川崎競輪場再整備基本設計について
平成 23 年 6 月
川崎市経済労働局公営事業部
目 次
1. 川崎競輪場再整備基本計画について ... 1 (1) 競輪場再整備の基本方針... 1 (2) 競輪場再整備による施設の考え方 ... 2 (3) 競輪場の市民利用 ... 3 2. 競輪場再整備基本設計の概要... 4 3. 基本設計による施設整備について... 5 (1) 競輪場メインエントランス... 5 (2) 西側新施設・西サイドスタンド... 5 (3) 新選手管理棟... 6 (4) 西3号投票所... 7 (5) イベント広場... 7 (6) バンク内広場... 7 (7) 既存メインスタンド ... 8 (8) 東エリア... 8 4. 大規模災害発生時の対応 ... 9 (1) 西側新施設... 9 (2) 新選手管理棟... 9 (3) イベント広場・バンク内広場... 9 (4) その他... 9 5. 競輪場敷地の設定について... 10 6. 今後の検討事項... 11 (1) 環境への配慮... 11 (2) 外国人客誘致への取り組み(場内サインなど)... 11 (3) 愛称の検討... 11 (4) 売店・飲食店に係る調整... 11 (5) コンサルタント(予想屋)、専門紙売店の位置などの設定... 11 7. 整備スケジュール ... 12 この報告書は、平成22年9月に策定した「川崎競輪場再整備基本計画」を 受け、平成23年3月に完了した再整備の基本設計を、市民の皆様にご説明 させていただく資料として、また、川崎競輪場の関係者との調整のために作 成したものであり、実施設計において詳細を検討する段階で変更になる可能 性があります。1. 川崎競輪場再整備基本計画について
平成22年9月に策定した川崎競輪場再整備基本計画(以下「基本計画」といいま す。)の概要は次のとおりです。(1)
競輪場再整備の基本方針
川崎競輪場再整備については、「富士見周辺地区整備基本計画」及び「富士見周辺 地区整備基本計画に基づく整備の考え方(改訂版)」における競輪場再整備の考え方を踏 まえ、「公園との一体感を感じられる空間づくり」、「持続可能な事業運営の確立に 向けた施設づくり」を再整備のメインコンセプトとしました。 この2つのメインコンセプトに基づき、第1段階のコンパクト化を行うことで、川 崎競輪場が「公園と共存・調和する機能を有する競輪場」、「多目的な利用が可能な 市民に親しまれる競輪場」に生まれ変わることにより、「魅力と活気あふれた施設」 となり「サイクルスポーツによる賑わいを創出する」ことで地域の魅力を高め、『富 士見周辺地区のまちづくり』に貢献していきます。 また、競輪場再整備に当たっては、メインコンセプトの実現のために、10のサブコ ンセプトに基づき、第1段階のコンパクト化を進めていきます。 【競輪場再整備のメインコンセプト・サブコンセプト】(2) 競輪場再整備による施設の考え方
競輪場再整備の基本方針を踏まえ、競輪場再整備の施設づくりについては、「市民利 用の推進に向けた施設づくり」、「競輪事業の持続的な運営に向けた施設づくり」の考 え方で進めます。 また、競輪場を含めた富士見公園の再生に当たっては、現在の第2種住居地域から商 業系用途地域への変更等を検討していくこととしているため、競輪場の再整備につい ても、富士見周辺地区の用途地域の変更手続を踏まえながら、事業を推進していくこ とが必要です。 また、競輪場再整備における具体的な施設整備においては、競輪場が都市計画法に おける都市計画公園の区域内にあるため設計要件などを調整しながら事業を推進して いくことが必要です。 また、競輪場再整備の基本方針及び施設の考え方により、東・西・南の各エリア の施設を集約し、競輪場敷地の一部(約7,500㎡)を公園敷地に転換することから、 再整備後の競輪場敷地は、現在の約46,000㎡から約38,500㎡となります。発電機棟 (既存) バンク内 広場 メインスタンド (耐震化) 公園のレストハ ウス機能を併 せ持つ新施設 西3号 投票所 (既存) シアター席 (既存) 西サイド スタンド イベント 広場 駐輪場 新選手管理棟 バックスタンド (既存) 駐車場 東サイド スタンド (既存) 管理用 道路 エントランス メイン また、再整備後の競輪場の施設配置は次のようになります。
(3) 競輪場の市民利用
川崎競輪場は現在も市民祭りや中小企業大運動会などに利用されていますが、競輪 場再整備に当たっては、公園のレストハウス機能を併せ持つ新施設や常設ステージの あるイベント広場、そしてバンク内の芝生広場の整備を進め、多目的な市民利用の推 進を行っていきます。西
東
南
公園の整備時期と歩 調をあわせ、 公園側からも利用で き、競輪事業でも活用 する施設として公園 と一体的に検討2.競輪場再整備基本設計の概要
