• 検索結果がありません。

「地 域 愛 」 で挑 む!!人 口 減 社 会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「地 域 愛 」 で挑 む!!人 口 減 社 会"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「地 域 愛 」 で挑 む!!人 口 減 社 会

〜 官 民 共 同 に よ る 人 材 育 成 を 目指 して 〜

キ ミ オ チ ー ム 名:KMO(48)

須 藤 将 吾 ・松 下 公 夫 ・倉 田 英 之 ・浦田 純 弥 ・村 上 康 成 ・井 上 綾 真

私 た ち が 暮 らす 西 原 村 に お い て 、 約30年 ぶ りに 人 口 が 減 少 した 。 我 々 は こ れ か らの 西 原 村 に 危 機 感 を感 じ、 人 口流 出 に 歯 止 め を か け るべ く 「 労 働 力 人 口 」 に着 日 し、 官 民 が 共 同 で 問 題 の 改i‑i に 向 け た 政 策 を提 言す る。

そ の 政 策 は 、 ① 村 内 の 若 年 層 に 地域 の 企 業 が 、 自社 の魅 力 等 を ア ピ ー ル す る と と も に求 め る 人 材 の情 報 を 発 信 す る 事 。 ② 行 政 か ら企 業 に対 し、 住 宅 情 報 の 提 供 や 転 入 者 等 へ の サ ポ ー トを行 う 事 で あ る。

こ の 政 策 の 効 果 と して 、① 村 内 の 若 年 層 が 地域 に残 り就 職 で きる 選 択 肢 を増 や す 。 ま た 、 地 域 産 業 等 を知 る こ とで 地 域 愛 を 持 つ きっ か け とな る。 ② 就 職 世代 の 人 口 流 出 に 歯 止 め を か け る こ と が で き、 転 入 者 の 増 加 及 び 住 民 の 雇 用 創 出 に繋 が る 。

こ の 政 策 の 効 果 に よ り、 若 年 層 が 「 地 域 に 住 む」 「 地 元 に残 る 」 こ と で 、 日 々受 継 ぐ こ とが 困 難 とな っ て きた 、 地域 の 伝 統 文化 が 継 承 され 、 地 域 活 動 の 活 性 化 、 ひ い て は 「地 域 愛 」 が 育 ま れ る。

1.は じ め に

今 回 の 提 言 に つ い て は 、 我 々 チ ー ム メ ンバ ー の ふ る さ と で あ る 「熊 本 県 阿 蘇 郡 西 原 村 」 に お け る 問 題 に つ い て 考 え た 政 策 で あ る 。 しか し な が ら 、 そ の 問 題 に つ い て は 、 日本 中 の 地 方 行 政 の 課 題 で も あ り、 西 原 村 だ け で な く広 く活 用 で き る も の と な っ て い る 。

ま ず 西 原 村 と は 、 熊 本 市 か ら 東 へ 約20kmに 位 置 し 、 東 は 阿 蘇 郡 南 阿 蘇 村 に 、 北 部 は 菊 池 郡 大 津 町 、 北 西 部 は 阿 蘇 く ま も と 空 港 に 、 南 は 上 益 城 郡 御 船 町 及 び 同 郡 山 都i町 に 接 し て い る 。 熊 本 都 市 圏 内 で あ り、 そ の 立 地 条 件 に 恵 ま れ た こ と な ど か ら 、 ベ ッ ド タ ウ ン 化 が 進 み 、 昭 和50年 代 に 約5,000人 だ っ た 村 の 総 人 口 は 、 現 在 約7,000人 と な り約4割 も 増 加 し て い る 。 移 住 ・定 住 に 関 す る 政 策 と して 、 子 ど も 医 療 費 の 助 成 枠 の 拡 大 、 民 間 保 育 所 の 開 設 、 光 ブ ロ ー ドバ ン ドの 整 備 等 の 事 業 も 実 施 さ れ て い る 。

しか し 、 今 年 度 約30年 ぶ り に 人 口 が 前 年 度 比 で 減 少 し た 。

(2)

