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傾 斜 側 壁 を持 つ貯 水池 に お ける ス ロ ッシ ング の固有 周 期

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Academic year: 2022

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(1)土木学会. 応 用 力 学 論 文 集Vbl.11,pp.557‑563(2008年8月). 傾 斜 側 壁 を持 つ貯 水池 に お ける ス ロ ッシ ング の固有 周 期 Foundamental. Period. 小 野 祐 輔*・ Yusuke. of Liquid. Sloshing. in Sloping. 緒 方 浩 二**・Charles. ONO,Koji. OGATA. and. Wall. Reservoir. Scawthorn***. Charles. SCAWTHORN. *正会 員 博(工)京 都 大 学助 教 工 学研 究 科(〒615 ‑8540京 都 市西 京 区京都 大 学 桂) **非 会 員 修(工)京 都 大 学大 学 院 工 学研 究 科(〒615 ‑8540京 都 市 西 京 区京都 大 学桂) ***正 会 員 工 博 京 都 大学 特命 教授 工 学研 究科(〒615 ‑8540京 都 市 西 京 区京都 大 学桂). This study aimed to clarify the influence of sloping wall to sloshing in a reservoir by numerical analysis called the SPH method. We compared SPH simulations with some theoretical equations and with some experiments. Finally, we proposed the equation which gave the natural circular frequency as the function of slope angle. The equation means that the natural circular frequency of sloping wall reservoir is almost the same as that of rectangular tank which has the same surface length as the intended sloping wall reservoir. We considered the reason is the velocity distribution of water particle is similar between these systems. ey Words: sloshing, reservoir, SPH, natural circular K frequency. 1.は. じめ に. 2.SPH法. た め 池 や 汚 水 処 理 施 設 な どの 貯 水 池 で は,建. 設 コス. SPH法. は連 続 体 の運 動 を解 く数 値 解 析法 で あ り,SPH. トの 低 さ か ら鉛 直 で は な く傾 斜 した 側 壁 が 用 い られ る. 粒 子 と呼 ば れ る粒 子 に よ っ て 連 続 体 を 離 散 化 す る た め,. こ とが あ る.2003年. 粒 子 法 の 一種 と位 置 づ け られ て い る.同. 十 勝 沖地震 で 石油 タン クにス ロ ッ. シ ン グ が 発 生 した よ う に,こ. れ らの 貯 水 池 で も地 震 に. じ く粒 子 法 と. 分 類 され る もの で は,個 別 要 素 法 が 土 木 分 野 で は 良 く. よ っ て 波 高 の 大 き な 振 幅 の ス ロ ッシ ン グ が 引 き起 こ さ. 知 ら れ て い る.た. れ,貯. 質 が 離 散 体 で あ っ た り,連 続 体 を 力 学 モ デ ル に よ っ て. 水 池 か ら内 溶 液 が 溢 れ 出 る恐 れ が あ る.そ の 際. 