富士見周辺地区整備実施計画では、競輪場と長方形競技場をBグループとし、同グ ループの整備について次のとおり示しています。 富士見周辺地区整備実施計画(58ページ) Bグループでは、川崎競輪場や川崎球場など、老朽化への対応や機能更新が求 められる市民利用施設等公共施設の再編整備に加え、富士見公園の顔づくりとし て重点的に行う「エントランスゾーン」や「プロムナード」の整備が特に重要と なります。 このような状況の中、公園再生という整備目標に向けて公園を大きく転換させ ていくためには、「エントランスゾーン」や「プロムナード」の用地となる川崎競 輪場の敷地をできるだけ早い段階で、公園空間へと転換し、効率的・効果的に再 編整備を進めていく必要があります。 また、長方形競技場として整備する川崎球場についても、現在の公園施設とし て立地している観客席の状況やフェンス等で回遊性を確保できない状況などを踏 まえ、公園再生に向け、できるだけ早期に事業着手することが望まれます。 そのため、Bグループの整備手順としては、競輪場コンパクト化に早急に着手 して公園再生に向けた取り組みを着実に推進し、第1段階のコンパクト化によっ て創出される公園空間を活用した緑豊かなプロムナード等をできるだけ早い段階 で実現させるとともに、長方形競技場の整備を進めることが望まれます。 競輪場再整備基本設計は、基本計画で示した施設配置に基づき、富士見周辺地区整 備実施計画を踏まえ実施し、西エリアの新施設や新選手管理棟などの施設の再編整備 を行うことにより富士見周辺地区整備実施計画に沿った形での敷地のコンパクト化を 実現するとともに、メインコンセプトの具体化を図っています。(平面図:関係資料 P1) なお、富士見周辺地区を構成するスポーツ・文化複合施設、川崎競輪場、長方形競 技場、市民館・区役所等の市民利用施設等公共施設については、景観形成の観点から、 拠点施設として公園施設にふさわしい景観を検討していく必要があります。 そのため、景観の検討にあたっては、まず、川崎市景観計画に基づき、各施設及び 公園整備のガイドラインとなる方針を富士見周辺地区として検討します。この方針を 踏まえ、競輪場の既存メインスタンドや西側新施設などについて、長方形競技場など 富士見周辺地区の他の拠点となる施設との関係を含め、公園全体の景観形成を考慮し て検討を進めていきます。3.基本設計による施設整備について
(1) 競輪場メインエントランス
・富士見公園と競輪場との間に空間の連続性を感じられるよう、富士見公園と調和し た開放感のあるエントランスとして整備し、市民が入りやすい環境づくりを進めま す(周辺イメージ:関係資料P2-①)。 ・正門前に可能な限りのオープンスペースを設け、開放感のあるメインエントランス とします。 ・正門は1階建てのゲート風のエントランスとすることで、圧迫感を解消した造りと します。 ・西側新施設1階の一部分をピロティ形式とすることにより、正門奥の開放感を確保 するとともに、入場門からメインスタンドに至る通路幅を確保するとともに、可能 な限り雨に濡れずメインスタンドに行けるよう配慮した造りとします。 ・競輪場の正門左側のスペースには、既存の西4号投票所を改修し入場券発売所を整 備するとともに、正門を入った場所に手荷物預所を整備します。 ・前売投票については、西3号投票所の内部を改装することにより、正門の外から入 れる屋内型前売投票所として整備します。(2) 西側新施設・西サイドスタンド
1) 西側新施設 ・鉄骨造3階建とし、延床面積は約4,750㎡、最大収容人員は5,200人強の施設 とし、エスカレーター、エレベーター、多目的トイレを設置し、バリアフリー に配慮した施設としています(外観イメージ:関係資料P2-②、平面図:関 係資料P4)。 ・西側新施設の建設により、西エリアに、東・西エリア及びメインスタンドにあ る既存窓口を集約し、発売レースの内容による来場者数の変化に対応した場外 発売の効率的実施を可能とします。 ・各階には喫煙所を設けることにより分煙環境を構築します。 ① 1階フロアー ・天井を3.5m程度と高くとることで開放感のある空間とし、小・中規模の場外発 売時には公園利用者のレストハウス機能として利用することができるよう配慮 した造りとします(1階イメージ:関係資料P2-③)。 ・フロアーにはキオスク形式の売店や多目的トイレなどを配置します。ここに投 票窓口を最大15窓程度設け、本場開催時やグランプリ、GⅠ競輪などの大規模 な場外発売時には屋内投票所として使用します。 ・1階屋外部分はピロティ形式とし、メインスタンドへの競輪のお客様の動線と して設定するとともに、来場者向けのイベント実施が可能な造りとしています。 ・バンク内広場へ向かう地下通路への動線は、新施設東側に自動ドアを設置する ことにより新施設を経由した形とします。 ・メインエントランスから2階へのエスカレーター、階段へ向かう競輪のお客様 の動線については、直線に近いものとし、場外発売時にイベント広場などの入口から新施設に向かう公園利用者の動線と交錯しないようにしています。 ②2階フロアー ・投票機能を中心としたフロアーとして整備し、バンクに面した部分はガラス窓 とします。2店舗程度の飲食店とキオスク形式の売店を設置し、30窓程度の投 票窓口を設置します。 ③3階フロアー ・3階という高い位置から競輪を観戦できるカウンター形式の座席を窓際に設け ることにより、食事を楽しみながら競輪の観戦や投票ができるフロアーとして 整備します。通常の飲食店とフードコート形式の飲食店を併せて7店舗程度、 キオスク形式の売店を1店舗設置するとともに、投票所は25窓程度を設置し ます。 2) 西サイドスタンド ・西側新施設と一体となった2階建ての西サイドスタンドを整備します。(外観イ メージ:関係資料P3、平面図:関係資料P4)。 ①1階 ・イベント広場に面し、テイクアウトもできる飲食店を6店舗程度設置し、イベ ント広場やシアター席、西3号投票所などの利用者が飲食店を手軽に利用できる よう整備するとともに、イベント広場のステージに付属した関係者控室を設置 します。 ②2階 ・バンクに面した屋根付の屋外立見席で、開放的な環境で競輪観戦をすることが 可能になります。