メーカー、廃棄物管理業者など、多岐に渡る業種企業により構成されている。 ④事業の状況 DSD によると、グリーンドットのライセンスを付与された容器包装の量(5.1 百万トン) を超える分量(5.5 百万トン)の容器包装を回収し、ほぼ全量(5.3 百万トン:96%)をリ サイクルしている(2002 年)。また、収支は若干の黒字となっている。
図表 25 DSD の事業状況に関する主要データ 項目 2000 年 2001 年 2002 年 ライセンス総量 5.3 百万トン 5.1 百万トン 5.1 百万トン 販売包装の回収量 5.8 百万トン 5.5 百万トン 5.5 百万トン 販売包装のリサイクル量 5.5 百万トン 5.3 百万トン 5.3 百万トン 売上げ(ライセンス収入+リサイクル売却) 20 億ユーロ 19 億ユーロ 19 億ユーロ 事業コスト( Waste management costs) 18 億ユーロ 18 億ユーロ 18 億ユーロ
出典:DSD アニュアルレポート、ホームページより UFJ 総合研究所作成 なお、事業コストの内訳は、図表 26の通りである。このうち、軽量容器(缶、プラスチ ック)の回収分別コストが最も高く、全体の60%以上にあたる約 12 億ユーロとなっている。 コストの削減については、それぞれの事業項目において取り組まれてきたが、特に回収 分別業者との契約に際し、2004 年から入札制度を導入することにより事業コストの 20%の 削減が期待されている。 図表 26 DSD の事業コストの内訳 (単位:百万ユーロ) 項目 2000 年 2001 年 2002 年 ガラスの回収分別 188 182 182 紙・ボール紙の回収分別 194 199 198 軽量容器の回収分別 1,187 1,216 1,217 追加料金 44 43 42 プラスチックリサイクル 188 181 180 混合紙リサイクル 1 2 2 合計 1,802 1,823 1,821 出典:DSD アニュアルレポート 2002 (5)-2 回収分別業者 回収分別業者は、入札によって決定されDSD と契約を結ぶ。委託を受ける回収分別業者 の約半数が大規模廃棄物管理企業であるが、自治体(または共同体)自身が回収分別主体 となるケースも、軽量容器で15%、ガラスで 17%を占めている。 以前は入札を経ずに業者が選定され10 年の契約が交わされていたが、これに対して欧州 委員会より公正競争の観点からの指摘があり、5 年以下の契約期間とする要請を受けたため、 2003 年末より後の契約が見直されることとなった。2004 年以降は、入札を伴う 3 年また は 5 年の短期契約に切り替えられている。この制度変更により、大規模企業や自治体のシ ェアが低下し、中規模企業のシェアが上昇している。 回収分別業者は、DSD との契約に基づき各地域での回収分別を実施し、容器包装廃棄物 のある一定割合以上を引き取り保証組織に引き渡さなければならなかった。しかし、現在 では、回収分別業者がDSD のルートか自ら開拓した市場で売り渡すかを選択することがで
きる(プラスチックは例外。詳細は後述。)。 (5)-3 引き取り保証組織 回収分別業者によって分別された容器包装は、DSD に対しリサイクルを保証している引 き取り保証組織によって無償または有価で引き取られる。引き取り保証組織は、容器包装 の素材や中身メーカーの業界等によって設立されており、包装廃棄物の引き取り、リサイ クルを保証する。 図表 27 素材毎の引き取り保証組織 素材 引き取り保証組織 概要 ガ ラ ス (透明、 緑、茶)
Gesellschaft für Glasrecycling und Abfallvermeidung mbH (GGA)
ガラス製造業の業界団体。回 収容器のガラス製造業への 国内の分配を取りまとめる。 紙・板紙 • Gesellschaft für Papierrecycling mbH (GesPaRec)
• Interseroh AG
• Papier- und Kunststoffverwertungs GmbH (IPK) • Recostra S.A.
