パラチオン中毒に関する研究第1編
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(2) 1900. 谷. 血 死 さ せ た も の(Nr.. 11,. 12)と. 本. 一. 最 終 注 射後. 1ケ 月 経 過 の 後 出 血 死 さ せ た もの(Nr.. 23,. 14).. 心臓. Nr. 201,. が 見 られ,筋. 202:軽. 度 に筋 鞘 核 の増加. 線維 の横 断 面 で核 の 周 囲 に粗大. な 空 隙 を 生 じ 浮 腫 状 に 現 わ れ て い る(Fig.. 2)被. 検臓器. 大 脳 皮 質,脳 心,食. Nr. 幹 部,小. 道,雷,十. 脳,脊. 二 指 腸,小. 肝,脾,膵,腎,筋. 髄,気 腸,虫. 管,肺, 垂,大. 腸,. 肉.. ォ ル マ リ ン 液 に て 固 定,パ. ラ フ ィ ン 包 埋,. ヘ マ トキ シ リ ン ・エ オ ジ ン 染 色 を 行 い 脊 髄 は 一 部95%ア. Nr.. 変 な く浮 腫 も認 め ら れ な い. 201:著. 変 な く, Nr.. ,脳,. 202:や. や全. 般 的 に無 気 肺 性 で あ つ て胞 隔 に軽 度 な肥 厚及 び 充 血 を 見 る. Nr.. 各 臓 器 の 一 定 部 分 よ り 組 織 片 を 摘 出 し, 10 %フ. 203.著. 肺. 3) .. 血 し,肺. 203:間. 質 血管 は拡 張充. 実 質 に 瀰 漫 性 に 出 血 が み られ,一. 胞 隔 が 肥 厚 す る.肺. 部. 動 脈 の 大 きな枝 では 攣縮. に 由 来 す る と思 わ れ る 管 腔 の 狭 小 が 見 ら れ,. ル コ ー ル 間 定, Nissl染 色. 一 方 静 脈 は 拡 張 す る(Fig. を 施 し 観 察 し た.. 気管. Nr. 201,. . 4).. 202:著. 変 な し. Nr. 203:. 粘 膜 下 層 に 充 血 又 は 軽 度 の 浮 腫 を 呈 す る が, III.実 1)パ. 験 成. 績. ラ チ オ ン20mg/kg注. 大 脳Nr.. 201,. Virchow‑Robin氏 呈 す る.錐. 気 管 支 腺 の 分 泌 亢 進 状 態 は 見 ら れ な い. 射家兎. 202:何. れ も脳 膜 充 血 し,. 腔 拡 張 して 脳 実質 浮 腫 状 を. 体 細胞 は一 般 に 細 胞 質瀰 漫性 に濃. 染 す る傾 向 が 見 られ,. Nissl染. 色標本では細. 胞 質 の 塩 基 性 亢 進 を 示 す も の が 多 い. 203:脳. 胃. Nr.. 膜 並 に 実 質 の 血 管 拡 張 充 血 し,基. 質. は 浮腫 状 で神 経 細 胞 は 一 般 に細 胞 質 が 濃 染性 に 現 わ れ,核 が,逆. の濃 縮 性 変形 を示 す もの が 多 い. に 胞 体 が突 起 を 失 い 類 円 形 に 腫 大 し. (Fig. 1及 び(1)),或. はNissl小. 体 の融 解 減 少. を 来 す も の が あ り,核. もまた 水 腫状 に膨 化 す. る も の が 見 ら れ る.膠. 質 細 胞 も軽度 に増 殖 し. 一 部 にpseudoneuronophagiaを. 見 る(Fig. . 2),. 出 血 は 見 ら れ な い. 脳 幹Nr.. Nr.. 十二指腸 い.. Nr.. 201,. 202:神. 経細胞は一般にエ 方. 202,. 203:各. 例共 に著 変 な. Nr. 201,. 202:殆. ん ど変化 はな. 小腸. 203:絨 Nr.. 腫 状. Nr.. 毛 は 一 般 に 浮 腫 状 に 腫 脹 す.. 201,. 202:粘. 203:絨. 膜 固 有 層僅 か に浮. 毛 軽度 に浮 腫 状 に腫 脹 す. る も 充 血 は 著 明 で な い. 虫垂. Nr.. 201:変. 化 な し. Nr.. 細 胞 の 分 泌 過 剰 を 認 む. Nr.. 202:杯. 203:絨. 状. 毛の粘. 膜 固 有 層 浮 腫 状 を 呈 す る も炎 症 所 見 は 見 ら れ な い. 直腸 す.. Nr.. わ れ,一. Nr. 201,. 202:粘. 203:上. 皮 細 胞 は 一般 に腫 脹 性 に現. 部 粘 膜 下 層,筋. を 認 む(Fig.. オ ジ ン に 濃 染 性 に 染 ま る もの が 多 い が,他. 201,. し.. 肝. 膜 や や浮 腫 状 を 呈. 肉 層 に瀰 漫 性 の 出血. 5).. Nr. 201,. 202:肝. 細 胞 索 の 配 列 の 乱 れ,. 肝 細 胞 が 個 々 に 游 離 し て 現 わ れ る も の が 多 く,. 細胞質が 淡 明 に膨 化 した 細 胞 も認 め ら れ. 所 に よ り肝 毛 細 管 の 拡 張 が 著 し い. Glisson氏. る. Nissl染. 鞘 に 軽度 の円 形 細 胞浸 潤が 見 られ る所 があ る. 色 で も濃 縮 性 に 現 わ れ る も の と. chromatolysisを 203:前 小脳. 起 す も の とが 見 ら れ る. Nr.. 者 と ほ ぼ 同 様 の 所 見 を 示 す. Nr.. 拡 張 す る が,. 201,. 202,. Purkinje細. 203:共. Nr.. 201:前. 203:肝. 脈 血 管 に軽 度 の 充. 細 胞 の原 形質 は一般. に淋 巴間 隙. に 強 く溷 濁 し て 透 明 感 少 く,細 葉 辺 縁 で は 所. 胞に は 特 に 異常は. に よ り脂 肪 滴 と思 わ れ る可 成 大 き な 空 泡 を 有. な い. 脊髄. が 細 葉 内 に は 稀 で あ る.門 血 が あ る. Nr.. 角 に多 少 の 膠 質 細 胞 の. す る もの が 集 積 す る.更. に実 質 細 胞個 々 に離. 解 游 離 し て 核 を 失 い,或. は 原 形 質 が 崩 壊 して. 増 加 が 認 め ら れ た 外 著 変 は 認 め ら れ な い.. 変 性 に 陥 ち 入 る も の も見 ら れ る(Fig.. Nr.. 脈 血 管 並 に 中 心 静 脈 は 拡 張 し充 血 が 強 い.. 202,. な い.. 203:神. 経 細 胞,膠. 質 細 胞 に 異常 は. 膵. Nr. 201, 202, 203:各. 6).門. 例 共 腺細 胞が離.
