• 検索結果がありません。

指紋押捺拒否を理由とする再入国の不許可および査証取消と国際法

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "指紋押捺拒否を理由とする再入国の不許可および査証取消と国際法"

Copied!
37
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

はじめに

現代国際法における︑

E

権の慈味

︵日本国払上の条約の位叩

L n

二日米通商航而粂約にもとづくアメリカ合衆国人の人

国権と法務大臣および外務大臣の故い甲権い制約

③第;未:•一項関係

)

t,

I

4 I j h  

' ︑

( s e l f ‑ e x e c u t i n g )

おわりに

指 紋 押 捺 拒 否 を 理 由 と す る 再 入 国 の 不 許 可 お よ び 査 証 取 消 と 国 際 法

崎 日米通商航海条約による法務大臣・外務大臣の裁鯖権の制約

三七

12  ‑1 ‑37 (香法'92)

(2)

の永住者および特別水住者に対する指紋押捺義務の撤廃は︑国際人権桔準を配慮した結果というより︑

の約束を胆行するという外交卜の配慮からなされるものと考えられる︒

ところで︑指紋押捺拒否を実質的に唯一の理由として再人国不許

処分および脊証取消処分を受けたアメリカ合衆

n J

国人︵アルトマン教授︑原告︶が︑両処分によって蒙った精神的捐害について国︵被告︶に賠償を求めて高松地方裁

判所に提起された民事訴訟︵以卜︑﹁アルトマン教授事件﹂という︶において︑筆者は国際法の観点から証人として証

言を行った︒証言の骨

f

は次の一.点に要約される︒第一は︑国は日本国とアメリカ合衆国との間の友好通商航海条約

︵昭

和一

.八

年条

約第

一一

七号

︒以

下︑

る義務があり︑

﹁日米通商航海条約﹂という︶

t

アメリカ合衆国人である原告を日本に人国させ

その限りで法務大臣は原告の再人国につきこれを拒否する自由裁岨を有せず︑ 日韓国人の法的地位・待遇改誇に関する竹信r

むしろ韓国と

また外務大臣は原告へ

した

がっ

て︑

今回 今日の同法改正は︑一九九一年一月の洵部首相拿一時︶の韓国訪間のさいに︑

での合紅事項を実現するためとられる措附である︒

こ ゞ

t

されず︑同法改正後も引き続き指紋押捺義務は維持されることとなる︒ に詞法の改

案が提出され︑l E 外国人登録法卜の指紋押捺制度は︑

は じ め に

両国外相会淡で取り交わされた﹁在

一九九三年に大きな転機を迎えることが予定されている︒

一年以卜日本に郡在する外国人に一律に求められていた指紋押捺義務は︑水住者および 特別水往者については撤廃されることになった︒今日の改正にあたり︑指紋押捺制度は全廃されるとの見通しもあっ

この期待に反し︑在日韓国・朝鮮人年ずの水住者および特別永住者以外の外国人については指紋押捺制度は廃止 一九九二年通常国会

1 . ‑ ¥  

i

-J

12  :18  (香法'92)

(3)

指紋押捺拒否を理由とする再人国のイ漏午

1 , J

および在訛取泊とIE]際法(山崎)

の行証発給につき自由裁情を有しないという論点であり︑第二は︑外国人登録法上の指紋押捺義務は︑

範である市民的及び政治的権利に関する国際規約︵昭和五四年条約第七号︒以下︑

第七条︑第一︱一条︑第一三条および第二六条に照らして存在せず︑したがって︑指紋押捺拒否を唯一の実質的理由と

する法務大臣の再人国不許

処分および外務大臣による在証取消処分は無効であるとの論点であった︒

n J

アメリカ合衆国人に対する法務大臣の再人国許

にかかる裁情権および同同人に対する外務大臣の在証発給に関する

n J

ていないものである︒

に関する外務大臣の裁址権について︑憲法学・行政法学の観点から論じるものではなく︑あくまでも国際法︑

日米通向航海条約が締約国民に保障する権利に関する検討を目的としている︒また︑

国際法における主権の意味︑

人の

人国

権︑

この論点は︑原告がアメリカ合衆国人であるため間題と

これまでの同国人が原告ないし被告とされるいわゆる指紋押捺訴訟においては︑取り上げられ

なお︑本稿は︑指紋押捺制度︑外国人の再入国に関する法務大臣の裁惜権︑

日本国法

L

の条約の位骰︑現代国際法における外国人の人権︑現代国際法における外国

ならびに脊証および在証発給権の法的性質について︑若干の前提的考察を行う︒

三 九

( l

) 政府は︑.九九

 

1

1 1

の閣議で外国人登録法の改正案を決定し︑同

衆議院に提出した︒現行の指紋押捺制度の廃止対象は︑1 1

在日韓国・朝鮮人および台病出身の特別永住者約六

0

5般の水住者約四

j j

人の計六四万人である︒指紋押捺に代わる同.人性 確認には︑写真と冴名を用い︑登録のさいには配偶者の氏名などの家族欄の記載が必要とされる︒法務省は%初︑・年以卜の長期滞 在者を含めた指紋押捺義務の令廃を検討していたが︑瞥察庁が不正登録を防止する立場からこれに強く反対し︑長期滞在者について は指紋押捺義務が残されることになった︵

C読売新間

0 C

毎日新間

C︑●四国新聞し︑一九九ご年二月八日︶︒この改正案は︑同年四月 しうるものであるが︑ 裁址権が制約されることを国際法の観点から論じてみたい︒

この検討に必要な限度で︑現代 ならびに査証発給

'

 

とく

本稿

では

. .  

