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信州 Zoo 鑑とは 長野県にある動物園で飼育されている動物を生息地別に集めて記載しました それぞれの動物の形態 生態 特徴なども書いてあり 動物についてさらに深く興味を持っていただけると思います この図鑑で気になる動物がいたら ぜひ長野県のいろんな動物園に会いに行ってみてください 信州 Zoo 鑑

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(1)

長野

な が の

の動物

ど う ぶ つ

え ん

で会

える動物

ど う ぶ つ

たち

信州 Zoo 鑑

し ん し ゅ う ず ー か ん

制作:飯田市立動物園

協力:信州飼育のつどい参加園館

(順不同)

地獄谷野猿公苑

松本市アルプス公園 小鳥と小動物の森

市立大町山岳博物館

長野市茶臼山動物園

長野市城山動物園

須坂市動物園

小諸市動物園

(2)

信州Zoo鑑とは・・・

長野県にある動物園で飼育されている動物を生息地別に集めて記載しました。

それぞれの動物の形態・生態・特徴なども書いてあり、動物についてさらに深く興味を

持っていただけると思います。

この図鑑で気になる動物がいたら、ぜひ長野県のいろんな動物園に会いに行ってみてください。

信州Zoo鑑の中身について

◎ 各動物の写真は、長野県の動物園の飼育員が、各園で飼育している動物を撮影したものです。

◎ 各動物の説明についているマークは、下のように

= 地獄谷野猿公苑で会うことができます。

(ニホンザル以外は、運が良ければ会える動物にマークが付いています。)

= 松本市アルプス公園 小鳥と小動物の森で飼育しています。

= 市立大町山岳博物館で飼育しています。

= 長野市茶臼山動物園で飼育しています。

= 長野市城山動物園で飼育しています。

= 須坂市動物園で飼育しています。

= 小諸市動物園で飼育しています。

= 飯田市立動物園で飼育しています。

を表しています。

注意

◎ 記載されている動物には、その動物の保護・研究目的として飼育されており、通常は会うことが

できない動物も含まれています。

◎ 通常、展示されている動物でも、季節・動物の体調などにより、会えない場合があります。

◎ この信州Zoo鑑では、2018年7月現在の各園の情報を記載しています。

飼育している種・個体、園の情報に変更がある場合があります。

(3)

日本で会える動物 【哺乳類1】

ニホンザル

分類:霊長目オナガザル科 英名:Japanese Macaque 学名:Macaca fuscata 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:47~60cm 尾長:7~11cm 体重:オス 6~18kg メス 6~14kg

ハクビシン

分類:食肉目ジャコウネコ科 英名:Masked Palm Civet 学名:Paguma larvata 分布:日本(沖縄を除く全国)、中国、台湾、 マレー半島、スマトラ、ボルネオ 体長:約 50~70cm 尾長:約 40~60cm 体重:約 3~5kg 生態:長胴短足。夜行性で木登りが上手。鼻筋に ある白線が名前の由来(白鼻芯)。日本 各地にも生息するが、原産国は中国南部、 東南アジアとされる。植物食中心の雑食性で、 果実や肉、カエル、昆虫などを捕食する

ホンドテン

分類:食肉目イタチ科 英名:Japanese Marten

学名:Martes melampus melampus 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:40~55cm 尾長:15~20cm 体重:1~1.5kg 生態:山地の森林に生息し、里山の人家周辺にも 出てくる。ノネズミ、昆虫、小鳥やその卵、 さまざまな果実などを食べている。

ホンドギツネ

分類:食肉目イヌ科 英名:Japanese Red Fox 学名:Vulpes vulpes japonica 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:61~79cm 尾長:34~50cm 体重:3~7kg 生態:里山から高山までの森林に生息。肉食性の 強い雑食で、主にネズミや鳥、虫などを 捕まえて食べる。ふだんは縄張りを つくって生活し、日当たりのよい林や 草原などに巣穴をつくって子育てする。 子育てはヘルパー(成長した娘)が 一緒に行うこともある。

Photo : Komoro Zoo

Photo :Omachi Alpine Museum

Photo : MatsumotoAlps Park

生態:日本固有のサル。ニホンザルが住む北限の青森県 下北半島は、ヒトを除くすべての霊長類の北限に なっている。常緑広葉樹林や落葉広葉樹林で十数頭から 100 頭以上の群れを形成して生活する。果実・植物の 葉・種子・昆虫などを食べる。

Photo : Jigokudani Yaen‐koen

ムササビ

分類:齧歯目リス科 英名:Japanese Giant Flying Squirrel 学名:Petaurista leucogenys 分布:日本(北海道と沖縄以外) 体長:30~50cm 尾長:28~42cm 体重:900~1200g 生態:夜行性。原生林、社寺林などに 生息する。飛膜を使い樹木の 間を滑空して移動する。種子、 果実、花、葉を食べる。

ニホンリス

分類:齧歯目リス科 英名:Japanese Squirrel 学名:Sciurus lis 分布:本州、四国、九州、淡路島 体長:16~22cm 尾長:13~17cm 体重:250~310g

Photo : Johyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

ニホンツキノワグマ

分類:食肉目クマ科 英名:Asiatic Black Bear 学名:Ursus thibetanus japonicus 分布:日本(本州、四国)

体長:110~130cm

尾長:約 8cm 体重:40~150kg

Photo : Chausuyama Zoo

生態:胸にV字型の白斑があり、この模様が三日月、すなわち『月の輪』に似ているため、ツキノワグマとよばれている。 海岸から高山帯までの森林に単独で生活し、木登り、泳ぎが上手。雑食性で植物の根や葉、昆虫、甲虫の幼虫などを 主に食べる。秋にドングリなどの木の実を大量に食べ、晩秋から大木の洞穴などに入って冬眠する。 メスはこの時期に穴の中で出産・子育てをする。

ニホンアナグマ

分類:食肉目イタチ科 英名:Japanese Badger 学名:Meles meles anakuma

分布:日本(属島を除く本州、四国、九州) 体長:50~70cm 尾長:6~15cm 体重:4~12kg 生態:雑食性で夜行性。生態がタヌキと 似ていることから、混同されることが よくある。冬は冬眠することが多い。

Photo : Chausuyama Zoo

ホンシュウモモンガ

分類:齧歯目リス科 英名:Small Japanese Flying Squirrel 学名:Pteromys momonga 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:14~20cm 尾長:10~14cm 体重:150~200g

Photo : Chausuyama Zoo

生態:樹上で生活し木のウロなどに巣を作る。日没後に活動し木から 木へ滑空して木の葉や芽、種子などの餌を探す。

ホンドタヌキ

分類:食肉目イヌ科

英名:Japanese Raccoon Dog

学名:Nyctereutes procyonoides viverrinus 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:50~60cm 尾長:約 15~20cm 体重:3~10kg 生態:夜行性。里山に生息し、肉食性の強い 雑食で、ネズミ・カエル・昆虫などを 捕まえて食べる。その他果実・木の実も 食べる。数頭で同じ場所に糞をする 『ため糞』の習性がある。他のイヌ科 動物に比べ四肢が短く、ずんぐりした体形。

Photo :Omachi Alpine Museum

生態:日本固有種。平地から標高 2000m 程度の林に棲み、小枝、樹皮などで 休憩の巣を樹上につくる。昼行性でおもに樹上で活動。ほぼ植物食で、 花、芽、種子、果実、キノコ類、昆虫なども少し食べる。春から秋に かけて食物を地面に埋めたり、枝の間にはさんだりして貯食する。

Photo :Omachi Alpine Museum

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo Photo : Matsumoto Alps Park

(4)

日本で会える動物 【哺乳類2・爬虫類・両生類・魚類】

クサガメ

分類:カメ目イシガメ科 英名:Reeve's Pond Turtle 学名:Chinemys reevesii 分布:北海道を除く日本本土・朝鮮半島・中国 甲長:最大約 25cm 体重:約 1200g 生態:流れのゆるやかな河川や低地の湖沼に生息。 雑食性。四肢の付け根近くの臭腺から 独特の匂いを出すことから臭亀という。 甲羅に縦に3本線「キール」が入っている。

ニホンイシガメ

分類:カメ目イシガメ科 英名:Japanese Pond Turtle 学名:Mauremys japonica 分布:日本の本州・四国・九州、周辺の属島 甲長:最大約 20cm 体重:約 700g 生態:日本固有のカメ。河川、湖沼、低湿地に 生息し雑食性。近年生息地の減少、 多種との競合、乱獲等により生息数が 減少している。