(3) パ ラ チ オ ン 中 毒 に 関 す る 研 究. 解 して 現 わ れ る他 著 変 は な い. 脾. Nr.. 201:濾. 胞 僅 か に 萎 縮,赤. 色 脾髄. 髄 索 の 淋 巴性 細 胞 僅 か に 減 少 す. No. 脾髄 の 脾 洞 の 拡 張 が あ り,髄. 胞減 少 し浮 腫 状 に 現 わ れ る. Nr. 僅 か に 萎 縮 し,赤. 202:. 索固 有 淋 巴性 細 203:濾. 胞. 色 脾髄 の鬱 血 可 成 著明 であ. る.. 気管. Nr.. 81,. 82,. 83:変. 化 な し.. 食 道. Nr.. 81, 82,. 83:異. 常 を 認 め ず.. 胃. Nr.. Nr. 201,. 認 む. Nr.. 202:糸. 203:細. 脹 が 見 ら れ,蛋. 球 体 に 軽度 の充 血 を. 尿管 上 皮 に 軽 度 の溷 濁 腫. 白 円 柱 を 認 む.中. 等度の充血. を認 む る も出 血 な し.糸 球 体 に は 著 変 な し (Fig. 7). 筋肉. 201,. 202,. 203:各. 例共に著変. な し.. 十二指腸. Nr.. 81,. 82:粘. 膜 固有 層 に 円 形. 83:著. 変 を 認 め ず.. Nr,. 81,. や や 多 い. Nr.. 82:粘. 83:著. Nr.. 81,. 82,. 直腸. Nr.. 81,. 82:粘. Nr,. 83:変. 毒 死 前 に 出 血 死 させ た 例 よ り も 中. 毒 死 し た も の に 変 化 が 強 く,殊 死 例 の み に 見 ら れ た.大. に出血は中毒. 脳 及 び 脳 幹 の神 経 細. 83:著. 81:中. 心 静 脈 や や 拡 張 し 充 血 性 で,. 細 葉 の 境 界 明 瞭 でGlisson. 氏鞘 に軽 度 な 円 形 細胞 の浸 潤 と結締 織 細 胞 の 増 殖 を 認 め る.肝. 細胞 の 細 胞 質 に 空泡 を 伴 う. 水 腫 様 膨 化 を 示 す も の が 見 ら れ る. Nr.. 認 める. 肝 細 葉 の 境 界 明 瞭 で,肝. が,小 脳 及 び 脊 髄 は 変 化 に 乏 し い.心. 臓 では. な い. Glisson氏. 急性 中 毒 殊 に 筋 線 維 に 浮 腫 を 認 め,肝. では 中. に 認 め る.. 毒死 せ る もの に 肝 細 胞 の 溷 濁 並 に 一 部 細 葉 周. 膵. Nr.. 81,. 82, 83:変. 脾. Nr.. 81,. 82:赤. で は 中 毒死 せ る もの に 実. 質 の 変 性 を 認 め た.全. 例 を 通 じて 諸 臓 器 に 充. 血 と浮 腫 を 認 め た.腸. 粘 膜,粘. 膜 下 層 に 軽度. の出血を 認 め る もの が あ つた . 2)パ. ラ チ オ ン8mg/kg注. 大脳. Nr. 81,. 82.軟. 化 は 認 め ら れ な い.. 色 脾 髄 の 充 血,濾. 胞 の. 境 界 は極 めて 不 鮮 明 に して一 般 に 萎縮 姓 で あ る. Nr. 腎. 83:赤. Nr.. 色 脾 髄 は 充 血 性 で あ る.. 81, 82:糸. 球 体 は 軽 度 に 充 血 し,. 細 尿 管 上 皮 の 原 形 質 や や 溷 濁 す る も の あ り, 射家兎. 又 間 質 血 管 の 充 血 を 見 る も の あ り. Nr.. 脳膜 並 に脳 実 質 に 比. 較的 に 充 血 が 強 く, Virchow‑Robin氏 張 が 見 られ る.神. 83:. 細 胞 に著 変 は 見 られ. 鞘 に 円形 細 胞 の浸 潤 を 軽 度. 辺 性 脂 肪 化 を 見 る もの が あ る.脾 軽度 な萎 縮 あ り,腎. 膜 固 有 層 少 し 浮 腫 状.. 鞘 に痕 跡的 に 円形 細 胞 の 浸 潤 が 見. 胞 の 濃 縮 或 は 一 部 にchromatolysisを. では濾胞の. 変 な し.. 化 な し.. Nr.. Glisson氏. 膜 固有 層 に 円 形 細 胞 変 な し.. 虫垂. ら れ る. Nr. 82:肝. 小 括.中. 膜 下 層 や や 浮 腫 状.. 変 な し.. 細 胞.比較 的 多 い. Nr.. 肝 Nr.. 81, 82:粘. Nr. 83:著. 小腸. 腎. 1901. 腔の拡. 