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が開講す る 「 図書館員のための教育方法論」の例 をもとに

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情報 リテラシー教育 を担 当す る図書館員 に求め られる専 門能力 の一考察 :米国のウェイ ン州立大学の図書館情報学 プログラム

が開講す る 「 図書館員のための教育方法論」の例 をもとに

長 揮 多 代

抄韓 :本稿では, ウェイ ン州立大学の図書館情報学 プログラムが開講す る専 門科 目である 「図書館員のため の教育方法論」の内容 と方法,新 しい大学図書館員像であるブ レンデ ィツ ド ・ライブラリア ンに求め られる 専門能力 に関する提案 をもとに,情報 リテラシー教育 を担 当する図書館員 に求め られる専 門能力 について検 討 した。その結果,情報 リテラシー教育 を担当する図書館員に求め られる専 門能力 として,情報 リテラシー, 教育方法論,教育工学 に関す る知識及び技術 に加 えて,大学経営 に関す る知識や技術, コミュニケー シ ョン の能力があるとわかった。

キーワー ド :情報 リテラシー教育,図書館利用教育,教育方法論, ブ レンデ ィッ ド ・ライブラ リア ン,図書 館情報学教育,スタッフ ・デ ィベロップメン ト,ウェイン州立大学

はじめに

日本では,1990年代 よ り,18歳人口の減少,社 会や教育研究の グローバ ル化 の進展 を背景 として, 多 くの大学が大規模 な教育改革 に取 り組 んでい る。

大学図書館の関係者は,学習 ・教育支援のあ り方 に ついて検討する中で,情報 リテラシー教育の必要性 を指摘 している'

従来,大学図書館では,大学図書館 を使 った情報 リテラシー教育 として図書館利用教育 (以下,利用 教育 とい う) を実施 して きた。主な利用教育のプロ グラムとして,新入生 オリエ ンテー シ ョン,館内見 学 ツアー,卒業論文の作成 を支援す るゼ ミ単位の学 科関連指導がある。利用教育 を担 当す る図書館員に は,利用教育 を効果的に計画 ・実施す るための専 門 知識や技能が必要になる。だが,多 くの図書館員が その知識や技能 を試行錯誤 によって習得 しているの が実状だと考えられる。

本稿の 目的は,米国の ウェイ ン州立大学の図書館 情報学プログラムが開講する専 門科 目である 「図書 館員のための教育方法論」 (InstructionalMethods forLibrarians)」の例 をもとに,情報 リテラシー教 育を担当す る図書館員に求め られる専門能力 を明 ら かにすることである。近年, 日本の大学では,大学 教員の資質開発 (FD :FacultyDevelopment)と ともに,大学職員の資質開発 (SD :StaffDevelop‑

ment)の重要性が指摘 されるようになった2)。また, 日本図書館情報学会が情報専 門職 を養成す るための 図書館情報学教育の改革案の中で,̀̀利用者教育の ためのカリキュラム,情報 リテラシー教育の方法 な ど"に関する内容 を含む科 目として 「利用者教育論

を提 案 している3'。SDのあ り方 を検討す る一環 と して, また,情報専 門職 とその養成のあ り方 を検討 す る一環 として,情報 リテラシー教育 を担 当す る図 書館員に求め られる専 門能力 について検討す ること は重要である。

本稿が ウェ イン州立大学の図書館情報学プログラ ムが開講す る科 目を対象 とした理由は,著者が,荏 外研究員 としてウェ イン州立大学 に滞在 していたこ と4',その滞在 中に当該科 目を聴講生 として受講 し たことにある。そのために,特別 な選択規準 を設定 した 目的的サ ンプ リングではな く,便宜的なサ ンプ リングによって対象 を選択 した といえる。本稿が対 象 とす るデー タは,「図書館員のための教育方法論」

の シラバ ス5',配付 資料,授業の観察記録6'に加 え て,講師及び科 目の設置 に携わった大学関係者への 聞 き取 りによって得 られたデー タ7'である。本稿の 記述 は,2003年の秋学期 に開講 された科 目のデー タ に もとづ いてい るが,必要 に応 じて2004年以降の デー タも参照 している。

本稿 は5章か らなる。第1章では, ウェ イン州立 大学 と図書館情報学 プログラムを概観す る。第2 では,科 目の設置の背景 と授業設計,講師を務める 図書館員について説明す る。第3章では,科 目の概 要 を報告す る。第4章では,科 目の各 回の学習内容 と方法 について報告す る。第5章では,第4章で報 告 した学習内容 と方法 をもとに,情報 リテラシー教 育 を担 当す る図書館員 に求め られる専 門能力 につい て説明す る。第6章では,新 しい図書館員像である ブ レンデ ィツ ド ・ライブラリア ンに求め られる専 門 能力 を紹介 し,第5章で整理 した専 門能力 との違い

(2)

