• 検索結果がありません。

氏 名 馬 嘉嘉 学 位 の 種 類 博士(政治学)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "氏 名 馬 嘉嘉 学 位 の 種 類 博士(政治学) "

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1

氏 名 馬 嘉嘉 学 位 の 種 類 博士(政治学)

報 告 番 号

甲第549号

学 位 授 与 年 月 日

2020年9月19日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則(昭和28年4月1日文部省令第9号) 第4条第 1 項該当

学 位 論 文 題 目 中華人民共和国における腐敗と反腐敗

―連続と変容の視点―

審 査 委 員 (主査) 倉田 徹(立教大学大学院法学研究科教授)

竹中 千春(立教大学大学院法学研究科教授)

松浦 正孝(立教大学大学院法学研究科教授)

菱田 雅晴(法政大学法学部教授)

(2)

2

Ⅰ.論文の内容の要旨

(1)論文の構成

本論文の構成は以下の通りである。

序章 中華人民共和国における腐敗と反腐敗研究の現状と課題 第

1

節 中国の腐敗に関する研究

1 改革開放以前の腐敗をカバーしている研究

2 改革開放後の腐敗に関する研究

2

節 中国の腐敗研究をめぐる課題—先行研究の再検討 第

3

節 中国の反腐敗に関する先行研究及び問題点 第

4

節 本稿の研究課題と研究方法

1 研究課題

2 研究方法

5

節 本稿の利用資料及び研究の制限

1 利用資料

2 研究の制限

6

節 腐敗とは何か

1 腐敗の定義に関する5

つのアプローチ

2 本稿が利用する腐敗の定義

7

節 本稿の構成と各章の概要 第Ⅰ部 中国の腐敗と反腐敗における連続性

1

章 改革開放前中国における腐敗の深刻さ―黒竜江省王守信横領事件をめぐる検証 はじめに

1

節 王守信事件を生み出した制度的要因

1 王守信横領事件の概況

2 腐敗の発生を促進する制度的要因

3 小括:腐敗の発生を促進する制度的要因

2

節 王守信事件の摘発プロセスと『人妖之間』を巡る攻防

1 王守信横領事件はいかにして摘発されたのか

2 『人妖之間』をめぐる攻防

3 小括:中国共産党が主導する反腐敗の限界

(3)

3

おわりに

2

章 改革開放後「官商」の興起―党政機関・幹部およびその家族のビジネス関与 はじめに

1

1980

年代の党政機関・幹部のビジネス関与

1 1980

年代の党政機関・幹部のビジネス関与の概況

2 ビジネスブーム・公司ブーム中での腐敗現象の典型例

2

節 党政機関・幹部のビジネス関与をもたらした要因

1 党政機関・在任幹部のビジネス関与

2 幹部の若年化と機構改革

3

節 政府の対応:公司整理

1 1985

年上海での公司整理

2 1989

年「康華」公司への整理

3 公司整理の効果の不十分とその原因

4 政策の反復と「官商」の規模

4

節 「官商」の別の展開:幹部家族のビジネス関与

1 幹部の配偶者・子どものビジネス関与

2 典型的なケース

3 なぜ幹部家族のビジネス関与が禁じられないのか

おわりに

3

章 「制度設計」を重視した反腐敗キャンペーン―1998 年の反密輸反腐敗キャンペー ンを中心に

はじめに

1

90

年代の密輸と税関腐敗

1 建国以来密輸の変容と90

年代密輸の規模

2 90

年代における密輸と腐敗の関係

2

節 密輸がもたらした影響及び反密輸反腐敗キャンペーンの直接な効果

1 関税に対する影響

2 国有企業の生産に対する影響

3

1998

年の反密輸反腐敗キャンペーンにおける制度の整備

1 1998

年の反密輸反腐敗キャンペーン

2 反密輸反腐敗における制度の整備

おわりに

第Ⅱ部 改革開放前後中国における腐敗と反腐敗の変容性

(4)