経 細 胞 に 萎縮 硬化 性 の細 胞. が多 く,他 方 水 腫 様 膨 化 を 起 した もの もあ る. 83:. 著 変 は 見 ら れ な い. 筋肉. Nr. 81,. 小 括.凡. 82,. 83:著. 変 を 認 め な い.. て 急 性 中 毒 の 極 期 と思 わ れ る 頃 に. 出 血 死 さ せ た もの で は 大 脳 基 質 の 浮 腫 並 に 神. の. が 変 化 は 比 較 的 軽 度 で あ る. Nr. 83:軟. 脳膜. 経 細 胞 の 硬 化 性 変 化 及 び 水 腫 様 膨 化 を 認 め る.. は充血性 で神 経 細 胞 に な お濃 縮 性 の もの が 見. 心 筋 線 維 の 核 周 に は 軽 度 の 浮 腫 性 空 隙 が 生 じ,. られ る,膠 質 細 胞 が 一 般 に 増 殖 し,特. 肝 で はGlisson氏. 回 転 に 著 明 で あ る(Fig. 脳 幹,小. 脳,脊. 髄Nr,. 8及. び9). 81, 82,. に海 馬. を 認 め た.脾. . 83:充. 腫等 循 環 障 碍 の 像 が 見 ら れ る が,上. 血浮. 記病変は. 軽度 で あ る. 心臓. Nr. 81,. 線 維 の核 周に 空 隙 を. 生 し浮 腫 状 を 呈 す る も の が あ る. Nr. 化を認 め な い. 肺. Nr.. 腎 で は 糸球 体 の 軽 度 の充 血 及 び細 尿 管 上 皮 細 胞 や や 溷 濁 す る も の が 見 られ た.然 後1ケ. 82:筋. 81, 82,. 83:変. 鞘 に僅 か な 円形 細 胞 の 浸 潤. で は 濾 胞 が や や 萎 縮 性 で あ つ た.. るに 中 毒. 月 目の 家 兎 に於 て は大 脳 に 於 て 膠 質 細. 胞 の 増 殖 を 見,肝. に 於 てGlisson氏. 鞘に軽度. の 円 形 細 胞 浸 潤 を 残 した 以 外 に は 急 性 中 毒 時 の 変 化 は 消 失 し著 変 を 認 め な か つ た .こ. 83:変. 化 な し.. の事. よ り致 死 量 以 下 の パ ラ チ オ ンに よ る 急 性 中 毒.
(4) 1902. 谷. 本. 一. の 病 変 は 可 逆 的 変 化 と考 え 得 る. 3)パ. ラ チ オ ン1mg/kg毎. 食道. 日8日. 間 注 射. 家 兎 大脳. Nr.. Virchow‑Robin氏. 脳 質 は 浮 腫 状,錐 が や や 多 く,稀. 腔 拡 張 し,. 体細 胞 は 濃 縮 性 に 染 る もの に原 形 質 淡 明 で 不 規 則 な 空泡. 形 成 を 見 る もの も あ る.. Nr.. 腔 は 拡 大 しNissl灰. 12:. 12,. 11, 12:粘. い 所 が あ る. Nr.. Nr. 11:. Robin氏. 胃. Nr. 11,. 13,. 14:変. 化 な し.. 膜 固 有 層 に 円形 細 胞の 多 13:著. 変 な し. Nr.. 14:粘. 膜 は 全 般 的 に 胃 腺 組 織 の 軽 度 の 増 殖 を 認 め る. 十二指腸. Nr.. 11,. 12:粘. 膜 固有 層 に 円形. 細 胞 比 較 的 多 し. Nr. 13:著. 変 な し. Nr. 14:. 十 二 指 腸 腺 が 軽 度 に 増 殖 す る.. Virchow‑. 白 は浮 腫 状 を呈. 小腸. Nr. 11,. 12:粘. 膜 固 有層 に 円 形細 胞. ぼ. し,神. 経 細 胞 は一 般 に濃 縮 性 に 染 つ た ものが. 多 い が,一. 部 に 染 色 性 を 減 じてNissl虎. 融 解 を 認 め,又. る も の が あ る. Nr. れ,神. 斑の. 原 形 質 に大 小 の 空 泡 形成 を見 13軟. 脳膜 の 充血 が 見 ら. 経 細 胞 の 大 き な も の の 中 にNissl虎. 斑. の 融 解 様 変 化 を 起 す もの が 少 数 見 ら れ る が, 全 体 に 濃 縮 性 に 染 る細 胞 が 多 い.又pseudo neuronophagiaが. 可 成 多 い. Nr. 14:軟. 部 分 的 な 肥 厚 充 血 が 見 ら れ,. 比 較 的 多 し. Nr. 虫垂. Virchow‑Robin. 11,. 直腸. Nr.. 変 を 認 め ず.. 膜 固有 層 僅 か に浮 腫 13, 14:著. 