ニホンカモシカ

分類:偶蹄目ウシ科 英名:Japanese Serow 学名:Capricornis crispus 分布:日本(本州、四国、九州) 体長:105~112cm 体高:68~75cm 体重:30~50kg 生態:日本の固有種。 標高1500m前後の森林に すみ、木の葉や草を食べる。 それぞれがなわばりをもって、 単独で行動する。眼下腺や 蹄腺から臭いのある分泌液を 木の枝などにつけてなわばりを 主張する。同じ場所に糞を する「タメフン」の習性がある。 オス・メス共に角があり、 一生生え変わらない。

ヤクシカ

学名:Cervus nippon yakushimae 分布:屋久島 体長:90cm 尾長:10cm 体重:オス 24~37kg メス 19~25kg 生態:ニホンジカの最小亜種。角の枝別れも 3本以下。屋久島に 3000 頭いると推測 される。常緑広葉樹林に生息するヤクシカは、 主に落ち葉や落ちてきた果実や種子を食べる。

ホンシュウジカ

学名:Cervus nippon centralis 分布:本州 体長:120~130cm 尾長:約 10~20cm 体重:50~80 ㎏ 生態:森や草原に住み、草木や葉っぱを食べる。 夏毛は茶色に白い斑点、冬毛は茶色の硬く 長い毛に覆われ白斑点は見えなくなる。 オスは成熟すると角が4本に枝別れする。

ニホンイノシシ

分類:偶蹄目イノシシ科 英名:Japanese Wild Boar 学名:Sus scrofa leucomystax 分布:日本(本州、四国、九州、 淡路島、小豆島) 体長:100~170cm 尾長:20~30cm 体重:80~180kg

ヤクシマヤギ

(家畜種)

分類:偶蹄目ウシ科 英名:YakushimaGoat 学名:Capra hircus 分布:屋久島 体重:オス 25~30kg メス 20~25kg

ニホンジカ

分類:偶蹄目シカ科 英名:Sika Deer 解説:名前に「ニホン」とついているが、日本の固有種ではなく、中国、ベトナムなど東アジアに広く 分布している。ホンシュウジカ、ヤクシカなど 16 亜種があり、北に生息するものほど、体が大きい。 オスには角があるが、毎年春に落ち、新しい角が生えてくる。

Photo :Komoro Zoo

Photo : MatsumotoAlps Park

Photo : Komoro Zoo

Photo : Komoro Zoo

Photo :Suzaka Zoo

アカイシサンショウウオ

分類:有尾目サンショウウオ科 英名:Akaishi Salamander 学名:Hynobius katoi 全長:10cm 前後 生態:2004 年に新種とされた長野県と 静岡県でしか発見されていない種。 黒っぽい地に白い斑点がある個体と ない個体がいる。

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Iida Zoo

Photo : Iida Zoo

生態:西暦 700~800 年ごろ日本に渡来して来たと考えられている 東南アジア島系の小型のヤギ。屋久島のヤギだが、現在屋久島では 数が減っている。 生態:低山や人里近くの林ややぶに生息。雑食性でクズやヤマノイモなどの根やシイ類の 堅果(ドングリ)、小動物(昆虫類やミミズ等)を食べる。雪深い地域には 生息しないとされてきたが、近年分布を広げているよう。

ニホンイモリ

分類:有尾目イモリ科

英名:Japanese Fire Belly Newt 学名:Cynops pyrrhogaster 分布:日本(本州・四国・九州) 全長:オス 8~10cm メス 10~13cm 体重:3~12g 生態:日本の固有種。お腹には、赤地に黒の斑点 模様がある。水質の良い流れの少ない水田や池、 小川に生息している。生息数が減少している。

Photo :Suzaka Zoo

シナイモツゴ

分類:コイ目コイ科 英名:Shinai-motsugo

学名:Pseudorasbora pumila pumila

分布:関東・新潟県以北の日本に生息(長野市は、最西端) 体長:5~8cm 体重:1~6g 程度 生態:やや側扁した紡錘形で、側線は不完全である。全体に モツゴに似ているが、モツゴ程は大きくならない。 モツゴと容易に交雑するため、数を減らしている。 絶滅危惧ⅠA 類。

Photo : Chausuyama Zoo

クロサンショウウオ

分類:有尾目サンショウウオ科 英名:Japanese Black Salamander 学名:Hynobius nigrescens 全長:15 ㎝前後

生態:北関東より北に生息。池の表面に乳白色の卵嚢と 呼ばれる卵塊を産むのが特徴。長野市の皆神山の 産卵池は天然記念物に指定されている。

Photo : Chausuyama Zoo

アカイシサンショウウオ

分類:有尾目サンショウウオ科 英名:Akaishi Salamander 学名:Hynobius katoi 全長:10cm 前後 生態:2004 年に新種とされた長野県と 静岡県でしか発見されていない種。 黒っぽい地に白い斑点がある個体と ない個体がいる。

Photo : Chausuyama Zoo Photo :Suzaka Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo Photo : Chausuyama Zoo

(5)

日本で会える動物 【鳥類1】

地獄谷野猿公苑でも、運がよければ、いろいろな日本の野鳥に会うことができます。

キジバト

分類:ハト目ハト科 英名:Eastern Turtle Dove

(Oriental Turtle Dove) 学名:Streptopelia orientalis 分布:ユーラシア大陸東部 日本 全長:約 33cm 翼開長:約 55cm 体重:約 220g 生態:平地から山地の明るい森林に 生息するが、都市部でも普通に 見られる。樹上に小枝等を 組み合わせた皿状の巣を作る。 「デデッポッポー」と鳴く。 主に果実や種子を食べるが、 昆虫類、貝類、ミミズ等も 食べる。雌雄同色。

Photo : Matsumoto Alps Park

スバールバルライチョウ

分類:キジ目ライチョウ科 英名:Svalbard Rock Ptarmigan 学名:Lagopus muta hyperborea 分布:ノルウェーのスバールバル諸島など 体長:40cm 程度 体重:500~1200g 生態:23亜種に分けられるライチョウの中で、 最も北方に分布し、最も大型の亜種。 ツンドラ気候で、夏でも平均気温が 7℃程度の寒冷な環境に生息している。 絶滅が心配されるニホンライチョウを、 動物園で保護・飼育しなければ ならなくなることを考え、その飼育繁殖 技術を確立するために、飼育されている。

日本の鳥ではないですが・・・

Photo : Chausuyama Zoo

ニホンキジ

分類:キジ目キジ科 英名:Japanese Pheasant 学名:Phasianus versicolor ssp. 分布:日本(本州、四国、九州) 全長:オス約 81cm メス約 58cm 翼開長:約 77cm 体重:オス 0.8~1.1 ㎏ メス 0.6~0.9 ㎏ 生態:日本の国鳥。平地から山地の林縁や 草原、川原や農耕地などに生息。 日中は地上で行動し、夜間・睡眠時は 天敵から身を守るため樹上にいる。 オスは興奮状態になると、赤い皮ふの 部分を大きく膨らませて威嚇する。 メスは、全体的に茶色の羽色。これは 抱卵の際、保護色となる。草木の実・ 種子・芽・葉や昆虫・クモなどを食べる。

Photo : Omachi Alpine Museum

ニホンライチョウ

分類:キジ目ライチョウ科 英名:Japanese Rock Ptarmigan 学名:Lagopus muta japonica. 分布:日本(本州)

全長:約 36cm 翼開長:約 60cm 体重:400~600g

Photo : Omachi Alpine Museum

生態:日本の特別天然記念物に指定されている鳥。年間を通して北アルプスなどの亜高山帯から高山帯に 生息し、春~夏、秋、冬の各季節にあわせて換羽することで、羽の色が変化する。23亜種に 分けられるライチョウの中でも最も南方に分布する亜種。1980 年代には 3000 羽が生息すると 推定されていたが、2000 年代の調査で 2000 羽以下と推定され、2012 年に絶滅危惧ⅠB 類 (環境省第4 次レッドリスト)へ指定されるなど、保全の必要性が高まっている。2015 年より 国内の動物園で飼育が開始されているが、一般公開は飼育繁殖に万全を期すため行われてない。

ウズラ(家禽種)

分類:キジ目キジ科 英名:Quail(Japanese quail) 学名:Coturnix japonica domestic 分布:日本・中国を中心としたアジア東部 全長:20cm 体重:オス約 110g メス 130g 生態:キジ科最小。小さい体ではあるが、 キジ科の中では珍しく群れをつくり 渡りをする。草むらで種子や イモムシを好んで食べる。ウズラを 家禽として飼育したのは日本が最初。