について説明す る。

本稿 の主 な読者 として,大学図書館 に勤務す る図 書館 員,図書館情報学専攻教員その他 の大学関係者 を想 定 してい る。 だが,「図書館 員の ための教育方 法論」が大学図書館 に勤務す る図書館 員のみ を対象 とす る科 目ではないため に,本稿 は大学 図書館 以外 の図書館 関係者 に も有用 な情報 を提供す ることにな ると考 えてい る。

1.ウェイン州立大学 と図書館情報学 プログラム ウェ イ ン州立大学 は米国の ミシガ ン州 デ トロイ ト の中心部 に位置す る比較的選抜 度の高い(selective) 研究大学である8'。126の学士課程,139の修士課程, 60の博 士 課 程 に加 えて,32の専 門課 程 を もつ 9' 20,000名 を超 える学士課程 の学生,12,750名 の大学 院 (修士 ・博士)課程 の学生が在籍 している (2007 年現在)】o】い。

図書館 関係 では,1960年代 にパ トリシア ・ナ ップ (Patricia Knapp)が モ ンテ ィー ス ・カ レ ッ ジ (MonteithCollege)の事例調査 を行 なった1㌔ また,

情報 を使 う力』13'の著者であ るパ トリシア ・セ ン ・ プ レイピタ (PatriciaSennBreivik)1990年か ら 1995年 まで 図書 館 長 を務 め た。20059月 に は, 図書館 内に学 内の教育研究支援部局 を集結 させ た フ

アカルテ イ ・コモ ンズ (FacultySupport&Media Services)が完成 した11'

図書館情報学 プログラムは,全米の図書館情報学 課程 の うち総合 で上位20位 以 内 (1999年現在 )の 図書館学校 であ り,約550名の学生が在籍 している (2007年現 在)1㌔ 博士後期課程 はな く,職業的訓練 を 目的 とす る大学 院 とい え る。専任 教 員 は15名 で あ る (20076月現在)▲6'。 図書館情 報学 プログラ ムが開講す る科 目につ いて,主 に図書館情報学 プロ グラムの専任教 員が担 当す るが, ウェ イ ン州立大学 その他の図書館 員 も担 当 している)7'0

2.「図書館員の ための教育方法論」設置の背景 2.1 設置の背景

図書館情報学 プ ログラムが 「図書館 員 のための教 育 方 法 論 」を設 置 した背 景 に は, 後 に講 師 とな る CindyMcGeeが 当該科 目の開講 を図書館情 報学 プ ログラムに要請 した ことがある。

ウェ イ ン州立大学 の図書館情報学 プ ログラムの学 生 だったMcGeeは修 了後 に学校 図書館 に勤務 した。

ここで,情報 リテ ラシー教育 を担 当す る機会 を得 た ために,図書館員 も授業設計や評価 の方法 につ いて 学習す るこ とが重要 になる と考 えた 18'。そ して, ウ ェ イ ン州立大学の図書館 に就職 した後 に,情報 リテ

ラシー教育 を担 当す る図書館員のために,指導法関 係の科 目を開講す ることを図書館情報学 プログラム に要請 した。

McGeeの要請 に応 じて, 図書館情報学 プ ログラ ムが,2003年 に,「図書館 員 のための教育方法論 を特論 (specialtopiccourses)1科 目として開 講す ることになった。特論 としての開講 は当該科 目 が試行的 な開講であったことを意味す る。2004年以 降には,図書館情報学 プログラムが,当該科 目をニ ー ズの高いテーマ を扱 ってお り,多 くの学生 に有用 であ る と判断 した ことか ら,常設科 目として開講す るようになった 19'

図書館情報学 プログラムは,科 目の開講 を決定す る と,次 に,McGeeに講 師 を担 当す る ように依頼 した‑n'。McGeeは, これ を承諾 し,同大学の図書館 員であ るVeronicaBielatに協力 を頼んでチーム ・テ ィーチ ングの体制 を整 えた。Bielatに依頼 を した理 由は,教育学分野 の レフ ァレンス係 員であるBielat が教育方法や学習ス タイル,図書館員 に よる効果的 なテ ィーチ ングについて高い関心 を持 っていた こと にあった

2 1 ' 。

2.2 講師 を務める図書館員

講師 を務め るMcGeeBielatは ともにウェ イン州 立大学の図書館員である。

McGeeは コ ンピュー タ関連 のサ ー ビス を担 当 し ている。 ウェ イ ン州立大学の図書館情報学 プログラ ムを修了後, ドイツの イ ンターナ シ ョナル ・スクー ル (中 ・高等学校)に図書館 員 として2年間勤務 し, 2000年 にウェ イ ン州立大学の図書館 に職 を得た。教 育工学の特定免許状 (specialcertificateininstruc tionaltechnology)も持 っている。現在は, コンピ ュー タ関連のサー ビスの提供 に加 えて,学内の情報 関連科 目の講師 を務めた り,学生 にコンピュー タや 拭書館の利用法 について指導 した りしている1p'23'

Bielatは教育学分野 の レフ ァレンス係員 (部局 と 図書館 間の連絡 を調整す る図書館 員 =liaisonlibrar ian)である24'。学士課程で財政学 を専攻後, ウェイ

