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目 次 1 後 期 計 画 までの 背 景 と 目 的 p1 2 後 期 計 画 の 基 本 方 針 p1 3 後 期 計 画 の 期 間 p2 4 後 期 計 画 の 位 置 づけ p2 5 中 間 評 価 と 新 たな 健 康 づくりの 取 組 p3 1) 評 価 の 方 法 2) 評 価 の

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嘉麻市保健計画 後期計画

一緒に!一生元気を目指しませんか?

本市は、積極的な健康づくりを市民一人ひとりに実践するために、「嘉麻市保健計画」を

作成しました。平成20年度からスタートし、平成29年度までの10か年の計画で、活動

の審議、知識の普及、活動の助長を「嘉麻市健康づくり推進協議会」が推進し、実践にあた

っては、市民のさまざまな関係者による「嘉麻市保健計画ネットワーク委員会」を中心に活

動を行い、この委員会が地域の核となり、健康なまちの取り組みをおこなってきました。

平成24年度は、この計画の中間評価を、

「健康日本21」の指針から、健康づくりの取

組の最も重要な目標を選定し、平成25年度からの後期5か年計画を策定し、達成にむけさ

らなる活動を行っていきます。

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目 次

1 後期計画までの背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1 2 後期計画の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1 3 後期計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p2 4 後期計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p2 5 中間評価と新たな健康づくりの取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ p3 1)評価の方法 2)評価の概要と新たな健康づくりの目標値 (1)計画の推進にあたって (2)新たな健康づくりの目標と取組 ①《健康寿命の延伸に関する項目》 ②《主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防に関する項目》 ア) がん対策 イ) 循環器疾患及び糖尿病 ③《社会生活を営むために必要な機能の維持・向上に関する項目》 ア) 自殺予防対策 イ) 母子保健対策 ウ) 高齢者の健康 ④《健康を支え、守るための社会環境の整備に関する項目》 ⑤《栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の 健康に関する生活習慣及び社会環境の改善に関する項目》 ア) 栄養・食生活 イ) 身体活動・運動 ウ) 休養 エ) 飲酒 オ) 喫煙 カ) 歯・口腔の健康 6 まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p17 7 おわり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p18 資料:嘉麻市保健計画中間評価検討会等の名簿と策定までのスケジュール

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目 次

1 後期計画までの背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1 2 後期計画の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1 3 後期計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p2 4 後期計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p2 5 中間評価と新たな健康づくりの取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ p3 1)評価の方法 2)評価の概要と新たな健康づくりの目標値 (1)計画の推進にあたって (2)新たな健康づくりの目標と取組 ①《健康寿命の延伸に関する項目》 ②《主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防に関する項目》 ア) がん対策 イ) 循環器疾患及び糖尿病 ③《社会生活を営むために必要な機能の維持・向上に関する項目》 ア) 自殺予防対策 イ) 母子保健対策 ウ) 高齢者の健康 ④《健康を支え、守るための社会環境の整備に関する項目》 ⑤《栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の 健康に関する生活習慣及び社会環境の改善に関する項目》 ア) 栄養・食生活 イ) 身体活動・運動 ウ) 休養 エ) 飲酒 オ) 喫煙 カ) 歯・口腔の健康 6 まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p17 7 おわり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p18 資料:嘉麻市保健計画中間評価検討会等の名簿と策定までのスケジュール

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1 後期計画までの背景と目的

国は、平成12年3月に、すべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会と するため、壮年期の死亡の減尐、健康寿命の延伸及び生活の質の向上の実現を目的として 『21世紀における国民の健康づくり運動「健康日本21」』を策定しました。平成15 年5月には、法的基盤となる「健康増進法」が施行されました。運動期間は、平成12年 度から概ね10年後を目標にしていましたが、「健康日本21」は、国民、企業等に健康 づくりの取組を浸透させていき、一定程度の時間をかけて、健康増進の観点から理想とす る社会に近づけることを目指す運動であることから、平成25年度より『次期国民の健康 づくり運動「健康日本21(第2次)」』の取組が始まります。 福岡県では、平成13年度に県民健康づくり運動「いきいき健康ふくおか21」を策定 しました。 本市の高齢化率が平成12年に 25.3%、平成17年に 27.4%、平成24年6月には 30.0%と上昇し、さらに今後もこの傾向は続くと予想される中、糖尿病や高血圧などの生 活習慣病及びその原因となる生活習慣などの市民の保健医療対策上、重要な課題が増加し ています。 このような状況を踏まえ、平成20年3月に本市においても、子どもから高齢者まで、 それぞれのライフステージにおける健康意識の向上と生活習慣病の予防を目指し、「嘉麻 市保健計画」~一緒に!一生元気を目指しませんか?~(以下「嘉麻市保健計画」)を策 定しました。 平成24年度は、本計画の中間点であり、その推進状況を把握し、今後の健康施策に生 かすと共に、健康課題や重点目標を整理し、平成25年度から最終年度(平成29年度) の後期計画に向けた取組について検討することを目的としています。

2 後期計画の基本方針

1)健康寿命の延伸 生活習慣病の予防や介護予防などに取組、いつまでも健康で暮らせるように、健康づく りを進めます。 2)主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底 病気にならない健康な体づくりのために、生活習慣全体の改善に向けた包括的な健康づ くりを乳幼児期から高齢者まで進めていきます。 食生活の改善や運動習慣の定着等による一次予防(生活習慣を改善して、健康を増進し、 生活習慣病の発症を予防することをいう。)とともに、合併症の発症や症状の進展等の重症 化予防を推進します。