Photo : Suzaka Zoo

シメ

分類:スズメ目アトリ科 英名:Hawfinch 学名:Coccothraustes coccothraustes 分布:ユーラシア大陸中部 全長:約 19cm 生態:平地から山地の落葉広葉樹林や 雑木林に生息する。また、市街地の 公園、人家の庭でも見ることが できる。太い嘴で硬い種子を割って 中身を食べる。

Photo : Matsumoto Alps Park

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Omachi Alpine Museum

Photo : Suzaka Zoo

Photo : Matsumoto Alps Park Photo : Matsumoto Alps Park

(6)

日本で会える動物 【鳥類2】

フクロウ

分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Ural Owl 学名:Strix uralensis 分布:九州以北の日本各地 全長:50~62cm 翼開長:94~110cm 体重:0.5~1.3kg 生態:山地や平地の森林にすみ、 飛ぶ音がせず、森の忍者と 呼ばれている。平たい顔に 大きな目が正面をむいて 並んでつき、顔だけ動かせる。 夜行性で、昼間は木の穴に いる。ネズミなど小さい動物を 丸呑みで食べ、未消化物は 口から吐き出す。(ペリット)

Photo : Omachi Alpine Museum

地獄谷野猿公苑でも、運がよければ、いろいろな日本の野鳥に会うことができます。

Photo : Suzaka Zoo

ニホンイヌワシ

分類:タカ目タカ科 英名:Golden Eagle

学名:Aquila chrysaetos japonica 分布:日本全土 全長:75~95cm 翼開長:170~220cm 体重:3~4kg 生態:日本最大級の猛禽類。山岳地帯に 生息し、断崖や高い木の上に巣を 掛ける。哺乳類、鳥類、 爬虫類などを食べる。 オスよりメスの方が大きい。 後頭部は光沢ある黄色の羽。

トビ

分類:タカ目タカ科

英名:Black Kite(Black Eared Kite) 学名:Milvus migrans 分布:ユーラシア大陸、アフリカ大陸、 オーストラリア 全長:オス約 60cm メス約 70cm 翼開長:約 157~162cm 体重:600~1500g 生態:高山から都市部に生息。繁殖期以外は 群れで行動し、寝る時も集団で眠る。 よく上空を輪を描きながら、数羽から 数十羽で飛び、地上の食べ物を探す。 肉食性で、おもに動物の死骸や 小動物を捕まえて食べる。

Photo :Komoro Zoo

コミミズク

分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Short-eared-Owl 学名:Asio flammeus 分布:日本全土(沖縄を除く) 全長:38~40cm くらい 生態:日本には越冬のために飛来する。 水辺の草原や湿地などに単独 もしくはペアで、冬季は集団で 生活する。地表に卵を産む。 昆虫類、小型の鳥類や哺乳類を 食べる。

ハヤブサ

分類:タカ目タカ科 英名:Pergrine Falcon

学名:Falco peregrinus japonemsis 分布:日本全土 全長:40~50cm 翼開長:84~120cm 体重:0.5~1.3kg 生態:主にスズメやハト、ムクドリなどの 鳥類を飛翔しながら後肢で捕えて エサとする。巣はつくらず、他の 鳥類の古巣を利用したり、断崖の 窪みを利用する。

Photo : Suzaka Zoo

Photo : Suzaka Zoo

チョウゲンボウ

分類:タカ目ハヤブサ科 英名:Common Kestrel 学名:Falco tinnunculus 分布:ユーラシア大陸、アフリカ大陸 全長:オス約 33cm メス約 38cm 翼開長:約 69~76cm 体重:オス約 150g メス約 190g 生態:海岸や山地の断崖で繁殖する。 近年では市街地のビルで繁殖した 例がある。繁殖期以外は1 羽で 行動するのが普通。 地上の昆虫類やネズミを狩る。 小鳥の群れを襲うこともある。

Photo : Iida Zoo

ノスリ

分類:タカ目タカ科 英名:Eastern Buzzard 学名:Buteo buteo 分布:日本、中国、モンゴル、 中央・南シベリア 全長:50~60cm 翼開長:100~140cm 体重:1~2kg 生態:平地から山地の森林に 生息する。群れは形成せず 単独もしくはペアで生活する。 昆虫類、節足動物、陸棲の貝類、 ミミズ、両生類、爬虫類、鳥類、 小型哺乳類等を食べる。

Photo : Matsumoto Alps Park

オオコノハズク

分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Collared Scops Owl 学名:Otus bakkamoena 分布:日本、中国東部、東南アジアなど 全長:約 25cm 翼開長:約 55cm 体重:120~160g 生態:平地から山地の林に生息。 日本で 2 番目に小さいフクロウの 仲間。オレンジ色の目と羽角 (飾り羽)が特徴。夜行性。 肉食性で、小動物や小型鳥類、 昆虫などを捕まえて食べる。

(7)

日本で会える動物 【鳥類3】

マガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Mallard 学名:Anas platyrhynchos 分布:北半球、温寒帯部 全長:オス約 60cm メス約 53cm 翼開長:85~99cm 体重:0.8~1.5kg 生態:本州中部以北で繁殖するが、 日本全国に冬鳥として渡来し、 湖沼や池、川、海岸などに 生息する。雌雄異色。オスの 頭部は冬期に緑色、夏期に 茶色になる。植物食性の強い 雑食で、おもに水生植物や 昆虫などを食べる。

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Omachi Alpine Museum

カルガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Spotbill Duck 学名:Anas poecilorhyncha 分布:日本各地、朝鮮半島、中国など 全長:オス 63cm メス 53cm 翼開長:83~99cm 体重:1kg 生態:湖沼や池、川、海岸などに生息。 雌雄同色。植物食性の強い雑食で、 おもに水生植物や昆虫などを 食べる。ヒナは早成性で、孵化後 間もなく巣を離れ、水生生活を始める。

アカツクシガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Ruddy shelduck 学名:Tadorna ferruginea 分布:【夏季】ユーラシア大陸中部(繁殖) 【冬季】アフリカ大陸北部、 ユーラシア大陸南部、 中国、朝鮮半島など(越冬) 全長:63~66cm 翼開長:83~99cm 体重:1~1.4kg 生態:日本では冬季に越冬のため まれに飛来する。オスは首に 黒いリングが入り、 メスは小柄で顔が白っぽい。 Photo : Matsumoto Alps Park

ヒドリガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Eurasian Wigeon 学名:Anas penelope 分布:【夏季】ユーラシア大陸北部、 アイスランド(繁殖) 【冬季】ヨーロッパ、アフリカ北部、 インド北部、中国南部、 朝鮮半島、日本など(越冬) 全長:オス約 53 メス約 43cm 翼開長:83~99cm 体重:640~720g 生態:冬季、日本でみられる最も普通の カモのひとつ。ビィュービィューと鳴く。

キンクロハジロ

分類:カモ目カモ科 英名:Tufted Duck 学名:Aythya fuligula 分布:北ヨーロッパ、シベリア、 日本(冬鳥) 全長:40~47cm 体重:0.3~1kg 生態:潜水が巧みで動植物類を混食する。 淡水湖沼に群れをなして越冬する。 日本には冬鳥として渡来し、 北海道で少数繁殖する。

Photo : Chausuyama Zoo

地獄谷野猿公苑でも、運がよければ、いろいろな日本の野鳥に会うことができます。

Photo : Matsumoto Alps Park

ツクシガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Common Shelduck 学名:Tadorna tadorna 分布:【夏季】ヨーロッパ北部、アジア中央部 【冬季】南ヨーロッパ、北アフリカ、 西日本(冬鳥) 全長:58~67cm 翼開長:110~133cm 体重:オス 318~350g メス 290~334g 生態:西日本に多い冬鳥。塩水性で、 干潟や内陸塩水湖の開潤地に住み、 群集で採食する。

Photo : Chausuyama Zoo

コガモ

分類:カモ目カモ科 英名:Common Teal 学名:Anas crecca crecca

分布:【夏季】ユーラシア大陸北・中部 北アメリカ大陸北・中部(繁殖) 【冬季】ヨーロッパ南部、 アジア南部・東部、 北アメリカ大陸中・南部(越冬) 全長:34~38cm 体重:320~350kg 生態:日本で見られるカモの中では、 最も小さい種類のひとつ。

Photo : Matsumoto Alps Park Photo : Chausuyama Zoo

オシドリ

分類:カモ目カモ科 英名:Mandarin Duck 学名:Aix galericulate 分布:ロシア南東部、 アジア東部(日本・中国・韓国など) 全長:オス 48cm メス 41cm 翼開長:68~74cm 体重:オス 630g メス 510g 生態:山間の渓流、森林中の池などに生息し、草の種子、水生植物をおもに食べ、林内を歩きまわって ドングリも採食する。繁殖期のオスは独特な色彩の羽をしており、腰辺りにイチョウ型の羽がある。 非繁殖期のオスはメスと同様の灰色~茶色だが赤色のくちばしと黄色の足は変化しない。

