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武蔵野赤十字病院 第二医療技術部 臨床工学技術課

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Academic year: 2021

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290

P-7-52

新型ロータブレータRotaProの使用経験とマニュ アル作成

武蔵野赤十字病院 第二医療技術部 臨床工学技術課

1)

武蔵野赤十字病院 第二医療技術部

2)

、武蔵野赤十字病院 循環器科

3)

◯松

まつなが

永  順

じゅん1)

、三澤 千晶

1)

、山本 和俊

1)

、児玉 莉衣

1)

、  石野  力

1)

、真方  謙

1)

、釜谷 英治

1)

、吉崎 智也

2)

、  野里 寿史

3)

、足利 貴志

3)

はじめに 当院の心臓カテーテルは虚血治療が年間約500件・植え込みデバイスが年 間約200件・不整脈治療が年間約400件行われており、どの分野でも新しい治療法や 新規デバイスを積極的に取り入れている。今回新型ロータブレータ「RotaPro」を先 行導入したので使用経験とマニュアル作成したので報告する。目的 RotaProの準備・

使用方法の院内マニュアルを作成する。また従来のロータブレータと準備の違いを 比較する。結果 昨年度は、ロータブレータは 31 症例行い、2019 年 3 月に導入した RotaProは7症例しか経験していないが、全体的に小型化され画面が液晶表示になり 数値が見やすくなった。電源を入れた時の機器の向きにより縦置き表示と横置き表 示と変化する。またダイヤルの操作性もよくなり微調整がしやすい。フットスイッ チが無くなっているため準備は簡便になったが、使用後のシステム内にある窒素ガ スを抜くためには清潔野のアドバンサが必要になってしまった。考察 ロータブレー タと比較して表示が見やすく変更され、とても使いやすくなった。窒素ガスは7000L のボンベを使用している当院ではスペース的に余裕がなく縦置きと横置き両方に対 応できる RotaPro は設置場所も選ばないためとても使いやすい。誤接続もできない ため、院内マニュアル作成も注意喚起項目も少なく比較的簡単であった。システム 内にある窒素ガスを抜く方法はメーカーに要望としてあげている。

P-7-53

左側無名静脈閉塞と右乳癌術後患者に対しペース メーカ留置に成功した一例

石巻赤十字病院 臨床工学技術課

◯大

おおはし

橋 侑

ゆ う や

弥、佐久田 敬、二瓶 雄基、徳田 紀美、佐藤 恭平、

 見上  純

【序文】今回、左側無名静脈閉塞と右乳癌術後による右胸部へのgenerator留置困難患 者に対し皮下トンネルを作成することにより右鎖骨下から挿入したleadを左側へ通 過させることにより対側への留置に成功したので報告する。【患者背景】79歳女性。

2004 年に他院にて完全房室 block に対し VDD 留置された。2012 年 generator 交換実 施、2016年にペースメーカ(以下:PM)checkにてbipolarimpedance 2000Ω以上と閾 値上昇を認めlead追加とgenerator交換目的に当院紹介された。交換術実施前に左側無 名静脈閉塞を認めたためlead追加断念しunipolar運用として経過観察となった。2018 年のPMcheckにて電池消耗認め再度紹介となった。右乳癌における乳房切除で右前 胸壁に皮膚しかなく右胸部にgenerator留置困難であった。心筋leadは希望されず、

leadlessPMはVVIのみなので選択せず。今回は右鎖骨下より新規リード挿入し、胸部 に皮下トンネルを作成しlead通過させた上で左側からDDDを留置する方針とした。 【症 例】右鎖骨下の外側を切開しcutdownにてVlead挿入、Aleadはpunctureにて挿入した。

Vleadは中隔方向に留置しAleadは難渋したが右房前壁方向に留置成功。左側前面を切 開しポケットの拡充した後に皮下トンネルの作成を行った。皮下トンネルはトンネラー

(Boston社製)を使用し右胸部から左胸部へ貫通させA/Vleadを左側ポケットへ通過さ せた。新規generatorへ接続、閉創し終了とした。【考察】患者の年齢と植込み疾患を考 慮すると長寿命のDDDペースメーカ留置が第一選択であるなかで左側静脈閉塞と右胸 部留置困難という患者背景に対し皮下トンネル作成による留置が有用だと考えられた。