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2 3)社会生活を営むために必要な機能の維持・向上 市民が自立した日常生活を営むことを目指し、乳幼児期から高齢期まで、それぞれのラ イフステージにおいて、心身機能の維持及び向上につながる対策に取組ます。また、生活 習慣病を予防し、又はその発症時期を遅らせることができるよう、子どもの頃から健康な 生活習慣づくりに取組ます。 さらに、ライフステージに応じた「こころの健康づくり」に取組ます。 4)健康を支え、守るための環境整備 地域や社会の絆、職場の支援などが機能し、社会全体が相互に支え合いながら健康を守 る環境の整備を推進します。 5)栄養、食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣 及び社会環境の改善 上記1)から4)までの基本的な方向を実現するため、栄養・食生活など各分野に関す る生活習慣の改善が重要であり、ライフステージや性差、社会経済的状況等の違いに着目 し、生活習慣病を発症する危険度の高い集団などへの働きかけを重点的に行います。

3 後期計画の期間

平 成 12 13 ~ 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 ~ 34 健康日本21 ● 計画改定 2年延長 (中間評価) 健康日本21(第2次) 県増進計画 ● (次期計画 の策定) (中間評価) 市保健計画 ● 24 年評価 (後期計画) (29年度最終年度) *国及び県の計画内容を勘案し、計画期間内でも見直しを行うことがあります。

4 後期計画の位置づけ

「嘉麻市保健計画」は、嘉麻市総合計画を上位計画として、各部門計画である嘉麻市次世代育 成支援対策行動計画、嘉麻市介護保険事業計画及び高齢者福祉計画、嘉麻市障がい者計画、嘉麻 市障がい者福祉計画、嘉麻市特定健診等実施計画、嘉麻市生涯学習推進計画、嘉麻市男女共同参 画推進基本計画、嘉麻市子どもの読書活動推進計画、嘉麻市スポーツ振興計画(策定予定)、嘉麻 市新型インフルエンザ等行動計画(策定予定)と関連し、各計画の相互の調和、整合性を考慮し、 連携のもと計画を推進していきます。

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5 中間評価と新たな健康づくりの取組

1)評価の方法 中間評価にあたっては、人口動態統計、疾病、介護の状況、健康診査の結果、その他保健 事業の実績などから、課題の改善効果を把握し、後期計画につなげていきます。 人口動態等 区分 計画策定時 中間年の直近値 人口 47,065 人 平成 18 年 3 月 住民基本台帳 43,288 人 平成 22 年 10 月 国勢調査 老年人口割合 27.3% 平成 18 年 3 月 住民基本台帳 30.0% 平成 24 年 6 月 出生率 (人口千人対) 6.6 人 平成 17 年 福岡県保健 統計年報 7.0 人 平成 21 年 福岡県保健 統計年報 合計特殊出生率 (人口千人対) 1.30 人 1.37 人 (平成 20 年度) 死亡率 (人口千人対) 14.2 人 13.6 人 主要死因 1 位 悪性新生物 2 位 心疾患 3 位 肺炎 1 位 悪性新生物 2 位 心疾患 3 位 脳血管疾患 早世予防からみ た死亡 (0 歳~64 歳) 91 人 平成 19 年 72 人 平成 21 年 2)評価の概要と新たな健康づくりの目標値 評価の目標項目については、「健康日本21」の設定項目に併せ、科学的根拠に基づいた実 態把握が可能な具体的な項目及び目標値に置き換え評価を行います。さらに、計画の最終年 度の目標項目の設定については、「健康日本21」の項目のうち、市が進行管理できる目標を 選び、最終年度の指標とします。しかし、国及び県の動向により、計画期間内でも内容の見 直しを行うこともあります。 (1)計画の推進にあたって ○前期計画の推進体制を継承し、保健計画ネットワーク委員会と行政が一体となり計画 の推進をします。 ○健康目標を達成するには、広く周知し情報の共有化を図る必要があります。このため、 広報誌やインターネット等さまざまな手段で情報を提供すると共に、保健事業や学習 活動などあらゆる機会を捉え、計画の効果的な推進が図れるよう啓発活動を行います。

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4 ○健康づくりを担う人材の確保と資質の向上に努めます。 (2)新たな健康づくりの目標と取組

《健康注 1) 寿命の延伸に関する項目》 嘉麻市保健計画の行動目標に基づき、子どもから高齢者まで各種健診、講座、教室、相 談、保健指導等を実施し、関係部署や関係機関との連携により、健康の増進・疾病予防を 行いました。 今回、健康寿命の延伸に関する指標を「健康寿命」とし、その推移を評価としました。 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年 度 指標 健 康 寿 命 の 延 伸 (日常生活に制限 のない期間の平均 の延伸) 健康寿命 男性 70.42 年 女性 73.62 年 (平成 22 年) (国民生活基礎調 査に基づき算定) 男性 77.53 年 女性 85.63 年 (平成 19 年度) (介護保険要介護度 認定者数から算定) 男性 77.39 年 女性 84.48 年 (平成 22 年度) (介護保険要介護度 認定者数から算定) 上げる 【今後の方向性】 10年後には高齢化率40%を迎える本市において、介護認定率が年々増加する現況か ら、より一層、関係部署や関係機関と共に、認知症や身体の機能低下を遅らせるための健 康づくりの推進を図る必要があります。 第 1 歩として、本市の保健・医療・福祉等の現状を市民に周知徹底し、地域を支える経 験豊かな高齢者から未来を育む子どもまで、本市の健康づくりを推進していきます。 健康寿命の延伸は、以下②~⑤項目の事業効果によって最終的に得られるものです。そ のため、各項目の方向性に従い、事業の取組を行っていきます。 注1)健康寿命・・・健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