変. 11,. 12, 13,. 14:各. 例 に 著変 を. 認 め ず. Nr.. 11,. 12:肝. 細 胞 一 般 に 萎 縮 性 で,. 肝 細 胞 索 が 狭 小 と な り,原 濁 し て,所. 形質 可 成 著 明 に溷. に よ り小 空 泡 を 形 成 し 淡 明 に 現 わ. れ る. Glisson氏. ら れ る が,小. 潤 を 認 め る(Fig.. 経. 14:著. 12:粘. を 認 め な い.. 氏 腔 の拡 張 を伴 つ て静 脈 腔 に 赤 血球 充盈 が 見 動 脈 は 一 般 に 空 虚 で あ る.神. 13,. 状 で 淋 巴 装 置 の 肥 大 あ り. Nr.. 肝. 脳膜の. Nr.. 鞘 に 痕 跡 的 に 円形 細 胞 の 浸 10).特. にNr.. 11に. は 一. 細 胞 に は 可成 多数 の萎 縮 性 に 濃 染 す る ものが. 部 実 質 内 に 限 局 性 の 小 円 形 細 胞 浸 潤 竈 を 見 る.. あ り,又 少 数 の もの は 虎 斑 融 解 を 示 す.こ. Nr,. れ. 13:極. あ て 一 部 のGlisson氏. 鞘 周辺 に円. 等 病 変 細 胞 周囲 に は 膠 質 細 胞 の 増 殖 が あ り. 形 細 胞 の 浸 潤 が 見 ら れ る 以 外 著 変 は な い.. pseudoneuronophagiaが. Nr. 14:肝. 可 成 多 い.膠. 質細胞. 増 殖 は 皮 髄 一 様 に 中 等 度 に 見 ら れ る が,特. に. 海 馬 回 転 に 著 明 で あ る. 脳幹. Nr.. 11:基. 質 の 浮 腫 が 見 ら れ,硬. が 多 い. Nr.. 13,. 14:神. Nr.. 化 性 の 神経 細 胞. 経 細 胞 に 硬化 性 の も. の が 少 少 見 ら れ る. 小 脳. Nr. 11,. 12,. 13, 14:何. れ も殆 ん ど. 脊髄. Nr.. 11,. 12:基. 質一 般 に浮 腫 状 を呈. 角 細 胞 一 般 に 硬 化性 に原 形質 の濃 染 す. る層 も の が 多 い.. Nr. 13,. 14:前. 角細 胞 に 濃 縮. 性 に 染 ま る も の が 多 い. 心臓. Nr. 11,. 12, 13,. Nr. 11,. 脾. Nr. 11:濾. 12,. 13, 14:変. 化 な し.. 胞 の 境 界 や や 不 明 瞭,髄. 固 有 細 胞 減 少 し,所. に よ り網 皮 細 胞 が 軽 度 に. 濾 胞 の 境 界 不 鮮 明 で,赤. 髄 や や 充血 性 で あ る. 外 著 変 は な い. Nr.. 14:赤. 13,. 髄 や や 充血 性. 腎. Nr. 11,. 12, 13,. 筋肉. Nr.. 12. 小括. 大 脳 に 於 て はNissl灰. 11,. 14著. 13,. 変 な し.. 14:著. 変 な し. 白 の 浮 腫 と神. 変 を認 めな. 直 後 に 屠 殺 し た も の で はNissl虎. Nr. 11:や 14:変. 気管 認 め ず.. や 無 気 肺 性 で あ る.. Nr. 12,. 化 を 認 め な い. Nr. 11,. 12,. 13,. 射. 斑 の 形体 は. 概 ね 保 持 さ れ て い る も の が 多 か つ た が,. 肺. 索. 増 殖 し て 中 等 度 に 充 血 が 見 ら れ る. Nr. 12:. 経 細 胞 の 濃 縮 性 に 染 る もの が 多 か つ た.注 14:著. い.. 13,. 膵. で あ る が 濾 胞 に 変 化 は 認 め な い.. 変 化 な し.. し,前. 鞘 の 胆 管 周 囲 に 著 明 な 円 形 細 胞 浸 潤 が 見 られ る.. 質 の 浮 腫 あ り,神 経 細 胞. の 原 形 質 の 平 等 に 濃 染 す る も の が 多 い. 12基. 細 胞 は 多 少 狭 小 で あ る. Glisson氏. 1ケ. 月 後に 於 て 寧 ろ神 経 細 胞 の萎 縮 が 著明 で一部 大 型 神 経 細 胞 の 中 に虎 斑 融 解 を 示す ものがあ. 14:各. 例 に変 化 を. り,こ れ 等 を 続 つ て 膠 質 細 胞 の 増 殖, pseudo neuronophagiaが. 現 わ れ,特. に海 馬 回転 に強.
