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高齢者の生涯音楽学習に関する一考察

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Academic year: 2022

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1.はじめに

日本の少子高齢化は進み,2020 年 10 月 1 日現在,

総人口 1 億 2,617 万人のうち 65 歳以上の人口は 3,549 万人であり,高齢化率は 28.4%となった(1)。2020 年 厚生労働省が発表した平均寿命は,男性 80.41 歳,女 性 87.45 歳と共に過去最高となった。高齢化が進むと しても,健康で長生きできるのであれば喜ばしいのであ るが,現実は異なる。介護を必要とせず,元気に暮らせ る「健康寿命」は,男性約 72 歳,女性約 75 歳と平均 寿命より 10 歳前後短いという報告もある。この平均寿 命と健康寿命との差は,日常生活に制限のある「不健康 な期間」を意味する。医療費や介護給付金等の社会保障 負担が軽減し,個人の生活の質をも向上させるためにも,

この不健康な期間を短くすることが求められている。

では,良好な健康状態で自立した生活を続けるために はどのようにしたらよいのだろうか。その解決策のひと つとして,個人の生活の質を向上させ,心豊かな生活を 送ることが,不健康期間を短くすることに繋がるのでは ないかと考える。心豊かな生活をおくるために,音楽に 親しむこともひとつの選択肢であろう。筆者(以下,宝 田)は,27 年以上地域住民を対象にピアノ及び合唱を 指導しており,生徒は 3 歳から 90 歳までと幅広く,指 導内容も多岐に渡っている。本稿では,高齢者の「生涯 音楽学習」に着目し,筆者の実践例について述べた上で,

そこから見えてくる高齢者の現状を調査し,音楽学習が 高齢者にどのような影響を与えるかについて考察する。

2.先行研究について

では,ここで高齢者と音楽の先行研究を見ていくこと にしよう。竹中は,音楽活動が高齢期の健康や身体機能 の維持に役立つという認識が広まりつつあるが,「音楽 療法の対象者」としての高齢者ではなく,地域に暮らす 健常高齢者には目が向けられていないと述べている(2)。 また竹中は,高齢者と音楽に関する研究のほとんどは音 楽療法に関するもので占められており,能動的に音楽と 関わる高齢者を対象にした研究は,少なくとも老年学の 領域ではほとんど試みられていないとも述べている(3)。 実際に,CiNii で「高齢者 音楽 健康」をキーワード

検索すると,53 件のうち 70 ~ 80%は高齢者施設で音 楽療法を実施したところ発言・行動に改善効果がみられ るという研究や,施設内でのリハビリテーションプログ ラムとしての改善効果が発表されているといった内容で ある。しかしながら,筆者が研究対象としたいのは,健 康で能動的に音楽学習をする高齢者である。なぜなら,

地域での自らの実践を通じて,多くの健康な高齢者が音 楽学習を楽しんでいること,またその効果と必要性を肌 で感じているからである。そこで本稿では,筆者の高齢 者を対象とした音楽レッスンの実践例と,かかわってい る高齢者へのアンケートと聞き取り調査を行い,その結 果を考察していきたい。

3.高齢者の生涯音楽学習の実践例

筆者の実践について述べる前に,まずは高齢者の「生 涯音楽学習」の基本的な考え方について述べておきたい。

丸林は「生涯音楽学習」について,「すべての人々が生 涯にわたって,そしてあらゆる次元で行う,自由な音楽 活動(音楽の享受・表現・創造)そのものを意味する概 念であるとともに,その自由な音楽活動を権利として保 障するための理念である。人間が音・音楽との交流によっ て美的感情を形成し,そしてさらに音楽美を追究するこ とは人間の自然な営みであるとする考えが根底となって いる。」としている(4)。本稿では . 丸林が述べていると ころの「生涯音楽学習」の姿勢を基本的な考え方として 論を進めていきたい。

丸林はさらに,「生涯音楽学習」の分類を学びが提供 される場で分類している。大別すると,①公民館,②カ ルチャースクール,③文化会館,④第三セクター方式の 生涯学習施設となっている(5)。筆者は,民間のカルチャー スクール,自宅,自立型老人ホームの 3 カ所で,高齢 者向けのピアノと歌・合唱の指導を個人・グループを対 象にレッスンを行っている。よって,丸林のように学び が提供される場によって実践例を,①自立型老人ホーム のレッスン,②自宅でのレッスン,③カルチャースクー ルに分けて述べていきたい。この 3 カ所の教室はいず れも生徒自身の入会の意思でスタートし,生徒は全員能 動的に音楽に関わることを希望する高齢者である。

