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(1)

社会的態度の研究(9) 社会的行動に及ぼす態度の効 果 : (3)態度間の相互連関性を基にした態度効果の 要因分析

その他のタイトル Component analysis of attitude effects upon behaviors : The research of social attitudes (9) : (3) The effect of inter‑attitude

components upon behaviors

著者 高木 修

雑誌名 関西大学社会学部紀要

巻 7

号 1

ページ 243‑267

発行年 1975‑11‑04

URL http://hdl.handle.net/10112/00023173

(2)

社 会 的 行 動 に 及 ぽ す 態 度 の 効 果

( 3 ) 態度間の相互連関性を基にした態度効果の要因分析

高 木 修

態度という概念が社会心理学における中心的概念であり,心理学者のみならず他の種々の社会 科学者がそれを頻用してきたのは,主として態度が行動の重要な説明要因や予測要因と考えられ ていたからである。

そもそもこの態度という概念は, A l l p o r t ,G .  W. ( 5 ) が述ぺているように,実験心理学,精神 分析学,そして社会学の 3 つの研究的な伝統にその起源を求められることが多い。 2 0 世紀の初頭 には実験心理学者は,反応時間,知覚,判断などの知的・精神的活動が,活動者の活動に対する 傾えや準備性によって影響されることを発見していた。そして,この人々の行動の差異を引き起 こしているそのような意識の状態を傾え ( s e t ) , 意図,および目的性という用語で表わそうとし ていた。一方,精神分折学者は,意識界よりはむしろ無意識界での出来事に注目して感情的・情 緒的な人間の行動を説明しようとしていた。態度 ( a t t i t u d e ) という用語が最初に組織的に使用 されたのは,社会学の領域の Thomas,W.  I . ,   &  Z n a n i e c k i ,   F .   ( 3 4 ) によるポーランド移民の研 究の中であった。彼等は,態度を 社会的世界における各人の現実的,あるいは潜在的な反応を 決定する個人的な精神的過程 と定義し,それらは,金銭,名声,隣人,科学的教義などの価値 につねに方向づけられていると考えた。そして,態度と価値は相互に相手を規定するという関係 にあると考えていた。

前述の A l l p o r t ,G .  W.  は,これらの種々の用語や使用法を概観して,以下のような非常に包 括的,.一般的な態度の定義化を試みた。 態度は,経験にもとづいて構成された,精神的・神経 的な準備の状態であり,関連するすべての対象や状況に対する各人の反応に直接的,力動的な影 響を及ぽす。 この古典的な定義は,態度が持つと考えられる一般的な意味や特性を含んでおり,

そのためにそれはその後の多くの研究者が採用する,あるいは手本とするものとなった。今回の 研究との関係からこの態度定義に特に注目すぺき点は,その内容というよりは関係的な特性につ いてである。すなわち,態度が生得的なものではなくて,経験を通じて構成され,行動に影響を与 えるという点であり,また,この考えが種々の領域の多くの研究者に採用されてきた点である。

態度に関して一層精密な概念的・理論的定義を確立しようとする研究努力は, 1 9 2 0 年代から 1 9 4 0 年代にわたって一時衰退した。 L i s k a ,A. E .   ( 2 7 ) が述べているように, 操作主義の影響を受 けてかなりの量の研究はそれに対してよりはむしろ態度測定に集中した ( B o r g a r d u s ,E .  S .   ・ ( 6 ) ,  

‑243‑

(3)

T h u r s t o n e ,  L .  L . ,   &  C h a v e ,  E .   J .   ( 3 5 ) ,   L i k e r t ,   R .   A.  ( 2 5 ) ,   Guttman, L .   ( 1 1 ) ) 。そして,この時 期は,態度概念を経験的に同定し,経験的な研究への態度概念の使用を正当化するという態度研 究にとって重要なことを為し遂げたのである。しかし,信頼性と定量性を過度に強調する操作主 義に影響されて,態度定義に盛り込まれた特性は,個人の行動の差異を説明するために盛り込ま れた初期の態度定義の特性とはかなり相違するものとなった。さらに,量化をするためには測定 対象となる反応は,単一次元(ほとんどの場合,正 <positive> ー一負 <negative> の次元)上 に順序良く並べることの可能な反応に限られるという傾向にあった。また,信頼性への要請は,

代表的・典型的な対象に対する反応(群)を測定することよりはむしろ,ただ標準化が最も可能な 象徴的な対象に対する或る限られた言語的反応(群)を測定することに向かっていた。この特定 の限られた反応を測定しようとすることの根底には,種々の態度反応が態度母体 ( a t t i t u d eu n i ‑ v e r s e ) において等質的であるという仮定があり, もしそのような仮定が妥当ならば, 或る限ら れた状況(群)において測定された代表的でない限られた反応(群)から,それ(それら)以外 の状況におけるそれ(それら)以外の反応を予言することが可能になるのである。

以上のような操作主義的な特性を持つ態度概念は,本来それを目的としていたにもかかわら ず , もはや個人の行動の差異を予言・説明する能力をほとんど喪失していた。 L a P i e r e , R .   T .   ( 2 3 ) は,態度と行動との間の関係を実験的に研究した最初の研究者であり,彼の研究は,態度と行 動との間の非一貫性を示した代表的な研究例として有名である。彼は一組の中国人と一緒にアメ

リカ合衆国を一万マイルにわたって自動車旅行した。その際彼等は多くのホテル,モーテル,そ してレストランに立寄ったが,中国人だからといって彼等に対するサービスを拒否したそれらの 施設は 2 5 0 軒のうちのただ一軒だけであった。旅行が終ってしばらくしてから彼は先に訪れた諸 施設の所有者や経営者に質問紙を郵送して,「あなたの施設では,中国人をお客として受け入れま すか」と質問してみたのである。この質問に対して得られた回答は,約 92% の施設が, 受け入れ ない というものであった。ここで取り扱かっている反応は外顕行動と行動意図性とであり,態 度と行動との間の関係でないと考えることもできるが,少くとも行動と態度の主要な一成分との 間の非一貫性が示唆されていることは事実である。この研究は即座の効果を当時の態度研究や態 度理論に与えはしなかったが, 1 9 5 0 年代になって L a P i e r e , R .   T .   の知見を確証しようとした,

あるいは更にそれを拡張しようとした研究が頻出した ( K u t n e r ,B . ,   W i l k i n s ,  C . ,   & Y a r r o w ,   P .   R .   ( 2 2 ) ,   D e F l e u r ,  M. L . ,   &  W e s t i e ,  F .   R .   ( 8 ) ,   L i n n ,   L .   S .   ( 2 6 ) ,   F e n d r i c h ,   J .   ( 1 4 ) ) 。しかし,

種々の領域における種々の対象に関する研究は,一部の例外はあったが,一般に態度と行動との 闇の非一貫性を繰り返し実証するだけであった。態度研究に携さわる研究者にとって異例とも思 えるこの種のデータが蓄積されるにつれて, 1 9 6 0 年代の中頃には一部の研究者は態度理論や態度 研究の根底を成す幾つかの仮定に疑問を持つようになった。例えば, F e s t i n g e r , L .   ( 1 5 ) は,態度 変容と行動変化との間の関係を研究するものが極めて少ないことを指摘し,それらの関係に焦点 を当てて研究を進めたが,両者の間の関係性の存在を示唆する事実は存在しないと結論してい

