地方バ ス路線の利用実態調査
―鳥取県東部地 区 を対象 として一
原田
哲郎 。多々納
裕―・ 喜多
秀行・小林
潔司
社 会 開発 シス テムエ学科 (1994年 8月29日受理)
A Survey on Demands for Local Bus Services
―
A Case Study in the Eastern Tottori Area
by
Tetsuo HARADA,IIiroka2u TATANO,Indeyuki KITA and Kiyoshi KoBAYASHI
Department of Social Systems Engineering
(Received August 29,1994)This paper summarizes the traffic behavior survey with specific reference to bus
demand carried out in the eastern part of Tottori prefecture ln rural areas, trans‐
portation means available for local residents are so lilnited both in quantity and
quality,the service levels for public transportations being far fronl sufficiency People suffers from aggravating service levels,facing覇 /ith more inconvenience than those in urban area The survey ailns to investigate the realty of traffic behavior of inhabit‐
ants in iocal communities, where their behavior is restricted in many aspects by
various institutional,physical and sOcio‐ economic constraints.In the survey,a questi‐
onnaire sun/ey is also carried out to elucidate the attettment of local residents
towards the current conditions of local bus services,and to measure their lvillillgness‐
to・pay for the improvement in bus service levels.This paper illustrates the features of
traffic behavior in the case study area and analyzes he revealed and potential demands for local bus services,
236
原田哲郎・多々納裕―・喜多秀行・小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査 1. は しめ:こ 交通計画 の策定 やそのための基礎的 データを得 る目的 で、わが国 においてはパー ソン トリップ調査 に代表 される 様々な交通実態調査が行われて きた。これ らの調査は、主 として大都市圏域 や地方中核都市圏域を対象 として、交通 実態を把握 す るとと もに、将 来の需要 に対応 しうる交通 施設計画 を立案 す るための交通需要予測の為 の基礎デー タを得 ることを主眼 としている1)。 大都市圏 における交 通政策上の主要な課題 は渋滞対策である。道路等の交通施 設の整備水準 に比 して過大 な交通需要が発生す るために 渋滞が生 じる。渋滞 は交通費用の増加 を通 して、生産費用 の増大、物価水準の上昇、住民の厚生水準の低下を もたら す。大都市 圏域 において、渋滞問題が深刻化す るにつれ、 的確な将来の交通需要の予測の下 に、交通施設を先行的に 整備 してい くことが要請 されている。 一方、本研究で対象 としているような地方生活圏では、 元来、人口規模が小 さ く集計的な交通需要が少ない。この ため、渋滞 はそれほど深刻な問題ではない場合が多い。し か し、地方生活圏においてはこの交通需要の少なさがさら に別の交通計画上 の課題を惹起 している。地方生活圏にお いては、集計的な需要が少ないために公共交通サー ビスの 維持が著 しく困難 となる。特 に公共交通企業体が独立採算 性を維持す ることは非常 に難 しく、地方部の路線バスや鉄 道等の公共交通サー ビスの提供水準は、大都市圏や地方中 核 とは比較 にな らないほど低 い水準に留まっている。 さらに、地方生活圏においては トリップの目的 となる活 動の集積 も、都市地域 に比べて少ない。このよ うな交通手 段や トリップロ的 となる活動の多様性の乏 しさは、地方の 住民が享受す るアクセ ンビリティの水準を極めて低い水準 にとどめ ることとなる。アクセ ンビリティの低さは地域住 民の交通行動 を制約 し、アクセ ンピリティが十分に保証 さ れれば享受 し得 たはず の厚生水準 よ りも低 い水準 に地域 住民の厚生水準 を押 し止 めている。特 に、高齢者や子 ども 等の自家用車を直接利用できない住民にとっては、その影 響 は深刻であ り、彼 らは場合によっては トリップの生成 自 体を諦めねばな らないよ うな状況 にす らおかれて しまう。 このよ うに、地方生活圏では、交通手段や トリップの目的 となる活動の多様性が乏 しいがために、種々の活動 に対す る地方の住民 のアクセ シどリティが低い水準におかれてい る。従って、地方生活圏においては、交通手段や トリップ の対象 となる活動の多様性を確保 し、それ らの活動への地 域住民 のアクセ ンピリティを改善 してい くことが交通計画 上の課題 となると考 え る。 このためには、まず地方生活圏における交通の実態や交 通 に対す るニーズを把握 し、地域住民の アクセ シビリティ を向上 させてい くための方策を検討す る必要がある。しか しなが ら、実際 には、地方生活圏においてはその交通実態 を把握す るための調査 自体十分 に行われているとはいい がたい状況 にある。すなわち、現状では、パーッン トリッ プ調査 は人口30万