• Vereinigung für Wertstoffrecycling GmbH (VfW) • Deutsche Gesellschaft für Wertstoff-Verwertung mbH (DGW) • ZENTEK - Gesellschaft für Kreislaufwirtschaf
tssysteme in Deutschland mbh & Co. KG
複数の組織が並存。 DSD のシステムにより回収 量が増加し、再生紙が増産さ れた。余剰となった再生紙は 輸出されている。 ス チ ー ル • Interseroh AG
• Entsorgungs-und Beratungsgesell schaft für die deutsche Recyclingwirtschaft mbH & Co.KG(GEBR) • Hansa Recycling GmbH
• Rasselstein Hoesch GmbH • IPK
• Thyssen Sonnenberg Metallrecycling GmbH & Co. KG • VfW • DGW • ZENTEK 複数の組織が並存。 スクラップ鉄の需要は十分 あり、国内でのリサイクルが うまく機能している。 ア ル ミ ニウム
• Deutsche Aluminium Verpackung Recycling GmbH (DAVR) • Interseroh AG • IPK • VfW • DGW • ZENTEK 複数の組織が並存。 再生アルミの需要は多い。市 場価格は回収分別の質によ って異なる。 プ ラ ス チック
Deutsche Gesellschaft für Kunststoff-Recycling
mbH (DKR) DSD 及びプラスチック関連業界団体により設立。 飲 料 用
紙 パ ッ ク
Gesellschaft für Wertstoffgewinnung aus Getränkekartons mbH (ReCarton) 飲料品の業界団体により設 立。再資源化事業者との契約 に基づき、回収された容器包 装を分配している。 注:飲料用紙パック以外の混合物は、Interseroh AG が引き取り保証組織となっている。 出典:ARGUS in association with ACR and Carl Bro als European Commission DGXI.E.3,
プラスチック容器包装はリサイクルにコストがかかる(逆有償となる)ため、グリーンド ット料金に回収分別コストのほかリサイクルコストが課されている。DSD はそのリサイク ルのための追加徴収分をDKR へ支払う。DKR は回収分別業者から無償で引き取った容器 包装を、リサイクル費用を支払って再資源化事業者へ引き渡している(図表 21参照)。 プラスチックの回収分別業者は予定排出量の85%相当分を DKR と契約する再資源化事 業者に引き渡す義務があるが、残り 15%又は契約量を上回った分については、回収分別業 者の判断で外部に売却することができる。この予定排出量とは、地域ごとに住民が素材別 に何トンずつ排出されるか(例:△△地域の住民は○㎏/年排出する)を国内の一人当たり 平均排出量をもとに計算したものである。 プラスチックの引き取り保証組織であるDKR の概要を、以下に説明する。 ①DKR の概要 1993 年、DSD 及び BKV mbH(プラ製造・加工産業、プラ製造機械産業の業界団体)に よって設立された。現在のDKR の職員数は約 70 人であり、DSD が委託する回収業者が分 別回収したプラスチックを引き取り、再資源化事業者に引き渡している。DKR が契約して いる再資源化事業者は65 社 90 施設ある。 DKR 設立の背景には、ドイツにおけるプラスチックリサイクル施設の不足の問題があっ た。DSD によるリサイクルシステムが導入された当初、ドイツ国内ではリサイクルの受け 入れ可能量が少なかったために、国外(主に、中国を中心とするアジア諸国。その他、東 欧諸国、EU 加盟国。)へ輸出されていた。1993 年に回収された容器包装プラスチックのう ち75%が輸出されたとされ、こうした輸出量の多さが DSD への批判につながった。このた め、DSD は自らの出資によって DKR を設立し、リサイクルに必要な費用を補填している。 ②プラスチックのリサイクル方法、現状 リカバリー(リサイクル)の対象は、すべてのプラスチック容器包装であり、以下のよ うにリサイクルされている。 a)メカニカルリサイクル(52%、355 千トン):大まかな分子構造は保持。 プラスチックの種類ごと分別されたボトルやフィルム状容器包装が主に対象と なる。 細かく粉砕された後、密度差を利用した遠心分離機、サイクロン、比重分離機 等により分別される(一部、光学自動選別機も導入されている)。分別の後、乾燥、 溶融、押出成型され、ほぼ単一素材のペレット(粒状の再生プラスチック素材) となる。