A Consideration on Lifelong Music Learning for the Elderly

宝田 美子 Yoshiko TAKARADA

滋賀大学大学院教育学研究科研究生

林   睦 Mutsumi HAYASHI

滋賀大学教育学部

< キーワード> 高齢者 音楽的成長 健康 能動的学習

151

(2)

3-1.自立型老人ホームのレッスン

筆者が高齢者のレッスンをするようになったのは,今 から 12 年前の 2008 年,近くの自立型老人ホームのコー ラスグループの伴奏を頼まれたことがきっかけであり,

現在は合唱とピアノの指導をしている。2009 年にピア ノグループレッスンを始め,当時は高齢者に適したピア ノの楽譜が販売されていなかったので,子ども向けの楽 譜を拡大してファイルしたものをオリジナルで用意し た。ピアノが 1 台しかなかったため,生徒は紙鍵盤でレッ スンし,最後にピアノで弾いてもらうかたちで,月に 2 回のレッスンを 2 年間行い,音符読み,リズム読みな どの音楽のきまりの基礎学習をグループで行った。その 後,個人レッスンに移行し,自分の好きな曲を選曲して レッスンする今のかたちができあがっていくことにな る。次にピアノと合唱のグループレッスンで学習した内 容 3 点を挙げる。

①〈音楽史〉:時代・作曲家別にその時代背景,主な 作品の特徴などを説明し,曲を鑑賞し,簡単なオペラ の寸劇《奥様女中》《カルメン》《蝶々夫人》などをし てみせた。そして音楽史に興味を持ってもらえたので,

こんどは,「バロック期」等のテーマを提示し,それ ぞれ興味のある作曲家を調べ,1 ヶ月後に発表する機 会 も 用 意 し た。 も ち ろ ん 任 意 の 学 習 で あ っ た が,

80%の方が参加し,参考資料を図書館で借りたり,

筆者に質問したりと,熱心に取り組んだ人が多く見ら れた。学習者の一人,70 代男性は,欧米各国で歌わ れていた「世界の歌」のメロディーはそのままに,歌 詞だけを日本語に変え「日本の歌」として生まれ変わっ た曲を調べまとめて,老人ホームの機関誌に発表した。

②〈作詞〉:コーラスグループでテーマソングが欲し いとメンバーからリクエストがあったため,メンバー 全員で作詞に挑戦した。当然,作詞経験のないメンバー が殆どである。メンバーがコーラスに対して抱いてい る思いを自由に話し合う中で,出てきた興味深い言葉 をつなぎ合わせ詩にまとめ,筆者がメロディーをつけ,

歌とした。

   1 ,金曜の午後は ワクワク ドキドキ     楽しい仲間に合えるから ララララ     大好きな人たちと ハーモニーする喜び     なかなかうまく歌えずに みんなで大笑い     それはまるで忘れかけていた若い日々のよう     今が幸せ キープヤング

   2 ,金曜の夜は なかなか眠れない     楽しい余韻がさめないの ルルルル     気の合う仲間と 語り合う時間は楽しい     しんどくても歌ったら元気になるのよ,ふしぎ     それはまるで忘れかけていた若い日々のよう     今が幸せ キープヤング

この歌はその後,練習の度に歌い,演奏会でも歌い続け ている。歌いやすく,新メンバーが入ってもすぐに歌え ることから,メンバーに愛されグループの一体感を生ん でいる。

③〈作曲遊び〉:ピアノサークルでもテーマソングを という声があがり,10 名が各々 2 小節ずつ曲を作り,

全員の曲を連結し,必要な箇所にはつなぎを挿入,

30 小節の曲を完成させた。施設のクリスマスコンサー トでは,筆者が伴奏し,メンバーは自分の作った部分 でリレー連弾を披露し,大好評であった。またその曲 には,みんなで相談して施設のある地名に因んで「雄 琴の風」というタイトルをつけた。この作曲経験をも とに 60 代男性は,高校生時代の仲間と当時作った歌 を同窓会で歌う事になったからと,その曲を楽譜にお こした。この経験がなければ,なし得なかった作業で あったろう。このように音楽づくりや楽譜の作法を一 度身に付けると,そこからの楽しみ方が膨らみ,喜び が増していくようだ。

レッスン内容の提案は教師が行うが,そこからの過程 は一方通行にならないのがレッスンの楽しさであり,音 楽作りの醍醐味である。まさに成人教育学の原理である アンドラゴジー(学習者主導的学習)がここで実践され ているといえる。丸林は,「指導者は音楽学習者の学習 要求を把握することは,不可欠であり,個人に応じた展 開,集団に応じた展開の双方を把握する必要がある。・・・

中略 ・・・ この要求を満たす過程において,音楽学習者の 主体性にもとづいた音楽学習が自己実現へと向かい,音 楽への学習要求を現実の生涯音楽学習へと転化させてい く点で,生涯音楽学習指導者は重要な役割を持ってい る(6)」と述べている。しかしながら学習者はどれだけ の音楽学習の種類,方法,学び方を知って学習要求をし ているだろうか。これまで興味のなかったことについて,