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る。そして, 1 9 6 0 年の中頃には,態度と行動との間の関係性は疑わしく,一層の研究を要する問 題であると一般に考えられるようになっていた。

態度理論や態度研究にとって異常とも思えるこのような事態に対して,種々の研究者はその理 論や研究の再検討を試みた。前述の L i s k a , A.  E .   ( 1 9 7 5 ) は , それらの試みを方法論的なもの と理論的なものとに分類している。前者は態度,行動及び両者の間の一貫性の測定の妥当性を吟 味しようとするものであり,操作主義が強調するところの測定の信頼性とあまり考慮されなかっ た測定の妥当性とをうまく均衡させようとするものである。それらの中の主要なものとして,① 態度測定の状況と行動測定の状況との間の類似性:両者の状況の非類似性が態度と行動との間の 非一貫性の原因になることがある (Hyman,H .   ( 2 0 ) ,   F e n d r i c h ,   J .   M.  U 4 l ) 。 ③態度,行動の一 般性・日常性(特殊性)の水準:態度と行動との間の一貫性は,両者が同等の水準の一般性のも とで測定されているかどうかに依存することがある ( F i s h b e i n ,M.  U 6 ) ,   K u t n e r ,  B . ,  e t  a l .   図 ) 。

③態度,行動の意味:態度(対象)の意味やその態度と態度的に一貫すると考える行動が,研究 者と被験者(行動主体)との間で一致していなくて,それが態度と行動との間の非一貫性の原因

になることがある。 ( I n s k o ,  C .   A . ,   & S c h o p l e r ,   J .   ( 2 1 ) ) ,   等を挙げることができるだろう。

他方,態度概念を根底的に理論改訂しようとするものが後者である。これらの研究は大きく 2 つの型に分類されるが,それぞれは, D e F l e u r ,M.  L . ,   & W e s t i e ,  F .   R .   ( 9 ) の 2 つの異なる態度 の概念化に対応している。大多数の研究者は第 1 の態度概念化を採っている。すなわち,態度は 行動を引き起こす多数の原因の中の単なる 1 つの原因でしかない。したがって,態度と行動との 間の関係を問題にする場合,行動の原因となる他の変数を無視することができない。例えば,もし そのような他の変数が行動に対して態度の場合とは逆の方向に影響するならば,態度と行動との 間の一貫性は低くなるであろう。それゆえに,両者の間の非一貫性は何ら異例のものではなくて,

そのような他の変数を確定し,行動に対するそれらの変数の効果を明確化することがこれらの研 究の目標となるのである。以上のことは,過去の研究が行動に影響するものとして態度のみを取 り上げていたと言っているのではない。他の変数を指摘する研究は少なくなかったが,実際の研 究では行動に対する態度の影響は他の変数の効果と切り離されて分析されてきたのである。言い 換えると,過去の多数の研究は態度と行動の 2 変量間の関係を問題にしてきたが,行動に影響を 及ばす他の変数をも導入して多変量間の関係として問題にすべきであるとする。ごく少数ではあ るが第 2 の態度概念化を採用する研究がある ( L e v e n t h a l ,H . ,  e t  a l .   ( 2 4 ) ) 。ここでは,態度と行 動とは,因果関係ではなくて,相互に相関するものと考えられる。さらに,この態度と行動とは それぞれ異なる因果的変数によって影響されていると考えられる。したがって,態度と行動との 間の非一貫性は必して異常なものではなく,しばしば予想されるものとなるのである。ここでは,

両者の相関の大きさやその大きさを左右する条件の明確化はほとんど問題にされないのである。

以上のように態度を行動を引き起こす多数の原因の中の 1 つの原因,あるいは行動の相関物と 概念化することによって, 1 9 6 0 年代の中頃までに蓄積されてきた態度と行動との間の非一貫性を

‑245‑

(5)

示唆するデータは,もはや単に異例のものとは考えられないで,むしろ今後の研究の仮説の源泉 となるのである。例えば,態度を行動に対する 1 つの媒介的なものと概念化するならば,態度以 外の変数が行動に対して及ぼす効果を明らかにしなければならない。しかもその場合,種々の変 数が行動に対して持つ効果は態度の効果と加算的な関係(相互に独立した効果を持つ)にあるの か,それとも交互作用的な関係(他の変数の効果次第で態度の影響の仕方が変わる)にあるのか を解明しなければならない。さらに,もし前者の関係にあるならば,行動に対する各変数の効果 の相対的な重みとそれを規定する条件を明らかにしなければならない。また,もし後者の関係に あるならば,変数間の交互作用の方向と程度及びそれを規定する条件とその根拠を究明しなけれ ばならない。

態度の効果に加えて種々の変数の効果が行動に対して加算的に及んでいくとする前者の研究の 中で,今回の研究に特に関係している,あるいは次の段階で導入することになっている問題は,

多様な態度の効果と社会的支持の効果である。すなわち,態度対象はそれ自身無数の社会的特徴 を持っており,我々はそれらの特徴に対してそれぞれ態度を持っている。また同時に,これらの 態度はこの態度対象と関連する他の対象に対する態度と無関係ではない。すなわち,態度母体は 態度間の相互連関性をもとに構成されているからである。 したがって, ある対象に対する行動 は,その対象が持っている種々の社会的特徴への統合された態度やその対象と関連する対象への 同様に統合された諸態度に影響されるだろう ( I n s k o ,C .   A . ,  &  S c h o p l e r ,   J .   ( 2 1 ) ,   Newcomb,  T .  M . ,  e t  a l .   ( 2 圃 ) 。 例えば, C a m p b e l l , A . ,   e t  a l .   ( 7 ) は,投票(行動)が単に 1 つの態度の現 われではなくて,多くの態度の現われであると考え,多様な態度を用いることによって,態度と 行動との間の非一貫性の割合を 2 5 彩 14 彩まで減少させている。要するに,態度と行動との間の 非一貫性に対しては,説明(予測)要因としての当該態度の側面や関連する態度を組織的に増そ うとするのである。これは手当り次第に種々の変数を説明(予測)要因に導入することを意味す るのでは決してない。

第 2 の問題は社会的規範の効果に関するものであり,これは態度と同程度に大きな影響を行動 に与えると予想される。態度と社会的規範とは行動に対して相互に独立した効果を持っていて,

しかも両者が一致しているときには社会的な支持 ( s o c i a l s u p p o r t ) が期待される。そうなれ ば,態度の効果は社会的規範の効果によって強化され,態度と行動との間の関係は一層強力なも のになるだろう。しかし,もし両者の効果が一致していないのならば,社会的規範の効果によっ て態度の効果が打ち消されて,態度と行動との間の関係は弱められるだろうと考えられる。この 仮説は種々の研究者によって実証され, 態度と社会的規範とは行動に対して相互に独立した効 果を持ち,それゆえに態度が社会的支持の水準によって行動との間の一貫性の程度を異ならせる

と結論されている ( A j z e n , I . ,   & F i s h b e i n ,  M.  ( 2 ) ,   ( 3 ) ,   ( 4 ) ,   A j z e n ,  I .   ( 1 ) ,   W i c k e r ,   A.  W. 