IL)Y]^ml片"こ)~C

" O

牙k f l

I : : , , : , ,

U 

L

L r

グし‑

筆者の証人呼間における証.口内容にそって︑日米通商航海条約によって︑

﹁自由権規約﹂という︶

の第

二条

︑ 同法の上位規

12  1  3

(4)

一七日、衆議院本会議で仝会.致でnI決され、またM年五月—:o1に参議院本会議でも全会一致で

決され︑︑一九九n J

1

年一月から

施行されることになった︒なお︑衆議院法務委員会はこの改

案の採訳にあたって︑政府に対し︑①外国人の人権を作巾して諸制疫l E

のあり方を検討し︑施行から五年経過後速やかに適切な措附を講じる︑②詞法の罰則は︑他の法律との均衡を検討し︑適切な措漑を

講じる︑③指紋押捺拒否者やその他の同法違反者には︑人道的立場にたった対比を行う︑④外国人登録証の常時携国軍義務などの規定の連川にあたっては、外国人の日常生活に不中~な制限を加えないよう配慮する、との附幣決議を全会.致で採択した。また、参議院

法務委員会の附憎決ぷを受け人れ︑指絞原紙の廃乗も決定された︵国田﹇新間し:九九二年四月/八日︑︐訛売新開

p 1

( 2

)

指紋押掠に代わる

f

段を出末る限りロト期に開発し︑在日韓国人:︱間以ドの

f

係はもとより︑.侃及び

 

川についても指紋押捺を行わ

ないこととする︒このため︑今後

  年以内に指紋押捺に代わる招附を実施てきるよう所要り改正法案を次期通常国会に提出すること に最大限努力する︒代替

F

T t

具︑冴名及び家族巾項を加味することを中心に検詞する︵同枕内第.一珀

( . ) ( 9

朝日新聞n

/1

.月︱‑日︶︒なお︑山崎朽夫﹁決着をみた在1仰川人法的地位間胆と外国人存録ー外川人存録:二八九号︵.几九︳︶参照︒

( 3

)

昭和六:・年︵ワ︶第二四四拍古附嵩児叩求巾件︒瓶告はアルトマン・ハリー・エドウィン・ジュニア︑被告は国である︒一几九91

ー一月.:日の第ーし

1 1 1

公判において︑裁判長から原

I tc 1

・被告双方に和解の

能竹が打診され︑これをうけて︑同年一ー日月一n J

. .  

I l

生ロ・被告双方の間で巾実

t

の和解が成立し︑同年ニ一月五日にこの訴えは取りドげられた︒なお︑この巾件の経緯・争点咋について 註しくは︑行料

1

L ︵本誌本号八九貞以ド︶を参照されたい︒(4)~ー・パの嬰旨は、山崎公じ両昭和六:・年(ワ)第:こ四四号肌古賠附Inil求巾件証人,守間供込要旨し(甲第六几号nil)および山崎公t叫い和パ•1年(ワ)第.二1四vLJ号担古賠俯叫求ト付"人,守間供述要旨(承前)L (甲第じ四り叫)owJE-1.-rの速晶録は、町相六:・→年(ワ)第

調

: i年 一

1

I l

1 ̲

‑ I

l

( 5

)

自由権規約に

I

わる論点︑とくに指紋押掠制度が詞規約第じ条によって繁じられている﹁品位を似つける取扱い﹂にあたる条約違反

の制度であり在

外国人には指紋押掠義務は存在しないとの涸点は︑指紋押捺制度I l

般に通じるものなので︑別稿で扱う

f定であ

0

12  ~一 ‑40 (香法'92)

(5)

指紋押捺拒否を即由とする再人 [±i]のイ情午

r , J

および在,;1E収消と国際払(山崎)

(二)

として︑主権の内容と機能を再検討するようになった︒このように︑主権の機能は︑かつての観念的ないし理念的な

ものから︑実体法制度じの機能に転化し︑国際社会における﹁法の支配﹂を実現したのである︒

現代国際法で主権とは︑

その領域管轄権内において︑外国国家の行政・立法・司法管轄や︑国際法以外の外国法

の下に服すことのない国家の基本的な国際法上の地位を意味する︒主催は︑国際法上の︵しかし︑国際法を超えない︶

A

0

なし 一般国際法または条約じの義務という形の国際法じの義務から免除されることは

かかる義務は︑国家の行為の自由を制約し︑国家主権の行使を制約することがしばしばある︒

日本国法上の条約の位置

憲法第九八条一面項は︑﹁日本国が締結した条約及び確立された国際法規は︑これを誠実に遵守することを必要とす

る︒﹂と規定している︒本項の趣旨は︑国の機関および国民が﹁条約﹂および﹁確立された国際法規﹂を遵守すべき国 法的地位である︒主権を援用して︑ 権力とみなされた︒

しか

し︑

0

世紀の国際法のもとでは︑このような独断論を排除し︑

実体国際法卜の国家の権能

一 八

l l t

紀から/几

i i t

紀にかけて形成された近代国際法においては︑

I

現代国際法における主権の意味

前提的考察

国家のじ権は︑

実体国際法に優位する窮極の

12 

4 1  

(香法

' 9 2 )

(6)

