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  教職課程登録者の意識と適応 : 教職課程意識調査(平成26-28年度)より   (225.45KB)

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1. はじめに  グローバル社会の進展とともに学校教育の教育内容は近年大きく変化し ており,若者の職業生活も変わりつつある.こうした状況下における学生 の教職への意識の変化を捉えるとともに,今後の適応を予測し指導に役立 てることを目的として,教職課程では平成26年度から教職課程登録者を対 象とした意識調査(教職課程意識調査)を実施している.  本稿では3年間の調査結果のうち,教職課程に登録した動機や,教員と いう職業へのイメージ,将来の進路をどのように描いているかを概観する. これらの結果をもとに,教職課程登録者の課程への適応を検討する. 2. 調査  教職課程意識調査は平成26年度より実施されており,学年ごとに一部異 なる設問で構成されている.いずれも,4月上旬の教職課程ガイダンスの 際に行われており,ガイダンスの出席者を対象としている. 2.1 調査対象者  4月上旬に開催される教職課程ガイダンスの参加者を対象に調査票を配 付し,その場で回答を求め回収した.調査の開始年度である平成26年度か ら平成28年度にかけての学年ごとの回答者数を表1に示す. 表1 教職課程意識調査の回答者数(単位 人) 年度 1年生 2年生 3年生 4年生 合計 平成26 107 63 37 40 247 平成27 111 45 51 25 232 平成28 50 46 36 38 170

教職課程登録者の意識と適応:教職課程意識調査

(平成26-28年度)より

高橋  優・田中 正一 埼玉工業大学基礎教育センター工学部会

(2)

 教職課程ガイダンスは教職課程登録者および登録希望者を対象として実 施されている.1年生を対象としたガイダンスの場合,参加者のほとんど はガイダンス時点では教職課程に登録しておらず,ガイダンス後に登録す るかを判断するため,1年生の回答の中には最終的に教職課程に登録しな い者のものも含まれている. 2.2 調査票  無記名のマークシートによる調査票を用いた.調査票では,入学動機(1 年生のみ),教職への登録動機(平成26年度は全学年,平成27年度以降は 1年生のみ),教職の認識(同左),教職の志望,教職課程への要望,教員 採用試験の受験予定(2年生以上),受験における課題(平成27年度以降 の2年生以上),企業等との併願意向(平成26年度は2年生以上,平成27 年度以降は3年生以上),教職に向けての課題を尋ねた.このうち,入学 動機,教職への登録動機,教職の認識,教職課程への要望,受験における 課題,教職に向けての課題は複数回答とした.  この他,回答者の属性に関する情報として学部学科,性別,取得希望免 許の校種・教科を尋ねた.なお,設問と選択肢を付録に示した.

 調査票はSQS(Shared Questionnaire System)1によって作成した.

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 同設問ついて,平成26年度の調査における学年ごとの選択肢の被選択率 を表5に示す.これも,1年生の値は表4の平成26年度の値と同一のもの である. 表5 「教員という職」の認識(平成26年度・複数回答,単位 %) 学年 授業力 生徒指導 学校改善 後で検討 その他 1年生 58 41 11 17 1 2年生 60 60 21 10 0 3年生 57 43 14 24 3 4年生 62 65 15 5 2  1年生の場合と同様に,2年生以上でも「授業力」や「生徒指導」が多 く選択されており,4年次ではともに6割を超えている.一方,「後で検討」 は,3年次までは1,2割ほど選択されていたが,4年生では5%と1割 を下回った. 3.3 教職の志望と教員採用試験の受験  「将来教職を目指しますか」という設問に対する回答の比率を年度・学 年別にまとめたのが表6である.無回答のものや回答エラーは“NA”とし て示した. 表6 教職の志望(年度・学年別,単位 %) 年度 学年 在学中 5年以内 将来的に 資格だけ その他 NA 平成26 1年 26 8 53 8 2 2 2年 24 21 41 5 5 5 3年 14 19 43 11 5 8 4年 20 35 32 10 0 2 平成27 1年 18 13 58 10 1 1 2年 27 9 47 16 2 0 3年 22 12 49 18 0 0 4年 8 12 60 20 0 0 平成28 1年 52 10 30 8 0 0 2年 33 15 41 11 0 0 3年 39 11 42 6 3 0 4年 13 13 63 8 3 0 NA: Not Available.

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これに「在学中に教員採用試験を受験して合格したい」(在学中)や「将 来(卒業後5年以内に)教職に就きたい」(5年以内)が続いた.平成28 年度の1年生では「在学中」が52%で最も多く,「将来的に」が30%で次 に多かった.  「在学中に」と「5年以内」をあわせたものが教員志望者となるが,平 成27・28年度の4年生では2割程度であったものの,半数近い年度・学年 で4割以上だった.一方,「教職に就くことは全く考えていないが,資格 だけは取得したい」(資格だけ)は1割から2割だった.「資格だけ」と「将 来的に」を合計することにより,卒業時点では教職を志望せず教職以外の 進路を考えている者の割合を得ることができるが,いずれの年度・学年で も4割から8割と多く,半数以上の年度・学年で5割を越えた.  4年生では,「将来的に」が年度順に32%,60%,63%で,平成27・28年 度では最も多かった.また,「資格だけ」は10%,20%,8%だった.  「教員採用試験を受験する予定ですか」という設問の,年度・学年ごと の回答比率を表7に示す.「はい」の者が4割前後いる一方で,「まだ決め ていない」(未決)者も2年生の時点では4割ほどいた.4年生では「未決」 の割合は他の学年より減少し,「いいえ」の割合が増加した. 表7 教員採用試験の受験(年度・学年別,単位 %) 年度 学年 はい いいえ 未決 NA 平成26 2年 52 2 44 2 3年 30 16 46 8 4年 48 20 30 2 平成27 2年 38 16 47 0 3年 31 25 41 2 4年 24 44 32 0 平成28 2年 30 17 43 9 3年 36 22 22 19 4年 34 42 18 5    NA: Not Available.

4. 考察

4.1 教職への登録動機

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参照

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