• 検索結果がありません。

身体 障害者福祉法 の制定過程

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "身体 障害者福祉法 の制定過程"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

37

身体 障害者福祉法 の制定過程

そ の2

矢 嶋 里 絵

〔 要 約 〕

そ の1(東 京 都 立 大 学 人 文 学 部 人 文 学 報281号)で は 、1949年 身 体 障 害 者 福 祉 法(昭 和24年12月26日 法 律 第283号 、 以 下 「49年 法 」 と い う)が 制 定 さ れ る に 至 っ た 経 緯 に つ い て 述 べ た 。 こ れ に つ づ き本 稿 で は 、 論 点 を 検 討 す る こ と に よ り49年 法 の 特 徴 お よ び 問 題 点 を 明 ら か に す る 。

〔キ ー ワ ー ド〕

障 害 者 、 障 害 者 福 祉 、身 体 障 害 者 、身 体 障 害 者 福 祉 、 更 生 、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン

目次

は じめ に

■⊥9臼Q)﹂4

49年 法 と現 行 法 との比 較 制 定 当 時 の 障 害 者 の状 況

法 制 定 ま で の 経 緯(人 文 学 報281号) 49年 法 の 論 点

(1)法 の 目 的

(2)身 体 障 害 者 の 範 囲 (3)国 家 責 任

(4)ア メ リ カ 法 と の 関 連 (5)施 策 の 一 貫 性

(6)制 定 に よ る 変 化

さ い ご に (以 上 本 号)

(2)

38 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

449年 法 の 論 点

本 法 案 が 身 体 障 害 者 福 祉 法 制 定 推 進 委 員 会 で 討 議 さ れ た 際 に 、 問 題 と な っ た 点 及 び そ の結 論 は 、表1に 整 理 した と お りで あ る 。 こ れ を ふ ま え て 本 章 で は 、49 年 法 の 特 徴 を 理 解 す る上 で 特 に重 要 と思 わ れ る点 す な わ ち 、(1)法 の 目 的 、(2)

身 体 障 害 者 の 範 囲 、(3)国 家 責 任 、(4)ア メ リカ法 と の 関 連 、(5)施 策 の一 貫 性 、 (6)制 定 に よ る 変 化 を 論 点 と して と り あ げ 、 検 討 を 加 え た い 。

表1身 体障害者福祉法制定推進委員会 における問題点 と結論

①保護 法 とす るか更生 法 とす るか。

→更生 法 を基本 的性格 と し、 その更生 に必要 な限度 にお いて特別 な保護 を行 う。

②対 象 を如何 にとるか。

→視 力障害 、聴 力障害 、言 語機能 の障害、肢体不 自由(肢 切 断を含 む)、 中枢神経機能 障害 の5種 にとどめ、結 核 、精 神障害 につ いては、法 の施行状 況 をみて将来逐次 包含す る。

③対 象 の年齢 的限界 を如何 にす るか。

→18歳 未 満の者 に対 しては児童 福祉法 との競 合 を避 けて これ を除外 し、高 年齢者 で障害 を有 す る者 につ いて は画一 的 に限定 せず必要 に応 じて対象 とす る。

④職 業補導行 政、 医療 行政 との統一調整 を如何 にす るか。

一 →現 行 の職 業補 導行 政 、医療 行 政 に原則 と して変革 を加 え ず、協 力 関係 を密接 な ら しめ

る 。

⑤行 政体 系を如何 にす るか。

…・ 主 と して都道 府県知 事 に対 す る国の機 関委任事務 の形式 を と り、実際 の行政 は殆 ど都道 府 県 中 心 と す る 。

⑥生 活困窮障害 者 に対 す る生 活費支給 につ いて生活保 護法 との関係。

→生 活 に困窮 す る身体 障害者 につ いては、従来 どお り生 活保 護法 に基づ き生 活費を支給す

る 。

⑦更生 の究極 目的 であ る職場 開拓 を如何 にす るか。

→一般 の職業安 定行政 の範囲 内 において可 能 な限 りの協力 を得 る。

⑧更生 資金 の給 貸与 問題 。

→本法 には規定 せず 、主 と して国民 金融公庫委託 で運営 されて いる生 業資金貸 出制度 等 の 利用 を考慮す る。

⑨施設 を如何 に定 め るか。

→各種 の収容 、訓練施 設及 び義肢等製 作施設等 を中心 と し、重度 の障害 者 を永久 的に収 容 す る 施 設 や 住 居 提 供 的 な 施 設 は 含 ま な い')。

⑩私 的社 会事 業 との関連 を如何 にす るか。

→具体 的規 定 をおかず 、当分 の 間、一 定種類の施設 につ いてのみ届 出制 を とり指導監督 を

行 う 。

(松 本[1951‑a,1954]よ り 作 成)

(3)

身 体 障害 者 福祉 法 の 制定 過程 39

(1)法 の 目 的

第1条 が 「こ の 法 律 は 、身 体 障 害 者 の甦 を 援 助 し、 そ の甦 の た め に 必 要 な 保 護 を 行 い 、 もつ て 身 体 障 害 者 の 幅 阯 を 図 る こ と を 目 的 と す る 」(下 線 、 筆 者)

と定 め た こ と 、 ま た 、 表1の ① か ら明 らか な よ うに 、本 法 は 身 体 に 障 害 を 有 す る 人 々 の 「更 生 」 を 目 的 とす る。 「労 働 年 令 に あ り乍 ら一 定 の 障 害 の た あ に十 分 そ の 労 働 能 力 を 発 揮 す る こ と の で き な い 者 に 、 必 要 な … 物 品 を 交 付 した り必 要 な 訓 練 指 導 等 を 與 え た り して 、 一 般 人 に 較 べ て そ の 鋏 損 部 分 の 補 充 を 行 う程 度 に 止 め2)」 る と い う認 識 の 下 に 、 障 害 に よ る職 業 能 力 の 損 傷 を 補 い 障 害 者 の 自 力 に よ る 更 生 を 援 護 す る こ と を 原 則 と し、 保 護 は 更 生 に 必 要 な 限 り で 行 わ れ る も の と し た 。

な お 、1960(昭 和35)年 に 制 定 さ れ た 精 神 薄 弱 者 福 祉 法(昭 和35年3月31 日法 律 第37号)は 、 「こ の 法 律 は 、 精 神 薄 弱 者 に 対 し、 そ の 更 生 を 援 助 す る と と もに 必 要 な 保 護 を 行 な い 、 もつ て 精 神 薄 弱 者 の 福 祉 を 図 る こ と を 目 的 とす る」

(第1条)と 定 め て い る。 「更 生 の 可能 な者 に対 して は更 生 に 必 要 な 援 助 を 行 な う と共 に重 度 の 精 神 薄 弱 者 の 如 く更 生 の 期 待 で き な い 者 に 対 して は 必 要 な 保 護 を 行 な う等 更 生 の 援 助 と 保 護 を 併 列 的 に行 うべ き3)」(下 線 、 筆 者)と して い る 点

で 、 身 体 障 害 者 福 祉 法 と は異 な る 。

1)ま ず 、 法 の 目 的 に か ん す る 国 会 で の 審 議 状 況 を み て み よ う 。

た と え ば 、1949(昭 和24)年11月25日 の 厚 生 委 員 会 合 同 審 査 会 で 、 岡 良 一 衆 議 院 議 員(日 本 社 会 党)が 次 の 発 言 を して い る 。

身 体 障害者 の幅 祉法 案 とい うには非常 に物足 らな い感 じが い たす の で あ ります 。

・ この 法案 自体 が本 当 に 自立 し得 る可 能 性 の あ る者 を 対象 と して 、彼 らに対 し

て、或 いは職業 を與 え る、 その他 の措置 を講 じて 自活 の能 力 を助長 しよ うと、 こ

うい う と こ ろに こ の法 案 が 概 ね 重 点 を置 い て お る よ うで あ り ま して 、 と こ ろが 身

体 障害 者 の場合 には、や は りこの障害者 で あ るため に、極 めて精 神 的 に も又文 化

的 に も恵 まれて いない、 そ うい う精神 的な、或 い は文化 的 な方面 に対 す る この保

護 を も全 うす るこ とに よ って幅 祉 とい う文字 をその ま まにい ろいろな政策 の上 を

通 じて本 当に この幅祉 にな ると、 こうい うよ うな建前 の下 にあ るべ きが本 当 だ と

(4)

40 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15>1999.3

思 うのです が、 ど うもこの法案 を通 じて見 て、 そ うい う点で物足 らない感 じが い た して仕方 が ないので あ ります。

こ れ に 対 して 見 解 を 求 め られ た 黒 木 利 克 社 会 局 更 生 課 長 は 、

・ ・ 理想 と して は…国 の責 任 において傷疲者 の保護 更生 は一 元的 に 、一貫 的 にや る の だ とい う体 制 を取 りた いの であ ります るけれ ど も、現在 の各省 の権 限の関係 か

ら先程 申 しま した よ り(マ マ)な 程度 しか各省 との折合 が付か なか った た め に 、 本 法 の カ バ ー す る 分 野 を 限 定 した と 答 弁 して い る。

ま た 、 伊 藤 憲 一 衆 議 院 議 員(日 本 共 産 党)は 、 「す べ て 身 体 障 害 者 は 、 自 ら進 ん で そ の 障 害 を 克 服 し、 す み や か に 社 会 経 済 活 動 に 参 與 す る こ と が で き る よ う

に努 め な け れ ば な ら な い 」 とす る 第2条(更 生 へ の 努 力)に つ い て 、

これ は軍 な る御説教 です。実 際身 体障害 者 のた めに国の支 出、つ ま り金 を出す よ うな こ とを しな いで、法律 で以 て御 説教 す るなん て馬鹿気 た話 はな いと思 う。

