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(1)高速シールドの開発 松下 1 2

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Academic year: 2022

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(1)高速シールドの開発 松下 1 2. 清一1・請川. 正会員. 誠2・柳楽. 毅 3・岩井. 義雄 4・元木. 実4・中根. 隆5. 戸田建設㈱ 本社 土木工事技術部(〒104-8388 東京都中央区京橋 1-7-1). 正会員 工修 戸田建設㈱ 本社 アーバンルネッサンスプロジェクト (〒104-8388 東京都中央区京橋 1-7-1). 3. 正会員. 戸田建設㈱ 本社 環境ソリューションプロジェクト. (〒104-8388 東京都中央区京橋 1-7-1). 4. 正会員. 戸田建設㈱ 東京支店土木部. (〒104-8388 東京都中央区京橋 1-7-1). 5. 石川島播磨重工業㈱油機・シールドプロジェクト部. (〒478- 8650 愛知県知多市北浜町 11- 1). キーワード:親子型シールド機,セグメント同時組立,サイクルタイムの向上. 1.はじめに コピ−カッタ 親機. 近年,都市の過密化,地域住民の環境保護等の点 から,立坑用地の確保が困難となっている.このた め ,中間立坑を設けず長距離施工を行う傾向にある . シールドトンネルの長距離化によって生じる技術的 課題は,ビット耐久性及び交換技術,シールド機の 耐久性及び部品交換技術 ,資機材坑内運搬の効率化 , 高速掘進等が挙げられる.筆者らは,親子型のシー ルド機を用いて高速掘進する工法を開発した.本文 では,工法概要,日進量の試算結果を述べるととも に,高速掘進の可能性の確認と親子型シールド機設 計に必要なデータを得る目的で実施した高速切削実 験について述べる.なお本工法は戸田建設㈱と石川 島播磨重工業㈱との共同開発である.. 子機. 親機カッタ コピ−カッタ. 図‑1. 子機カッタ. 親子高速型シールド機のカッター構造. 2.親子型高速シールドの概要. である.掘進手順を 図‑2に示す.. (1)工法概要 本機は泥水式シールド機であり, 図‑1に示すよう に,外周のリング形状をした親機と,中心部の円形 状子機とから成り,各々が別駆動で独立して掘進で きる機構を持つ.また,親機にはビットを多条配置 しており,カッターの回転数は従来のままで,掘進 速度を高める機構とした. 外周部の親機が1リング分を高速掘進し,次に内 部の子機が外周部の親機をガイドとして掘進する. 子機掘進と並行してセグメントを同時に組立てるこ とにより,サイクルタイムの短縮を図る. 子機掘進時は親機をガイドとするため,シールド ジャッキを自在に選択しても子機の方向制御が可能. (2)サイクルタイム 親機のビットを多条配置することにより,親機の 高速掘進が可能となる.ビットを10条配置し,切込 み深さ12mm,カッター回転数2rpmの場合,親機の掘 進速度は240mm/minが可能となる.また,子機は通 常速度の40mm/minとしその間にセグメントを組立て る.この結果,通常施工のサイクルタイム60分に対 し,本機では37分で23分短縮できる.平均日進量で も,通常施工の12m に対し,20m となる. 本工法は,親子型機構であるためシールド機は通 常機に比べ割高となるが,高速施工による人件費, プラント損料を低減できるため,概ね2km以上の掘 進距離でトータルコストが低くなる.. -323-.

(2) 親機で外周部を掘削. ①. 親機. 既設セグメント. 既設セグメントに反力を取り、 親機を高速掘進する。 親機はスピード240mm/分で 掘進する。(5分). 子機. 親機掘進. エレクタ. 親機カッタ停止. 子機内周部掘削. ②. 子機掘進+ セグメント 組立. 子機は通常の掘進を行う。 同時に親機テール内でセグメ ント組立を行う。(30分). ③. 子機掘進+ セグメント 組立完了. 子機掘進完了後、 泥水比重と粘性を安定させる 為、バイパス運転を行う。 (1分). 親子高速シールドの施工手順. 推力 [kN]、トルク [kN・m]. 図‑2. 10 8. カッタトルク 推力. 6 4 2 0 650. 700. 750. 800. 850. 900. 950 1000. ストローク [mm]. 写真‑1. 図‑3. 高速切削実験状況. 切削実験結果(掘進速度80mm/min). 3.高速切削実験 カッター回転数,ビット配置条数,切込み深さ及 び掘進速度との関係を把握し,実機設計に反映させ るため高速切削実験を実施した.本実験の切削材は 一軸圧縮強度0.34〜1.29N/mm2 のセメントベントナ イト製供試体を用い,1供試体当たり1000mmストロ ークの切削でデーターを記録した. 写真‑1に 実験状 況, 図‑3に実験結果の一例を示す.掘進速度は最大 320mm/minまで実施した結果,以下について確認で きた. (1)カッタートルク 掘進速度の概ね1 /2乗に比例する.また,ビット 配置条数の1 /2乗に比例する.逆にカッター回転数 の1/2乗に反比例する.. (2)推力 掘進速度への依存性は殆ど無い.また,ビット配 置条数に比例する.カッター回転数の影響もみられ ない.. 4.おわりに 高速切削実験により,親機ビットを多条配置する ことでシールド機の高速掘進が可能であることを確 認できた.本文では述べていないが、親機と子機間 の摺動シールの耐久性も確認している. 長距離・高速掘進が可能な本工法は,工期,工費 の縮減も可能であり,大深度地下利用や都市再生に 貢献できるものと確信している.. -324-.

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