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安心感のある夜間街路の形成に関するガイドライン−夜間街路の安心感・不安感について [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)安心感のある夜間街路の形成に関するガイドライン −夜間街路の安心感・不安感について− 田中 龍介 1.はじめに. 要素は 22 の中分類にまとまり、 「街路空間」と「照明設備」. 近年、人々の生活様式の変化に伴い、夜の生活時間の延長. が多い(表 1) 。 「街路空間」については悪い印象が多く、 「照. はますます顕著になりつつある。また、価値観の多様化や経. 明設備」についてはよい印象が多い。街路整備にあたって、. 済的余裕などに伴って、昼間の景観だけでなく、夜間の景観. 照明に関しては整備がきちんと行われているが、街路空間そ. も重要視しようとする人々が増えている 。都市部において. のものが、あまり好ましくない状態であることが分かる。. は、美しくライトアップされた建造物が数多く見られるよう. また、印象は 46 の中分類にまとまり、 「明るい−暗い」 「安. になってきた。また、すぐれた街並みや建築について、これ. 心−不安」 「開放感−圧迫感」が多く現れた(表2)。人々が、. を表彰する景観賞を制定する自治体もあるなど、積極的に環. 主にこれらのイメージで街路を評価していることが分かる。. *1. 境照明に取り組もうとする機運が見られる。 しかし、このような夜間の街路空間を環境照明の立場から、 例えば美しく整備するといった、見た目に対する動きは多く 見られるが、その街路は果たして、通りやすい街路、利用し やすい街路であるのか疑問に感じる。また、建設省を中心に 策定された新道路技術五箇年計画によると、これからの街路 は、 「通行」だけを目的とした街路ではなく、 「快適に利用で きる」街路へと、街路設計のあり方の変化が見られる。 「道 路と生活における安心感の向上」も同計画案の課題である。. 図 1 街路の地図. こういった流れを受け、今後の夜間街路計画においては、 現在の照度や明るさ、見た目を基準とした指針だけではなく、 社会のニーズを反映した新しい指針が必要となってくると 考える。 そこで本研究では、人々が夜間街路に対して持つイメージ の中から「安心な街路かどうか」に着目し、夜間街路が持つ 「安心・不安」に影響を与える要因を把握し、夜間街路を整 備、計画する際の一ガイドラインとなるべきものを提案する。 2.調査Ⅰ「安心感に関わる基本的要因」. 図 2 街路サンプル写真. 調査Ⅰは、2002 年10 月28 日から11 月6 日に、福岡市各 地区 12 ヶ所の街路(図 1、図2)を対象に、画像を用いて評. 表 1 要素の中分類(抜粋). 価実験を行った 。自由記述アンケートを用いて、 「安心・不. 要素中分類. *2. 要素中分類. 安」 「よい・悪い」と感じる点、 「総合評価」について評価さ せた。評価には暗室を用意し、パソコンのモニタに表示した. 照明設備 街路空間. 画像を用いた。被験者は20 代の建築系の学生男女 35 名であ る。評価に用いる写真は、デジタルカメラNikon COOLPIX990. 人間 民家. ●. ▲. 256 159. 131 172. ■ 27 83. 小計 414 414. 40 15. 83 18. 9 7. 132 40. 21 73 6 30. 35 39. 17 14 5 11. に 24mmの広角レンズを装着し、 街路の入口付近から視点高. その他空間 乗物. 7 7. 20 24. 8 8. さ 1.5m、マニュアル調節で撮影した。. ビルディング. 15. 15. 6 36 省略. 552. 510. 165 1227. まず、得られた回答をもとに分類を行う。回答の答えをそ のまま小分類とし、カテゴリー毎に中分類としてまとめる。. ○. △. □. 259 273 18 216 111 43. 7. 6. 小計. 計. 550 370. 971 810. 3 1. 97 37. 235 80. 0 0. 31 16. 66 55. 1. 14. 53. 606 552 84. 1242 2517. 40-1. ○:よい  △:安心  □:その他好印象  ●:悪い  ▲:不安  ■:その他悪印象.