人以上の都市 圏を対象 と して行われ てお り、地方生活圏においては、研究 目的の小規模な調査 2)3>)が 稀 に行われて きたにす ぎない。 また、交通手段 の 多様性を確保す るという観点か らは、路線 バ スや鉄道等の 公共交通 サー ビスの提供水準の向上 は、これ らの提供水準 が低いがために、交通 に対するニー ズを実現 しえていない 住民の厚生水準を向上 させ る有効 な手段 となろ う。現在 ま で に地方部 の路線 パ スを対象 と して研究が行われて きた が、これ らの多 くはバ ス産業の経営分析5)6)7)に止 まって お り、地域住民の視点か らの評価 はほとんど行われて こな かった。 本稿では、以上 のような問題意識 を背景 と して、鳥取県 東部地区を対象 として筆者 らの研究 グループが行った交通 実態調査の結果について報告す る。この調査では、地方生 活圏 における交通政策上 のパ スサ ー ビスの重要性を考慮 して、通常のパーソン トリップ調査の他 にもパ スサー ビス の利用実態や現状 のパスサー ビスに対す る地域住民の意 向をあわせて調査 し、地方生活圏における交通実態や問題 点 を実証的に明 らかにす ることを 目的 と して いる。 以下2.では鳥取県東部地区を対象 と して行った交通実態 調査の概要 について述べ る。この調査 は、上述 の問題意識 を反映 して、世帯構成員やその属性 を調査するための世帯 調査、交通行動の実態を把握す ることを目的 としたパーソ ン トリップ調査、現状のパ スサー ビスの提供水準に対す る 住民の主観的評価を知 るための意向調査によって構成 され て いる。3では、世帯調査やパー ソ ン トリップ調査の結果 を報告 し、鳥取県東部地区の交通実態 について考察す る。 具体的には、調査対象者の世帯属性 や個人属性を世帯調査 結果か ら抽出す るとともにパーソ ン トリップ調査の結果か ら調査対象者の交通行動 を分析す る。4で
は、パーソン ト リップ調査、意向調査の結果を もとに、地方生活圏におけ る主 要 な公共交通 サー ビスの提供水準 について言及 した 上で、パーソン トリップ調査か ら明 らかになったバ スサー ビスの利用実態を調査に関 して考察す る。さらに、意向調 査の結果 に基づいて、対象地域 にお けるバ スサー ビスの現 状の提供水準に対する支払 い意思額 を計量化 し、現状のパ スサー ビスに対する地域住民の主観的評価を引 き出す。最鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
後 に、5.では今回の調査で明 らか となった知見をとりまと めるとともに、今後 の課題 について言及す る。2.調
査 の概要2 1調
査方法 調査の方法 について説明す る。図-1に
示す ような鳥取 県東部の1市 5町 1村を対象 と して交通実態調査 を実施 した。交通実態調査 の実施 日は平成5年 12月 6日 (月曜 日)であ り、幼稚園児以上 のすべての家族構成員のその1 日の交通行動を調査 した。ア ンケー トの調査方式 は留置回 収方式であ り、調査員が被調査者 の家を訪間 して調査票を 手渡 し被調査者 に記入 を託す とともに、数 日後に調査員が それを回収す るとい う方法 を用 いた。ア ンケー ト配布枚数 は、鳥取市内で2000票(2CX10世帯)、 郡部6町村(郡家町、 船岡町、八東町、若桜町、岩美町、福部村)のそれぞれの 町村に対 して各400票(400世 帯)ずつ醒布 した。 ここで、 対象地域内の世帯数 は約 5,500世 帯であ り、標本抽出率 は 8%に相当 し通常の交通調査 と比較 して2倍以上の標本抽 出率 となっている。表-1に
ア ンケー トの回収状況 と回収 した調査票の うち、全項 目に回答がな されていた票数(有 効数)の状況を示す。対象地域全体でのア ンケー ト回収総 数 は2559票であ り、回収率 は58%である。有効数 は、さ らにその51%に相当す る1302票に留 まった。回収状況 は 特 に郡部での地域的なば らつ きが大 きい。回収率は若桜町 の85%から21%の八東町 までば らつている。2 2対
象地域 図-1に
示 したよ うに対象地域 は、鳥取市 とその周辺郡 部 6町 村である。図中の点線 は、パ スの路線図の概略を表 してお り、網掛 け実線 は鉄道の路線を表 している。同地域 には、山陰本線 、因美線 のJR線
と第3セクターの若桜鉄 道、計3路線の鉄道路線 が整備 されている。一方、バス路 線 は国道9号線 、29号線 、53号線 とい う主要な国道に沿っ て発達 してお り、主 と して鳥取市 と各町村を結んでいる。 平成3年 (3月現在)の対象地域内の人口および世帯数を 表-2に
示す。これは住民基本台帳を もとに作成 した。対 象地域内の人 口は約18万7千人であ り、その75%を鳥取 市(約14万人、世帯数4万 6千、構成比率80%)が占め、 部部町村の人口は合計で4万 7千人程度で、対象地域内人 口の25%、 世帯数では20%を占めるにす ぎない。2 3調
査内容 アンケー ト調査票 は、家族構成や構成員の職業、年齢、 性別等の属性を記入す る世帯票 と、パー ツン トリップ調査 票及び意向調査票か らなる個人票 とで構成 され る。パーソ ●●ⅢⅢⅢ,路線 バ ス ,韓… 帯ミ`k JR ン トリップ調査は、個人の 1日 の交通行動を調査す るもの であ る。具体的には、個人がある目的のために移動 した片 道 を1ト リップと して、移動 の際使用 した交通手段や、移 動の目的、 トリップ所要時間等を記入す る調査である。今 回の調査では、地方生活圏での交通行動の特色である「 送 迎・相乗 り」について、「 送迎・相乗 り」行動 の実態 を把 握す るための質問事項を設 けた点 に特徴がある。意向調査 では、地方生活圏におけるパ スサー ビスの重要性を考慮 し て、現状 のパスサー ビスに対する地域住民の評価を引 き出 す ことを目的 と して行 った。具体的には、「 鳥取東部地区 全域 で利用可能 な定期券の購入意向」や「 バス利用 クラブ ヘの参加意向」を問 う形式で、現況の整備水準下でのパ ス サー ビスヘの支払い意思額やバ スサー ビスを クラブ財 と して供給 で きる可能性等 に関する意向を調査 した。以下で は、上述 したよ うな交通実態調査の結果を報告することと する。-1ア
ン 世 帝 粟 配 布 数 回W7散 右 勧 散 旧人 暴同J▼鋭 有 効 新 偏議月又「, 岩美町 福部村 郡家町 船岡町 八東町 若桜町 郡部合計 合 計 200C 40C 40C 400 400 400 400 2400 4400 lZ01 226 278 226 151 83 341 1305 2559 むtjj4 830 954 723 477 367 1333 4684 8518 i44q 441 324 23G 14C 12づ 359 1626 307n瓢
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図 1対象 地 域238
原田哲郎・ 多々納裕―・喜多秀行 。小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査3.鳥
取 県東部地区の交通実態3-1概