( 3 6 ) ,   D e F r i e s e ,  G .  H . ,   &  F o r d ,  W. S .   U O ) ) 。なお,このことは,社会的支持によって態度が行動に 対してより大きな効果を及ぼすだろうということを意味しているのではなくて,社会的規範と態

ー 246‑

(6)

度との加算的効果が,態度単独の効果より大きいだろうということを単に意味しているだけであ り,このことを誤解しないようにしなければならない。

さて,行動に対する態度の効果と独立した効果を持たずに,態度の効果に影響を与える変数の 存在が予想される。すなわち,態度的に一貫した仕方で言語的に,あるいは外顕的に行動する能 ヵ,機会,および一般的な活動水準等である。態度対象と相互作用する意図性や可能性,態度的 に一貫した方法で反応する言語的・知的・社会的能力,および活動性における各人の違いが,態 度と行動との間の一貫性に反映されることがある。例えば,態度的に一貫した仕方で適切に行動 する能力を欠いているために態度と行動との間に非一貫性が起こったり ( D e u t s c h ,M. U l l ) ,   ま た,環境に深い関心を持ち,自分の目標を達成するために強力に行動しようとする人は,そうで ない人よりも,一層自分の態度と一致した仕方で行動すると考えられる ( D o l l a r d , J .   U 2 l ) 。

要するに,態度理論や態度研究を方法論的に,あるいは理論的に再検討した最近の研究は以下 のことを示唆していた。すなわち,態度と行動との間の関係は多変量的な問題として取り扱かわ れるぺきである。また,態度以外の変数は直接的に,あるいは態度の効果と交互作用することに よって間接的に行動に影響を及ぼすために,ある時には態度の効果を相殺したり,不明確にした りする。そして,その結果として態度と行動とが一貫しないということになることがある。そこ で,態度以外のそのような変数を統制したり,あるいは組織的に独立変数として導入するなら ば,態度と行動との間には有意な関係が発見されるだろうと考えられる。

目 的

今回の研究では,態度が行動を引き起こす多数の原因の中の 1 つの原因であり,しかも他の諸

変数に較べて非常に大きな影響を行動に及ぼすという媒介的な態度の概念化を採る。もしこの立

場を採用するならば,行動に影響を及ぼすことが予想される,あるいは既に確証されている変数

を独立変数(説明・予測要因)に導入して行動と態度を含むそれらの諸変数との間の関係を多変

量的に分析しなければならない。しかし,この場合に態度以外の諸変数の効果が態度の効果と加

算的な関係で行動に及ぶのか,それとも交互作用的な関係から行動に影響していくのか,• またそ

れらを規定する条件は何か,その理由は,といった問題が未だ十分に解明されていない現段階で

は,態度以外の変数を導入する前段階として,最も主要な影響を行動に対して与えると思われる

ところの 態度 のみを独立変数にして行動と態度と'の間の対応関係を究明することにする。こ

のようにして得られた関係は,諸変数の効果が加算的なものであろうと交互作用的なものであろ

うとも, 今後の多変量的な分析のための基準として大いに役立つであろう。なお, 態度 のみ

を独立変数(説明・予測要因)にするとしたが,これは従来の研究のように総合的に表わされた

単一の態度と行動との間の関係を 2 変量的に分析しようとするものではなく,態度の諸側面の特

徴を多次元的に捉え,それらを独立変数として行動との間の対応関係を分析するものである。具

体的には,態度を構成する主要な単位である態度要素,あるいはその態度要素の関連性をもとに

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構成される態度成分を独立変数とする。そして,この複数の態度要素,あるいは態度成分によっ て全体として行動がどの程度説明・予測されうるか(態度と行動との間の関係の程度), 各態度 要素,あるいは態度成分の行動に対する影響の方向性と各影響の相対的な重み,などを解明しよ うとするのである。このような分析の特性からこの研究の分析を前述の多変量な分析に属すると 考えることもできる。筆者はこの研究の分析を実行した研究を既に発表している(高木修( 3 1 ) , ( 3 2 ) )   が,特に今回の研究では同様に態度のみを説明・予測要因にするが,単一の態度の諸側面を独立 変数にするだけではなくて,その態度と関連する他の態度の諸側面をも独立変数に編入して態度 と行動との間の関係を究明する。ある対象に対する態度はそれに関連する他の対象に対する態度 と無関係ではありえない。それらは緊密に関連し合って態度母体を構成している。したがって,

関連する諸態度を独立変数(説明・予測要因)とするならば,態度と行動との間の関係は一層一 貫したものとなるだろう。具体的には,行動に直接的に反映される当該態度とその当該態度との 関連性を通して間接的に行動に反映される諸態度とによって全体として行動がどの程度説明・予 測されうるか,もし当該態度以外の態度が間接的な効果を行動に及ぽすならば,その効果は当該 態度の効果とどのような関係にあり,その相対的な効果の重みはどうか,などがこの研究によっ て解明されるだろう。

手 続 1) 被調査者

国立 K 大学において一般教養科目の『心理学』を受講する男女学生 ( 1 4 6 名 )

1)

。 2) 態度対象(態度領域)

社会的行動が方向づけられる態度対象として, 戦争.'. 神.'. 共産主義 ,及び 男女交際 を選定した。これらの対象(頷域)は,筆者が態度構造研究において一貫して採用して来た態度 対象群であり,従来の態度間構造の研究において安定して抽出されていた 2 種類の態度次元,す なわち「革新(急進)主義一保守主義」と「国家主義一非国家主義」の 2 次元を直交させて得ら れた 4 象限を代表する態度対象である。今日ではこれらが態度対象として,特に行動との関係を 問題にする場合に適格であるかどうかについては幾分疑義があるが,筆者が既に行なった態度構 造研究と関連させ,主として態度構造の特徴という観点からこの研究目的に接近しようとする研 究意図から敢てこれらを選定したのである。

3) 態度要素(測度)

態度を反映して生起する社会的行動を予測する,または説明する態度の基本的な側面として以 下の 1 1 種類の態度要素 ( a t t i t u d ee l e m e n t ) を使用する。これらは 2 ) の態度対象と同様に,筆 者が態度構造研究において一貫して採用してきたものである。またこれらは,態度を構成する多

1) 態度構造研究で用いたデータを今回の研究目的に沿って再分析した。

(8)

数の要素を因子分析法によって整理して態度の基礎的な側面を表わすものとして選定されてきた ものである。これらの態度要素を分析の基本的単位とすることによって,態度構造研究において 得られた態度要素や態度成分の特徴についての知見を結果の解釈に利用することが可能となるだ ろう。

選定された態度要素とは,

①感情の方向性:態度対象に対して好意的かそれとも非好意的か。

③感情性の強度:態度対象に対する感情性(すなわち,好意性)がどの程度強力であるか。

⑧行動意図性:態度対象に対して行動意図的(積極的に対象に向かっていき,深い関連性を持 とうとする)か,それとも非行動意図的(対象を避けたり,対象から遠ざかり,それとの関 連を出来る限り持たないようにする)か。

