ASEAN ・東アジアにおける中間財貿易の 循環的連結構造と環境負荷拡散
藤 田 渉
Abstract:
In this paper, extended vertical specialization share and carbon dioxide emission intensity are analyzed by the same framework based on the non-competitive import type IDE-JETRO Asia International Input-Output Tables in 1990,1995 and 2000.
The carbon dioxide emission structure interlocked with energy consumption was also changing a lot with change of industrial and trade structure. Its attention is paid to this paper about the change in the electronics and electronic products sector of ASEAN and East Asia. A possibility that the actions of multinational industries might affect the national environment policy is shown .
Keywords: trade, vertical specialization, input-output analysis, energy intensity analysis , Asia .
1 はじめに
近年の貿易額の対 GDP 比率の伸張は著しく,特に経済成長の著しい ASEAN ・東アジア と北米からなるアジア・太平洋地域において顕著である(図1) 。これには,中間財貿易の増 大が深く関与している。
ASEAN ・東アジアにおける中間財貿易の循環的連結構造について,藤田(2007)は,各国
別の非競争型の産業連関表を用いて vertical specialization share ( VS )を提示した Hummels et al .(1999,2001)の研究を拡張した藤田(2006)の内容をさらに発展させ,詳細な分析を行 った。そこでは,1990年,1995年,2000年の期間,アジアにおいては大きな政治・経済的変 動があったにもかかわらず,電子・電気製品製造部門においては,ほぼ一貫して循環的連結 構造が拡大していたことを輸入国部門別・当該国部門別・輸出国部門別に分解された multi- stage の VS を用いて示すことができた。
貿易構造の変化や,それにともなう各国の産業構造の変化はそれのみにとどまらず,さら
にはエネルギー消費ないしは環境負荷構造の変化を引き起こすはずである。本稿では,貿易
パターンの変化と,それに連動する環境負荷構造の変化に注目し,さらにその分析を行った。
図1
Trade(%
of GDP),(
World Development Indicator/
The World Bank2007 より作成)
特に,上記の循環的連結構造の拡大が顕著である部門( sec .47 電子・電気製品)に注目 し,貿易パターンの変化→産業構造の変化→エネルギー消費〜環境負荷構造の変化,という 一連の作用について, energy intensity の考え方を用いて部門別の産業連関構造を通じた総 CO
2排出強度(直接・間接の産出額あたりの CO
2排出量: t-C /$)を計算し,国内構造と 貿易の影響を対比して分析した。
また,この分析においては,貿易構造の分析と環境負荷構造の分析において,共通の産業 連関構造を用いるという工夫がなされている
2
ASEAN
・東アジアにおける中間財貿易の循環的連結構造2.1 国際産業連関表を用いた
VS
の拡張(藤田(2006,2007))藤田(2006,2007)において,アジア国際産業連関表(アジア経済研究所(1998,2001,
2006))を用いることにより, Hummels et al .(1999,2001)による vertical specialization share ( VS )の拡張がなされ,同時に拡張された中間財の multi-stage VS を計測することに
より ASEAN ・東アジアにおける中間財貿易の循環的連結構造が分析された。以下,その概
要を述べる。
まず,輸出と,誘発される中間財輸入の Chain ととらえ直したときには,国際的な垂直 分業構造は,産業連関分析の対象となることから, Hummels et al .(1999,2001)による vertical specialization share ( VS )原モデルは, VS
kを総輸出額 E
k=Σ
jE
kjに占める VS
k= Σ
jVS
kjの比率とするものであった。
VS
k=輸入分の中間投入比率
kj× E
kj= 中間財輸入額
kj産出額
kj× E
kj= E
kj産出額
kj×中間財輸入額
kj(1)
VS
k= VS
kE
k= Σ
jVS
kjE
k=
Σ
j( VS Ekjkj・ E
kj)
E
k=Σ
j( VS Ekjkj・ E
kj
E
k) = eA EMkE (行列表示) (2) ここで, A
D, A
Mは,非競争輸入型産業連関表の国産分と輸入分の投入構造であり,ま た E = [ E
kj]は, k 国の輸出ベクトルと要素( j : sector )である。
さらにこれは後に,輸出により誘発される産出全体に輸入中間財が投入されることを含ん でいないので,以下のように修正されている。
VS
k= eA
M( I − A
D)
−1E
E
k(3)
ここで, I は単位行列, e は単位行ベクトルである。
この原モデルは,貿易統計のみの分析では最終財貿易と中間財貿易の区別が困難であるこ とに対し,各国別の非競争型の産業連関表を用いて指標を導出することで,中間財のうち国 内産出分と輸入分の分別を可能にした
(注1)。しかし,輸出品に関しては中間財と最終財の分 別はできない。このため中間財に着目した垂直的な貿易構造の分析では 2‑ stage 的なモデル にとどまる。
これに対して,藤田(2006)においては,同じく非競争型の構造を持つ国際産業連関表を用 いて VS の拡張を行い,輸出についても中間財と最終財輸出が分離可能な multi-stage なモ デルが作成可能であることを示した。次式は,ある k 国について, p 国からの中間財輸につ いての, q 国に対する輸出における拡張された vertical specialization share を示している。
VS
pkq= eA
Mpk( I − A
Dk)
−1E
kqE
k(4)
ここで, A
Dkは k 国の国産分の中間投入構造, E
kqは q 国への輸出,そして A
Mpkは p 国か らの輸入による中間投入構造である。
最終的に VS はスカラー値として算出されているが,実際はより多くの情報を含んでいる。
そこで,藤田(2007)では,スカラー化される前の VS の構造から,輸入国部門別・当該国部 門別・輸出国部門別 VS への拡張をはかった。ある k 国のスカラー化前の VS は以下のよう になる。
VS
k= A
Mk( I − A
Dk)
−1E
kE
k= 1 E
k] ^
^ ^
^ ^
^ ^ _
A
M1kB
kE
k1⁝ A
MpkB
kE
k1⁝ A
MLkB
kE
k1…
…
…
A
M1kB
kE
kq⁝
( A
MpkB
kE
kq)
N×(N+NF)⁝ A
MLkB
kE
kq…
…
…
A
M1kB
kE
kL⁝ A
MpkB
kE
kL⁝ A
MLkB
kE
kL` a a a a a a a
b
LN×L(N+NF)(5)
(注1)このかわり,貿易統計ほどの詳細な財の分別はできない。貿易の分析においては部門分割の詳細さが 重要であるが,トレードオフになっている。
ただし, k =1, . . . , L +1, B
k=( I − A
Dk)
−1N×Nこの, A
MpkB
kE
kqの要素についてさらに分解することにより,以下のモデルを得た。
VS
pn・km・ql= 1 E
k( Σj=1N
a
pkM(nj)b
k(jm)) Ekq(ml) (6)
これは,[ p 国 n 部門] → k 国の産業構造(直接・間接) → [ k 国 m 部門] → [ q 国 l 部門]
の Chain を示す,さらに拡張された VS である。
ここで, a
pkM(nj)は国際産業連関表の p 国から k 国への投入ブロックの第 nj 要素, b
k(jm)は第 k 国の国内投入ブロック逆行列( I − A
