小学校の民謡授業における児童の歌唱に現れたコブ シの分析
著者 志民 一成
雑誌名 静岡大学教育実践総合センター紀要
巻 26
ページ 85‑90
発行年 2017‑03‑31
出版者 静岡大学教育学部附属教育実践総合センター
URL http://doi.org/10.14945/00010132
静岡大学教育学部附属教育実践総合センタ一紀要 N 0 . 2 6 p.85~90 ( 2 0 1 7 )
〈論文〉
小学校の民謡授業における児童の歌唱に現れたコブシの分析
志 民 一 成 *
A n a l y s i s of Kobushi t h a t a p p e a r e d on t h e E l e m e n t a r y S c h o o l S t u d e n t s ' S i n g i n g V o i c e s i n J a p a n e s e F o l k S o n g s C l a s s
K a z u n a r i SHIT AMI
A b s t r a c t
I t w
出r e c o r d e da t t h e f o l k s o n g c l a s s i n t h e e l e r n e n t a r y s c h o o l , were a n a l y z e d Kobushi t h a t a p p e a r e d on t h e s i n g i n g v o i c e o f s t u d e n t s . A l l t h e s t u d e n t s a n a l y z e d were a b l e t o s i n g w i t h m u l t i p l e Kobushi i n " K u r o d a ‑ B u s h i " . A l s o , r n a n y o f t h e r n were i n c o r n r n o n p l a c e s w i t h t h e r n o d e l s i n g i n g . F r o r n t h e s e r e s u l t s , i t s e e r n s t h a t s t u d e n t s were a b l e t o g r a s p p r e c i s e l y t h e e f f e c t a n d n u a n c e p r o d u ∞ d by K o b u s h i .
キーワード:歌唱活動、民謡、音声、コブシ、音響分析
1.はじめに
日本の伝統的な歌唱に見られる、旋律を装飾して唄 うメリスマである、いわゆるコブシ1)は、現代の民謡 の歌唱においては欠かせない要素である
2)。桂・鈴木 ( 1 9 9 2 ) および桂 ( 1 9 9 8 ) は、音密度が高く不安定な コブシが入ることで緊張感を与え、それに続く到達音 でその緊張が解決され安定感を与えるはたらきがある とし、プレーズの構成との関わりを指摘している。民 謡のみならず、和声を持たない日本音楽において、緊 張と弛緩等のニュアンスを生み出す重要な表現技法の 一一つであると言えよう
3)。また中里 ( 2 0 0 7 ) は 、 J‑PoP の歌手の歌唱に見られるコブシについて、伝統的な歌 唱との共通性を指摘している。つまり、伝統的な音楽 だけでなく、今現在、若者だけでなく広く受容されて いる歌唱表現においても、コブシは共通に見られる大 きな特徴だと言える。
このことは、和声を伴う西洋音楽の表現と、伝統音 楽にノレーツを持つコブシの生み出す効果とに合致する ものがあることを示唆しているのではないか。桂・鈴 木が、民謡の学習で「身につけた様式感は、それと対 比することで西欧の音楽を理解するにも有効 J (桂・鈴 木 1 9 9 2 : 4 0 ) と指摘するように、コブシが生み出す効 果を感受することが、西洋音楽の理解にもつながると いう可能性が期待される。
そこで本稿では、小学校における民謡授業の際に収 録した子ども達の歌声に現れたコブシを分析し、範唱
*静岡大学学術院教育学領域