コハクチョウ

分類:カモ目カモ科 英名:Tundra Swan 学名:Cygnus columbianus 分布:【夏季】ユーラシア大陸北部(繁殖) 【冬季】ヨーロッパ、カスピ海、 日本など(越冬) 全長:115~150cm 翼開長:180~225cm 体重:4~8kg 生態:本州の湖沼、大きな川などに 冬期間渡来する冬鳥。 松本アルプス公園では、翼の ケガなどで保護されてきた 個体を飼育している。

(8)

コサギ

分類:ペリカン目サギ科 英名:Little Egret 学名:Egretta garzetta 分布:アジア、アフリカ、 オーストラリアなどの 温帯、亜熱帯 全長:55~65cm 翼開長:90~105cm 体重:340~600g 生態:水田、河川、 湖沼にすみ、片脚を 震わし餌を追い出して とる習性がある。 他のシラサギと違って、 指だけが黄色い。

日本で会える動物 【鳥類4】

Photo : Johyama Zoo

タンチョウ

分類:ツル目ツル科 英名:Japanese Crane 学名:Grus Japonensis 分布:ロシア(アムール川流域)、 中国東北部、朝鮮半島、 日本では北海道東部 全長:125~152cm 翼開長:2.4m 体重:6.3~9kg 生態:日本産鳥類中最大種のひとつで、 日本で繁殖する唯一の野生のツル。 雑食性で湿地の魚や水生昆虫や 草の種子などを食べる。 家族群が集まり小群をつくる。 頭頂の赤い部分は、皮膚が 裸出している。 国際自然保護連合(IUCN)の レッドリストでは、絶滅危惧ⅠB類。

Photo : Chausuyama Zoo

ダイサギ

分類:ペリカン目サギ科 英名:Great Egret 学名:Egretta alba 分布:世界中の温帯、亜熱帯 (日本では本州、九州) 全長:90~102cm 翼開長:120~140cm 体重:0.7~1.2kg 生態:湿地、干潟、湖沼などで、 ゆっくり歩きながら魚・ カエルなどを捕まえて食べる。 ダイサギには4亜種あり、 日本では夏鳥として チュウダイサギが、 冬鳥としてオオダイサギが 渡来する。高木の枝を集め 巣を作り、集団で繁殖する。

Photo : Chausuyama Zoo

チュウサギ

分類:ペリカン目サギ科 英名:Intermediate Egret 学名:Ardea intermedia 分布:アジア、アフリカ、 オーストラリアの温帯・熱帯 全長:68.5cm 翼開長:114cm 体重:440~630g 生態:ダイサギより一回り小さい 中型のサギ。日本では夏鳥で、 暖地では越冬もする。 ダイサギやコサギに比べ、 乾いた場所で主にバッタなどの 昆虫を採って食べる。

Photo : Iida Zoo

ゴイサギ

分類:ペリカン目サギ科

英名:Black-crowned Night Heron 学名:Nycticorax nycticorax 分布:日本、ユーラシア、アフリカ、 北アメリカ、南アメリカなど 全長:58~65cm 翼開長:105~112cm 体重:400~800g 生態:夜行性で、昼は水辺ややぶで眠り、 夕方から川や池などの水辺を 徘徊しながら魚、両生類などを 捕食する。

Photo : Komoro Zoo

マナヅル

分類:ツル目ツル科 英名:White-necked Crane / White-neped Crane 学名:Grus vipio 分布:【夏季】ロシア、モンゴル、中国、 【冬季】日本、朝鮮半島 全長:120~153cm 翼開長:200~210cm 体重:4.75kg~6.5kg 生態:日本には冬鳥としてやってくる。 全国から記録はあるが、 九州以外ではごく少数。 湿原や草原に生息し、雑食性で 魚や草の根や種子などを食べる。

Photo : Iida Zoo

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Photo : Suzaka Zoo

オーストラリア周辺の動物 【哺乳類・鳥類】

Photo : Komoro Zoo

エミュー

分類:ヒクイドリ目エミュー科 英名:Emu 学名:Dromaiusnovaehollandiae 分布:オーストラリア 頭高:160~200cm 体重:40~60kg 生態:平原や砂地に生息。主に昆虫、 果実、種子を食べる。翼が 20cm くらいに退化しており 飛べないが、時速 40~ 50km で走ることができる。 羽が鳥の仲間では唯一、 1 本の羽軸から分かれるように 2 本の羽が生えている。メスは 産卵すると巣を離れ、オスが タマゴを温めたり、ヒナを 育てたりする。卵は濃い緑色。 ヒナには縞模様がある。

Photo : Chausuyama Zoo

コモンウォンバット

分類:有袋目ウォンバット科 英名:Common Wombat 学名:Vombatus ursinus 分布:オーストラリア南東部 タスマニア島 体長:70~115cm 尾長:2.5~6cm 体重:19~35kg 生態:地中に巣穴を掘り生活する。 なわばりをつくり、単独で行動 する。昼間は穴の中で寝ていて、 夜になると、外に出て餌の草 などを探して食べる。メスの 育児嚢は、入口が後ろ向きに なるようについている。 ウォンバットとは、現地の 言葉で「平たい鼻」という意味。

コクチョウ

分類:カモ目カモ科 英名:Black Swan 学名:Cygnus atratus 分布:オーストラリア 全長:110~140cm 翼開長:200cm 体重:3.7~8.7kg 生態:オーストラリアの固有種で、 西オーストラリア州の州の鳥。 黒い羽と赤い嘴が特徴。主に水草を 食べる。つがいは、一生の間継続し、 草を積み上げた直径 1.5m の巣を 作り、繁殖する。

Photo : Johyama Zoo

オカメインコ

(家禽種)

分類:オウム目オウム科 英名:Cockatiel 学名:Nymphicus hollandicus 分布:オーストラリア 体長:33~40cm 体重:80~95g 生態:農耕地や明るい林に生息し、地上の 草の種子を食べる。頬に丸い大きな 黄赤色の斑がある。オウムの仲間では 最小。飼い鳥としてはポピュラーで、 さまざまな改良品種がおり、人にも よくなつく。

Photo : Matsumoto Alps Park

フクロモモンガ

分類:有袋目フクロモモンガ科 英名:Sugar glider 学名:Petaurus breviceps 分布:オーストラリア、パプアニューギニア、 インドネシア 体長:16~21cm 尾長:12~15cm 体重:90~150kg 生態:飛膜をひろげて木々の間を滑空する。夜行性で、 樹液や果汁などを食べる。背面はパールグレイで、 鼻筋から頭頂部・背中にかけて黒いラインが入って いる。メスには腹部の育児嚢がある。

Photo : Iida Zoo

Photo : Iida Zoo

パルマワラビー

分類:有袋目カンガルー科 英名:Parma Wallaby 学名:Macropus parma 分布:オーストラリアの ニューサウスウェールズ州 体長:59~64cm 尾長:41~43cm 体重:3.5~6kg 生態:小型のカンガルーをワラビーと呼ぶ。夜行性で、やわらかい草や木の芽を食べる。 下草の多い森林地帯などで生活。普段は単独だが、時に 2~3 頭くらいの少数の 群れで行動することもある。絶滅が心配されている種。

セキセイインコ

(家禽種)

分類:オウム目インコ科 英名:Budgerigar

学名:Melopsittacus undulatus domestic 分布:オーストラリア

体長:18cm 体重:100g 前後

Photo : Matsumoto Alps Park

生態:野生のセキセイインコは、乾草地に生息しており、大群で移動し、地上で草の種子を食べる。 樹の穴に巣を作り繁殖する。名前の由来は、江戸時代に輸入された際に、背中の羽色が黄色と 青色だったことから「背黄青(せきせい)」だったといわれる。今では、さまざまな品種が 生み出されている。

ビセイインコ

分類:オウム目インコ科 英名:Red-dumped Parrot 学名:Psephotus harmatonotus 分布:オーストラリア南東部 全長:25~28cm 体重:約 60g 生態:インコ科の鳥には珍しく、非常に美しい声で鳴く。 ペアや群れで採食し、エサはイネ科などの 草本植物の種が中心。野生では、緑色の個体が多く、 飼育下ではさまざまな色彩変異がある。