Dk)
−1の第 jm 要素,そして E
kq(ml)は中間財輸出ベクト ルの k 国 m 部門から q 国 l 部門への要素である。
使用するデータおよび計算結果については,前述のようにアジア国際産業連関表(アジア 経済研究所(1998,2001,2006))を用い,原データでは域内は, I (インドネシア) , M (マ レーシア), P (フィリピン), S (シンガポール), T (タイ), C (中国), N (台湾), K
(韓国), J (日本), U (米国)であり,域外を H (香港), O ( EU ) , W ( ROW : Rest of
the world )としている。これを通期の分析のために64部門に統合し,域外は香港( H )と
その他( W : EU と ROW )に統合している。
算出された VS
pn・km・qlの要素数は1カ国1期につき約2700万個という膨大な数になるが,
各国各期とも,上位10,000要素累積で VS
kの約80〜90%,ほぼ1,000要素以内で累積50%に 達しており,上位データを用いた分析が可能になっている。
この結果, VS
pn・km・qlの計算値について,そのパターンを解釈した結果, m 部門輸出の誘 発する n 部門輸入の頻度は m =47( sec .47 電子・電気製品製造部門)に集中しているとい う結果が得られた。この他,繊維系等にも同様のパターンが見られるが, m =47( sec . 47 電子・電気製品製造部門)は圧倒的であった。またその中でも, n = m = l =47 となる循 環的貿易構造の Chain が,この電子・電気製品製造部門で2000年までに激増し,上位を占 める結果となっている。
2.2
VS
kの変化の内容(sec
.47 電子・電気製品)藤田(2007)では,多くの国・地域で sec .47 電子・電気製品製造部門の VS
pn・km・ql値が伸 張しているが,これを中間財輸出に占めるシェアと輸入依存(輸出による誘発輸入/輸出)
に分解してその要因を検討している。
図2は,47 電子・電気製品製造部門の VS
pn・km・qnを,中間財輸出に占めるシェア( E
k47/ E
k)と輸入依存度(輸出のための輸入/輸出)に分解したものである。
(1) 中間財輸出に占めるシェアの増大
全計算結果データ(藤田(2007),表省略)および図2からは,特に,47 電子・電気製品
図2 47 電子・電気製品の VS
pn・km・qnの変化(中間財輸出に占めるシェア( E
k47/ E
k)と輸入依存性の変化)
製造部門の中間財の輸出について VS
k47および,中間財輸出に占めるシェア E
k47/ E
kについ て確認すると以下のようなことがわかっている。
« VS
k47については,すべての国,すべての期の間において,数十%〜数百% の著しい 伸張が見られる。
« VS
k47について,1990年・1995年の伸び率の方が大きいのは,インドネシア( I ),シン ガポール( S ) ,タイ( T ) ,中国( C ) ,韓国( K ) ,日本( J ) ,米国( U ) 。また,1995年
・2000年の伸び率の方が大きいのは,マレーシア( M ) ,フィリッピン( P ) ,台湾( T ) 。
« 中間財全体の輸出に占めるシェア E
kI/ E
kと比較すると,すべての国,すべての期にお いて, E
k47/ E
kの伸び率はそれを大きく上回っている。
« 一桁%の伸びにとどまっているのは1995年から2000年の日本( J )の伸び率のみである が,それでも中間財全体の輸出シェアの伸びを上回っている。
« 47 電子・電気製品製造部門の輸入財依存度の伸び率が,中間財輸出に占めるシェア E
k47/ E
kの伸び率を上回っているのは,マレーシア( M ) (2000/95) ,韓国( K ) (2000/
95) ,日本( J ) (2000/95)のみである。
«しかし,47 電子・電気製品製造部門の輸入財依存度の伸びは,インドネシア( I )以外 のすべての国々で認められる。
« ただし,47 電子・電気製品製造部門の輸入財依存度の伸び率が至近の1995年・2000年 間に25桁%であったのは,上記3カ国以外はフィリッピン( P )のみである。後は1桁 内であり,マイナス値(インドネシア( I ) ,シンガポール( S ) )も出ている。
以上からは,47 電子・電気製品製造部門の VS
k47の伸張は,中間財輸出に占めるシェア
と輸入財依存度の複合効果であるが,多くの国では中間財輸出に占めるシェアの増大が大き
く寄与していることがうかがわれている。
(2) それほど増加していない輸入誘発
輸出による需要に対して投入係数以上に(直接・間接に)輸入が誘発される倍率( VS
k47/ VS
k47)が低下傾向にある。
輸入誘発に関しては,国内の産業構造の変化によるものかどうかは,式(2)による拡張前 の VS
k47を計算し,それと比較することによってわかるが,図3に示すように,近年では各 国の産業構造を通じて輸入が誘発される倍率は 47 電子・電気製品製造部門ではそれほど増 加していない。また多くの国で減少傾向にさえある(マレーシア( M ) ,フィリッピン( P ) , タイ( T ) ,韓国( K ) ,日本( J ) ,米国( U ) ) 。
図3 国別輸入誘発倍率( VS
k47/VS
k47)
(3) 貿易パターンの変化
以上からは以下のようなことが整理できよう。特に,1995年・2000年間について着目する。
« 各国の産業構造を経由して,輸出による需要に対して投入係数以上に輸入が誘発される 倍率( VS
k47/ VS
k47)が低下傾向であるということは,各国で投入構造の単純化が進ん でいることを示唆するが,これは工場の海外移転,海外直接投資などを通じて,国際的 な分業化が進捗している状況を示している可能性がある。
« しかし,輸入依存度(輸出による誘発輸入/輸出)はほとんどの国々で増加している。
また,中間財輸出に占めるシェアの伸びを凌駕している国もある(マレーシア( M ),
韓国( K ) ,日本( J ) ,フィリッピン( P ) ) 。
«これはある程度固定化しつつある各国のプロセスにおいてでさえも,輸入中間財の需要 が重要な位置づけになりつつあることを示唆している。
«また,最も顕著なことは,中間財輸出全体に占める 47 電子・電気製品製造部門のシェ
アの急増である。
« 統合された産業部門で把握される水準のプロセスは相対的に単純化かつ固定化しつつあ るものの,輸入中間財投入比率を増加させ,その部門での国際間中間財取引が急増して いる,ということは,下位の(細分化された部門での)プロセスにおいて急速に国際間 の中間財相互依存性が増大していることを示唆している。
3 貿易構造の変化による環境負荷の変化:理論
前節までの分析で検討された循環的連結構造を有する部門とそれ以外の部門に注目し,環 境負荷の状況の経年的比較を行う。貿易構造,さらにはそれにより引き起こされる各国の産 業構造の変化は,必ずエネルギー消費,ひいては環境負荷構造に変化の痕跡を示すはずであ るからである。
これまで得られた貿易構造の変化の顕著な点は以下のようになる。
« 循環的連結構造は特に( sec .47)電子・電気製品製造部門に集中して増加している。
«その中でも High-technology exports (% of GDP )は域内で8%(2000年)から11%(2005年) へ増加しており,量的に無視できない( the World Bank (2007)) 。
« n = m = l =47 となる電子・電気製品製造部門での Chain が2000年までに激増している。
« 2000年時点では,[(日本( J )⇔( Asia ))]⇔米国( U )の連結が主となっている。
« 中間財輸出に占める( sec .47)のシェアが伸張している(台湾( N ) ,韓国( K ) ,日本( J ) 等) 。
«( sec .47)の中間財輸出における輸入依存性(輸出による輸入誘発/輸出)が伸張してい る(台湾( N ) ,韓国( K ) ,中国( C )等) 。
«産業構造を通じた他部門経由での輸入誘発 VS
k47/ VS
k47が低下傾向にある(ただし中国
( C )は増加)。これは,投入構造の単純化,たとえば空洞化や国際分業化を意味する 可能性が高い(日本( J ) ,韓国( K )等)
以上から本稿では,特に( sec .47)電子・電気製品製造部門を取り上げ,貿易構造の変化に よる環境負荷の変化を計測する。
3.1 産業連関構造を通じた総
CO
2排出強度:一国での分析の場合energy intensity の考え方から,各産業部門で直接消費されるエネルギー1単位あたりの
CO