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に見られるコブシとどのような関係があるかを検討す ることで、子ども達がどのようにコブシの効果やニュ アンスを感受しているかを考察していくことにする。
2 . 小 学 校 に お け る 《 黒 田 節 》 の 実 践
2.1 実践の概要とねらい
平成 25 年 1 0 月に静岡大学教育学部附属浜松小学校 の 5 年生 1 クラス ( 3 7 名)で、《黒田節》を教材とし た民謡授業を行った。この授業では、コブシに着目し、
コブシの面白さを感じ取りながら、グループごとに範 唱に近づくことができるようコブシの入れ方を工夫し
tablel ((黒田節》の授業計画
o <<江差追分))<<ソーラン節))<<南部牛追歌》の鑑 賞を通して、コブシ等の声の装飾を聴き取った り、共通点や違いについて話し合ったりする。
or 日本民謡」の《黒田節》と朝鮮民謡《アリラ 2 ン》を聴き、民謡への関心と唄への意欲を高め
る 。
0 教師の《黒田節》の範唱を聴き、真似して唄う。
3 o <<黒田節》の範唱 C D を聴き、聴き取ったコブ シを図形楽譜のワークシートに記入する。
4 0 グループでコブシの入れ方を工夫しながら《黒 回節》を練習する。
5 0 グループで唄い方の工夫をした《黒田節》を、
本 さらに改良しながら歌を仕上げる。
時
6 0 モンゴノレ民謡「オノレテインドー j などを鑑賞し、
コブシ等の声の装飾の面白さを感じ取る。
志民一成
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て唄 うことを 目標 として設定 した 。。共同研究者であ る筆者の提案 を受けて、授業者の平野直孝教諭が立案 した題材の授業計画 を示す
(tablel)。授業では民謡教室の講師が唄つた音源 (CD)を 範 唱 として用い、児童 自ら範唱のコプシを聴 き取つて図 形楽譜の ワー クシー ト (fig l)に 記入 した。聴 き取つ たコプシか ら各段 につ き 1箇 所、合計 4箇 所にコブシ を入れて唄 うことを目標 として、グループ ごとに唄い 方を工夫 した。なお、コプシについては、第 4時 で 日 本 民謡 協 会編『 民謡指導やニ ュアル』付録 の CDに 収 録 され てい る各種 コプ シの範 唱 を聴 き模 唱す る等 の学 習 を してい るが、《黒 田節》の どの箇所 に ど うい う種類 の コプシを入れ るかについては個 々の児童 に委ね られ た。
この実践では、第 5時 の最後 に 「仕上げ」 として唄 つた際に 6名 の児童 の唄声 を録音 し、学習 の結果 、 ど あ よ うに コプシを入れ て唄 うことがで きるよ うになっ たか を分析 した。 なお、 この時に唄つた音域 は最低音 が E4で 最 高音 は C5で あ る (尺 人 の調子で 1え 6寸
:唄 い出 しの音 が B4)。
2.2分 析 方 法 お よ び コ プ シ の 分 類
第 5時 の最後 に唄つた児童の唄声 を録音 し、歌唱活
1
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動 の結果 、 どの よ うに コプ シ を入れ て唄 つた か を分析 した 。 6名 の 児 童 う に フイ ヤ レス マ イ ク (LINE6 XD V35)° をつ けて も らい 、民謡等 を歌唱 中の対象 児 童 の音声 をマルチ トラ ック・ レコーダー (ZIXIM R24) で 6チ ャンネル同時に収録 した。 この音声をもとに、
児童が範唱のコプシをどう聴 き取 り、いかに表現 した かを検討 した。
まず筆者が聴 き取つたコプシを Acoustic Core(ア ルカデ ィア社 )の スペ ク トログラム と照 らし合わせな が ら確認 した。スペク トログラムとは、スペ ク トル
(ある区間の音声波形を周波数毎の音の強 さに変換 したも の )の 時間変化を表示できるよ うに したものである
(スペ ク トログラムで表示 される音声の例 として、女児 R のサ ンプルを fig 2に 示 した
)。それ を分類 して集計 し、
さらには範唱 との比較や、該 当の児童が記入 したワー クンニ トの記述 との照合も行 つた。 コプンの判定およ び分類は、筆者が単独で行 つた。