その面白さを誰かから教えてもらわなければ,学習意欲,

興味にはつながらないため,学習者の主体性にもとづい てと言っても,学習者の知識の中からしか選択しようが ない。高齢者向けの音楽系のアンケートで,好きなこと は何ですかという問いに一番に挙がってくるのはカラオ ケである。もちろんカラオケを音楽学習の入り口とする ことに問題はないが,それ以外のいろいろな入り口を提 案して,主体的に選択してもらうことが大切なのである と考える。よって生涯音楽学習指導者に求められる重要 な資質とは,引き出しがどれだけあるかということでは ないだろうか。指導者から提案される様々な内容から学 習者は気に入ったものを見つけ,自己実現,自己表現へ と進んで初めて,主体性にもとづいた「生涯音楽学習」

が成り立つと考えられる。

3-2.自宅のレッスン

自宅レッスンでは,個人ピアノレッスンを行っており,

現在,高齢学習者は 2 人である。(筆者宅は玄関まで長 152

(3)

い階段があることから,健脚な方しかレッスンを行うこ とができず,後述するカルチャースクールで主に高齢者 のレッスンを行っている。)おしゃべりとレッスンが半々 の割合で,生徒が知りたいと思った内容について時間を かけてレッスン出来るのが特徴である。たとえば「どう して曲にはシャープがつくもの,フラットがつくものが あるのですか。」という疑問については,音階,音程か ら説明することでしっかり理解してもらうことができ た。学習者が知りたいと思った内容をわかりやすく説明 することは,レッスンに来る子どもにわかりやすく教え ることと違いはないと感じる。(その理由については 3-4 で後述する。)また「先生はどんなことを考えて弾 いているのですか。どうしたらなめらかに弾くことがで きるのですか。」と更にステップアップした演奏を目指 す声が聞かれることもある。学習することは,更なる上 達を求めることであり,その面白み,楽しみ,達成感は 年齢に関係なく実感できるのである。高齢者においても,

音楽的成長が自然な流れから生まれていると感じる。

3-3.カルチャースクール

筆者が指導する高齢の学習者のほとんどはカルチャー スクールで学んでいる。スクールは,駅前で利便性がよ く,商業施設の中にあり,バリアフリーとなっており,

様々な講座が有料で開講されている。ここで筆者は,「合 唱」と「オーダーメイドレッスン」の講座を持っている。

「オーダーメイドレッスン」とは筆者のアイディアで,

学習者のニーズ,希望に応じた一人ひとりの要望に合わ せたレッスンを行う講座である。合唱では声を出すため に必要な呼吸法,舌と唇を使った発声法などを指導した 上で歌を歌っている。学習者のリクエスト曲を歌う時間 も用意し,その際に自身に選んだ経緯などを語ってもら うことで,その人となりを身近に感じることが出来るよ うにしている。また合唱のクラスはグループで行ってい るため,音楽経験者と初心者とが一緒になって曲を仕上 げていくことになる。曲を音名で歌う時,読めない人の 周りには,読める人が自然に近づき,楽譜に音名を書く という流れがいつのまにかできあがった。そういったコ ミュニケーションを重ねていくことで,メンバー間が親 密になっていく。思いを一つにして歌う合唱では,練習 でもお互いを助け合うことで,チームとしての絆が成り 立っていく。そして年に 1 回ある楽器店主催の発表会 で歌うことを目標に励んでいる。

「オーダーメイドレッスン」は,個人レッスンで行っ ており,音楽経験者,初心者と様々であるが,「一緒に 勉強しましょう」というスタンスで,練習不足でも気に せずに来ることができる雰囲気を大切にしている。学習 者の要求は多種多様で,60 年ぶりにピアノを弾く人,

初めてピアノに触れる人,ウクレレを伴奏に弾き歌いを するために歌を習いに来る人,ドラムをやっているけど 楽譜が読めないからピアノを習いに来る人,曲の成り立 ちが知りたいから楽曲分析を習いに来る人など多岐に

渡っている。レッスンを進めながら新たな学びの要求が 生まれることも当然ある。レッスン内容を決めるに当 たっては,学習者の音楽に対する思いをじっくり聞かせ てもらい,内容を二人で決めていくことにしている。こ のクラスは個人レッスンのため,学習者同士の交流が持 てないのが難点であったが,2019 年冬,長年の夢であっ た大人のピアノレッスン生のための「第 1 回サロンコ ンサート」を開催することができた。参加者は 13 名で,