ン州立大学 の図書館情報学 プ ログラムに入学 した。

同プログラムの在学 中に,学生 ア シス タン トとして 同大学 の図書館 に勤 務 し,修了 後の2002年 に図書 館員 となった。現在 は,同大学の教育学研究科 にお いて情報 リテ ラシー教育 を実施 している‑'5'

McGeeBielatは ともに非常勤講師 として 「図書 館員のための教育方法論」 を担 当 している。勤務条 件 は他の非常勤講師 と同様であるために,謝金 とし 2名で3単位相 当額 を受 け取 っている。非常勤講 師の経験 は,学協 会における発表等 とともに専 門的

(3)

大学図書館研究 LXXX (2(氾7.8)

活動 として業務報告 に記録す ることがで き,俸給 に も反映 される26'

2.3 授業設計

授業 を設計す るにあたって, まず,図書館情報学 プログラムの部局長 と教員が,科 目目標,習得が期 待 される専 門能力,学習の成果,内容,方法につい て記 したシラバスの原案 を作成 した。 この原案 をも とに,講師が詳細 なシラバスを作成 した'。 シラバ ス を完成 させ る まで に, 2名 の講 師 は, 3‑ 4 (合計5‑ 6時間)の打 ち合 わせ を行 ない,テキス トや課題,全体のスケジュール,授業の進行や評価 の方法について検討 した28

講師は,指導内容,テキス ト,課題 を決定す るに あたって,様 々な情報 を参照 した。最 も活用 したの は,利用教育関係の科 目を開講する大学の シラバス である‑矧.他 に,情報 リテラシーやテ ィーチ ングに 関す る最新の情報3O',Bielatが教育学研究科の教員 か ら得た教育学関係の情報がある31'oMcGeeはウェ イン州立大学の教育学研究科の選択科 目である 「 育工学 (InstructionalTechnology)」32'の講師 を務 めていたことか ら,この指導内容や方法 も参考 に し た。

授業の準備の一環 として,講師は,アメリカ図書 館協会 (ALA)が認定す る図書館学校 を対象 と し て,利用教育関係の科 目を開講 している大学 につい て調査 を した33)。調査結果か ら,利用教育関係の科 目を開講 しているのは,1999年 には15大学,2003 年 には約26大学である ことが明 らか になった。 そ

こで, これ らの シラバス も収集 して参考に した。

講師は,他大学が提供する関連科 目の内容 を参考 に しなが らも,他大学 とは異 なる指導内容 を検討 し た。そ して, ウェ イン州立大学の学生のニーズを勘 案 して,図書館の現場で直接 的に役立つ実践的な内 容,学校図書館だけでな く大学図書館や公共図書館 に勤める図書館員に も役立つ内容の ものに組み上げ た別)0

20039月の開講 を目指 して,講師は準備 を5 に始めた。 2名の講師は ともに,通常の勤務時間内 に準備 を進め ることがで きたが,平 日の17時以降 や週末の時間 も用いた。週あた り48時 間の勤務時 間 となることもあ り35',最終的な準備時間は合計で 40時間以上になった36'.

3.図書館員のための教育方法論」の概要 3.1 科 目の概要

開講時間は夜間 (17:30か ら20:15)であった。

夜間開講の理 由は,講師が17時以前 に通常 の業務

をもっ こと,多 くの社会人学生が受講す る と想定 さ れたことにある37'。2004年以降 も夜間開講が続いた が,2006年 には,集中講義 として土曜 日に開講す る

ようになった38'

受講生 は15名であ った。受講生全員が社 会 人学 生であった。学校図書館,大学図書館,公共図書館 に勤める図書館員以外 に,学校の教員や法律 関係の 専門職貝がいた。2004年以降には, フル タイムの学 生 も多 く受講 している39)0

開講場所 はデ トロイ ト郊外 の キ ャンパ スであ っ たJO'。 だが,施設 ・設備等の必要性 のために,中央 キ ャンパスの図書館内にあるコンピュー タ演習室 を 使用す る過 もあった。

講師が指定 した教科書 は F情報 リテラシー教育 : 理論 と実践41'である. この文献 を選択 した理由は, 学習理論か ら実践的な技法にいたる幅広い内容 を扱 っていること,利用教育関係の科 目を開講す る大学 の多 くが教科書 として この文献 を使用 していること にある1㌔ 授業では, この教科書 を中心 としなが ら ち,多 くの論文や記事が教材 として用 い られた。

3.2 科 目目標

科 目目標 は次の6項 目である13'

① 図書館情報学分野における利用教育の歴史 とその 影響 を理解す る。

② 利用教育及び情報 リテラシー教育の基本的な概念 と専 門用語 に精通す る。

③ 学習理論 を理解す る。

④ 多様 な教育の方法 ・技法 ・手段 に精通す る。

⑤ 情報 リテラシー教育 に関す る専門家団体の発展の 背景, 目的や機能 を理解する。

(む情報 リテラシー教育の プログラムの設計,導入, 評価,見直 しに必要 となる情報 について,実際の 作業 を通 して理解す る。

3,3 習得が期待 される専 門能力

科 目の修了 までに,受講生が次の能力 を習得す る ことを期待 している川O

(∋利用教育及び情報 リテラシーの本質 を説明す る。

② 利用教育 に関す る専 門用語 を使用す る。

③ 情報ニーズを特定す る。

④ 多様な教育方法論の中か ら個 々の状況に適 した方 法論 を選択 し,個 々のニーズに応 じた指導法 を設 計,導入,評価 し,見直す。

(9指導上の問題 を解決す るために,適切 な学習理論 を検討 して応用する。

(4)