なお コプシの種類やその名称は音楽のジャンルや地 域 によって多種多様であるが、本稿では 日本民謡協会 編『 民謡指導マニュアル』の記述をもとに分類を行つ た。以下、主なコプシの種類について『 民謡指導マニ ュアル』の記述をもとに簡単に述べる (日 本民謡協会 編 2011:6263)。
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の図形 楽諧
小学校 の民謡授業 における児童の歌唱に現れたコブシの分析
Fig。 2ス ペ タ トログラムで見た女子 Rの 専プ シの例
(縦軸は周波数、横軸は時間経過 を示す
)[ゆ り]伸 ばす声 の ピッチを上下に細か く揺 らす技法。
[す りあげ ]最 初 に出す声 の ピ ッチ を下 か らず り上 げ て、本来の旋律 の ピッチに到達す る。 一般的 には 「し ゃ く り」 と呼 ばれ る こ とが多い。
[ゆ りさげ ]声 の ピッチ を下方向に数 回揺 らした後に 低 い音 へ 下げ る。
[こ
ぶ し]4ヽ さい ピッチの変化 を伴 つた装飾的技法。
―旦 ピッチを上げた後 に下げる点で 「ゆ りさげ」 と異 な り、柿 木 (1988)に よる分類 では 「マ ツシ」 に相 当 す る と思 われ る。
[つ き]最 初 に出す 声 に瞬間的 にア クセ ン トをつ ける。
ピッチの高い方へ上げ るもの
(↑で表記 )と 、低 い方 へ下げるもの (↓ で表記 )力 `ある。
[お と し
]「こぶ し」同様 に小 さな ピッチ変化 を伴 うが、
「こぶ しJと の違 いは フ レー ズの終わ りで用い、「少 し 振 り捨 て る感 じで 落 とす 動 き 」
(日本 民 謡 協 会 編
20H:63)で あ る。
なお 、 「ず りさげ」については、民謡 では用いないが、
分類 上、いわ ゆる 「フォー ル」に近い、 ビッチ を滑 ら かに下げ る動 き と して定義 して用 いるこ とにす る。
3.3分 析 結 果
3.3.1ヨ プ シ の 出現 頻 度 と箇 所
分析 の結果 、全 て の児童 につ いて、 コブ シを入れ て 唄 うこ とがで きて いた ことを確認 で きた (table2:記 号は table3で の表記 と対応 してい る
)。授 業では任意
の 4箇 所 に コブ シを入れ て唄 うこ とを 目標 と していた が 、結果的 に児童 が入れ た コブシの平均 は 15,8箇 所 で あ った。どの児童 の歌唱に も見 られ たのは、 「ゆ り」 (平 均 4.5箇 所)「 す りあげ」 (平 均 3.8箇 所)「 ゆ りさげ」
(平 均 2.5箇 所 )の 3種 類 で あつた。
範 唱 と児童 の歌唱 につ いて、 どの箇所 で コブ シが 出 現 したか を 一 覧 で示 した
(table3)。児童 の コブ シのほ とん どは、範唱 と同 じ箇所 で出現 していた ことがわか る。範唱のコブシの位置か ら遅れて出現 してい るケー スが数 力所見 られ るが (二 重線 で囲んだ箇所
)、いずれ も範唱では 「ゆ りさげ」が入つてお り、児童 の コブ シ はその音 か ら下行 した音で見 られ る。 これ らの箇所 は いずれ も、次の さらに低い音へ下行 してお り、次 の音 へ 下行す る際に、滑 らかにつ な ぐとい う「ゆ りさげ」
や 「こぶ し」の効果 は感 じ取 つていた と考 えるこ とが で きよ う。 また、 これ らの箇所 について、児童 が聴 き 取 つた コブシを書 き込んだ図形楽譜 を確認 した ところ、
ゆ りさげの音か ら下行 した音 に印 が書 き込 まれ′ てい る こ とが多 く、 これ も実際に コブシが遅れて出現 した こ とと何 らかの関係 がある と推察 され る (fig.1の 四角 で囲んだ箇所 に、その例 を示 した
)。3.3.2範 唱 と異 な る コプ シ
ー方で、範唱で使 われていない コブ シを使用 した事 例 が 、い くつ か見 られ た。 まず 、 2人 が用いた 「お と し」は、範唱では 「ゆ りさげ」が入 つていた箇所 で用 table2コ プ シの 出現 回数