産業向けの再生品には、パイプ、保護チューブ、パレットなどがあり、最終消 費者向け製品には、ごみ箱、プランター、椅子、バケツ、コンポスターなどがあ る。 b)フィードストックリサイクル(48%、329.5 千トン):分子構造が分断。 ポテトチップの袋など、混合プラスチック容器包装が主に対象となる。 細かく粉砕された後、塊化され、還元剤として高炉に投入される高炉還元法、 褐炭と混合 された後、800-1300℃の高温高圧下で発生するガスを急速冷却し、 メタノール原料ガスを得るメタノール化、化学業界(硫酸生成過程)での還元剤 として用いる方法がある。
高炉還元法は、the Stahlwerke Bremen において、年間約 10 万トン処理され て お り 、 メ タ ノ ー ル 化 は ブ ラ ン デ ン ブ ル グ に あ る the Sekundärrohstoff- Verwertungszentrum Schwarze Pumpe で実施されている。硫酸生成過程へ投入 する方法は現在検証中の段階である。 c)エネルギーリカバリー(~1%、3.5 千トンの試験的実績):分子構造が破壊。 混合プラスチックを、熱、蒸気、電力などのエネルギーとしてリサイクルを行 う。DKR において試験が行われているセメントキルンでのエネルギーリカバリ ーは、直接燃焼と熱分解を組み合わせた原理であり、高効率なエネルギー回収が 見込まれている。 DKR が DSD の委託業者から引き取るプラスチックには、リサイクルコストの高い混合 プラスチックが 60%を占める。軽量(小さいフィルム状)の混合プラスチックはメカニカ ルリサイクルとし、硬質の混合プラスチックはフィードストックリサイクルと分けること も検討している。これらの対策により、分別コストは上昇するが、リサイクルコストは削 減される。 現在エネルギーリカバリーは試行の段階であるが、技術の進展により 10%程度のシェア となるとDKR は予想している。 また、分別を自動化することによるコスト削減も実施している。現在自動化された分別 工場が 10 カ所ある。独自に技術開発を行った NIR 近赤外線選別装置は、フィルムなどの 混合プラを40%以上取り分けた後のプラスチックを、92%以上の純度で PE、PP、PS、PET に自動分別することができる。PET をさらに自動色識別装置によって色付 PET と透明 PET に分けることもでき、ボトルto ボトルのリサイクルを可能にしている。
(5)-4 地方自治体 <市町村> 容器包装廃棄物は、自治体のごみ回収とは別のルート(DSD システム)で回収・処理さ れるため、自治体は容器包装リサイクルに直接的には関与しない。 容器包装令第6 条 3 項では、認可組織(DSD)が各地域における既存の収集・再利用シス テムとの調整や、施設の引継ぎや共用などをスムーズに行うように記載されている。DSD 社は自治体が回収を委託している業者を多く起用しており、また、自治体に対し用地設定・ 準備、清潔維持のコスト分担を負うなど、自治体の廃棄物収集システムとの整合性を保っ ている。また、自治体や自治体の共同体がローカルパートナーとして回収分別を実施する ケースも多い。DSD が契約を締結する回収分別業者は 537 あるがそのうち 104 が地方自治 体となっている。戸別回収、コンテナ持込など、回収方法が地域によって異なるのは、こ のためである。 なおDSD と自治体とは特に契約関係にないが、回収の頻度、拠点などの回収条件につい ての合意(agreement)は行っている(回収分別業者として契約する場合は別である)。 <州> 一方、認可組織(DSD)は州単位で全域における回収を保証することが条件となってい るため、各州は、システム運営者の申請により州全域で構築されているかを確認する役割 を担っている。DSD は、容器包装のリサイクル量及びリカバリー量の証明を行う義務があ り、申請受理官庁は、独立専門鑑定人(unabhängigen Sachverständigen)にそれを確認さ せることができる。