ピアノ独奏や弾き歌い,連弾を披露した。ほとんどが人 前で演奏するのは初めてで,みな緊張で震えていたよう だが,「新たなる挑戦」の偉業を成し遂げたその表情は 輝いていた。コンサート後は,皆でお茶を飲みながら自 己紹介や感想を語り合うなどし,新しい友人関係を結ん だ人もいた。「来年また開いて欲しい」「次はリベンジし たい」など前向きな感想が多かった。初めてのステージ を務め上げた皆の姿から,学びに限界は無く,成長にも 限界がないことを改めて感じた。

学習者の課題曲がある程度の仕上がりに達したとき,

花丸を楽譜に書くことが多いのだが,「大きく書いてく ださい」と要求されることが多い。何歳になっても花丸 をもらうということは喜びであり,達成感があるようだ。

花丸に関しては多様な受け取り方があり,A さんの場合,

70%できていたら花丸も求め,B さんは,花丸をあげ たとしても「先生は甘い」と厳しさを求め,C さんは「も うできたので次へいきます」と自分で終わりにするなど,

花丸のとらえ方も,心地の良い評価の方法も個々に異な る。筆者は自己肯定感が最も優先されるべきだと考えて おり,全てそれでよく,個々に合わせた対応を心がけて いる。

3-4.指導において気をつけていること

八木は,生涯学習としての成人の音楽指導を行ってい る指導者が,指導する上で最も気をつけていることとし て,指導者 100 人に実施したアンケートをまとめてい る。結果は,学習者を指導者と対等の人格として認める 指導として,①学習者のプライド,生き方,考え方,個 性などを尊重すること,②言葉づかいに気をつけること を挙げている。また指導者と学習者との人間的な関係や 学習者同士の関係づくりとして,③コミュニケーション・

会話を大切にすることを挙げている。小学校音楽教師に 同じ質問をしたら,楽しい指導,わかりやすい指導が上 位を占めるはずであるから,学校における音楽指導と成 人を対象とした音楽指導ではかなり異なっていると述べ ている(7)。学校教育においては,学習指導要綱や教科 書によって決定されているペダゴジー(教師主導的学習)

の教育プログラムで実施されているが,成人教育は学習 者の学習要求によって,教師と共に計画実施し,学習者 自身が評価できるような目標を明確にするアンドラゴ ジー(学習者主導的学習)の教育プログラムで実施され ている(8)。従って成人の音楽教育は,各個人の要求を 自己の学習計画を実施しながら進めることで,主体的な 153

(4)

幸福感に結びつくと考えられる。

では学校教育と筆者の行っているお稽古事としての教 育を比較してみたい。学校教育は義務であり無償,定め られた教師から集団(複数)で学び,習熟度への配慮に は限界がある。一方,お稽古事としての教育は任意,有 償で進められ,指導者や学びの場は学習者の好みに合わ せて選ぶことができ,習熟度により内容や指導法が異な る。よってお稽古事の教育はアンドラゴジーに近いとい える。教師は生徒のニーズを把握し,学習者への学びの 提案,サポート,アドバイスができる関係性が望まれる といえる。

次に筆者がレッスンで気をつけていることを 3 点挙 げる。1 つ目は,学習者の多くは経験を重ねた人生の先 輩であるという意識を持つことである。人生の延長上に 今,わたしと学ぼうとしているのであり,その人なりの 物の考え方やこだわり,価値観,嗜好,話し方,考え方 などがある。それらを尊重すべきであり,人生をより楽 しく豊かになるようにお手伝いするのだという気持ちで 指導を行っている。

2 つ目は,音楽は健康維持のために有効ではあるが,

レッスンの中で「認知症予防になるから,頑張りましょ う」とか「ボケ防止のため」という言葉は使ったことが ない。学習者に対して失礼であることは当然だが,それ 以上に学びの姿勢が素晴らしいからである。10 代の生 徒なら親に叱られながらレッスンに来ることもあるが,

誰に注意される訳でも無く自主的に取り組んでいるのが 高齢者の姿だからである。

3 つ目は,学びの場の空気は指導者である自分が作っ ているという意識を持ち,「わらい」でいっぱいの学習 の場にするということだ。老人ホームに新しく入居され た方が既に入居している方を見て,「みなさん,身近な 活動を積極的に進められているのですが,無表情な方が 多く,楽しいのかなと思います。これが老化ということ なのでしょうか」と言う話を聞いたことがある。意識し ないと笑いが生まれないならば,レッスン中だけでも沢 山笑ってストレスを発散し,良いところはいっぱい褒め て,前向きになれるように心がけたいと思っている。

鈴木は研究の中で,高齢者施設の音楽活動に伴う 3 つのポイントを挙げている。1 つ目は,無理強い・強要 をしないこと,2 つ目は,愛好する音楽の多様性を重視 すること,3 つ目は,戦争体験を尊重することである(9)。 また澤田は,65 歳以上在宅高齢者を対象にした実験で,