3.4 学習の成果

学習の成果 として期待するのは次の5つである45'

① 教育理論 と学習理論,これ らが図書館,利用教育, 情報 リテラシー関係の分野に果たす役割 を理解で

きる。

② 利用教育 を実施す るとい う図書館の役割 を理解で きる。

(丑多様 な指導法の違いを理解 し,使用で きる。

④ 多様 な指導用 ツールの違いを理解 し,使用で きる

⑤ 設計,指導内容の開発 と実践,評価,見直 し等 に 関す る教育方法論 を理解 し,実践で きる

3.5 科 目の指導法 と成績評価の方法

授業の進行は多様 な指導法による。主な指導法は, 講義,文献講読,討論の進行,ゲス ト・スピー カー, 個人発表,グループ発表である4

科 目の成績評価の点数配分は次の とお りである470

〇グループ ・プロジェク ト :特定テーマの討論の準 備 ・進行 (15%)

C紙媒体及びWeb媒体の教材の評価 (20%)

〇講師による模範演習の評価 (20%)

〇最終 プロジェク ト :模擬授 業 (40% :配布 資料 10%,口頭発表30%)

〇クラス内の活動への取 り組み,出席 (5%)

4.図書館員のための教育方法論」の内容 と方法 4.1 情報 リテラシー教育の背景

1週 「情報 リテラシー教育の概論」

講師 と受講生 による自己紹介の後 に,講師が,情 報 リテラシーの定義や指導法等情報 リテラシーの概 要 を説明 した。次 に,利用教育及び情報 リテラシー に関す る歴 史,利用教育関係の専門家団体の歴史 と 役割 について説明 した。 この後の質疑応答では,隻 講生が,情報 リテラシーに関す る基本的な内容,具 体的な指導法,専 門家団体が提供す る情報 について 質問を した。図書館情報学 を初めて学ぶ受講生 もい たために,講師や利用教育の担 当経験 をもつ受講生 が情報 リテラシー及び情報 リテラシー教育 について 具体例 を用いて説明を した。

1週 目の学習内容 は教科書の次の章 に該当す る (以下同様)。

1章 「情報 リテラシー教育 とは何か ?」 暮8'

第 2章 「情報 リテラシー教育の歴史」19‑

4.2 モデルを構築する情報 リテラシー教育 4.2.1 第2週 「学習理論 と学習ス タイル

教育学分野の レファレンス係員である講師が情報 リテラシー教育のあ り方 を検討す る上で重要になる 学習理論 と学習ス タイルについて解説 した。具体的 には,行動心理学,認知心理学,人間性心理学にお け る学習理論 とその教育学‑ の応用の可能性 であ る。次 に,講師は,認知ス タイル,情緒 ス タイル, 生理ス タイルなど多様 な学習ス タイルについて説明

した。 また,学習ス タイルを決定す る際の判断要素 として,支援対象者の 目的はキ ャリアの選択 にあ るのか,学業の達成 にあるのか,「ジェンダー,氏 族的,文化的な問題 はあるか,社会人学生にはど の ような配慮が必要 になるか」があることを説明 し た。

3章 「学習理論の概説」1"

4章 「学習ス タイルの概観」5"

4.2.2 第 3過 「批判的思考 と能動的学習

講師が,本の番人か ら情報 リテラシー教育の担当 に至 る図書館員の役割の変遷,授業内容や方法 を設 計す る教員 とこれを支援する図書館員 とい う役割の 相違 を説明 した。次に,情報 リテラシー教育につい て検討す る際 に重要になる批判的思考 と能動的学習 (activelearning)について解説 し,学生の批判的 思考の育成 に果たす図書館員の役割,能動的学習の 導入 に適す る学年や指導法 について説明 した。

次 に,受講生は,3‑ 4人のグループに分かれて, 能動的学習 を導入 したクラスの指導の 目的,期待 さ れる成果,指導法 について検討 した。演習の筋書は

「"連邦政府 はマ リファナの販売及び利用 を合法化す べ きであ る" とい うテーマの討議 を22名の学部学 生対象のクラスに導入す る際の授業設計 と実践」で ある52J。具体的な検討事項は次の とお りである。

1)能動的学習 を用いた授業 をどの ように計画す る か。

2)学習 目標 と期待 される学習の成果は何か。

3)学習 目標 に沿 って能動的学習 を組み入れた演習 を計画 しなさい。

4)計画 した演習において,能動的学習が どれだけ よ く機能す るか。 また, よ く機能す る理由は何 か,他 に使用で きる指導法はあるか。

5)学生が 自らの学習 について考 える機会 を演習の 中にどの ように組み入れるのか。

上記の講義や演習に加 えて,第3週か ら,授業中 の討論 を進行す るグループ ・プロジェク トが始 まっ

(5)