④行動性の強度:態度対象に対する行動性(すなわち, 行動意図性)がどの程度強力である か 。

⑥認知の豊富さ:態度対象について持っている認知(情報)はどの程度豊富である(多い)か。

⑥認知の分化:態度対象について持っている認知(情報)はどの程度多様性に富んでいるか。

⑦認知の非論理性:態度対象について持っている認知(情報)はどの程度非論理的であるか。

⑧認知の感情性:態度対象について持っている認知(情報) はどの程度感情性を滞びている か 。

⑨認知の統合性:態度対象について持っている認知(情報)はどの程度まとまっているか。

⑩認知性の強度:自分は態度対象についてどの程度の認知(情報)量を持っていると思ってい るか。また,自分が持っている認知(情報)を一般にどの程度確信しているか。

⑪自己関与度:態度対象と自己との関係をどのように認識し,その関係をどの程度積極的に維 持ないし強化しようとするか。

以上の1 1種類の要素である。これらの要素の意味と算定法の詳細は筆者が行なった態度構造研 究(高木修 ( 2 9 ) ,   ( 3 0 ) ) を参照されたい。

4)社会的行動(行動領域)

各態度領域において当該態度を反映して生起すると考えられる社会的行動を探索的に数種類選 定し, その行動経験の有無と経験頻度を被調査者に回想してもらうという手法を採用した。な ぉ,行動測度は態度測度と同時に得られた。行動予測因としての態度の研究において既に指摘さ れているように,この種の方法には行動と態度との間の関係を歪曲する危険性が幾分か含まれて いる。また,選定された行動群が当該態度を反映して生じる可能性のある行動の領域をどの程度 代表しているかという疑問がある。これらについては今後の研究によって解明されねばならない が,考察の項でもう少し詳しく述ぺることにする。

この研究において社会的行動として採用したもののうち一層一般的な行動をそれぞれの態度領 域から 1 つ選び,その測定質問項目を以下に例示する。

‑249‑

(9)

①  戦争 に対する態度を反映する社会的行動

『あなたは,今までに,戦争に反対する何らかの運動(集会,催し,署名,募盆,等々)に参 加したことがありますか。」

1 .   しばしばある 2 .   かなりある 3 .   ときおりある 4 .   ない

②  神 に対する態度を反映する社会的行動

「あなたは,今までに,宗教的会合や催しに参加したことがありますか。」

1 .   しばしばある 2 .   かなりある 3 .   少しある 4 .   ない

③  共産主義 に対する態度を反映する社会的行動

『あなたは,今までに,共産主義的趣旨の集会,催し,箸名,暮金などに参加したことがあり ますか。』

1 .   しばしばある 2 .   かなりある 3 .   少しある 4 .   ない

④  男女交際 に対する態度を反映する社会的行動

『あなたは,今までに,異性の友達と交際したことがありますか。」

1 .   しばしばある 2 .   かなりある 3 .   少しある 4 .   ない 5) データの整理と分析方法

行動に,具体的に言うと,行動生起の有無および行動生起の頻度に社会的態度が,特にその構 成成分がどの程度有意味な影響を及ぽしうるかを解明するために,この研究では林知己夫の数量 化理論(第 I l 類)の手法を使用する。 この手法は, 何分類かで与えられた基準または目的変数

(外的基準と呼ぶ)を幾つかの説明変数(アイテム・カテゴリーと呼ぶ)によって判別分析するも のである。例えば,ある選挙においてある有権者が何党(または何候補者)に投票したかの情報 を基礎(基準)にして,その投票行動に影響した要因(その有権者が支持する政党,階級帰属意 識,候補者の評価やイメージ,政策の評価,等々)を発見し,加えてその影響の内容(要因間の 相対的な影響度と影響の方向,等々)を究明することができる。さらに,採用した要因群によっ て全体としてどの程度行動を説明する,または判別することができるかを明らかにすることがで きる。これらは,言い換えると,影響する要因とその要因の影響の仕方との情報から逆に基準行 動(上の例では投票行動)をどの程度予測することができるかという問題でもある。この手法は 他の 3 種類の手法 (I 類 , D I 類及び W 類)とともに種々の領域において膜々適用されて,その結 果も多数報告されている。また近版の多変量解析法の参考書においても詳しく説明されている。

枚紙の都合でここではこの手法を詳述することができないので,林知己夫・村山孝喜 U 9 ) , 林知己 夫・樋口伊左夫・駒沢勉 U 8 ) , 竹内啓・柳井晴夫 ( 3 3 ) などを参照されたい。

そこで次にこの手法をこの研究に対してどのように適用したかを具体的に説明しよう。まず,

判別(または,予測)する基準変数(外的甚準)は,当該態度を反映して生起する社会的行動で

あり,それを幾つかのグループに質的に分類したものである。この研究では, 4) の社会的行動

(10)

(行動頷域)の項に記せられている種々の行動を使用し,以下の 2 種の仕方でグループ分類する。

① 2 群分類

前述の各社会的行動に関して,行動経験の有る者の群(.経験有り群 と呼ぶ,以後同様に)

と行動経験の無い者の群(.経験無し群 と呼ぶ,以後同様に)とに被調査者を分ける。すなわ ち,行動経験の有無に従って分類するのである。操作的に言うと,行動質問に対する 4 種類の反 応カテゴリーのうち, 1,  2及び 3で応答した者を前者の群に,また反応カテゴリーの 4で応答 した者を後者の群に割り当てるのである。したがって,この分類法による分析は,行動の生起に 及ぼす要因の効果を解明するだろう。

③ 3 群分類

①の 2 群分類は行動経験の有無による分類であったが,ここでの分類は行動経験の頻度による 分類である。すなわち,反応カテゴリー 1 , 2 のいずれかで応答した者の群を 多頻度経験者 群 ,カテゴリー 3で応答した者の群を 少頻度経験者群 ,そしてカテゴリー 4で応答した者の 群を 無頻度経験者群 として,各社会的行動ごとにこれらの 3群に分類する。したがって,こ の分類法による分析は,行動経験の頻度を規定する要因の効果を解明するだろう。

一方,これらの社会的行動(外的基準)を判別する,または予測する説明要因(アイテム・カ テゴリーと呼ぶ)として,当該行動に直接的に影響を与えることが予想される態度,およびこの 態度との関連性を通じて間接的に影響を与えることが予想される諸態度とが使用される。この研 究では,これらの態度が相互に独立しているとして各態度の要素を,あるいは各態度内の要素間 の相互連関性を基に整理してまとめた態度成分(態度内構造の成分, c o m p o n e n t ) を並列的に説 明要因に組み込むのではなくて,態度間の関連性を重視して各態度内や各態度間の態度要素の相 互連関性を基に整理してまとめた態度成分(態度間構造の成分)を説明要因にする。操作的に は , 4 種類の態度の 1 1 個の態度要素,合計 4 4 個の態度要素を変数として因子分析し,得られた因 子を態度間構造成分として説明要因にする。

分析にあたってはこれらの態度成分をアイテムとするが,それらの各アイテムを以下の 2 種の 仕方でカテゴリー分割する。

① 2 分 割

因子分析において因子得点として算出された態度成分得点(平均, 0 . 0 , 分散, 1 . 0 ) が正であ るか,それとも負であるかによって 2分割する。この 2種類のカテゴリーに属する被調査者の数 はほぼ等しいものであった。そして,この分割法による分析は,行動と各態度成分とが全体とし ていずれの方向に,すなわち,その行動の生起や経験頻度を促進する方向に影響するのか,それ とも抑制する方向に影惚するのかを明らかにするだろう。また,その影響はどの程度のものかを も明らかにするだろう。