アカカンガルー

分類:有袋目カンガルー科 英名:Red Kangaroo 学名:Macropus rufus 分布:オーストラリア内陸部 体長:オス 95~140cm メス 75~110cm 尾長:オス 70~100cm メス 65~90cm 体重:オス 25~85 ㎏ メス 20~35 ㎏ 生態:メスのお腹には子どもを育てるための袋 (育児嚢)がある。お乳は 4 つあり、 袋は赤ちゃんが過ごしやすくなっている。 一円玉サイズで毛が生えていない状態で 生まれた赤ちゃんは、自分の力で 一生懸命母親の袋の中に入り、一年後に 袋から外にでる。

Photo : Iida Zoo

Photo : Suzaka Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Komoro Zoo

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アジア周辺の動物 【哺乳類】

オランウータン

分類:霊長目ヒト科 英名:Orangutan 学名:Pongo pygmaeus 分布:インドネシア、 マレーシア(スマトラ島、ボルネオ島) 体長:オス約 100cm メス約 80cm 体重:オス 60~90kg メス 40~50kg 生態:オランウータンとはマレー語で「森の人」 という意味。世界最大の樹上動物で、 一生のほとんどを木の上で過ごす。腕は 脚の2倍の長さがあり握力も非常に強い。 強いオスには顔の両脇に「フランジ」と 呼ばれるでっぱりがある。熱帯雨林の 中で主に果実を食べるが、木の葉や虫、 小動物なども食べる。

シセンレッサーパンダ

分類:食肉目レッサーパンダ科

英名:Lesser Panda、Red Panda、Fire Fox 学名:Ailurus Fulgens styani

分布:ミャンマー北部から中国南部の 気温が低い山間部 体長:56~63cm 尾長:37~50cm 体重:4~7kg 生態:前足には、特別に発達した親指状の突起(種子骨)があり、 片手で物をつかむことができる。竹の葉やタケノコを 食べるが、昆虫や小型の哺乳類、鳥類や卵なども食べる。 夜行性あるいは薄明薄暮性で木登りがうまく、昼間は 樹上で眠っている。

Photo : Chausuyama Zoo

アムールヤマネコ

分類:食肉目ネコ科 英名:Amur Cat

学名:Prionailurus bengalensis euptilurus 分布:中国東北部からシベリア島南部、朝鮮半島 体長:約 45cm 尾長:約 25cm 体重:3~5kg 生態:東南アジアに広く分布するベンガルヤマネコの 亜種で、ツシマヤマネコと同亜種とされている。 広葉樹林帯や、ヤナギなどの繁茂する川に沿った 谷に生息し、哺乳類、鳥類、爬虫類などを食べる。 木登りも泳ぎも得意。

Photo : Iida Zoo

ミュラーテナガザル

分類:霊長目テナガザル科 英名:Muller's Bornean Gibbon 学名:Hylobates muelleri 分布:ボルネオ 体長:75~80cm 体重:5~10kg 生態:ボルネオ島の固有種。テナガザルの中でも 小型。家族単位でほとんど樹上生活をしていて、 「ブラキエーション」と呼ばれる振り子のような 運動で移動する。果実を主な栄養源としている。 早朝、森中に鳴り響く長くて大きな歌声で威嚇する ことで、侵入者からなわばりを防衛する。オスと メスで毛色に違いはなく、全体は灰色または茶色。

Photo : Iida Zoo

アジルテナガザル

分類:霊長目テナガザル科

英名:Agile Gibbon 学名:Hylobates agilis 分布:東南アジア 体長:40~60cm程度 体重:4~6kg 生態:体毛は黒から赤茶までさまざまな色をしているが、オスは眉と 頬に、メスは眉に白い毛が生える。熱帯雨林に住み、早朝の歌や ブラキエーションによる移動方法など、ミュラーテナガザルと 似ているが、分布は全くと言っていいほど重ならない。

アムールトラ

分類:食肉目ネコ科

英名:Amur Tiger 学名:Panthera tigris altaica 分布:主に極東ロシア、中国北東部アムール川流域 体長:オス 270~330cm メス 240~270cm 尾長:100~120cm 体重:オス 270~310kg メス 100~170kg 生態:別名シベリアトラともよばれ、トラの 仲間では最も北にすむトラの最大種。 単独でなわばりをもち、オスのなわばり内に メスのなわばりが重なる。主に中型・大型の 草食動物を捕食するが、クマを捕食した例も ある。生息地の縮小、密猟などにより、 生息数は激減しているため、日本を含む 世界の動物園で繁殖に力を入れている。

ビントロング

分類:食肉目ジャコウネコ科

英名:Binturong / Bear Cat 学名:Arctictis binturong 分布:バングラデシュ、ミャンマー、タイ、 マレーシア、カンボジア、ベトナムなど 体長:60~95cm 尾長:55~90cm 体重:9~17kg 生態:森林に生息し、樹上生活をしている。夜行性でおもに 果実を食べているが、小動物なども食べることがある。 大きな尾は、先を枝に巻きつけて体を支えることが できる。尻の近くに臭腺があり、ポップコーンのような 独特の香りを出す。

Photo : Chausuyama Zoo

シシオザル

分類:霊長目オナガザル科

英名:Lion-tailed macaque 学名:Macaca silenus 分布:インド南部 体長:オス 60cm前後 メス約 45cm 尾長:約 25~38cm 体重:オス5~10kg メス3~6kg 生態:尾の先にライオンのようなふさふさとした毛があることが、 名前の由来。顔の周りに襟巻きがある。湿生林に棲み、 ほぼ樹上生活を送っており、果実、種子、昆虫などを食べる 雑食性。地域開発により生息数が激減している。

Photo : Chausuyama Zoo

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ベンガルトラ

分類:食肉目ネコ科

英名:Bengal Tiger 学名:Panthera tigris tigris 分布:インド、ミャンマー 体長:約 100~130cm 尾長:約 90cm 体重:100~130kg 生態:東南アジアを中心に生息する肉食獣。 黄金色の地色に黒の縞模様は森の茂みや藪に 溶け込み、獲物に気づかれない利点がある。 環境破壊・狩猟により数が減少している。

Photo : Chausuyama Zoo

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アジアゾウ

分類:長鼻目ゾウ科 英名:Asian elephant 学名:Elephas maximus 分布:インド、インドシナ、マレーシア、 インドネシア、中国南部 体長:5.5~6.4m 尾長:1~1.5m 体重:最大 5t 生態:メスと子供からなる群れをつくり、森林で生活をする。食性は草・木の枝・ 葉・樹皮・果実等を食べる。1日に 150kg くらいの食べもの、90~ 120ℓの水が必要。アフリカゾウに比べて、耳が小さく、背中が 丸まっている。長い鼻の先には、上側に小さな突起がついており、この 突起を使って、小さなものもつかむことができる。人間と暮らしていて 訓練を受けたアジアゾウは、重いものの輸送など人間の手伝いをする。 妊娠期間は 615~668 日。寿命は 60~80 年。

ブタオザル

分類:霊長目オナガザル科 英名:Macaca nemestrina 学名:Pig-tailed Macaque 分布:インドシナ、マレー半島、 スマトラ、ボルネオ島など 体長:オス 50~60cm、メス 45~55cm 体重:オス 10~15kg、メス 5~10kg 生態:短くて毛の少ない尾がブタの尾に似ている ところから名付けられた。湿った森林地帯に 生息し、樹上と地上を半々で生活する。 雑食性で果実や木の葉のほか、昆虫なども 食べる。調教して、ココナッツの実を 収穫する地域がある。

Photo : Chausuyama Zoo Photo : Suzaka Zoo

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アジア周辺の動物 【鳥類1】

アネハヅル

分類:ツル目ツル科 英名:Demoiselle Crane 学名:Anthropoides virgo 分布:【繁殖】アジア中央部・北アフリカ 【冬季】南アジア・東アフリカ 全長:90cm 翼開長:180cm 程度 体重:2~3kg 生態:平地や山地の平坦な草原に生息し、 昆虫や穀類などを食べる。 ツルの仲間の中では最も小さい。 目の後方に特徴的な白い房毛の 飾り羽がある。秋の渡り時には、 数万羽という群れで高度 5000~ 8000mもの高高度を飛ぶ鳥としても 知られ、中にはヒマラヤ山脈を超えて 行く群れもある。

ハッカン

分類:キジ目キジ科 英名:Silver Pheasant 学名:Lophura nycthemera 分布:中国南部からインドシナ、ミャンマー北部 全長:オス 90~130cm メス 50~70cm 体重:オス 0.9~1.5 ㎏ メス 0.7~1.3 ㎏ 生態:草地や開けた林に生息し、木の芽・種子・ 穀類・昆虫などを好んで食べる。 オスは白い羽に黒い筋模様で、頭部の 紺色の羽と顔の赤い皮ふが特徴。メスは 茶色の羽色で、抱卵の際保護色となる。