大学図書館研究 LXXX (2007.8)

53'。各 グループ (3名) は,割 り当て られたテー マについて,ERIC等のデー タベース を使 って関連 文献 を収集 し,その内容 を分析す る。そ して,担 当 するテーマについて討論す る授業の当 日までに,関 連文献の リス トと主要文献の概要 を記 した資料 を作 成 して講師 と他の受講生 に配布す る。授業の当 日に は,事前 に配布 した資料 をもとにテーマの要点 を説 明 し,討論 を進行す る。第1グループが担 当 したテ ーマは,批判的思考」 と 「能動的学習」であった。

5章 「図書館が もつ不安,思考モデル,概念的 枠組」54'

6章 「批判的思考 と能動的学習」55)

4.3 情報 リテラシー教育の計画 と開発 4.3.1 第4週 「指導計画 :方法 と内容」

概念の理解 を中心 とす る第3週 まで と異 な り,第 4週以降は実践的な内容が多 くなる。講師は,情報 リテラシー教育のプログラムの設計段 階では,支援 対象者のニーズの把握,教員 との協力,事前の対策 が重要になることを説明 した。 また,次の事項 につ いて説明 した。

■プログラムの計画プロセス と目標設定

■指導法 :遠隔支援 もしくは対面支援,紙媒体 によ る支援 もしくは電子媒体 による支援

■指導法を決定す る要因 :対象者の特性 (情報 リテ ラシーや教育の レベル,年 齢 ),対象者の数,指 導の 目的,費用,職員,時間,設備等

4週に実施 された第2グループの討論進行 プロ ジェク トの テーマ は 「支援 プログラムの開発 」 と

支援 を提供する媒体」であった。

次に,学校図書館のメデ ィアスペ シャリス ト561と して情報 リテラシー教育 を積極的に実施 した経験 を つJanetNicholsが,ゲス ト ・ス ピー カー として 1時間のス ピーチ を行 なった

5 ㌔

ゲス ト・ス ピー

カーによるスピーチ を組み入れた理由は,受講生が 情報 リテラシー教育についてよ り広い見解 を得 るこ とにあった58'。Nicholsは 自らの経験 を もとに, プ ログラムの準備や実施段階における検討事項,関連 する学習理論や概念 について説明 した。具体的には, アイゼ ンバーグ (MichaelEisenberg)が提唱す る

6段階モデル591を導入 した情報 リテラシー教育 とこ れ を実 践 した経 験 につ い て説 明 した 。 そ の 後 , Nicholsと講師,受講生 による討論が続いた。

7章 「情報 リテラシー教育のプログラムの計画」6OJ 8章 「指導方法の選択61'

9章 「指導の内容62、

4.3.2 5過 「指導計画

講師が,教材作成 にお ける著作権の遵守,予算, 執行部の承認, ソフ トウエアの開発 を担 当す る専 門 職員 との協力のあ り方 について説明 した。 また,情 報 リテラシー教育の設計段 階で検討すべ き事項につ いて説明 した。具体的な検討事項 として,支援対象 者の特性,教育 目標等のニーズ,指導内容,専 門用 語がある。留意点 として, 1回の指導 に多 くの内容 を盛 り込 まないこと,最′ト限の支援が有効であるこ とを説明 した。

次 に,講 師は紙媒体,視聴覚媒体及 びWeb媒体 の教材の種類 とその作成法 について説明 した。紙媒 体の教材 に関す る検討事項 には,全体の構成,図の 挿入や レイアウ ト,注意 を喚起す る色彩の選択があ る。視聴覚媒体の教材の種類 には,音声教材, ビデ オ教材,ス ライ ドシ ョー等がある。 これ に加 えて, 講師は,CAI(computerassistedinstruction)千 Web教材 の設計方法や色彩 ,支援対象者 のア クセ スの可 能性 につ いて検討す る こ とが重要 になる こ と,複数の媒体 を用いた多元的なアプローチが有効 であることを説明 した。

次に,受講生 は, 3グループ (5名)に分かれ,

「図書館 目録の効果的 な利用法」 について説明す る 資料 を作成 した63J。具体的には,3つの グループが, 紙,PowerPoint,Webペ ー ジの グループに分かれ て,各媒体の特性 を生か した説明用の資料 を作成 し た。作成後には,各 グループの代表がそれぞれの内 容 と特徴 を説明 し,全員がその有効性 と改善点 につ いて検討 した。

最後に,受講生は,宿題 として課せ られていた紙 媒体 とWeb媒体 の教材 (図書館 の利用法 につ いて 説明 した案内) を比較検討 した結果 を発表 した。そ して,発表内容 をもとに,講師 と受講生が,紙媒体 とWeb媒体 の教材 の特徴,利点 と欠点 につ いて討 論 した。