単年ごとの西原村総人口

7,100

7,000 6,900 6,800 6,700 6.600 6.500

6

1

2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年

(資料)西原村「住民基本台帳人口数」

2.課題

我々はこれからの西原村に危機感を感じ、人口減少に歯止めをかけるべく、まずは人口 の分析を行うこととした。

人の流れを知る為に、村の人口を様々な年代別のグループに分け、人口の分布を確認し た。人口を「子ども(19歳以下)」、「若者(20歳〜34歳)」、「子育て世代(20歳〜49歳)」、

「高齢者(65歳以上)」と分けて確認すると下記のグラフとなった。

西 原 村 年 代 別 人 口 推 移

1,950 1,750 1,550 1,350 1,150 950 750

1 9 8 5 年 1 9 9 0 年 1 9 9 5 年 2 0 0 0 年 一●‑子供(19歳以下)

一●‑子育て世代(20歳〜49歳)

2005年2010年

一一若者(20歳〜34歳)

‑o一高齢者(65歳以上)

2015年

(資料)西原村「住民基本台帳人口数」

グラフのとおり赤色の若者世代(20歳〜34歳)の人口減少が大きいことが分かった。こ の世代をさらに細かく分け、動きのある2005年から現在までの人口をまとめたものが次の

グラフである。

グラフを見ると2011年から赤色の20歳〜1¥歳の人口減少が著しいことが分かる。

20歳〜24歳は、成人し就職する年代であり、その世代の流出が人口減少へと繋がってい

ることが明白となった。

人口減少については、出生率や子育て問題などの様々な要因が関係しており、複合的な 対策が必要だが、今回はこの20歳〜24歳の世代に対象を絞り、人口の流出を防ぎ、新しく その世代が増えるような政策を提言したい。

− 1 5 8 −

(3)

西 原 村 年 代 別 人 口 推 移

430

380

330

280

230

2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年

‑15‑19歳‑20‑24歳‑25.29歳‑30‑34歳‑35‑39歳

(資料)西原村「住民基本台帳人口数」

20歳〜24歳の世代の流出について、就職等で都市部への人口流出が最大の要因と考えた 我々は、村周辺の産業や企業について調べた結果、村内企業で、世界的に活躍している企 業が複数存在していることが分かった。

また、本年1月に内閣府から発表された、経済指標というものがある。この指標は全国 1,741市区町村の、工業統計、商業統計等の8つの経済指標を一本に合成し算出を行って おり、1980年から、2010年までの30年間で、「高い競争力を維持するまちの指標」とも言 われている。その中で西原村は全国でもっとも高い経済指標となっており、近隣市IIIJ"村も 上位20自治体中、5自治体が入っている。

小惑星探査機「はやぶさ2」に携わった村内に工場のある企業の記事

01I.︲Ⅱ︒○四110I且

1600日19−

日(木)朝千IJ

(資料)熊本日日新聞2014年12月4

(4)

世界シェア47%の産業用ガス流量制御機器のマザーエ場が村内に増設された記事

(資料)熊本日日新聞2012年9月1日(士)朝刊 経 済 指 標 上 位 2 0 市 町 村 一 覧

(資料)内閣府「選択する未来」委員会「市区町村別人口・経済関係データ」

このデータからも分かるとおり、西原村周辺は優れた競争力をもつ企業等が多数存在し、

恵まれた環境だといえる。

− 1 6 0 −

No

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

市区町村・名 本 県 西 原 村 沖 縄 県 八 重 瀬 町 茨 城 県 つ く ば 市 沖 縄 県 恩 納 村

鴬本県合志市 熊 本 県 菊 陽 町 福 島 県 西 郷 村 千 葉 県 富 里 市 茨 城 県 守 谷 市 千 葉 県 白 井 市 本 県 益 城 町 山 梨 県 忍 野 村 千 葉 県 栄 町 沖 縄 県 糸 満 市 埼 玉 県 白 岡 市 石 川 県 川 北 町 群 馬 県 邑 楽 町 茨城県つくばみらい市 熊 本 県 嘉 島 町

本 県 大 津 町

経済指標

75.9 74.7 73.7 73.5 73.0 72.8 72.8 72.6 72.5 72.3 72.1 72.1 72.0 71.9 71.7 71.4 71.2 71.2 71.2 70.8

製造品

80.0 80.0 79.1 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 61.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 79.8 80.Q 80.0

小 売

75.6 80.0 80.0 67.8 so.o 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 so.o 80.0 70.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0