と 、 経 済 的 裏 づ け の 無 い ま ま に 一 方 的 に 障 害 者 に 対 して 努 力 義 務 を課 す こ と に 疑 問 を 呈 して い る 。

こ れ に つ い て 黒 木 は 、

・ ・ 身 体障害者 の00な る保護、或 いは軍 に身体 障害者 の経 済的 問題 を解決 して上 げ る とい うので はな くして、身体 障害者 の 中に持 った力 を発見 し、或 いはその能 力 を十 分 に発揮 せ しめ るよ うに協 力す る、援助 す る とい うこ とを建前 に して お りま す ので、 こうい う規定 を置 い たの で ござい ます。

と説 明 して い る 。

さ ら に 同 年]̲1月28日 の 衆 議 院 厚 生 委 員 会 で も、 前 出 の 岡 議 員 は 、

・ ・ 幅祉 とい う以 上 は、いわ ゆる総合 的 な人権 の保 障 とい う ものが基 本 にな らね ば

な らな い と思 います。 いわば生活権 と同時 に文化 を享受 す る権利 を も保 障す る と

い う、 そ う したお お らかな 目標 が打 出 され なければ、真 の幅 祉 の法案 た り得 ない

と思 うの で あ ります 。 ま こ と に残 念 な こ と に は、 本 法 案 は職 業 能 力 を持 って い る

者 に対 して、 これを助長 し、 その生 活 の 自立 化 をはか る とい うと ころ に、強 く力

点が 置かれて お ります ので、 その点 は私 ど もはあ くまで も文 化を享受す る権 利 を

も保障す るとい うところに まで、今 後 この法案 を発展 せ しめな けれ ばなる まい と

考 え ておる次 第 であ ります。

(5)

身 体障 害者 福 祉 法 の制 定過 程 41

と述 べ 、 同 じ く前 出 の 伊 藤 議 員 も第1条 と 第2条 と の 関 係 に つ い て

・ これは身体 障害者の幅 趾 を 目的 と しなが ら 、現状 において は実 際上、 これ らの 身体 障害 の人 々に自活 を させ る ことを 目的 と してい るよ うな結果 に な ってい るの であ りますが、身体 障害者 は本 来、社 会保 障制度 な どを確立 いた しま して、 生活 は一 応国家 が保障 し、 しか る後 これ らの人 々が国家社会 の ため に貢献 す る ことに 対 して、社会的 な奉仕 を與 え る とい うふ うにす るのが 当然

な の に 、

1人 当 り100円 ない し170円 とい う予算 しか 出 さな いで、不幸 な人 々に対 して お説 教 す るよ うな結 果 にな って お ります。

と述 べ 、 そ の 問 題 性 を 指 摘 して い る。

以 上 の よ う な 批 判 や 問 題 の 指 摘 が な さ れ た が 、結 局 は 「現 下 の 社 会 情 勢 下 、 身 体 障 害 者 が そ の 障 害 の 故 に 、 や や もす れ ば 正 常 な る 更 生 意 欲 を 失 い 、 不 健 全 な る 生 活 に 陥 り易 い の で そ の 更 生 意 欲 を 喚 起 し、 残 存 能 力 を 活 用 す る こ と に よ り 速 や か に 社 会 に 復 帰 さ せ る た め の 援 助 と保 護 を 行 お う と す る も の で あ っ て 、 こ れ は単 な る 同 情 的 慈 恵 で は な く、 又 、 当 然 の 補 償 若 し く は特 権 と して 与 え る も の で は な い 」(「身 体 障 害 者 福 祉 法 の 施 行 に 関 す る 件 」 昭 和25年4月1日 厚 生 省 発 社 第28号)と い う趣 旨 に した が い 、49年 法 は更 生 法 た る性 格 を も っ て 成 立 し た の で あ る4)。

2)で は 、 本 法 の 目 的 と す る 「更 生 」 と は 何 な の で あ ろ う か 。

第2条 の 文 言 か ら して 、 更 生 と は 「自 ら進 ん で そ の 障 害 を 克 服 し、 す み や か に 社 会 経 済 活 動 に 参 與 す る こ と」 で あ る 。 そ の た め に 「職 業 能 力 が 残 存 し職 業 的 更 生 の 可 能 性 が あ る身 体 障 害 者J>」 に 対 し、 「そ れ ぞ れ の 能 力 損 傷 に 対 す る 技 術 補 充6)」 の 援 助 を 行 い 、 「一 定 の 職 業 に つ け る こ と7)」 が 重 要 と され る 。

こ の49年 法 に お け る 更 生 に っ い て 、 上 田 はrr人 権 の 回 復 』 と い う本 来 的 な 意 味 よ りは 、 む しろ技 術 的 に 狭 め られ た 意 味 で と らえ られ 、 実 際 の 運 用 上 で は 、

… 経 済 的 自立8)」 を 重 視 す る も の で あ り

、 そ の た め 、 法 自 体 も 「福 祉 を 名 乗 り な

が ら実 は 更 生 を 目 的 とす る法 で あ り、そ の 更 生 は 『全 人 間 的 復 権 』 で は な く、 『経

済 的 自立 』 に 綾 小 化 さ れ9)」 た もの で 、 ま さ に 「『福 祉 』 の な い 『更 生 』10)」と評

(6)

42 人 文 学 報Na300(社 会 福 祉 学15)1999.3

し て お り 、 筆 者 も こ れ に 同 意 す る 。

本 法 で 用 い る 更 生 は 、 黒 木 に よ れ ば ア メ リ カ のrehabilitationを 昭 和20年 代 初 頭 、 邦 訳 し た も の と さ れ る11)。 が し か し 、 わ が 国 の 更 生 と ア メ リ カ の rehabilitationと の 間 に は 、 そ の 解 釈 ・用 法 に お い て 違 い が あ る よ う に 思 わ れ

るQ

当 時 、 ア メ リ カ で 、rehabilitationは い か な る 定 義 を 与 え ら れ て い た の で あ ろ う か 。1949年 に 厚 生 省 ・ 日 本 杜 会 事 業 專 門 学 校 共 同 主 催 に よ り 東 京 で 開 催 さ れ た 都 道 府 県 民 生 部 関 係 職 員 を 対 象 と す る 現 任 教 育 講 習 会 の 資 料12)に よ れ ば 、 総 司 令 部 公 衆 衛 生 福 祉 局 更 生 お よ び 組 織 係 で あ っ たFerdinandMicklautzは 、 rehabilitationに つ い て 、"restorationofthehandicappedtothefullest

physical,mental,social,vocationalandeconomicusefullnessofwhich

theyarecapable13>"「thehandicappedl4)が 肉 体 的 に も 、 精 神 的 に も 、 社 会 的 に も 、 職 業 的 に も 、 経 済 的 的(マ マ)に も 完 全 に 役 立 つ こ と が で き る 様 な 状 態 にthehandicappedを 復 帰 さ せ る こ と'5)」 と 定 義 し て い る 。

こ の よ う に 、 ア メ リ カ のrehabilitationは 、thehandicappedが 本 来 有 す る 、 職 業 的 ・経 済 的 の み な ら ず 、 広 く 肉 体 的 ・精 神 的 ・社 会 的 な 有 用 性 を 完 全 に 回 復 さ せ る こ と を 意 味 す る も の と と ら え ら れ て お り 、 さ き に み た 日 本 の 「更 生 イ コ ー ル 職 業 的 自 立 」 と い っ た 部 分 的 把 握 と は 大 き く 異 な る 。

要 す る に 、 日 本 に お い て は 福 祉 を 法 律 の 名 称 お よ び 第1条 の 目 的 に 掲 げ な が ら 、 実 際 の 運 用 上 は 更 生 を 強 調 し 、 し か も そ の 更 生 は 、 ア メ リ カ に お け る 広 義 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン で は な く 、 そ の 一 部 を 構 成 す る 盤 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の 意

味 で 用 い た の で あ る(下 線 、 筆 者)。

こ れ は 、49年 法 が 範 と し た ア メ リ カ の1943年 職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 法 第 10条 のvocationalrehabilitationの 定 義"anyservicesnecessaryto

renderadisabledindividualfittoengageinaremunerativeoccupation"

(障 害 者 を 有 償 の 職 業 に 従 事 す る に 適 し た 状 態 と す る た め に 必 要 な サ ー ビ ス 、 筆 者 仮 訳)と ほ ぼ 同 義 に 、 更 生 が 解 釈 さ れ て い る こ と か ら わ か る 。

し た が っ て 、 ア メ リ カ の 広i義 のrehabilitationと 日 本 の 更 生 と で は 、 そ の 対

象 者 も 異 な る 。 ア メ リ カ のrehabilitationの 対 象 と な るthehandicappedは 、

(7)

身体 障害 者 福 祉法 の制定 過 程 43

"tYiose

whobyreasonofaphysicalormentaldisabilityareprevented fromrealizingthefullestphysical,mental,social,vocational,or

economicusefulnessofwhichtheyarecapable16)"「 肉 体 的 或 は 精 神 的 障 害17)の 理 由 に よ り 、 肉 体 的 、 精 神 的 、 社 会 的 、 職 業 的 、 経 済 的 に 完 全 に 役 立 ち 得 る に も 拘 わ ら ず そ れ が 妨 げ ら れ て い る も の'8)」 を い う の で あ っ て 、 前 述 の 49年 法 の 更 生 の 対 象 で あ る 「職 業 能 力 が 残 存 し 職 業 的 更 生 の 可 能 性 が あ る 身 体

障 害 者 」 の よ う に 、 き わ め て 特 定 の 者 に 限 定 す る も の で は な い 。

3)も っ と も、上 記 のrehabilitationと 更 生 と の 違 い や 障 害 者 保 護 施 策 の 必 要 性 に対 す る 認 識 が 、 日本 に お い て皆 無 だ っ た と い う わ け で は な い 。 黒 木 はrrリ