要 本章では、上記のア ンケー ト調査の結 果を もとに交通実 態に関す るl次的な集計結果 につ いて述 べ る。具体的 に は、まず、これ らのサ ンプルの職業、年齢、性別、運転免許 の保有の有無 といった個人属性 と、世帯構成人数や自家用 車の保有状況 といった世帯属性を示 し、サ ンプルの特性 を 明 らかにす る。次 いで、居住地別 目的別 トリップ生成率、 トリップの発生率及 び集中率 、 トリップの分布状況、交通 手段 の構成割合等を調べ る。さらに、このよ うな分析を通 して対象地域の交通実態 を明 らか に してい く。3-2個
人属性 1)職業 図-2に
鳥取市 と郡部町村の職業構成 を示す。やや郡部 町村 において、農林業従事者の比率が高い ことを除いて、 ほぼ同様 な職業構成比率 を示 していることがわかる。 2)年齢 図-3に
市町村別 の年齢・性別構成 を示す。年齢構成 に 関 しては、各市町村 と もに30歳代40歳代 あるいは10歳 未満の層 にモー ドがあ る。 これは、10代後半 か ら20代に かけての若年層が、進学・就職等の理由で都市地域へ流出 しているためである。高齢者の占める割合は、サンプル数 自体が少ない八東町の場 合をのでいて、概ね郡部町村の方 が鳥取市 に比べて高 く、相対的に高齢者のサ ンプルが多 く なっている。また、サ ンプルの男女比 は、いずれの市町村 で も概ね ■1となっているが、各市町村 ともやや女性の構 成比率が男性のそれを上回っている。これは特に高齢者人 口に しめる女性 の比率が高 いためであ ると考えられる。3-3世
帯属性 1)世帯構成人数 図-4に
鳥取市内 と郡部の世帯構成人数を示す。世帯構 成人数 は、鳥取市 と郡部 との間 に際 だった違 いがみ られ る。す なわち、鳥取市 では世帯構成人数 は比較的少な く、 平均的には3人程度 の世帯構成であるが、郡部では平均で 4人程度で1世帯 を構成 している。年齢構成 の ところで も 述べたよ うに、郡部町村 においては高齢者人 口の比率が高 く、これ ら高齢者 を含 む世帯 の比率 も高 くなっている。 2)自動車保有状況 1世帯 ごとの自家用草保有台数を図-5に
示す。鳥取市 及び郡部町村での自家用車保有率は高 く、自家用車を保有 していない世帯 は、鳥取市で12%、 郡部でわずか5%と なっ ている。この地域ではすでに自家用車の保有がかなりの程 合計 郡部合計 福部村 八東町 船岡町 若桜町 郡家町 岩美町 鳥取市 0% 20% 40% 60% 80% 100X □農林漁業 吻自営業 □会社 員 田学生 田パー ト ロ無職 図2市
町村別職業構成 80代 60代 40代 20代 10歳 未 満 80代 60代 40代 20代 10津 未 満 80代 60代 40代 鳥取市400
80代 60代 40代 20代 10確来 満 ( 80代 60代 40代 20代 80代 60代 40代 10熊 未 満 代 来 0 歳 済 2 ︲0 代 未 0 娘 済 2 ︲00
郡家町50 0
八東町50
図3(i)市
町村別年齢・牲別構成 度一般化 して きてぃることが分か る。また郡部町村におい ては、2台以上保有す る家計 は全体の 77%と なってぃる。 これは、郡部においては世帯人数が多いこともきることな が ら、自家用車以外の交通手段が鳥取市内に比べて少ない ために、交通行動のユーズを実現す るために複数台の自動 □男 圏女o
岩美町100
□男 熙 女鳥 取 本 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
o
福部村loo o
合計 図-3(11)市町村別年齢・性別構成 鳥取市内鳥取県東部地 区の郡部 ロー
51世
帯 ごとの自家用車保有台数 鳥取市内鳥取県東部地区の郡部 国-6就労者の 自家用者保有台数 車を所有す る世帯の割合が高 くなっていると考えることが できよう。 この ことは、さらに、就労者の自家用車保有状況(図―
6)に
よって も裏付け られ る。鳥取市及び郡部町村を問わ ず、概ね就労者の8割が専 ら自分が利用で きる自家用草を 保有 していると回答 している。後述す るよ うに徒歩、自転 草 を除 く通勤 トリップ手段 の9割
を自家用車が占めてお り、徒歩、自転車等 による通勤が困難な大部分の就労者に とって自家用車が不可欠な交通手段であり、その保有が必 要 となっていることが理解 される。3 4ト
リップの生成率 1)目的別属性別生成原単位 図-7に
居住地ベースの 目的別 トリップ生成原単位を示 す。これは、各市町村に居住す る住民1人 1日 当た りの各 目的別 トリップ生成量の平均値 を求めた ものである。各市 町村 ともに、帰宅 トリップ、通勤 トリップ、通学 トリップ 等の義務的な トリップが上位を占めるとい う共通点が見い だせ る。一方、買 い物・ レジャー トリップ等の非義務的な トリップの生成原単位に関 しては、鳥取市居住者に比べて 郡部町村居住者の生成原単位が低 く、概ね鳥取市居住者の 45%程度の水準 に留 まって いる。さらに、図-8に
居住地 別 目的別生成 トリップの構成比率 を示す。当然 のことでは あるが、目的別 には帰宅 トリップが もっとも構成比率が高 く、生成 トリップの約40%を占めている。帰宅 トリップを除 くと通勤、通学、通院のよ うないわば義務的な トリップが 残 りの大部分を占めるが、帰宅 トリップを除いた生成 トリ ップ数 に占める義務的 トリップ数(通勤、通学、通院)の 割 合は、鳥取市内で60%であるのに比べ、郡部町村では70% ∼80%と高率である。この ことは、鳥取市居住者が買 い物・ レジャー等 の活動を日常的に行っているのに対 し、大多数 の郡部町村居住者 は、通勤・通学等の義務的な トリップを 行 うに留 まり、買 い物・ レジャー等 の活動 を日常的 に行 い うる状況 にない ことを示 している。 2)目的別属性別生成原単位 居住者の属性 と目的別 トリップ生成率 との関係を図-9、 図-10に
示す。これ らの図は、「 主婦層 (20歳 以上の無職 の女性)」、「 高齢者層(65歳以上 の男性)」 に関 して、居 住地(鳥取市内、郡部町村)ベースで 目的別 トリップ生成原 単位を示 した ものである。 図-9は
、主婦層 (20歳 以上 の無職の女性)に 関 して、居 住地別(鳥取市内、郡部町村)、 自家用車の保有状況別 に、 各 目的別の トリップ生成原単位を図示 した ものである。こ の図か ら、鳥取市内に居住す る主婦層 は、郡部町村 に居 住す る主婦層 に比べて、数9/o程度 ではあるが帰宅 トリップ の生成率が高 く、1日 の うちに トリップを生成 していない 主婦層の割合は、郡部町村 に多いことがわかる。目的別に は、この違 いは買 い物 トリップの生成率 に現れてお り、鳥 取市 に居住す る主婦層 の方が郡部町村 に居住す る主婦層 に比 べて買 い物 トリップの生成率が高 くなっていることが わか る。 これは、鳥取市内では小売 り店舗の集積により、 比較的容易 に買 い物 トリップをす ることがで きるのに対 し、小売 り店舗の集積の程度が低 い郡部では買い物 トリッ プは主婦層 にとって も日常的に行われ るわけではないこと 80代 60代 40代 20代 80代 60代 40代 201モ 10驚 未 満 10歳未 満 鳥取市内 鳥 取 県 東 部 地 区 の 郡 部その他 送理 レジャー 整学 買い物 素務 通院 通学 電動 備宅 その他 送理 レジヤー 塾与 買い物 案務 通院 透学 通封 帰 宅 ! ユ ﹁ I