歌唱・楽器・総合の 3 種のプログラムを実施したところ,

歌唱プログラムは心理的効果が認められ,回想を促し他 者との交流,交換から快感情とリラックス感が生まれた が,楽器のプログラムにおいては,音楽の嗜好,経験度 や熟達度が楽器演奏への緊張に繋がり,心理的効果は得 られなかったと述べている(10)。このように音楽の内容 や方法によっては,健康な高齢者に対してすべて効果的 に働くということにはならないことが指摘されている。

高齢者の歩んできた人生経験や物の考え方やこだわり,

価値観,嗜好,話し方,考え方などを尊重し,各個人の 興味や学び方に沿って,指導者や仲間とのコミュニケー ションを大切に,楽しく学べるよう心掛けることが大切 である。

4.高齢者の生涯音楽学習についてのアンケート ではここで,高齢者の音楽学習についてある程度の傾 向を知るために,筆者がかかわっている学習者にアン ケート調査を行うことにした。2020 年 10 月に大人向 けの音楽講座(自宅,自立型老人ホーム,カルチャース クール)に通う生徒 43 人を対象とした。学習内容別の 内訳は,ピアノ生徒 19 人,合唱生徒 22 人,両方の生 徒 2 人である。

平均年齢は 71.2 歳で,男女の内訳は男性 15 人と女 性 27 人であった。年代別にグラフにすると,以下のよ うになる。

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【図 1:学習者の年代別グラフ】

男女比もグラフにしてみた。女性が 62.8%とやや多 いが,男性も半数近くを占めている。

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【図 2:学習者の男女比】

上記のような構成の学習者 43 名に,レッスンに通う きっかけ,レッスンに求めるもの,音楽がある生活への 幸福度,音楽レッスンと健康との関連について尋ねてみ た。それぞれの質問を項目に分け,グラフにして考察を 加える。

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(5)

4-1.音楽教室・レッスンに通うきっかけ

まずは,レッスンに通うきっかけについて,自由記述 で聞き,筆者の方で 5 つに分類し,グラフにしてみた。

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【図 3:レッスンに通うきっかけ】

この回答について,自由記述であったため,回答から筆 者の方で,「新しい事へのチャレンジ」「認知症など体の 衰え防止」 「音楽が好き」 「人から勧められて」 「昔やっ ていたので再開」の 5 つに分類して集計した(複数回 答可)。回答別人数は「新しい事へのチャレンジ」が 14 人(32.6 %),「 認 知 症 な ど 体 の 衰 え 防 止 」 が 11 人

(25.6%),「音楽が好き」が 8 人(18.6%),「人から勧 められて」が 7 人(16.3%),「昔やっていたので再開」

が 5 人(11.6%)であった。

また,この回答を男女別に分けて集計し,グラフにし てみた。

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【図 4:レッスンに通うきっかけ(男女別)】

すると,男性ではチャレンジ精神が強く表れ,女性では 体の衰え防止に動機が強く表れていた。また男性では,

人に勧められてという理由,女性では昔習っていたとい う動機も多かった。

4-2.音楽教室・レッスンに求めるもの

次に,音楽教室・レッスンに求めるものについて選択 肢で尋ねた(複数回答可)。全体として,「音楽を楽しみ たいから」が一番多く 28 人(65.1%),「音楽の基礎を 学びたいから」が 5 人(11.6%),「認知症などの予防 のため」が 8 人(18.6%),「仲間との一体感」が 3 人

(7.0%),「その他」が 5 人(11.6%)であった。以下に

グラフで示す。

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【図 5:音楽教室・レッスンに求めるもの】

さらに男女別に分けて集計し,グラフにしてみた。

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【図 6:男女別:音楽教室・レッスンに求めるもの】

男女で大きな差はなく,女性において若干「音楽の基礎 を学びたいから」と考えている傾向が強かった。

4-3.音楽のある生活と幸福感

音楽のある生活の幸福感について選択肢で質問してみ た。「すごく幸せ」「まあまあ幸せ」という回答が全体の 98%を占めていた。男女差は特になかった。

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【図 7:音楽のある生活と幸福感】

4-4.レッスンと健康状態

音楽のレッスンと健康状態の関係について知りたいと 155

(6)

考え,レッスンに通う前と後での健康状態について選択 肢で尋ねてみた。「とてもよい」「変わらない」「以前よ り悪い」のうち,「とてもよい」が 22 人(51.2%),「変 わらない」が゙ 18 人(41.9%),「以前より悪い」が 3 人(7.0%)となった。以下にグラフにして示す。