内 溶 液 に 汚 染 物 質 や 危 険 物 質 が 含 ま れ て い れ ば,周. 囲. だ し,個 別 要 素 法 で は 対 象 とす る物. 離 散 化 した 後 に支 配 方 程 式 を 設 定 す る こ とか ら,連 続. に多 大 な 悪 影 響 を及 ぼ す こ とに な る .し た が っ て,将. 体 に 対 す る支 配 方 程 式 を 立 て た 後 に 粒 子 に 離 散 化 す る. 来 あ る程 度 の 規 模 以 上 の 地 震 動 を 受 け る こ とが 予 測 さ. SPH法. れ て い る地 域 で は,事. 前 評 価 と対 策 が 必 要 で あ る.. とは 本 質 的 に異 な る数 値 解 析 法 で あ る.. 本 論 文 で は 貯 水 池 内 の 液 体 を 非 圧 縮 性 粘 性 流 体 と想. これ まで 何 度 も大 き な 被 害 が 発 生 した 円 筒 型 タ ン ク. 定 し,そ のNavier‑Stokes方. 程 式 をMonaghan5).に. とは対 照 的 に,傾 斜 壁 を 持 つ 貯 水 池 で の ス ロ ッ シ ン グ に. てSPH法. よ る深 刻 な被 害 が 発 生 した 事 例 が 存 在 しな い た め,そ. に よ る離 散 化 の 過 程 はLiu6)に 詳 しい の で,こ. の 特 性 に 着 目 した 研 究 も行 わ れ て い な い.そ. 終 的 に 得 られ る支 配 方 程 式 の み を 以 下 に示 す.. 論 文 で は,傾. こ で,本. 従っ. 程 式 のSPH法 こでは最. 斜 壁 を持 っ貯 水池 で の ス ロ ッシ ングの 固. 有 周 期 と側 壁 の 傾 斜 角 の 関 係 に つ い て 調 べ る.具 体 的 な 手 順 と して は,数. 値 解 析 に よ っ て,側. し て 一・ 次 モ ー ドの 固 有 周 期 の 変 化 を 見 る. 数 値 解 析 の 手 法 と し て は,ALE有 用 す る こ とが 考 え られ る が,著 コ ー ドが 存 在 す る こ とや,将. Particle Dynamics)法3)4)を 法 は,先 に 挙 げ たALE有. 限 要 素 法1)2)を 利. 者 ら の 手 元 に既 に 計 算. 来 越 流 量 の 予 測 に も発 展. させ る こ と を 考 え てSPH(Smoothed. (1). 壁 の傾 斜 角 を. 変 えた 多数 の モデ ル を さ まざ まな周期 の正 弦 波 で加振. (2) (3) (4). Hydrodynamics. 用 い る こ と に した.SPH 限要 素 法 に比 べ る と計 算 精 度. の 信 頼 性 が 低 い 恐 れ が あ るの で,本 布,ダ. に よ り解 く.Navier‑Stokes方. 論 文 で は静水 圧分. ム 崩 壊 の ベ ン チ マ ー ク テ ス ト,振 動 台 実 験 との. 比 較 に よ っ て 利 用 した 解 析 コ ー ド を検 証 した 後,傾. 斜. 側 壁 を持 っ 貯 水 池 の ス ロ ッ シ ン グの 数 値 解 析 に進 む.. ― 557―. (5).

(2) こ こで,ijは 粒 子 番 号,mは. 質 量,ρ は密 度,Nは. ネ ル 関 数 の響 半 径 内 に含 まれ る総 粒 子 数tは. カー. 時 間,α,β,. γは 座 標 軸 方 向,δ は 物 体 力,δ αβ は ク ロ ネ ッ カ ー の デ ル タ で あ る.Wは カーネ ル関数 で本論 文 では三次 ス プ ライ ン関 数6)を 用 い る.μ は粘 性 係 数 で,本 論 文 で 示 す 以 下 の 数 値 解 析 例 で は す べ て μ は0.001Pa・s(水 に 設 定 して い る.ま た,本. 論 文 で はMonaghanと. の値) 同様. に 非 圧 縮 性 流 体 を 擬 似 圧 縮 性 流 体 と して 取 り扱 い,流 体 の 圧 力 を次 の 密 度 変 化 の 関 数(状. 態 方 程 式)で. 求め. る6). 図‑1タ. ンクモ デ ル. (6) ここで,定 数Bは 流体 の 非圧縮 性 が十分 に近 似 で き る 表‑1モ. よ う十 分 に大 きな値 を設 定 す る必要 が あ る.