ハ ビ リテ ー シ ョ ン』 の 本 義 で あ る身 体 障 害 者 の 医 学 的 、 心 理 学 的 及 び 社 会 的 回 復 と い う こ と に つ い て 、 医 学 的 回 復 に の み 考 慮 が 払 わ れ 、 これ ら3部 門 の チ ー ム ワ ー ク こ そ 最 も肝 要 な は ず な の に 、最 後 の2部 門 に十 分 な 予 算 的 措 置 す ら と られ な か っ た19)」 と述 べ て お り、 この 言 葉 か ら して 当 時 の 行 政 官 僚 の 苦 慮 の 程 が 伺 わ れ る 。 そ うで あ りな が ら も 、 当 時 、 ほ と ん ど無 策 の 状 態 に あ っ た 戦 争 に よ る遺 族 や 未 亡 人 、 老 衰 者 、 浮 浪 者 等 と の バ ラ ン ス を 考 慮 して 、 障 害 者 の み を 保 護 施 策 の 対 象 とす る こ と は で き な か った の で あ る20>。

4)1951年 に 身 体 障 害 者 福 祉 法 は一 部 改 正 さ れ 、 第4条 の 身 体 障 害 者 の 定 義 か ら 「職 業 能 力 の 損 傷 」を 削 除 す る 旨 の 改 正 が な され た21)。 しか し、だ か ら と い っ て 「本 法 の 対 象 に つ い て 、 何 等 実 質 的 な 変 更 を も た らす も の で は な い 。 な お 例 え ば 老 衰 に よ る 障 害 を 有 す る者 で あ っ て 更 生 の 可 能 性 の 殆 ど な い も の 等 が 本 法 の 目 的 、 主 旨 等 か ら判 断 して 対 象 た り得 な い こ と は 従 前 通 りで あ る 」(「 身 体 障 害 者 福 祉 法 の 一 部 を 改 正 す る法 律 の施 行 に 関 す る 件 」 昭 和26年 ユ0月8日 厚 生 省 発 社 第89号)と さ れ た よ う に 、 更 生 を め ぐ る 解 釈 の 変 更 は 、 こ の 時 点 に お い て

も無 か っ た の で あ る。

(2)身 体 障 害 者 の 範 囲

1)本 法 は 「わ が国 の法律 で明確 に障害 者概 念 を規 定 した」最 初 の もの で あ る22)。

(8)

44 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

第4条 は 「この法 律 にお い て 、r身 体 障害 者 』 とは、別 表 に掲 げ る身体 上 の 障害 の た め職 業 能 力 が損 傷 され て い る18歳 以 上 の者 で あ って、都 道 府 県 知事 か ら身 体 障害 者 手 帳 の交 付 を受 けた もの を い う」 と し、 別表 に よ って 、視 力 障 害 ・聴 力 障害 ・言 語 機 能 障害 ・肢 切 断 又 は肢 体 不 自由 ・中枢 神 経 機 能 障 害 の5種 を本 法

にお け る障 害 と定 め た。

2)さ て 、 こ の よ う に 限 定 した の は な ぜ で あ ろ うか 。

法 案 の 逐 条 説 明23>に よ れ ば 、 当 時 、 ア メ リ カ で 広 範 な 障 害 規 定 が 設 け られ て い た こ と を 知 りつ つ 、 ま た 「理 論 的 に 考 察 す れ ば 、 事 故 先 天 的 後 天 的 疾 病 等 す べ て を 含 め 、 又 そ の 障 害 の 種 類 の 如 何 を 問 は ず 、 能 力 損 傷 の あ る もの す べ て の 年 令 の 者 に 拡 げ る べ き で あ ろ う2匂 と しな が ら も、 判 定 機 関 の 能 力 不 足 、判 定 基 準 設 定 の 困 難 性 、 予 算 の 制 約 が 限 定 す る に 至 っ た 理 由 と さ れ る。

3)身 体 障 害 者 福 祉 法 制 定 推 進 委 員 会 で の 障 害 の 範 囲 に か ん す る 議 論 を み る と、

盲 ・聾 唖 ・四 肢 切 断 ・肢 体 機 能 障 害 を 含 め る こ と に つ い て 各 委 員 の 意 見 は 共 通 した が 、 精 神 薄 弱 ・中 枢 神 経 機 能 障 害 ・結 核 等 に つ い て は 意 見 が 分 か れ た こ と が わ か る(表2参 照)。 第 一 に 精 神 薄 弱 に つ い て は 、 青 木 ・高 木 案 の ご と く対 象

と す べ き と の 意 見 も出 され た が 、結 論 と して は 「判 定 の 困 難 性 等 の理 由 に よ り25)」

対 象 に 含 ま な か っ た 。 第 二 に 中 枢 神 経 機 能 障 害 に つ い て は 、 対 象 導 入 に 賛 成 す る意 見 は 少 数 で あ っ た が 、 「頭 部 損 傷 、 脊 髄 損 傷 等 に よ り全 身 的 な 機 能 損 傷 を き た す も の が あ り、従 來 と も特 別 な 取 扱 い が な され て い た26)」経 緯 に鑑 み 、 と くに 対 象 と さ れ る こ と に な っ た 。 第 三 に 結 核 に つ い て は 、 導 入 に 賛 成 す る意 見 が 多 数 で あ っ た か 、結 局 は 、 対 象 か ら は ず れ る こ と と な っ た27)。 な お 、 ⊥953(昭 和 28)年 か ら法 外 援 助 と して 結 核 回 復 者 に 対 す る ア フ タ ー ・ケ ア が 実 施 さ れ た 。

こ う し て 最 終 的 に は 、 上 記 の も の が 障 害 の 範 囲 と さ れ た の で あ る28)。

4)こ の 障 害 を 限 定 列 挙 す る 方 式 は 、以 降 長 期 に わ た って 存 続 さ れ る こ と に な

り、 結 果 と して 「諸 関 係 諸 科 学 の 進 歩 な り 、 背 景 と な る 社 会 状 勢 の 実 情 に そ ぐ

わ な い ず れ29>」を 生 ぜ しめ た の で あ る 。

(9)

身体 障害 者 福 祉法 の制定 過 程 45

表2障 害 の範囲 に関す る各委 員 の意 見

委員名 傷痩区分

盲 人 部 委 員

本 名 委 員

青 木 委 員

高 木 委 員

結 核 部 委 員

盲 者 0 0 0 ○ 0

聾 唖 者 0 0 0 0 O

四 肢 切 断 者 O 0 0 O U

肢 体 機 能 障 害 者 U O 0 0 0

結 核 ・永 久 排 菌 者 O O O 0

精 神 薄 弱 者 0 0

中 枢 神 経(機 能)障 害 者 O 0

そ の 他 命 令 で 定 め る も の 0

(資料 出所:「 傷疲者 の保護 更生 に関す る法律案 につ いて推進 委員会 各委員 よ り 提 案 あ った事項1949.1.10」)

(3)国 家 責 任

1)身 体 障 害 者 福 祉 法 と ほ ぼ 同 じ時 期 に 制 定 さ れ た 旧 生 活 保 護 法(昭 和21年 9月9日 法 律 第17号)、 児 童 福 祉 法(昭 和22年12月12日 法 律 第164号)、 新 生 活 保 護 法(昭 和25年5月4日 法 律 第144号)や 、 後 に 制 定 され た 精 神 薄 弱 者 福 祉 法(昭 和35年3月31日 法 律 第37号)は 、 そ れ ぞ れ 冒 頭 で 国 家 責 任 を う た っ て い る 。

旧 生 活 保 護 法 第1条 「こ の 法 律 は 、生 活 の 保 護 を 要 す る状 態 に あ る者 の 生 活 を 、 國 が 差 別 的 又 は 優 先 的 な 取 扱 を な す こ と な く平 等 に 保 護 し て 、 社 會 の 幅 阯 を 増 進 す る こ と を 目 的 と す る 。」

児 童 福 祉 法 第2条 「國 お よ び地 方 公 共 團 体 は 、 兜 童 の 保 護 者 と と も に 、児 童 を 心 身 と も に健 や か に 育 成 す る責 任 を 負 う。」

新 生 活 保 護 法 第1条(こ の 法 律 の 目的)「 こ の 法 律 は 、 日本 国 憲 法 第25條

に規 定 す る理 念 に基 き 、 国 が 生 活 に 困 窮 す る す べ て の 国 民 に 対 し、 そ の

(10)

46 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

困窮 の 程 度 に 応 じ、 必要 な保 護 を行 い 、 そ の最 低 限度 の 生 活 を保 障 す る と と もに 、 そ の 自立 を助 長 す る こ とを 目的 とす る。」

精 神 薄 弱 者 福 祉 法 第2条(国 及 び地 方 公 共 団体 の責 務)「 国 及 び地 方 公共 団 体 は 、精 神 薄 弱 者 の福 祉 に つ い て 国 民 の理 解 を深 め る と と もに、精 神 薄 弱 者 に対 す る更 生 の援 助 と必 要 な 保 護 の実 施 につ とめな けれ ば な らな

い。」

2)し か し、49年 身 体 障 害 者 福 祉 法 第3条 は(差 別 的 取 扱 の 禁 止)「 国 、 地 方 公 共 団 体 及 び 国 民 は 、 身 体 障 害 者 に 対 し て 、 そ の 障 害 の ゆ え を もつ て不 当 な 差 別 的 取 扱 を して は な らな い30>」 と定 め て い る が 、本 法 に は 、上 の 諸 法 律 の よ うな 、 身 体 障 害 者 福 祉 実 施 の 責 任 主 体 と して 国 を 位 置 づ け る 規 定 は な い 。 な ぜ で あ ろ