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【図 8: レッスンに通う前と後での健康状態】

この設問についても,男女別の集計を行い,グラフに してみた。

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【図 9:男女別:レッスンに通う前と後での健康状態】

男女とも半数以上が「とてもよくなった」と答えた。「以 前より悪い」と答えた人は,レッスンによるものではな く主に老化が進んだことと,新型コロナウィルス感染症 予防の影響と答えている。男女では,女性の方で若干良 い傾向が強い。

4-5.アンケート結果の考察

今回,身近な音楽教室やレッスンが高齢者の健康に与 える効果について,また音楽を始める動機や求めるもの についてアンケートを実施してみたが,本節でその考察 をしたい。動機から見た場合,もっと健康志向が強いか と予想していたが,男性においては新しいことにチャレ ンジする動機が最も多く,年齢には関係なく好奇心が大 きな原動力になる事がわかった。一方,女性では体の衰 え防止が一番となり健康志向が強いことがうかがえる。

とはいえ,求めるものについては,音楽を楽しむことが 男女ともに一番多いのは,ただ健康のために行うのでは なく,生活の質を向上させることが目的であることを示

している。

川村は,成人のピアノ学習の動機を,①趣味や楽しみ の実現,②長年の希望の実現,③健康維持,④使われな いピアノの活用と述べている(11)。この論文は 2001 年 に書かれたものであるが,そこには認知症という言葉は 表れていないため,約 20 年で音楽学習の動機が若干変 化していることがうかがえる。高度成長期を乗り越え,

潜在的に抱いていた西洋音楽への憧れがピアノ学習の きっかけだった時代から,超高齢社会時代の中での個々 の生き方の主張へと時の流れをみることが出来る。音楽 学習もまた社会情勢を反映していると言えるだろう。し かし川村が述べているように,個人の楽しみ,趣味,自 己実現の機会(12)としてのとらえ方は今も変わらない。

また川村は,先述の丸林同様「成人の学びの特質をどう とらえるか。成人を教える教師の教育」(13)を大きな課 題としてあげている。

音楽のある生活については,ほぼ全員が「幸せ」と感 じている。つまり音楽は彼らにとって,生活の一部であ り,なくてはならないものと言っても過言ではない。そ の音楽をとおして生活を維持しながら健康の質を向上で きるならば,多くの高齢者にとってかけがえのないもの になると考える。

最後に,音楽教室・レッスンの開始前後での直接的な 健康状態の違いの質問では,50%以上が「よくなって いる」「変わらない」と感じている。治療という医療行 為を行わなくても,日常の音楽との繋がりが高齢者の健 康の向上に役立つことがうかがえる。さらに,開始前後 での違いを感じない人の自由意見の解析では,「コンプ レックスが減った」「もっとやりたい」「触れているだけ で満足」「家でも歌うようになってきた」など前向き且 つ肯定的な意見が多かった。これは,身体的な健康だけ でなく精神的な健康にも寄与している結果だと考えられ る。一方,以前より悪くなっている意見については,前 述のように,すべて自分の老化や病気を理由としている。

特に今年は新型コロナウィルス予防の影響でレッスンが できなかったことで老化の進行を感じたとの意見が多く 見られた。これはむしろ肯定的な意見ととらえることも できよう。

今回は筆者の生徒 43 人を対象とした小規模なアン ケート調査ではあったが,音楽を身近に感じて楽しみな がら生活をすることで,身体的のみならず精神的な健康 も向上し,人生を豊にする可能性を垣間見ることができ た。健康寿命を考えるに当たり,身体だけではなく,精 神的な健康も含めて考える必要があるだろう。

5.自由記述とインタビュー

今回のアンケ―トには,自由記述の欄を設けておいた。

しかしながら何かを尋ねる設問があるわけではなく,生 徒の思いや意見に耳を傾けたかったので,だた「自由に お書きください」とした。そこに寄せられた思いや意見 を以下に挙げておきたい。尚,括弧内は,年齢とレッス 156

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ンの種類,音楽経験である。

5-1.自由記述

・ 秋の夜長にテレビをみるのと違い,能動的に鍵盤を弾 くと良い音が耳に入り,特に重音の響きが弾いて楽し い。BS-TV の空港ピアノ,駅ピアノで弾いてみたい。

年齢の数だけ暗譜して弾けるよう努力したい。

(70 代男性 ピアノほぼ初心者)

・ 歌うことも楽しいが,声の出し方をもっと勉強したい。

(70 代男性 合唱)

・ 今,次世代につなぐような歌があるのでしょうか。う たかたのようにパーッと流行して,パッと消えてゆく。

昔はそうそうたる詩人,作曲家たちが子どもの歌を 作っていました。・・・ 中略 ・・・ 良い物は歌い継がれます。

必ず! (80 代女性 合唱)