能﹂か否かを吟味する必要がある︒一般に︑条約の 内法的効力の面が出て参りました場合には︑原則として条約の方が勝つ︑条約が法律に優先することを公的に表明している︒なお︑上記答弁は︑日本の国際法実行を編さんした

"

S h i g e r O u da   a n d   H i s a s h i   O v v a d a ,   e d s . ,   Th e  P r a c t i c e   o f   J

a p a n   i n   I n t e r n a t i o n a l   L

aw , 

1961 │ 1970" 

(-E

ふ山

ill .小ふ和田い匹編〗国際法

ので

あり

一九六一ー一九七

0

年 ' ﹂ ︶

の国際法と日内法の関係の項で唯一取り上げられた︵同四頁︶も

憲法と法律との関係に関する憲法学説の圧倒的多数は︑条約優位説である︒憲法九八条一一項は条約に国内的効力

をりえたものであるという説が︑学説卜圧倒的多数で通説である︒判例上も︑条約の国内的効力を認めている︒

国内的効力をもつ条約の規定がすべて国内で自動執行力があり (self~executing) 、「直接適用可能」(それ以上の措置

の必要なしに裁判規範として適用されうる︶といえるわけではない︒したがって︑個々の条約について︑

﹁直

接適

用可

能性

条約規定が締約国に法的義務を課していること︑③条約規定が扱う事項が国籍︑外国人の権利︑人権等の個人の権利・ この閃係での日本の国家実行を代表する公式見解である︒

﹁直接適用可 の有無は︑①条約規定が明確であること︑②

における日本の国家実行︑ て︑外国との間の条約は︑

わが国においては卜分に棺屯しなければならないことになっております︒従いまして︑国

かように若えます︒﹂このように︑

政府

は︑

日本国が締結した条約及び確立された﹇際法規はり屯し遵守しなければならないという規定がございます︒従いまし

条約と法律の関係について︑政府は衆議院外務委員会において次のように答弁している︒﹁憲法第九八条第一面項で︑ 内法卜の義務を負うことを定めたものである︒したがって︑

N

}

の機関および国民は法卜それに拘束される︒

本が

1 1

﹁条

約﹂

を締

結し

︑ それが公布されたならば︑国

12  1・42 (香法'92)

(7)

指紋押捺拒否を即由とする再人[E]のイ<,罰

1 J

お よ び 介

, ; , E

取消と国際法(山崎)

大戦後の展開に引続き︑第二次大戦後に一層の進展をみた︒

う区別をやめ︑

わない内外人平等を韮礎とする人間の権利の保間の時代に移行したのである︒

明されている︒

自由権規約第二条一項は︑﹁この規約の各締約国は︑その領域内にあり︑かつ︑その管轄のドにあるすべての個人に

対し︑人種︑皮膚の色︑性︑1一一口語︑心ホ教︑政治的息見その他の意見︑国民的若しくは社会的出身︑財産︑出生又は他

の地位算によるいかなる差別もなしにこの規約において認められる権利を尊屯し及び確保することを約束する﹂と定

人権の国際的保仰は︑人権の国内的保障だけでは十分ではなかったという第一一次大戦の経験にもとづき︑第一次

第二次大戦後の国際的人権保節の特徴は︑何よりも︑個人を国籍によって保障するのでなく︑外国人・内国人とい

すべて﹁人間﹂として取り扱おうとすることである︒

内外人平等原則は︑自由権規約第一 1条一項をはじめ︑

したがって︑この原則は国際的人権保障にあたっての国際的に確立した原則となっている︒

国 現 代 国 際 法 に お け る 外 国 人 の 人 権

定に反する法律︑命令︑規則および処分は︑無効である︒

ヨーロッパ人権条約第一条•第一四条等の人権条約にも宣

義務関係を創設する内容をもつこと︑等のことを基準として判断される︒

t

述のように︑日本の国法体系の中で︑条約は法律に優位している︒したがって︑条約の﹁直接適用

能﹂な規

n J

かっての国民の権利保障の時代から︑国籍を問

12 

(8)

からも離れ︑

国際連合の人権委員会の下部機構である差別防止・小数者保護小委員会︵以下︑

帰国の権利に関する特別報告者ムバンガ・チポヤ

( C .

Mu

ba

ng

a

C

h i

p o

y a

) は

︑ および自国に帰る権利﹂に関する最終報告店︵以下︑

線引用者︶

1 q

と判刀してし

慣晋法

K

︑国家は外国人を受け人れる義務を負うものではなく︑特別の条約がない限り︑外国人を自国内に受け人れ

これを受け人れる場合にいかなる条件を付するかを中~該国家が自由に決定することができる」(傍

るかどうか︑

また

ことを前もって約束していることが多い︒この場合︑川家は条約卜の義務として︑外国人の人国を許さなければなら ない︒また︑こうした条約がない場合にも︑国際悧行として外国人の入国を許しているのが普通である︒