うか 。

3)実 は 、 既 に述 べ た よ う に 身 体 障 害 者 福 祉 法 も、 制 定 推 進 委 員 会 に お け る各 委 員 や 分 科 委 員 会 案31)ま た1949年8月5日 の 最 終 評 価 案32)で は 、 この 旨 が 明 記 され て い た 。 と こ ろ が シ ャ ウ プ勧 告33)(1949年9月15日)が 出 さ れ た後 の 、 同 年11月22日 案 で は 、 福 祉 に 関 す る 国 ・地 方 公 共 団 体 の 責 務 規 定 が 削 除 さ れ て しま っ た の で あ る34)。 シ ャ ウ プ 勧 告 は 「警 察 ・消 防 ・教 育 等 と並 ん で 不 具 者 の 世 話 は 地 方 公 共 団 体 の 重 要 な 固 有 事 務 と して 固 有 の 財 源 に よ っ て 行 わ れ る こ と が妥 当 で あ り、 国 の 委 任 事 務 と して 国 の 干 渉 下 に行 わ れ る こ と は好 ま し くな い35)」

と し、 自 治 庁 や 大 蔵 省 が これ に 同 意36)し た の で あ る 。 これ に伴 い 、地 方 財 政 平 衡 交 付 金 法(昭 和25年5月30日 法 律 第211号)が 制 定 さ れ 、 身 体 障 害 者 更 生 相 談 所 の 設 置 や 運 営 の 費 用 、 身 体 障 害 者 福 祉 司 の 費 用 、 更 生 援 護 施 設 の 管 理 費 は 、 平 衡 交 付 金 に よ って 賄 わ れ る こ と に な っ た37>。

黒 木 は 当 時 を 振 り 返 っ て 、 「シ ャ ー プ は 、 身 体 障 害 者 の 保 障 は 国 の 責 任 で な く

て 、 市 町 村 の 責 任 で や る べ き だ 。 だ か ら そ の 財 源 が 市 町 村 税 に よ る べ き だ と い

う こ と を 書 き ま した か ら、 せ っ か く私 が 立 案 した 『国 の 責 任 』 が 落 と さ れ て し

ま っ た 。」 と述 べ 、 「国 の 責 任 に して い な い こ と が 、 い ま の 身 体 障 害 者 福 祉 法 の

一 番 の 欠 点 」 と して い る38) 。

(11)

身体障害者福祉法の制定過程 47

4)た だ し、49年 法 が 第27条 で(施 設 の 設 置)「 国 は 、 身 体 障 害 者 更 生 援 護 施 設 を 設 置 しな け れ ば な ら な い 」 と定 め た こ と は 、 特 筆 に 値 す る で あ ろ う。 こ れ に つ い て 黒 木 は 、 「第1条 と 矛 盾 し な が ら も漸 く現 代 化 の 一 線 を 保 っ39)た と 評 して い る 。

な お 、 身 体 障 害 者 福 祉 法 に 国 、 地 方 公 共 団 体 及 び 国 民 の 責 務 規 定 が お か れ る の は 、1967(昭 和42)年 の 法 改 正40)を 待 た ね ば な らな か っ た 。

5)以 上 の よ う に 国 の 責 任 規 定 が お か れ な か っ た に もか か わ らず 、 身 体 障 害 者 の 援 護 事 業 は 都 道 府 県 知 事 に 対 す る 国 の 機 関 委 任 事 務 と され た(昭 和27年 改 正 地 方 自 治 法148条 第2項 、 同 法 別 表 第3〃D)。 こ れ を して 、 古 川 は 「困 窮 者 保 護 の 最 終 的 な 責 任 の 所 在 を 国 と し、 地 方 公 共 団 体 の 長 を 実 施 機 関 と す る 、 い わ ゆ る 機 関 委 任 事 務 の 考 え か た を 前 提 」 と し 「国 の 責 任 を 重 視 す る考 え か た を 財 政 面 に も反 映 」 す る 旧 生 活 保 護 法 の 方 式 が 「身 体 障 害 者 福 祉 法 に も そ の ま ま 踏 襲 さ れ た 」 と して い る42)。 こ の よ う に 、49年 法 は 第1条 の 目的 規 定 に 国 の 責 任 を 明 記 し な い こ と に よ っ て ア メ リ カ の 批 判 を 表 面 上 か わ しな が ら、 内 実 は 生 活 保 護 法 と 同 様 の 構 成 を と っ た も の と み られ る43)。

(4)ア メ リ カ 法 と の 関 連

本 法 の 立 案 に あ た って 、 当 時 の ア メ リ カ に お け る 障 害 者 関 連 法 、 つ ま り 「職 業 リハ ビ リテ ー シ ョ ン法 」 「ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ法 」 「ラ ン ドル フ ・シ ェパ ー ド 法 」 の 三 法 が 参 考 と さ れ た 。

と こ ろ で 、 黒 木 は 、 これ ら以 外 に 、 当 時 連 邦 社 会 庁 で 作 成 さ れ た が あ ま り に も進 歩 的 で あ る が ゆ え 「数 年 の 間 に 国 会 へ 提 出 さ れ る こ と は お ぼ つ か な 」 か っ た 「 身 体 障 害 者 更 生 法 案 要 綱 」 に 強 い 影 響 を 受 け て い た44)。 こ れ は 「身 体 障 害 者 の も つ ハ ン デ ィ を 国 ・地 方 公 共 団 体 の 責 任 と 本 人 の 努 力 に よ っ て 克 服 し通 常 人 の 社 会 的 レベ ル ま で も っ て 行 く こ と、 す な わ ち リハ ビ リテ ー シ ョ ン の こ と が 規 定45)」 して あ っ た も の ら しい 。 彼 は 「こ れ こ そ 私 の 求 め て い た青 い 鳥 だ と思 い こ

み 帰 心 矢 の 如 き も の を 覚 え 」、 「傷 疲 軍 人 と くに 非 職 業 軍 人 に 対 す る 国 の 責 任 を

何 等 か の 方 法 で 条 文 化 した か っ た の と ア メ リ カ で さ え 実 現 で き な い 進 歩 的 社 会

(12)

48 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

福 祉 立 法 を 実 現 して 、 敗 戦 国 民 と して の 溜 飲 を 下 げ た い と い う個 人 的 願 望 を ひ そ か に も っ て 」 立 案 した の で あ っ た の で あ る が 、 実 現 に は 至 らず 「実 に 無 念 や る か た な か った 」 と して い る46>。残 念 な が ら、 こ の 法 案 要 綱 は 、 そ の 所 在 が 確 認 で き て い な い 。 そ こ で 、 以 下3つ の 法 律 に つ い て み て お き た い 。

1)職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 法 は 、1920年 、 第 一 一 次 大 戦 に よ る 多 数 の 傷 疲 軍 人 に 対 応 す る た め に 制 定 さ れ た 。 そ の 後 、 こ の 法 律 は 数 度 修 正 さ れ る が 、 わ が 国 の49年 法 が 多 大 な 影 響 を 受 け た の は 、1943年 修 正 法(VocationalRehabilitation

ActAmendmentsof1943,July6,1943,chl90,1,57Stat374)で あ る 。 障 害 者 の 職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン お よ び 一 般 雇 用 へ の 復 帰 の 促 進 を 目 的 と す る 。 正 式 名 称 は 、"AnActtQprovideforthepromotionofvocational

rehabilitationofpersonsdisabledinindustryorotherwiseand

theirreturntocivilemployment"で あ る 。

本 法 の 概 略 に つ い て は 黒 木4?'に 譲 り 、 こ こ で は 、 わ が 国 の 身 体 障 害 者 福 祉 法 と の 関 連 で 議 論 と な っ た 点 を 指 摘 す る に と ど め る 。

1943年 職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 法 第3条(a)(E)は 、 訓 練 期 間 中 の 図 書 や 訓 練 材 料 を 含 む 一 定 の 生 活 費 が 連 邦 政 府 の 基 金 か ら 給 付 さ れ る こ と を 定 め て い る 。 木 下 に よ れ ば 、 わ が 国 の49年 法 も こ れ に な ら っ て 「法 の 規 定 に よ っ て 生 活 費 の 支 給 を 行 う こ と が 強 く 要 望 」 さ れ た も の の 「国 の 行 う 公 的 扶 助 の 体 系 は 、 無 差 別 平 等 に1つ の 法 体 系 で 行 わ れ る べ き 」 と し て 実 現 し な か っ た の で あ る48)。

さ て 、 当 時 の 調 査 等 か ら 身 体 障 害 者 の 生 活 困 窮 状 況 を み て み よ う 。 た と え ば 、 東 京 都 民 生 局 調 査M19)に よ れ ば 、1952(昭 和27)年 の 身 体 障 害 者 世 帯(世 帯 員

中 で 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 け て い る 者 の い る 世 帯)の1人 あ た り の 実 収 入 は 1カ 月3,690円 で 、 全 世 帯 の そ れ(4,367円)の84.5%に あ た り 、 こ の 限 り で は 、 あ ま り 差 は 無 い よ う に 思 わ れ る 。 だ が 、 身 体 障 害 者 単 身 世 帯 の 収 入 を 中 位 数 で み る と2,650円 で 、 被 保 護 単 身 世 帯 の2,256円 と 、 ほ ぼ 同 額 で あ る 。 ち な み に 、 同 年 の 全 国 生 活 保 護 適 用 率 は 身 体 障 害 者 の 場 合 、15.6%で あ り 、 一 般 世 帯(2.5%)の6.24倍 に あ た る5。)。

当 時 そ し て 今 も な お 、 障 害 者 の 所 得 保 障 と っ て 生 活 保 護 の 果 た す 役 割 は 大 き

(13)

身 体 障害 者 福 祉法 の 制定 過程 49

い51)Oし か し、 生 活 保 護 は 障 害 者 の み を 対 象 と す る もの で は な く、 あ く ま で も生 活 困 窮 者 一 般 を 対 象 と した所 得 保 障 制 度 で あ る。 わ が 国 の49年 法 が 、 ア メ リカ の 職 業 リハ ビ リテ ー シ ョ ン法 の よ う に 、 障 害 ゆ え の 支 出 増 加 ま た は 収 入 喪 失 に 着 目 した 所 得 保 障 規 定 を 設 け て い た と す れ ば 、 今 日の 障 害 者 の 所 得 保 障 体 系 は 異 な っ た もの と な っ た で あ ろ う。