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1 その他 送迎 レジャー 塾等 買い物 桑務 通院 通学 通動 帰宅 その他 送理 レジャー 整学 買い物 桑務 電院 通学 遍働 帰 宅J
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原田哲郎 。多々納裕一 。喜多秀行 。小林潔司 :地方バス路線の利用実態調査 4騒 =「 図7居
住地ベースの 日的別 トリップ生成原単位 がわか る。また、鳥取市内、郡部町村のそれぞれの主婦層 において、自家用草保有者層 の主婦の送迎 トリップの生成 率が高 い ことをのでいて 自家用車 の保有者 と非 保有者 間 に顕著 な違 いは見 られない。この ことは、自家用車を保有 している主婦層が、自ら自家用車 を運転 し、他の世帯構成 員等の送迎 を行 っていることを示 している。 へ B麺動 先 И 遍学 先 口 通 院 先 日 口買い物 口塾等 ロ レジャー 日送迎 団その他 帰宅 トリップ含む tB部 八 東 船 岡 若 楼 都 家 岩 美 鳥取 市 0路 20指 40路 60常 80ヽ 100ヽ隠摯
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│ 帰宅 トリップを除 く 図8居
住地別 目的別生成 トリップの構成比率 日 琢 用 阜,F係石 目 雰 用 軍 保 石 自家用車非保有 自家用車保有 郡部 図920歳以上・女性・無職の トリップ生起害Ⅲ合 その他 送速 レジャー 塾など 買い物 索務 通院 を学 通動 f「宅 そ の他 送理 レジャー 塾 な ど 買い物 桑務 通院 電学 通助 帰 宅戸
市 部 その他 送迎 レジャー 整な ど 買い物 案務 通院 孵宅 そ の 他 送迎 レジャー 塾 など 買い物 黙務 通院 │「宅図
-10は
65歳以上 の男性 に関 して、居住地別(鳥取市 内、郡部町村)、 自家用車の保有状況別 に、各 目的別 の ト リップ生成原単位を図示 した ものである。さきほどの主婦 層の場合 と同様 に、鳥取市内居住者の買い物 トリップの生 成率が高 い。また、自家用車の保有・,F保有の別では、通勤 トリップの生成原単位に顕著 な差が見 られ る。すなわち、 自家用車を保有 している高齢着(男性)は、これを保有 し ていない高齢者 に比 べて、よ り高 い通勤 トリップの発生率 を示 している。この傾向は、特 に郡部町村居住者において 顕著であ り、自家用車保有者 の約6割が通勤 トリップを生 成 しているの比べ、非保有者 では1割に も満たないとい う 傾向が現れてい る。これは、自家用車 を保有 していない場 合には、勤務先 までのア クセ ンどィティが低 く、通勤 自体 が困難になることを意味 してい ると考 え られよう。3-5ト
リップの発生、集 中 1)地域別 目的別発生 トリップ 図―■ に地域別 目的別発生 トリップの構成比率を示す。 目的別 には帰宅 トリップが もっとも構成比率が高いが、鳥 取市に比 べ郡部市町村 ではその発生比率 は低 くな る傾向 が読み とれ る。一方、帰宅 トリップを除 くと通勤 、通学、 通院のようないわば義務的な トリ′プが残 りの大部分を占 めるが、帰宅 トリップを除いた発生 トリップ数に占める義 務的 トリップ数(通勤 、通学、通院)の割合は、鳥取市内で 50%であ るのに比 べ、郡部町村では65%∼ 80%と
高率で ある。これは、部部町村 においては、目的地が点在 してい ることや、公共交通サー ビスの利便性が低 いことか ら、鳥 取市に比べ、義務的な トリップ以外 の トリップが発生 しに くい状況 にあると推察 される。 2)地域別 目的別集中 トリップ 図-12に
地域別 目的別集中 トリップの構成比率を示す。 発生 トリップの場 合 と同様、目的別 には帰宅 トリップが も っとも構成比率が高 い。 ここで、鳥取市内への集中 トリッ プに対す る帰宅 トリップの構成比率が40%をわずかに下回 っているのに比べ、郡部町村への集中 トリップに占める帰 宅 トリップの嘗J合が50%∼60数 %と高率で あるとい う特 徴が表れている。帰宅 トリップを除 くと発生 トリップと同 様に義務的な トリップが残 りの大部分を占めるが、鳥取市 内においては発生 トリップ、集中 トリップともほぼ同様の 目的構成比率を示 している。これに対 して、郡部町村にお いては、集中 トリップ数に占める通勤 トリップの比率は、 発生 トリップ数 に占め るその比率 に対 してに比べて低 く、 これを補完す るよ うに通学 トリップの比率が高 くなってい る。この ことか ら、部部町村で発生す る通勤 トリップの多 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第25巻
目 家 用 軍 非 保 石 部 東 瞬 悽 家 美 部 福 八 船 若 都 岩 市 ロ ヌ 用 軍 保 石 名 「音「 図1065歳
以上・男性 の トリップ生起を1合 ■通 動 ヽ物 口塾 等 ロ レジャー 日送 迎 口 その他 IB部 八 東 船 岡 若 桜 郡 家 き霙 市部 И 五学 □ 通院 日 来務 □ 買 い物 盤 等 ロ レジ ャー ●送 理 団その他 帰宅 トリップを除く 図11地
域別 目的別発生 トリップの構成比率 その他 送理 レジャー 塾 など 買い物 素務 電院 通動 帰宅 その地 送題 レジャー 塾な ど 買い物 泉務 通院 通動 儒宅 鳥取市内 その拍 送迎 レジャー 塾な ど 買い物 業務 電続 通動 帰 宅 その他 送理 レジャー 塾な ど 買い協 索務 通院 通動 掃宅 1 ﹁ ﹁ 自家用車非保有自家用車保有 帰宅 トリップ含む
242
原田哲郎 ,多 々納裕―・ 喜多秀行・ 小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査 くが鳥取市等へ集中 しているのに対 して、通学 トリップは 当該町村内 に集 中す る傾向が強 い ことが うかがえ る9ま た、非義務的な トリップに関 しては、やは り、買い物 トリッ プの集中率 に地域的な違 いが見 られる。すなわち、鳥取市 では生成 トリップ数・発生 トリップ数 に対す るその構成比率 (図-8、図-12)に
比 して、集中 トリップ数に対す る買い物トリッアの構成比率がわずかに増加している程度である
が、郡部町村において は生成 トリップ数 に対す る買い物 ト リップの構成比率 に対 して、集中 トリップ数・発生 トリップ 数に対す るその構成比率の低 さが 目立つ。このことは、郡 部町村居住者が生成す る買い物 トリップは郡部町村内で発 生 しかつ集中す る トリップか、または、鳥取市内で発生 し かつ集中す る トリップとなっているが、後者が前者 に対 し て無視で きない程の割合を占めていることを示 している。3-6ト