10章 「著作権 と指導計画 に関す る基本 的 な問 題」61'

11章 「指導方法 と教材の計画」65'

4.3.3 6週 「評価」

講師が,情報 リテラシー教育 プログラムの評価 に 関す る理論 と実践 について説明 した。 まず.評価 の 導入が必要 となる運営面及びプログラムの改善面の 理 由,評価 と改善のサ イクルの構築,評価 プロセス の手順 について説明 した。次 に,情報 リテラシー教 育の評価,評価法の選択,評価 の視点,量的評価 と 質的評価 について説明 し,評価用 ツール として,客 観テス ト,質問紙調査,聞 き取 り調査,成果物の達

(6)

成度の確認があることを説明 した。そ して,受講生 が評価 について どれだけ理解 したのか を確認す るた めに,次の3点 について要約する演習 を行なった66'o

1)情報 リテラシー教育の実施 に必要 な経費 を判断 す るため, また,指導 を改善す るために利用で

きる情報 を4つ挙げなさい。

2)授業 の中で評価 を導入す る時期 を4つ挙 げなさ

い。

3)評価の方法 を4つ挙げなさい。

次 に,受講生 は,大学図書館,公共図書館,学校 図書館の3つの グループ (5名) に分かれて,各 館 に適 した評価項 目と評価法 を検討 して,評価用紙 を作成 した。作成後 に,各 グループの代表が評価項 目を発表 し,講師 と受講生がそれぞれの評価項 目と 評価法の妥当性 について検討 した。最後 に,講師が, 館種 によって有効 な評価項 目や評価法が異 なること

を説明 した。

第 6週 に実施 された第 3グループの討論進行 プロ ジェ ク トの テーマ は「利用教育 の評価 プ ロセス」と

評価 ツールの タイプ」であった。

12章 「情 報 リテ ラシー教育 プ ログラムの評価 と改善」67'

4.4 情報 リテラシー教育の実施 4.4.1 7週 「指導の準備 と口頭発表」

講師が,対面型の指導のための口頭発表の準備, 進行法, クラスのマネジメ ン ト 支援対象者の動機 づけを高める方法 について説明 した。口頭発表の進 行 につ いては,最初 の5分 間が重要 になるために, 効果的な導入法 を検討す ることが重要になることを 説明 した。次に,アメリカ大学図書館協会 (ACRL) が発行 した資料68',報告書や論文 において紹介 され た事例69707'を用 いて,口頭発表 を成功 させ る技 法 について説明 した。最後 に,講師 と受講生 は, 自ら の経験 を交 えなが ら,効果的な口頭発表の方法 につ いて話 し合 った。

7週 に実施 された第4グループの討論主導 プロ ジェク トのテーマは 「効果的な口頭発表のテクニ ッ ク」 と 「クラスのマ ネジメン ト」であった。

13章 「指導の3つ のP :Preparation(準備 ), Product(成果),Passion(情熱)」72'

4.4.2 第 8週 「多様 な母集団や環境 における情報 リ テラシー

講師が支援対象者や館種 による情報 リテラシー教 育のプログラム開発の違いについて説明 した。そ し

て,対象者の特性 を把握す ることの必要性, グルー プ支援であるのか個別支援であるのかを検討す るこ との必要性 を説明 した。 また,対象者の文化的な背 景,社会的相互作用, コ ミュニケー ションの形態 を 把握す ることの重要性 を説明 した。更には,社会人 学生,民族, ジェンダー,留学生な ど特定のグルー プに配慮 して,情報 リテラシー教育 を設計すること

も必要になることを説明 した。

次に,講師は,情報 リテラシー教育に関する国家 レベ ルの 目標 を紹介 し,公共図書館,学校 図書館, 大学図書館 に求め られる情報 リテラシー教育につい て説明 した。 この中で,特 に,学校図書館や大学図 書館では,図書館が単独で実施す るよりもカリキュ ラムに統合 して実施す る方が有効であるとして,カ リキュラムへの統合 に必要なプロセスや手順につい て説明 した。そ して,講師 と受講生が カリキュラム への統合 に有効 となるプロセスや手順について検討

した。

14章 「多様 な支援対象者 のための情報 リテラ シー教育のプログラムの計画」73'

15章 「多様 な環境 におけ る情報 リテラシー教 育の実施」71

4.4.3 9過 「テクノロジーの指導」

テクノロジーの操作法に関する指導のあ り方につ いて理解 を深めるために,教室 をコンピュー タ演習 室 に移動 し,講師が 「ERICを使 った検索演習」 を 実演 した。演習の 目的は2つあった。 ひとつは,受 講生がERICを使 って情報 を検索で きるようになる こと, もうひ とつは,講師が受講生に情報 リテラシ ー教 育 の 模 範 を示 す こ とで あ っ た 75。 講 師 は, ERICの検索画面の構成,基本検索 と応用検索の方 法, シソーラスの活用法について説明 した。受講生 は演習 を通 してERICを使 った情報検索の方法 と指 導の手順 を理解 した。演習後に,講師が,テクノロ ジー環境の変化,情報 リテラシー教育にテクノロジ ーを組み入れることの重要性,テクノロジー恐怖症 の支援対象者への対応 につ いて説明 した。最後 に, 模範演習の内容や進行法の優れた点 と改善すべ き点 について講師 と受講生が議論 した。

