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「胴着と袴」

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Academic year: 2021

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 毎回女性が綺麗な振り袖と自分との関係を寄せ ているこの「着物と私」ですが、今回は少し違っ た紹介をさせていただきます。以前図書館で日本 の着物と剣道着についてのフォーラムがありまし たが、自分と着物の接点はその剣道を通してのも のです。

 剣道をするときは胴着と袴(はかま)を着用し ます。この袴は裃(かみしも)と合わせ武士達の 正装でした。大きな裃を付けた上で防具を付けた り運動することは難しいですから、現在裃をつけ るのは演舞など極限られた場合のみになりました が、袴には乗馬するため襠(まち)が深く作って あり、両足を分けて履くなど名残が今も残ってい ます。また足の動きを悟られない様に、裾の広がっ たものを着用するとも言われています。

 胴着や袴をきちんと着るのは今でもやはり難し いですが、初めて着させて貰った時の高揚感は堪 らないものでした。自分にとって胴着と袴はス イッチのような気がします。特別な衣装を纏って いるという意識があるのでしょうか。今日は体が しんどいなとか疲れたなと思っていても、いざ胴 着袴をつけて道場に入ると「よし、やるぞ!」と 気合いが入り集中できます。

 文部科学省の方針で中学生の武道必修化が始ま りました。これによって剣道に触れる人が増える のは大変喜ばしく思っています。しかし多くの学 校が体操服やジャージを着て指導するという話を

聞きます。高段位の先生方には果たしてそれで文 化を伝えられるのかと警鐘を鳴らされる方もい らっしゃいます。

 剣道の胴着や袴は多くの意味をもった装束で、

前後両面にある襞(ひだ)の一本ずつにさえも意 味が込められています。剣道の授業となるとどう しても「竹刀を持って運動する」ことに中心が置 かれるとは思いますが、是非座学も充実させこう いった装束の意味も理解し、文化を継いでいって 欲しいと思います。

きしもと まさあき(日本語学科4年次生)

着物と私(11)

「胴着と袴」

岸本 昌明

学生と図書館

参照

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