リップの分布状況 ここでは、目的別 に トリップの分布状況に関 して考察す る。概 して、居住地別 には鳥取市か ら郡部への トリップの 集中率 は低いが、部部か ら鳥取市への集中比率は比較的高 くなっている。さらに、各市町村発の トリップは、当該市町 村内部への トリップとな るか、もしくは、鳥取市への トリ ップとなる傾向が強 く、郡部町村間での トリップは極めて 少ないといぅ傾向がある。以下で は、目的別 トリップの鳥 取市への集中比率 に着 目 して分析 を行 うこととする。図― 13、 図-14に
、目的別 トリップの鳥取市 への集中比率 を それぞれ居住地別、発地別で表示 し、これ らを もとに考察 を加 えることとす る。 まず、居住地別 で鳥取市への集中比率が特に高い トリッ プロ的 として、通院、業務、レジャーがあげられる。これ は、これ らの活動 に関連 した施設が主 として鳥取市に集中 しているためであろ う。一方、発地別では、通院、業務 ト リップの鳥取市への集中率が高 く、通勤、買い物、レジャー 目的の トリップ も比較的高い。また、居住地ペース、発地 ベー スでの結果に大 きな差がみられない トリップロ的とし ては、その日の第1番目の トリップとして行われる傾向が ある通勤、通学 、通院 目的の トリップがあげ らる。他の ト リップロ的に関 しては、概 して、居住地 ペースの鳥取市ヘ の トリップ集中比率が発地ベースのそれを上回ってお り、 鳥取市へ何 らかの目的で トリップを した後に鳥取市発の ト リップと して生成 されているケー スが少な くないことが読 みとれ る。 以下では、 トリップロ的毎 に トリップの分布特性 に関 し て考察す る。具体的には、その生成率が比較的高い、通勤、 通学、通院、買い物 目的の トリップに着 目 し、これ らに ト 田 某務 D買い物 固塾等 ロ レジャー ロ送運 口その他 帰宅 トリップ含む │=部 八 東 船 ロ 若 桜 郡 家 岩 美 鳥 取 市 □ 通 院 口 業務 ロ 基 等 ロ レジ ャーB送迎 日 その他 帰宅 トリップを除 く 図=12地
域別 目的別集 中 トリップの構成 比率 リップの分布特性 に関 してやや詳細 な検討 を加え る。 まず、通動 トリップに関 しては、着桜町、岩美 町 といっ た鳥取市か らの距離が比 較的大 きい町村 において鳥取 市 への トリップ集中率が40%を割っているが、それ以外の市 町村 か らの トリップは概ね50%以上であ り、郡家町のよ う に73%もの通勤 トリップが鳥取市へ集中 している町村 もあ る。この ことか ら、鳥取市が周辺町村の住民 の雇用機会の 大部分を提供 していることが理解 され る。 次 いで、通学 トリップに関 して は、通勤 トリップに比 し て鳥取市への集中率 は高 くはないが、都部町村か らの通学 トリップの概ねl割か ら3割が鳥取市 に集中 してい る。そ の他、集中が日立 つのは郡家町であり、若桜町(17%:居住 地ベー ス)、 船岡町(28%)、 八東町(18%)からの トリップの 集中が顕著であ る。これは、鳥取市 には大学 や各種 の高等 学校が、郡家町には普通高校が立地 してお り、その効果が 現れているもの と考え られ る。残 りの大部分 の通学 トリッ プは、各町村内の小中学校 への トリップで占め られている もの と考 え られ る。 通院 トリップは、鳥取市への集中率が最 も高 い トリップ 目的の一つであ り、郡部町村で発生 した通院 トリップの う ち、50%∼ 75%もの トリップが鳥取市へ集 中 している。鳥 取市内には、県立中央病院 を始め、大規模な総合病院が立 地 してお り、これ らの病院 はこの地域 の医療の中核を担っ ている。このため、上記のよ うな鳥取市への集中傾向がみ鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
80X 60H 40“ 20X 60X 40X 20X 市 岩 郡 著 船 八 悟 節 霙 家 桜 岡 東 部 幅 部 八 東 捕 聞 若 棲 樹 家 岩 美 市 師 叫 朗 叫 鶴 朋 ∝ 叫 恥 朗 叫 糾 嚇 幅 部 八 東 船 日 着 嶺 郡 家 を 羹 市 部 褐 師 八 宝 船 旧 者 篠 爾 家 岩 美 市 部 顆 _圃 雨 朗 朗 務 明 朗 鶴 朗 射 川 ﹄ ,日 師 八 東 猫 ロ 着 桜 郡 家 岩 美 市 部 八 東 捕 岡 者 悽 郡 家 岩 美 市 蔀磯
∝ ∝ ∝ ∝ 鶴 招 部 八 東 船 日 著 桜 都 家 培 羹 市 節 ∝ 鶴 繭 畷 幅 師 40ヽ 20ヽ ハ 東 舶 同 者 桜 郡 家 者 賞 市 師 ス ル レ 100X 80% 60% 10ヽ 00X 60X 20路 lh 悟 師 船 田 著 穣 郡 家 岩 災 市 師 図13居
住地別 目的別 トリップ集中比率 (鳥取市 鵬 明 醍 叫 研 OX 福 師 八 東 贈 岡 着 桜 都 家 着 英 市 部 朗 朋 叫 朗 d 朗 朋 賦 ﹄ 幅 部 八 東 船 円 著 穣 罰 家 岩 美 市 部 100H 80X 60X 10ヽ 20X OX 協 部 八 東 舶 日 著 法 ∬ 家 を 英 市 部 叫 朗 硼 躯 朋 鶴 八 東 鶉 翻 考 悽 郡 家 培 英 市 節 叫 咄 醜 狙 馴 鶴 市 着 郡 奢 船 八 福 部 美 家 桜 周 東 部 I∞I 80ヽ 60ヽ 40X 20ヽ OX 招 舗 八 東 船 日 苦 桜 都 家 岩 英 市 部 し 鰐 ∝ 鰐 ﹄繭≦
80X 60X 40ヽ 20% 福 部 八 東 船 岡 者 縦 訂 家 を 美 市 蔀 悟 部 八 東 船 岡 者 桜 郡 家 培 美 市 部 レ ニ 叫 研 叫 朋 BOX 60常 40常 市 七 罰 著 舶 八 IB 部 業 家 怯 岡 東 部 OX 饉 市 舗 橿 部 猫 隅 警 霰 3 家 を 笑 図-14発 地別 目的別 トリップ集 中比率 (鳥取市) られた もの と考 え られ る。 買い物 トリップは、居住地ベー スで は、鳥取市への集中 率が最 も高 い目的の一つに挙げ られる。岩美町、船岡町で は4割を下回 るが、鳥取市 に近接す る福部村の76%を筆頭 に、5∼6割の買い物 トリップが鳥取市 に集中 している。 これは、鳥取市への小売 り店舗の集積の影響であると考え られ る。また、発地ベー スでは、鳥取市 への集中の程度 は いずれの町村を とって も、居住地 ベー スでの集中率に比べ て低い傾向がみ られ、居住地 ペー スで集計 した鳥取市への トリップ集中量の うち、少なか らぬ割合の買い物 トリップ が、鳥取市 までの通勤等他の 目的の トリップの後に続いて 生成 されていることが読 みとれ る。それで もなお、発地ベ ースで、船岡町を除 けば、概ね2創か ら4割程度 の トリッ プが鳥取市へ集中 してい る。原田哲郎・ 多々納裕―・ 喜多秀行・ 小林潔司 :地方バス路線の利用実態調査