9週 に実施 された第5グループの討論進行プロ ジェク トのテーマ は「利用教育 におけるテクノロジ ーの使用」と「利用教育のための遠隔学習」であった。

16章 「テクノロジーの指導76'

4.4.4 10過 「指導のためのテクノロジーの利用」

9週 に続いて,コンピュー タ演習室 を使用 した。

議師は,図書館員に求め られるテクノロジーの操作

(7)

大学図書館研究 LXXX (2007.8)

技術,テクノロジーの導入時の 自己採点表について 説明 した。 また,テクノロジーを導入す る利点 と欠 点,遠隔教育におけるテクノロジーの可能性 につい て説明 した。受講生 はPowerPointな ど指導 に役立 つ ソフ トウエアの操作法 について演習 を通 して理解

した。

17章 「指導のためのテクノロジーの利用」77)

4.5 情報 リテラシー教育の今後

11週 「情報 リテラシー教育の今後」

講師が,第10週 までの学習内容 を整理 して説明 し,受講生の質問に回答 した。そ して,講師 と受講 生が 情報 リテラシー教育の計画 ・実施 に果たす図書 館員の役割 とその可能性 について話 し合 った。

第 18章 「今後の方向性:2つの見解」78)

4.6 最終発表

4.6.1 第12週〜第15週 模擬授業

最後の演習課題 として,各受講生が,情報 リテラ シー教育 のプログラムを設計 し,45分 の模擬授業 (30分の発表 と15分の質疑応答) を実演 した。受講 生は,それぞれの支援対象者 を想定 し,指導の 目標, 指導法,教材,学習活動,評価方法 について計画 し た。模擬授業の当 日には, コンピュー タ演習室 を使 って,発表者が導入か ら終了 まで を進行 した。講師 と他の受講生は,発表者が想定す る支援対象者 とな って授業 を受け,授業の導入,進行,終了の方法 に ついて評価 した。講師は,発表の様子 をビデオで録 画 し,後 日受講者に配布 した。

模擬授業 のテーマ として,大学生 を対象 とす る LexisNexisを使 った新 聞記事の検索演習79),高校生 を対象 とする参考文献の表記法の演習 (米国心理学 協会の様式 を使用)80),公共図書館 の利用者 を対象 とす る1930年代の全 国調査 デー タの検索演習81'な どがあった。

4.6.2 模擬授業の評価項 目

模擬授業では,発表者が想定す る支援対象者 とな った講師 と他の受講生が共通の評価項 目を用いてそ れぞれの授業 を評価 した82)。評価項 目は15項 目か ら なる。 この15項 目は,導入,進行,終 了の3段 階 に分類 される。具体的な評価項 目は次の とお りであ る。

導入段 階

●学生の注意 を惹 きつけたか。

●指導の 目標 を明確 に述べたか。

●指導が妥当であることを明 らかに したか。

●指導内容 を学習者の これ までの学習や今後の学習 と結びつけたか。

進行段 階

●指導の 目的を示 したか。

●指導内容の各部分の関係 を明 らかに したか

●指導の各部分 と全体 に明確 な関係があるか

●適切 な演習 を組み入れたか。

●学生が常 に参加す るように配慮 したか

●重要な点 を強調 したか。

●学生の応答や コ ミュニケー シ ョンを促すのによい 質問を用いたか。

終了段階

●学生に指導が終わ りに近づいていることを知 らせ たか

●指導内容の全体 を要約 したか。

●指導内容 をこれ までの学習や今後の学習 と結 びつ けたか

●指導の終わ りに十分 な時間をとったか。

4.7 受講生のフィー ドバ ックと学習の成果

受講生が 「図書館員のための教育方法論」 によっ て習得 した知識や技能 をどの ように活用 しているの かその全体 を明 らかに した調査 はない。だが,現職 の図書館員その他が科 目の学習内容や方法が業務の 遂行に役立 った と肯定的に評価 している

プログラムの修了後 にコ ミュニテ ィ ・カレッジの 図書館員になった受講生 は着任1年 目に利用教育の 担 当を任 された。 プログラムの内容 と方法 を検討す る際に,科 目の学習内容,模擬授業の経験が非常 に 役 に立 った と言 っている83).

