論文の内容の要旨
論文題名
The relationship between the zygomaticomaxillary suture as a three-dimensional plane and maxillofacial growth
(三次元平面としての頬骨上顎縫合と顎顔面成長との関係)
掲載雑誌名
Angle Orthodontist
歯学研究科 歯学専攻(歯科矯正学) 博士課程 氏名 小松 麻衣子
内容要旨
【背景・目的】
頬骨上顎縫合と上顎の成長促進の関連性についての研究は以 前から行われているが, 縫合の面の方向と上顎の成長方向との関連性に ついては検討されていない. そこで本研究では, コーンビームコンピュ ーター断層撮影(CBCT)画像を用いて頬骨上顎縫合を
3次元的な平面とし て抽出し, その平面の方向と顎顔面形態との関連性を検討することを目 的とした.
【方法】
対象は日本人成人女性
90名とし, 上下顎の前後的位置関係に基づ き
Skeletal Cl.Ⅱ群と Skeletal Cl.Ⅲ群に分類した. 頬骨上顎縫合の平面を頬骨上顎縫合上の
3点で表せる平面として抽出し, 3 点の
3次元座標 から数学的に表した. 左右の頬骨上顎縫合の平面のなす角度やフランク フルト平面と頬骨上顎縫合の平面のなす角度により平面の方向を評価し た. また, 顎顔面の角度測定と距離測定を行い, 距離の比率を算出した.
頬骨上顎縫合の角度と顎顔面の測定値及び距離の比率との相関はピアソ ンの相関係数により, 2 群間の統計的有意差は対応のない
t検定により評 価した.
【結果】
左右の頬骨上顎縫合の平面のなす角度と有意な正の相関が認めら れた項目は, 頬骨弓幅径, 上顎の垂直的距離と幅径の比率及び上顎の垂 直的距離と前後的距離の比率であった. また, 上下顎の前後的位置関係 による分類での比較では頬骨上顎縫合に関する測定項目に統計的に有意 な差はなかった.
【考察】