2)ワ ー グ ナ ー ・ オ デ イ 法(Wagner‑0'dayAct ,June25,1938,ch697,

52Statl196)は 、 「盲 人 製 作 品 購 買 委 員 会 の 制 定 及 び そ の 他 の 目 的 の た め の 法 律52)」"AnActtocreateacommitteeonpurchasesofblind‑made

products,andforotherpurposes"で あ り 、1938年 に 制 定 さ れ た 。 視 覚 障 害 者 の 非 営 利 組 織 が 製 作 す る ほ う き や モ ッ プ を 、 連 邦 機 関 が 優 先 的 に 購 入 す

る こ と を 定 め る 。

わ が 国 の49年 法 第25条 は 、

(製 作 品 の 購 買)盲 人 そ の 他 の 身 体 障 害 者 で 政 令 で 定 め る も の の 援 護 を 目 的 と す る 公 益 法 人 で 厚 生 大 臣 の 指 定 す る も の は 、 そ の 援 護 す る 身 体 障 害 者 の 製 作 し た ほ う き 、 は た き 、 ぞ う き ん そ の 他 政 令 で 定 め る物 品 に つ い て 、 国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 行 政 機 関 に 対 し、 購 買 を 求 め る こ と が で き る 。2国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 行 政 機 関 は 、 前 項 の 規 定 に よ り 当 該 物 品 の 購 買 を 求 め ら れ た 場 合 に お い て 、 適 当 と 認 め ら れ る 価 格 に よ り、 且 つ 、 自 ら の 指 定 す る 期 限 内 に 購 買 す る こ と が で き る と き は 、 自 ら の 用 に供 す る 範 囲 に お い て 、 そ の 求 に 応 じ な け れ ば な ら な い 。 但 し、

前 項 の 公 益 法 人 か ら そ の 必 要 と す る数 量 を 購 買 す る こ と が で き な い と き は 、 こ の 限 り で な い 。3国 の 行 政 機 関 が 、前 二 項 の 規 定 に よ り 当 該 物 品 を 購 買 す る と き は 、 第 一項 の 公 益 法 人 の 受 註 、 納 入 等 を 円 滑 な ら し め る こ と を 目 的 と す る 公 益 法 入 で 厚 生 大 臣 の 指 定 す る も の を 通 じ て 行 う こ と が で き る 。4第 一 項 に 規 定 す る政 令 を 制 定 す る に は 、 あ らか じめ 中 央 身 体 障 害 者 幅 祉 審 議 会 の 意 見 を 聞 か な け れ ば な ら な い 。

と 規 定 す る 。

本 条 は ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ 法 に な ら っ て 「特 定 の 物 件 に つ い て 國 又 は 地 方 公

共 團 体 の 公 共 機 関 が こ れ を 購 入 す る と い う 規 定 を 設 け 、 販 路 確 定 の 面 に お い て

(14)

50 人 文 学 報No,300(社 会 福 祉 学15)1999.3

こ れ を 支 援 して 行 く こ と が 最 も適 当53)」 と い う考 え の も と に設 け ら れ た 。 た だ し、 盲 人 に 対 象 を 限 定 した ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ 法 と異 な り 、 わ が 国 の 身 体 障 害 者 福 祉 法 は 、 そ れ 以 外 の 身 体 障 害 者 に も及 ぶ 。 な お 、 ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ 法 も1971年 、対 象 を盲 人 以 外 の 重 度 障 害 者 の 運 営 す る非 営 利 組 織 に拡 大 した 。

3)ラ ン ド ル フ ・ シ ェ パ ー ド 法(Randolph‑SheppardVendingStandAct,

June20,1936,ch638,49Stat1559)は 、 「盲 人 に 対 し 連 邦 所 有 建 設 物 内 に 売 店 設 置 の 権 利 を 与 え 、 盲 人 の 経 済 活 動 の 機 会 を 拡 大 し 、 及 び そ の 他 の 目 的 の

た め の 法 律54)」"AnActtoauthorizetheoperationofstandsinFederal buildingsbyblindpersons,toenlargetheeconomicopportunities

oftheblind,andotherpurposes"で あ り 、1936年 に 制 定 さ れ た 。 そ の 第1条 は 、

盲 人 に 有 利 な る 職 業 を 与 え 、 盲 人 の 経 済 活 動 の 機 会 を 拡 大 し 、 盲 人 の 自 立 の た め の 努 力 を 刺 戟 す る た め に 、 こ の 法 律 の 条 項 に 従 っ て 許 可 を 得 た 盲 人 は 、 あ ら ゆ る 連 邦 政 府 所 有 建 設 物 内 に お い て 売 店 を 開 く権 利 を 附 与 さ れ る 。 そ の 建 物 内 に お い て は 、 そ れ を 維 持 管 理 す る 部 局 又 は 機 関 の 長 の 指 示 に 従 い 、 盲 人 は 売 店 を 適 法 に 営 む こ と が で き る55)。providingblindpersonswithremunerative

employment,enlargingtheeconomicopportunitiesoftheblind,and stimulatingtheblindtogreatereffortsinstrivingtomakethemselves self‑supportingblindpersonslicensedundertheprovisionsofthisAct shallbeauthorisedtooperatevendingstandsinanyFederalUuilding where,inthediscretionoftheheadofthedepartmentoragencyin chargeofthemaintenanceoftheUuilding,suchvendingstandsmay beproperlyandsatisfactorilyoperatedbyblindpersons.

と 定 め る 。

… 方 、 わ が 国 の49年 法 第22条 は 、

(売 店 の 設 置)国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 設 置 し た 事 務 所 そ の 他 の 公 共 的 施 設 の 管 理

者 は 、 身 体 障 害 者 か ら の 申 請 が あ つ た と き は 、 そ の 公 共 的 施 設 内 に お い て 、 新 聞 、

書 籍 、 た ば こ 、事 務 用 品 、 食 料 品 そ の 他 の 物 品 を 販 売 す る た め に 、売 店 を 設 置 す る

(15)

身体障害者福祉法の制定過程 5!

ことを許す よ うに努 め な けれ ばな らない。2前 項 の規 定 によ り公共 的施 設 内 に売 店 を設 置す ることを許 した ときは、 当該施設 の管理者 は、 その売店 の運営 に つ い て必 要 な規 則 を定 めて、 これ を監督 す る こ とが で きる。3第 一 項 の規定 によ り、売 店 を設置 す る ことを許 され た身体 障害者 は、病気 その他正 当な理 由が ある場合 の外 は、 自らその業務 に従事 しなけれ ばな らな い。

と定 め る 。

本 条 は 、 ラ ン ドル フ ・シ ェ パ ー ド法 に な らい 「多 少 共 有 利 な 場 所 を 占 め 、 比 較 的 小 資 本 で 且 つ 危 瞼 率 の 少 な い 本 條 の よ う な 費 店 等 を 身 体 障 害 者 の 更 生 の 場 と して 提 供 す る こ と は 極 あ て 必 要 で あ る56)」こ と か ら、 設 け られ た もの で あ る 。 さ き の ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ 法 と 同 様 、 ラ ン ドル フ ・シ ェパ ー ド法 は 対 象 を 盲 人 に 限 定 して い る が 、 わ が 国 の 身 体 障 害 者 福 祉 法 は 、 身 体 障 害 者 一一般 を 対 象 と し て い る 。 しか し、 ワ ー グ ナ ー ・オ デ イ 法 が 、 売 店 開 設 に か ん す る盲 人 の 権 利 を 明 記 して い る の に 対 して 、 わ が 国 の 身 体 障 害 者 福 祉 法 は 、 売 店 設 置 に か ん す る 国 の 努 力 義 務 を 定 め る に す ぎ な い 。

(5)施 策 の 一一貫 性

身 体 障 害 者 福 祉 法 は 、 福 祉 三 法 の う ち 児 童 福 祉 法 や 生 活 保 護 法 に お くれ て 最 後 に成 立 した 。 本 法 制 定 時 に お い て は す で に 、児 童 福 祉 法 に よ っ て18歳 未 満 の 障 害 児 に 対 す る 援 護 ・保 護 ・指 導 が 、 ま た 、 生 活 保 護 法 に よ っ て 生 活 困 窮 障 害 者 に 対 す る保 護 が 行 わ れ て い た の で あ る 。 した が って 、 障 害 児 を 含 め た 児 童 福 祉 施 策 の 一 貫 性 が 児 童 福 祉 法 に よ り、 ま た 、 障 害 者 を 含 め た 生 活 困 窮 者 救 済 施 策 の 一 貫 性 が 生 活 保 護 法 に よ り、 図 ら れ て い た こ と に な る。

そ の た め 、 本 法 は 「身 体 障 害 者 福 祉 施 策 の 一 貫 性 」 の 確 保 を め ざ しな が ら も、

後 発 の 法 で あ る が 故 に 、 ま た 、 厚 生 省 内 部 や 各 省 間 の 力 関 係 も少 な か らず 作 用 し た 結 果57)、 既 存 の 法 律 に よ る 施 策 の 一 貫 性 と い う 「壁 」 に 隔 て ら れ 、 「身 体 障 害 者 福 祉 施 策 の一 貫 性 」 を 実 現 す る こ と が で き な か っ た58)。 こ の こ と は 、つ と に 指 摘 され る縦 割 行 政 の 弊 害 の 一 因 と な っ た と い う こ と が で き よ う 。

そ して ま た 本 法 は 、 身 体 障 害 者 の み を 対 象 と し、 精 神 薄 弱 者 や 精 神 障 害 者 を

対 象 か ら除 外 した こ と に よ っ て 、 そ の 後 の 障 害 種 別 に よ る障 害 者 福 祉 立 法 形 成

(16)