R4 分 割

①において正・負に 2 分割されたものを更に各々ほぽ等分に分割する。したがって,各アイテ

(11)

ムは,得点の分布に沿って探索的に(++), (+),  (‑)及び(‑‑)に 4 分割される

1)

。そし て,この分割法による分析は,①で得られる情報に加えて,非直線的な態度と行動との関係(例 えば,或る態度特性を強力に持つときよりも中程度に持つときのほうが或る行動に大きな影響を 及ぽす)についての情報を与えてくれるだろう。

最後に,これらの分析の実施について説明しておく。まず説明要因である態度成分の究明と成 分得点の算出は, BMD" X 7 2 " に従った。また社会的行動と態度との間の関係を分析するため の要因分析(数量化理論, I I 類)は, SPSS"HAY  ASI• 2 " に従って行なわれた。これらの計算 は全て京都大学大型計算機センターの FACOM2 3 0 ‑ 6 0 / 7 5 によって行なわれた。

結 果

分析の結果を報告するに先がけて,この研究において説明変数として用いられたアイテムを簡 単に説明する。前述のようにこれらのアイテムは, 4 種類の態度の 1 1 個の態度要素,合計 4 4 個の 態度要素を変数項目にして因子分析して得られたものである。第 1 表は,セントロイド法によっ て因子分析し,固有値が 1 . 0以上の因子をバリマックス法によって軸回転し,その結果得られた 因子負荷行列である(表中の数値は全て 1 0 2 を乗してある)。また,この表の下 2 欄には各因子の

P e r c e n t  Communality と因子名とが記されてある。第 1 図は,得られた因子の内容と因子間 の関係を簡明に把握するたせ、こ態度構造の研究デザインの枠組みに沿って結果を図式的に要約し たものである。図中に示された態度要素はそれぞれの因子に高く負荷するものである。前述の因 子名はこれらの情報を基にして各因子に与えられたものである。この分析結果について詳しく考 察するだけの枚紙の余裕がないが,これについては既に筆者の社会的態度の研究(高木修 ( 3 0 ) ) に おいて詳しく報告してあるので参照されたい。ただし,態度要素の得点の算出方法がそれとは一 部異なっているので注意されたい。具体的に記すと,相違する点は『認知の非論理性」と『認知 の感情性」に関してである。従来は,非論理的な言及のあるカテゴリー,あるいは感情的な言及の あるカテゴリーの言及した全てのカテゴリーに対する比率として両者が算出されたのに対して,

今回の研究では,非論理的(または,感情的)な言及の単なる頻数によって両者が得点化された のである。この計算法の変更以外に 1 , 2 の下位項目の選定を変えるということも行なった。こ れらは統計的厳密さと分析結果の比較の妥当性を高めるために試みられたものである。このよう な方法上の変更は特に認知的側面における構造的変化を引き起こしているが,それは些少なもの であり態度の主要な側面においては何ら変化していないことがうかがえる。

この研究では,このようにして得られた因子(これを態度間構造の構成成分と考える)を社会 的行動を説明する,あるいは予測する要因とすることにする。

1) すべての変数(態度成分)に共通する基準に従って各得点が分割されたのではなく,相対的な分割の方

法を採用した。この分割法の差異の影響がどのように現われるかは今後の研究にまたねぱならない。

(12)

第 1 表回転後因子行列(態度間構造)

NO. 

態度要素 Fl  Fll  Ffil  F 1V  FV  F VI  FVII  FVIII  FIX  FX  F

F

F

F X 1 ¥ 、

H  I  I 戟 感 情 の 方 向 性 ‑11  ‑03 

,01  ‑01  17  ‑07  88  ‑01  08  03  ‑01  03  ‑01  ‑00  822  2  2 戦 感 情 性 の 強 度 07  ‑03  15  ‑05  30  ‑09  ‑80  ‑02  13  05  03  11  ‑13  ‑02  819  3  3 戦 行 動 意 図 性 ‑66  03  ‑‑,27  ‑07  10  ‑11  22  ‑11  06  ‑00  04  36  ‑02  13  759  4  4 戟 行 動 性 の 強 度 50  ‑04  22  05  47  11  ‑15  11  ‑05  17  ‑01  ‑34  07  ‑04  727  s  s 戦 認 知 の 豊 富 さ 11  23  02  ‑66  ‑05  03  09  20  ‑27  39  ‑02  ‑11  00  01  784  6,  6 戦 認 知 の 分 化 08  10  ‑01 ‑45 ‑10  ‑03  03  15  ‑72  1s  ‑oi  ‑07  ‑04  ‑08  812  7  7 戦 認 知 の 非 論 理 性 00  ‑27  10  ‑49  ‑03  03  13  04  22  ‑07 16 05  30  ‑08  521  8  8 戦 認 知 の 惑 情 性 ‑06  ‑07  04  ‑81  ‑04  12  ‑13  ‑09  ‑04  ‑03  ‑07  06  09  08  735  9  9 戦 認 知 の 統 合 性 ‑08  11  03  10  ‑03  04  00  ‑04  ‑84  ‑06  13  10  04  ‑07  780  10  10 戦 認 知 性 の 強 度 ‑10  05  ‑08  11  ‑07  ‑75  01  13  09  ‑12  ‑04  19  15  ‑04  6 11  11  戦 自 己 関 与 ‑62  ‑09  ‑11  08  ‑15  ‑22  19  ‑05  ‑05  ‑03  11  00  ‑15  24  609  12  I 神 感 情 の 方 向 性 ‑31  00  06  ‑09  ‑18  ‑24  06  ‑16  05  06  ‑68  12  ‑18  07  748  13  2 神 感 情 性 の 強 度 08  ‑09  08  09  74  10  05  11  侃 ー04 ‑20  18  18  ‑08  717  14  3神 行 動 意 図 性 ‑19  20  ‑28  ‑02  ‑21  ‑28  02  01  10  ‑06  53  28  ‑16 16 701  15  4 神 行 動 性 の 強 度 07  00  15  09  63  22  ‑15  13  ‑03  ‑05  ‑20  ‑26  14  01  645  16  5 神 認 知 の 豊 富 さ 01  14  01  ‑22  23  01  02  70  ‑12  22  ‑20  ‑03  11  13  756  17  6 神 認 知 の 分 化 06  05  ‑03  01  ‑05  ‑02  ‑01  78  ‑03  21  ‑03  09  30  ‑01  770  18  7  認知の非論理性 19  ‑02  ‑02  ‑10  11  ‑13  08  06  ‑00  ‑04  ‑05  04  79  03  721  19  8 神 認 知 の 感 情 性 ‑16  18  ‑01  ‑38  14  08  ‑03  13  ‑05  08  02  ‑17  51  17  572  20  9神 認 知 の 統 合 性 ‑03  ‑03  05  08  03  02  ‑00  74  07  ‑14  26  ‑05  ‑28  04  739  21  10 神 認 知 性 の 強 度 ‑16  18  ‑09  10  ‑10  ‑69  11  ‑13  03  ‑08  32  01  ‑06  ‑01  705  22  11 自 己 関 与 ‑04  ‑04  ‑05  12  ‑14  ‑18  ‑01  ‑05  ‑12  ‑07  83  ‑00  ‑10  06  794  23  1共 感 情 の 方 向 性 55  ‑06  04  12  07  00  ‑08  ‑11  ‑18  ‑06  17  37  30  17  667  24  2 共 感 情 性 の 強 度 30  01  11  ‑03  76  ‑08  03  00  06  ‑06  16  04  ‑03  ‑00  728  25  3共 行 動 意 図 性 ‑75  10  ‑19  ‑03  ‑07  ‑13  ‑07  ‑02  ‑03  08  ‑07  08  14  ‑22  717 