2排出強度( t ‑ C / TOE )で変換することにより,産業連関分析を用いて,部門別の産業
連関構造を通じた総 CO
2排出強度(直接・間接の産出額あたりの CO
2排出量: t ‑ C /$)を
計算することができる(藤田(1995)) 。まず一国での分析では, n 産業部門を持つ第 k 国に
ついて,投入構造から見た炭素バランスより,第 j 部門において,
μ
kj・ x
kj= Σ
iμ
ki・ x
kij+γ
kj・ x
kj, j , i =1... n (7)
が成立する。ここで,
x
kj: k 国,第 j 部門産出額
x
kij: k 国,第 i 部門から第 j 部門への投入額 μ
kj: k 国,第 j 部門の財に含まれる CO
2排出強度
γ
kj: k 国,第 j 部門の生産物1単位あたりの CO
2排出量(環境負荷の原因となるエ ネルギー消費等による CO
2排出量=直接的 CO
2排出強度),および輸入部門 の場合は輸入品1単位に含まれる CO
2排出強度
とする。これは,投入係数の定義, a
ij≡ x
ijx
jから,以下のように表現できる
μ
kj= Σ
iμ
ki・ a
kij+γ
kj, j , i =1... n (8)
これを行列表示すれば,下式が得られる。
μ
k=μ
kA
k+γ
k, ∴ μ
k=γ
k( I − A
k)
−1(9) ここで,
A
k=[ a
kij]=[ x
kij/ x
kj]:第 k 国の(競争輸入型産業連関表の)投入係数行列( n × n 正方行列) μ
k=[μ
kj]=[μ
k1,μ
k2,…,μ
kn]: 第 k 国の部門別総 CO
2排出強度ベクトル( n 次元行ベ クトル)
γ
k=[γ
ki]=[γ
k1,γ
k2,…,γ
kn]: 第 k 国の部門別直接的 CO
2排出強度および部門別輸入 品の含む CO
2排出強度からなるベクトル( n 次元行ベクトル)
とする。
3.2 域内での貿易の影響を含む国際的分析
式(8)ないしは(9)のモデルによる総 CO
2排出強度は,国別の競争型産業連関表によるも のである。本稿では非競争型の構造を持つ国際産業連関表を対象にしていること,および分 析の目的は貿易構造の変化による経時的な環境負荷構造の変化を調べることであるので,そ のためにモデルの変形を考える。
競争型産業連関表によるモデル(9)では,輸入品による影響を控除したモデル(国内のエ ネルギー消費起因に限定)は以下のように記述される。輸入品による影響を含む総 CO
2排 出強度μ
kに対して,輸入品による影響を控除した値をμ
Dkとする。
μ
k=γ
k( I − A
k)
−1⇔ μ
Dk=γ
Dk( I −( I − M
k) A
k)
−1(10)
ここで, n × n 行列 M
kは,輸入係数 m
iを要素とする対角行列である。また上式では輸入
品による影響を含む場合と控除する場合で,両者の考え方を区別するためにγを異なるもの として表記している。
これに対して,非競争型である国際産業連関表を用いた場合,輸入品による影響を控除し た国別のモデルは,第 k 国の国内のみの投入構造ブロック(地域全体の中間取引構造の第 k 対角ブロック)から作成した投入係数行列 A
Dkで記述することができる。また,地域内から の輸入品による影響を含む総 CO
2排出強度は,地域全体の中間取引構造から作成した投入 係数行列によって記述できる。
μ=γ( I − A )
−1⇔ μ
Dk=γ
k( I
n− A
Dk)
−1(11) ここで,式(11)の左項については,地域全域の投入係数行列 A は,域内国数を K ,それ ぞれの産業部門数を n としたとき,( K ・ n )×( K ・ n )の正方行列であり,単位行列 I も同じ 次数をもつ。またμ,γは( K ・ n )次元行ベクトルである。
A = ] ^
^ ^
^ ^ _
A
D1A
21M⁝ A
K1MA
12MA
D2⁝ A
K2M…
…
…
… A
1KMA
2KM⁝ A
Dk` a a a a a b
,
μ=(μ
1μ
2… μ
K),γ=(γ
1γ
2… γ
K), k =1,..., K
投入係数行列 A の対角ブロックである A
Dkは,上述のように第 k 国の国内のみの投入構造 ブロックから作成した投入係数行列,また非対角ブロックである A
l kMは第 l 国からの第 k 国 の輸入投入構造である。ブロックベクトルμ
k,γ
kはそれぞれ既出の第 k 国の部門別総 CO
2排出強度ベクトルと第 k 国の部門別エネルギー消費等に起因する直接的 CO
2排出強度であ る。第 k 国の計算においては,第 k 国の部門別総 CO
2排出強度は産出されたμベクトルの 第 k ブロックを採る。
いずれの考え方においても,各国内の CO
2排出の直接的起因である化石燃料等の消費量 を既存統計で把握できても,各国からの輸入品に含まれている CO
2排出強度を把握するこ とは容易ではない。モデル(10)では,γ
k=γ
Dkとして,国産と輸入品の強度を同一視するか,
国際産業連関表を用いたモデル(11)では, ROW からの輸入品の影響を無視できるほど地域 が広いとするなど,データの入手性や分析の再現性を優先した方法をとらざるを得ない。ま た,産業連関表とエネルギー統計の部門分割規模や範囲の相違や,消費エネルギーの CO
2原単位の把握などからも,分析上に多くの仮定を設定する必要がある。
本稿ではモデル(11)の構造を用い,γ
kには各国の含炭素エネルギー消費起因による直接
的 CO
2排出強度を用いる。また,経時的な貿易による CO
2による環境負荷構造の変化を検
討するために,総 CO
2排出強度μの変動とともに,国内構造と国際構造の関係の変化を調
べるために,輸入を控除した強度と含んだ強度の比である D
kj= ( μ μ
kDjkj) の変化も分析する。
比 D
kjにおいては分母・分子で把握される炭素量の範囲は異なり,また年次により CO
2強 度の分母である単位生産額の為替レートが変化しているので,値1.0 自体を重視する大きな 意味は無い。しかし,その値の水準(大小)には意味がある。比 D
kjが(1.0付近よりも)
ある程度大きいということは,当該国の産業構造で生産した場合 CO
2高負荷になることを 意味し,海外からの輸入依存ないしは outsourcing 化により CO
2負荷を下げている状況をう かがわせる。逆に比 D
kjが(1.0付近よりも)ある程度小さいということは,当該部門の国 内での構造に占める役割が僅少であることをうかがわせる。
このため経時的な変化を見た場合,比 D
kjの急増は国内需要や輸出需要により産業構造に 占める割合が微小なものから重要な位置づけへ増大している状況,逆に比 D
kjの急減少は上 述のように輸入依存や outsourcing 化への急速な変化を意味すると考えられる。ただし,分 母,分子とも異なる要因で個別に変化する場合は単純に判断はできないのでケースバイ・
ケースで判断することになる。
これらの定量的な状況変化を先に分析した中間財貿易の構造変化の定量的な分析結果と対 比して,環境負荷の拡散について定性的に論じることが本稿の目的である。
4 データの作成
以下のように,1990年,1995年,2000年の3期について,域内10カ国の直接的 CO
2排出 強度ベクトルγ
kを作成した。
(1) IEA (2007 a , b )から,当該の期・国地域のエネルギー種別の消費データを抽出した。エ ネルギー種別は化石系燃料に限定した( Coal and Coal Products , Crude, NGL and Feedstocks , Petroleum Products , Natural Gas ) 。
(2) 表2に示すように,エネルギー統計の転換・産業部門(非エネルギー消費は控除済み)
と産業連関表部門を対応させて化石系燃料エネルギーを配分した。さらに詳細な配分 方法は以下のようになる。
«石油製品の転換損失分は34. Refined petroleum and its products 部門での投入とする。
« 石炭から石炭製品(コークス等)への転換部門における転換損失分は41. Iron and steel へ算入する。
« 発電,および CHP 等の utility 転換部門での消費燃料は,54. Electricity, gas and water
supply へ算入する。このエネルギーは産業連関表による産業構造を通じて発電損失も
含め,生産に伝達される。ただしこの結果, CO
2排出強度はこの第54部門においては 過大評価されることになる。
« エネルギー統計の転換・産業部門に比較して,産業連関表部門は詳細であるため,さら
に配分が必要になる。 Petroleum Products , Natural Gas については,産業連関表の34.
