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中心市街地における夜間景観の特質に関する研究* 

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Academic year: 2022

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中心市街地における夜間景観の特質に関する研究* 

Research on Characteristic of Spectacle at Nighttime in Downtown* 

 

園田史子**・三宅正弘***・齋藤庸太**** 

By Fumiko SONODA**・Masahiro MIYAKE***・Youta SAITOU**** 

   

1、はじめに 

夜間における商業地域では、そこで暮らす人々 の姿が夜間景観を形成してきた。そのことは夜間 における安全安心の環境の維持と無関係ではな かっただろう。ところが商業地における居住人口 の減少によって、そうした夜間景観にも変化をも たらしている。それは生活景だけでなく、個々の 商店の更新時における建築形態においても居住 機能をもたない商業に特化したものとなってき た。そのことで、これまで維持されてきた環境が、

近年の中心市街地においては監視カメラに依存 するようになっている。 

  そこで本研究では、中心市街地における夜間景 観を形成する居住景観の実態を明らかにするこ とを目的としている。 

 

2、商業特性の考察 

本章では、業種を9種類に分け、地域ごとに業種 構成調査を行い、地域ごとの商業特性を明らかにす る。そこで得られた商業特性をタイプ分けする。 

   

*キーワーズ:居住、景観、中心市街地、夜間景観 

**学生員、徳島大学大学院工学研究科建設工学専攻

(徳島県徳島市南常三島町 2-1、 

TEL088-656-7578、FAX088-656-7579) 

***正会員、工博、武庫川女子大学生活環境学部生活 環境学科 

(兵庫県西宮市池開町 6-46、 

TEL0798-45-9882、FAX0798-45-9882) 

****徳島大学工学部建設工学科 

(徳島県徳島市南常三島町 2-1、 

TEL088-656-7578、FAX088-656-7579) 

(1)業種構成調査概要 

本調査では、対象地域を旧徳島城城下町である内 町地区の5地域(通町、中通町、新内町、南内町、

両国本町)と、現在の中心市街地における商業地域  である新町地区の5地域(西新町、東新町、銀座、

籠屋町、富田町)の合計10地域とし、それぞれの 地域における業種構成比率の調査を行った。 

また、対象店舗は地域内のメインストリートに面 した建物の一階部分にある店舗としている。 

                           

(2)調査結果 

図2に地域別業種構成比率調査の結果を示す。 

6 5

13

42 3

2 8 14 5

1

3

1 6

1 1

8 1

8 2

1 6

3 2 1

33 15

8

2 3

9 2

12 7

7 3 3 5 7 3

12 11

1 2 3 7 4 2

4 2

1 1 1 3 9

6

3 3 1 2 1 1 2 2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

東新町 籠屋町 南内町 富田町 銀座 西新町 新内町 中通町 両国本町

地域名 通町

割合

飲食 食料品販売 日用品販売 衣料品販売 その他販売 会社・事務所 娯楽 医療関係 サービス

  図2  地域別業種構成比率グラフ

通町 徳島駅 城山

徳島城跡

南内町 新内町

中通町 両国本町

銀座 東新町

西新町

籠屋町

富田町

通町 徳島駅 城山

徳島城跡

南内町 新内町

中通町 両国本町

銀座 東新町

西新町

籠屋町

富田町

図1  本研究における調査対象地域

(2)

業種別居住率

0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 娯楽

医療関係 サービス 会社・事務所 日用品販売 食料品販売 その他販売 衣料品販売 飲食

業種

割合

(3)地域の店舗構成比率によるタイプ分け    ここで、通町・両国本町のような他業種が近い割 合で立地している地域を多業種型、中通町のような 医療関係施設が多い地域を医療特化型、新内町のよ うな飲食店および会社・事務所の多い地域を飲食業 務特化型、西新町のような物販系店舗および会社・

事務所の多い地域を物販業務特化型、銀座のような 物販系店舗の多い地域を物販特化型、南内町・富田 町のような飲食店が多い地域を飲食特化型、東新 町・籠屋町のような衣料品販売が多い地域を衣料品 特化型とし、対象地域を商業特性によって7タイプ に分けた。 