(2) 表 2 印象の中分類(抜粋). 3.調査Ⅱ「用途特性を考慮した安心感に関わる要因」 調査Ⅱは、2003 年10 月27 日から11 月7 日に、福岡市西. 印象中分類(総記述数の多い順) 印象中分類. ●. 視覚(明るい・暗い). ▲. 136. ■. 小計. ○. △. □. 小計. 合計. 7. 415. 665. 新地区において、 用途特性の異なる3 種類の街路(幹線沿い・. 85 101 15 71 38 4. 201 113. 510 225. 商店街・住宅街)をそれぞれ 3 ヶ所ずつ、計 9 カ所の街路を. 1. 98. 169. 対象に行った(図 3、図 4) 。被験者は 20 代の建築系学生、. 45 10 3 8. 8 2. 63 13. 134 51. 男女 38 名で、 『①街路のあり方』 、 『②「安心・不安」 「よい・. 13 15 0 0. 0 0. 28 0. 29 26. 悪い」点』を自由記述、 『③街路から受ける印象とその理由』. 97. 17. 250. 安心・不安 開放感・ 圧迫感. 92 163 79 22. 54 11. 309 112. 192 216. 親しみがある・そっけない. 29. 42. 0. 71. 22 75. 印象がよい・悪い 気になる・気にならない. 44 7. 21 19. 6 12. 71 38. 連続感がある・ない 邪魔になる. 1 18. 0 7. 0 1. 1 26. 省略. を選択方式、 『④街路に対する印象』を 13 対の形容詞対によ. 406 371 101 878 431 463 37 931 1809 ○:よい △:安心 □:その他好印象要素 ●:悪い ▲:不安 ■:その他悪印象要素. る SD 法で評価させた。その他大まかな概要は調査Ⅰと同様 である。また、街路の状況を記録し、水平面照度、鉛直面照. 次に、評価の簡潔な要約を行うため、主成分分析を行い、. 度、街路幅、車、人、自転車の交通量を測定した(表 5、表. 4 つの成分を抽出した。各成分と成分を構成する要素の関連. 6)。 評価実験より得られた回答に対し、要素・印象の関連表、. 表との関係を検討した(表 3)。その結果、各成分とも「安心. 分類表、共通因子の抽出を行い、それらの結果と街路の状況. −不安」に関する記述が多かった。これと表 2 より、夜間街. など各測定結果を比較し、分析・検討を行う。. 路の評価では、 「安心−不安」の占める割合が高いことが分 かる。そこで、出現率が最も高い第1 主成分から「安心−不 安」に関わる関連表を抜き出し検討した(表 4) 。その結果、 街灯の配置などの「照明設備」と、見通しや歩道幅などの「街 路空間」 、駐車場などの「暗がり」が多く影響することが分 かった。他に「樹木」や「人間」が影響する。これらの要因 に注意して整備することで、安心感のある街路を整備するこ とが可能となる。 調査Ⅰでは、街路一般における安心感に関わる要因を抽出 した。しかし、街路には様々な特性があり、それらの特性に 特有の要因もあるはずである。そこで、調査Ⅱを行う。. 図 3 街路の地図. 表 3 各成分と印象の関連 主成分. グループ名. 好印象計. 第1. 街路・ 建築物. 1068. 第2. 点景要素. 第3. 沿道. 第4. インフラ設備 計. 17 内 訳 71. 安心 その他 悪印象計 481. 587. 9. 8. 29. 42. 936. 不安 その他 合計 377. 43 内 訳 139. 559 2004. 25. 18. 60. 78. 61. 210. 10. 22. 6. 1. 5. 16. 6. 1162. 520. 642. 1134. 486. 648 2296. 表 4 「安心−不安」のうち不安に関する関連表 要 素 中 分 類. 要 素 小 分 類. 街路空間. 街 路 ・構 成. 