Refined petroleum and its products の投入量比率を援用してさらに分配した。
« 同様に, Coal and Coal Products もさらなる配分が必要になるが,大量消費が判明して いる部門に優先的に配分した( Paper, Pulp and Printing → 27. Pulp and paper , Non ‑ Metallic Minerals → 38. Cement and cement products , Machinery → 43. Metal products )
« 輸送部門の Road においては,消費燃料の内,相当部分が民生用の最終需要おいて消費 されるため,産業用との按分が必要になる。 IEA (2007 c , d )から,産業用途の多い LPG ・ Gas / Diesel の消費量と民生用途の多い Gasolone の各期・各国の消費量の比率を求め,
この比率で按分を行った。
« 外航航路用燃料(4. International Marine Bunkers )は現在のエネルギー統計では消費 量算出の前に控除されている。通常,国際線航空機,外航船舶等が使用する目的で一 旦国内に持込まれる燃料(バンカー燃料)は輸入に含まない。また,国際線航空機船舶 等に使用される燃料(バンカー燃料)については,当該国で転換され生産されたジェッ ト燃料油, C 重油等は,輸出に含むが,海外から一旦国内に持込まれた燃料(バンカー 輸入燃料) は,輸出に含まない。41. International Aviation は国内転換分として扱われ る分であると考えられる。取引額的には運賃として特殊貿易で扱われる中に含まれる と考えられるが,当該国の貿易活
動と関連付けたいので,58. Trans- portation に対応付けた。
( 3 ) 燃料種 別の CO
2原単位について は,3 EID (地球環境研究センター)
の燃料種別 CO
2排出原単位を用い
(表1),直接的 CO
2排出強度ベ クトルγ
kに変換した。
(注2)(4) 産業連関分析用の各ブロックマト
リクス A
Dk, A
l kMは,すでに前章 までに各期の国際産業連関表から 作成したものを用いた。
R ¿ í Ê t-C/TOE
´¿Y 1.045
êÊYEYE³Y 1.015
R[NX 1.231
FpR[NX 1.231 R[NXFKXiCOGj 0.462
FE]FKXÁï 1.231
´û 0.792
`dû 0.809
adûEbdû 0.812
û 0.779
yû 0.790
öû 0.761
WFbgR¿û 0.760
itT 0.747
ÎûnY» fKX 0.519
Y» fû 0.880
ÎûR[NX 1.061
LPG 0.688
LNGEVRKX 0.585
ssKX 0.597
表1 燃料種別 CO
2排出原単位(3
EID,2000年)
(注2)本稿の分析では各期・各国での統一したデータ作成を最優先させたので,セメント製造や産業部門内 での含炭素廃棄物焼却からのCO2負荷を算入していないため,過小評価の可能性がある。これらの課 題についてはさらに詳細な分析の準備中である。
I/O-table Sector Enegy Statistics Sector
P Paddy
Q Other grain R Food crops S Non-food crops T Livestock and poultry U Forestry
Agriculture/Forestry 51
V Fishery Fishing 52
W Crude petroleum and natural gas ¦©ÆÁï
X Iron ore 10 Other metallic ore
11 Non-metallic ore and quarrying
Mining and Quarrying 33
12 Milled grain and flour 13 Fish products
14 Slaughtering, meat products and dairy products 15 Other food products
16 Beverage 17 Tobacco
Food and Tobacco 34
18 Spinning
19 Weaving and dyeing 20 Knitting
21 Wearing apparel
22 Other made-up textile products 23 Leather and leather products
Textile and Leather 38
24 Timber
25 Wooden furniture 26 Other wooden products
Wood and Wood Products 36
27 Pulp and paper 28 Printing and publishing
Paper, Pulp and Printing 35
29 Synthetic resins and fiber 30 Basic industrial chemicals 31 Chemical fertilizers and pesticides 32 Drugs and medicine
33 Other chemical products 35 Plastic products 36 Tires and tubes 37 Other rubber products
Chemical and Petrochemical 28
34 Refined petroleum and its products ¦©ÆÁïEÎûn]·¹¸
38 Cement and cement products 39 Glass and glass products 40 Other non-metallic mineral products
Non-Metallic Minerals 30
41 Iron and steel Iron and Steel 27
¦©ÆÁïEÎYn]·¹¸
42 Non-ferrous metal Non-Ferrous Metals 29
43 Metal products
44 Boilers, Engines and turbines 45 Machinery
46 Heavy Electrical equipment 47 Electronics and electronic products 48 Other electric machinery and appliance 52 Precision machines
Machinery 32
53 Other manufacturing products Non-specified(Industry) 39
49 Motor vehicles 50 Motor cycles 51 Shipbuilding
Transport Equipment 31
54 Electricity, gas and water supply ¦dpR¿
55 Building construction 56 Other construction
Construction 37
58 Transportation International Aviation 41
Domestic Aviation 42
¦Road 43
Rail 44
Pipeline Transport 45
Domestic Navigation 46
Non-specified (Transport) 47
¦International Marine Bunkers 4
57 Wholesale and retail trade 59 Telephone and telecommunication 60 Finance and insurance
61 Education and research 62 Other services 63 Public administration
Commerce and Public Services 50
64 Unclassified Non-specified(Other) 53
表2 産業連関表部門とエネルギー統計(
IEA)部門の燃料配分における対比
5 計 算 結 果
モデル(11)に従い,1990年,1995年,2000年の各国の直接的 CO
2排出強度(γ
kj) ,総 CO
2排出強度(μ
kj,国際構造),総 CO
2排出強度(μ
kDj,国内構造),および2種類の総 CO
2排 出強度の比 D
kj= ( μ μ
kDjkj) を,計算した結果を以下に示す。
表3は,全部門を統合して国別の総合値で表示したものである。さらにこの集約値につい ては,図4から図7に各国比較が可能なように図示している。
表4,表5,表6は,算出された64部門値を統合して18部門に集約したものである。
産業連関表がエネルギー統計に比較して63部門と細かいため, 「その他」系の部門で一部 不安定な値が算出されているがおおむね良好な計算結果となっている。
Year I M P S T C N K J U
Ákj
i¼ÚIj
19901995 2000
159.3 110.5 193.9
132.6 112.0 129.7
104.6 120.8 130.4
283.2 153.8 151.1
139.8 124.9 154.2
543.9 380.8 238.4
83.077.2 91.2
106.0 99.0 102.5
47.230.9 34.9
110.8 84.1 1990/2000 70.8
1995/2000 0.22 0.75£ 0.02
0.16 0.25 0.08£ 0.47
£ 0.02 0.10 0.23£ 0.56
£ 0.37 0.10 0.18£ 0.03
0.04£ 0.26 0.13£ 0.36
£ 0.16
Êkj
iEÛj
1990 19952000
308.1 214.6 356.4
260.1 248.0 269.6
216.7 213.4 242.1
440.9 292.0 264.0
290.3 244.3 294.3
1569.8 1143.6 746.0
211.1 196.2 190.0
244.3 223.2 222.5
121.0 75.883.0
201.8 158.9 136.4 1990/2000
1995/2000 0.16 0.66 0.04
0.09 0.12 0.13£ 0.40
£ 0.10 0.01 0.20£ 0.52
£ 0.35£ 0.10