本 論文 で. デル のパ ラメ タ. 示 す解析 は,解 析結 果 の密度 変化 が1%以 上生 じた場合 に は,さ らに大 きなBの 値 を用 い て最初 か ら計算 をや り直 して い る.ま た,式(6)で. は初 期状 態 よ りも密 度. が低下 した 際 に は負 圧 が発 生 し粒子 間 に 引張 力が発 生 す る こ とにな るので,計 算 途 中 に負 の圧 力 が発 生 した 際 には強制 的 に圧 力 をゼ ロに置 き換 え る. SPH法. 3.1静. で は粒 子法 の計 算 を安定化 させ るた めに次 の. 人 工粘 性項 が 運動 方程 式 に加 え られ るこ とが 多 い6).. 水 圧分 布. こ こで はSPH法 と,式(14)で. で 計 算 した結 果 得 られ た 静 水 圧 分 布. 計 算 され る理 論 値 を比 較 した 結 果 を示 す.. (7). (14) こ こで,pは. こ こ に,. 圧 力,ρ. は密 度,gは. 深 を表 して い る.図‑1に. (8). 1に 各 パ ラ メ タ の値 を 示 す.な 0.06m,ん. は0.03m,解. 図‑2にSPH法. お,図‑1中. (10). 計 算 した 静 水 圧 を比 較 し. 中 に は す べ て の 粒 子 が プ ロ ッ トし て. あ り.横 軸 は理 論 式 に よ る静 水 圧.縦 る静 水 圧 を 示 して い るの で,傾. (11). 工 粘 性 項 は 本 来,SPH粒. 音 速 を表 して い る.こ. 軸 はSPH法. き1の. によ. 直線 上 にプ ロ ッ. ト点 が あ れ ば 理 論 値 と解 析 値 が 一 致 して い る こ と を意. (12). 味 す る.. (13). 値 を 上 回 っ て い る.こ れ らの 値 が 発 生 して い るSPH粒. の人. 子 の 分 布 を 調 べ た と こ ろ,タ. 圧 力 の 高 い 領 域 に お い てSPH法. こ こ で αII,βIIは定 数,cは. のL,Hは. した.. と式(14)で. た もの を 示 す.図. 水. 析 時 間 増 分 は1.0×10‑4sec,式. (6)中 の 定 数Bは1.0×104Paと. (9). 重 力 加 速 度,zは. 使 用 した モ デ ル の 概 念 図 、 表一. 子 同 士 の過 度 の 接 近 や 不 合 理. あ っ た.こ. れ らのSPH粒. での計算 結果 が理論. ン ク底 端 部 付 近 の 粒 子 で. 子 を 除 き,SPH法. に よ る計. な す れ 違 い を抑 制 す る こ と を 目 的 に導 入 され た もの で. 算 結 果 は 理 論 値 に 良 く一 致 し て い る.ま. た粒子 数 に よ. あ るが,定 数 αn,βnの. る差 もほ とん ど見 られ な い こ とか ら,圧. 力計算 にお い. 値 に よ って は,対 象 連 続 体 の 持. つ 粘 性 よ り も大 き な 粘 性 力 を 生 じ る こ とが 起 こ り得 る. て は 少 な いSPH粒. の で,そ. られ る こ とが 分 か る.. 3.解. の 設 定 に 当 た っ て は 十 分 な 注 意 が 必 要 で あ る.. 3.2ダ. 析 コ ー ドの検 証. 子 で あ っ て も安 定 した解 析 結 果 が 得. ム崩 壊 のベ ンチ マー クテ ス ト. 文 献5)に お い て,ダ. ム 崩 壊 の ベ ン チ マ ー ク テ ス トを. 本 論文 の数値 解析 で使用 したSPH法 に よる解 析 コー ドは著 者 らに よって書 か れ た もので あ るの で,解 析結. 用 い て,SPH法. 果 に問題 が ない こ とを確 認 して お くた め に,理 論 解 や. よ っ て 同 一 の 問 題 を 解 析 し,そ の 妥 当性 を 確 認 して お. 実験 値 との比較 を行 う.. く.図‑3(a)は. ― 558―. わ れ て い る.こ. に よ る 計 算 結 果 と実 験 値 の 比 較 が 行 こ で は,本 初 期 のSPH粒. 論 文 で 用 い る解 析 コ ー ドに 子 配 置 状 態 を 示 して い る..

