~10までの数の補数関係の理解から キャリア教育を考える~
数学【数と計算】
平成29年度校内研究ポスター発表資料
中学部 林 絵美
対象生徒について
Aくん(中学部2年生)
【これまでの学びの履歴(数学について)】
・ 5の補数を理解、タイル教材や指を使って10以下の数の分 解・合成、 1~2桁の加法、減法、4位数までの大小比較、
硬貨、時間、計算機・・・
【年度初めの実態】
・2桁の数の逆唱、3位数の数列(穴埋めプリント)で混乱!
・数の分解で混乱!『2は1と□』『3は1と□』…マグネットを操 作して正解するが、手順が複雑化すると混乱。
・数を数える時は、毎回1から…手順が多いので、数え間違いも 多くみられる。
対象生徒のキャリアの視点
・パレットの作成から…『かかわる』『くらす』『とりくむ』『はたらく』
【一番星】…
☆18歳になったら学園を出て新たな生活を始めたい。(本人)
☆自分でこんな道に進みたいと希望を持ってほしい。(保護者)
☆自立、社会に出るのに必要な力をつけてもらいたい。
・学びの履歴、実態から…
『試行錯誤し、納得し、わかる』体験 を丁寧に積み重ねたい!→課題に向き合う姿勢づくり
【はじめの一歩】…
・洗濯、調理、自己 選択、など生活面で の内容が多い
・10までの補数関係を身につける
・半具体物を操作しながら2位数までの加法、減法を行い、数 量関係の理解を培う
・1からの数え足し、半具体物の操作、ゆび算、補数関 係の理解の難しさ…からどう抜け出すか!?
・T先生のアドバイスから…
授業の工夫
①フラッシュカード~数を直感的に捉える!
(参考:キミヤーズの教材教具)
②両手取りボックス~
「両手でとる」=手で考え、試行錯誤し、数の分解合成を操作し ながら行うことで、補数関係の基礎を身につける!
「視覚を遮る」=認識を作りだす(頭の中で考える)ことへのステッ プを踏む!
※教師側の視点として、その子が数をどのようにとらえているのか(頭の中でどう考え ているのか)を知るヒントにも!
(参考:広島市立大州小学校倉澤教諭)
生徒の様子
フラッシュカード:
・教師とのタイムレース
・ゲーム感覚で苦手意識を軽減、毎時間取り組むこと で見通しをもつ
両手取りボックス
全てのカードを読み終えるまで
約2分 2学期末での最高タイム
32秒
5月上旬 1~7の数、一つずつ数えて両手に振り分ける 5月末 5のまとまりの積み木(缶詰)の投入、9捉えの混乱 7月 持っている積み木を利用して次の数をとる
パターン化されてきた以外の数の取り方が見られる 5以下の数について、積み木を使わずに答える 10月~ 筆算プリント(2位数の加法)へステップアップ
生徒の様子
両手取りボックス
現在見えてきた課題:
・パターンの広がりの不十分さ
・引き算の活用
(加法と減法をスムーズに往き来する)
・3と3で6
・6から1を引 くと5
・5を使った数 の構成
11の構成=10と1だけ でなく、6と5もある!…
5以下の数については、
積み木を使わず、頭の中 で考え、「2と3で5」、
「2と2で4」…など、
口頭で答える
次学習へ向けて
見えてきた課題から現在の取り組み・パターンの広がりの不十分さ
→さくらんぼ算(戦略、手立てを増やす)を使った筆算
・引き算の活用(加法と減法をスムーズに往き来する)
→サイコロゲーム(ルールカードの活用)
おわりに