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機能亢進型 GNAS 変異関連疾患の実態調査に関する研究

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)) 分担研究報告書

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機能亢進型 GNAS 変異関連疾患の実態調査に関する研究 

研究代表者  長谷川奉延・慶應義塾大学医学部小児科学教室・教授            研究分担者  石井智弘・慶應義塾大学医学部小児科学教室・准教授 

研究分担者  高橋裕・神戸大学糖尿病内分泌内科学・准教授 

研究分担者  室谷浩二・神奈川県立こども医療センター内分泌代謝科・医長  研究分担者  坂元好昭・慶應義塾大学医学部形成外科教室・助教 

研究要旨 

機能亢進型 GNAS 変異関連疾患の有病率を 20 歳未満人口比で、10,000 万人に 11.7 人と 算出した。現在機能亢進型 GNAS 変異関連疾患の診療実績を解析中である。また機能亢進 型 GNAS 変異関連疾患のひとつである McCune-Albright 症候群に関する全国規模のデータ ベースを構築した。 

研究連携者 

柴田浩憲・慶應義塾大学医学部小児科学教室・助教  井原健二・日本小児内分泌学会小児疾患患者臨床情報 登録委員会・委員長 

 

A.研究目的 

様々な器官の cAMP パスウェイを介在する Gs 蛋白質を コードする遺伝子GNASに体細胞モザイク性機能亢進変 異が生じる機能亢進型 GNAS 変異関連疾患は、最重症 型である McCune-Albright 症候群(MAS)、単骨性線維 性骨異形成、機能性下垂体腺腫、自律性卵巣嚢腫、そ の他を含む。本研究では、機能亢進型 GNAS 変異関連 疾患の有病率を算出し、さらにその診療実績を明らかと することを目的とする。また McCune-Albright 症候群に関 する全国規模のデータベースを構築する。 

B.研究方法 

昨年度、機能亢進型 GNAS 変異関連疾患の実態調査

(一次調査)として日本小児内分泌学会と連携し、日本小 児内分泌学会評議員に対し、機能亢進型 GNAS 変異関 連疾患のスペクトラムに含まれる可能性がある疾患の症 例数の調査を依頼した。すなわち平成 27 年 12 月におこ なわれた日本小児内分泌学会理事会でこの一次調査を 行うことが承認され、平成 28 年 1 月に調査を実施した。こ の一次調査の結果をもとに、機能亢進型 GNAS 変異関連

疾患の有病率を算出する。なお一次調査の対象は日本 小児内分泌学会評議員 180 名であり、最終回答割合は 110/180 人:  61%であった(資料1−1  一次調査結果概 要  参照)。 

二次調査として日本小児内分泌学会と連携し、診療経 験のある評議員に調査票を送付し、診療実態を調査中 である。平成28年3月に慶應義塾大学医学部倫理委員 会の承認を得て、平成29年3月31日現在、機能亢進型 GNAS変異関連疾患のスペクトラムに含まれる可能性があ る疾患の診療実績を二次調査として行っている(資料1−

2  機能亢進型GANS変異関連疾患  疫学2次調査票  McCune-Albright症候群、資料1−3  機能亢進型GANS 変異関連疾患  疫学2次調査票  線維性骨異形成症、資 料1−4  機能亢進型GANS変異関連疾患  疫学2次調査 票  自律性機能性卵巣嚢腫  参照)。 

さらに一次調査結果をもとに、McCune-Albright 症候 群 の デ ー タ ベ ー ス を 構 築 す る 。 す な わ ち 、 McCune-Albright 症候群の患者情報を電子データ化し、

専用ノートパソコンで管理する。 

(倫理面への配慮) 

  本研究は慶應義塾大学医学部倫理委員会、および日 本小児内分泌学会の承認のもとに行った。またヘルシン キ宣言、ヒトを対象とする医学系研究に関する倫理指針 に準拠した。個人情報は連結不可能匿名化した。データ を保存するノートパソコン、バックアップ用の HD は、最小

(2)

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)

分担研究報告書

5 限の紙媒体データとともに事務室の鍵付きキャビネットに 保管した。 

 

C.研究結果

機能亢進型GNAS変異関連疾患として、2016年1月1日 現在経過観察中の症例は計162例であった(資料1−1  一次調査結果概要  参照)。現在二次調査(平成29年3 月31日現在、機能亢進型GNAS変異関連疾患のスペクト ラムに含まれる可能性がある疾患の診療実績)の結果を 解析中である。また、McCune-Albright症候群の患者情 報を電子データ化し、専用ノートパソコンに保管した。 

  D.考察 

20 歳未満人口比で、機能亢進型 GNAS 変異関連疾患 の有病率を 10,000 万人に 11.7 人(McCune-Albright 症 候群 5.0 人、単骨性線維性骨異形成 1.2 人、自律性卵巣 嚢腫 5.5 人)と算出した。 

機能亢進型 GNAS 変異関連疾患のスペクトラムに含ま れる可能性がある疾患として、McCune-Albright 症候群、

線維性骨異形成、自律性機能性卵巣嚢腫についてはそ れらの診療実績が明らかになると期待される。 

  また McCune-Albright 症候群に関する全国規模のデー タベースを初めて構築した。本研究助成終了後も、日本 小児内分泌学会小児疾患患者臨床情報登録委員会との 連携によりこのデータベースの運用を継続し、我が国に おける McCune-Albright 症候群の疫学データの質の向 上に努める予定である。

  E.結論 

今回の研究により、本邦における機能亢進型 GNAS 変 異関連疾患の有病率を 20 歳未満人口比で 10,000 万人 に 11.7 人であると初めて明らかにした。McCune-Albright 症候群に関する全国規模のデータベースを初めて構築 した。 

 

G.研究発表  1.論文発表 

(英文) 

なし 

(和文) 

なし

2.学会発表 

(英文) 

なし 

(和文) 

なし   

H.知的財産権の出願・登録状況 

(予定を含む。) 

1. 特許取得 

 

なし 

2. 実用新案登録 

 

なし  3. その他 

 

なし 

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