£ 0.03£ 0.09
£ 0.00£ 0.31 0.10£ 0.32
£ 0.14
ÊkDj
iEàj
19901995 2000
329.8 208.4 343.1
183.0 275.9 229.0
195.8 186.3 218.7
228.8 175.1 229.5
234.9 220.9 267.5
2435.1 5167.2 732.5
162.7 130.2 164.5
222.5 215.1 200.9
91.057.3 77.3
238.5 153.3 143.5 1990/2000
1995/2000 0.04 0.65 0.25
£ 0.17 0.12 0.17 0.00
0.31 0.14 0.21£ 0.70
£ 0.86 0.01 0.26£ 0.10
£ 0.07£ 0.15 0.35£ 0.40
£ 0.06 Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
1990 19952000
1.071 0.971 0.963
0.704 1.113 0.850
0.904 0.873 0.903
0.519 0.600 0.869
0.809 0.904 0.909
1.551 4.518 0.982
0.770 0.664 0.866
0.911 0.964 0.903
0.752 0.756 0.931
1.182 0.964 1.052 1990/2000
1995/2000 £ 0.10
£ 0.01 0.21
£ 0.24£ 0.00 0.03 0.68
0.45 0.12 0.01£ 0.37
£ 0.78 0.12 0.30£ 0.01
£ 0.06 0.24 0.23£ 0.11
0.09
表3 各 CO
2排出強度(t−C/千
US$)国別集約表6 地域貿易構造の変化と環境負荷の変化
6.1 各
CO
2排出強度の水準の変化表3および図4から図7から,国別の総合値で見たとき,
« 直接的 CO
2排出強度(γ
kj)については,中国( C )の値が大きいが急速に減少しつつあ る。日本( J )の値が最も小さい。他の国々は±数十%程度の幅にある。なお,1990〜
2000年で減少した国は,マレーシア( M ),シンガポール( S ) ,中国( C ) ,韓国( K ) , 日本( J ) ,米国( U )であり,1995〜2000年で減少した国は,シンガポール( S ) ,中国
( C ) ,米国( U )である。
«貿易を通じた間接効果を含む総 CO
2排出強度(μ
kj,国際構造)についても,同様に中
国( C )の値が大きいが急速に減少しつつあり,また日本( J )の値が最も小さい。1990
1990 Sec. I M P S T C N K J U
Ákj
i¼ÚIj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
26.840.4 100.420.7 0.00.0 344.5 843.1 485.5 0.08.0 4692.20.0 4966.4 470.911.0 2075.185.5
0.00.0 0.00.0 0.00.0 407.166.8 0.00.0 0.00.0 2700.2 1770.8 646.10.0 80.40.0
69.40.0 15.319.6 166.172.3 261.7 531.5 499.4 0.00.0 889.20.0 1860.0 229.012.0 34.366.3
0.00.0 0.00.0 0.00.0 323.9 0.00.0 0.00.0 108.80.0 2972.2 1197.50.0 257.7 0.0
109.5 22.623.6 19.18.6 105.043.0 363.4 114.2 0.03.0 194.60.0 1823.6 630.37.0 107.0 0.0
129.8 132.5 242.4 164.0 160.1 409.8 470.5 1625.0 2849.1 441.4 219.5 560.50.0 9772.3 489.561.1 181.5 73919.1
55.616.1 19.534.3 58.20.0 101.2 370.6 247.2 6.21.2 50.30.8 1180.4 273.35.3 33.751.4
40.628.7 19.435.2 10.857.3 279.191.1 400.9 18.69.6 140.10.5 1040.9 478.06.7 1224.593.3
44.917.2 10.90.0 24.20.0 114.777.2 245.5 22.05.3 109.40.0 664.1 152.15.6 22.20.0
50.40.0 9.73.8 26.41.7 191.8 123.2 345.3 21.61.9 419.62.7 1696.0 456.01.2 683.238.0
Sec. I M P S T C N K J U
Êkj
iEÛj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
66.164.4 103.4 349.4 172.0 311.7 499.6 1260.4 1066.5 214.7 203.2 204.3 5144.4 5928.3 261.3 608.3 229.4 2954.0
43.866.3 190.695.9 159.785.6 202.3 652.0 259.7 146.5 183.1 136.7 2833.8 1912.0 233.4 801.5 207.3 0.3
118.6 95.499.0 141.8 377.1 370.9 393.7 860.4 758.7 100.4 181.3 158.7 1047.9 1922.2 295.4 321.6 126.9 66.3
242.8 131.1 188.7 244.3 330.3 164.3 508.5 368.9 534.7 206.1 161.4 199.2 450.4 3038.7 160.7 1370.2 383.2 0.0
171.0 156.893.8 222.6 115.7 181.3 250.9 668.5 676.7 142.2 169.3 152.9 329.2 2365.6 284.2 749.5 195.9 275.2
519.2 1670.3 793.2 764.9 1163.1 1595.4 1664.8 3575.3 5347.4 2686.6 1750.8 1224.1 1431.1 11180.0 2132.9 1130.8 760.9 73919.1
123.9 241.7 108.0 212.1 114.7 246.6 309.6 623.8 546.5 125.5 143.9 153.9 199.1 1398.9 252.7 356.3 88.394.5
171.899.1 120.0 178.6 119.2 212.7 242.3 467.2 924.7 133.2 186.1 176.5 297.9 1264.7 176.1 565.0 158.3 1482.1
133.890.8 81.378.8 101.366.7 179.0 225.5 590.2 106.0 114.3 113.5 193.3 713.3 201.695.8 56.285.3
792.496.4 31.051.5 125.872.2 359.1 238.9 531.4 182.3 71.942.3 467.4 1955.8 648.933.2 106.7 1177.7
Sec. I M P S T C N K J U
ÊkDj
iEàj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
94.020.0 168.7 301.5 325.2 227.5 715.8 830.2 191.4 343.9 226.2 265.5 5889.5 232.6 175.0 132.5 588.3 0.0
27.315.7 108.960.9 92.877.9 350.2 111.7 75.584.6 137.284.6 2763.1 139.9 135.7 172.2 262.3 0.0
318.6 53.788.5 116.0 328.4 158.2 556.8 443.8 232.873.6 105.8 1799.087.0 229.8 146.6 135.560.3 0.0
227.418.8 125.0 284.6 211.8 308.491.0 366.0 134.9 122.4 102.3 102.5 1748.3 119.850.3 319.216.4 0.0
162.8 110.3 116.5 159.2 100.4 239.2 257.3 357.0 74.878.7 87.988.0 2022.0 178.2 187.1 277.336.5 0.0
579.4 1364.0 896.5 743.5 1349.3 1265.3 1854.3 3468.5 2677.5 3099.4 1448.2 1292.8 9238.2 1883.9 1199.6 450.2 7031.3 0.0
64.977.3 157.894.4 167.9 175.7 354.5 359.1 146.291.2 123.496.6 1127.9 225.3 153.5 115.627.2 0.0
168.4 107.172.0 138.8 132.4 147.1 224.2 436.0 101.6 314.1 140.4 135.9 1016.5 157.1 154.5 340.142.8 0.0
77.260.0 64.560.5 103.890.4 143.0 258.9 170.474.0 102.596.3 504.5 74.880.5 23.878.8 0.0
152.3 410.9 134.8 196.4 202.3 170.7 359.2 382.2 345.3 228.5 181.0 116.3 1484.0 111.8 112.6 239.861.7 0.0
Sec. I M P S T C N K J U
Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
1.423 0.311 1.632 0.863 1.890 0.730 1.433 0.659 0.179 1.602 1.113 1.299 1.145 0.039 0.670 0.218 2.564 0.000