Photo : Johyama Zoo

ミヤマハッカン

分類:キジ目キジ科 英名:Kalij Pheasant 学名:Lophura leucomelana 分布:ヒマラヤ~タイ 全長:オス 63~74cm メス 50~60cm 体重:オス約 1kg メス約 0.9 ㎏ 生態:常緑、落葉林の流れに近い 茂みや二次林に生息する。 後ろに伸びた冠羽、顔面の 赤い肉垂れが特徴。

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ギンケイ

分類:キジ目キジ科

英名:Lady Amherst's Pheasant 学名:Chrysolophus amhersiae 分布:中国南西部~ミャンマー北部 全長:オス 130~170cm メス 60~70cm 体重:オス 670~850g メス 620~800g 生態:オスは白、緑、青、黄色、赤など 多彩な羽の色をしている。オスの全長の 半分は長い尾羽。比較的高地のヤブや 竹林に住み、夜は木の上で休む。昼は 昆虫や木の芽、種子などを食べる。

Photo : Komoro Zoo

ニジキジ

分類:キジ目キジ科

英名:Himalayan Monal Pheasant 学名:Lophophorus impeyanus 分布:ヒマラヤ 全長:60~70cm 前後 体重:1.8~2.5 ㎏ 生態:オスの金属光沢のある虹色の羽が 特徴。海抜 3000m 以上の 低木林に生息する。普通は単独か つがいで行動。植物の根や昆虫、 果実を食べる。冬場は雪に 覆われた土をくちばしで 掘り返してエサを探す。

Photo : Johyama Zoo

クロヅル

分類:ツル目ツル科 英名:Common Crane 学名:Grus grus 分布:【繁殖】ユーラシア大陸、 ヨーロッパ北部 【冬季】中国、インド北部、 アフリカ大陸北東部 全長:110~125cm 翼開長:180~200cm 体重:オス 5.1~6.1kg メス 4.5~5.9kg

Photo : Komoro Zoo

生態:ツル科ではもっとも広く分布している。湿地、湖沼、河川などに生息する。 植物の芽や茎、昆虫、爬虫類などを食べる。全体的に黒っぽいことが名前の 由来。目の色は橙か赤色。自然状態でナベヅルと交雑することもあり、 交雑個体はナベクロヅルと呼ばれる。

インドクジャク(家禽種)

分類:キジ目キジ科

英名:Common Peafowl / Indean Peafowl 学名:Pavo cristatus domestic

分布:南アジア(インド、パキスタン、スリラン カ) 全長:90~130cm 翼長:オス 44cm~50cm メス 40~42cm オスの上尾筒は 2~2.5m 体重:オス 5 ㎏ メス 3.5 ㎏ 生態:標高 1500m 以下にある落葉樹林や その周辺、農耕地などに生息する。 オス 1 羽とメス数羽からなる小規模な 群れを形成し生活する。繁殖期(春~夏)に なると、オスは上尾筒を広げ、メスに アピールをする。昼行性で、夜間は 樹上で休む。昆虫、小型爬虫類、両生類、 植物の葉、果実、種子などを食べる。 動物園では主に家禽種が飼われている。 要注意外来生物(外来生物法)。

シロクジャク

(家禽種)

分類:キジ目キジ科 英名:White Peafowl 生態:インドクジャクの 白変種。オスもメスも 純白の羽毛をしている。

Photo : Suzaka Zoo

キンケイ

分類:キジ目キジ科 英名:Golden Pheasant 学名:Chrysolophus pictus 分布:中国南西部からチベット、ミャンマー北部 全長:オス 90cm 前後 メス 50~60cm 体重:600~700g 生態:草・木の芽・種子・穀類・昆虫などを 好んで食べる。オスは全体の羽色が 赤・黄・青などと鮮やかで、頭部にある 金色の羽と首元にあるしま模様の えりまき状の羽が特徴。繁殖期には、 えりまき状の羽を大きく広げて、 メスを誘う。

Photo : Johyama Zoo

キンイロキンケイ

(家禽種)

分類:キジ目キジ科

英名:Yellow Golden Pheasant 生態:キンケイから品種改良

Photo : Komoro Zoo Photo : Komoro Zoo

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インドセタカガメ

分類:カメ目イシガメ科 英名: Indian roofed turtle 学名: Pangshura tecta

分布:バングラデシュ、インド、ネパール パキスタン

甲長:最大約 23cm

Photo : Chausuyama Zoo

インドハコスッポン

分類:カメ目スッポン科

英名:Indian flap-shelled turtle

学名:Lissemys punctata 分布:パキスタン、インド、スリランカなど 甲長:25~35cm 生態:腹甲にちょうつがいがあって頭と足を 引っ込めるとフタをすることができる。 流れの緩やかな河川や湖沼、湿地などに 生息し、乾季で水が干しあがると泥の中に もぐって休眠します。動物食の強い雑食。 2 亜種に分かれていて、頭部や甲羅に 黄色い斑点があるのが キタインドハコスッポンで、無いのが ミナミハコスッポン。 ワシントン条約で国際取引が規制されている 動物ですが、密輸された個体が摘発され、 経済産業省寄託飼育動物として茶臼山動物園へ やって来た。普段は動物病院内で飼育している。

Photo : Chausuyama Zoo

生態:セタカガメの仲間は、パキスタンからミャンマーにかけて分布する植物食の強い淡水カメで、 インドセタカガメはその中ではやや小型の種類。甲羅のてっぺんが盛り上がってギザギザしており、 子どものころはきれいな緑色をしている。流れの緩やかな河川や池沼などに生息し、水底が泥で、 エサになる水生植物が多く生えているような場所を好む。

アジア周辺の動物 【鳥類2・爬虫類】

ビルマホシガメ

分類:カメ目リクガメ科 英名:Burmese starred tortoise 学名:Geochelone platynota 分布:ミャンマー中央部 甲長:最大約 30cm 生態:現在最も絶滅の恐れのある 絶滅危惧 IA 類に指定されている。 放射状の斑紋が星の様に見える ことが名前の由来になっている。 森林やその周辺に生息し、 植物食でキノコなども食べる。

ホルスフィールドリクガメ

分類:カメ目リクガメ科 英名:Central Asian tortoise 学名:Agrionemys horsfieldii 分布:カザフスタンからイラン周辺 甲長:最大約 30cm 体重:平均約 1.5kg 生態:岩石砂漠やステップなどに生息し。 植物の葉、花、果実などを食べる。 前足が頑丈なシャベル状で穴を 掘ることに適し、長さ3~4m、 深さ1m に達する穴を掘ることもある。 前足、後ろ足ともに指は4本で、 和名では「ヨツユビリクガメ」と呼ばれる。

Photo : Chausuyama Zoo

モモイロペリカン

分類:ペリカン目ペリカン科 英名:Great White Pelican 学名:Pelecanus onocrotalus 分布:【繁殖】東ヨーロッパ~西モンゴル 【冬季】北東アフリカやイラクからインド 体長:1.5m 翼開長:280cm 体重:5~10kg 生態:クチバシの長さがオスで 35~45cm に なる。通常はほぼ白色だが、繁殖期には 桃色になることが名前の由来。湿地や 湖沼に群れで生息し、10羽前後の グループで魚を追い込み、のど袋が 付いたクチバシで魚をすくい上げて 丸飲みする行動が見られる。

Photo : Johyama Zoo

コブハクチョウ

分類:カモ目カモ科 英名:Mute Swan 学名:Cygnus olor 分布:ヨーロッパから東シベリア 全長:約 125~160cm 体重:8~12kg 生態:クチバシの上部の付け根に 黒いコブのような突起がある。 飛ぶことのできる鳥類の中で 最も重い種の1つ。繁殖期は つがいで、それ以外は小群で 生活。水草やその根、陸に 生えた草を食べる。

Photo : Johyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

クロトキ

分類:ペリカン目トキ科 英名:Black-headed Ibis 学名:Threskiomis melanocephalus 分布:インド、ネパール、ベトナム、 マレー半島、ジャワ島 体長:65~75cm 体重:1.2kg 生態:湖沼、河川、湿地に住み、主に 無脊椎動物、カエル、魚、爬虫類、 卵とヒナを食する。 日本には迷鳥として渡来する。 クチバシは、長く下にカーブしている。 若鳥の頭と首には羽が少し生えて おり、首全体がやや白っぽく見えるが、 成長するにつれ、羽が抜け落ち、 黒い皮膚が裸出する。

