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― 大阪大学とアーヘン工科大学との学術交流 ―

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生 産 と 技 術 第59巻 第1号(2007)

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わたり部局単位で活発に行われてきた.個々の研究 者レベルについても,学生の交流を含めて多くの先 生が積極的行ってきたにも関わらず,平成1 7年の 段階で大学間交流協定はもとより,学部間交流協定 も締結されていない状況であったが,平成1 7年9 月5日にアーヘン工科大学のBurkhard Rauhut学 長が来学され大学間交流協定が締結された.

アーヘン工科大学は,1 8 7 0年にプロシアのフリ ードリッヒ3世によりPolytechnical Schoolとし 大学は,研究を主導するとともに人材を育てる場

である.2 1世紀の人材は国際化に対応することが 必須であることは世界的な潮流である.ハーバード 大学やエール大学は,ほぼ全員の海外留学あるいは 海外でのインターンシップを経験させるプログラム を始めようとしている.また,ヨーロッパの中では ボローニャ

・プロセスにより,多くの学生が海外の

大学で一定の範囲の単位を取得するようになってい る.このように,高等教育を受ける学生の流動性は 急速に高まっており,現在,世界で約2 0 0万人が海 外で学び2 0 1 5年には約8 0 0万人になると推定されて いる.学生にとって魅力ある大学であり続けるため には,国際学術交流が重要となってきている.

大阪大学も留学生を世界中から募る努力を進めて いる(英語カリキュラムなど).一方,学部・大学 院の学生を短期間海外に留学させる取り組みを強め ている.たとえば,「学生交流助成(派遣)」や「学 生海外研修プログラム等助成」といった大阪大学独 自の奨学金を開始したことはその意欲の表れであ る.また,C O Eプログラムにより多くの大学院学 生が海外へ短期間留学し成果を上げている.このよ うな取り組みの流れのなかで一つの取り組みとし て,大阪大学とアーヘン工科大学の大学間交流につ いて紹介する.

大阪大学とアーヘン工科大学との交流は,長年に

― 大阪大学とアーヘン工科大学との学術交流 ―

Academic Exchange between Osaka University and RWTH Aachen University

Key Words:Academic exchange, Joint-research seminar, Aachen University

真 島 和 志

Kazushi MASHIMA 1 9 5 7年1月生

1 9 8 1年大阪大学理学部高分子学専攻修士 課程修了

現在,大阪大学大学院基礎工学研究科,

機能物質化学領域,教授,理学博士,有 機金属化学

T E L 0 6-6 8 5 0-6 2 4 5 F A X 0 6-6 8 5 0-6 2 4 5

E - m a i l:m a s h i m a @ c h e m . e s . o s a k a - u . a c . j p

図1 Burkhard Rauhut学長(Rector)・Okuda教授・

Bu¨chs教授と大阪大学からの参加者の集合写真 海 外 交 流

図2 歓迎の挨拶をされるBurkhard Rauhut学長

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生 産 と 技 術 第59巻 第1号(2007)

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最初の文字I m p e r i a l / D e l f t / E T H / A a c h e nを組み 合わせて,IDEA Leagueと称している)を組み,

学術交流並びに学生交流を推進している.

大阪大学とアーヘン工科大学の間で大学間交流協 定が締結されたが,これまで大学間交流協定は実質 を伴わないことが多かった.しかしながら,国際化 の大きなうねりの中で手をこまねいているわけにい かない状況にあり,大学間の交流を実質的に進める ことが是非とも必要である.「どうやって交流を活 発化するか」について,アーヘン工科大学側の窓口 であるO k u d a教授とBu¨c h s教授と平成1 7年の1 0月 にアーヘンにおいて話し合う機会を持った.第一段 階として,相互に交換留学生を派遣・受け入れる研 究者レベルで相互に知り合う必要があるという認識 で一致し,アーヘン工科大学において平成 1 8年5 月1 1日から2日間,これまでに交流実績のある生物 系・化学系について第1回のシンポジウムを開催し た.大阪大学から戸部義人先生,久保井亮一先生,

田谷正仁先生(以上基礎工学研究科),神戸宣明先

て設立された歴史を持っている.現在, 2 4 学部

(大学院)を擁するドイツ最大の工科大学であり,

約3万名の学生が学んでいる.学生の5 0%は工学 系であり,約 1 8%が自然科学を専攻している.ド イツ国内の評価は,いろいろな面でミュンヘン工科 大学と比較されることが多いが,非常に高い評価を 受けている大学の1つである.学部・大学院として は,工学,理学だけでなく,医学部,歯学部,人文 科学系の学部・大学院も充実している.地理的な理 由(オランダおよびベルギーに接していること)か ら国際化に熱心に取り組んでおり,現在約5千名の 海外からの留学生を受け入れている.その半数がヨ ーロッパ諸国であり,アジア諸国(中国,韓国,ト ルコ,インド,インドネシアなど)で約1/4を占 める.このようにアーヘン工科大学は,多様性と国 際性に富んだ優れた研究大学である.また,3カ国 のトップの大学(オランダのデルフト工科大学,ス イスの E T Hチューリッヒ,イギリスのI m p e r i a l College London)と研究大学連合(4つの大学の

図3 主催者を代表して挨拶されるOkuda教授

図6 歓迎レセプションで挨拶される戸部教授 図4 講演される北教授(薬学研究科)

図5 シンポジウム前日の歓迎会(市庁舎のレストランで)

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いう趣旨の挨拶があった.とにかくスタートを切る ことができたので,関係者の協力を得て,今後も実 質を伴う大学間交流を進める計画である.アーヘン 工科大学との次回のシンポジウムを平成1 9年の秋

(1 1月の予定)に大阪大学で開催することを計画し ているので興味ある方は著者まで連絡をお願いしま す.交流の内容よりも経緯を中心とした紹介になっ たが,本文が国際化の一つの取り組みの例として読 者の参考となれば幸いである.

生,三浦雅博先生,大竹久夫先生(以上工学研究科), 北 泰行先生(薬学研究科),鬼塚清孝先生(産業 科学研究所),地石雅彦氏(国際交流課,グローニ ンゲン大阪大学事務所)の1 0名の参加で開催するこ とができた.その成果として学生の交流が具体化し つつある.

シンポジウムの開催に当たり,アーヘン工科大学 学長から「特筆すべきこととして大学間交流協定締 結後,一年以内にこのようなシンポジウムが開催さ れたことであり,今後の活発な交流を期待する」と

参照

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