最高裁判所大法廷一九七八年一

0

月四日判決︵マクリーン判決︶も︑

L

記の一般国際法の存在を前提として

とができる︑

とされる︒

しかし︑実際には︑ 人国を許すかどうか︑

圏 現 代 国 際 法 に お け る 外 国 人 の 入 国 権

また

︑同

第二

条一

項は

se

lf

‑e

xe

cu

ti

ng

める

﹁ムバンガ・チポヤ報告書﹂という︶

を人権小委員

一九八八年に﹁自国を含む︑

いずれの国

すなわち自動執行性があり ニ般国際法卜︑国家は外国人の入国をすべて例外なく許さなければならないという絶対的な義務を負っておらず︑

どのような条件で許すかは各国家の権限に属し︑各国家は原則として自由にこれを決定するこ

一国臼間または多数国間条約によって︑

いに相

f i f

国の国民の人国を許す

[2 } 

この条項が国籍による差別を禁止していることは明らかである︒

﹁人権小委員会﹂という︶の出国・

,l

﹁直接適用可能﹂な規定である︒ り

" T ̀

" じ . "

﹁国

12  44  (香仏'92)

(9)

指紋押捺拒否を理由とする再人国の不許11Jおよび在訛取泊と国際法(山崎)

差別に関する宣言草案﹂︵以下︑

四五

﹁自国を含むいずれの国からも離れ︑自国に帰るすべての者の権利における自由と非

﹁出国・帰国の権利宣言草案﹂という︶を公表した︒

外国人の人国の間題との関わりで注

l

されるのは︑

e n

t e

r  

a n

y   c

o u

n t

r y

)

権利に関しては︑︵法律で定められているとき︑佃国の安全︑﹁公の秩序﹂

( p

u b

l i

c

o r

d e

r ,

o  

r d

r e

 

p u

b l

i c

)

︑公衆の健康もしくは逍徳よたは他の者い権利および︐日由を保護するために必要であるとぎ︑ならびに皿国際

的に承認された人権および他の国際法卜の義務と両立するときを除き︑

出国・帰国の権利宣言草案の第七条田項である︒同項の規定は︑﹁出国権﹂とともに﹁外国への人同権﹂をも人権の一

この見解は︑人権小委員会において三名の委員に支持されたが︑

つととらえている︒これは︑他同への入国の権利の保障なしには出国の自由は満足に行使できないというムバンガ・

チポヤの理解にもとづくものである︑といわれな︒

同時にこれに反論する見解もまた示された︒

ムバンガ・チポヤ報告内においても︑外国人の他国への入国に関し︑﹁現代国際法によれば︑国家間の特別の協定ま

たは多当事者間条約︵難民に関するような︶にもとづく場合を除き︑国家は外国人を自国領域に人国させる義務はな

い︒﹂との原則がぶされてい在︒したがって︑出国・帰国の権利宣言箪案第七条にポされたような﹁外国人の人国権﹂

が︑現時点で一足とびに世界的規模で認められる方向に動くとは考えられない︒

おいてという限定はつくにせよ︑国連の人権小委員会という公的な機関が指名した特別報告者が起草した草案の中で︑

﹁外国人の人国権﹂が人権の一 会に提出し︑

その付属書として

っとして言及されたことは︑少なからぬ意味をもつものと思われる︒

しかし︑上記のような一般国際法が存在するとの主張を疑間視する有力な見解が表明されている︒すなわち︑外

にもかかわらず︑出国権との関連に いかなる制限も課されてはならない︒﹂とする ﹁自国を含むいずれの国からも離れ︑

いずれの国へも人る

( t o

(10)

﹁入

管法

﹂と

いう

( 五 )

脊証︵ヴィザ︶という言葉は︑本来︑ 人の入国を認める義務がある︑

一般的福祉または本質的な制度に対する重大な危険をもたない場合には︑国家はその外国

との見解である︒

査証および査証発給権の法的性質 る旨をその文書に公式に裏書きすることを意味した︒査証の法的性質はアメリカ合衆国のような移民法系の国と大陸

法系の国では異なる︒

の許可そのものではないが︑ アメリカ合衆国では︑同国の脊証を所持する外国人に対しても︑入国時点で改めて人国審脊←ー

局の審社を行う︵二咀審査︹

D o

u b

l e

C h

e c

k ]

の原則︶︒アメリカ合衆国の判例上︑査証は﹁外国人が合衆国の領域内

にくる前に︑且つ︑人同を申請する前に︑合衆国に入国しようとする外国人が︑適格かどうかを予め審査する行為﹂と

される︒日本においても︑入国審脊官は︑日本国領事官の府証を所持する外国人が出人国管理及び難民認定法︵以ド︑

に定める上陸条件に適合しているかどうかの審在を行い︑当該外国人が上陸条件に適合している

と認定する場合︑

はじめて上陸を許可している︒外国人の出入国管理において二重審在を実施している合衆国や日本

においては︑外国人は脊証を受けているだけで入国を許nJされることはない︒したがって︑

証は︑国外の領事官の発給する入国の仮許可証という性格をもつにすぎない︒

日本では︑査証の意義︑発給要件︑効力等について︑法令上なんら規定されていない︒実務上︑﹁査証﹂とは︑本邦

に入国しようとする外国人に対し︑ 国人が国家の公共の安全︑

日本国領事官等が所定の方針に従い当該外国人の所持する旅券に付与する上陸条

件を満たす旨の認定の表示としての裏書きをいい︑

入国

︵上

陸︶

パスポート

一応人国の推せん状で こうした諸国において脊 ︵旅券︶等の文書を吟味し︑

それが適当であり正式のものであ

四六

12  46  (香法'92)

(11)

指紋押捺拒否を理由とする再人国のイ濡午

‑ n J

および脊』[取消と国際法(山崎)