・26  4共 行 働 性 の 強 度 53  05  12  ‑06  58  07  00  ‑18  ‑01  14  05  ‑02  ‑05  11  716  .27  5共 認 知 の 豊 富 さ ‑10  61  ‑08  ‑41  ‑02  ‑00  ‑03  19  ‑11  22  ‑08  ‑06  08  23  731  28  6共 認 知 の 分 化 07  84  ‑00  00  ‑15  00  ‑04  02  ‑11  06  ‑01  01  ‑02  21  798  29  7共 認知の非論理性 03  05  09  ‑02  ‑04  ‑01  00  09  04  ‑06  01  05  05  83  722  30  8共 認 知 の 惑 情 性 17  16  ‑02  ‑35  05  05  07  ‑03  15  20  ‑14  ‑18  05  43  488  31  9共 認 知 の 統 合 性 ‑08  76  15  14  17  ‑09  06  01  ‑04  03  08  ‑02  03  ‑28  752  32  10 共 認 知 性 の 強 度

―  

‑27  08  ‑02  03  ‑67  02  03  ‑09  06  ‑03  ‑12  ‑10  02  770  33  11 

 

自 己 関 与 ‑72  ‑13  ‑06  10  ‑26  ‑10  ‑01  ‑01  ‑08  01  00  ‑21  ‑06  ‑03  713  34  1

感 情 の 方 向 性 13  02  76  14  05  01  ‑09  ‑11  ‑17  06  00  ‑00  04  10  683  35  2 感 情 性 の 強 度 05  03  78  06  37  03  ‑14  ‑05  01  07  01  00  ‑05  ‑04  786 

・36  3 行 動 意 図 性

·27 08  ‑76  05  08  ‑15  ‑05  ‑08  ‑04  ‑14  08  06  01  ‑13  748  37  4 行 動 性 の 強 度 01  13  67  ‑12  42  12  03  06  09  02  06  ‑09  ‑08  ‑01  701  38  5 認 知 の 豊 富 さ 02  32  26  ‑10  00  06  05  18 

 

74  ‑11  02  ‑03  01  771  39  6 認 知 の 分 化 02  03  06  ‑02  ‑01  03  ‑06  05  ‑08  90  ‑05  10  ‑OS  ‑02  839  40  7 認知の非論理性 13 ‑05  ‑14  ‑23  ‑07  ‑01  21  ‑12  06  46  02  ‑34  36  05  614  41  8 認 知 の 感 情 性 ‑29  ‑06  05  ‑05  03  24  ‑02  06  16  4&・os,  ‑16  15  42  611  42  9 認 知 の 統 合 性 03  ‑12  29  03  ‑00  04  ‑15  10  ‑14  43  ‑09‑ 54  ‑03  ‑12  652  43  10  認 知 性 の 強 度 ‑04  ‑04  ‑39  04  ‑12  ‑62  ‑19 

・18 ‑06  ‑01  ‑02  ‑22  13  ‑02  692  44  11  自 己 関 与 ‑10  ‑05  ‑76  20  04  ‑02  06  ‑06  ‑05  ‑03  22  ‑23  ‑04  05  755 

:

: ! :  

F

688  413  279  265  212  185  176  162  158  1417  146  117  110  101  Percent  Communality  15.6  9.4  6,4  6.0  4•.8 4.2  i4JO  3.7  3.6  3 .3  3.3  2. 7  2.5  2.3  71.8 

碍 は ' i .   " 8 R I  

!  . 

:~ ^ 

—·

Factor  Name 

悶 ‑

   ‑ =   ・ .   ̲    ‑ =

.. t 

i ,   , 

(13)

第 1 図 態度間構造図(因子負荷量の大きい態度要素とその番号が図中に示されている) 主 義 戦

際 神

感 情 性

‑T 

, ̲ 

動 性

111~ 共・行勁意図性四 共・l'l己関与閲 戟・行動意図性13) 戟,(I己関与ID 共・惑情の方向性四 共・行勁性の強度姻 戦・行勁性の油閲41 共・認匁1性の強度⑫ 神・感惰の方向性IIZ 7141 戦・惑情の方向性Ill 戦・感情性の強郎213161  男・感情性の強度閲 男・自己関i;≪‑0 男・行動意図性GQ 男・感情の方向性閲 男・行動性の強度Gn 男・認知性の強度闘

F11131  神・自己関与四 神・惑情の方向性IIZ 神・行勁意図性11‑0 神・認知性の強度a≫

認知性 I (量)

2191/1・認知の分化

am

!¥・認知の統合性GI) 共・認知の豊宮さ

an , 

リJ,認知の既窃さGm 共・認知性の強度⑫

認知性

II

(質)

Fl4•21Jし認知の非論理性四 共・認知の感情性暉 男・認知の感情性りII 共・認知の統合性AV 9141戟・認知の統合性191 戟・認知の分化161 戟・認知の皇宮さ15)

Fm319l• 認知の分化碑 男・認知の翌富さGQ 男・認知の非論理性閥 男・認知の感情性り11 男・認知の統合性"~ 戟・認知の翌富さ151 神・IIQ  共.. 四 Fl2t3)JJJ• 認知の統合性"~ 共・感情の方向性四 戟・行動意図性31 戦・行動性の強咽41 男・認知の非論理性閥 神・行勁意図性IG 共・自己関与匹 男・認知性の強度り3 神.感情性の強度⑬

8141神・認知の分化11n 神・認知の統合性⑳ 神・・認知の豊富さ!IQ

認知性強度

F国 戟・認知の感情性81 戟・認知の翌宮さ151 戦・認知の非論理性7) 戟・認知の分化161 共・認知の豊富さ1211 神・認知の感情性09l 共・認知の感情性叩

F614) :: 認知性?弓 共・a~ 9l・,, り~-

F1312湘・迄知の非論理性Iii 神・認知の感情性19l 男・品知の非論理性叩 共.感情の力向性匹 神・認知の分化n~ 戦・認知の非論理性17) 神・認知の統合性匹 ;神・感情の方向性II~

I  態度強度

5151・共・惑情性の強度四 神.. 四 神・Ir勁性の弧度n~

共・行動性の弦度閥 戟・ャ{4) 男•on 

男・感情性の益度悶 戟•. 12)  共・自己関与匹

男・行動意図性韓 註)I. 因子分析によって得られた因子(態度閲成分)が態度側面と態度領域の枠組みにそって配列されている。 2. 図中には因子番号、因子寄与率(%)、及び各因子に高く負荷する態度要素とその番号が示されている。 3. 態度要索のうち、横線以1:のものは非常に大色く負荷し、横線以下のものはやや負荷するものであるc