名称と闘号 男 子 T 男 子 Y 男 子 K 女 子 M 女子 S 女子 R
平 均範 唱
ゆりい 7 3 4 9
l 004.5 7
す りあげ 7 5 2 2 5
︐3.8 13
ゆりさげ
13
13
16 2.5
︐こぶ し 4 2 2 3 0 3 2.3 3
つき↓
ν 10 0 0 0 0 0.2 6
つき↑
ヘ4 2
10 0 0 1.2 0
ず りさげ
│\0 0 2 0 3
11.0 0
お と し 0
10 0 0
10.3 0
合 計 24 16 12 17 10 16 15.8 41
ウ 00
↓こ′ ぶじ ↓す りあ げ ↓ゆ りさげ ↓ゆ り
tabie3コ プ シ の 出 現 箇 所 【 /:す り あ げ ,W:ゆ り ,M:ゆ り さ げ ,〜 :こ ぶ し ,▽ △ :つ き ,\ :ず り さ げ
,¬ :お と し 】 (歌 詞 の 片 仮 名 の 小 文 字 は 産 み 字 を 表 す
) 歌詞さ
アけ は
アのめ
のめ
のむ
ウな ら
アtF ひ
のも と
オちのオのオやりイを
範唱/ ▽ W M ▽ / W / W /W / M ▽ / W 男 子 T / W W M / W 男 子
YM W / M W 男 子
K△ M W
\W / W 女 子 M W W W / W M W 女 子 S / M / W /
\/ 女 子
RM W / M W
歌詞のみ
イと る
ウ│まオオど
にのむ
ウな ら
ア̀f
アアオ
れ
ぞま
オと
のオくろ
オだ ぶ
ウし 範 唱 / ▽ W / M ▽ / M / / 鵠 M / M ▽ / W 男 子
T▽ W W /
1ヽ1
洲/ / / W 男 子
Y/ M / / / W 男 子 K
\/ W 女 子 M W M W / W M W
好S / 女 子
RM M M / M W 針加︱泌
副
¨ 創
小学校の民謡授業における児童の歌唱に現れたコブシの分析
いられていた( t a b l e 3 の 2 段目のグレーで示した寸の 印)
0r おとしJが「ゆりさげJ と大きく異なる点は、
下行した後の音を短く切ることであるが、コブシの効 果としては類似していると言える。
次に、上へ音を上げる「っき J を入れた男子児童が 3 名いたが、中でも男子 Tは 4 箇所で入れていた。「っ き」が確認された 7 箇所中 6箇 所 ( t a b l e 7 のグレーで 示したムの印)は、範唱では「ゆりさげ」が入ってい た箇所、もしくはその直後であった。
そして、民謡では用いられることの稀な「ずりさげ j
(フォーノレ)を入れた児童は 3 名で、うち 2 名が女子 だ、ったが、女子 S は 3 回用いていた。「ずりさげ j の多 くは、本来「ゆりさげ J や「こぶし J 等が入ることの 多い、次の低い音へ下行する箇所で見られた(グレー で示した¥の印)。これも、下行した次の音へ滑らかに つなぐという効果を児童が捉えていたことの表れと考 えてよいであろう。
3 . 4 分析のまとめと考察
今回分析した 6 名の児童全員が範唱のコブシを聴き 取り、平均で 1 5 . 8 箇所という多くの箇所にコブシを入 れて唄うことができていた。また、児童のコブシの大 多数は、範唱とほぼ同じ箇所で出現していた。
その中で占部、範唱と異なるコブシが見られたり、
民謡で用いられることの稀なものが使われたりする事 例が見られたが、範唱と同じコブシを入れることが技 能的に難しかったことで、代替として用いられたと推 察される。特に「ゆりさげ j や「こぶし Jなど次の低 い音へ滑らかにつなげるコブシは、身体的な弛緩が不 可欠な高度な表現だと言えようが、一部の児童は過度 に力が入ることで、結果的に、強調する場合に用いら れると思われる「っき j や「おとし」になってしまっ たと考えられる。
しかしながら、このことは子どもがコブシを入れる べき箇所や、その効果を的確に捉えていたということ を示しており、コブシが生み出すニュアンスを感受す ることが概ねできていたと言えよう。
4 . まとめと今後の課題
《黒田節》の実践では、分析対象とした全ての児童 が、複数のコブシを入れて唄うことができていた。子 どもが入れたコブシの種類が範唱と異なるケースも散 見されたものの、多くが範唱と共通した箇所でコブシ を入れており、コブシが生み出す効果やニュアンスを 的確に捉えることが概ねできていたと考えられる。
