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「着物の歴史をたどってみる」

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Academic year: 2021

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日本文化と私(16)

「着物の歴史をたどってみる」

今井 幸

 皆さんはどのような場面で着物を着ますか。

七五三、卒業式、成人式、結婚式などの人生の 大きな節目の場面では、振袖や留袖、袴を着た り、夏祭りや花火大会では浴衣や甚平などを身に つけることが多いのではないでしょうか。私自身 は指で数える程度しか着物を着たことがないので すが、今回は着物の歴史を振り返って、身近に思 えて意外と知らない日本の文化を学ぼうと思いま す。

 さて、古墳時代の埴輪をみると、当時の服飾は 男女ともに上下二部式で、男性は上衣と袴、女性 は上衣と裳の姿だったことがわかります。

 また飛鳥•奈良時代の、日本の風俗が記された

『隋書倭国伝』や高松塚古墳の女性群からは、衣 服の構成が唐の意匠的な様式に似た部分が多く、

大陸の影響を強く受けていたことが伺えます。

 平安時代に入ると和風化が進み、大陸文化の面 影は薄くなりました。この頃の女性貴族は何枚も の衣服をかさね、その色彩で個性を表現した十二 単を身につけていました。

 しかし鎌倉•室町時代では、平安時代の優雅な 雰囲気は陰をひそめ、簡略化の傾向を増していき ました。この期に描かれた絵巻物の人物像をみる と、かなり身軽な服装であることがわかります。

 江戸時代ではより一層衣服の簡略化が進みまし た。前期では一枚着である小袖が庶民の間で流行 し、後期には婚礼衣装としての振袖がうまれまし た。この頃の衣服が、現代の着物のイメージの原 型となりました。

 我々が持つ和服である“着物”のイメージとは裏 腹に、現在“着物”と呼ばれている衣服とは違った 衣服を、遠い先祖たちは身につけていたようです。

 着物は、時代の移り変わりとともに、その生活 様式にあわせて変化していきました。現代では日 常的に和服を着る方は見かけなくなってしまいま したが、“ギャル浴衣”や“浴衣ドレス”などの 新しい着物文化も登場しています。これから着物 がさらにどのように進化し、どのような日本の文 化ができあがっていくのか、楽しみですね。

参考文献

☆『図説着物の歴史』 橋本澄子編    (河出書房新社 2005年)

請求記号( 383.1∥Zuse)、 資料ID(524191)

いまい さき(日本語学科4年次生)

23 学生と図書館(Good memories of your school days

参照

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