これに対し︑大陸法系の諸国では︑

入国する外国人に対し二重審杏を行っていないため︑森証は入国許可証として の効力を一応もっている︒もっとも︑こうした諸国でも︑脊証を発給した外国人に対して国境で人国管理を行うこと は妨げられず︑査証の発給は外国人に絶対的な滞在権を付与するものでもないので︑脊証は最終的な入国許可証とは

いえ

ない

このように脊証の意義は同によって異なるが︑

四七

日本やアメリカ合衆国では︑形式的には人国の仮許可証ないしは一

応人国の推せん状にすぎないが︑実質的には人国・滞在許可そのものとして作用している︒

民局や国境警察などを発給機関とする国もあるが︑

で発給されるのが通例である︒

査証の意味・内容は国によって一様でないため︑査証を発給する機関も国によってまちまちである︒内務省の移

一般的には究証の発給は外務省の権限とされ︑入国前に在外公館

涵 ︶

日本では︑外務省設置法において︑牡証の発給は外務省の権限とされる︵第五条九号︶︒

そも脊証は客観的な事実の証明といった繭束的なものではなく︑ ただし︑同条に列挙される

外務省の権限の行使は︑﹁条約︑確立された国際法規及び法律︵法律に基づく命令を含む︒︶に従ってなされなければ

ならない﹂ものとされている︒ある裁判例によれば︑﹁有証を付与するか否かは︑特段の条約︑取決め等がない限り︑

国際慣習法

t E

権国の広範な自由裁州によって決定しうるところである︒﹂とされている︒

日本における在証発給の法的性質については︑これを①﹁公証行為﹂ないし﹁確認行為﹂とみる見解や︑②そも

また︑﹁判断の表ポ﹂であるといっても︑それは事実

ある

︵ 川

とい

われ

る︒

(12)

法に反しない限り︑外務判闊の自由裁惜に属する︑

4L

¥^

L)

︳︸︶

①のように外務判局に脊証発給に関する自由裁情を必ずしも認めない見解と︑由裁填に属するとみなす見解に分かれている︒

しか

し︑

査証の発給要件方は︑

とする点は承認している︒ 後者の見解でも︑

( 6

)

山本パ

l . .  

l l L

際怜帖権い機徒とそり限料

J

L

ふ沢↓・内田久叶編り

1際法り見本間切ー

. .  

. .  

八貞

( t i

( 7

)  

He lm ut   S t e i n b e r g e r ,  

S

g }

[v ,  

i n  

1 0  

En cy cl op ed ia f   o   Pu b l i c   I n t e r n a t i o n a l   La w,  3 9, . 

4 08  ( 19 87

)

 

( 8

)

1

. .   佐藤f~沿.巾村胚男・油部法穂圧注釈11本ltl屯法(ド巻)」.四九四:四九五百((青林内院、.几八八)。

( 9

)

巫中四日

1 1

r

1 1 ︑八頁︑林修:.内閣仏制屈長目笞介︒

(1 0) [

1 1

1

(

卜在︶ド︑伯掲汀4

(8

) ︑/几

00

貞 ︒

(11)pl

石沢雄

id

条約 0日内適/

l l J

 

九'ー・パ〗貞(打斐閣、・九八几)。

( 1 2 )

アルトマン教授ト件において︑被告

r r i

は次のように︑じ張した︒ 1現在い国際什会においては︑国家い︑王権の付在を削提としており︑

日本川民と外

l

人との間には︑国家の構成日であるか否か︑すなわち川簡の打無という点において雄本的な芯異がある以じ︑外囚人 が我が日に滞在する場合に︑日本国民とは沢なる染件を嬰求されることは︑ごく刈然のことである

L︵被告準備内面︵︑平成几年

 

j

f L

ー︑\

表 ︶

︵い︶汁川健太郎﹁内外人平等加則と品位を似つける取扱いの繁ル﹂ジーリスト八一.六号一.九頁

( 1

九八四︶口永住者の権利

I L

:1│t‑L.•

( 1 1 I l f

︶ .

( 1 4 )

難民の地位に関する条約第

  八条および同付屈内第九珀︑川際連合の特権及び免除に関する条約第じ条︱

. i i 項︑ならびに日米通商航 海条約第.条二川︑筈がこの具体例として指摘される︵春川刊占"パスポートとビザの知識﹂二八

1

貝注7

( 3

)

1

1 1 本における外日人の国際法卜の権利と義務︐ジュリスト八しじ号:・‑.貞(‑九八じ︶︹で水住者の権利ー︑前掲注︵い︶︑

0

. I l "  

( 1 6 )

闘野雄

1 7

全叶新版・日際法概ム暉l

q

{

/  

国際条約や国際間習

②のように外務中ー局の政治・外交的自 判断や認識判断ではなく︑実態はむしろ﹁価伯判断﹂である︑

 

11 } 

との見解がある︒

この

よう

に︑

脊証の発給については︑

n ¥  

" > ︶  

12  48  (香法 '92)

(13)

指紋押捺相否を坪由とする再人 [Ti]

のイ福午

11J

および在, u E

収泊と国際仏(山崎)

四九

がする︒他国への人

1

を伴わない出

1

のありえないことは明らかである︒自由権規約および但弄人権胄:︱

. .  