【結語】皮下トンネルを作成することによりlead挿入対側部へのgenerator留置に成功 した。今後も患者背景に応じた柔軟なデバイス選択や留置方法の検討が必要である。

P-7-54

当院におけるMRI対応ペースメーカのMRI撮像経験

福島赤十字病院 医療技術部 臨床工学技術課

1)

、循環器内科

2)

◯中

なかやま

山  彩

あや1)

、村上 風太

1)

、佐藤 恵美

1)

、塩澤 将太

1)

、  早坂美智子

1)

、橋本 健一

1)

、武田由紀子

2)

、阪本 貴之

2)

、  渡部 研一

2)

、大和田尊之

2)

2012年10月に条件付きMRI対応ペースメーカ(以下PM)が認可され、当院でも現在 まで 237 名の患者に植込み手術を行っている。その後 2019 年 4 月までに 26 件の MRI 撮像を行ったのでその経験と課題について報告する。運用は原則として予定検査と し、循環器内科医師とMEでMRIオーダーのフローチャートを作成し各部署に周知、

各科の MRI 撮像依頼に対し ME が窓口となり PM 手帳・MRI 対応カードの事前確認 を行い循環器内科医師と撮像可否を判断、当日はメーカー・機種ごとのチェックリ ストを使用し PM チェックおよび前後の設定変更は MRI 前室で行っている。症例の 原疾患は房室ブロック12名、洞不全症候群8名、徐脈性心房細動6名であり、撮像部 位は頭部18件、頚部1件、脊椎6件、股関節1件と頭部が最も多く、撮像時の対応モー ドは VOO11 件、OFF15 件であった。1 例のみ PM 植込み部の熱感を自覚し検査を中 断したが、直後の検査でデバイス作動状況やデータに異常はなく後遺症もなかった。

課題として他科医師の認識不足のためオーダー上放射線部への情報伝達が上手くい かなかった点と対応機種・リードの増加によりチェックリストが煩雑になったこと が挙げられた。前者についてはMRI撮像の可否、1.5Tまたは3T対応かを電子カルテ 上のインプラントアイコンを使用し確認しやすくする工夫など他科医師への理解を 深める活動を行った。後者については当院独自のチェックリスト以外に 2017 年 9 月 に統一された MRI 検査情報サイトの活用を行っている。これまでの経験を生かし今 後は循環器内科医師の負担を軽減するために、疾患・ペーシング率などに応じて対 応するモード・レート設定などの標準プロトコールの作成や、撮像時の医師立会い の負担軽減などシステムの改善を検討していきたい。

P-7-55

リードレスペースメカー留置中本体先端に血栓の 形成をきたした1症例

石巻赤十字病院 臨床工学技術課

◯佐

さ く た

久田 敬

けい

、二瓶 雄基、大橋 侑弥、徳田 紀美、佐藤 恭平、

 見上  純

【序文】Medtronic社製リードレスペースメーカー MICRA(以下MICRA)の留置に中 に本体先端に血栓の形成をきたした1例を紹介する。【患者背景】2017年1月 房室ブ ロックのためPMI適応となったが本人の治療協力が得られず内服コントロール。

2019 年 9 月 定期健診にて完全房室ブロック指摘され再度当院紹介、本人一度は拒 否するも家族での話し合いにてMICRAの留置を希望。【症例】右鼠蹊部より6Frシー ス挿入。ラージフォーカスを SVC まで進め、JR カテを使用し Stiff Wire に交換。ダ イレーションを行って MICRA 用のシースを挿入。MICRA デリバリーシステムを右 室に挿入し心室中隔に留置を試みた。1回目はフックが1箇所しか引っかからずカテ 内に回収。2 回目以降はフックが 2 箇所以上引っかかったが、閾値がいずれも 5V で 乗らず。4回目のトライ後一旦カテを抜いて本体確認してみると本体先端に血栓の形 成を確認。血栓が原因ととらえ血栓除去し再トライ、それでも閾値許容できる値で ないため留置場所を変えるなど試し合計8回のトライにて穿孔のリスクが高いとして 留置を断念。EPS用の4極電極を挿入し右室のペーシング閾値を確認したが、心尖部、