(3) 表‑2水. 面先 端 位置(SF)と. 水 面最 大 高 さ(HT)の. 比較. pressure from theoretical equation (Pa). (a)Case1. Time. 図‑4水. 面 先端 位 置(SF)の. 比較. pressure from theoretical equation (Pa). (b)Case2 図‑2SPH法. と理論 式 の圧 力 計算 結果. Time. 図‑5水. 面 最大 高 さ(HT)の. 比較. (a)粒 子 の初期 配 置. 果 が 生 じ る5)も の な の で,βTTは0に. 固 定 し た.式(8). 中 で は αIICijを一 つ の 定 数 と し て 考 え る こ とが で き る の で こ の 値 を新 た に α,と 書 き 直 す.α'は. 水 同 士,水. と壁 の 間 で 異 な る値 を 用 い る こ とに し,前 者 を α'ω,後 者 をα'tと 表 記 す る.解 析 に お い て,時. (b)変 形状 態 図‑3ダ. 10‑4sec,水. ム 崩 壊 の ベ ン チ マ ー ク テ ス トの ス ナ ッ プ シ ョッ ト. を 表 すSPH粒. 間 増 分 は1.0×. 子 数 は2500個. 試 行 錯 誤 の 結 果,α'ω が3.0か. とす る.. ら4.0,α'tが0.4か. ら. 0.5の 間 で 実 験 値 と良 く合 う結 果 が得 られ た.α'ωが3.4, α1が0.49の 0.025m四. 方 の 水 塊 が タ ン ク側 壁 に隣 接 した 状 態 とな っ. て お り,時 間 が 経 過 す る と重 力 に よ って 図‑3(b)の. よう. に水 面 形 状 が 変 化 して 行 く.. に 示 す.水. と き の 計 算 結 果 を 表 一2,図4並 面 先 端 位 置(SF)及. は初 期 水 面 高 さ. で,時. び 水 面 最 大 高 さ(HT) 間 は 〉婿. て お り,添 字 のsはSPH法,expは. 解 析 結 果 は 人 工 粘 性 の 定 数 αII,βIIの 値 の 影 響 を 受 け る.そ. こで,こ. め た.た. だ し,βIIの 掛 か る項 は 流 速 の 大 きな 場 合 に 効. れ らの 値 を様 々 に変 え 最 良 の 値 を 求. ― 559―.. び に 図 一5. で 正規 化 され. 実 験 値 を表 して い. る.実 験 と解 析 に お い て 最 大 の 差 が 見 られ るの は無 次 元 時 間(Time)が0.71の あ るが,こ. とき の 水 面 先 端 位 置(SF)で. こ で も そ の 差 は7%に. 収 ま っ て い る..

(4) 表‑4直. 方 体 型 タ ン ク の 固 有 円 振 動 数(rad/s). (a)Case1. Clrcularfrequecy(rad/S). 図‑7実. (b)Case2 図‑6円. 験 に用 いた貯 水 池模 型. 振 動数 ご との最大 波 高 ス ロ ッ シ ン グ の 固 有 円 振 動 数 が 精 度 良 く得 られ た こ と が 分 か る.. 表‑3直. 方体 型 タ ンクモ デル のパ ラメ タ 3.4振. 動 台実験 との比 較. 次 に 現 実 の 水 の 挙 動 とSPH法. の 計 算 結 果 を比 較 す る. た め に 振 動 台 に よ る実 験 を 行 っ た.図. 一7は 使 用 した 貯. 水 池 模 型 の 写 真 で あ る.貯 水 池 模 型 は市 販 の ア ク リル 板 を切 り出 し,接 着 して 組 み 立 て て 製 作 した. 3.3ス. 加 振 に用 い た 振 動 台 は横 幅34cm,奥. ロ ッシング の固 有 円振動 数. 二 次 元 直 方 体 タ ン ク に は,以 下 の 式 で 示 さ れ る1次. り,一 方 向 の み に変 位 振 幅0.5cmで 回 転 させ る こ とで 振 動 す る.模. モ ー ドの 固 有 円 振 動 数 ω の 理 論 解 が 存 在 す る.. 行 き17cmで. あ. 手 動 で ハ ン ドル を. 型 と加 速 度 計,ビ. デオ. カ メ ラ を 振 動 台 上 に 固 定 し,水 の 挙 動 を ビ デ オ に よ り. こ こ でgは. 重 力 加 速 度,hは. で あ る.