卸売

80.0 8 0 . ( 1 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 s o . 0 77.8 . s o . o 80.0 67.5 80.0 80.0 80.0 80.0 77.6 80.0 80.0 80.0

農 業

78.7 65.7 40.8 77.8 48.4 45.3 49.2 77.9 39.5 74.6 47.0 29.5 47.3 46.3 37.4 38.4 34.1 37.9 34.1 54.2

従 業 者

80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0

事業所

80.0 69.8 80.0 72.0 8 0 . ( 1 80.0 80.0 80.0 80.0 80,0 79.4 79.5 80.0 71.0 75.5 80.0 80.0 78.7 80.0 63.2

課税所得

53.1 62.1 69.7 65.8 56.0 57.3 53.1 45.3 62.8 61.8 50.7 80.0 58.7 57.7 60.6 52.8 58.0 61.2 55.2 48.7

財 政 力

80.0

80.0

80.0

05.0

8 ( 1 . 0

80.0

80.0

57.4

80.0

61.0

80.0

8 0 . ( 1

80.0

80.0

80.0

80.0

80.0

71.9

80.0

80.0

(5)

3.政策提言

官民で連携し、就職を行う若年層へ働きかけを行い、西原村通勤圏内の企業や産業等を もっと知ってもらうことが出来れば、地域に留まりやすい環境を作ることが出来る。また 同時に、企業等へ居住環境の情報提供などを行い、新入社員等の若年層が西原村へ流入す る流れも作れるのではと考え、今回の政策の提言を行う。

提言する政策について具体的な内容は3つ。

①「西原村ふるさと企業合同課外授業」の開催

西原村には、高等学校以上の上級学校がなく、直接若年層にアプローチできるのは中学 生となる為、高校受験を控えた中学2年生を対象とする。

西原村と村教育委員会の連携のもと、通勤圏内の企業や産業関係者に働きかけを行い、

通常の合同企業説明会の内容である、業界の現状と将来、自社の現状(企業データ)と将 来性(今後の展望)、採用職務(職種・仕事内容)、求める人材について、人事・教育方針 (制度)、福利厚生等の説明を行っていただく。

説明時間は15分程度とし、学校授業の時間が取れない場合は朝自習やホームルーム等の 時間を活用し、日を分けて行っていく。学校及び参加企業の折り合いが合わない場合、今 年度より導入される電子黒板の活用を行い映像での説明を行う。

この説明会においては保護者の参加、説明も積極的に働きかけを行う。

②「西原ふるさと求人案内」の配布

村が近隣企業等の採用情報(募集職種、人員、雇用形態、採用条件、勤務時間、休日、

初年度給与、昇給、諸手当、福利厚生、入社時研修、勤務地等)をまとめた冊子「西原ふ るさと求人案内」を作成し、就職年齢である17歳(高校3年生)及び20歳(大学3年生)

が居る家庭へ郵送及び成人式等のイベントでの配布を行う。随時希望者への配布が出来る ように、役場等の公共機関にも配備する。

予算として印刷製本代(A4版、カラー、20ページ、200部)7万円、郵送代(切手25 0円×160名)4万円の計11万円を、掲載企業より1社あたり協賛金として1.000円を頂き 捻出する。不足する分は村が補填する。

③企業等に空き家情報等を提供する、「西原村転入コンシェルジュ」を配置

西原村では今年度より移住・定住施策としての基礎調査を行っており、空き家情報の収 集を行っている。その情報を活用し近隣企業等へ住宅情報を提供する。

現在、村職員を「地域づくりスタッフ」として各集落に割り当てているが、それを企業 等からの転入希望者に「西原村転入コンシェルジュ」として紹介し、水道等のライフライ

ンの申請、住民票転入届、自治会との関わり等についてサポートする。

4.政策の効果

政策提言の期待できる効果としては次のとおり。

(6)

①「西原村ふるさと企業合同課外授業」の効果

高校進学を控えた中学生にとって、社会人となったときの就職までを見据えた進路選択 を考えることが可能となり、より具体的な目標の中で学習が出来、学習意欲の高揚や、学 校の学習と職業との関係についての理解を促進することが出来るようになる。また、地域 や企業等に対する理解を深めることで、地域愛を育むことに繋がる。保護者の参加、説明 も積極的に働きかけることにより、家庭の中で就職に関する会話も弾み、地域や家族のこ とを考えた進路選択をすることが出来るようになる。