独立専門鑑定人とは、ドイツ認証機構(Deutschen Akkreditierungsrates) の有資格者、環境管理・監査法に基づく独立環境検証人(unabhängiger Umweltgutachter) 及び環境検証人機関(Umweltgutachterorganisation)、及びその他公的に任命された者のこ とである。 同様に州管轄庁は、自己処理を実施する製造者・販売者について確認する役割も担って いる。自己処理を実施する製造者・販売者は、市場に提供した販売包装の素材別質量の記 録をとる義務があり、州管轄庁の求めに応じそれを提出しなければならない。 (5)-5 国 原則として、包装廃棄物のリサイクルに公的資金は一切充当されないこととされている。 1998 年改正において記載されている国の主な役割は、以下のとおりである。 ・ リサイクル目標達成状況について必要な調査を実施する。 ・ リターナブル比率を調査し、連邦広報で公示する。 ・ プラスチック利用の基準値を見直す(2000 年 1 月 1 日まで)
3-2 実績・効果と改正・見直し 以下は、DSD システムを対象としたリサイクル率の実績であるが、容器包装令の目標を 達成に十分にしている。 図表 28 DSD のリサイクル実績 素材 リサイクル実績(2002 年) ガラス 96% 紙 164% 金属(スチール缶) 115% アルミニウム 97% プラスチック 87% 複合材(紙パック) 68% 出典:DSD ホームページ DSD の関与するプラスチック容器包装のリサイクル率の 2002 年の目標達成状況を示し たのが図表 29である。DSD がライセンス契約を結び DSD のリサイクル対象となるプラス チック容器量は、73.6 万トンであった。法令では、その 60%(44.2 万トン)を「利用に供 する(エネルギーリカバリーを含む)」、さらにその60%(26.5 万トン)をメカニカルリサ イクルする義務を定めているが、実際には、それぞれ64.2 万トン、31.4 万トンの実績があ り、法令目標量を十分達成している。 図表 29 プラスチック容器包装リサイクルの 2002 年目標達成状況 注:メカニカルリサイクル以外のリサイクルには、フィードストックリサイクル、エネルギー リカバリーが該当する。 265 メカニカル リサイクル目標 (442千トンの 60%) 314 メカニカル リサイクル量 442 リサイクル目標 (ライセンス量の 60%) 642 リサイクル量 736 ライセンス量 0 100 200 300 400 500 600 700 800 算定の基準 法令での リサイクル目標量 リサイクル実績 (千トン) 出典:DKR 資料
3-3 強制デポジット及びリターナブルシステムについて 1991 年の容器包装令では、リターナブル占有率 72%を下回る飲料容器を対象に、デポジ ット制度を導入することが定められていた。これに基づき、毎年容器包装のリターナブル 占有率の調査が実施されていたが、97 年、98 年に基準を下回ったため、ビール、ミネラル ウォーター、炭酸ガス入り清涼飲料(ワインや牛乳、炭酸を含まないソフトドリンク類は 含まない)について、2003 年 1 月から強制デポジットが発動されることとなった。 同年10 月から始まった全国共通システム実施にあたっては、流通業者が同一店舗(チェ ーン)で販売された容器のみを引き取ることができるよう、流通チェーンごとに異なる形 状のPET ボトルが取り扱われている。一方、小規模店舗でも、共同で回収システムを構築 し全国に広げようとしており、複数のシステムが並存して運用されている。まだ全国的に 統一された精算システムは確立されておらず、それぞれのシステムは独自に完結する仕組 みであるため、「アイランドソルーション」と呼ばれている。中身メーカーは、製品を各流 通チェーンの回収システムごとに異なる容器で流通させる必要があり、多大なコストを負 担することとなっている。 強制デポジット制度の導入をめぐって、国内外で激しく議論がなされた経緯があるが、 現在でもその評価は分かれている。 例えば、デポジットにより回収された飲料容器は、回収拠点である流通業者の判断で廃 棄物管理業者に引き渡されるため、海外(特に中国)へ多量のPET ボトルが輸出されてし まう、色別に回収されていたガラスびんが分別されずに回収されることにより再生製品の 質が低下するなどのリサイクルの観点からの問題点がある。また、缶容器の生産の急激な 落ち込みにより容器包装メーカーにおける雇用が減少した点も指摘され、さらにドイツ国 内でリターナブル容器飲料を販売しにくい国外メーカーが、公正な競争が阻害されている として批判し、欧州委員会に是正を求めるなど、貿易障壁の観点からの問題もある。