0.624 0.237 0.635 0.571 1.084 0.488 1.731 0.171 0.291 0.578 0.462 1.003 0.975 0.073 0.582 0.215 1.265 0.000
2.687 0.563 0.894 0.818 0.871 0.427 1.414 0.516 0.097 2.320 0.583 0.548 1.717 0.120 0.496 0.188 1.068 0.000
0.077 1.734 0.663 1.165 0.641 0.554 0.606 0.992 0.252 0.594 0.634 0.514 3.882 0.017 0.746 0.012 0.833 -
0.952 1.176 0.743 0.715 0.868 1.320 1.025 0.534 0.111 0.553 0.519 0.575 6.141 0.075 0.658 0.049 1.416 0.000
1.116 0.817 1.130 0.972 1.160 0.793 1.114 0.970 0.501 1.154 0.827 1.056 6.455 0.169 0.562 0.398 9.241 0.000
0.524 0.320 0.875 0.744 1.464 0.712 1.145 0.576 0.167 1.165 0.671 0.802 5.665 0.161 0.608 0.076 1.309 0.000
1.699 0.419 0.892 0.777 1.111 0.692 0.925 0.933 0.110 2.359 0.755 0.770 3.412 0.124 0.877 0.076 2.148 0.000
0.850 0.448 0.793 0.768 1.356 1.025 0.799 1.148 0.125 1.607 0.843 0.903 2.610 0.105 0.840 0.118 1.402 0.000
1.580 0.519 4.350 3.815 2.800 1.356 1.000 1.600 0.650 1.253 2.517 2.747 3.175 0.057 3.396 0.095 2.247 0.000
表4 1990年,各
CO2排出強度(
t−
C/千1990
US$)
1995 Sec. I M P S T C N K J U
Ákj
i¼ÚIj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
23.934.1 49.59.7 54.50.0 299.4 552.9 293.9 0.03.9 659.30.0 3225.2 352.26.0 1674.456.6
31.631.0 0.00.0 0.00.0 295.9 158.4 0.00.0 0.00.0 366.8 2265.6 609.70.0 55.30.0
134.415.8 21.422.4 175.517.5 242.4 1039.3 288.1 0.00.0 20.00.0 1280.0 666.811.9 87.7-
0.00.0 0.00.0 0.00.0 351.4 0.00.0 0.00.0 29.10.0 2322.9 583.00.0 116.2 -
60.06.5 19.020.2 32.15.6 139.7 485.4 73.30.0 4.50.0 212.1 1483.9 630.96.7 88.70.0
84.576.9 152.4 92.092.6 342.4 390.1 980.4 2117.7 231.2 74.477.3 332.8 7129.7 511.219.8 195517.297.0
38.89.8 14.038.5 50.60.0 103.8 335.2 179.3 6.00.8 53.41.2 1354.3 249.03.8 27.218.0
50.713.3 19.529.4 44.87.4 103.5 224.5 228.8 13.64.5 239.15.8 1134.7 441.32.9 2116.085.5
30.412.7 7.50.0 16.90.0 59.581.9 191.3 13.73.8 65.50.0 382.3 100.74.3 13.90.0
48.00.0 19.77.8 29.740.1 161.6 196.2 269.4 65.37.6 18.65.7 1516.4 362.10.8 28.1-
Sec. I M P S T C N K J U
Êkj
iEÛj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
57.153.2 208.573.7 144.2 236.1 421.3 766.8 636.7 121.0 153.4 129.4 841.0 3627.9 199.6 430.0 146.6 1854.4
82.775.5 188.898.5 150.2 134.4 499.0 371.7 200.0 121.987.6 244.1 517.4 2389.1 181.8 767.2 179.3 0.9
256.849.6 138.073.7 132.2 319.1 333.8 1401.2 520.5 181.9 122.0 157.9 138.1 1334.0 258.3 759.5 177.1 -
158.0 114.3 158.3 357.4 297.8 122.9 693.6 313.6 413.6 171.6 121.2 184.7 285.6 2390.5 134.6 722.4 207.1 -
100.4 113.682.6 173.4 140.996.7 268.1 749.7 444.7 198.8 113.5 111.9 339.5 1752.3 246.3 736.8 165.0 275.6
453.8 1166.0 586.1 509.1 855.2 1138.8 1181.8 2409.3 3776.9 1581.2 1066.7 933.3 956.1 8085.8 1391.4 965.6 539.8 195703.7
171.599.8 215.398.2 109.4 214.2 295.2 574.1 514.9 139.8 139.9 145.4 202.2 1609.2 218.9 318.8 77.957.8
102.1 131.8 123.4 169.4 122.7 161.6 238.3 438.8 704.3 143.8 150.3 155.4 355.7 1359.6 167.8 514.5 144.2 2296.8
62.193.4 52.152.4 49.864.2 126.8 153.1 439.1 78.778.8 122.178.1 444.3 131.361.9 34.227.3
705.197.2 22.259.3 106.6 290.599.2 321.8 481.3 183.8 62.741.5 1808.849.2 553.690.3 77.4-
Sec. I M P S T C N K J U
ÊkDj
iEàj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
158.171.5 109.8 176.4 227.7 117.1 355.4 488.0 101.0 179.7 100.1 113.1 3019.2 201.4 109.3 306.682.5 0.0
57.015.1 130.572.1 147.9 301.172.0 129.3 54.386.9 241.663.9 2164.4 101.4 105.1 147.8 319.8 0.0
134.2 63.174.3 195.773.3 127.9 489.8 353.1 146.1 106.6 64.968.2 1125.1 169.5 152.4 239.552.0 -
214.412.1 113.7 529.1 128.5 541.683.8 265.5 106.5 88.664.9 1136.380.8 139.747.3 184.410.0 -
75.569.3 129.490.4 135.398.2 296.6 281.3 108.4 68.181.5 1487.764.5 183.4 152.0 288.034.5 0.0
479.1 1067.1 576.6 531.8 987.2 763.5 1244.7 2589.7 1567.9 1795.7 959.5 1003.0 6919.5 1314.5 1213.6 277.1 23200.1 0.0
43.880.2 141.585.6 109.6 132.2 304.7 297.0 109.875.4 70.283.3 1249.4 174.4 112.5 26.099.7 0.0
185.2 74.096.1 106.4 116.4 125.5 206.9 271.6 209.691.0 105.9 950.984.7 126.9 143.9 364.340.7 0.0
54.542.8 39.841.5 61.972.4 183.099.7 113.550.9 61.762.5 322.3 47.946.7 16.550.5 0.0
121.6 320.8 113.0 162.8 190.7 145.2 294.6 366.9 280.3 196.9 153.3 100.5 811.0 109.998.4 137.542.3 -
Sec. I M P S T C N K J U
Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
1.253 2.970 1.490 0.846 1.579 0.496 0.844 0.636 0.159 1.485 0.653 0.874 3.590 0.056 0.548 0.192 2.091 0.000
0.689 0.200 0.732 0.691 0.985 0.536 0.603 0.348 0.271 0.992 0.525 0.990 4.184 0.042 0.578 0.193 1.784 0.000
2.707 0.246 1.008 0.531 1.481 0.401 1.467 0.252 0.281 0.586 0.532 0.432 8.148 0.127 0.590 0.069 1.352 -
0.076 1.876 0.718 1.481 0.431 0.682 0.781 0.847 0.258 0.516 0.535 0.438 3.979 0.020 1.038 0.014 0.890 -