3-7交
通手段別 トリップ構成 1)目的別交通手段別 トリップ構成 図-15に
目的別交通手段別 トリップの構成 を鳥取市居 住者、部部居住者毎に図示す る。概 して、各 目的別の利用 交通手段の構成比率 は、居住地毎の違 いは概 して小 さく比 較的似通った傾向を示 している。 しか し、詳細 に検討すれ ば、い くつかの特徴を指摘す ることがで きる。まず通勤 ト リップでは、郡部、鳥取市内居住者 とも、徒歩、自転車を除 けば全体の90%の人々が自家用車 を使用 していることを指 摘で きる。すなわち、徒歩・自転車 での通勤圏内を除 けば、 主たる通勤手段 は自家用車であ り、鉄道・路線バ ス等の公 共交通機関 は通勤手段 と して はあま り利用 され ていない ことが読み とれる。次 に、通学 トリップで は、郡部町村居 住者の鉄道 や路線 バスの利用率の高 さが目につ く。鳥取市 居住者 は通学先が近い等の理由か らか、概 ねその70%が徒 歩・自転車で通学 しているのに対 し、郡部居住者ではその 割合は60%にとどまっている。す なわ ち、郡部居住者 には これ らの手段では通学 で きない生徒・児童が比較的多 く、 これ らの生徒・児童が鉄道や路線バ スを利用 していること が読み とれる。通院 トリップでは、部部、鳥取市内 とも自 家用車の相乗 りや路線バ スの利用割合が比較的高 い。すな わち、鳥取市居住者で2割、郡部居住者 で3割が家族や知 人等の国家用車 に乗せて もらって通院 してお り、路線バ ス の利用者 も鳥取市居住着で15%、 郡部町村居住者で20%程 度を占めて いることがわか る。買い物 トリップについては 郡部居住者 に比べ鳥取市 内居住者 にお いて路線 バ スを利 用 して いる割合が高 く、郡部居住者 について は自家用車の 利用が 目立つ ことを指摘で きよ う。 2)相乗 り・ 送迎行動 ここでは、相乗 り,送迎行動 について分析を行 う。まず、 この分析を行 う際に、相乗 り。送迎行動 を以下の2つ のケー スに分類 して着 目す る(図-16)。 つ まり、ケー ス1)帰 宅 以外 の目的で相乗 り・送迎行動が行われた場 合、ケース2) 帰宅 トリップの際 に相乗 り・送迎行動が行われた場 合であ る。これ らのケー スに対 して運転者 、同乗者 の属性 トリッ プロ的について分析を行 う。目的について具体的には、運 転の次 の トリップロ的 と、同乗者の相乗 り・送迎を行った 際の トリップロ的、ケース2)では同乗者の相乗 り,送迎行 動の前の トリップロ的について分析 した。その結果を図― 17∼図-23に
示す。 図-17は
、帰宅以外の目的を持つ同乗者 を送 った運転 者の属性である。鳥取市内、郡部 ともに運転者 には就労者 □ 徒 歩 田 自転 軍 膠バ イ ク ロ ロ環 用 早 司 N相乗 り□鉄道
回路練バス
日タクシー 日送 迎 バ ス ロ そ の 他 図
-15日
的別 交 通手段別 トリップ構成 以外の個人が このような行動を している割合が高 く、送迎 の トリップが就労 していない女性 によって担われているこ とがわか る。運転者 の次 の トリップの目的(図-18)は
鳥 取市内、郡部町村 ともに帰宅 トリップが多 く、同乗者 を送 ることのみを目的 とした トリップが大半であることがわか る。図-19は
、帰宅 トリップ以外 の 目的を持 つ同乗者 の 属性である。鳥取市内、郡部 と も就労者の しめ る割合が多 い。また、同乗者 の トリップロ的内訳(図-20)に
関 して は、鳥取市内では多様な目的を もった トリップに相乗 り・送 迎が行われているのに対 し、郡部町村では義務的な トリッ プロ的が大部分を占め、買 い物や レジャーなどの目的の ト リップが少 ないことが読 み取れ る。 図-21は
、帰宅 トリップの際 に同乗者 を乗 せた運転者 の属性である。鳥取市内においてはケースェと同様に就労 責以外の家族が送迎行動をす るが、郡部に関 しては就労者 が就労者以外 の家族 を上回 っている。図-22は
、帰宅 ト リップの同乗者の属性であ る。鳥取市内、郡部 いずれ も就 労者の割合が高 い。図-23に
示す よ うに同乗者の帰宅 ト リップ直前の目的 は、図-20と
同様な傾向を示 している。 すなわち、鳥取市居住者 に関 しては、 トリップロ的が比較 的多様であるが、郡部居住者 の場合は、鳥取市居住者に比 べ、通勤・通学・ 通院 トリップ等の義務的な トリップの割 合が高 く、それ以外 の目的の トリップが相対的に少ないこ とが読み とれる。 通動 通学 通院 買い物 業務 塾な ど レジャー 送迎 帰宅 その他 通勤 通■ 通院 買い物 業務 塾など レジャー 送迎 帰宅 その他図 ■
6相
乗 り ,送 迎行動のケース 図-17帰宅以外の 目的をもつ同乗者 を送 った運転者属性 R取市 図-18煙ほ者の次の トリップ屈性 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第25巻
1 運転者 同乗者 醸 廷2) 運転者 同乗者 が行われた 送迎1〒動 帰宅の際にオB乗り・送迎行動が行われた場合 自宅 り ・ 市 音I` 図-19帰宅 トリップ以外の 目的を持つ同乗者の屈性 R取市 図20同乗者 の トリップ ロ的内訳 『I手を卜 君卜吉卜 図21帰
宅 トリップの際に同乗者 を来せた運転者の属性 市部 図-22帰宅 トツップの同乗者の属性 鳥取市 BIお , 口る動■る手0通院□宗務■買いわ0いなどロレジャーロ選辺 ■その他 図-23111宅した搭 乗 者 の事 前 の トリップ ロ的 内 訳 4.′ヤス利用の実態 牛 1概要 本章では、バ スサー ビスの利用実態 につ いて考察す る。 具体的には、まず対象地域 における公共交通 サー ビスの提 供水準を調査す る。次 いで、パー ツン トリップ調査 の結果 を用いて、住民 のバスサー ビスの利用実態を分析す る。さ らに、意向調査結果を用いて、現状のバスサー ビスの提供 水準 に対す る地域住民 の支払 い意思額 を計量化 しパ スサ ー ビスの提供水準 に対す る地域住民 の評価 を引 き出す こ とを試み る。4-2調