           

3、居住特性の考察 

本章では、各地区の商業店舗における居住実態に ついてまとめる。 

 

(1)調査概要 

本調査では、対象地域のメインスストリート沿道 にある商業店舗における居住の有無について地域の 商店街会長および振興組合理事長、各店舗の店主に ヒアリングを行ない調査した。ここでは、居住機能 を持った商業店舗に生活しているもののみを居住と し、その居住がみられた店舗を居住型店舗とした。

すなわち、同地域内に店舗とは別の住居で生活して いる場合は除いた。 

 

(2)調査結果 

  地域別の店舗における居住率調査の結果を図3に 示す。ここにおける居住率とは、各地域内店舗数に おける各地域内の居住型店舗数の割合である。 

また、業種別の居住率を図4に示す。ここでの居 住率とは、各業種の店舗数のおける各業種の居住型 店舗数の割合である。 

業種別の居住率としては、飲食、衣料品販売、そ

の他販売、食料品販売、日用品販売、会社・事務所、

サービスの順になっていた。 

                                 

4、夜間景観特性の考察 

本章では、地域の夜間における商業景観について 分析する。 

 

(1)夜間時における店舗外観構造比率調査概要  本調査では、夜間時における店舗外観構造をシャ ッター型、ショーウィンドウ型、シャッター+生活 窓型、シャッター無+生活窓型の4タイプに分け、

地域ごとの商業店舗が創る景観との関係性について 考察していく。 

1.シャッター型          2.ショーウィンドウ型   

     

3.シャッター+生活窓型  4.シャッター無+生活窓型   

       

地域別の店舗における居住率

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

銀座 西新町 籠屋町 新内町 通町 南内町 富田町 両国本町 中通町 東新町 地域名 割合

図3  地域別居住率

図4  業種別居住率

図5  店舗外観4タイプのモデル図 表1  店舗構成による商業のタイプ分け

地域名 商業特性

衣料品特化型 銀座

南内町・富田町 東新町・籠屋町

多業種型 医療特化型 飲食業務特化型 物販業務特化型

物販特化型 飲食特化型 通町・両国本町

中通町 新内町 西新町

(3)

対象地域にはアーケードのついている地域がある ため、高さの基準を商店街のアーケードの高さ(建 物の2階部まで)とし、アーケードの無い場合は2 階部までを高さの基準とした上で、店舗外観を4タ イプに分類した。 

 

(2)調査結果 

図6に店舗外観構造比率調査の結果を示す。 

                   

物販系店舗が多い通町では内町の他地区に比べ、

シャッター+生活窓型店舗の比率が高くなっている。

医療関係の構成比率が高い中通町では、シャッター 無+生活窓型の比率が最も高く、次にシャッター+

生活窓型、ショーウィンドウ型の順になっており、

飲食店の多い新内町と南内町では、シャッター+生 活窓型の比率が最も高く、次にシャッター+生活窓 型の順になっている。両国本町だけは、内町の他地 区と違いシャッター+生活窓型店舗が大半を占めて おり、他の3タイプはいずれも1割を下回っている。 

新町地区では、内町地区に比べ全体的にシャッタ ー型店舗・シャッター+生活窓型店舗の比率が高く、

逆にシャッター無+生活窓型店舗の比率が低くなっ ていることがグラフからわかる。その中、富田町で は逆にシャッター無+生活窓型が半数近くを占めて いる。 

 

5、まとめ 

本論によって、飲食・衣料品店舗に高い居住率 がみられるなど、地区の商業特性と居住率との関 係性があきらかとなった。また店舗外観について も、居住率の高い場所では、生活窓が景観構成要

素となり、低い地区では、夜間においてシャッタ ー構造物が景観構成要素となってきていること が明らかとなった。 

店舗外観構造の構成比率

0% 20% 40% 60% 80% 100%

富田町 籠屋町 銀座 東新町 西新町 両国本町 南内町 新内町 中通町 通町 地域名

割合 シャッター型 ショーウィンドウ型 シャッター+生活窓型 シャッター無+生活窓型

図6  店舗外観構造の構成比率

参照

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