《主要な生活習慣病の発症予防と重症化の予防に関する項目》 重点課題として、「肥満者を減らす」「がん予防に取り組む人を増やす」ことを目標に、 健康づくりを推進しました。 特定健診、がん検診の受診率はともに国の平均より低いのが現状ですが、一部個別検診 の導入や特定健診、がん検診等の併用実施、国の指針に基づく無料クーポン券の導入、未

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5 受診者対策などの推進により年々受診率は向上しました。 保健統計年報によると市の総死亡数のうち、がんによる死亡が 28.4%を占めています。 部位別にみると肝がん、肺がん、胃がんの順になっています。肝がんの 9 割は肝炎ウイル スが原因であるため、国の要綱に従い平成22年度から節目の肝炎ウイルス検診を開始し ました。また、がん検診に関しては受診率だけでなく、要精密未受診者に対し、検診後 6 ヶ月以内に受診勧奨の電話を行うことで、精密受診率が向上しました。 特定健診においては、健診後の保健指導を特定保健指導対象者以外の非肥満者について も、危険因子に応じて行い、生活習慣病の発症及び重症化予防に努めました。 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 75 才未満のがん の年齢調整死亡率 の減尐 (10 万人当たり) 年齢調整死亡率 (10 万人当たり) 84.3 (平成 22 年) ― 120.8(男性) 82.8(女性) (平成 21 年) 下げる がん検診の受診率 の向上 (受診率算定 40~ 69 歳 子宮頸が んのみ 20~69 歳) 精密受診率 胃 が ん 受診率 36.6%(男性) 28.3%(女性) (平成 22 年) 7.4%(男性) 9.3%(女性) 14.7%(男性) 12.8%(女性) (平成 23 年度) 40% 精密受診率 74.6% (平成 20 年度) ― 94.6% (平成 23 年度) 100% 肺 が ん 受診率 26.4%(男性) 23.0%(女性) (平成 22 年) 8.1%(男性) 8.9%(女性) 16.6%(男性) 14.4%(女性) (平成 23 年度) 40% 精密受診率 71.9% (平成 20 年度) ― 91.3% (平成 23 年度) 100% 大 腸 が ん 受診率 28.1%(男性) 23.9%(女性) (平成 22 年) 8.3%(男性) 10.1%(女性) 18.1%(男性) 17.9%(女性) (平成 23 年度) 40% 精密受診率 54.5% (平成 20 年度) ― 78.2% (平成 23 年度) 100% 子 宮 頸 が ん 受診率 37.7% (平成 22 年) 12.5% 28.3% (平成 23 年度) 50% 精密受診率 62.6% (平成 20 年度) ― 81.8% (平成 23 年度) 100% 乳 が ん 受診率 39.1% (平成 22 年) 18.2% 37.3% (平成 23 年度) 50% 精密受診率 79.9% (平成 20 年度) ― 93.2% (平成 23 年度) 100%

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6 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 脳血管疾患・虚血 性心疾患の年齢調 整死亡率の減尐 (10 万人当たり) 脳血管疾患の年 齢調整死亡率 男性 49.5 女性 26.9 (平成 22 年) ― 48.9 (平成 21 年) 減尐 虚血性心疾患の 年齢調整死亡率 男性 36.9 女性 15.3 (平成 22 年) ― 41.6 (平成 21 年) 減尐 高血圧の改善(収 縮期血圧の平均値 の低下) 特定健診におけ る有病率(服薬中 +140/90 以 上 の 割合) 男性 138mmHg 女性 133mmHg (平成 22 年) ― 45.9% (平成 22 年度) 減尐 脂質異常症の減尐 特定健診におけ る有病率(服薬中 +LDL160 以 上 の 割合) 男性 8.3% 女性 11.7% (平成 22 年) ― 28.5% (平成 22 年度) 減尐 メタボリックシン ドロームの該当者 及び予備群の減尐 特定健診における メタボリックシン ドロームの該当者 及び予備群 1,400 万人 (平成 20 年度) ― 該当者 16.5% 予備群 12.5% (平成 22 年度) 減尐 特定健診・特定保 健指導受診率の向 上 健診実施率 41.3% 10.6% (基本健診) 26.8% 60.0% 保健指導実施率 12.3% (平成 21 年度) ― 54.2% (平成 22 年度) 60.0% 糖尿病治療継続者 の割合の増加 特 定 健 診 で HbA1c(JDS)6.1% 以上のうち、治療 中と回答したも のの割合 63.7% (平成 22 年) ― 47.0% (平成 22 年度) 増加 血糖コントロール 指標におけるコン トロール不良者の うち、HbA1c が JDS 値 8.0%(NGSP 値 8.4%)以上の者の 割合の減尐 特定健診で HbA1c(JDS)8.0% 以上のうち、治療 中・治療なしに分 けて 1.2% (平成 21 年度) 1.09% 内治療中 50.46% 1.20% 内治療中 60.0% 内治療なし 40.0% (平成 22 年度) 1.2% (自然増を見込 現状維持) *「-」は、データなし 【今後の方向性】 生活習慣病の発症及び重症化の予防に関しては、妊婦健診や乳幼児健診、若年健診、特 定健診、がん検診などの健診を通して、乳幼児から青年期、壮年期、高齢期等ライフステ ージに応じた生活習慣病予防対策を進めるために担当部署との連携を深め啓発や予防を行 います。