52 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

の 起 点 と も な って お り、 現 在 問 題 と され て い る 「障 害 者 福 祉 施 策 全 体 の 一 貫 性 」 の 視 点 か らい え ば 、 これ を 阻 む 「壁 」 を 築 い た と み る こ と もで き る の で あ る。 法 制 定 か ら約50年 を 経 た1997(平 成9)年!2月 、 障 害 者 関 係 三 審 議 会 合 同 企 画 分 科 会 中 間 報 告 「今 後 の 障 害 保 健 福 祉 施 策 の 在 り方 に つ い て 」 は 、 基 本 的 な施 策 の 方 向 と して 、 障 害 種 別 を 超 え た 総 合 的 施 策 の 推 進 を 掲 げ て お り、 日本 障 害 者 協 議 会(JD)に よ る 障 害 者 総 合 福 祉 法 の 構想59)は 、 そ れ を 目指 す ひ とつ の こ

こ ろ み で あ る 。

(6)制 定 に よ る変 化

本 法 制 定 後 の 状 況 は 、 障 害 者 に と っ て 決 して 満 足 で き る もの で は な か っ た よ う で あ る。

1950(昭 和25)年 度 予 算 で 、 身 体 障 害 者 福 祉 法 に 関 す る経 費 は約3億7千 万 円(平 衡 交 付 金 を 含 む)で あ っ た が 、 佐 野 に よ れ ば 「純 然 た る経 常 費 は 僅 か に 2億4千 万 円 で 、 最 少 限 度 の 必 要 額 の3分 の1に も満 た な い 状 態 」 で あ り、 「法 律 で は 明 文 を 以 て 義 務 づ け られ て い る援 護 の 諸 措 置 が ほ と ん ど実 施 出 來 ず 、 あ る い は 日本 赤 十 字 肚 そ の 他 の 各 種 團 体 の 協 力 に よ っ て 辛 じて そ の体 裁 を つ くろ っ て 過 ご した よ うな 」 予 算 不 足 の 状 態 に あ った の で あ る60)。 ま た 、 こ の 財 政 的 貧 困 に よ る 施 策 の 貧 困 に 加 え て 、 平 衡 交 付 金 制 度 の 下 で 、 予 算 化 が 困 難 な 自治 体 も 多 く、 都 道 府 県 間 に 極 端 な ア ンバ ラ ン ス が 生 じた と い わ れ る 。

当 時 、本 法 に該 当 す る 障 害 者 が 全 国 で 約60万 人 と推 定 さ れ て い た61)に もか か わ らず 、 法 施 行 後1年 間 に 手 帳 交 付 を 受 け た 者 が 約12万 人 に す ぎ な か っ た 主 な 原 因 は 、 こ の 予 算 不 足 で あ る と考 え られ る 。 ま た 、 法 の 普 及 徹 底 が 十 分 は か ら れ ず 、 職 員 整 備 も不 卜分 で あ っ た 。 〕 ワ定 で は807人 必 要 と され た 身 体 障 害 者 福 祉 司 が1951(昭 和26)年3月31日 現 在353人 しか 確 保 で きず(予 定 数 の43.7

%)、 中 に は1人 も確 保 で き な か っ た 自治 体 が].5府 県(宮 城 ・福 島 ・山梨 ・愛 知 ・

三 重 ・山 口 ・香 川 ・京 都 ・大 阪 ・鳥 取 ・島 根 ・広 島 ・熊 本 ・大 分 ・宮 崎)に も

上 っ た の で あ るs2>。 「身 膿 障 害 者 輻 阯 行 政 の 中 櫃 機 關 」 た る身 体 障 害 者 福 祉 司 の

整 備 不 足 と不 均 衡 は 、 「登 足 早 々 の わ が 國 の身 膿 障 害 者 幅 阯 行 政 を 殆 ど半 身 不 随

の 状 態 に 陥 れ た 」 と ま で い わ れ る状 況 に あ っ た63)。

(17)

身 体障 害 者福 祉 法 の制 定 過程 53

表3身 体障害者手帳交付件数

1950(昭 和25)年 度 1951(昭 和26)年 度 1952(昭 和27)年 度

119,083 76,675 93,307

資 料 出 所:1950年 度 一 厚 生 省 大 臣 官 房 統 計 調 査 部[1951]「 統 計 か ら み た 社 会 福 祉 行 政 の 概 況 」

1951年 度 一 厚 生 省 大 臣 官 房 統 計 調 査 部[1953]「 社 会 福 祉 統 計 年 報 昭 和26年 」 1952年 度 一 一厚 生 省 大 臣 官 房 統 計 調 査 部[1954][1955]「 社 会 福 祉 統 計 年 報

昭 和27・28年 」 か ら算 出

表4身 体 障 害 者 更 生 援 護 施 設 数1951.12末 現 在 施 設 の 種 類 総 数 公 立 私 立

総 数 76 56 20

し 体 不 自 由 者 更 生 施 設 18 !8

失 明 者 更 生 施 設 1 1

身 体 障 害 者 収 容 授 産 施 設 21 18 3

補 装 具 製 作 施 設 30 75 15

点 字 図 書 館 3 3

点 字 出 版 施 設 3 1 2

資料 出所:厚 生省 大 臣官 房統計調査 部[1953]「 社 会福祉統 計年報 昭和26年 」

さ い ご に

以 上 、 事 実 の な が れ に 即 して 身 体 障 害 者 福 祉 法 の 制 定 経 過 を み て き た 。 こ れ に よ り先 行 研 究 で は 必 ず し も解 明 さ れ な か っ た い くば くか を 明 らか に す る こ と が で き た 。 しか し、 立 法 制 度 が 現 実 に い か に 機 能 した の か を 、 実 態 に 踏 み 込 ん で 詳 細 に 検 討 で き た か 否 か に っ い て は甚 だ 心 許 な い 。 今 後 の 研 究 課 題 と した い 。

1)身 体 障害者 更生援 護施設 と して、①身体 障害者 更生指 導施 設、② 中途失 明者更 生施設 、

③身体 障害 者収 容授 産施 設、④ 義肢要具 製作施設 、⑤ 点字図書館 、⑥ 点字 出版施 設 の6

(18)

54 入 文 学 報No,300(社 会 福 祉 学15)1999.3

種 が 規 定 され た(同 第29〜34条)。 当 時 、 厚 生 省 社 会 局 更 生 課 課 長 補 佐 で あ っ た 佐 野 利 三 郎 は 、 法 の 目 的 が 限 定 さ れ て い た た め 「今 の 療 護 施 設 な ん か は 考 え ず 、 生 活 保 護 法 の 救 護 施 設 で い い ん だ 」(佐 野 ・實 本 ・仲 村[1989.10]p.25)と さ れ た と 述 べ て い る 。 2)松 本[!951‑a]p.22。

3)厚 生 省 社 会 局 更 生 課[1960]p.17。

4)身 体 障 害 者 福 祉 法 の 目 的 規 定 は 、 そ の 後 次 の よ う に 改 正 さ れ た 。

1967年 改 正 法 第1条 「こ の 法 律 は 、 身 体 障 害 者 の 更 生 を 援 助 し、 そ の 更 生 の た め に 必 要 な 保 護 を 行 い 、 も つ て 身 体 障 害 者 の 生 活 の 安 定 に 寄 与 す る 等 そ の 福 祉 の 増 進 を 図 る こ

と を 目的 と す る 。」 →1990年 改 正 法 第1条 「こ の 法 律 は 、,身体 障害 者 の 自立 と社 会 経 済 活 動 へ の 参 加 を 促 進 す る た め 、 身 体 障 害 者 を 援 助 し、 及 び 必 要 に 応 じて 保 護 し、 もつ て 身 体 障 害 者 の 福 祉 の 増 進 を 図 る こ と を 目 的 とす る 。」

5)厚 生 省 肚 会 局 更 生 課[1951]p.10。

6)松 本[1951‑a]p.32。

7)厚 生 省 肚 会 局 更 生 課[1951]p.169。

8)上 田[!973]p.181。

9)同 上p.182。

10)同 上p.!82。

11)黒 木[⊥955]p.4。 「わ が 国 でrリ ハ ビ リテ ー シ ョ ン』 と い う こ と ば を 教 え られ た の は た し か 昭 和22年 で あ っ た 。 そ れ を 『更 生 』 と翻 訳 し た の で あ る 。」

12)厚 生 省 ・日本 肚 会 事 業 專 門 学 校 共 同 主 催 現 任 教 育 講 習 会 資 料[1.949]r現 代 杜 會 事 業 の 基 礎 』

13)同 上p.152。

14)同 資 料 は 、thehandicappedを 「身 体 障 害 者 」 と訳 して い る が 、 後 述 の理 由 か ら して こ れ は 訳 り で あ る 。 した が っ て 、 こ こ で はthehandicappedを 邦 訳 せ ず そ の ま ま 表 記 した 。 15)同 資 料p.207。

16)同 上p.154。

17)同 資 料 は 、disabilityを 「不 具 」 と訳 し て い る が 、 本 稿 で は こ れ を 「障 害 」 と し た 。 18)同 上p.207。

19)黒 木[1955]p。5。

(19)

身体 障 害者 福 祉 法 の制 定過 程 55

20)「 身 体 障 害 者 福 祉 法 案 逐 条 説 明1949.11」p.2。

21)1949年 法 第4条 「こ の 法 律 に お い て 、r身 体 障 害 者 』 と は 、 別 表 に掲 げ る 身 体 上 の 障 害 の た め 職 業 能 力 が 損 傷 さ れ て い る18歳 以 上 の 者 で あ つ て 、 都 道 府 県 知 事 か ら身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 け た も の を い う。」 →1951年 改 正 法 第4条 「こ の 法 律 に お い てr身 体 障 害 者 』 と は 、別 表 に 掲 げ る 身 体 上 の 障 害 が あ る18歳 以 上 の 者 で あ つ て 、都 道 府 県 知 事 か ら身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 け た も の を い う 。」