こ. こで は,表‑3に. と して,SPH法. 初 期 水 深,五 示 した2つ. (15). 確 認 す る.ま た得 られ た 加 速 度 時 刻 歴 をSPH法. (16). 計 算 で の 入 力 デ ー タ と して 同 じモ デ ル で の 解 析 を行 い,. は タ ン ク幅. のモ デル を対象. に よ る解 析 結 果 か ら固 有 周 期 を 求 め た. 結 果 と式(15),(16)で. タ ン ク に 入 力 す る正 弦 波 加 速 度 α を次 式 で 定 義 す る.. (17) こ こで み は変 位 振 幅 で あ る.式(17)中 させ て10周. 期 分 の 時 間 解 析 を 行 い,そ. 図‑8に 示 した4種. 類 の タ ン ク を使 用 し,振 動 台 の 手. 回 しハ ン ドル の 回 転 を調 整 す る こ とで,ス を 行 っ た.タ. ロ ッシ ング. ン ク1,2に. つ い て は,蓋. SPH法. を 設 置 した 状 態. に よ る解 析 で は,時 間 増 分1.0×10‑4sec,初. 期 粒 子 間 距 離 は5.0×10‑4m,式(6)中. の中で観測 され. 104Paに. の 中 で 波 高 の 最 大 値 が 得 られ た も の を そ の. 設 定 した.3.2を. のBは1.0×. 参 考 に して 水 深 が0.025mの. と き,α'ω は0.49,α'tは3.4と. した.. 実 験 時 に撮 影 され た水 面 形 状 と,同 時 刻 に お け るSPH. モ デ ル の 固 有 周 期 と見 な す. 一 方 ,表‑4に 解 析 に よ り得 られ た ス ロ ッシ ン グ 固 有 円. 解 析 結 果 を 比 較 した もの を 図‑9に 示 す.SPH法. 振 動 数 と式(15)で. に見 られ る よ う に,水. 求 め た 理 論 値 との 比 較 を 示 す.表. か ら分 か る よ うに,SPH法 対 して5%以. 一4. で の 計 算 結 果 は,理 論 値 に. 内 の 誤 差 とな っ て お り,SPH法. に よって. ― 560―. の実験. の 実 験 も行 な っ た.. の ω の 値 を変 化. た 壁 近 傍 粒 子 の 最 大 の 波 高 を プ ロ ッ トし た も の が 図‑6 で あ る.こ. ス ロ ッ シ ン グ の 様 子 を 実 験 結 果 と比 較 す る.. の 波 形 が 様 々 に 変 化 す る よ う に し な が ら計19回. 求 め た理 論 値 を 比 較 す る.. に よる. の計算. 結 果 で は,初 期 水 深 が 小 さ い モ デ ル に お い て,図‑9(a) が大 き く飛 び 散 る場 合 が あ っ た.. た だ し,こ の 場 合 で も ス ロ ッ シ ン グ 中 の 水 面 形 状 の 概 形 は 良 く似 て い る.図‑9(b)は. タ ン ク に蓋 を設 け た 場 合.

(5) 表‑5SPH法 解析 によって求 めた傾 斜壁 を持 っ貯水 池 にお け る一次 モ ー ドの 円振 動数. 図‑8実. 験 に用 い た貯水 池 模 型 の寸法 4.傾. 斜壁 を持 つ貯水 池 の固有 周期. 前 節 まで にSPH法. に よ っ て貯 水 池 の ス ロ ッ シ ン グ が. 精 度 良 く再 現 で き る こ とが 確 認 で きた の で,壁. の傾 斜. 角 度 を様 々 に変 化 させ た モ デ ル をSPH法 で 解 析 し,ス ロ ッ シ ン グの 一・ 次 モ ー ドの 固 有 周 期 の 変 化 を調 べ る.. 4.1解. 析 条 件 と結 果. 解 析 の 対 象 とす る タ ン ク はLが60mで 10,20,30mの3種 (a)水 が 飛 散 す る場 合. の7種. 類,θ は100間. 類 とす る.す. は 全 部 で21種. し た.Bは7.5×106Paと. 重 と水 平1方. 向 のsin波. 解 析 結 果 を表 一5に,そ 10に 示 す.角. で. ときは初期 粒. 間 増 分 は1.0×10‑2secと. と き は初 期 粒 子 間 隔 は0.5m,時. 10‑2secと. (b)蓋 に衝突 す る場 合. 隔 で0。 か ら600ま. な わ ち,解 析 の 対 象 とす る タ ン ク. 