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7 (ア) がん対策 平成23年度から無料クーポン券による大腸がん検診実施により、特に働きざかり 40 歳 代後半(がん発症数が増加する年代)からの受診率が上がりました。引き続き、健康増進 法に基づく事業として実施していきます。また、特定健診と同時実施を行うことで、受診 者が増えてきている状況を考慮し、今後は、特定健診の未受診者対策と合わせてがん検診 の受診勧奨も行っていきます。未受診者対策の他に検診の受診しやすい体制を検討してい くとともに、国の指針に基づき検診内容の検討も行っていきます。 要精密者に関しては 8 割以上が受診していますが、100%受診を目標に、今後も引き続き 受診勧奨を実施していきます。 肝がんに対する対策として、節目の肝炎ウイルス検診を継続して実施し、陽性者に対す るフォローを行っていきます。 〔主な事業〕 ・総合がん検診事業<胃がん(集団・個別)・大腸がん・肺がん(胸部 X 腺・喀痰細胞診)・ 子宮がん(集団・個別)乳がん(集団・個別)前立腺がん・口腔がん> ・要精密未受診者受診勧奨 ・肝炎ウイルス検診 ・子宮頸がん予防ワクチン接種の周知活動 ・乳がん自己検診法の普及 ・広報や関係機関との連携による地域への啓発活動 (イ)循環器疾患及び糖尿病 脳血管疾患と心疾患を含む循環器疾患は、血管の損傷によって起こる疾患で、日本人の 主要死因の大きな1角を占めています。これらは単に死亡を引き起こすのみでなく、急性 期治療や後遺症治療のために、個人的にも社会的にも負担は増大しています。また、糖尿 病は心血管疾患のリスクを高め合併症を発症することで、生活の質に多大な影響を及ぼし ます。予防には、健診データの危険因子(高血圧・脂質異常・糖尿病・喫煙)の改善を図 っていく必要があります。そのためには、各種健診の受診率向上が最初の課題となります。 本市の特定健診は、未受診者対策により毎年受診率を上げ、平成23年度は福岡県平均 を上回った状況ですが、目標である 60%には遠く及ばない状況です。健康診査及び若年健 診については目標受診率はありませんが、今後も効果的な未受診者対策を検討しながら実 施し、受診率向上に努めます。 健診後の保健指導については、メタボ予備群、メタボ該当者に対し、個人の健診データ に応じた保健指導を行うことはもちろん、特定保健指導対象者以外の非肥満者についても、 危険因子に応じた保健指導を実施していきます。また、未治療者(治療が必要であるにか かわらず医療機関を受診していない者)や治療中断者のフォローが重症化予防には不可欠 です。今後も個別性を重視したきめ細やかな保健指導に努めます。

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8 〔主な事業〕 ・特定健診(40~74 歳の国民健康保険加入者) ・健康診査(40~74 歳の国民健康保険年度途中加入者、40 歳以上の生活保護受給者) ・若年健診(20~39 歳) ・未受診者対策(訪問、個人通知、電話勧奨、医療機関との連携) ・保健指導 ・にこにこステップ教室 ・広報や関係機関との連携による地域への啓発活動

《社会生活を営むために必要な機能の維持・向上に関する項目》 重点課題として「ストレスを上手にコントロールできる人を増やす」ことを目標に取組 を行いました。うつ病や自殺、ストレス等に関するリーフレットの作成、出前講座等で啓 発を行い、うつ病予防や早期発見、自殺予防に努めました。本市の自殺死亡率は国の死亡 率より高い現状から、平成22年度より週1回のこころの電話相談を開設し、相談を受け やすい体制を整えました。利用者は平成22年度は 10 名程度でしたが23年度、24年度 と増加傾向を示しています。 また、将来を担う次世代の健康を支えるため、妊婦や子どもの健康管理も重要です。 健(検)診のファーストステージである乳幼児健診を受けることで、身体の発達、情緒の安 定、生活習慣(栄養、運動、睡眠)、社会生活などの調和的発達を母子ともに支援しました。 その中で、発達の遅れや発達の過程で支援を必要とする乳幼児を早期に発見し、必要に応 じて、療育訓練事業を開始しました。 感染症予防の観点からは、各年齢にあった予防接種の啓発、勧奨を行いました。 介護予防事業の一注 2)次予防事業として、健口教室・運動教室・地域に出向いての出前講座 を実施しました。出前講座では本市の健康課題や個人に応じた介護予防方法の周知に努め ました。また、要介護状態に至る原因としての膝腰の痛みや転倒による骨折の予防と尿失 禁による閉じこもり予防を目指し、市内の医療機関との連携により、自宅で手軽に継続で きる尿失禁予防や転倒予防に効果のある運動の紹介と定着に努めました。公共交通手段が 不便で教室への参加が困難であるという現状から、平成24年度より送迎を取り入れ、事 業を開催しました。 二 注 3) 次予防事業として、通所型介護予防教室(元気でい隊教室)を実施しました。利用者は 平成22年度 10 名、平成23年度 6 名と尐ないものの、教室卒業を期に地域の集まりや運 動施設の教室などに参加するなど心身ともに健康度を高めることができました。