悪い. 不 安. 計. 先が見通せない. 9. 31. 40. 暗 くて道の先が見えない. 6. 3. 9. 何かがかくれていそう. 1. 7. 8. 何かあっても助けがなさそう. 1. 5. 6. 31. 24. 55. 6. 16. 22. 13. 7. 20. 照明バランスが悪い. 2. 6. 8. 手 前 が 暗 い. 1. 5. 6. 片 側 が 極 端 に 暗 い. 2. 3. 5. 全体的に暗い. 1. 4. 5. あかりが足りない. 4. 1. 5. 玄 関 灯. 玄関灯がないと暗い. 2. 5. 7. 街路. 照明設備. 印 象 小 分 類. 街 路 ・幅. 狭 い の で す れ 違 い が 怖 い. 街 灯 ・構 成. 手 前 が 明 る く奥 が 暗 い 街灯が少ない. 店舗照明. 店舗照明に頼りすぎている. その他空間. 暗 が り. 所々ある暗がり. 人間. 人気. 人気がない. 樹木 植栽. 街 路 樹 植え込み. 大きく茂っていて逆に不安 植え込みの周りが暗い. 3. 5. 8. 15. 34. 49. 2. 7. 9. 3 4. 3 4. 163. 262. 99. 図 4 街路サンプル写真(抜粋) 表 5 測定した照度 街路形態 照度(lx) 平均照度 最大照度 最小照度 均斉度 幹線沿い 水平 11.7 34.7 3.3 0.3 鉛直 10.7 33.6 3.2 0.3 商店街. 水平 鉛直. 61.1 60.0. 224.6 188.7. 19.3 23.8. 0.5 0.5. 住宅地. 水平 鉛直. 1.4 1.2. 3.0 2.8. 0.4 0.4. 0.3 0.3. *平均照度は、各グループ内の街路毎の平均照度を平均したもの。 *最大照度・最小照度は、各グループ内の街路毎の各々の値を平均したもの。 *均斉度は、各街路の平均照度を最小照度で除した値をグループで平均したもの。. 40-2.

(3) 表 6 街路グループごとの時間別交通量(平均) 幹線沿い 時間帯. 人. 車. 商店街 自転車. 人. 車. 表 7 幹線沿いの街路の関連表(抜粋). 要素中分類 街路空間 人間 照明設備 その他空間 乗物. 住宅街 自転車. 人. 車. 自転車. 18時∼19時. 200. 168. 149. 523. 66. 362. 5. 27. 19. 19時∼20時. 133. 146. 85. 408. 93. 324. 4. 16. 9. 20時∼21時. 109. 138. 48. 360. 99. 176. 6. 24. 9. 21時∼22時. 85. 104. 50. 352. 100. 265. 4. 13. 14. 22時∼23時. 64. 130. 48. 309. 137. 173. 2. 14. 7. 23時∼24時. 32. 112. 42. 169. 158. 115. 2. 5. 6. 合計. ① 『幹線沿いの街路』では、他の街路と比較して駐車場 などの暗がりからなる「その他空間」が多く(表 7) 、 「どこ. 74. よい 49 4 8 2 5 省略 68. 不安 45 30 2 15 8. 悪い 66 7 16 3 4. 計 191 64 34 25 24. 100. 96. 338. 表 8 因子分析の結果(主因子法・プロマックス回転) 用途特性 幹線沿い 商店街 住宅街. かに誰かがいるのでは」といった類の不安を多く感じている。 幹線沿いという立地上、道路沿いの駐車場は多く、これは幹 線沿いの街路の特徴といえる。また、測定した照度は水平面 照度が基準を満たしていない*3。水平面照度は周囲への確実 な視認に影響し、このため、暗がりなどに対する不安感の増. 安心 31 23 8 5 7. 第1因子 繁華性 繁華性 親近性. 第2因子 美観 美観 美観. 第3因子 自然 都市性 繁華性. 第4因子 開放感 自然. 