22)笛 木[1981]p.144。

23)「 身 体 障 害 者 福 祉 法 案 逐 条 説 明 」pp.4‑5。 松 本[1951‑a]p.23、 今 村[].950]p。201も 同 旨 。

24)「 身 体 障 害 者 福 祉 法 案 逐 条 説 明 」p.4。

25)厚 生 省 社 会 局 更 生 課[1960]p.10。

26)松 本[1951‑a]p.97。

27)結 核 患 者 を 身 体 障 害 者 福 祉 法 の 身 体 障 害 者 と す る の か 、 ま た 、 彼 ら に 対 す る ア フ タ ー ・ ケ ア を ど う す る の か 等 に つ い て は 、1949年11月28日 の 衆 議 院 厚 生 委 員 会 で 質 疑 が 行 わ れ て い る(r第6回 国 会 衆 議 院 厚 生 委 員 会 議 録 第9号 』p.3〜)。

28)対 象 規 定 の 成 立 お よ び そ の 展 開 に つ い て は 、 佐 藤 久 夫[1983]参 照 。 29)松 本[1973]p.10。

30)も っ と も 、 ア メ リ カ で す ら障 害 者 差 別 禁 止 法 が 成 立 して い な か っ た 当 時 、 わ が 国 で 、 罰 則 の 無 い 倫 理 的 規 定 で あ る と は い え 、包 括 的 障 害 者 差 別 禁 止 規 定 で あ る本 条 が 設 け ら れ て い た こ と に つ い て は 、一 定 の 積 極 的 意 義 を 見 い だ す こ と が で き よ う。 田 中 も 「… ア メ リ カ 障 害 者 法 が 、各 分 野 に お け る 差 別 を 禁 止 す る と い う一 貫 し た モ チ ー フ で 作 られ て い る こ と を 想 起 す る と 、 仮 に 第3条 が 最 初 の ま ま の 形 で 国 際 障 害 者 年 の 時 ま で 残 っ て い た と した ら、 ま た 異 な っ た 評 価 を 受 け た の で は な い か と思 わ れ る 」(田 中[1997.5]p.70) と して い る 。

3D矢 嶋[1997]pp.57‑59。

32)同 上p.s1。

33)同 勧 告 附 録A‑Br強 力 な る 地 方 團 禮 の 必 要 」 に 、「地 方 團 艦 の 事 務 は 特 に 國 民 と 密 接 な

も の が あ る 。 こ れ ら の 行 政 事 務 の う ち に は 、教 育 、病 院 、疾 病 の 豫 防 、 衛 生 施 設 、救 濟 、

母 子 厚 生 、 警 察 、 消 防 、 街 路 、 レ ク リエ イ シ ョ ン 、 住 宅 及 び 不 具 者 の 世 話(careof

(20)

56 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

defectivepersons)と い っ た よ う な 重 大 な 行 政 及 び 施 設 が 含 ま れ て い る 」(日 本 税 理 士 連 合 会 出 版 局[1979]p,166)と あ る 。 な お 同 勧 告 第5章 「所 得 税 一 そ の 他 の 問 題 」 で は 、 障 害 者 控 除 に つ い て 述 べ て い る 。

34)矢 嶋[1997]p.62 35)黒 木[1958]p.371。

36)黒 木[1955]p.5Q 37)松 本[1951‑a]p.75。

38)鈴 木 ・黒 木[1966]p.12。

39)黒 木[1958」p.374。

40)1967年 法(昭 和42年 法 律 第113号)第3条(国 、 地 方 公 共 団 体 及 び 国 民 の 責 務)「 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 、 身 体 障 害 者 に 対 す る 更 生 の 援 助 と 更 生 の た め に 必 要 な 保 護 の 実 施 に 努 め な け れ ば な ら な い 。2国 民 は 、身 体 障 害 者 が そ の 障 害 を 克 服 し 、社 会 経 済 活 動

に 参 与 し よ う と す る 努 力 に 対 し、 協 力 す る よ う に 努 め な け れ ば な らな い 。」

41)地 方 自 治 法 第148条 第2項 「前 項 の 規 定 に よ り都 道 府 県 知 事 の 権 限 に 属 す る 国 、 他 の 地 方 公 共 団 体 、 そ の 他 公 共 団 体 の 事 務 の 中 で 法 律 又 は こ れ に基 く政 令 の 定 め る と こ ろ に よ

り都 道 府 県 知 事 が 管 理 し及 び 執 行 しな け れ ば な ら な い も の は 、 こ の 法 律 又 は こ れ に 基 く 政 令 に 規 定 あ る も の の 外 、 別 表 第 三 の 通 り で あ る 。

別 表 第 二.〔 一.都道 府 県 知 事 が 管 理 し、及 び 執 行 し な け れ ば な ら な い 事 務](45)「 身 体 障 害 者 福 祉 法 の 定 め る と こ ろ に よ り、 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 に 関 す る 事 務 を 行 い 、 身 体 障 害 者 の 診 査 及 び 更 生 相 談 を 行 つ て 必 要 な 措 置 をqじ 、 補 装 具 等 を 交 付 し、 又 は 修 理 し、

並 び に 売 店 設 置 の 可 能 な 場 所 等 を 調 査 し て こ れ を 身 体 障 害 者 に知 らせ 、市 町 村 の 設 置 す る 更 生 援 護 施 設 及 び こ れ に 附 置 す る養 成 施 設 の 設 置 の 認 可 に 関 す る事 務 を 行 い 、並 び に 市 町 村 長 の した 処 分 に つ い て の 訴 願 を 裁 決 す る こ と」

42)古 月1[1987]p.67。

43)松 本 は 「身 体 障 害 者 の 更 生 は 國 及 び 地 方 公 共 團 体 の 共 同 の 責 任 と し、 そ の 更 生 を 援 護 す

る 根 本 法 を 設 定 し、 強 力 な 施 策 を 行 つ て 、身 体 障 害 者 の 幸 幅 を 図 ろ う と す る の が こ の 法

律 の 目 的 」(松 本[1951‑a]p.32)と し て い る し、 国 会 で の 法 案 提 案 の 際 に も 「国 及 び 地

方 公 共 団 体 が み ず か ら の 義 務 と して 、 身 体 障 害 者 の た め に 各 種 の 指 導 、 援 護 、 保 護 を 行

つ て 、1日 も早 く こ れ ら の 人 々 を … 明 る い 社 会 活 動 の 世 界 に 送 り 出 す こ とを 目 的 と す

(21)

身体 障害 者 福祉 法 の制定 過 程 57

る 」(第6回 国 会 参 議 院 厚 生 委 員 会 議 事 録 第6号,p.1)と 説 明 さ れ て い る 。 44)黒 木[1964]p.4。

45)同 上 、p.5。

46)同 上 。 47)黒 木[1952]。

48)木 下[1985]p.55。

49)東 京 都 民 生 局[1953]。

50)厚 生 省 ・全 國 肚 会 福 祉 協 議 会 連 合 会[1952]p.10、pp.33‑34。

51)1997(平 成9)年 現 在 、 被 保 護 世 帯 全 体 の う ち 傷 病 ・障 害 者 世 帯 が42.0%を 占 め る(厚 生 統 計 協 会[1998])。

52)黒 木[1958]p.129の 訳 に よ る 。 53)松 本[1951‑a]p.63。

54)黒 木[1958]p.130の 訳 に よ る。

55)同 上 。

56)松 本[195!‑a]p.58。

57)前 述 の1949年ll月25日 厚 生 委 員 会 合 同 審 査 会 で の 黒 木 答 弁 か ら そ れ が わ か る 。 58)① 児 童 福 祉 と の 関 係

す で に 制 定 さ れ て い た 児 童 福 祉 法 が18歳 未 満 の 障 害 児 を 対 象 と し て い た た め 、 こ れ と の 調 整 を は か っ て 、 本 法 は!8歳 以 上 の 者 を 対 象 と した(第4条)。 年 齢 の 上 限 を 設 定 せ よ と の 意 見 も あ っ た が 、実 現 し な か っ た 。 ま た 、18歳 未 満 の い わ ゆ る 障 害 児 に か ん し て も、 高 木 憲 次 に よ っ て 「身 体 障 害 者 の 福 祉 を 図 る た め に は 、 お か あ さ ん の お 腹 の 中 に い る 時 か ら 、 生 ま れ た 後 は も ち ろ ん 死 ぬ ま で を 一 貫 し た 施 策 が 必 要 で あ る 」(日 本 肢 体 不 自 由 児 協 会[1967]p.430)と し て 、障 害 児 も本 法 の 対 象 に と り入 れ る べ き で あ る 旨 の 主 張 が な さ れ た 。 しか し、 児 童 福 祉 法 か ら 「身 体 障 害 児 関 係 を 抜 く こ と は 、 児 童 の 総 合 的 福 祉 立 法 と して の 児 童 福 祉 法 を 分 解 さ せ 、 ひ い て は 、 そ の 当 時 一 部 の 政 治 家 な ど の 間 に あ っ た 厚 生 省 児 童 局 解 体 論 に さ え 発 展 し か ね な い 情 勢 に あ っ た 」(同)た め に 、実 現 し な か っ た の で あ る 。

② 生 活 保 護 と の 関 係

生 活 に 困 窮 す る 障 害 者 に つ い て は 、従 来 ど お り生 活 保 護 法 に 基 づ き 生 計 費 が 支 給 さ れ

(22)

58 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

る 。 こ れ は 「國 の 行 う公 的 扶 助 の 体 系 は 、 無 差 別 平 等 に1つ の 法 体 系 で 行 わ る べ き で あ り、 対 象 に よ っ て 分 裂 せ しめ ら る べ き で な い 」(松 本[195!‑a]p.24、 木 下[1985]p.