類 で あ る.hが20,30mの. 子 間 隔 は1.0m,時 10mの. 固 定,hは. し,ん が. 間 増 分 は0.5× した.外. 力は自. で あ り変 位 振 幅 は1mと. し た.. の 点 を プ ロ ッ トした もの を図‑. 度 が0° の 台 形 型 タ ン ク は 直 方 体 型 タ ン. ク と同 じ で あ る の で,一. 次 モ ー ドの 円 振 動 数 を 式(15). と比 較 す る こ とが で き る.hが10,20,30mの. と き,そ. れ ぞ れ 理 論 値 は0.496,0.632,0.686rad/sと. な る.一. 方 でSPH法. に よ る結 果 で は0.520,0.620,0.659rad/s. と な っ て お り,誤 差 は5%以. 内 で あ りSPH法. に よ る解. 析 精 度 は 十 分 に確 保 さ れ て い る と考 え られ る.図‑10で 1は,側 壁 の 傾 斜 角 が 大 き くな る に した が っ て ス ロ ッ シ ン グ の 一 次 モ ー ドの 固 有 周 期 が 大 き くな っ て い く と い (c)越 流 が 生 じ る 場 合 図‑9実. う関 係 が 示 さ れ て い る.こ. れ は,傾 斜 角 が 大 き くな る. と水 面 の 幅 が 大 き くな る こ とか ら,当 然 予 想 さ れ る結. 験 と解 析 の比 較. 果 で あ る.. 4.2一 の 事 例 で あ る.蓋. に水 が 衝 突 した 際 の 水 面 形 状 がSPH. こ こで,図. 法 に よ って も良 く再 現 で き て い る こ とが分 か る.ま た, 図‑9(c)の. 次 モ ー ドの 固 有 円 振 動 数 を 求 め る 予 測 式 一11か ら,壁 の 傾 斜 角 θ を 持 っ 貯 水 池 の. 水 面 長 さL'は. よ う に越 流 が 発 生 して い る場 合 に お い て も,. 高 い 精 度 で 水 面 形 状 を 求 め る こ とが で き て い る.. (18). ― 561―.

(6) (a)h=10m 図‑10SPH法 解 析 に よ って 得 られ た壁 の傾斜 角 と一 次モ ー ドの円振 動 数 の関係. (b)h=20m 図‑11傾. とな る.今,こ を 考 え,こ. 斜 壁 を持 つ貯水 池 の水 面長 さ. の 横 幅L'を. 持 つ二次 元直 方体 型 タ ンク. の タ ン ク を も との 台 形 型 タ ン ク と等 価 な タ. ン ク と呼 ぶ こ とに す る.こ. の等価 タ ンクの一 次 モ ー ド. の 固 有 円 振 動 数 は 式(15),(16)よ. り,. (19). (c)h=30m. (20) 図‑12台 と求 め る こ とが で き る. 図‑12は,SPH法. 形型 タ ン ク,及 び それ と等 価 なタ ン クの 固 有 円振 動 数 にお け る比較. に よ る数 値 解 析 で 求 め た 一 次 モ ー. ドの 固 有 円振 動 数 と式(18)で. 求 め た 値 と を水 深 ご とに. 比 較 した もの で あ る.こ の 図 か ら,式(18)を,傾. 斜壁. る ス ロ ッ シ ン グ の 一 次 モ ー ドの 固 有 周 期 と,壁 の 傾 斜. を 持 っ 貯 水 池 の 一 次 モ ー ドの 固 有 円 振 動 数 を予 測 す る. 角 の 関 係 につ い てSPH法. 式 と して 用 い る こ とが で き る こ とが わ か る.. た.数 値 解 析 を行 う に あ た り,使 用 したSPH法. 式(18)が. 良 い 近 似 値 を 与 え る理 由 を 考 え る た め に,. ス ロ ッ シ ン グ 中 の 水 の 動 き を 調 べ た.図‑13に,あ. る時. 刻 に お け る粒 子 速 度 の 分 布 を傾 斜 壁 を 持 つ タ ン ク とそ れ に 等 価 な タ ン ク とで 比 較 した もの を 示 す.図. 中,粒. に よ る数 値 解 析 を 用 い て 調 べ の解析. プ ロ グ ラ ム を 静 水 圧 分 布 とダ ム 崩 壊 の ペ ン チ マ ー ク テ ス トに よ って 検 証 した.ま. た,SPH法. に よって傾 斜 し. た 側 壁 を 持 つ 貯 水 池 の ス ロ ッ シ ン グが 精 度 良 く再 現 で き る こ と を 評 価 す るた め に振 動 台 実 験 を行 い,振. 