欧州 委員会では、デポジット制度の導入によって複数の回収システムが並存することが全体の コストアップや混乱につながりかねないとして、2003 年 10 月ドイツ政府へ質問状を送っ ており、ドイツ政府は同12 月に回答を提出したところである。 DSD にとっては、DSD が取り扱っていた容器包装が自システム外でリサイクルされるた めに収入が激減するという影響があった。 とはいえ、約 50%にまで落ち込んでいたリターナブル容器市場占有率が、強制デポジッ ト制度により60%までに回復した点は評価されており、国民による支持も高い。またドイ ツ環境省では、流通業における分別回収という新たな制度によって、中小企業を中心に 14,000 人の雇用創出があったとしている。 ドイツ環境省では、雇用などの波及効果も含んだ経済効果や環境評価、国民からの評価 などをもとにデポジット制度の成果を評価しようとしており、2004 年中頃にコスト分析結 果が出される予定となっている。
さらに現在、飲料種類ではなく容器種類によってデポジット課金を行う新しい容器包装 令への改正が検討されている。これは、「環境に優しい容器(環境適合型容器)」と「環境 に優しくない容器(環境非適合型容器)」とに分類された後者の容器にデポジットを課す制 度であるが、容器がスムーズに返却されないとして飲料容器業界・野党が反対し、政府と 対立している。なお、現在の案では、紙パックやプラスチック製袋容器などが環境適合型 容器、缶、ビン、プラスチック等のワンウェイ飲料容器が環境非適合型容器とされている。 3-4 産業セクターにおけるリサイクルシステム 製造者及び販売者は、使用後に回収された運搬包装を受け入れ、リサイクル又はリユー スする義務が課されている。この義務は、容器包装及び中身メーカー、あるいは廃棄物処 理業者により構築されているシステムを活用することによっても果たすことができる。こ れらのシステムは、特定の原料に特化しているものもあれば、事業所から発生する容器包 装を取り扱うシステムなどがある。具体的なシステムは、下記の通りである。 図表 30 産業セクターにおけるリサイクルシステム システム 活動の領域 Interseroh AG 支社からの容器包装 (例:建設業、電気機器、家具、事務用品) RESY 運搬用段ボール Repasack クラフト袋 RIGK 商業用・産業用プラスチック容器包装 KBS 商業用・産業用金属容器 ESR 家庭用電気製品、台所用品用の運搬包装 Pro-Pe プラスチック運搬包装 VfW 医薬品容器包装 EPSY 発泡スチロール Pamira 殺虫剤・肥料用容器包装
出典:ARGUS in association with ACR and Carl Bro als European Commission DGXI.E.3, European Packaging Waste Management Systems Final Report December 2000
これらのシステムにおいて、容器包装の回収は廃棄物処理業者により行われ、回収コス トについては、契約当事者間の交渉で定められる。なお、このようなスキームは、一般的 には製造者や流通業者が支払うライセンス料金によりまかなわれる。
3-5 今後の方向性・方針 現在のドイツにおける容器包装リサイクルシステムにおいて議論されているのは、 ・ 強制デポジット制度(経済的・社会的な影響の評価、各流通業における回収シス テムの共有化、産業界・欧州委員会からの指摘への対応)、 ・ 中国へのPET の輸出、 ・ プラスチックリサイクル方法の最適化 等があげられる。特に、プラスチックリサイクル方法については、前述のようにDKR で の技術開発による動きがあるとともに、ドイツ自治体連盟からは、小さいプラスチック容 器包装をエネルギーリカバリーするよう提案がされている。この提案は、98 年の容器包装 令の改正の際に出されたものであり、DSD は年間 10 億ドイツマルクの費用を削減できる と試算された。 また、DSD における課題としては、強制デポジット制度や PET の中国輸出による取扱量 の減少、委託先との長期契約の廃止、競合他社の参入等があげられる。 現在、容器包装令の改正が準備されているが、この内容はデポジット制度に関係する改 正がほとんどであり、他は微修正にとどまる予定である。プラスチックのリサイクル目標 については、メカニカルリサイクルが環境上優位との理由で 36%のリサイクル率を確保す ることが明確にされているが、今後この目標を高める予定はない。この基準を維持した上 でのコスト効率性の改善が進められるものと思われる。