中隔ともに問題はなかったため、本人・家族の了承を得て翌日通常のPMIを行った。

MICRA 側に異常がなかったかメーカーに調査を依頼、調査の結果 MICRA には異常 はみられず。【考察】本症例では 4 回目のトライ後にカテを抜き本体の確認をした際 に血栓の形成に気づいた、肺塞栓等のリスクを考えると複数回のトライ時は1回の留 置ごとに血栓が形成されていないか確認することが安全な留置手技につながると考 えられた。【結語】当施設では年齢等の患者背景から MICRA が選択されるケースが 増えてきているため、より安全な留置手技の確立が必要である。

P-7-56

IMPELLAの使用経験

名古屋第二赤十字病院 医療工学課

◯新

に い

居 優

ゆ う き

【はじめに】2017 年 9 月から IMPELLA が保険償還され、急性心不全の新たな治療戦 略として普及しつつある。IMPELLAは左室内に留置されたカテーテル内臓の軸流ポ ンプから左室の血液を脱血し、大動脈から全身に拍出するVADと同等の機能を持つ 流量補助装置であり、心負荷軽減と心筋循環改善による心機能改善が期待されてい る。当院でこれまで 5 例を経験したので報告する。【症例】5 例の内訳は男性 3、女性 2 年齢は 52 から 81 歳。平均 BSA は 1.52m

2

。原疾患は AMI 3 例、DCM 1 例、心筋炎 1例。2例は導入前から肺水腫を呈していた。3例はIMPELLAとECMOを併用、2例 はIMPELLAを単独使用した。 【導入まで】導入前に関連部署のスタッフ全員がe-ラー ニングを受講し知識を深めた。その後、シュミレーションを行い医師、看護師と連 携して役割を確認した。シュミレーションの様子を動画で撮影し導入に備えた。また、

マニュアルを独自で作成し、IMPELLA導入時にモニターに映し出すことで全員が確 認できるようにした。IMPELLA導入後MEが従来の補助循環業務と同様に当直体制 で管理した。【結果】5 例全て IMPELLA2.5 を使用し離脱できた。4 例は PCI に先行し て IMPELLA を導入した。平均施行時間は 72.6 時間。4 例は独歩退院、1 例は離脱か ら5日後に敗血症で死亡。1例は下肢虚血のため早期に離脱を行った。緊急でポンプ 交換を要するような深刻な問題はなかった。アラームはカテーテルの位置異常が最 も多かった。1例は使用後のIMPELLAに血栓を認めた。【まとめ】IMPELLAを導入 した5例を経験した。IMPELLAの迅速な導入や管理において多職種との連携が欠か せないが、経験不足のためにマニュアルを参照しながら対応することが多く、さら なる研鑽が必要であり、また今後の課題と考える。

P-7-57

遠隔モニタリング業務における当院の取り組み

芳賀赤十字病院 臨床工学技術課

◯櫻

さくらい

井啓

けいいちろう

一朗、島田 俊昭、関川 和也、新部 武人、廣瀬  猛 高齢化に伴いペースメーカ治療の適応患者数は増加しており、ペースメーカ外来の 患者数も年々増えてきている。さらに、遠隔モニタリングシステム(RMS)の診療 報酬改訂により当院では2018年4月から、Boston Scientific社製の新規ペースメーカ 植え込み患者に対して LATITUDE コミュニケータによる RMS の導入を開始した。

RMS とは電話回線等を利用して、自宅から植え込み型デバイスの情報を専用のサー

バーへ送信し、医療機関から情報を閲覧できるシステムであるが、このシステムを

活用することにより、ペースメーカ外来時の負担軽減や、アラートイベントの早期

発見が見込まれる。当院での RMS 管理には数名の臨床工学技士(CE)が携わってお

り、業務内容としては、1. 患者へRMSの説明、2. LATITUDEシステムへコミュニケー

タの接続、3. 専用サーバーへの患者登録、4. ペースメーカ情報の確認とカルテへの

記載を行っている。2019年5月までのRMS導入患者数は11名であり正常にデータの

通信が行われているが、今後RMS導入患者の増加に伴い考えられる課題や、現在の

問題点や改善すべき点などを報告する。

参照

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