表 9 商店街の街路の関連表(抜粋). に影響していると考える(表 8) 。これらより、幹線沿いの街. 要素中分類 街路空間 人間 乗物 店舗 商業物 照明設備. 路では、街路への適切な明るさ、明確な歩車分離、または余. 合計. 大をまねく。街路幅は平均的(7.7m)だが、幹線沿いの街 路という特性上、車の交通量が多く、すれ違いに多く不安を 感じている。因子分析結果からも、 「繁華性」が第 1 因子に 現れることから、交通量の多さなどが幹線沿いの街路の評価. 安心 55 54 2 9 3 3 126. よい 68 27 5 15 5 22 省略 142. 不安 8 17 23 9 2. 悪い 28 3 27 3 20 5. 159 101 57 36 30 30. 計. 59. 86. 413. 悪い 55 8 17 5 16. 計 182 68 50 32 31. 101. 363. 裕のある街路幅が必要であることが分かった。 ② 『商店街の街路』では、看板などの「商業物」と、自. 表 10 住宅街の街路の関連表(抜粋). 要素中分類 安心 よい 不安 街路空間 38 62 27 人間 14 2 44 照明設備 10 14 9 民家 18 6 3 乗物 4 5 6 省略 合計 84 89 89. 転車などの「乗物」に関する記述が多く、これらは商店街に 特に多く見られる要素であり、 商店街の特徴といえる (表9) 。 これらに対しては悪い印象が多いが、人気を感じる原因にも なり、安心感を高める。また、商店街自体には被験者の約 9 割が好印象を持っており、この特徴の整備によって、よりよ い商店街の街路が形成できると考える。測定した照度は十分 に高い。街路幅(7.8m)は幹線沿いの街路とほぼ同じであ るが、不安と感じる評価も少なく、商店街においては適度な. Ⅰの結果もふまえ、適切な街路幅を設定することが望ましい。. 幅と考える。因子分析では、第 2 因子までは幹線沿いの街路. 因子分析では、第 1 因子に「親近性」が抽出された。因子を. と同じであるが、第 3 因子に「都市性」が抽出された。この. 構成する形容詞対には民家に関する記述が多く、住宅街にお. ことから、幹線沿いの街路よりもより都市的要素が強く、よ. いては、民家の存在が評価に大きな影響を与えることが分か. り人工的で賑わいのある空間であることが分かる。 「商業物」. る。しかし、民家の生垣や植栽など、他の要素について不安. などの特徴も、ここに関係したと考える。商店街の街路では、. 感などの悪印象が多く、これに対する整備が必要である。. 路上駐輪や看板の規制や管理など、景観に対するまちぐるみ の対策が必要である。. 調査Ⅱでは、用途特性ごとの安心感に関わる要因を抽出し た。調査Ⅰで求めた基本的要因と、街路独自の要因を併せて. ③ 『住宅街の街路』では、その特徴として「民家」が抽. 整備することで、より安心感のある街路を形成できる。しか. 出された(表 10) 。ほとんどが好印象の評価であり、民家の. し、夜間街路の中には、奥に進むごとに安心感が変わる街路. 存在に人気を感じ、安心を感じていることが分かる。しかし、. がある。その要因を把握するため、調査Ⅲを行う。. 測定した照度は基準値を下回っており、また、 「民家の玄関 灯に頼りすぎている」などの評価があるように、住宅街にお. 4.調査Ⅲ「通行する際の安心感の変移に関する要因」. いては、適切な照明計画が求められる。街路幅は他と比べて. 街路の入口から奥へ進みながら、入口をはじめとした3 地. 狭いが(6.3m) 、 「狭い」 「不安」という意見はなく、交通量. 点の写真を評価してもらい、評価の変移の要因を抽出する。. の少なさが、すれ違いへの不安感がない原因と考える。調査. 3 つの街路、 計9枚の写真に対して評価実験を行った (図5) 。. 40-3.