Photo : Chausuyama Zoo

シロフクロウ

分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Snowy owl 学名:Nyctea scandiaca 分布:ユーラシア大陸・アメリカ大陸の北極圏 体長:55~65cm 翼開長:140~165cm 体重:2~4kg

Photo : Suzaka Zoo

生態:メスとオスの幼鳥は茶色い縞模様がある。オスメスが判別し易い。単独で平原の氷塊、 切り株などの見通しの効く高い場所に止まって獲物を探す。エサとなるレミングを 捕える時は、他のフクロウのように直接飛びかからず、トンネルの上でピョンピョンと 跳びまわり、驚いてトンネルから飛び出したところを襲う。

Photo : Chausuyama Zoo Photo : Chausuyama Zoo

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アフリカ大陸周辺の動物 【哺乳類】

ミーアキャット

分類:食肉目ジャコウネコ科

英名:Meerkat 学名:Suricata suricatta 分布:南アフリカ、アンゴラ、ナミビア、ボツワナ 体長:30cm 尾長:20~25cm 体重:900~1000g 生態:後ろ足で立ち上がって、見張りや日光浴をすることで有名。群の中で 最優位の雌雄のみが繁殖し、その子どもを群の皆で協力して育てる。 雑食で、野生下では虫やトカゲ、サソリなどを食べる。半砂漠の土地に 生息し、暑さには比較的強い。。

ワオキツネザル

分類:霊長目キツネザル科 英名:Ring-tailed Lemur 学名:Lemur catta 分布:マダガスカル島南部 体長:35~45cm 尾長:40~60cm 体重:2~3kg

チンパンジー

分類:霊長目ヒト科 英名:Common Chimpanzee 学名:Pan troglodytes 分布:アフリカ中部、西部 体長:80cm 前後 体重:オス 34~70kg メス 26~50kg 生態:20~100 頭の群れで生活し、果実、葉、樹皮、 昆虫などが主食。有蹄類の子どもやサルを食べる こともある。地上では前足の指関節外側を地面に つけて歩く(ナックルウォーク)。昼行性で、 夜間は樹上に寝床をつくって休む。アリ塚に棒を 差し込んでシロアリを捕食する、石を使って硬い 果実を割るなど、道具を使うことができる。

ライオン

分類:食肉目ネコ科 英名:Lion 学名:Panthera leo 分布:アフリカ 一部の亜種はインド北西部 体長:オス 260~330 ㎝ メス 240~270 ㎝ 尾長:60~100cm 体重:オス 150~240kg メス 122~182kg 生態:サバンナとよばれる草原に生息。 1~数頭のオス、血縁のあるメスと その子どもたちからなる群れ (プライド)をつくり、シマウマや ヌーなど大型の動物を獲物にする。 群れ生活を送る唯一のネコ科の動物。

Photo : Iida Zoo

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グラントシマウマ

分類:奇蹄目ウマ科

英名:Grants Zebra 学名:Equus burchelli bohmi 分布:スーダン、北部ローデシア 体長:2~2.4m 体重:250~300kg 生態:他の種類のシマウマに比べて、縞の本数が少なく、 離れており、足の末端まで縞がある。天敵に 追われると、時速約 60km のスピードで逃げる ことができる。体つきや鳴き声は、ウマよりロバに近い。

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ヨツユビハリネズミ

分類:食虫目ハリネズミ科

英名:Four-Toed Hedgehog 学名:Atelerix albiventris 分布:アフリカ 体長:18~22cm 尾:2~2.5cm 体重:300~700g 生態:後ろ足は指が 4 本。敵に襲われると背中の針を立て、 丸くなって顔やおなかを隠し、身を守る。日没後に 行動を始め、主にミミズや昆虫などを食べる。

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アミメキリン

分類:偶蹄目キリン科 英名:Reticulated Giraffe

学名:Giraffa camelopardalis reticulata 分布:ケニア北部、エチオピア南部 体長【頭頂高】:オス 4.8m メス 4.3m 体重:800~1000kg 生態:体の模様が網の目のように 見えるのが名前の由来。低木の 生えた草原地帯に群れを成して 生息している。アカシアなどの 木の葉が主食。採食するときは、 40~45cm ほどある長い舌を 小枝に巻きつけて葉を からめとって食べる。発情期に オス同士がメスを取りあうときには、 首をぶつけ合いながら戦う 「ネッキング」が見られる。 走るときには、脚が長いため、 ゆったりとした走りに見えるが、 時速 50km ほどのスピードが出る。

ドグエラヒヒ

分類:霊長目オナガザル科 英名:Anubis Baboon / Olive Baboon 学名:Papio anubis 分布:東アフリカ~ 西アフリカ 体長:60~76cm 尾長:48~56cm 体重:14~25kg

Photo : Iida Zoo

生態:乾草した草原地帯に生息し、主に地上で生活するため、四足歩行するのに 適した体をしている。果実や木の実、草、昆虫やノウサギなどを食べる。 「ドグエラ」とは姿・鳴き声がイヌに似ていることからつけられた。

シロオリックス

分類:偶蹄目ウシ科 英名:Scimitar-horned Oryx 学名:Oryx dammah 分布:野生では絶滅 (以前はアフリカ北部) 体長:1.5~1.8m 尾長:50cm 体重:120~150kg 生態:オスメスともにサーベル状に 湾曲している角を持つ。長さ 1.15mほどになるが、メスは 細い。頸側部、臀部は茶色、 他は白い。植物のまばらな 半砂漠地帯などに 生息していた。水なしで 数週間過ごせる、体温を 46℃まで上げられるなど、 乾燥・高温に適応している。

Photo : Chausuyama Zoo

バーバリーシープ

分類:偶蹄目ウシ科 英名:Barbary Sheep 学名:Ammotragus lervia 分布:北アフリカ (スーダン・ニジュール・モロッコなど) 体長:オス約 160cm メス約 130cm 尾長:約 15~25cm 体重:オス 100~145kg メス 50~70 ㎏ 生態:急な岩場にくらす大型の野生ヒツジ。あごから首、 前足の上部にかけて生えるたてがみ状の長い毛が 特徴。10 頭前後の群れをなして生活する。

Photo : Suzaka Zoo

生態:マダガスカル島という特殊な環境の中で進化した ものがキツネザルの仲間。10~20 頭ほどの 群れを作り、はっきりしたテリトリーがある。 メスはオスよりも強い。尾には白と黒の輪模様が ある。マダガスカルは昼夜の温度の差が激しく、 夜明け後には太陽に腹を向けて体温を上げる 行為を行う。

ロバ(家畜種)

分類:奇蹄目ウマ科

英名:Asinus 学名:Equus asinus 原産地:北アフリカ 体長:約 90cm 体高:1~1.2m 尾長:約 50cm 体重:100~300kg 生態:アフリカノロバを飼育したのが始まりといわれ、 一般的には労働用に使用された。比較的少ない餌で 維持ができるが、気性が気まぐれで、繊細で神経質な ところがある。別名ウサギウマとも呼ばれる。

Photo : Suzaka Zoo Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Chausuyama Zoo Photo : Iida Zoo

アフリカタテガミヤマアラシ

分類:齧歯目ヤマアラシ科 英名:African Porcupine 学名:Hystrix cristata 分布:砂漠地帯などを省く北アフリカ大陸 体長:60~90cm 体重:15~25kg 生態:特徴のある黒・白のまだら模様の体の針は毛が 変化したもの。尾の針が空洞状で、振ることにより 音を出して威嚇する。草食性で、穴掘りが得意。

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ヒョウモンガメ

分類:カメ目リクガメ科

英名:(African) Leopard tortoise 学名:Geochelone pardalis 分布:エチオピア、スーダン南部以南の アフリカ大陸東部・南部 甲長:最大約 70cm 体重:平均約 15kg 生態:サバンナ、草原などに生息。学名は「ヒョウ」 もしくは「ヒョウのような模様」という意味。 草食性で草・果実・花などを食べるが、 カルシウム補給の為に骨をかじることもある。 放牧や農地開発による生息地の破壊、食用や ペット用の採集などにより生息数は減少している。

Photo : Chausuyama Zoo

アフリカ大陸周辺の動物 【鳥類・爬虫類】

Photo : Suzaka Zoo

シュバシコウ

分類:コウノトリ目コウノトリ科 英名:White Stork

学名:Ciconia ciconia ciconia 分布:アフリカ、ヨーロッパ、 西アジアなど 体長:1~1.2m 翼開長:155~165cm 体重:2.3~4.7 ㎏ 生態:沼、沢地、草原などに生息し、 歩きまわりながら魚、両生類、 昆虫などを捕食する。 ヨーロッパでは家の屋根や塔、 煙突の上など身近な場所に営巣し、 「赤ん坊や幸運を授けてくれる鳥」と いわれている。 和名は赤い(朱)クチバシの コウノトリという意味。