9が定める制限にのみ従うこ こうした若察にもとづき︑国際法は人国の間題を綿密かつ波実に検吋すべき時期にきている︑との怠見を特別報告者は控えめに提

味するものではない︒ 外国人が他国に人国する法的権利をもたないというれ実は︑

これを

1

実として

1

家は自国民の出国を繁止する日由をもつことを紅

は限らない︒

人国についての自由な方針と他囚への人川に関する種々の使刊は︑

出国権の実現に向けて

J J

となるであろう︒ 両者は関連する︒

ow n. a   nd   to   r e t u r n   t o i s   h   c o u n t r y ,  

^ ー ︒

rl

( 2 1 ) 出国の権利は他国領域への人国を保間するものではない︒

利をも制約することになるので︑もっとも

ある者がある国への人国を拒否されても︑他国が同様のことをすると

人国と出国の権利は︑

法的には巽なるが

人国の制限は出国の権

ムバンガ・チポヤ報告内については︑阿部納己

. . .   貞︵/几几

0

年 ︶

に帰る権利﹂法律時報六二巻七号︵/几九

O )

( 2 0 )

D  

ra ft   de c l a r a t i o n   o

n  f re ed om   an d  n

on  

d

i s c r i m i n a t i o n   i n   r e s p e c t

o   t h   t e   r i g h t f   o   ev

er yo ne o   t e   l a v

e   a

ny o   c u n t r y . i   n c l u d i n g i s   h   前掲注

( 1 9 )

U .  

" ! ¥ .   D oc .  E /C N.   4/ S u b .

  2/1988/35/ 

Ad d.

 0988) 

( 1 7 ) 最裔裁判所大法廷判決.九じ八年

月四

1 1

.

1・・︳頁︒マクリーン判決については︑山ド泰fぶ介国人の政治活動 の自由と在留期間の吏新

L

文求女

f短期大学紀要[:冒汀一ヒ九頁︵.九八

0 )

︑関野昭↓﹁在留期間吏新ト許叶処分判決をめぐってー

( 1

九じ几︶︑村瀬い也﹁渉外判例研究ージ上リスト六九五号一

 

九頁︵:九七九︶︑汀橋崇﹁外国人の政

J

リ人卜附和

h:

. .  

什度巾要判例解説.八貞︵/几七八︶︑斉藤諮夫

7外川人の政治活動い自由ー別冊ジ

Lリスト9

.四頁︵一九八八︶︒藤馬附太郎バ止留外﹇人と政治活動の自由芥

L

民鼎払雑晶八.巻

q .

0 }

e s 0 r n .

 

ミ 〜 ︵

4 I

[

こ ︑

ミ ミ

〜 ミ

〜 :

︵ ︶

ミ ニ

︵ き

1h]

S u b .

  2/1988/35 

(1 98 8) . 

1

家の︐日山故州にゆだれら

治活動の自由

L法判例百選ー︵第:版︶

11

際間習法しも︑憑法卜も︑国家は外国人を白川内に受け人れるかどうかについては︑

れている﹂と

E

張した︵被生

1 1屯備内血︵︑平成.

J C

0日 月

4 . 0 1

1 ︑じ

r

( 1 9 )

C .  

 

L .   C .  

; ¥ l u b a n g a

C

hi po ya . A, ~ミ<sisQf[l~(J(、ミ、ミミ[rこ~(lン(ミdd2lopn~(]~ISngミ、(li}igfl~()‘~gl~[holミミベ:(ミ,V(•()ミ~h9hiduding

ミ 〜

d

s

{ ) [

l

︑ ミ

g l l

︑ ミ

︑ ︵

・ ミ

2 . ︵

ざ ミ

さ 弓

ミ ︑

i z i

ミ ︑

f l

( f r ( ) m .  l ! .

  N•

Do c.   E/ CN . 1/ 

「出日の自巾に関する;考察1その史的展開と紐義•本竹

岡本雅亨ー

9出国・帰川の権利宜.5

ui-_U~

"

r ‑

"

r  

1 2  

(14)

1

とを条件として︑

い ず れ か の 日 へ の

人l

と 向 か い 合 う 詞 様 の 義 務 を 課 す こ と に よ っ て

︑ 出 国 の 権 利 を い っ そ う 紅 味 の あ る も の と す る こ と は

︑ 国 際 法 の 領 域 に 属 す る と ぢ え る べ き で あ る

︒ 白 由 権 規 約 や 間 昇 人 権

9日:^けの容認する制限は︑川家に卜分な保町をりえている︒

したがって︑

( 2 2 )

( 2 5 )

現在川家が抱いているおそれは︑

削掲注

( 1 9 )

削褐注

( 1 9 )

( 2 6 )

 

. '

. ' J a f z i g e r .   自国の公共の安令︑

と結扁づける︒

4q•I\

f i J

.忍法の

1

( 2 9 )

川似謙

1

︵い

︶人 行法 では

0

頁 ︒

q

^ ) 4

^ ▲

i

~-、9‑i(‑.1' 

3i

J.

I 

( 2 ) I

I

( 2 4 )

 

M

ub an ga

C

hi po ya .

百 こ 旦

19 .

pa ra . 

319. 

ー ︑ °

. . .  

9

︱ ー

d

根 拠 が な い ( . : V l u b a n g a

ーC

hi po ya , su pr a  n o t e   1 9,  p a r a s .

321ー 

32 2.

)

国人の人口について︑.L怖囚家は日由故'小をもっとり.般川際法の即解に疑間を抱き︑

( ]

G

ミ︑ ミ

A (

ミ乞ミ〜ミし卜

h

4[

︵ ぎ

i

l[

こ︑

I

ミ ミ

︵ ︶

h .