(14)

つぎに,数量化理論による要因分析の結果得られる統計量の意味を簡単に説明する。表中にあ る ウエイト はカテゴリー数量のことであり,各カテゴリーと外的基準との間の関係の方向

(プラス,マイナスの符号)と関係の程度を表わしている。なお,符号の意味はカテゴリーと外 的基準との間の全体的な関係パターン, および後に説明するサンプル数量の外的基準群ごとの 平均値などから推定される。 レンジ は上述のカテゴリー数量の最大値と最小値との間の幅と して規定される。そしてレンジはアイテムと外的基準との間の関係の程度を表わす。 偏相関係 数 (表中では P a r t i a lC o r r e l a t i o n を PC と略して記してある)は他のアイテムを一定にし てそのアイテムと外的基準との間の正味の関係の程度を表わしている。 レンジ と 偏相関係 数 はよく対応しており,この研究では後者に基づいて考察を進めることにする。なお,これら の統計量の後の括弧中の数字は全アイテムにおけるレンジ,または偏相関係数の大きさの順位を 表わしている。 この順位から見ても, この両者がよく対応していることが解かるだろう。つぎ に , 相関比 は外的基準の群間分散の全分散に対する比であり,本来要因分析はこの比を最大 にするようにカテゴリー数量を決定しようとするものであるので,言い換えるとこの統計量はこ の研究において採用された要因群によって外的基準をどの程度説明しうるかを表わす,いわゆる 分析の精度を意味していると考えられる。 "MEANZ (SD)" はカテゴリー数量と各サンプルの 反応パターンから各サンプルごとに算出されたサンプル数量 z の各外的基準群ごとの平均と標準 偏差である。これは前述のようにカテゴリー数量の符号の解釈や外的基準群が多数の場合の各解 ( s o l u t i o n ) の意味を判断するときに役立つだろう。最後に,表中には記されていないが 判断 成功率 という統計量がある。これを操作的に説明すると,カテゴリー数量と各サンプルの反応 バターンから各サンプルごとに算出されたサンプル数量 Zを外的基準群ごとに 25 段階に整理す る。そして各群別にその累積頻度グラフを描く。これらのグラフは交点を持ち,その交点から横 軸(サンプル数量の値の軸)と縦軸(頻度バーセントの軸)とに垂線を下ろす。そして横軸上の その位置を判断の分点,ダ。と呼び,縦軸上のその位置を1 0 0 から減じたものを判断成功率と呼ぶ。

したがって, この統計量は,各サンプルのサンプル数量 Z が判断の分点, 。以上であるときそ のサンプルを「何々群,例えば行動経験群」に属すると判断し,またサンプル数量が Xo 以下で あるときそのサンプルを「何々群,例えば行動経験無し群」に属すると判断する場合のその成功 率を表わすものである。 相関比 が説明効率を意味するのに対して 判断成功率 は予測効率 を意味すると考えられる。以上の統計量を基にして態度と行動との間の関係を考察することにす

る 。

なお,枚紙の関係上全ての分析結果を報告して考察することができない。そこでこの論文では

一つの結果の報告に止どめる。しかし考察の項においてはこの研究の 1 つの目的でもある比較方

法論の観点から他の方法論による分析結果を同時に報告し,この研究の結果と比較しながら考察

を進めることにする。

(15)

外的基準が宗教的会合や催しへの参加の場合

①参加経験の有無

この社会的行動への参加経験の有無から参加経験者群と参加未経験者群との 2 群に分類された 外的基準を,手続の項で記した 1 4 種類の態度間成分を説明要因にして要因分析した結果が第 2 表 に要約されている。

分析の精度(説明効率)を相関比

7/

から見てみよう。態度間の構造的連関を基礎にして態度 と行動との間の関係を検討しようという意図から態度間成分を説明要因に用いたが,その結果か なり高い相関比 ( T J = O .6 4 ) を得た。考察の項で詳しく述べる予定であるが,この社会的行動に 直接的に反映される当該態度(この場合では 神 に対する態度)のみから態度と行動との対応 関係を検討したときの相関比 ( T J = O .5 3 ) よりも,この場合はかなり説明効率が向上している。

つぎに,アイテム(態度成分)群と外的基準(社会的行動)との間の対応の仕方を,統計的に 有意に,しかも強力に (1 形水準)外的基準と関係しているアイテム群(表中には太線で記せら れてある)から吟味してみる(第 2 図参照)。 この社会的行動への参加を決定する主要な態度成 分は当該態度に関する 2 種の態度間成分である。すなわち, 神 に対する『感情の方向性と行 動意図性

R1)

」と『認知の質的特性』(認知の非論理性,感情性)とである。 そして,参加経験 者は 神 に対して好意的であり,行動意図的である。また,彼等は 神 について非論理的,

感情的な認知を持っている。これらの 2 種の態度間成分以外にもこの参加の決定に参与する成分 が認められる。例えば, 戦争 についての 2 種類の認知性の態度間成分である。 これらは明ら かに当該態度に関するものではない。そしてその関与の仕方は,参加経験者が 戦争 について 以下のような特徴のある認知を持つというものである。その認知とは,数は多いが多様性に富ん だものではなく,また,まとまりも悪い。しかも,それらは感情的,非論理的な認知である。こ れら以外に, 『態度強度』の成分も行動決定に影響を及ぽしている。 この成分は態度対象に規定 されることなく,すべてに共通する特性として抽出されている。そして,参加経験者の態度はい ずれの領域においても強力であるというものであった。

以上のように当該態度の特徴のみならず,それと関連する他の諸態度の特徴もこの社会的行動 への参加経験の有無に有意に影響していることが解かった。しかし,主要な決定因はやはり当該 態度に関する特徴であることを忘れてはならない。

判断成功率(予測効率)はどうであろうか。この場合約 80 形の成功率が得られている。当該態 度のみから態度内成分を説明要困にしてこの外的基準を予測した場合に約70% の成功率が得られ たのに較べれは,この場合予測効率はかなり向上している。態度以外の変数を説明要因に編入し ていないこの種の研究においては,この水準の予測効率は十分に満足できるものと評価すること ができるだろう。

1)R  は自己関与のことであり,これがこの態度成分に関係していることを示している。

(16)

第 2 表態度間成分を説明要因にしたときの要因分析結果(神)

説 明 要 因

2群 分 類 3群 分 類

. 仮

1 2

( 態 度 間 成 分 )

ウエイト レンジ/P.C. ウエイト レンジ/P.C. ウエイト レンジ/P.C,

(共)行動性と感情の 1 ‑ ‑ .24  .39  ‑ .48 

方 向 性 @ 2  ‑ ‑ .07  0.54(7)  .06  0.80(3)  ‑ .45  .1.25(2)  1 薗 行 動 性 ⑥

—, 30  0.16(9)  ‑ .41  0.23(4)  .33  0.32(2) 

16

+ + I f 翻 " ' 的

.09  ‑ .12  . 77  1 ‑ ‑ .23  .09  .51 

(共)認知の巖 2  ‑ —,

u .  