(5) パ ラ チ オ ン 中 毒 に 関 す る研 究. 1903. かつた.な お軟 脳膜 は 充 血性 で あ つ た.脳 幹. 膠 質 細 胞 増殖 が 顕 著 で,特 に 海 馬 角に 強 か つ. では浮腫,神 経 細胞 の硬 化 性 の もの が多 い が,. た.. 1ケ 月後 に も濃 縮性 に染 る神 経 細 胞 が 多か つ. 脳 幹:急 性 中 毒 の場 合 致 死 量 注 射 の とき に. た.脊 髄 に も浮 腫状 の変 化 を 認 め,前 角細 胞. は浮 腫 が 強 く,又 神 経 細 胞 の 濃縮 性 に染 る も. の原形 質 の硬 化 性 に濃 染 す る もの が 多 いが,. のが 見 られ た.生 存 量注 射 時 に は 変化 が 少 か. 1ケ 月後 に もか か る細 胞 の変 化 が 明 か に残 存. つ た.慢 性 中 毒 時 に も基 質 の 浮 腫 及 び 硬化 性. して いた.心 臓,肺,気. 神 経 細 胞 が 多 く,膠 質 反 応 も可 成 強か つ た.. 管,食 道 に は変 化 な. く,胃 に於 て は 粘膜 固有 層 に 円 形 細 胞 が多 か. 小 脳:基 質 の浮 腫 以 外 著 変 は な かつ た.. つた が, 1ケ 月後 に は 著変 を認 め な か つ た.. 脊 髄:急 性 中 毒時 神 経 細 胞 に 異 常 は なか つ. 十二 指腸,小 腸,虫 垂等 に於 て も中 毒 直後 に. たが,慢 性 中 毒 時 に前 角 細 胞 に濃 縮 性 に染 る. は粘膜 固 有層 に 円 形 細胞 が多 く見 られ るが,. もの が や や 多 く見 られた.. 1ケ 月後 に は著 変 を認 め なか つ た.直 腸,膵. Valade70)は 大 脳 皮 質 神 経 細 胞 の 変 性 は な. に著 変は なか つ た.肝 で は肝 細 胞 は一 般 に萎. くNissl小 体 は 完全 に染 色 性 を 保持 し,膠 質. 縮控 で,原 形 質 も著 明 に 溷濁 し,又 一 部 小空. 細 胞 に 異 常 は見 られ な か つ た とい い, Siedek. 泡を形 成 す る所 も見 られ た. 1ケ 月後 には 肝. & Thaler67)は 大 脳 皮質 及 び視 丘 に 著 明 に 播. 細胞 の変化 は 概 ね消 失 し て い た が,一. 種 性 に神 経 細 胞 の高 度 な好 エ オジ ン性 変性 及. 部の. Glisson氏 鞘 周辺 に 円形 細 胞 浸 潤 を 見 る も の. びNissl小. が あつた.脾 は 中等 度 の充 血 が 見 られ,濾 胞. 述 べ,猿 田 等24)も 脳 及 び 脊 髄 の 神 経 細 胞 の. の境 界不 鮮明 で髄 索 固 有 細胞 の減 少 が 見 られ. Nissl小 体 の 崩壊 を挙 げ,菊 野等16)は 神 経 細. たが, 1ケ 月後 に は 濾胞 の変 化 は認 め られ な. 胞 核 の溷 濁 腫脹,染. かつ た.腎,筋. 等39)は急 性 中 毒 犬 で脳 各 部 位 の 神経 細 胞 は 一. 肉 に は 変化 が なか つ た.. 体 の 転移,濃 縮 と破壊 が あっ た と. 般 にpyknosis強 IV.総 括並 に 考 按 私は家 兎 につ き急 性 及 び慢 性 パ ラチ オ ン中. 色不 良 姓 を 記 し,茂. 在. く萎縮 性 で あ り,中 毒症 状. 発 現 と共 に 死 亡 せ しめた 動 物 で は 余 り著 し く な が いが,亜 急 性 中 毒犬 では 神 経 細 胞 の変 化. 毒時 の組織 学 的 変 化 を 追 及 した.以 下 に そ の. (萎 縮像,浮 腫 様 膨 化,空. 実 験成績 を総 括 した い.. 核 の崩 壊 等)が 著 明 で血 管 の 反 応(内 皮 細胞. 大 脳:急 性 中毒 で は脳 膜 の 充血,脳 実 質 の 充血,浮 腫が 見 られ た が,神 経 細 胞 は 比 較 的. 泡 形 成,細. 胞 及び. は ふ くれ 上 り,壁 に高 度 の円 形 細 胞 浸 潤)が 加 わ つ て い る とい う.. 変化 に乏 し く,一 般 に 細 胞 質 が多 少 濃 縮性 に. 以 上 を要 約 す る と私 の 実験 では 全 般 的 に髄. 染 るものが や や多 い 様 で あ り,稀 には 水 腫 様. 膜 並 に脳 基質 の充 血 と浮 腫等 血 行 障 碍 の所 見. 膨化 を起 した もの も見 られ た.核 は 一 般 に 変. が 見 られ急 性 中毒 群 に 顕 著 で あつ た.神 経 細. 化 に乏 し く核 小 体 も よ く保持 され てい た.生. 胞 の 主 と して萎 縮 硬 化 性 の 変化 は 急 性 中毒 に. 存 例に於 て1ケ 月後 に は か か る 変化は 殆 ん ど. も慢 性 中 毒 に も多 く, Nissl染 色 に よ る 細 胞. 消 失 してい た が,膠 質 細 胞 の 増加 の傾 向 が 見. 質 の瀰 漫性 好 塩 基 性 亢 進,虎 斑 の濃 縮 が見 ら. られた.中 毒死 せ る もの で は 血管 拡 張,充 血,. れ た.他 方虎 斑 融 解 や 水 腫 様 膨 化 等 の 重 篤 変. 浮 腫が強 く,神 経 細 胞 に は 萎 縮 性 の もの と水. 化 やpseudoneuronophagiaや. 膠質細胞増殖等. 腫 様膨化 す る ものが あ り,核 の 変形 も見 られ. も比 較 的 軽度 な が ら認 め られ,こ れ は 寧 ろ慢. た.慢 性 中毒 の場 合 に 寧 ろ 神 経 細 胞 の変 化 が. 性 中毒 に 強 か つ た.斯. る神 経 細 胞 の 変 化 が パ. やや顕著 で硬 化 性 変 化 を 示 し, Nissl虎 斑 の. ラ チ オ ンの 直 接作 用 に よるか,組 織 コ リンエ. 濃縮 を示 す ものが 多 か つ た.他 方 一部 に虎 斑. ステ ラー ゼの 減 少 に よ る もの で あ るか 或 は血. の融解 を思 わ せ る もの も少 数 見 られ た. 1ケ. 行 障 碍 に起 因 した 二 次 的現 象 で あ るか は速 断. 月後 に も可成 強 い 神 経 細 胞 の 病 変像 が 見 られ,. し難 いが 何 れ も重 要 な原 因 とな り得 るで あ ろ.