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9 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 自殺者数の減尐 (人口 10 万人当 たり) 自殺死亡率 (人口 10 万対) 23.4 (平成 22 年) 32.7 男性:49.39 女性:25.56 (平成 23 年) 減尐 全出生数中の 低出生体重児の 割合の減尐 低出生体重児割合 9.6% (平成 22 年) ― 13.4% (平成 21 年度) 下げる 乳児家庭全戸 訪問率の増加 訪問率 ― ― 88.6% (平成 23 年度) 92%以上 乳幼児健診率 の向上 4 か月児 健診受診率 ― 79.7% 91.9% (平成 23 年度) 93%以上 7 か月児 健診受診率 ― 79.2% 88.8% (平成 23 年度) 90%以上 1 歳 6 か月児 健診受診率 ― 69.8% 80.7% (平成 23 年度) 83%以上 3 歳児 健診受診率 ― 72.4% 76.8% (平成 23 年度) 80%以上 予防接種率 の向上 MRⅡ期の 予防接種率 92.8% (平成 23 年度) ― 94.1% (平成 23 年度) 95%以上 二種混合の 予防接種率 77.5% (平成 22 年度) 74.4% 84.3% (平成 23 年度) 85%以上 介護保険サービ ス利用者の増加 の抑制 介護保険 サービス利用者 452 万人 (平成 24 年度) 2,618 人 (平成 20 年 4 月) 2,821 人 (平成 23 年 4 月) 現状維持 *「-」は、データなし 【今後の方向性】 ア)自殺予防対策 健やかなこころを支える社会づくりを目指すためには、こころの健康を維持するための 生活やこころの病気への対応を多くの人が理解し、自己と他者のために取り組むことが不 可欠です。そのため、地域で自殺予防ができるよう講演会等を通して、現状や対策の共有 を行います。また、引き続き、個別に対応できるこころの電話相談事業をはじめとし、個 別の訪問および電話相談事業を強化するとともに、関係機関や医療機関と連携を図りなが ら、地域での見守り体制を強化していきます。 〔主な事業〕 ・こころの電話相談事業 ・こころの健康づくり講演会 ・乳児家庭全戸訪問における親子の心のケア ・広報等を利用しての情報提供

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10 ・種々の保健事業の場での教育や情報提供 イ)母子保健対策 妊婦や子どもの健康管理については、妊婦健診、乳幼児健診の必要性の周知を図るとと もに、乳幼児期は生活習慣の基礎づくりの大切な時期であることを保護者に意識付けを行 いながら、健全な大人へ成長していく過程を親子で喜び合えるように、母子保健事業を推 進していきます。 まず、母子健康手帳交付時に妊婦健診の受診勧奨、母親教室の参加勧奨、要支援・ハイ リスク妊婦の保健指導の強化を行います。乳児家庭全戸訪問事業を推進し、市との良好な 関係づくりを行い、家庭状況を把握していきます。訪問率を上げ、訪問拒否者に対しては、 玄関先での顔合わせだけでも繋げていく訪問などを実施します。予防接種、育児情報の提 供とともに、産後うつ対策や虐待防止の強化を行います。 平成25年度より低出生体重児の届出・訪問事業が保健所から市町村に権限委譲される ため、低出生体重児の実態を把握し、本市の課題を明確化することに努めます。母子手帳 交付時・新生児訪問時・乳幼児健診時等、様々な母子保健事業の機会において、把握した 妊婦検診、周産期情報を基に、次回の妊娠に向けた個別の保健指導を行うと共に、妊婦検 診異常者には、乳児健診時のフォローや若年健診の受診を勧奨することにより、予防可能 な低出生体重児を減尐させ、母子共に将来的な生活習慣病を予防に努めます。 また、乳幼児健診の必要性を周知するとともに、保育所、幼稚園、要保護児童対策地域 協議会、児童相談所、保健所、医療機関、関係課との連携を強化し、乳幼児健診未受診者 対策に努めます。妊婦教室、離乳食教室、親子クッキング教室、育児相談事業を通しての 育児指導や親間のコミュニティーの場を提供します。 さらに、乳幼児健診の要経過観察児に対する療育訓練事業(言語・行動・運動発達)を 実施し、乳幼児の特性に応じた就園・就学へのサポートを行います。 感染症予防である予防接種については、保健だより、市ホームページ、広報誌の活用の ほか、医療機関・保育所・幼稚園・学校を通しての決め細やかな周知活動を行い、啓発・ 勧奨の強化を図っていきます。 〔主な事業〕 ・乳幼児健診 ・各種予防接種(個別)事業 ・乳児家庭全戸訪問事業 ・妊婦教室、離乳食教室、親子クッキング教室 ・妊婦健診結果に基づく保健指導 ・育児相談事業 ・療育訓練事業 ・広報等を利用しての情報提供

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11 ウ)高齢者の健康 元気高齢者を増やすために、介護予防として、生活習慣病の重症化予防(特に脳卒中予 防としての血圧管理)と筋骨格系疾患や加齢にともなうロコモティブシンドローム注 4) 予防に 取り組むことが重要です。一次予防事業として、ロコモティブシンドロームについては自 宅で出来る予防方法があることを周知していきます。また、経験豊かな高齢者の社会参加 を促したり、地域にあるさまざまな地区活動や他課が行っている介護予防に効果のある集 まりへ繋げる等の取組を行っていきます。さらに、二次予防事業の対象者を関係部署など との連携により把握し、事業へ繋げることで各対象者の健康状態に応じた介護予防に帰す る取組を継続し、健康寿命の延伸を図っていきます。 〔主な事業〕 ・各種健診の受診率向上 ・保健指導 ・にこにこステップ教室 ・介護予防事業 (一次予防事業:運動教室・健口教室・出前講座) (二次予防事業:通所型介護予防事業・・・元気でい隊教室) ・種々の保健事業の場での教育や情報提供 注 2) 一次予防事業:元気な高齢者を対象とした生活機能の維持または向上を図るための 事業 注 3) 二次予防事業:要介護状態等になるおそれの高い状態にあると認められる人を対象 とする事業 注 4)ロコモティブシンドローム:運動器障害のために、要介護になっていたり、要 介護になる危険の高い状態