Photo : Chausuyama Zoo

ボールニシキヘビ

分類:有鱗目ニシキヘビ科

英名:Ball python ・ Royal python 学名:Python regius 全長:150cm 前後 分布:アフリカ赤道北部 生態:サバンナのような開けた林のような 場所に生息している。危険をかじると 体をからめてボールのようになって 身を守る。排泄口の付近に肢の痕跡を 見ることができる。

Photo : Chausuyama Zoo

ヨーロッパフラミンゴ

分類:フラミンゴ目フラミンゴ科 英名:Greater Flamingo 学名:Phoenicopterus roseus 分布:アフリカの一部、南西アジア、地中海沿岸 全長:120~140cm 翼開長:140~160cm 体重:2~4kg 生態:別名オオフラミンゴ。体の色は ピンクがかった白色。主に水辺で群れを 作って生活し、プランクトンや藻などを 食べる。長い首を曲げて上のクチバシを 下側にして、水とともに口に入った エサをこしとって食べる。

Photo : Iida Zoo

ホロホロチョウ

(家禽種)

分類:キジ目ホロホロチョウ科 英名:Helmeted Guineafowl 学名:Numida meleagris domestic 分布:アフリカ大陸 体長:48~63cm 翼長:25~27cm 体重:1.4~1.8 ㎏ 生態:降雨林帯の北から砂漠に生息。頭部には、ケラチン質に 覆われた硬い突起があり、喉もとには赤と青の肉垂が ある。植物食傾向の強い雑食で果実、種子、昆虫類、 両生類、爬虫類等を食べる。群れを成して生活し、 仲間と一緒に行動することが多い。危険を感じると、 警戒のために大きな声で一斉に鳴く。家禽化され、 世界中で飼育・繁殖されている。

Photo : Suzaka Zoo

コフラミンゴ

分類:フラミンゴ目フラミンゴ科 英名:Lesser Flamingo 学名:Phoenicopterusminor 分布:アフリカ、インド北西部 全長:80~90cm 体重:約 2.5kg 生態:体の大きさはフラミンゴの中で最小。 湖や沿岸の干潟などに生息。アフリカの ナクル湖に大群で生活しているのが有名。 フラミンゴの仲間ではもっとも生息数が 多いが、日本の動物園での繁殖例は少ない。 藻類を中心とした水中の微生物を食べる。 くちばしは黒い部分が多い。

Photo : Iida Zoo

ケヅメリクガメ

分類:カメ目リクガメ科 英名:African Spurred Tortoise 学名:Geochelone sulcata 分布:サハラ砂漠南部の境界域以南の セネガルからエチオピア 甲長:最大約 80cm 体重:最大約60kg 生態:乾燥したサバンナ地帯に生息。 昼間や夜間は自分で 掘った穴などの中で過ごす。 草、低木の葉、多肉植物などを 食べる。成長が早く、数年で かなりの大きさになる。 後ろ足の腿部と尾の間に蹴爪状に 発達した突起があることが名前の 由来になっている。

Photo : Chausuyama Zoo

ホオジロカンムリヅル

分類:ツル目ツル科 英名:Grey Crowned Crane 学名:Balearica regulorum 分布:アフリカ南部 全長:100cm 翼開長:約 1.9m 体重:約 3.5kg 生態:ウガンダの国鳥。草の葉や 種、昆虫、ヘビなどを食べる。 エサをとるとき、地面を たたいて、飛び出てきたものを 食べたりする。カンムリヅルとは、 あまり形態に差がないことから、 亜種とする説もある。

アルダブラゾウガメ

分類:カメ目リクガメ科 英名:Aldabra Giant Tortoise 学名:Dipsochelys dussumieri 分布:セーシェル領アルダブラ諸島 甲長:最大約 120cm 体重:最大約 300kg 生態:ガラパゴスゾウガメと似ているが、 分類として全く違う種。いくつかの 記録から 200 年近い寿命があると 考えられる。近年、絶滅したと 思われていた種がアルダブラ ゾウガメの中から見つかっている。

Photo : Johyama Zoo

ホウシャガメ

分類:カメ目リクガメ科 英名:Radiated Tortoise 学名:Astrochelys radiata 分布:マダガスカル南部 甲長:最大約 40cm 体重:平均約 4.5kg 生態:乾草した低木林やその周辺の 岩場などに生息する。主に草、 多肉植物、花、果実などを食べる。 放射状の模様の美しさで有名だが、 成長すると全体的に黒くなる。 ペット用等の大量輸出・食用の 過剰捕獲で個体数が減少している。

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Photo : Iida Zoo

Photo : Chausuyama Zoo

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北アメリカ・南アメリカの動物 【哺乳類1】

アライグマ

分類:食肉目アライグマ科 英名:Common Raccoon 学名:Procyon lotor 分布:カナダ南部、北アメリカから中央アメリカ 体長:40~60cm 尾長:20~41cm 体重:4~13kg 生態:日本では外来種。夜行性で森林で 生活している。しましまのしっぽに丸っこい 体型だが木登りが得意。器用な脚で木に登り 果実・木の実・昆虫・爬虫類・鳥の卵など 何でも食べる雑食性。川辺では前足で水中を 探りザリガニやカエル・魚を捕まえ、両前足で こするような仕草をしながら捕食する。

Photo : Johyama Zoo Photo : Johyama Zoo

カリフォルニアアシカ

分類:鰭脚目アシカ科 英名:California Sea Lion 学名:Zalophus californianus 分布:北アメリカ西岸 体長:オス 2.2~2.4m メス 1.5~1.8m 体重:オス 350~450kg メス 80~110kg 生態:オスはメスの3倍くらいの 大きさがある。繁殖期になると 1頭のオスに複数のメスが 集まるハーレムを作る。 ひれ状になった前足を翼のように 使って水の中を泳ぐ。泳ぎの最大 時速は 40km にもなる。 イカ、タコ、魚などを食べる。

Photo : Iida Zoo

フサオマキザル

分類:霊長目オマキザル科 英名:Brown Capuchin / Tufted Capuchin 学名:Cebus apella 分布:ブラジル北西部、コロンビア、ベネズエラ 体長:40~55cm 尾長:40~50cm 体重:2~4kg 生態:頭部の両側に逆立った黒い房毛があることが名前の由来。 熱帯雨林などに生息し、雑食性で昆虫類、鳥類の卵、果実、 種子などを食べる。知能が高く、硬い木の実を石で叩き割るなど、 道具を使っての採食が知られている。

Photo : Iida Zoo

コモンリスザル

分類:霊長目オマキザル科 英名:Common Squirrel Monkey 学名:Saimiri sciureus 分布:ブラジル、コロンビア、エクアドルなど 体長:25~30cm 尾長:35~42cm 体重:700~1100g 生態:オマキザル科の中では体が最も小さく、 体の大きさや色がリスに似ていることから 名前が付けられた。水辺近くの森林で 数十頭ほどの群れをつくって、樹上生活をする。 雑食性で果実や虫などを食べる。動きはとても 素早く、樹上でも飛び上がって、飛んでいる 昆虫を捕まえることができる。

ジェフロイクモザル

分類:霊長目クモザル科

英名:Geoffroy's Spider Monkey

/ Central American Spider-Monkey 学名:Ateles geoffroyi 分布:中央アメリカからコロンビア辺り 体長:オス 40~63cm メス 31~45cm 尾長:オス 70~86cm メス 64~65cm 体重:オス 7.5~9kg メス 6~8kg。 生態:主に尾の先の内側には毛がなく、 敏感になっており、器用で物をつかむ ことや自分の体をしっぽだけで支える ことができる。熱帯雨林や落葉樹林などで 群れをつくって暮らしている。主に果実や 木の葉、まれに昆虫やカタツムリなども 食べる。

Photo : Chausuyama Zoo

Photo : Iida Zoo

コモンマーモセット

分類:霊長目キヌザル科 英名:Common Marmoset 学名:Callithrix jacchus 分布:ブラジルの東部から中部 体長:25~35cm 尾長:約 30cm 体重:300~500g 生態:体毛の色は多色で、耳は白い長い毛で覆われている。 森林で樹上生活をし、昆虫、カタツムリ、トカゲ、果実、 種子などを食べる。10 頭前後の家族で安定した群れを作り、 父親や兄姉が協力して子育てをする。

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参照

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