(6) 1904. 谷. 本. 一. う.斯 の如 く中 枢 神 経 系 の変 化 は 私 の 最 も重. 巴球 浸 潤 を 挙 げ て い るが,斯 の 如 き強 い変 化. 視 す る処 で あつ たが そ の 組 織 変 化 はSiedek & Thaler,猿 田等,菊 野 等,茂 在 等 ら の報 告. は認 め得 なか つ た.. に み る成績 よ りは全 般 的 に 軽 度 で あつ た.こ. 浮 腫 を 認 め,又 胚 状 細胞 の分 泌 亢 進 の像 を 見. の 点Valadeと. たが,慢 性 中毒 で は 粘膜 固 有層 の 浮腫 及 び淋. 上 記 諸 家 を両 極 端 とす る諸 説. の 中 間 に 位 す る成績 とい え よ う.. 虫垂:急 性 中毒 で は 絨 毛 及 び粘 膜 固 有層 の. 巴装 置 の肥 大 が 見 られ た.. 心 臓:急 性 中 毒 に のみ 筋 線 維 の 核 囲 に 空 隙. 直 腸:急 性 中毒 で は 粘 膜 及 び粘 膜 固 有 層 の. を 生 し浮 腫 状 を 呈 した.菊 野 等16)は心 の鬱 血. 僅 か な浮 腫 を,中 毒 死 例 で は 上 皮細 胞 が浮 腫. を,石 上 等1)は 心 筋 の 溷 濁腫 脹 を 記 載 して い. 状 に 腫 脹,一 部 粘膜 下 層 及 び 筋 肉 層 に軽 い 出. るが 殊 に後 者 の 如 き変化 は 見 当 らな か つ た.. 血 が認 め られ た.こ の 出 血 は肺 に於 け る出 血. 恐 ら く急 性 期 の循 環 障 碍 に よる もの と考 え ら. と同 様 に 考 え られ る.. れ る.. 肝:急 性 中 毒 に て死 亡 せ る もの に肝 細 胞 の. 肺:急 性 中毒,而. も致 死 量 を投 与 した場 合. 原 形質 溷濁 し透 明 感 の減 少 及 び細 葉 辺縁 の肝. 胞 隔 の 充 血 と軽 度 な浮 腫 性 肥 厚 を 認 め,中 毒. 細 胞 に 空 泡を 有 す る ものが あ り,死 亡 せ ざ る. 死 せ る場 合特 に血 管 の 拡 張,充. もの で は 一 般 に 中 心静 脈 の 拡 張, Glisson氏. 性 出 血 が 顕 著 で あ つ た.こ. 血 並 に瀰 漫. れ はSiedek. &. 鞘 の 軽 度 な 円形 細 胞浸 潤,結 締 織 の 軽 度 に増. Thaler67)が 出血 死 させ た場 合 には 出血 を認 め. 殖 す る もの あ り,又 肝 細 胞 に空 泡 形 成 を 伴 う. ず,又. 中毒 死 した 場 合 のみ 出血 を 認 め,而 も. 水 腫 様 膨 化 を 示す もの が あ るが, 1ケ 月後 に. 中 毒 を反 復 起 させ た 場 合 に も古 い 出血 を 認 め. はほ ぼ 正 常像 に復 帰 し てい た.慢 性 中毒 で は. なか つ た故 パ ラ チ オ ン中 毒死 の際 の 出血 は死. 肝 細 胞 は 一 般 に萎 縮 性 で原 形 質 に小 空 泡 性 分. 戦 期 に 起 る ものだ とい うこ と と一致 す る.. 離 を認 め る ものが あ るが, 1ケ 月後 に はほ ぼ. 人体 に於 け る パ ラ チ オ ン中 毒 の特 有. 正常 に復 して いた.石 上等1)は 中心 静脈 の強. な る臨 床 症状 に気 管 支 分 泌 液 増 加 が 挙げ られ. 気管. い充 血, Glisson氏 鞘 の 円形 細胞 浸 潤 と 結 合. て い るが,家 兎に 於 て は 気 管 支 腺 分 泌亢 進 の. 織 の 増殖 中等 度,日 時 の経 過 と共 に 中心 静脈. 像 は 見 られ な か つ た.. の拡 張 著 し く,肝 細 胞 の 染 色 性 の 低 下,空. 胃:急 性 中 毒 の場 合 粘膜 下 層 に 軽 度 の 浮 腫. 泡 変 性,細 葉 内 出血,核. の 変 性 を 記 し,菊. を,慢 性 中毒 で は 粘膜 固 有 層 に 円形 細 胞 浸 潤. 野 等16)も 肝 の 鬱 血 と 多 少 の 変 化 を 述 べ,. を認 めた.石 上等1)は 粘 膜 固 有 層 の充 血,炎. Valade70)は 肝 細 胞 の 空 泡変 性を 記 載 し,茂 在. 衝性 浮腫,淋. 等39)は 人 体 剖 検 例 で 肝細 胞 のchromatin減. 巴球 浸 潤 を,平 木教 授33)34)は充. 血,粘 膜 層 の肥 厚 又 は 脱 落 を 記 載 して い る.. 少 及 び 空泡 化 を 認 め,亜 急 性 中 毒犬 の 肝 細胞. 私 の 場 合 これ 等 の記 載に 類 似 す るが そ の程 度. の 脂 肪 変 性 を挙 げ てい る.私 の動 物 実 験 に於. は 高 度 とは い えな かつ た.. て 認 め られ た変 化 は 必 ず し も顕 著な もの では. 十 二 指 腸:急 性 及 び慢 性 中毒 共 に 粘 膜 固 有. な か つ たが,斯. る程 度 の 変 化 で は果 して臨 床. 層 に 比 較 的 円 形 細 胞 多 く,中 毒 死 せ る場 合 絨. 