これらの結果から、子どもがコブシを聴き取り、自 ら唄う体験をすることで、音楽のニュアンスを感受す ることにつながるといった効果を見出すことができた と言えよう。すでに述べたように、コブシは民謡にと
8 9
どまらず、日本の他の伝統音楽はもちろんのこと、
J ‑ P o Pなど西洋音楽の様式による音楽においても広く 用いられ、数多くの歌唱において重要な表現手法とし て用いられている。さらには、コブシが生み出す音楽 のニュアンスを感受することが、西洋音楽の理解にも つながる可能性があるとすれば、コブシの学習が音楽 科授業において、単なる一つの技能の習得に止まらず、
汎用性のある深い学びとなりうるのではないだろうか。
今回の民謡授業の成果は、我が国の伝統的な歌唱の 活動が、単にごく一部の日本文化の継承に留まらず、
それを体験することが表現ツールとしての「声を育て る」ことにつながり、子ども自身が表現者として成長 する上で大いなる意義を持つということを示唆するも のと考える。今後は、今回の実践で示唆された民謡の 歌唱活動の影響について、範唱との関係性をより詳細 に分析したり、さらには学習プロセスに焦点化したり するなど、より詳細に検証していきたい。
(本稿は、日本音楽表現学会第 1 2 回大会における口頭 発表の一部を発展させたものである。)
【注 1
1) r こぶし(小節 ) J の用語には、旋律に加えられる 装飾的な抑揚全般を指す広義の用法と、その中の・
つで「マワシ j とも呼ばれる特定の技法を指す狭義 の用法があるが、本論では前者を「コブシJと片仮 名で、後者を「こぶしJ と平仮名で、それぞれ表記 することにする。
2) 伊野 ( 2 0 0 7 ) 、伊野ら ( 2 0 1 4 ) 、小野 ( 2 0 1 4 ) 、桂‑
鈴木 ( 1 9 9 2 ) 、虫明 ( 2 0 0 6 ) 等でも、発声とコブシが 民謡の歌唱のポイントとして取り上げられている。
3) このことは吉川 ( 1 9 7 9 ) が日本人の美的感覚とし て挙げた「単音愛好性J との関係が指摘できょう。
また吉川は日本音楽の精神として「和敬清寂」を挙 げ、不協和音による緊張とその解決等によって構成 される洋楽との差異として、「和」の概念を示してい る 。
4) 本稿では、民謡や長唄等の日本の伝統的な歌唱の 場合、「唄」という表記を用いることとする。ただし、
それ以外の歌唱を含む場合や、「歌唱 J の述語での使 用は除く。
5) 授業担当教員に 6 名(男女 3 名ずつ)の児童の選 出を依頼した。過剰にマイクを意識しないと思われ る児童であること、歌唱技能のレベルに偏りが出な いよう配慮していただいた。
6) 6 チャンネ/レ・ボディパック型トランスミッター にラベリア・コンデンサー・マイクロフォンを接続
して使用した。
志民一成
【引用および参考文献】
・伊野義博 ( 2 0 0 7 ) r 民謡の教材性と授業プラン 長岡 甚句を例に ~J r 新潟大学教育人間科学部附属教育 実践総合センター研究紀要第 6 号 』 、 p p . 5 5 ‑ 8 2 .
・伊野義博・山内雅子・寅 J I 持康典・津田正之 ( 2 0 1 4 )
「座談会『我が国の音楽』の指導の充実に向けて J
『初等教育資料 1 1 月号』文部科学省、 p p . 6 0 ‑ 6 5 .
・小野しのぶ ( 2 0 1 4 ) r 音楽文化の理解を深める授業づ くりの探求 ‑1 年音楽『日本民謡を歌って¥聴いて味 わおう』の授業分析を通してー J r 佐賀大学教育実践
研 究 第 3 0 号よ p p . 2 6 7 ‑ 2 7 8 .
・柿木吾郎 ( 1 9 8 8 ) r 日本民謡の音楽性 j 日本伝統音楽 芸能研究会編『日本の音 3 声の音楽』音楽之友社.
・桂博章・鈴木敏朗 ( 1 9 9 2 ) r 民謡の音楽的教育的価値 について J r 秋田大学教育学部教育工学研究報告第 1 1 号 』 、 p p . 3 3 ‑ 4 1 .
・桂博章 ( 1 9 9 8 ) r 秋田氏謡についての覚書一『小節(こ ぶし)~について J r 秋田大学教育学部研究紀要教育
科学部門 53~ 、 pp.