超巨大地震を想定した津波避 難行動問題の評価・分析に関 する基礎的研究ー四万十市ー
建設システム工学科 10番 小野川 太心 指導教員 竹内 光生
研究の背景
・南海トラフでは
100~150
年周期で(M8.x)
クラスの地震が発生・次の南海地震は
30
年以内に60%
の確率 で発生すると予測されている。・
2011
年、東北地方太平洋沖地震という 超巨大地震(M9.0)
の発生従来の地震・津波規模対策及び
M8.x~M9.x
クラスの地震・津波規模対策が必要研究の目的
超巨大地震・津波を想定した避難行動 問題の課題と方法論の検証評価
・津波避難施設整備問題の現状調査
(M8.x~M9.x
対策)
稜線的避難路提案(~M8.x
対策)
避難タワー既設・現状をふまえた避難行動計画の検証
研究の進め方
研究背景・目的に沿って下田地区を選定
・避難タワー設置
・稜線的避難路整備済み
(
西南公園)
避難タワー設置事由の検証
・徒歩による避難行動計画
代替手段(車)による避難行動計画の検証
・単体行動計画
・集団行動計画
下田地区現地調査
図1 西南公園からの景色 図2 西南公園内部の景色
下田地区現地調査 その2
図4 タワーから見た公園 図3 タワー外観
西南公園 下田中学校
最短経路区分点
図5 下田地区概況
津波避難タワー
下田地区を対象とした避難行動計画作成の 手順
起点としない
起点
図6 避難起点
下田中学校 西南公園
避難最長距離 約1.2km
図
7
避難目標と避難経路単体行動での所要時間
表1. 移動手段の違いによる所要時間
下田地区の津波到達予想時間は0~5分 徒歩での避難は困難=津波避難タワー必要
車で移動すれば、避難可能
超巨大地震津波に対応可能
合流地点
最短経路区分線
公園
避難車両数 237台
図8 合流地点と避難車両数
集団での避難の現状と改善案
現状
・可能交通容量:1050台/h
(第4種都市部第1~3級の値の 平均)
・避難車両総数:237台
237台が合流地点を通過するだ けで
13.5
分かかる。改善案
避難時間を短縮する為、県道 を拡幅する案を検証3車線に拡幅した場合 4車線に拡幅した場合 可能交通容量 3750台/h 5000台/h
通過時間 3.792分 2.844分
通過時間 +避難到達点
までの時間
4.842分 3.894分
表2. 県道拡幅後の避難到達点までの時間
避難スペース 避難開始遅れ 問題
集団行動での避難の課題
県道拡幅後の時間及び集団行動での課題
まとめ
①超巨大地震対策は従来の地震規模対策(シビルミニマム)と それを超える地震規模対策に区分するべきと提案。
②従来を超える地震規模対策として、稜線的避難路の整備を 提案。現地調査を実施し、津波避難タワーと稜線的避難路 の整備済みの下田地区を抽出した。
③徒歩による避難行動計画を作成し、既設の津波避難タワー の必要性を検証した。
④超巨大地震を想定し、車による避難行動計画として単体行 動計画と集団行動計画を作成。集団行動計画を検証する
必要性を示した。
⑤本研究は、シミュレーション結果である。今後の課題として 本シミュレーションと実際の避難訓練の検証が必要である。