4

4

章 改革開放前後中国にける腐敗-なぜ中高レベル幹部の腐敗が増加したのか はじめに

1

節 改革開放前後経済腐敗の変容

1 改革開放以前の腐敗の状況

2 改革開放以前の異なるレベル幹部の腐敗の特徴

3 データから見た改革開放以降の腐敗状況

4 まとめ

2

節 なぜ中高レベル幹部による腐敗は増加したのか

1 毛沢東時代の腐敗:政治的成層と幹部階層化の影響

2 改革開放以降:経済的成層が支配的に

おわりに

5

章 改革開放前後中国における反腐敗—制度化と濫用の可能性 はじめに

1

節 改革開放前の政治闘争と反腐敗

1

関連概念の整理

2 改革開放前の政治闘争の方式

3 改革開放以前の反腐敗:政治運動の付属物

4 まとめ

2

節 改革開放以降:路線闘争の衰退と反腐敗の制度化

1 改革開放後路線闘争の衰退

2 改革開放後反腐敗の制度化—反腐敗機関の完備をめぐって

3

節 濫用されかねない反腐敗——「晋江偽造薬案」を例として

1 晋江偽造薬事件の発生と中紀委の調査

2 福建省の対応と公式の調査結果 3 経済犯罪の背後の権力の攻防

4 脱イデオロギーの下で濫用されかねない反腐敗

おわりに

終章 中国の腐敗と反腐敗—連続と変容の間 第

1

節 本稿の結論及びそのさらなる含意

1 本稿の結論

2 本稿の結論がもつさらなる含意

2

節 中国の腐敗・反腐敗研究への展望——さらなる研究にむけて

(5)

5

(2)論文の内容要旨

本論文は、中華人民共和国の成立から現在に至る重大な政治問題である腐敗現象と、腐敗 撲滅のための政府の反腐敗の政策について、各時代における事例の研究を通じてその特徴 を明らかにし、そこに存在する連続性と変容の実態を分析することを目的としている。

一般的に、 中国では

1978

年の改革開放政策の採用後、市場経済の導入が進むことに伴い、

政治腐敗が激化してきたと論じられてきた。本論文はそのような主張に疑問を投げかけ、中 国の政治腐敗には政治・経済状況の変化に伴う変容がありつつも、改革開放前後を通じた連 続性があるのではないかとの問題意識から研究を展開している。

本論文は序章・終章のほか、第

1

章から第

3

章までを「第Ⅰ部 中国の腐敗と反腐敗にお ける連続性」として、改革・開放の前後の

3

つの時期における腐敗現象とそれへの対策の特 徴を仔細に分析することによって、主に改革・開放前後における中国の腐敗と反腐敗の連続 性を浮かび上がらせている。

1

章「改革開放前の中国における腐敗の深刻さ―黒竜江省王守信横領事件をめぐる検 証」では、1978 年に摘発された黒竜江省の燃料を扱う国有企業で幹部を務めていた王守信 による横領事件を事例として研究を行った。文化大革命期に台頭し、黒竜江省賓県の燃料企 業を実質的に支配していた王守信は、石炭の横流しで距離を得ていたが、毛沢東死後の「四 人組」打倒の政治運動の一環として行われた摘発によって罪に問われ、最終的には死刑とな った。この事例を踏まえ本論文では、改革開放が始まる前においても、所有関係が曖昧でモ ラルハザードを引き起こしやすい上、官僚機構が人身の従属を生む国有企業のあり方、社会 主義の慢性的な売り手市場の経済状況である「不足の経済」をコネクションで補う誘因とい った、腐敗を引き起こす制度的要因があったことを指摘する。これにより、本論文は多くの 論者による「腐敗は改革開放に伴って深刻になったが、改革開放以前は少なかった」という 見方は不適切であると論ずる。第

1

章では引き続き、王守信横領事件に対する摘発過程か ら、反腐敗についても分析している。王守信の摘発は大規模な政治キャンペーンの結果であ り、また、政敵による告発という偶然にも左右されたものであったこと、また、制度的問題 を指摘したジャーナリスト・劉賓雁の主張は中央で退けられたことを論じ、本論文は改革開 放以前における反腐敗は制度化が進んでいなかったと論じた。