0.3402)  ‑ .07  0.16U4l  ‑ .18  0.89(4)  3 

‑ .03  0,11(1?.)  ‑ .04  0.0504)  .04  0.21(4) 

9

++翌 社冷

‑ .09  .02 

―, 

38  1 ‑ ‑ .02  .00  .06 

閉濾情性と行動性 2  ‑ .15  0.2703)  .13  0.2403)

.11  0.41UO 

‑ .08  0.0803)  ‑.11  .07(13) .11 

o . n n u  

6

+ + I f 畠 望 図 訥

—, 12  '  ‑ .04  ‑ .30 

十 十 慮 . . 情. .  的

釦 釦9 .63  .37  .98 

贖 認 知 性

.03  1.13(3)  ‑ .08  0.71(6)  .41  1.60(1)  3  ‑ .09  0,30(3)  .17  0. 21(6)  ‑ .26  0.35(1) 

6

4 ‑ ‑ ‑ .50  ‑ .34  ‑ .62  I ‑ ‑ ‑ .45  ‑ .40  ‑ .22 

態度強度 2  ‑ ‑ .06  0.78(5)  ‑ .08  0.77(4)  .06  0.61(8)  3 

.33  0.24(5)  .23  0.24(3)  .39  0.15(8) 

5

+十鰭カ

.31  .37  ‑ .19  1 

+十鰭カ

‑ .06  ‑ .10  .13 

認知性の強度

.15  0.24(14)  .22  0.33(12)  ‑ .22  0.35U?J  3  ‑ ‑ .09  0.08

‑.ll  O.ll.(l?l  .02  0.09

4

4 ̲ ̲;̲ 

. o o  

.02  .08  1 ‑ ‑ .18  .20  ‑ .05 

限濾情性 2  ‑ .12  0.3801)  .09  0.43(11)  .13  0.27(13)  3 

‑ .20  0.12(11)  ‑ .23  0.1301)  .07  0.07(13) 

4

+十甚ぞ的

‑ .09  ‑ .05 

.14  1 ‑ ‑ ‑ .25  ‑ .22  ‑ .12 

(持認知の量 2  ‑ .26  0.51(9)  .29  0.51(10)  ‑ .05  0.51(9)  3 

.04  0.1400)  .09  0.16(10)  ‑ .19  0.13(1(! 

4

++f 牛 i i

‑ .06  ‑ .15  .32  1 

+ + : : ,  

5. ‑ .55  ‑ .46  ‑ .40 

, 

隠)認知の置

.27  0.82(4)  .25  0.71(5)  11  0.64(7) 

3  ‑ .09  0.26(4)  .02  0.2315)  .24  0.16(7) 

4

4 ‑ ‑ .22  .20  .07  1 ‑ ‑ ‑ .10  ‑ .29  .63 

10 偶認知性 2  ‑ .28  0.54(8)  .39  0.68(7)  ‑ .35  1.00(3)  3 

‑ .26  0.16(8)  ‑ .16  0.21(7)  ‑ .37  0.26(3) 

3

+ + 嘉 ・ 品 宮が

9 .06  .04  .06  1 

++潤塁図的

4 .94  ‑ .23 

11 (神濾情の方向性と

‑.11  1,. 4911)  ‑ .18  1.55(1)  .23  0.46(10)  行動意図性⑥ 3  ‑ ‑ .14  0.41(1)  ‑ .21  0.44(1)  .23  0.15(9) 

3

4 ‑ ‑ ‑ .65  ‑ .61  ‑ .23  1 ‑ ‑ .32  .31  .07 

12 偶認知の質? 2  ‑ ‑ .33  0.65(6)  ‑ .31  0.62(8)  ‑ .14  0.2404)  . 3 

+ 

• 13  0.19(6)  .15  0.19(8)  ‑ .05  0.06

3

++ 

‑ .13  ‑ .17  .10  1 ‑ ‑ ‑ .75  —, 68  ‑ .38 

13 榊認知の質 2  ‑ .23  1.46(2)  .10  1.46(2)  .48  0.86(5)  3 

.12  0.40(2)  .11  0.3912)  .05  0.21(5) 

2

++紺紐

.71  .78  ‑ .16  1 ‑ ‑ ‑ .26  ‑ .27  ‑ .00 

14 (共認知の質

z ‑

‑ .19  0.50

‑ .13  0.55(9)  ‑ .25  0.66(6)  3 

.23  0.18(7)  .28  0.17(9)  ‑ .16  0.16(6) 

2

++譴="

.24  .13  .41 

相 関 比

0.64  0.65  0.56  MEAN Z 

Gr. 1多 頻 度 群1171 1.23  (0.75)  ‑1.13 (0.66) 

(SD) !Gr. 2少 頻 度 群 狐5l

o .  

75  (0.82) 

0.52  (0.84)  0. 71  (0.89) 

Gr. 3無 頻 度 群 翻 ‑0.55 (0. 73)  ‑0.53 (0.72)  ‑0.15 (0.82) 

‑257‑

(17)

第 2 図 態度間成分を説明要因にしたときの要因群偏相関係数(神)

.50 

! 

2

群 I ― 分 類 l 

-~---3群分類(第 1解)

~-一·-·一•一 3群分類(第2解)   , . !

.40 

\  八

.30 

\  ‑ r ¥

I  

` 

\  V ¥  

.214  \ 

 

¥ ¥

¥       . . , 

` 

.20 

―¥  \  \  ;  \ \   /  I ¥  

  f I

.164 

. ̲ ̲ ̲ 一

I

―  \ 

 

~ i 

.10 

\  . . . .  ~- ,  t ! I   ¥ 

No.  1  2  3  4  5 

6  7  .  8  , 

10 

1 1  

12  13 

!  

^ 

共 一 I   ^  ̲ , . I  ,  ^ 

^ 

I I ;  :  男• ^  ~

説 喜 悶

 

明 の

要 の

因 量 量 質

(?) 

⑲  質

②参加経験の頻度

\ _   此

14 

^  . . . . . ,   : I I : .  

  悶

(1  %)  (5%) 

多頻度経験者群,少頻度経験者群および無頻度経験者群の 3群に分類された外的基準を前述の 1 4 種類の態度間成分を説明要因にして要因分析した結果も第 2 表に示されている。①の 2 群分類 の分析では参加経験の有無の決定に参与する態度間成分を解明したが,ここでは参加経験の頻度 を決定する態度間成分が明らかにされるだろう。

さて,分析の第 1 解は,参加経験者の群と参加未経験者の群,その中でも特に多頻度経験者群 と無頻度経験者(未経験者)群の両極端群を判別するものであると考えられる。したがって,こ の解は①の 2 群分類の解とかなり重複することが予想される。他方,第 2 解は,参加経験者の中 の多頻度経験者群と少頻度経験者群とを主として判別するものと考えられる。この解からこの研 究が目的としている参加経験の頻度の決定に影響を与える態度間成分とその影響の程度とを知る

ことができるだろう。

第 1 解の相関比 ( T J = O .6 5 ) は①の 2 群分類の分析の場合にほぼ等しく,かなり高いものである。

したがって,この研究で採用している 1 4 種類の説明要因によってこの外的基準が十分に説明され

うることが確認された。つぎに外的基準と統計的に有意に関係する態度間成分に限って両者の間

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