ミ こ ﹂ 〜

〜 ︵ 一 ︑

7 7

A m

.  

J. 

I n t   , 

1 .  

L .  

80 4,

 845‑847 

(1 98 3) . 

こ の 向 文 は

︑ 外 外 川 人 の

人1

に 閃 し 学 況 お よ び 川 家 実 い を

l f t

史 的 に 叶 細 に 分 析 し

︑ 国 家 は あ ら ゆ る 外 国 人 が 目 国 領 卜 に 人 る の を 拒 む 絶 対 的 な 権 利 を も っ と い う 命 粗 は 普 及 し て い る か

︑ 歴 史

t

識すべきであると︑じ張する︒

そし て︑

た は 法 学

│uJ

仙 礎 を は と ん ど も

たf

︑ し た が っ て

︑ 川 家 は す べ て の 外 川 人 を 排 除

t

る 権 利 を 打 す る と い う 命 粕 は 無 効 で あ る こ と を 認 外 川 人 の 人 川

1般 の 間 粕 は 口 際 払 ー の 制 約 の 卜 に m i t t かれることを承認し︑

.般的糾祉または本竹的な制度に対し巾大な危険をもたらさない外川人の人川を認める限︐几的な義務を

1 1

す る︑

( 2 7 )

日本の心仏学昇ては︑外川人の人口の白由について︑中砥法第.

1.↓条は外川人の人川の自由を保仰しておらず︑

の人﹇の規制は︑

r

杵 の 屈 性 と し て 囚 家 り 絨 吊 に 委 ね ら れ て い る と 解 す る り が 迎 況 で あ る ー ・

1 ,

f

••

:L:こ\▲L:こし.ー、1.i:~

. . 

じ ︑

‑ I t

. :K 5 , 1 

ー本Ifu(|jL) l)|l)'ーノーー林,~

則 か ら み る な ら ば

︑ 厭 則 的 に 外 国 人 い 出

I

の 自 由 を 認 め た の ち に

︑ 川 家 い 独 立 と 安 仝 を 侵 す か あ る い は 公 庁 良 俗 に 反 す る 現 実 か つ 明 白 な お そ れ が あ る 外 川 人 の 人 川 を 拒 否 す れ ば 足 り る ー

︵新 版︶ じ一 ぃ日

︵︵

.九 八几

︶︶

I I L

 

とを区別しており︑

:九八四〗)。L

こ寸 し︑

i

i

とじ張する︐翌広予者もある

1 1 本

の 領 水 内 に 人 る こ と を

﹁人 国い

通ー拗^︵か

ーー

J

J. I"

ぐ ︑

J

工~ー,︐ ~ L 国際

悧虹 白払 卜︑

.仇藤ャ沿・中村睦男・油部払釉

﹁今日の川際的な人権の灼巾と自由往来の加

(作間忠雄「外1人の状本的人権」ジ~リスト増

( 2 8 )

山崎公卜﹁

l F l

外旅行の際の旅訂文ド

1 f

続簡索化の動︐9︵

. .  

9J

C)

ー 東

1 1小都立大学法学会雑誌/じ

l t ] 1

. .

 

O

^^

│  . . 

O 7 1 [

1 1 (  

ーアメリカ合衆

1

における外川人出人日符即い実訓的研究ー払務研究報生口内第四

. .  

"本 第几 号

4

八 九 頁

ヽ~ヽ`ヽとしし •Liしヽ)。(:)ナノ

こ人ることを

. l  

••

71 '1  

^ μ . l

>

 

五〇

ー ト

﹂ 喉

f i

L

家は

︑ 外

川 人 i

じ L

尺︶

( ‑

J

︸ ︶ 

 

し︱

12  50  (香法 '92)

(15)

指紋押捺拒否を耶由とする再人国のイ漏午

l 1 J

お よ び

i " f . , J l E

取梢と国際法(山崎)

こよ

~ー'~,1

有効な旅券よたは乗員

f

帳を所持するのみで足りる

行政巾件裁判例庄

. . . . .

.  

1LJ{▲•こL:.^^ー、。

r t  

...‑︶ 

i 9 .  

l

L

要件を満たす必要がある︒

五︶①

効な旅券を所持していること︑②在証が必要である場合には︑旅券に打効な介証を受けていること︑③

t i t

陸中山に係る在留資格 に該中ーすること︑ならびに④卜陸拒否巾由のいずれにも該竹しないこと︵人管法第し条︑第一^条の.1

︵翌山崎︑前掲注

( 2 8 )

 

. .  

一 貞

︵四人管法第六条

m

︵に︑本邦に人1

しようとする外日人は︑打効な旅券で日本川釦巾官の行訓を受けたものを所特しなければならな い ︒

L

M

法第じ条.項^号に人川審介官のじ辟条件帝在の項目として︑7︵外国人︶の所持する旅券及び︑介証を必要とす

る場合には︑これにりえられた牡訛が什効であること︒﹂と規定し︑また外務省設叩い法第四条

. . .  