2

章「改革開放後の『官商』の興起―党政機関・幹部およびその家族のビジネス関与」

では、改革開放に伴い生じてきた幹部によるビジネスへの関与という問題に着目する。

1980

年代の腐敗に関する既存研究のほとんどは、計画経済内の価格と市場における価格という

2

つの価格が存在した「価格双軌制」を背景として、物資を横流しして利鞘を得る「官倒(官 僚ブローカー) 」に注目してきた。しかし、周知のように、

1990

年代前半には、中国の市場 経済の発展と価格改革の進展に伴い、 「価格双軌制」と「官倒」の現象は消えていったが、

中国の腐敗は減少したどころか、寧ろ増加する傾向を示した。それゆえ、第

2

章は、1980

年代の腐敗を観察する際に、 「官倒」という現象を引き起こした土台の一部、即ち、党と政

(6)

6

府の機関・幹部及びその家族のビジネス関与について、より注意を払う必要があると主張し た。官吏の待遇が劣ったことや、文革後の若者の社会復帰などにより、官吏がビジネスに関 与する「官商」は、取り締まりを受けても消滅しなかった。本論文では、1990 年代の腐敗 の原因とされた中国の「官」と「商」の間の結託関係の起源は、早くも

1980

年代には存在 していたと論じた。

3

章「 『制度設計』を重視した反腐敗キャンペーン―1998 年の反密輸反腐敗キャンペ ーンを中心に」では、中華人民共和国史上最悪の密輸事件と言われた「アモイ遠華密輸事件」

を受けて、1990 年代末期に江沢民と朱鎔基によって開始された大規模な反密輸反腐敗キャ ンペーンを取り上げ、中国の「運動型強力摘発」における「制度設計」を考察した。従来の 中国の反腐敗の取り組みは、政治キャンペーンに終わることが多く、それが中国の反腐敗が 芳しい成果を挙げることのできない主たる理由と先行研究において説明されてきたが、本 論文では反密輸キャンペーンが実際には軍・武装警察・警察・裁判所・検察によるビジネス 活動の禁止や、税関と密輸摘発体制の改革などといった腐敗を防ぐための制度的な取り組 みという側面を持っていたことを論証し、現実に関税収入の増加という効果ももたらされ ていたと指摘した。

4

章と第

5

章は「第Ⅱ部 改革開放前後中国の腐敗と反腐敗の変容」として、腐敗と 反腐敗のそれぞれについて改革開放前後において何が変わったのかを考察している。

4

章 「改革開放前後における中国の腐敗-なぜ中高レベル幹部の腐敗が増加したのか」

では、末端(基層)レベルと中級・高級レベルのそれぞれの幹部による腐敗の深刻さの変化 を詳細に検討することを通じて、改革開放前後の中国における腐敗の変化を分析している。

本論文は、既存の研究のほとんどが、腐敗を中国社会において均一な存在として単純化して おり、それには明らかに重大な問題があると考えられると主張する。本論文の分析に拠れば、

基層レベル幹部の腐敗は、改革開放前にすでに普遍的に存在していた一方、中高レベルの幹 部の腐敗は、改革開放以降に次第に深刻化していったという。その原因については、改革開 放以前は中国の基層幹部がかなり貧しかった一方、中高層幹部は現金収入以外の様々な特 権を与えられて裕福に生活していたため、腐敗に手を染める必要がなったのに対し、改革開 放によって中国社会に大きな変化が生じ、社会における幹部の地位が相対的に大きく低下 したしたことを本論文は主張する。社会において市場経済化の波に乗って富と名声を得る 者が続出する中で、共産党と政府の幹部は特権を失って没落した。この「相対的剥奪感」が、