・ 知らなかった音楽の知識を教えて頂けること,仲間と の関わりがレッスンに通う楽しみです。

(70 代女性 合唱)

・ ピアノを弾くというより触れている程度ですが,わた しでもすこしは成長しているという喜びを感じること が,教室に通っている意味です。

(70 代女性 ほぼ初心者)

・ 指揮者やピアニスト等演奏家は比較的長生きですが,

頭も体も適度に使うことが好影響を与えていると思い ます。 ・・・ 中略 ・・・ 学生時代にかじった和声学が半ば日 常のものになりつつあります。できれば対位法も首を 突っ込みたいところです。

(60 代男性 ピアノ経験者)

・ 今までよりも流れてくるラジオ・TV,その他のジャ ンルによく耳を傾けるようになりました。

(60 代女性 合唱)

・ コロナ禍でレッスンが休みになり,時間がたっぷりあ るのに,ピアノを弾こうという意欲がなくなり,レッ スンが生活に張りと潤いを与えてくれていたことを 今,痛感します。 (70 代女性 ピアノ初心者)

・ 大人だけの発表会は,楽しかったです。平素お会いで きない受講者の皆様の演奏に啓発されます。

(80 代男性 ピアノ経験者)

・ 教室に通うまでは自分がピアノを両手で弾くことなん て絶対無理だろうと決めつけていましたが,簡単な曲 だったらなんとか弾けるようになり,夢のようです。

(60 代女性 ピアノ初心者)

・ 楽譜に沢山の情報が詰まっていることを初めて知っ た。幼少期に習っておけば人生が変わっていたと思う が,高齢期から始めても能力開発に役立つと思う。

(70 代男性 ピアノ初心者)

・ 幼い頃から歌はラジオからいつも聴いていました。年 と共に歌うことも聴くこともなくなり,寂しくなって いました。今,また昔の歌を歌えることに喜びを感じ ています。 (70 代女性 合唱)

このような自由記述から,高齢者の音楽学習への意欲 や音楽のある生活が与えているうるおいやチャレンジ精 神,健康維持が見てとれるであろう。

5-2.インタビュー

アンケート回収に間に合わなかった方々には個々に レッスンを受けること,音楽に対しての思いを自由に 語ってもらった。

【ケース 1:60 代女性 ピアノ経験者】

「家の事情でピアノが弾けない時があってもピアノに 向かう時間は自分の場所であり,自分と向き合える時間 をもつことは嬉しいです。年をとるにつれて,心の拠り 所が有るか無いかでは全然違うと思うし,ピアノを弾い ているときは,自分の在り方を意識できる瞬間なので す。」

この方は親の介護をしながら,レッスン回数を月に 2 回から 1 回に減らしてでも,レッスンに通い続けている。

自分という言葉をよく使い,内面的な安定は,自分で準 備・意識することであり,それはこれからの人生に大切 であると語っていた。

【ケース 2:70 代女性 ピアノ初心者】

「理屈では,わかっているけどできないのです。思っ ている指と違う指が動いてしまうのです。家では意地で 練習しているのですよ。でも私,楽譜が読めることがあ こがれでした。読めるようになると,クラシック音楽に 興味がわいてよく聴くようになりました。お友達にこの お教室を紹介されてほんとうに良かった。」

新しい事に挑戦するには,勇気が必要である。このケー スのように友人の勧めでお稽古を始める人が増えてい る。夢中になって半年だが,両手演奏に難しさを感じな がら,とても幸せそうにレッスンを受け,興味の広がり が人生の充実感に結びついているようだ。

【ケース 3:80 代男性 ピアノ初心者】

このケースは本人ではなく,周りの人たちの声である。

「あの方は,自治会の会合などで,気になることがあっ たら,何でも口に出していたが,レッスンを受けるよう になったら,それが減った。ピアノを習い始めて穏やか になった,とみんなで言っています。」

音楽学習者の声だけでなく,学習者を取り巻く周りの 反響は興味深い。音楽がコミュニケーションの取り方に 変化をもたらしているかどうかはわからないが,周りに も何らかの影響を与えることがあるようだ。自身が充足 感,安心感,幸福感を得られる物があれば,本人のみな らず,周りに対しても良い影響を与えるようだ。

この他に「課題・目標がある生活は生きる力になり,

前向きな気持ちになるのは,気分の良いこと」「ボケ防 止になると聞いていたので,ピアノを始めた。一から始 157

(8)

めて,色んな曲が弾けるようになってきたので,それを 失いたくないから続けていきたい。歌もやってみたい。」 などのように音楽を通して自分を見つめ直し,自らを認 める意見が多く見られた。また「~してみたい」「~し たい」という学習意欲も見られ,自然体で無理なく音楽 的成長を遂げている姿が見られる。