査結果 1)公共交通サー ビスの提供水準 まずバスサー ビスの提供水準 について調査す る。表-2に 対象地域 における路線バス頻度状況を示す。この表 で、路 線数は各市町村の路線数、便数は各市町村 において鳥取駅 に向か う路線バ スの運行 している1日のすべての便数 を表 し、カッコ内の便数は各市町村 の内部 に運行 してい る全便 数を表す。また、所要時間は各町村の中心地 よ り鳥取駅 ま での平均所要時間を表 し、内部時間は各市町村 において平 均的な各市町村内の中心地 までの移動時間を表 して いるα これによると、鳥取市 は内部の運行便数が655便と最 も多 く、バスサー ビスの提供水準 は高い といえ る。郡家町 は中心地か ら鳥取駅 までのアクセ スは良いが、内部の平均 アクセ ス所要時間が20分と長 く、パ スサー ビスの提供水 準 は低い。船岡町は、そ もそ も鳥取駅への運行便数 や内部 アクセスの運行便数が低 い ことか らバ スサー ビスの提供 水準 は最 も低 くなっている。八東 町は、若桜Hrと郡家町の原田哲郎・多々納裕―・ 喜多秀行・ 小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査 間にある町であ る。 このため若桜町―鳥取市間のパ スサー ビスを利用す ることがで きる。しか しなが ら八東町はパ ス サー ビスの路練が町全域 を通ってお らず、バスサー ビスの 提供水準 は低 い。 若桜町は、鳥取駅への運行便数が60、 内部の運行便数が 60と比較的多い。しか しなが ら、内部 のアクセス時間が12 分であ り、さらに鳥取駅 へのアクセ ス所要時間が60分と 長い。これは、通動や通学などの決 め られた時間までに目 的地へ行かなければな らない トリップを行 う際に個人 は利 用の制約を受 ける。したがってバスサー ビスの提供水準 は 低いと考 え られ る。福部村 は、鳥取市への運行便数が154 と最 も多 く、内部 アクセス便数 も81と多い。また、内部 ア クセ ス所要時間が5分と短 く、福部村 においてパ スサー ビ スの提供水準 は高 い ものと考え られ る。岩美町は、鳥取市 への運行便数が 65と 比較的多 く、内部アクセス便数 も70 と多 い。また、内部 アクセ ス所要時 間 も9分と短 い こと か ら岩美町 におけるバ スサー ビスの提 供水準 は高 い と考 え られよ う。 したがって、バ スサー ビスの提供水準の高い地域 として 鳥取市、福部村、岩美町があげ られ る。また、バ スサー ビ スの提供水準が低 い地域 としては、郡家町、船岡町、八東 町、若桜町があげ られ よ う。 つ ぎに、鉄道 について考察す る。比較的頻度の高い(片 道24本 )山陰本線が通 っている地域は、鳥取市、福部村、 岩美町であ る。山陰本線 と同程度 の頻度を持つ(片道23 本)因美線 は、鳥取市か ら郡家町を通 っている。若桜鉄道 の通っている船岡町、八東町、若桜町は鉄道の利便性は比 較的低 い(片道10本)。 2)パス利用 の実態 つづいて、路線 バ スの利用実態 について述べ る。図-24 に総 トリップ数に占める各交通手段を利用 した トリノプの 割合を居住地別 に示す。バ スを利用 した トリップは郡部居 住者が行 った トリップの8%、 鳥取市居 住者 の トリップの 7%を占めているが、いずれの地域 において もあま り大 き な値を示 してはいない。 鳥取市内
郡部 図
-24交
通 手段の利用割合 バ スを利用 した トリップを目的別に整理 して図-25に示 す。この図か ら、帰宅や、通勤 、通学、通院等 の義務的な トリップの手段 として′ヾスが利用 されていることが多 いこ とが読み とれる。鳥取市居住者 と郡部居住者 とを比較す る と、鳥取市居住者では、通学や買い物 目的でパ スを利用 し た トリップの相対頻度が郡部居住者 に比べて高 く、郡部居 住者では、通学 目的での利用が相対的に高い ことが読み と れ る。前章で示 したよ うに、郡部居住者 に とっては、通勤 目的では自家用車を利用 した トリップが支配的であ り、自 家用車の保有率 も高 い。言い換えれば、鳥取市ではバ スを 用いた通勤や買い物 も比較的容易ではあるが、郡部居住者 にとっては自家用車以外の手段 は通勤や買 い物 には利用 し に くい状況 に置かれていると言 うことがで きよ う。 図翌6、 図-27は 利用者の属性別にバ スを利用 した トリッ プの生成比率 を示 した ものである。図26から、鳥取市居 住者、郡部居住者 のいずれの場合において も女性の利用率 が高いことが読み とれる。パス利用者の年齢構成 に関 して は、鳥取市居住者 に関 しては各年齢階層 にわたって比較的 均等 にバスが利用 されているのに対 して、郡部居住者では 若年層 の利用者の割合が高 いことが特徴的である。職業別 には、鳥取市居住者では、無職、会社員、学生の女性 や会 社員の男性の利用率が高 く、郡部居住者では、男女 とも学 生の占める割合が高 い ことが、図-27から読 み とれ る。 また、バスを利用 した個人の割合は15%で、その27%に あたる4%の個人が定期券を保有 しているC件
26)。 居住地 別では、鳥取市居住者の2%、 部部居住者の5%が定期券を 保有 している。定期利用者 と普通利用者の帰宅を除 くパ ス 利用 目的の内訳 を図卜28、 図29に示す。 まず、定期利用者 のパ ス利用 目的は、鳥取市居住者 で約 90%、 郡部居住者 において約95%が
通勤 、通学 目的 となっ ている。鳥取市居住者 と郡部居住者の違 いは、鳥取市居住 口健歩 日自転▼ □′`イク D白家用ユ 1大 ■相果 リ 0敏遭 口路 揆 バ ス陸
鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
│二:亀I_即
」
鳥取市内 部キド Iイト25バ
ス利用者の利用 目的内訳 ″ヾス 各町村・女性 各町付・男性 鳥取市・女性 島取市・男性 鳥rrR市内 図28定
期券所0 50 100 150
口農林漁柔 日自営業 国会社員 □学生 ロパートロ打職 者では通勤、通学がほぼ同数 、郡部居住者では通学が通勤 を大幅に上回ってい ることである。部部町村 に居住す る定 期利用者の うち通勤 目的で利用 している者 が少な く、通学 目的での利用が大半 を 占めて いるとい う結果 に着 目 しよ う。通学 トリップが多い理 由は、通学先が鳥取市居住者 に 比べ郡部居住者 の方 が速 いため鉄道 や路線 バ スな どの公 共交通サー ビスを利用 しなければな らないためであろう。 一方、定期券を利用 していないパ ス利用者 の トリップロ 的は、鳥取市居住者、郡部 といずれ も通勤 、通学が過半数 を しめる。ここで、注 目すべ きことは通院のためにバスを 利用 している個人が多 い ことである。これは、病院サー ビ スを受 ける人々は老人な どの交通弱者が多 く、自家用車の 相乗 り・送迎行動が とれない個人は路練 バスの利用をもっ て しか通院がで きないためで あろう。 3)意向調査結果 意向調査で は、「鳥取東部地区全域で利用可能 な定期券 の購入意向」や「 バ ス利用 クラブヘの参加意向」を問 う形 式で、現況 の整備水準下でのバスサー ビスヘの支払い意思 額 やバスサー ビスを ク ラブ財 と して供給で きる可能性等 に関す る意向を調査 した。 ここで設間形成 の設定 につ ぎのよ うな工夫 を した。一般 に直接に支払 い意思額 を尋ね る場 合、支払 いの意思額に相 当す る金額 を並 べてその中の1つの選択肢 を選択 させ る とい う質問形式(クロー ズ ドエ ン ド形式 8))が 用い られ る ことが多い。このよ うな質問形式 を用い ると、中央の選択 肢が選ばれやすい等 の問題 が生 じる。今回の調査では、こ のよ うな問題を回避す るため次のような方法を とった。す なわち、各々の被験者 に対 して ランダムに サー ビスに対す る対価 との値を定め、これを受 け入れるか否かを間 う形式 (オープンエン ド形式)とした。この形式では、各調査対象 者の支払 い意思額 を直接的 に求めることはで きず、2項ロ ジットモデル等 °)を 用いた推計が必要 となる。しか しなが ら、このよ うな質問形式を とることで、クロー ズ ドエン ド 各 町村・女性 各 町オサ・男性 島 取 市・ 女 性 鳥取 市・男 性 団10代E20代 口30代口40代日50 □60代団70代口80代 郡翻 ` rlイのパス利用目的248