中高レベル幹部が腐敗に手を染めた原因であると本論文は主張している。

5

章「改革開放前後の中国における反腐敗」では、改革開放前後における政府の反腐敗

の取り組み変容を考察した。本論文の分析によれば、その間反腐敗は徐々に制度化されてき

た。改革開放前の反腐敗は、通常は運動型反腐敗であり、かつイデオロギーをめぐる政治闘

争の付属物として存在したものに過ぎなかった。一方、1980 年代になると、改革開放後に

毛沢東時代の路線闘争が衰微したことにより、反腐敗は制度化されて行った。しかし、

1985

年に明らかになった「晋江偽造薬事件」のように、制度化されつつある反腐敗が濫用されて

(7)

7

福建省のトップを追い落とすために利用された事例も生じており、こういった事例のゆえ に、中国の反腐敗の取り組みは政治闘争の一環であるとの説明がしばしばなされると本論 文は主張する。

終章では、本論文の内容をまとめて結論を導き、改革開放前後の中国における腐敗とその 変化の政治的含意をさらに分析し、中国の腐敗・反腐敗研究の方向を展望した。特に、本論 文が参照する最も重要な先行研究である、呂暁波による腐敗の原因の「組織的インボリュー ション」仮説について、本論文はここで詳細に検討を加えている。改革開放前の腐敗は、革 命当初の共産党組織が徐々に正統な発展を遂げることができなくなったことで大躍進の時 期に始まったもので、軽微な腐敗であったとの呂暁波の主張に対し、本論文は腐敗の起源が 中華人民共和国建国前にまでさかのぼれるものであり、また、腐敗が軽微に見えたことは、

実際には摘発されていない隠れた腐敗(発覚しない割合、すなわち「腐敗暗数」は

8

割から

9

割にものぼると推計されているという)が大量に存在していることを呂暁波が看過してい

た可能性を指摘した。本論文は、毛沢東時代の幹部の特権と、改革開放後の幹部による腐敗

に相通ずるものがある可能性を指摘して、中国の腐敗・反腐敗の連続性と変容を示唆して結

ばれている。

(8)

8

Ⅱ.論文審査の結果の要旨

(1)論文の特徴

本論文は、中国政治の極めて重大な問題でありながら、これまでにまとまった研究が極め て乏しかった政治腐敗の問題について、中華人民共和国の成立後の歴史を通して説明する ことを試みたものである。

腐敗についての研究が乏しい理由としては、資料的な困難と方法論的な困難が存在する と言えよう。資料の面では、中国政治全般について言える公式情報の欠乏や信頼性の低さと いった問題に加え、本論文が指摘しているように、政治腐敗は当然秘密裏に行われる行為で あり、大部分が事件化していないと考えられることから、中でも一層困難な研究テーマとな らざるを得ない。本論文はそうした困難を、新聞記事や検察・裁判所等の統計などの断片的 な情報の根気強い収集に加え、ルポ作品や検挙された腐敗幹部の供述の記録などといった 資料や、必ずしも政治腐敗を直接に論じたものに限らない統計などの背景資料を幅広く利 用し、これを組み合わせて中国の政治社会のマクロな状況を立体的に論じた一方、各章に詳 細な事例研究を盛り込み、異なる時期の中国の腐敗のあり方についての丁寧な考察を行っ た。

方法論的な困難は、まず上記のような資料的困難から派生する問題がある。加えて、中国 が社会主義の計画経済から市場経済へと移行する過程で、配給制や公定価格制から市場価 格へという尺度の変化も生じている。さらに、急速な経済成長という条件の中で社会の変化 は早く、このため、中華人民共和国成立以来の政治腐敗の構造を総括的に説明する理論は、

これまでもあまり構築されてこなかった。なかんずく、多くの議論は市場経済導入以前の計 画経済下での腐敗については看過しがちであり、市場の誘因がないとの理由から計画経済 下では腐敗は軽微であったと結論づけていた。本論文はまず、先行研究のレビューの上に、

腐敗を「個人または組織が、私益のために、公的職務の義務から逸脱する行為」と定義する ことで、経済システムの変化があっても一貫して腐敗を説明できる枠組みを設定した上で、