これらの自由記述やインタビューから,音楽に触れる 喜び,できたことへの感動,それを褒める自分,成長す る自分を感じながら更なる発展を願う学習姿勢,これこ そが高齢者の学びの核なのではないだろうか。

6.まとめ

誰でも健康なまま長生きしたいものである。だから健 康に関する情報,書籍が巷にあふれ,多くの人が病気に ならない予防を試みるのであろう。健康には肉体的健康 と精神的健康があり,この両輪が上手く動いてこそ健康 なのだと思われる。肉体的健康については,主に医療に 頼るところであるが,精神的健康については,自分の楽 しみ,喜びを心の拠り所として探しておくことが重要で ある。高齢者の学習意欲・成長・発展は想像以上であり,

その力こそが精神的健康には必須と考える。

神部は,2015 年の内閣府の世論調査からこの 1 年間 の生涯学習の実施状況をまとめ,第 1 位は健康・スポー ツであり,第 2 位は趣味的なもの(音楽・美術・華道 など)(14)と述べていることから,少なくとも音楽的な 生涯学習の可能性は認められていると言えよう。

本稿のアンケート結果からも,能動的に音楽を学びた いと考える高齢者にとっての音楽がもたらす効果が,身 体的のみならず,精神的に影響を与えていることがうか がえた。そして個々の生き方の主張が音楽学習にも現れ ていた。能動的な学習者の学習要求は当然個々で異なり,

音楽経験の有無に関係なく個々の音楽的成長・発展を認 める自己肯定感が至上の幸福感を生み出しているように 思える。また,楽譜の読み方などの手法を一度身に付け ると,楽しみ,興味が多方面に膨らみ,学習を続けるこ とは更なる上達を求め,その達成感は人生を豊にするこ とにも繋がっているようだ。

高齢学習者の主体性に基づいた音楽学習の実現により

「生涯音楽学習」に転化させていく点で指導者は重要な 役割を持つと丸林が述べていることを考えると,音楽指 導者は様々な音楽要求に応えられる専門性とともに音楽 の楽しさを提案できる幅広い価値観と引き出し,コミュ ニケーション能力が必要と考えられる。現在の高齢者は,

学習意欲が高いため,個の学びの尊重の方が意欲を促進 し,効果が現れるのではないかと考える。高齢学習者が 主体的に学習内容を決め,目標を設定する。それに対し て指導者は,学習者の主体性を尊重し,その要求にあっ た学習を企画提案し,学習者が実行することで,達成感 を得,精神的な健康の向上に役立つといったことが大切 であろう。年を重ねてもなお,新しい事へのチャレンジ 精神を持つことで,健康を維持できる高齢者の人数が増

えていけば,健康寿命も上がっていくのではないだろう か。

超高齢社会において学習者たちが能動的に興味を持つ ような音楽的内容を提案し,学習者個人の表現をサポー トすることが,地域に暮らす音楽指導者にできることで はないかと考える。今後は,これらの観点を軸として活 動を続けていきたい。さらに,12 年以上活動している「歌 声ひろば」について,その効果を検証していきたいと考 えている。

引用文献

(1) 『令和 2 年度版 高齢者社会白書』内閣府,p.2

(2) 竹中優子「音楽と高齢者:音楽老年学の構想」『神 戸 大 学 発 達 科 学 ぶ 研 究 紀 要 』14(2),2007 年,

pp.139-140

(3) 同上 p.140

(4) 丸 林 実 千 代『 生 涯 音 楽 学 習 入 門 』 音 楽 之 友 社,

1999 年,p.20

(5) 同上 p.49

(6) 同上書,pp.43-44

(7) 八木正一「生涯学習として音楽に取り組む」高萩保 冶編著『音楽学習のフロンティア』玉川大学出版部,

2003 年,pp.220-222

(8) 池田秀男・三浦清一郎・山本恒夫・浅井経子『成人 教育の理解』実務教育出版,1987 年,pp.29-39

(9) 鈴木しおり「生涯学習の視点から捉えた高齢者施設 における音楽の活用:質的リサーチによる福祉文化 の向上.生涯学習研究と実践」『北海道浅井学園大 学生涯学習研究所研究紀要』3,2002 年,pp.199- 210

(10) 澤田悦子「音楽療法プログラムからみた高齢者への 影響」『北翔大学北方圏学術情報センター年報』2,

2009 年,pp.57-64

(11) 川村有美「成人の学びとピアノ研究の課題」『音楽 教育学研究論集』3,東京学芸大学,2001 年,p.34

(12) 同上論文,p.34,p.36

(13) 同上論文,p.38

(14) 神部純一「地域の場からの学習」『新しい時代の生 涯学習』有斐閣,2018 年,p.89

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