的 肝 機 能検 査 で肝 障 碍 の 存 在 を 肯定 せ しめ る. 毛 浮 腫 状 に 腫 脹 す.. 様 な 病 的数 値 を招 来 す るか 否 か 問題 で あ る.. 小 腸:急 性 及 び慢 性 中 毒共 に 粘 膜 固 有 層 に. 又 上 述 の 変 化 を 直 に パ ラ チ オ ン 自体 の招 来 し. 円 形 細 胞 比 較 的 多 く,中 毒 死 の場 合 絨 毛 が 浮. た ものか,パ. 腫 状 に 腫 脹 す るが 充 血 は 著 明 で は な かつ た.. 組 織 コ リ ンエ ステ ラー ゼ の減 少 等 の他 の因子. Valade70)に よれ ば絨 毛 は粘 液 性 血 性 滲 出 液,. に よつ て来 つ た もの か は 断定 し難 い.. 円 形 炎 症 性 細 胞 と剥 離性 上 皮 細 胞 とに 被わ れ,. 膵:大. ラチ オ ン中毒 に よる循 環障 碍,. 量投 与 の急 性 中毒 で は 細 胞 の解離 が. 又 そ の 下 の 絨 毛 毛 細 管 は拡 張 す る とい い,石. 見 られ た が,細 胞 実 体 に は 殆 ん ど認 む べ き.変. 上 等1)は 粘 膜 固 有 層 の 充 血,炎 症 性 浮腫,淋. 化 は な かつ た. Barnes & Denz48)が 慢 性 中毒.
(7) パ ラ チ オン 中 毒 に 関 す る研 究. 1905. の白鼠 に認 め た如 き空 泡 形成 は本 実 験 の慢 性. 重要 な意 義 を 有 す るで あ ろ う ことは 否定 出 来. 中毒 家兎 に は 見 られ な か つ た.. な い.. 脾:急 性,慢 性 中 毒共 に僅 か に 濾胞 の萎 縮 V.結. が見 られ,慢 性 中 毒 では 髄 索 固 有 細胞 減 少 し, 網皮 細 胞 の軽 度 な増 殖 を 見 る程 度 で あつ た. 然 し慢 性 中毒 でBarnes. &. Denz48)は 脾 の 萎. 縮 性変化 即 ち 白色 脾髄 は淋 巴結 節 消 失 し,血 管 と結 締織 のみ であ り,赤 色 脾 髄 の 淋 巴球 も また退 化 を認 め,急 性 中 毒 で も程 度 は 軽 いが 認 め得 る といつ てい る. 腎:急 性 中毒 で死 亡 せ る もの に 細 尿管 上 皮 の溷濁 腫脹,蛋. 白円 柱 の 出現 を 見 た.出 血,死. させ た場 合 には 糸 球 体 の 軽度 の充 血,細 尿管 上 皮 の原 形質 の軽 度 な 溷濁 が あつ た.慢 性 中. 語. 私 は 家 兎 につ き急 性 及 び慢 性 パ ラ チ オ ン 中 毒 を 起 さ しめ,そ の 組 織 学 的 変 化 を検 し て次 の 結果 を得 た. 1)急. 性 中 毒群 に於 て は 中毒 死 せ る場 合 の. 方 が 生 残 例 よ り循環 障 碍 が 強 か つ た.又 急 性 中毒 に於 け る よ り慢 性 中毒 に 於 て 組 織 変化 が や や顕 著 に 現わ れ た.然. し これ 等 の 諸 変化 は. 総 じて諸 家 の 記 載 にみ るが 如 く強 度 な もので は なか つ た. 2)中. 枢 神経 系 に は一 般 に 浮 腫 と充 血 とが. 毒で は殆 ん ど変 化 は 見 ら れ な か つ た.石 上. 見 られ,神 経 細 胞 に は種 々な程 度 に 硬化 性或. 等1)は 腎 上 皮 の溷 濁 腫脹 を称 え, Valade70)は. は一 部 融 解 性 の 変化 を 見 る もの が あ り,膠 質. 糸球 体 の 充血,細 尿 管 の萎 縮,同 上 皮 細胞 原. の反 応 は 急 性 中 毒例 よ り寧 ろ 慢 性 中 毒 例 に顕. 形質 の膨脹,好 酸 性 を記 し, 24〜40時 間経 過. 著 で あつ た.心 筋線 維 の核 周 の 浮 腫,消 化 管. 後死亡 した もの で は 亜 急 性 糸球 体 炎 を 認 め る こと稀 な らず とい う.私 の場 合30時 間 経過 後. 粘膜 固有 層 の 浮 腫 或 は 軽 度 の円 形 細 胞 浸 潤 が. 死亡 した もの に ネ フ ロー ゼ の所 見 を 認 め た が. 小 空 泡性 分 離, Glisson氏 鞘 の軽 い 円 形 細 胞浸. 糸球体 炎 の像 は なか つ た.慢 性 中毒 で は 注 射. 潤 をみ る もの が あつ た.脾 では 濾 胞 の 軽 度 な. 量少 量の た めか 変 化 が 少 なか つ た.. 萎 縮 及 び髄 索 固 有 細 胞 の減 少,腎 では 糸球 体 の 軽 度 の充 血,細 尿 管 上 皮 の原 形 質 の溷 濁 等. 筋 肉:パ ラ チ オ ン中 毒 の重 要 な 症 状 の 一 つ に運動 障 碍 が挙 げ られ るが,筋 肉 には 形 態 学 的変化 は認 め得 なか つ た.既 に諸 家 の認 め る 如 く機 能 的神 経 障 碍 と思 わ れ る. 以上 急 性 及 び慢 性 パ ラチ オ ン中 毒 の組 織 学 的変化 は慢 性 中 毒時 の 脳 の 変化 を 除 き総 てが 1ケ 月後 に は ほ ぼ正 常 像 に恢 復 して い る点 よ りValadeの. 