動台. 子 速 度 の 小 さ い も の に 色 を 付 け て い る.こ の 図 か ら明. 実 験 に よ って 得 られ た 水 面 形 状 と,SPH法. ら か な よ う に,ス. で 得 られ た も の と良 く一 致 す る こ とを確 認 した.側. ロ ッシ ン グ に よ っ て 運 動 す る水 粒 子. は タ ン ク の 形 状 が 矩 形 で あ っ て も水 面 を長 辺 と した 台. の 傾 斜 角 を 変 え た 一 連 のSPH法. 形 状 に な っ て い る.こ れ が 式(18)に. き,等 価 タ ン ク を考 え る こ とで,傾. よって良 い近似値. が 得 られ る 理 由 で あ る.. 壁. に よ る解 析 結 果 に基 づ 斜 した 貯 水 池 に お. け る ス ロ ッシ ン グ の 一 次 モ ー ドの 固 有 周 期 を 予 測 す る 式 を 提 案 した.提. 5.結. に よ る解 析. 案 した 予 測 式 は,限. られ た ケ ー ス を. 対 象 と し た 数 値 解 析 結 果 か ら経 験 的 に 求 め た も の で あ. 論. り,現 時 点 で は そ の 適 用 範 囲 を 明 確 に で きて い な い と. 本 論 文 で は,た め池 や汚 水 処理 場 な どの傾 斜 した側 壁 を持 つ貯 水 池 にお い て地震動 に よって 引 き起 こされ. ― 562―. い う問 題 が あ る.今 後 は この 式 の 適 用 範 囲 を 明 確 に す る と と も に,さ. らに は 二 次 モ ー ドに も着 目 した 検 討 を.

(7) ŽQ•l•¶Œ£ 1). 2). 3). B.. Surface. Physics,. 90,. pp,396-430,. 5). L.B.. Lucy: the. A. fission. of. Journal. of. cle. hydrodynamics:. and. approach The. stars,. Society,. Vol.181,. Monaghan Journal. Monaghan:. Monthly. Notes. Simulating of. Computational. application of. Royal. ― 563―. non-. Astronomical. 1977. free. surface. Physics,. flow 110,. Liu,. M.. a meshfree. B. Liu: particle. Smoothed method,. Particle World. with. pp.399-. HydrodynamScientific. 2003.. (2008”N4ŒŽ14“úŽó•t). 行 な い た い.. partito. (b)4.40s. 初 期 水 面 高 さ ん は30m). testing Journal,. 1994.. G. R.. lishing,. 形 型 タ ン ク 及 び そ れ と等 価 な タ ン ク に お け る 水 粒 子 の 速 度 分 布 図 の 比 較(図 中,横 軸 ・縦 軸 の 単 位 はm,. the. Smoothed and. pp.375-389,. J.J.:. to. Astronomical. 1977.. J. J.. theory. spherical. ics. numerical. pp.1013-1024,. Gingold. 406,. 図‑13台. Unsteady. Comutational. 1989.. hypothesis,. R.. SPH,. 6). Simulation. Flow,. 田 中 聖 三 ・桜 庭 雅 明 ・樫 山 和 男 ・ALE並 列有 限 要素 法 に よ る 自 由 表 面 流 れ の 非 線 形 解 析, 第14回 数 値 流 体 力 学 シ ン ポ ジ ウ ム.2000.. Vol.82(12), 4). Numerical. Free. of. (a)3.75s. Ramaswarny:. Viscous. Pub-.

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