(4) その他の概要は調査Ⅱと同様である。. 『夜間街路全般の安心感に関わる基本的要因とその対策』/. 調査の結果、街路全体の見通しがよい街路では、評価の変. ①「街灯の適切な配置」街路全体へのバランスのよい配置。. 移があまり起こらないことが分かった。 「樹木や塀・壁で遮. /②「全体を照らし、かつ均一に明るさを保つ」水平面照度. られた街路の奥にある街灯や民家が、街路を進むことで目に. は 15Lx 以上が望ましい。/③「明確な歩車分離、また余裕. 入るようになる」ことで評価の変移が起こる。このことから、. のある歩道幅」少なくとも 2mが望ましい。/④「駐車場な. 評価の変移は街路の整備が不十分なために起こり、街路入口. ど暗がりへの配慮」駐車場内の照明や死角となる奥側の整備。. から見える樹木の高さや配置、塀や生垣の高さ、街灯の配置. またフェンスや塀を極力なくし、全体の見通しをよくする。. が整備されていれば、街路の奥で得られる安心感を街路入口. /⑤「樹木・植栽への細かな手入れ」高さ制限(1.5m以下. から得ることができ、その後の安心感・不安感の大きな増減. が望ましい) 、また木陰ができないように、茂りすぎた葉や. は起こらないことが分かった(図6) 。. 枝のこまめな手入れ。/⑥「見通しのよい街路」/⑦「地域 住民のコミュニティー」以上の項目を円滑に行うための、街 路沿いの住民間のコミュニティーも重要である。 『用途特性を考慮した要因とその対策』/①「幹線沿いの街 路」基本的要因の②∼④をさらに厳しい基準でチェックする。. 図 5 街路シークエンスのサンプル写真. 水平面照度は少なくとも 20Lx が望ましい。/②「商店街の 街路」もともと安心感は高いが、路上駐輪や看板のあり方に より街路の評価が下がる。よって、これに対するまちぐるみ の対策が必要である。/③「住宅街の街路」民家の存在と街 灯のあり方がポイントであり、民家が見渡せる構造,適切な 明るさ、照明配置,生垣や植栽の手入れが必要である。 『通行する際の安心感の変移に関して』/安心感の変移は、 奥にある街灯や民家が目に入らないといった、街路入口から の街路の整備が不十分であるため起こる。そのため、樹木や. 図 6 通行時の評価の推移に関して. 塀の整備などを行い、街路入口からの街路の見通しをよくす ることで、街路入口からの安心感を高めることができる。. 5.ガイドラインの作成 以上の調査より、夜間街路の安心感に関わる各種要因を把. 『夜間街路チェックリスト』/以上の項目を基に、街路の現. 握することができた。ここで得た知見を基に、歩行者が感じ. 状をチェックするためのチェックリストを作成した。街路の. る街路に対する安心感を対象とした、 「安心感のある夜間街. 現状がどの程度安心感の項目を満たしているかが分かり、ど. 路の形成に関わるガイドライン」を作成する。以下に作成し. こを整備していけばよいかが分かる。. たガイドラインの要約を載せる。 6.総括 『ガイドラインの目的』/「安心感のある夜間街路の形成へ. 本研究より、安心感のある夜間街路を形成するための推奨. の取り組み、またそれに対する啓発」の観点から、自治体や. 項目をまとめたガイドラインを作成した。ただし、本ガイド. 自治会、地域住民が取り組むべき要因を抽出し、安心感のあ. ラインは、 「安心感のある」夜間街路の形成を目的としたも. る夜間街路の形成に関わる項目を提案するものである。. のであり、本ガイドラインを基に整備された街路がそのまま、 人々にとって「好ましい」街路となるとは限らない。今後も. 『ガイドラインの対象』/①「地方自治体、自治会」夜間街. 幅広い研究を行い、 「安心」だけでなく、より幅広く対応の. 路の計画、整備などに関わる団体は、本ガイドラインを積極. できる指針が望まれる。. 的に利用し、地域における安心感のある夜間街路の形成に努. *1 札幌市「ホワイトイルミネーション」などの民間主導の運動など *2 写真での評価実験の有意性は検証済みである。 田中,柴田,古賀:夜間街路評価実験における呈示方法に関する考察,日本建 築学会大会学術梗概集,D-1,pp433-434,2002 *3 照明学会:歩行者のための屋外公共照明基準,pp4-5,1994. 力すること。/②「住民」夜間街路の安心感に対して理解と 意識を高め、積極的な現状の把握、改善をしていくこと。. 40-4.

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