称 え る如 く,一 定 の致 死 限 界 量. 以内 では 何 れ も可逆 的 変 化 で あ る と考 え て支 障 なき もの と思 う.又 諸 臓 器 の 変化 は一 部 は パラチ オ ン 自体 に よ り惹 起 され,一 部 は臓 器 コ リンエ ステ ラー ゼ活 性 値 の 減 弱 の 影 響 を受 けた もので あ ろ うが,更 に殆 ん ど総 て の 症 例 に於 て認 め られ た 変 化 は 循環 障 碍 が 病 因 的 に. 見 られた.肺 臓 で は 肝 細胞 の空 泡 様 膨 化 乃至. を 認 め た. 3)以 上 諸臓 器 に見 られ る変化 は大 部 分 が パ ラチ オ ンの抗 コ リンエ ス テ ラー ゼ作 用 に よ る循 環障 碍 に 起 因す る もの と考 え られ るが, パ ラ チ オ ンの 直 接作 用 も否 定 出来 ない. 擱筆するに当 り終始御懇篤なる御指導 と御校閲を 賜つた恩師平木教授並に難波講師に深甚なる謝意を 表す. 本編に於ける組織標本所見について御高教を頂い た本学病理学教室小川講師に深謝す. (本稿の一部は昭和32年3月 会に於て発表 した). 日本消化器病学会総.
(8) 1906. 谷. Studies. 本. on. 一. Parathion Part. Histological. Changes Rabbits. Dep.. of Internal. Poisoning. 1.. in Various with. Medicine, (Director:. Organs. Parathion Okayama Prof.. Dr.. of Labaratory. Poisonig University. Medical. School. K. Hiraki). By. Hajime. Tanimoto. Histolgical changes in rabbits with acute and chronic parathion intoxication have been examined, and the results are as follows: 1) In the rabbit with chronic parathion poisoning induced by repeated parathion injec tions, histological changes were the most remarkable in the central nervous system, and in lethal cases were of circulatory disturbances such edema, hyperemia and bleeding. 2) On the contrary, in the moderate cases with acute poisonig, the changes were not so remarkable, and a month later almost no change was observed. 3) Such changes above menthioned might be caused by circulatory disturbances due to the anticholinergic action of parathion, and again the direct action of parathion for such changes should perhaps not be neglected..
(9) パ ラ チ オ ン 中毒 に 関す る研究. 谷. Fig. 1.大. Fig.. 2.大. 脳(203)神. 脳(203)神. 経 細胞 の 急性 腫 脹. 経 細 胞 の 萎 縮. 本. 論 文. 塩基 性 亢 進. とPseudo. 附. 図. Fig.. Fig.. 1907. (1) 大 脳(203)神. 3.心(201)心. 経 細胞 の円 形腫 脹. 筋繊 維 の核 周 の浮 腫. neuronophagia. Fig. 4.肺(203)肺. 実 質 の瀰 慢 性 出 血. Fig. 5.直. 腸(203)粘. 膜 固 有 層,粘 膜 下 層,. 筋 届 に わ た る瀰 慢性 出血.
(10) 1908. 谷. 谷. Fig. 6.肝(203)肝. 本. 本. 細 胞 索 の配 列 の 乱れ 〓 肝細 胞. 一. 論 文. 附. 図. Fig. 7.腎(203)細. 原 形質 の 溷 濁,原 形質 内 の空胞 形 成,一 部肝 細 胞 の. 尿 管 上 皮 の軽 度 溷濁 腫 脹及 び 蛋 白 円柱. 原 形質 の崩 壊,変 性. Fig. 8.大. 脳(81)海. 馬回転. Fig. Fig.. Fig.. 10.肝(11)肝 萎 縮,. Glisson氏. 8.に. 細 胞 索 の 狭 少,肝. 9.大. 脳(83)海. 馬 回転. 比 べ 膠 質 細 胞 の 増 殖 が 見 られ る .. 細胞 の. 鞘 の 軽 度 円 形 細 胞 浸 潤..
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