さらに、中学校教員にとっても職業や産業に対する理解の深化、地域企業等の理解促進 を図ることが出来、生徒への適切な助言や生きた情報の提供等が行われるようになる。

企業等は地域への企業理解の促進や、社会貢献(CSR)となり、さらには次世代を担う 優秀な人材の育成、確保を狙うことができる。

②「西原ふるさと求人案内」配布の効果

行政が持つ広報力を活かし、就職世代に近隣企業等の採用情報を知ってもらうことで、

近隣企業への就職へ選択肢のIjJ扇を広げることが出来る。

直接家に郵送することや成人式等で配布することにより、一人で'情報を見るのでは無く、

地域に住む家族や地域の友人と共に就職を考える機会を設け、地域との関わりを含めた就 職を考えることの誘導に繋げることが出来る。

企業にとっても地域との架け橋になりえる人材の発掘に繋がり、効率的な求人を行うこ とが出来る。また、近隣企業等への就職者が増えることにより、地域と近隣企業等の繋が

りがより密接になる。

③企業等に空き家情報等を提供する、「西原村転入コンシェルジュ」を配置した│祭の効果 企業等においては福利厚生の拡充となり、村としては就職した若い世代の転入が期待で きる。

西原村転入コンシェルジュのサポートにより、地域コミュニティへの理解や協力も深ま り、地域住民との関わりも円滑に、ひいては西原村へ地域愛を持ってもらうことが出来る。

地域愛を持つことが出来れば、住宅を建て定住するとなった際に、西原村を選択する可能 性も高くなる。

5.最後に

今回の提言では、中学生から大学生までの若年層へ向けた政策を行うことで、20歳〜24 歳の世代の流出を防ぎ、新しくその世代が増えていく効果を狙った。その世代が「地域に 住む」「地元に残る」ことで、日々受継ぐことが困難となってきた地域の伝統文化が継承 され、地域活動の活性化、ひいては「地域愛」が育まれていく。3つの取り組みに共通し ているものは、「地域を知り地域に誇りを持ち地域愛を育む」ということである。

高齢化や過疎化が進み疲弊していく地域がたくさんある中、約30年もの間人口が増え、

産業の発展が進んだことは非常に恵まれた環境である。しかし、今年度人口が約30年ぶり に減少したことは、もしかしたら衰退の始まりなのかもしれない。

− 1 6 2 −

(7)

環境に甘え、地域振興の取り組みや人材育成などにあまり目を向けていなかったのでは ないか。この新しい住民が増え続けてきた約30年間で、住民間の意識は変わってきている のではないか。現在村で育つ子供たちが、西原村に地域愛を持っているのか。危機感を持 つべき時が来たのではないか。今回の政策提言とともに、この問題提起も行いたい。

最後に今回の政策提言は、若年層へ就職を通して西原村を知る機会を与え、様々な企業 や産業等を通じて誇りや地域愛を持って欲しいとの願いを込めたものでもある。

今回の政策は限定された範囲に働きかけを行うものであり、この政策のみで人口減、地 域振興の全ての問題が解決するものではないが、この政策提言を通じて更なる課題の発見、

政策の考案に繋がっていくことを期待する。

参照

関連したドキュメント

当社は「世界を変える、新しい流れを。」というミッションの下、インターネットを通じて、法人・個人の垣根 を 壊 し 、 誰 もが 多様 な 専門性 を 生 かすことで 今 まで

東京 2020 大会閉幕後も、自らの人格形成を促し、国際社会や地

三洋電機株式会社 住友電気工業株式会社 ソニー株式会社 株式会社東芝 日本電気株式会社 パナソニック株式会社 株式会社日立製作所

子どもたちが自由に遊ぶことのでき るエリア。UNOICHIを通して、大人 だけでなく子どもにも宇野港の魅力

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ

社会学研究科は、社会学および社会心理学の先端的研究を推進するとともに、博士課

「Voluntary Society」であった。モデルとなった のは、1857 年に英国で結成された「英国社会科 学振興協会」(The National Association for the Promotion

社会秩序の維持に関与する者もまた,不公平な犠牲を払うことを自ら進んで