《健康を支え、守るための社会環境の整備に関する項目》 社会福祉協議会や地域との連携により、地域に出向いて出前講座(生活習慣病予防や介 護予防の講話)を行いました。 また、市が実施した介護予防事業や料理教室をきっかけに、参加者自らの話し合いで自 主活動グループが結成され、健康づくりを継続して行うことができました。

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12 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 健康づくりを目的 とした活動に主体 的に関わっている 市民の割合の増加 自助グループの数 (参考値)健康 や医療サービ スに関係した ボランティア 活動をしてい る割合 3.0% (平成 18 年) 2 団体 8 団体 増やす 【今後の方向性】 地域とのつながりが健康に影響することから、健康を支える環境づくりをすることによ って、時間的又は、精神的、経済的に健康づくりに関心のもてない人も含めた環境づくり に努めます。 保健指導の際、地域にあるさまざまな地区活動や他課が行っている介護予防に効果のあ る集まりなどを情報提供し繋げる取組を強化して行っていきます。また、健康課が実施す る各種事業において、自主活動グループの育成と支援に努めます。 〔主な自主活動グループ〕 ・食生活改善推進会 ・鶴亀にこにこ会(脳の楽習教室修了者の自助グループ) ・TAOエナジー気づきの体操 2地区(らくらく運動教室修了者の自助グループ) ・いきいき男性料理教室(男性料理教室修了者の自助グループ) ・いきいき教室OB会(いきいき教室修了者の自助グループ) ・編み物教室(お元気デイの自助グループ) ・元気白馬会(健康の貯蓄体操修了者の自助グループ)

《栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習 慣及び社会環境の改善に関する項目》 生活習慣病の発症を予防し、健康寿命を延伸するには、生活習慣の改善が必要です。 栄養や食生活については、食生活改善推進会などの協力のもと、地域へ普及に努めまし た。 運動については、市民の健康・体力づくりを推進するために、稲築保健センター健康増 進室において、週2回運動指導士による運動相談、指導を実施しました。また、平成 22 年度に市民体操「健康一番!かま体操」を作成し、平成23年度に体操普及員を配置し、

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13 嘉麻市保健計画ネットワーク委員会とともに保育園、幼稚園、小学校、高齢者の集いを中 心に普及啓発を行い、運動習慣の推進を行いました。さらに、特定健診受診者のうち肥満 傾向にある方を対象に、気軽に始められる運動の定着化を目的とした、にこにこステップ 教室を実施しました。体重や腹囲の減尐といった一定の効果がみられ、ステップ台を購入 し、教室終了後も継続を図る参加者も多くいました。 喫煙が健康に及ぼす影響は、科学的にも因果関係が認められています。種々の保健事業 の場で、喫煙と健康への影響を普及しました。 歯の健康については、乳幼児健診において虫歯予防の啓発を継続し、虫歯のない子ども を増やすことができるよう支援しました。 高齢期においては、一次予防事業として出前講座、健口教室、電話による歯科健康相談、 二次予防事業として通所型介護予防事業を実施し、口腔機能の向上が出来るよう支援しま した。 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 適正体重を維持 している者の増 加 (肥満(BMI25 以 上)、やせ (BMI18.5 未満) の減尐) 特定健診における BMI25 以上の割合 20~60 歳代男性 肥満者の割合 31.2% 40~60 歳代女性 肥満者の割合 22.2% (平成 22 年) ― 23.7% (平成 22 年度) 減尐 若年健診における 女性 BMI18.5 未満 の割合 20 歳代女性 やせの者の割合 29.0% (平成 22 年) ― 24.9% (平成 23 年度) 維持 もしくは 減尐 運動習慣者の 割合の増加 若年健診・特定健 診における質問 「一日 30 分以上 の運動を週 2 回以 上、1 年以上継続」 の割合 20~64 歳 男性:26.3% 女性:22.9% 注 5)青年期 (25.4%) (アンケート結果) 20~64 歳 男性:36.2% 女性:20.9% (平成 23 年度) 増加 注 5)壮年期 (22.1%) (アンケート結果) 増加 注 5)中年期 (29.0%) (アンケート結果) 65 歳以上 男性:47.6% 女性:37.6% (平成 22 年) 注 5)高齢期 (45.7%) (アンケート結果) 65 歳以上 男性:46.2% 女性:37.2% (平成 23 年度) 増加