一号に外務省の所掌巾務として︑ぶ且

訛に関することLが掲げられ︑さらに同法第五条九号に外務省の権限として︑﹁旅券を発給し︑及び牡証すること﹂と規定されてい

るのみである︒

扇︶春川︑前褐注

( 1 4 )

︑一二八貞︒品)山崎、前掲注(28) -•O-1頁。

( 3 6 )

存田︑前掲注

( 1 4 )

︑二/几頁︒

( 3 7 )

同れ︑二四七頁︒

( 3 8 )

( 3 9 )

﹁[⁝⁝に関し条約に別段の定めがあるときは︑その規定によるいという規定が払律中に明文で定められている場合に︑条約の[几めが

中ー該法律に艇先して適用されることは中ー然である︒﹂︵成1頼明バ国際化と行政法の課姐ー成田・園部・金f

1 1

郎先生献閑論

l

9

( i i

斐閣︑一九九

0 ) )

( 4 0 )

昭和五七年

1

0

日決定︑昭和五し年︵行ク︶第八

 

号執行倅止巾立巾件︑

( 4 1 )

春川︑前掲注

( 1 4 )

 

 

 

~.I‘

 

1. ー ︑ ︒

t

陸 ﹂

するには次註にぷす

1 2  

51  (香法'92)

(16)

(1)  (一)

る ︒

一般国際法上︑国家は外国人の人国を許すかどうかを自由に決める権限を打するか否かは︑卜述のように必ずしも を前もって約束する特別な条約がある場合には︑国家は条約

L

の義務として︑門該外国人の人国を許さなければなら ない︒日米通商航洵条約がここにいう特別な条約に該灯するのはいうまでもない︒したがって︑日本国は︑アメリカ 合衆国人を原則として入国させる義務を詞条約卜白っている︒以ドに︑同条約の関連条文ごとにこの点を明らかにす 第一条関係

明白ではない︒

しか

し︑

仮に国家がかかる自由を打するとしても︑

国家間に︑吐いに相手国の日民の人国を許すこと

外務大臣の裁量権の制約 日米通商航海条約にもとづくアメリカ合衆国人の入国権と法務大臣および

第一条一項い関係

日米通商航海条約は第一条一項において︑﹁いずれの一方の締約国の国民も︑田両締約国の領域の間における貿易

を営み、店しくはこれに関連する商業活動を行う日的をもって、⑮↓~該国民が相当な額の資本を投ドした企業杓しく

は当該国民が現に相↓~な額の資本を投ドする過程にある企業を発展させ、若しくはその企業の運営を指揮する目的を

もつて︑又はい外国人の人国及び在留に関する法令の認めるその他の日的をもって

( f

o r

ot

he

r  p

ur

po

se

s  s

ub

je

ct

  to

h   t

e 

l'.2  氾(香法'Y'.Z)

(17)

指紋押捺拒否を即由とする再人 [E]のイ%午11Jおよび在証収泊とIE]際法(山崎)

従来

﹁条

約商

人﹂

にのみ認めていた粁訛の特権を

7条約投資家し

にも付りする点が日米間の'通商航洵条約の特色であ

該国民が実質的な投資を行っている企業の発展または連常を指揮する日的のため人国する者に対し介訛の特権を保仰 する条項︵第一条二唄

5 )

はその他の諸国との

M

種い条約にはみられない規定である﹂との説明がみられる︒

しよ

こオ

t

おり

ます

その第一項におきまして︑ 説明を行った外務省の債川経済り長︵灯時︶は︑﹁第一条におきましては︑

人国

︑ 居住及び滞在の条件を規定いたして

う ︶ についても入国・在留を認めている︒

l a

w s

  r e l

a t i n

g   t o

h   t

e   e n

t r

y   a

nd

  s o j

o u

r n

f   aliens)︑他方の締約国の領域に人り︑及びその領域に在留することを許さ  o

について人国・在留の条件を定め︑

またい項では廂業活動または投賓活動以外の目的の者︵以ド︑﹁その他の者﹂とい ここで間題とされるのは︑締約相

F

国民の人国・在留権に関し︑い項および伽項とい項との間に規定

L

の苑異が

あるか否かである︒この点に関し︑日米通商航海条約の批准の承認を審議した衆議院外務委員会において条約の逐条

いわゆる条約商人及び条約投資家というものの人国及び滞在を保仰し︑それ以 外の者の人国及び滞在は︑当市国の関係人国法規の定めるところに従うということを規定いたしております︒﹂と述べ ている︒また︑アメリカ合衆国じ院における条約批准の承認の審議にあたり大統領が

L

院に宛てた内簡において︑﹁刈 いに相

f

国民の人国・在悧を認めあう規定である︒

い項ではいわゆる

﹁条

約麻

人﹂

⑮項ではいわゆる

又歪

約投

資家

﹂ に両国間の/屑緊密な経済的及び文化的関係を促進する

L︵同条約前文ご皿提となる両﹇間い人的交流を促すため︑

I

:九

l

一年の日本国との平和条約第ニ一条の規定に代わって日米間の経済関係を律する基本 的な条約として一九五ぞ年に締鮎された︒

第一条は両国間の

ー伝統的に存在する平和及び友好の関係を強化し︑並び 日米通商航洵条約は︑

れる

︒﹂

︵傍

線引

用者

と規定している︒

聞(香法

参照

関連したドキュメント

らも患者の自己決定権を尊重しながら治療を進めることについて前向きな意

In this study, we extracted clearly oppositional nouns and compound nouns from the application itself and the citations, issued by patent examiners as a reason for

[r]

を総体として捉える視座を確保すると同時に,他方で

Neuroscience and religion: brain, mind, self and

良心の自由による理論構成では、「君が代」斉

Hokkaido

[r]