0.752 0.840 0.795 0.746 1.015 0.960 1.106 0.375 0.244 0.342 0.718 0.576 4.382 0.105 0.617 0.047 1.745 0.000
1.056 0.915 0.984 1.045 1.154 0.670 1.053 1.075 0.415 1.136 0.900 1.075 7.237 0.163 0.872 0.287 42.977 0.000
0.439 0.468 0.872 0.657 1.001 0.617 1.032 0.517 0.146 0.785 0.502 0.573 6.178 0.108 0.514 0.081 1.279 0.000
1.813 0.562 0.779 0.628 0.949 0.777 0.868 0.619 0.129 1.458 0.705 0.545 2.673 0.093 0.858 0.079 2.527 0.000
0.877 0.459 0.764 0.793 1.244 1.128 0.787 1.195 0.116 1.443 0.783 0.801 2.640 0.108 0.755 0.126 1.477 0.000
1.252 0.455 5.094 2.747 1.789 1.464 1.014 1.140 0.582 1.072 2.444 2.423 16.480 0.054 1.217 0.076 1.776 -
表5 1995年,各
CO2排出強度(
t−
C/千1995
US$)
2000 Sec. I M P S T C N K J U
Ákj
i¼ÚIj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
47.929.0 15.964.8 73.30.0 283.9 904.9 888.8 0.03.2 4931.50.0 6179.7 642.99.6 104.0 2409.7
12.18.5 0.00.0 0.00.0 172.6 216.6 0.00.0 0.00.0 1207.8 2763.6 513.20.0 74.90.0
18.074.5 16.932.4 166.89.3 226.9 686.3 628.4 0.00.3 0.06.4 1001.7 810.316.1 100.4 -
0.00.0 0.00.0 0.00.0 0.00.0 0.00.0 0.00.0 1900.834.8 924.60.0 143.1 -
142.3 27.02.3 20.08.7 143.349.4 617.2 114.5 0.02.4 301.40.0 1430.7 646.311.5 93.70.0
70.632.3 66.839.2 145.167.5 176.7 760.2 1243.5 138.7 23.727.2 190.8 2929.0 425.317.9 7669.774.1
38.813.2 15.449.5 43.60.0 130.4 255.1 292.9 10.70.6 56.91.3 4320.7 276.93.6 29.032.6
74.916.1 13.038.3 45.99.6 105.3 281.4 299.3 10.82.4 357.615.8 1179.4 498.84.2 368.464.9
32.217.5 8.30.0 17.70.0 66.888.3 255.6 13.61.8 110.10.0 456.1 118.34.8 14.70.0
43.60.0 23.97.5 21.439.1 133.9 164.9 280.5 67.46.7 13.47.0 1542.2 291.70.5 22.20.0
Sec. I M P S T C N K J U
Êkj
iEÛj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
88.444.7 107.2 390.4 183.4 320.0 388.6 1339.1 1632.4 114.8 295.0 231.5 5245.0 6763.0 312.5 792.3 256.1 2567.5
91.653.7 200.1 251.7 154.3 209.4 380.9 565.7 356.9 198.6 108.6 133.3 1383.2 2958.9 205.8 655.5 185.3 0.0
156.465.9 113.1 146.6 166.3 309.9 334.1 1006.0 1075.9 198.5 198.194.4 159.2 1263.9 230.2 909.1 195.5 -
159.8 183.8 119.0 113.8 140.4 106.2 192.788.1 269.5 193.9 114.894.8 167.2 2174.4 100.3 1064.8 262.5 -
205.5 164.461.7 236.0 111.6 155.4 266.3 930.2 421.8 128.5 120.6 131.0 458.2 1761.8 364.3 785.3 195.4 256.7
318.2 550.2 373.4 353.2 580.9 664.6 746.7 1562.2 2416.3 1039.7 665.3 719.8 695.3 3540.4 828.9 784.8 391.2 8731.5
105.0 109.889.8 249.1 112.5 225.9 305.9 453.9 561.0 152.4 132.9 119.4 198.4 4354.0 176.7 330.8 64.573.7
128.3 139.4 130.6 186.2 147.9 193.9 220.8 529.5 795.7 140.6 141.0 225.0 495.4 1369.6 167.8 566.4 123.4 451.7
124.465.8 53.761.5 53.675.3 138.8 167.0 546.2 79.381.9 176.293.3 508.9 155.967.3 38.039.8
617.389.0 22.176.4 79.296.6 248.1 289.9 477.0 185.8 60.339.9 1757.838.8 481.233.5 833.463.1
Sec. I M P S T C N K J U
ÊkDj
iEàj
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
83.942.7 101.6 362.2 175.0 302.3 360.2 1325.6 1560.2 255.097.7 202.8 5215.1 6758.4 282.2 782.1 250.6 2553.6
66.943.7 168.7 177.7 122.0 147.2 325.2 508.7 181.8 110.9 51.368.4 1323.1 2945.8 140.1 639.2 169.6 0.0
140.256.9 102.1 140.686.4 258.7 290.4 958.4 895.7 156.8 131.047.3 101.3 1244.5 186.6 887.5 186.1 -
127.6 146.4 63.465.7 91.472.5 101.548.5 163.3 105.7 41.757.9 2155.995.4 1033.152.2 243.1 -
193.9 147.855.1 199.5 122.791.7 230.6 903.4 308.7 94.559.7 411.369.5 1756.9 319.3 767.0 186.6 149.4
314.1 541.4 367.4 335.3 564.1 638.9 729.3 1548.8 2394.9 1025.5 642.0 699.5 667.2 3532.7 813.2 776.9 383.7 8725.2
88.273.4 215.696.8 199.484.5 264.5 418.3 462.6 99.983.7 155.475.0 4353.0 146.5 320.1 59.563.2
117.5 103.6 112.2 150.0 119.4 167.2 189.6 505.2 693.0 106.597.5 187.8 464.2 1355.5 147.4 555.5 118.2 438.3
60.469.8 47.645.9 37.969.8 125.8 156.8 524.1 55.869.7 165.182.6 503.7 152.360.3 36.235.7
153.3 115.678.9 141.6 112.3 149.1 256.2 331.1 518.9 234.8 115.993.3 1761.682.0 396.579.9 135.671.3
Sec. I M P S T C N K J U
Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
0.949 0.957 0.948 0.928 0.954 0.945 0.927 0.990 0.956 0.851 0.864 0.876 0.994 0.999 0.903 0.987 0.979 0.995
0.730 0.815 0.843 0.706 0.790 0.703 0.854 0.899 0.509 0.558 0.472 0.513 0.957 0.996 0.681 0.975 0.915 -
0.864 0.896 0.903 0.589 0.846 0.835 0.869 0.953 0.833 0.790 0.501 0.661 0.637 0.985 0.811 0.976 0.952 -
0.798 0.796 0.533 0.577 0.651 0.683 0.550 0.527 0.606 0.545 0.440 0.504 0.571 0.992 0.520 0.970 0.926 -
0.944 0.892 0.899 0.845 0.822 0.790 0.866 0.971 0.732 0.735 0.495 0.530 0.898 0.997 0.876 0.977 0.955 0.582
0.987 0.984 0.984 0.949 0.971 0.961 0.977 0.991 0.991 0.986 0.965 0.972 0.960 0.998 0.981 0.990 0.981 0.999