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14 目標項目 目標指標 国の現状 嘉 麻 市 計 画 策定時(H19) 中間評価 直近値 最終年度 指標 睡眠による休養 を十分とれてい ない者の割合の 減尐 特定健診における 質問「睡眠で十分 に休養が取れてい ない」の割合 18.4% (平成 21 年) 壮年期 (31.7%) 中年期 (21.4%) (アンケート結果) 男性 20.4% 女性 26.3% (平成 23 年度) 減尐 成人の喫煙率の 減尐(喫煙をや めたい者がやめ る) 特定健診における 質問「現在たばこ を吸っている者」 の割合 19.5% (平成 22 年) 壮年期 (35.9%) 中年期 (26.5%) (アンケート結果) 14.3% (平成 22 年度) 減尐 3 歳児でう蝕が ない者の割合が 80%以上である 都道府県の増加 3 歳児健診でむし 歯のない子の割合 6 都道府県 (平成 21 年) 50.6% (健診結果) 72.7% (平成 23 年度) 増加 *「-」は、データなし 注 5)青年期:15~24 歳 壮年期:25~44 歳 中年期:45~64 歳 高齢期:65 歳以上 【今後の方向性】 生活習慣病の発症には、以下の(1)~(6)の生活習慣が大きく影響します。個人に とって適正な生活習慣が実践できているかの指標は健診データです。健診データに基づ いた保健指導の充実に努めます。 ア)栄養・食生活 ライフステージを通じて、適正な食品(栄養素)摂取が実践できる力を育み、発揮で きることが重要になります。妊娠中の適正な体重の増加は、胎児の健全な成長につなが り、幼尐時から生活習慣病予防の基盤を固め、生涯にわたって健康な生活習慣を継続し 生活習慣病を予防していくには、栄養・食生活は大変重要です。乳幼児健診や各種教室 などで、適正体重を維持していくために、バランスのとれた食事や適切なおやつの取り 方等、栄養の知識の普及を行います。 青年期から高齢期においても、若年健診や特定健診における栄養指導を通して、生活 習慣病予防、介護予防等を行います。また、食生活改善推進員の教育及び育成や男性料 理教室を実施することにより、地域との連携を深め、住民自らが生活習慣病予防等に取 り組めるように努めます。 〔主な事業〕 ・乳幼児健診における栄養指導

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15 ・離乳食教室 ・親子クッキング教室 ・特定健診(40~74 歳の国民健康保険加入者)における栄養指導 ・健康診査(40~74 歳の国民健康保険年度途中加入者、40 歳以上の生活保護受給者) における栄養指導 ・若年健診(20~39 歳)における栄養指導 ・男性料理教室 ・食生活改善推進員の教育及び育成 ・介護予防事業(一次予防事業:出前講座 二次予防事業:元気でい隊教室) イ)身体活動・運動 地域性として公共交通手段が不便で、車を移動の手段としている本市において、健康 増進や体力向上のため身体活動量を増やし、運動を実践する人を増やすことは、生活習 慣病予防とともに介護予防としても重要です。関係機関と連携し、普及や啓発に努めま す。 運動推進として、稲築保健センター健康増進室における運動指導士による運動相談、 指導を今後も継続して実施します。また、嘉麻市保健計画ネットワーク委員会の重点目 標である「健康一番!かま体操」の普及のため、各関係機関と連携しながら、今後も引 き続き運動を習慣化するために、市内保育園、幼稚園、小学校を中心に普及啓発に取組 んでいきます。特定健診後の保健指導の際には、引き続き、にこにこステップ教室の参 加勧奨を行い、運動習慣の定着化を図ります。 〔主な事業〕 ・各種健診の受診率向上 ・健診保健指導 ・健康増進室運動相談・指導 ・「健康一番!かま体操」の普及 ・にこにこステップ教室 ・介護予防事業(一次予防事業:運動教室・出前講座 二次予防事業:元気でい隊教室) ・種々の保健事業の場での教育や情報提供 ウ)休養 十分な睡眠をとり、ストレスと上手に付き合うことは、心の健康に欠かせない要素であ り、休養が日常生活の中に適切に取り入れられた生活習慣を確立することが重要です。さ らに近年では、睡眠不足や睡眠障害が肥満、高血圧、糖尿病の発症、悪化原因であること、 心疾患や脳血管疾患を引き起こすことも知られています。これらは、知識の普及だけでは 行動変容は難しく、社会環境の整備が必要と思われます。今後も実態把握を行い、国など と正確な比較を行ったうえで、対策を検討・推進していきます。

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16 〔主な事業〕 ・種々の保健事業の場での教育や情報提供 エ)飲酒 アルコール飲料は、生活・文化の一部として親しまれている一方で、到酔性、慢性影響 による臓器障害、依存性、妊婦を通じた胎児への影響等、他の食品にはない特性を有しま す。 がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などは、一日平均飲酒量とともにほぼ直線的に上昇 することが示されています。また、全死亡、脳梗塞及び冠動脈疾患については、男性 44 g/日(日本酒 2 合)、女性 22g/日(日本酒 1 合)程度以上の飲酒でリスクが高くなるこ とが示されています。 対策としては、アルコールと健康の問題について適切な判断ができるよう、未成年者の 発達や健康への影響、胎児や母乳を授乳中の乳児への影響を含めた、健康との関連や「リ スクの尐ない飲酒」など、正確な知識の普及に努めます。 〔主な事業〕 ・種々の保健事業の場での教育や情報提供 ・各種健診データ及び問診に基づいた、適切な飲酒への保健指導 オ)喫煙 たばこによる健康被害は、国内外の多数の科学的知見により因果関係が確立しています。 具体的には、がん、循環器疾患(脳卒中、虚血性心疾患等)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、 糖尿病、周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡)の原因になり、受動喫煙 も虚血性心疾患、肺がんに加え、乳幼児の喘息や呼吸器感染症、乳幼児突然死症候群(SIDS) の原因になります。 本市の喫煙率は、全国と比較すると低い状況ですが、県平均と比べるとやや高い状況で す。また、平成21年の市の部位別がん死亡数では肺がんが 2 位を占めています。肺が んと喫煙は因果関係が強いため、対策として「喫煙率の低下」と「受動喫煙への暴露状 況の改善」が重要です。今後も実態把握を行い、種々の保健事業の場での禁煙の助言や 情報提供を、引き続き行っていきます。現在、禁煙治療を受けられる近隣医療機関も増 えてきていますので、今後も禁煙を希望する人に対する情報提供を行い、医療機関との 連携強化等、効果的な対策を検討・推進していきます。 〔主な事業〕 ・種々の保健事業の場での禁煙の助言や情報提供 ・医療機関との連携

