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[図書館活動報告] 電子展示委員会活動報告

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Academic year: 2021

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[図書館活動報告] 電子展示委員会活動報告

著者 電子展示委員会

雑誌名 関西大学図書館フォーラム = Kansai University Library forum

巻 11

ページ 85‑85

発行年 2006‑06‑30

URL http://hdl.handle.net/10112/00022020

(2)

85

電子展示委員会活動報告

電子展示委員会

●●●●●●●

「八代集の世界」を公開

 図書館ホームページ上に開設した電子展示室のコ ンテンツも 3 テーマ目となった。平成17年(2005年)

は、古今和歌集成立1100年、新古今和歌集成立800 年という日本文学史上の節目の年にあたり、図書館 展示計画委員会の活動報告にもあるように、秋季展 示として「八代集の世界」をテーマとする資料展示 を実施した。電子展示室においても、同じテーマを 採用して、展示室にて一般公開した資料を中心とし てコンテンツを作成した。秋季展示と同じテーマを 選択することで、より効果的な広報を行うことがで きたのではないかと考える。また今回は、図書館長 で、古筆を専門とされる田中登先生に、企画段階か ら資料の選定、デザインのアイディア、テキストの 校正などあらゆる面で検討に参加していただくこと ができた。

 八代集は、古今和歌集に始まる八つの勅撰和歌集 を指すが、秋季展示にて公開した資料は27点に上り、

全ての資料の全ページを電子化することは困難であ った。そこで、コンテンツを、全ページの公開を行 うものと、表紙や内容の一部の画像に解説文を付し た資料紹介的なものの 2 つに区別することにした。

コンテンツの構成は以下のとおりである。

 まず、全ページの公開を行う資料は、「北山切新 古今和歌集」のみとした。これは、足利尊氏の筆と 伝えられるもので、巻16から巻20のみを残す新古今 和歌集の零本である。

 画像作成は従来の方法を踏襲し、カラーマイクロ フィルムを撮影した上で、フィルムをスキャンし、

tiffファイルを作成、公開用にjpegファイルに圧縮 する方法を採用した。北山切には、歌の先頭部分に 選者の名前が小さく略字で書きこまれているが、こ うした書き込みを判読できるよう、tiffファイルか ら大きさの異なる 2 種のjpeg画像を作成した。画像 作成の作業はいずれも業務委託である。

 各ページへのナビゲーションは、先頭から順にペ ージを追うほかに、収録されているすべての歌に付 与されている新編国歌大観の歌番号から該当するペ ージへ遷移する機能を、Javaを使って実装した。画 像は見開きの 2 ページ単位で作成しているため、歌

が画像のどの位置にあたるかが分かるように、歌番 号の後に歌の初句を表示させている。

 資料紹介的なもう一つのコンテンツでは、秋季特 別展示で公開した八代集関連の資料のうち、中心的 なものを紹介した。八代集の各歌集毎にページを設 け、選者、歌数、特徴などの基本的な説明のほか、

図書館でデジタルカメラにより撮影した表紙やテキ ストの画像を、図書館展示で使用した展観目録と同 じ内容の解説文を添えて示すことで、貴族文化を伝 える八代集関連の資料群を紹介することを狙った。

 サイトの設計は、基本的な骨子を当委員会が中心 となって検討してサイトフローを作成、図書館で撮 影した画像とテキストを業者に提供し、公開用html ファイルの作成を依頼した。デザインは従来のもの を踏襲したが、「北山切新古今集」にも電子展示の トップページからアクセスできるようにリンクを作 成した。これは、全ページ公開する資料が「八代集 の世界」のコンテンツの中に埋もれて分かりにくく ならないようにするためである。

 コンテンツ作成は、秋季特別展示に先駆けて公開 できるよう、昨年よりも前倒しで計画し、10月末日 に公開した。

今後の課題等

 今年度の新しい試みとしては、図書館展示計画委 員会が実施する展示活動と同一のテーマを選択した ことと、資料の全ページを公開するのではなく、表 紙、内容の一部などの画像に紹介文を添えた、いわ ば資料紹介的な内容をコンテンツに加えたことが挙 げられる。図書館展示との協働は、両者の連携をと るため、スケジュール調整に融通がつきにくくなる ことや、電子化すべき資料と図書館展示のテーマが 常に一致するとは言えないなどの懸念もあるものの、

新聞社の取材を受けるなど、図書館全体としての広 報効果は高まったのではないかと考える。また、資 料紹介的なコンテンツは、新着貴重資料の紹介など の内容を、ホームページ上で臨機に公開できる体制 を、それを電子展示委員会が担うべきかをも含め検 討すべきではないかと考える。

参照

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