0.840 0.818 0.882 0.865 0.752 0.883 0.865 0.922 0.825 0.656 0.630 0.628 0.784 1.000 0.829 0.968 0.922 0.857
0.916 0.744 0.859 0.806 0.807 0.862 0.859 0.954 0.871 0.693 0.755 0.835 0.937 0.990 0.878 0.981 0.958 0.970
0.917 0.561 0.887 0.747 0.707 0.927 0.906 0.939 0.960 0.703 0.851 0.886 0.937 0.990 0.895 0.977 0.952 0.897
1.723 0.128 5.231 1.853 1.418 1.544 1.032 1.142 1.088 1.264 1.547 2.901 2.116 1.002 2.386 0.824 1.130 0.163
表6 2000年,各 CO
2排出強度(
t−
C/千2000
US$)
図4 γ
k:直接的 CO
2排出強度(
t−
C/1000
US$)
図5 μ
k:総 CO
2排出強度(国際構造,t−C/1000
US$)〜2000年で減少した国は,シンガポール( S ),中国( C ),台湾( N ),韓国( K ),日本
( J ),米国( U )であり,1995〜2000年で減少した国は,これらから日本( J )を除いた シンガポール( S ) ,中国( C ) ,台湾( N ) ,韓国( K ) ,米国( U )である。
« 総 CO
2排出強度(μ
kDj,国内構造)についても,同様に中国( C )の値が大きいが急速 に減少しつつあり,また日本( J )の値が最も小さい。1990〜2000年で減少した国は,
中国( C ) ,韓国( K ),日本( J ) ,米国( U )であり,1995〜2000年で減少した国は,
これらから日本( J )を除いた中国( C ),韓国( K ) ,米国( U )とマレーシア( M )で ある。
« 直接的 CO
2排出強度および2つの総 CO
2排出強度において,日本( J )はその水準は低
図6 μ
kD:総 CO
2排出強度(国際構造,
t−
C/1000
US$)
図7 各種 CO
2排出強度の比較(2000年)
いままではあるが,リバウンド的な増加をしている。
«途上国では各 CO
2排出強度で増加傾向にある国が多い。
« 中国( C )と米国( U )の各 CO
2排出強度における減少傾向が強い。
« 各 CO
2排出強度が近接しつつある状況は,単純に分散値をとって比較した,表8を参 照。いずれの期間でも,分散値は急速に減少している。
«2種類の総 CO
2排出強度の比 D
kj= ( μ
kDj/μ
kj) では,初期の水準が高いほうであったイン ドネシア( I ),中国( C ),韓国( K )はいずれの期間も減少傾向にある。同じく米国
( U )も長期には減少傾向にあるがややリバウンド的な動きがある。
« 以上からは,各 CO
2排出強度には最大の中国( C )から最小の日本( J )まで幅はある
図8 D
k= ( μ
kDj/ μ
k) :国内・国際総 CO
2排出強度の比
ものの,多くの国々では近接する傾向にある。低炭素エネルギー源の転換や旺盛な投資 による省エネルギー化の影響もあるが,貿易を通じて輸入される中間財のシェア増大影 響も含まれると考えられる。
« ただし,輸入財の CO
2排出強度に影響を受ける D
kjの変化が,分子(国内構造)の変化速 度よりも分母(輸入の影響を含む)の変化速度によるものは,このデータの範囲では 限られる。
«たとえば近時点での1995〜2000年の変化を見た場合,輸入中間財を含む CO
2排出強度 が増加することにより D
kjが減少した国は,インドネシア( I ) ,マレーシア( M ) ,逆に 輸入中間財を含む CO
2排出強度が減少することにより D
kjが増加した国はシンガポール
( S )と米国( U )がある。
« 長期での1990〜2000年の変化を見た場合,輸入中間財を含む CO
2排出強度が増加する ことにより D
kjが減少した国は,インドネシア( I ) ,フィリッピン( P ) ,逆に輸入中間 財を含む CO
2排出強度が減少することにより D
kjが増加した国はシンガポール( S ) ,台 湾( N ) ,日本( J )がある。
6.2 中間財の循環的構造を持つ可能性のある部門についての考察
さらに,中間財の循環的構造を持つ可能性のある部門別に注目することにより,2種類の 総 CO
2排出強度の比 D
kj= ( μ
kDj/μ
kj) を部門別に詳細に見ていく。表7は,統合した部門での Dkj比率の変化を整理したものである。
« VS の分析において,部門18〜23の繊維系の製造業,および部門43〜48の電気・電子製
品を含む機械系の製造業に中間財の循環的構造が生じていることが示されている(藤
田(2007)) 。
Sec. I M P S T C N K J U
Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
2000/1990
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
0.667 3.080 0.581 1.075 0.505 1.295 0.647 1.503 5.326 0.531 0.777 0.674 0.869 25.474 1.348 4.533 0.382 -
1.171 3.444 1.328 1.235 0.729 1.442 0.493 5.250 1.751 0.967 1.022 0.512 0.981 13.608 1.171 4.539 0.723 -
0.322 1.593 1.010 0.720 0.971 1.957 0.615 1.847 8.577 0.340 0.859 1.206 0.371 8.237 1.634 5.204 0.891 -
10.332 0.459 0.804 0.496 1.015 1.232 0.907 0.531 2.401 0.919 0.694 0.980 0.147 59.844 0.697 81.086 1.112 -
0.991 0.759 1.210 1.182 0.947 0.598 0.845 1.819 6.623 1.329 0.953 0.922 0.146 13.237 1.331 20.031 0.674 -
0.885 1.205 0.871 0.977 0.837 1.212 0.877 1.022 1.980 0.855 1.167 0.920 0.149 5.922 1.744 2.486 0.106 -
1.603 2.558 1.009 1.163 0.514 1.239 0.755 1.601 4.939 0.563 0.939 0.783 0.138 6.209 1.365 12.660 0.704 -
0.539 1.775 0.963 1.037 0.727 1.247 0.928 1.022 7.926 0.294 1.001 1.084 0.275 7.969 1.001 12.945 0.446 -
1.078 1.252 1.118 0.973 0.522 0.905 1.134 0.818 7.649 0.437 1.009 0.981 0.359 9.445 1.065 8.267 0.679 -
1.091 0.246 1.202 0.486 0.506 1.138 1.032 0.714 1.674 1.008 0.615 1.056 0.667 17.536 0.703 8.661 0.503
Sec. I M P S T C N K J U -
Dkj
(
ÊkDj /Êkj)
2000/1995
8`111`7 12`17 18`23 24`26 27`28 29`37 38`40 4142 43`48 49`51 52`53 55`5654 57,59`6358 64
0.758 0.322 0.636 1.097 0.604 1.905 1.099 1.556 6.026 0.573 1.324 1.002 0.277 18.005 1.648 5.144 0.468 -
1.060 4.070 1.152 1.021 0.803 1.313 1.415 2.584 1.877 0.563 0.900 0.519 0.229 23.459 1.178 5.063 0.513 -
0.319 3.650 0.896 1.110 0.571 2.082 0.592 3.781 2.967 1.348 0.943 1.531 0.078 7.750 1.374 14.249 0.704 -
10.450 0.425 0.742 0.390 1.509 1.000 0.705 0.622 2.352 1.056 0.822 1.152 0.143 50.101 0.501 70.389 1.040 -
1.255 1.063 1.130 1.133 0.809 0.823 0.783 2.589 3.003 2.147 0.689 0.921 0.205 9.525 1.420 20.871 0.547 -
0.935 1.075 1.000 0.909 0.841 1.434 0.927 0.922 2.387 0.869 1.073 0.904 0.133 6.138 1.125 3.450 0.023 -
1.912 1.748 1.012 1.316 0.751 1.430 0.838 1.782 5.635 0.835 1.256 1.095 0.127 9.223 1.613 11.884 0.721 -
0.505 1.324 1.103 1.283 0.851 1.110 0.989 1.541 6.744 0.476 1.072 1.532 0.351 10.600 1.024 12.398 0.379 -
1.046 1.223 1.161 0.942 0.569 0.822 1.152 0.786 8.283 0.487 1.087 1.107 0.355 9.188 1.185 7.775 0.644 -
1.377 0.281 1.027 0.675 0.792 1.055 1.018 1.001 1.868 1.179 0.633 1.197 0.128 18.429 1.961 10.795 0.636 -