55も 同 旨)と の 考 え に よ る 。

③ 職 業 ・医 療 と の 関 係

本 法 に よ っ て 、 従 来 の 職 業 補 導 行 政 や 医 療 行 政 に 変 革 は な さ れ ず 、 「協 力 関 係 を 密 接 な ら しめ る 」 こ と(表1④)と さ れ る に と ど ま っ た 。 と く に 、 当 時 職 業 安 定 法 に基 づ き 運 営 さ れ て い た 身 体 障 害 者 公 共 職 業 補 導 所 に つ い て は 、対 象 と な る 身 体 障 害 者 の 特 徴 か ら し て 、 再 医 療 ・日常 生 活 上 の 指 導 等 の 配 慮 が 必 要 で あ り、 身 体 障 害 者 福 祉 法 上 に 規 定 す べ き で あ る と の 意 見 が 強 く主 張 さ れ た が 、 労 働 省 の 反 対 が あ り実 現 しな か っ た(労 働 省[1949.1.14])。 そ の 結 果 、か つ て 軍 事 保 護 院 に お い て 傷 撰 軍 人 を 対 象 に 、医 療 ・ 訓 練 ・ 生 活 援 護 ・職 業 補 導 が 行 わ れ て い た 状 況 よ り も 、 施 策 の 一 貫 性 と い う 点 で は 、 む しろ 後 退 した と い え よ う。

59)日 本 障 害 者 協 議 会[1997]参 照 。 障 害 種 類 別 に分 立 した 現 行 法 制 度 が 生 み 出 す 諸 問 題 一

① 自立 と社 会 参 加 を 共 通 目 的 と す る 今 日 の 国 民 の 要 求 、 時 代 の 要 請 に 対 応 しに く い 、 ② 福 祉 サ ー ビス の 地 方 分 権 化 、施 設 福 祉 か ら地 域 福 祉 へ の 重 点 の 変 化 に 対 応 しに く い 、 ③ 普 遍 化 と拡 大 の 要 求 に 応 じに く い 一 を 解 決 す る た め に 、 障 害 者 関 連 三 法(身 体 障 害 者 福 祉 法 ・精 神 薄 弱 者 福 祉 法 ・精 神 障 害 者 保 健 福 祉 法)を 一 元 化 し よ う と す る もの で あ る 。 60)佐 野[1951]p.28。

61)矢 嶋[1997]p.45資 料[3]。

62)佐 野[1951]p.30。

63)松 本[1951‑b]p.]23。

参 考 文 献

今 村 譲[1950]「 身 膿 障 害 者 幅 趾 法 」r杜 會 保 障 年 鑑1951年 版 』 東 洋 経 済 新 報 社 上 田 敏[1973]「 リハ ビ リ テ ー シ ョ ン」 ジ ュ リ ス ト 『医 療 と 人 権 』

浦 辺 史[1976]「 身 体 障 害 者 問 題 と そ の 対 策 の 展 開 」 『リハ ビ リ テ ー シ ョ ン講 座 第1巻 』 一 粒 社

宇 山 勝 儀[1998.3]「 対 象 者 別 障 害 者 福 祉 法 の 制 定 」 リ ハ ビ リテ ー シ ョ ン研 究NO.94

遠 藤 保 喜 「!951]r肢 体 不 自 由 者 と取 扱 の 實 際 』 北 島 藤 次 郎 商 店

(23)

身体 障害 者 福祉 法 の制 定 過 程 59

忍博次[1979]「 戦後 におけ る障害者福 祉の評価 一身 体障 害者福祉法 制定30年 に因 んで」社 会福祉研 究24号

木下賢志[1985]「 身体 障害者 福祉 法制定 前夜」 時の法令NO.1242

黒 木利克C1952コ 「 米 國 にお ける身腔 障害者更 生事業 一主 と して民 間人 の職業 的更生 に關 す る事業 」大 阪杜 會事業 短期大學 『 杜 會事業講 座第5巻 』幅 祉春秋肚

黒木 利克[1955]「 身体 障害者 開発 時代」 リハ ビ リテ ー シ ョン66号 黒 木利 克 〔1958]r日 本社 会事業現 代化論』全 国社会 福祉 協議会 黒木利 克[1964]「 時勢 の推移」 リハ ビリテー シ ョン59号

黒木利克 追悼録 刊行会[1980]r黒 木 利克追想録 』

厚生省杜会 局更 生課[1951]r身 体障害 者幅 祉法 更生指≡ 導の手 引』一 二三書房 厚生省社会 局更生課[1960コ 『 精 神薄弱 者福祉法解説 と運用 』新 日本法 規 出版 厚 生統計協会[1998]r国 民 の福祉 の動 向』

佐藤久 夫C1983]「 身障福祉 法 にお ける対象規定 の成立 と展開 に関す る覚書(1)」 日本 社会事 業大学研 究所年 報NO.1.8

佐野利 三郎[1951]「 身体 障害者幅祉 法施行一 周年 を顧 み て」r肚 會事 業』VOL.34.NO.4 佐野利 三郎 、實本 博次 、仲村 優一[1989.10]「 身 体障害者 福祉法 制定時 の思 い出」月刊 福祉

72‑11

鈴木善幸 ・黒 木利克新 春対 談 「 身 障者 の総合対 策 を ど うす すめ るか」[1966]リ ハ ビ リテー シ ョン75号

副 田義 也[1993]『 厚生省 史の研究』

高瀬安 貞[1959]r肢 体不 自由者更生 指導 の理 論 と実際 』肢体不 自由者更 生援護会

高瀬安 貞[1967]「 身体 障害者対策 の変遷」 日本社会事業 大学r戦 後 日本 の社会事 業』勤 草書 房

田中邦 夫[1997.5,1997.9,1998.7]「 人権 と障害者(1)(2)(3)」 レフ ァレンス 日本 肢 体 不 自由 児 協 会[1967]r高 木 憲 次 一人 と業 績 』

日本 障害 者協 議会[1997]r障 害者 福祉 の新 たな法 制度 の確 立 をあ ざ して 一障害者 福祉法 へ の試案 一』

日本税理 士連合 会 出版局[1979]rシ ャウプ使節 團 日本税 制報 告書(復 元版)』

笛木俊一 ⊂1981]「法 にお けるr障 害者 』概念 の展 開」(下)ジ ュ リス トno744

(24)

60 人 文 学 報No.300(社 会 福 祉 学15)1999.3

古川孝 順[1987]「 占領 期対 日福祉政 策 と緊急連 邦救済法」 社会事業 史研究15号 松本征二[1951‑a]r身 膿 障害 者幅祉法 解説』 中央肚 会幅祉協 議會

松本征 二[1951‑b]「 身膿 障害者幅祉 」r肚 會保 障年鑑1952年 版』 東洋経済 新報社 松本 征二[1954]r身 体 障害 者福祉法 の解説 と運 用』 中央法 規 出版

松本 征二[1973]「 リハ ビリテー シ ョンにお ける現代 の諸 問題」社会 福祉研 究12号 宮崎 音彦[1953コ 「 解決 を迫 られ る更生措置」 リハ ビ リテ ー シ ョン2号

矢 嶋里絵[1997]「 身体 障害者 福祉法 の制定過程 その1」 東 京都立大学 人文学 部人文学報281 号

山田明[1978]「 戦後 障害者 の生活 問題 と障害者実態調 査 の発展(1)」r障 害者 問題研 究』16 号

山田明[1979]「 占領下 の身体 障害者運動 と身体 障害者 福祉法 制定へ の参 加」児島美都子 ・ 真 田是 ・秦安 雄r障 害者 と社 会保障』法 律文化社

資 料

厚生 省社会局[1952]「 身体 障害者 実態調査結 果表 一全 国調査 一昭和26年12月25日 現 在」

厚生 省 ・全 國肚 会幅祉 協議会連 合会[1952]「 肚 会幅 祉行政 資料 」 厚生省 大 臣官房統 計調 査部 〔1951]「統計か らみ た社会福祉 行政 の概況」

厚生省大 臣官房統 計調査 部[1953][1954][1955]「 社会福祉統 計年報 昭和26〜28年 」 厚生 省 ・日本肚会事 業專 門学校 共同主催現 任教育講習会 資料[!949]「 現代肚會事業 の基礎」

参議 院事務 局 「 第6回 国会厚 生委員会 合 同審査会会 議録第1号1949.11.25」

参議院事務 局 「 第6回 国会参議 院厚生 委員 会議事録 第6号1949.11.25」

衆議院事務 局 「 第6回 国会衆議 院厚生委員 会議録第9号1949.ll.28」

東京都民生 局[1953]r杜 会幅祉 基礎 調査』

労 働省[1949.1.14]「 身体 障害者職業 補導事業 の厚生省移管 の反対理 由」

「 傷 疲 者 の 保 護 更 生 に 関 す る法 律 案 に つ い て推 進 委 員 会 各 委 員 よ り提 案 あ った事 項1949.!.

101

「 身体 障害者 福祉法 案逐条説 明!949.】1」

参照

関連したドキュメント

 1 福島市内の異動  2 福島県内での異動

[r]

[r]

平成22年10月1日 障害福祉サービス事業 生計困難者に対して無利子又は低利で資金を融通する事業 公表

The measurement of visual acuity with both eyes, reexamining the measurement method of the visual field, the need of study about the measurement method of visual functions such as

あった︒しかし︑それは︑すでに職業 9

Hori, Tomohisa, “Lobbying Movements by Japanese Parents of Children with Severe Motor and Intellectual Disabilities during High Economic Growth and their Backgrounds”, Japanese

研究要旨:本研究では、指定医の資質の向上に資することを目的に、インターネットで公開 されている情報から、身体障害者福祉法第 15