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17 カ)歯・口腔の健康 国民が健康で質の高い生活を営む上で、口腔の健康が基礎的、かつ重要な役割を果たし ていることから、平成23年度に「歯科口腔保健の推進に関する法律」が施行されました。 市としても法律に基づき歯科医師会等関係団体と連携し、歯科保健対策に取組ます。歯の 喪失による咀嚼機能や構音機能の低下は多面的な影響を与え、最終的には生活の質(QO L)に大きく関与します。歯の喪失の主要な原因疾患は、う蝕(虫歯)と歯周病です。歯 の喪失を抑制することで、高齢期での口腔機能の維持につながるものと考えられます。 対策としては、「う蝕予防」及び「歯周病予防」、高齢期における「口腔機能の維持・ 向上」が大切になります。1 歳6か月児健診受診率および3歳児健診受診率の向上を目 指し、歯科健診と歯科衛生士の指導により虫歯の予防知識の普及と早期治療の推奨を行 います。 今後も種々の保健事業の場での情報提供とともに、関係機関との連携により、実態把握 に努め、効果的な対策を検討・推進していきます。 〔主な事業〕 ・乳幼児健診における歯科指導・栄養(間食)指導 ・介護予防事業(一次予防事業:健口教室・出前講座 二次予防事業:元気でい隊教室) ・種々の保健事業の場での各ライフステージにおける歯科健診の必要性の啓発

6 まとめ

平成20年3月、「嘉麻市保健計画」を策定し、保健計画ネットワーク委員会を中心に、 市民の健康づくりの取組を推進してきました。 中間評価においては、平成24年7月、国の「健康日本21(第2次)」における新た な健康づくり基本指針が示されたことにより、評価の方法を市民アンケートで行うのでは なく、科学的根拠に基づくデータのみを評価の対象としました。そのため策定時の指標と 比較できない課題が幾つか生じました。後期計画においては、その課題を整理し、新たな 健康課題を追加するとともに、国と本市の現状を比較できるように数値化し「健康日本2 1(第2次)」との整合性を図ることとしました。 高齢化が一層進展していく中で、子どもの頃からの生活習慣病対策、健康増進・介護予 防、こころの健康づくり、メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病予防や重 症化予防、禁煙対策など、健康づくり運動には多くの課題があります。 生涯を通じた健康づくりの取組を効果的に推進するためには、学校・職域・地域の各分 野との連携を強化することともに、健康課題を取り巻く関係機関や団体が協力し、計画の 一層の推進を図る必要があります。

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7 おわり

市民の皆様が、この計画を参考にしていただき、健康に良い生活をできることに留 意して 、「嘉麻市保健計画 ~一生!一緒に元気を目指しませんか?~」に取り組ん でいきたいと思います。 今回の中間評価及び見直しにあたり、ご熱心にご協議いただきました「嘉麻市保健 計画中間評価検討会」の委員の皆様におかれましては、心からお礼申し上げます。 嘉麻市民の健康づくりを推進するために、保健計画ネットワーク委員会では、市民 体操「健康一番!かま体操!」の普及に努めています。子どもから高齢者まで、どなた でも実践できるように、体操の強度も3 種類あります。今まで取り組まれたことのな い方も、「健康一番!かま体操!」で健康長寿をめざしましょう! 気軽に始めることができる体操です。

健康一番!かま体操!

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*資料

1、嘉麻市保健計画中間評価検討会委員 部 門 役 職 学 識 経 験 者 純 真 学 園 大 学 福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所 副 保 健 監 市 民 の 代 表 市 民 嘉麻市保健計画ネットワーク委員会 代 表 2、嘉麻市健康づくり推進委員会委員 部 門 役 職 嘉 麻 市 民 生 委 員 児 童 委 員 協 議 会 民生児童委員 社団法人 飯塚医師会 会長 社団法人 飯塚歯科医師会 歯科医師 福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所 健康増進課長 嘉麻市食生活改善推進会 会長 嘉麻市国民健康保険運営協議会 被保険者を代表する委員 嘉麻市行政区長連合会 山田地区行政区長連合会会長 嘉麻市老人クラブ連合会 会長 かま男女共同参画推進ネットワーク 会計 福岡嘉穂農業協同組合 稲築支所 嘉麻市子ども会指導者連絡会 会長 嘉麻市スポーツ推進委員 委員 嘉麻市教育委員会 教育委員長職務代理者 嘉麻市 副市長 3、嘉麻市保健計画後期計画策定スケジュール 年 月 日 内 容 平成 24 年 7 月 30 日 中 間 評 価 検 討 会 開 催 平成 24 年 9 月 3 日 中 間 評 価 検 討 会 開 催 平成 24 年 10 月 3 日 中 間 評 価 検 討 会 開 催 平成 24 年 10 月 15 日 健 康 づ く り 推 進 協 議 会 開 催 平成 24 年 11 月 5 日 ~平成 24 年 12 月 7 日 パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト の 実 施

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嘉麻市保健計画後期計画

発行:平成25年4月1日

嘉麻市

編集:嘉麻市保健福祉部健康課

〒821-8501

福岡県嘉麻市上山田 392 番地

電話0948-53-1104

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