図書館員ではない受講生 も,科 目の学習内容や方 法が 自らの業務能力の向上 に役立 った と評価 してい る糾)。業務の中で口頭発表の機会 を多 く持つ受講生 は,資料の作成法や全体構成の組み立て方 を応用 し て効率 よ く口頭発表の準備がで きるようになった と 言 っている85)。 また,就職時の面接試験 に口頭発表 の技法 を役立てた学生 もいる86

5.情報 リテラシー教育 を担 当す る図書館 員に求め られる専門能力

4章で報告 した科 目の学習内容 と方法 を整理す ると,情報 リテラシー教育 を担当す る図書館員には, 情報 リテラシー,教育方法論,教育工学 に関す る知 識 と技術が求め られていることがわかる。第5章で は,それぞれに求め られる具体的な知識や技術 につ いて説明す る

(8)

5.1 情報 リテラシーに関す る知識及び技術

求め られる情報 リテラシー関係の具体的な知識及 び技術 として,次の ものがあると考え られる。

(D情報 リテラシー及び情報 リテラシー教育が認知 さ れて きた社会的背景 に関す る知識

② 情報 リテラシー教育関係の専 門家団体及び情報 リ テラシー教育の担 当者 を対象 とす る支援事業 に関 す る情報

③ 支援対象者のニーズを把握す ることの重要性の認 識 とその技法

④ 多 くの実践事例 に関す る情報 (9著作権,剰窃の理解

上記の事項 について詳 しく説明す ると,(丑は,図 書館が所属す る機関 (例 として,小 ・中学校や大学)

もしくは政治社会 (例 として,国家)等 における情 報 リテラシーの位置づ けやあ り方 について説明で き るように,情報 リテラシーが認知 されて きた歴史 と その背景,情報 リテラシー教育及び利用教育が認知 され発展 して きた歴史 とその背景 について理解 して いることである。② は,情報 リテラシー教育の実施 時に直面す る問題 を解決す るのに必要 な情報 を得 る ために, どの専 門家団体が情報 を提供 した り研修会 を実施 した りしてい るのか を知 ってい るこ とであ る。(彰は,支援の対象によって支援の内容が異 なる ために,支援対象者の特性やニーズを把握す ること の必要性 を認識 し,ニーズを把揺す る方法 に習熟 し ていることである。館種 によってニーズが異 なるこ とについて も把握 してお くことが重要になる。(彰は, 自館 に適 したプログラムを開発す るために,多 くの 事例の指導内容,指導や評価の方法,その効果につ いて把握 していることである。(参は,支援対象者 に 著作権の意義や剰窃の問題 について説明で きるよう に, これ らの事項 を理解 し,具体例 を用いて説明で きることである

5.2 教育方法論 に関する知識及び技術

求め られる教育方法論関係の具体的な知識及び技 術 として,次の ものがあると考え られる。

(彰学習理論 に関す る知識

(参プログラムの設計,導入,評価,見直 しに関す る 知識及び技法

③ 図書館 を取 り巻 く機関全体 と社会状況 に関す る知

④ 効果的な指導に関す る技法 G)効果的な教材作成 に関す る技法

上記の事項 について詳 しく説明す ると,① は,舵 判的思考や能動的学習な どの学習理論 と情報利用及 び図書館利用の関係 について理解 していることであ る。(参は,情報 リテラシー教育の計画,実施 に必要 となる設計,導入,評価,見直 しに関する理論 を理 解 し, これ を実践 に結びつけ られることである。③ は,図書館が所属す る機関の予算,執行部や ソフ ト ウエアの開発 を担 当す る専門職員の支援,情報や教 育に関す る政策 など図書館 を取 り巻 く機関及び社会 の状況 を把握 した上で,情報 リテラシー教育 を計画, 実施で きることである。教育機関の場合 は,その教 育 目標 を把握す ることが重要 になる。④ は,特 に, 口頭発表の方法,授業の進行 ・マネジメン ト,支援 対象者の学習‑の動機づ け を高める方法 を把握 し, これ を効果的 に組 み入れて実践 で きることである。

G)は,学生が情報 を効率 よ く探索す るための教材 を 作成で きることである。その場合に,紙媒体だけで な く,電子媒体 で も作 成で きるこ とが重要 になる (参照 :5.3の②)。

5.3 教育工学 に関す る知識及び技術

求め られる教育工学関係の具体的な知識及び技術 として,次の ものがある と考えられる。

(ヨオ ンライン ・デー タベースの検索法に関する知識 と技術

(参多様 なメデ ィアを用いた教材の作成法 に関する知 識 と技術

③ 学習 ・教育支援 関係の関係の ソフ トウエアの操作 法に関する知識 と技術

上記の事項 について詳 しく説明す ると,① は,オ ンライン ・デー タベースが普及す る中で,各デー タ ベースの特性 を知 り,検索法 に習熟 していることで ある。(むは,支援対象者の特性 にあわせて,視聴覚 媒体 を用いて教材 を作成 した り,学習管理 システム の コンテ ンツを作成 した りで きることである。③ は, 収集 した情報 を編集,発表す るのに有用 なソフ トウ エアの特徴 について理解 し,支援対象者にその操作 法 について説明で きることである。 また,情報 リテ ラシー教育 を実施す るにあたって, これ らの ソフ ト ウエアを効果的に利用で きることである。

6.ブレンデ ィッ ド ・ライブラ リアン

近年,米国の大学図書館 において,情報 リテラシ ー教育に従事す る新 しい図書館員像であるブ レンデ ィツ ド・ライブラ リア ン (blendedlibrarian)が注 目されている。情報 リテラシー教育 を担当する図書

参照

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