上記のような複数の資料を組み合わせることで、時期を問わず一貫して下級幹部の腐敗が 深刻であったのに対し、計画経済下での幹部の特権的待遇が、市場経済化に伴ってどんどん 褪色していったことから、改革開放後には腐敗が増加したとの印象がもたらされたと論じ た。

こうして、多様な資料と研究方法を縦横に組み合わせることによって、本論文は様々な定 説あるいは一般的な理解に基づく中国の政治腐敗の像に果敢に挑戦した。

(2)論文の評価

上記(1)で述べたような努力とその成果には高い評価が与えられるべきである一方、本論

文は以下のような改善の余地を残していることも否定できない。

(9)

9

まず、事例や統計から全体像を論じる際の論証の仕方に若干の危うさを残している。各章 で扱われているのは、特定の時期の中国の特定の地方で発生した腐敗事件や政府の反腐敗 の取り組みの事例である。無論、資料・情報の制約により、本論文がアクセス可能な事例を 慎重に選択した上で、丁寧に多角的な情報を収集して分析していることは高く評価すべき である。しかし、この方法では、広大で地方の多様性が極めて大きい中国の政治腐敗の態様 を、特殊な事例によって一概に論じてしまっている可能性を排除できない。特に、全体像が 掌握しにくいという条件の下では、本論文が取り組んだ一つの問題である腐敗が「多かった」

あるいは「少なかった」ということを論断するには、本論文が提示した証拠には弱さが残る。

したがって、こうした個別の事例研究をつなぎ合わせる方法が、本論文の副題にもある腐 敗の「連続性と変容」を的確に描出できているかという点にいささか疑問を残す。連続性や 変容を論じるためには的確な時代区分が必要であるが、本論文は第

1

章から第

3

章の事例 研究において、1970 年代・1980 年代・1990 年代からそれぞれかなり質の異なる腐敗現象 を取り上げて詳述したものの、それぞれの事例の間を地理的・時間的に埋める情報が欠乏し ている。最も多用されているのが改革開放の前後という

2

つの時期区分であるが、改革開 放という語の使用開始時期が同政策の開始よりも数年遅れていたことが近年の研究で示さ れているなど、改革開放自体が漸進的で地域ごとに多様に進展したことは周知の通りであ り、本論文において「改革開放前」と「後」がいつを指すのかなども不明瞭である。

こうした事例研究と全体像の間の距離を埋めるものは、現代中国の政治・経済に関する豊 富な先行研究の数々である。筆者は参考文献に多数の日本語・中国語・英語による現代中国 の政治経済に関する研究業績を挙げているように、腐敗の事例の背後にある当時の中国の 文脈には十分目を配っていたはずであるが、これらを利用してより一般的な中国の政治史 を描出し、それとの対話の下にこうした事例研究を位置づける作業をより丁寧に行ってい たならば、序章における先行研究への疑問の提起と、終章での独自の理論の提起のいずれに おいても、より説得力が増したであろう。

そして、政治・経済の状況への配慮に比して、メディアや世論などの要因への言及が乏し いことが惜しまれる。腐敗と反腐敗は、その性質において一般的な国民(庶民)感情への訴 求という要素が大きいと考えられる。他方、同時に、中国において事実上全て国営であるメ ディアは、政治の意向を反映する指標でもある。このことから、政治権力がメディアをどう 動かしたのかという機能の問題、また一般の人々が腐敗をどう捉えたのかという問題にも、

配慮を施すべきであった。

しかし、これらの点に不満を残しつつも、各事例の研究の斬新さ・丁寧さとその視角・方

法の独自性において、本論文は現時点において非常に高く評価されるべきであり、かつ将来

にわたって中国の政治腐敗の研究に貢献できる基礎的な成果を挙げたと考えられる。

参照

関連したドキュメント

氏名 学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目

学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目

氏名 学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目

氏名 学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目

学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件

氏名 小越康宏 生年月日 本籍 学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目..

製造業種における Operational Technology(OT)領域の Digital

太宰治は誰でも楽しめることを保証すると同時に、自分の文学の追求を放棄していませ