原田哲郎・ 多々納裕―・ 喜多秀行・小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査 形式 の質問 に対 して中央 の選択肢 が選択 されやす い とい う問題を回避 し、データの信頼性を高 めることがで きるこ とが期待 される。具体的には、次 のよ うな設間に対 して、 「 はい」「 いいえ」のいずれかの選 択を求 めた。1
鳥取県東部地域内全域 で、利用で きる定期券(本人の み有効)を考 えて下 さい。あなたは この定期券の値段 が ユヶ月当た り,円
だ とします。利用 しますか ? 以下では、上記のよ うな形式で行 った「 鳥取県東部地区 全域で有効 な定期券の購入意向」の調査結果を もとに、地 域住民 が現状のサー ビス水準 におけるバ スサー ビスに対 す る支払 い意思額 を算定 し、バ スサー ビスの現状 の提供 水準 に対す る地域住民の評価に関 して考察す る。このため に、まず、上記の設間に「 はい」と答 える確率P(reslξЯj π) を2項ロジットモデルを用いて次式 のように定式化 し、最 尤推定法 により推計 した。 Plrg主"→
=議
ω 1
=1+eα
〔 n+β= (2) ここで、 力e"1/N。 :それぞれ「 はい」「 いいえ」と答えた 調査対象者の確定効用、こ “(=(δ∫,δr,… ・,軽,ど・))1個人 , の属性 ベク トル、α〕β は未知パ ラメー タであ る。 ここで、 ギ,(│=0,― ち4)は、それぞれ、居住地 ダ ミー、自家用車 保有 ダ ミー、鉄道定期券の保有 ダ ミー、バ ス定期券の保有 ダ ミー、回数券 の保有 ダ ミーであ る。 ど用は、_週
間の通 勤・ 通学 日数であ り、0か
ら7の値 を とる。 式(2)のモデルの推計結果を表-3に示す。パ ラメータは 符号条件を満た し、的中率(0,88)、 尤度比(0.55)と も比 較的良好な結果が得 られた。また、と値 に関 しては、自動 車保有 の有無 δュと若桜町のダ ミー変 数の2っの項 目を除 いては5%有
意 となっている。全体 として比較的説明力の あるモデルが得 られた と考 え られ よ う。 図30に居住地別、パ ス定期券の保有の有無別 に、現況 のバスサー ビスに対す る支払い意思額の分布状況を示す。 この図 は、鳥取県東部地域全域で利用可能な定期券 の価 格を縦軸 に、対応す る価格 に対す る購入確率 を横軸にとっ て、相互 の関係を示 している。鳥取県東部地域全域で利用 可能 な定期券の価格 は現況のバ スサ ー ビスに対す る支払 い意思額を表 してお り、さらに、このよ うな定期券の購入 確率 は、対応す る支払い意思額を有す る個人の構成比率を 与えている。 この ことか ら、図-30は、現況の7k・スサー ピ スに対す る支払 い意思額の分布状況 を表 していると言 う ことがで きよう。 図弓0から、定期券を保有 して ろ個人 は、保有 していな い個人 と比ベバ スサー ビスの提供水 準 に高 い支払 い意思 額を もつ個人の割合が高 い ことが読みとれ る。これは、定 期券を保有 してい る個人 は、現状で もパ スサー ビスの提 供水準に比較的満足 しているためであると考え られ る。次 に、各地域別の結果 について考察 をおこな う。鳥取市にお いては購入割合が低い。これは、種々活動が比較的近距離 に立地 しているため、タクシー等を含めた多様な交通手段 が比較的低料金で利用可能であ り、現状のサー ビス水準で はバ スに対す る支払 い意思額 は高 くな りに くいためであ ろう。一方郡部町村では、パ スサー ビスの提供水準 が比較 的高い、福部村 、岩美町 については比較的高 い支払 い意思 額を表明す る個人の割合が高 くなっている。若桜町、八東 町で も同様 に比較的高 い水準 の支払 い意思 額を表 明す る 個人の割合が高 いが、これ らのバ スサー ビスの提供水準は 所要時間等を考慮すれば決 してそれ ほ ど高 いとはいえな い。しか しなが ら、他の交通手段 も限 られているため現況 のバ スサー ビスの路線 整備 に関す る支払 い意思額 は高 く なっているもの と考 え られよ う。これに対 し、鉄道の交通 の便が比較的良 い と考 え られ る郡家町や運行便数等の面 か らバ スサー ビスの提 供水準 が他の町村 に比べて低 いと 考え られ る船岡町では現状 のパ スサー ビスに対す る評価 は相対的に低 くなっている。 以上の結果を総括すれば、鉄道 などバスサー ビスに代替 しうる公共交通 サー ビスの提 供水準 が高 い地域 やバ スサ ー ビスの提供水準が他 の町村 に比べて低 い地域では相対 的にバスサー ビスに対す る支払 い意思額 は低い水準 に留 まるが、山間部のよ うなバ スサー ビスに頼 らぎるを得ない 地域の住民 はバ スサー ビスに対 して高 い支払 い意思額 を 表明す る傾向があ ることがわかった。 ユI 績│.41の 館は 全領/1∞0(田〕で11■ を してい る。鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
0.3 017 0.6 智I::03
02
01
09009 13ooo 10oo 800o
金額
図-30(a)鳥取市(左.定翔券なし,有 .定期券保有) 9000 金額
08
0,706
碧
│:;03
02
01
0 4000 7000 1o000 11000 1ooo 3000 5000 7009 9000 11000 ,3000 15900 金額 固-30(`)若桜町(左!だ朗券なし,右i定翔券保和1
金額 0.8 017 0.6 碧 ::ニ 0.302
0.1 0 0.307
0.6響
I:ニ03
012 0,1 0 0.807
9,G習
│:ニ 0.302
0.1 008
0,7 0.6 智 ::: 0,3 0.2 0.1 0 仇807
0,6響
:::03
02
01
0 1000 1000 1900 4000 7000 1oo00 110oo 1000 4000 金額 図‐30(む)船
岡町1監 .定期券なし,有 .定期券保有 )08
0.7 0.C製
i:: 0.3 0.2 0.1 07oo9 1∞
00 金額 1 300ol 1000 額 0 金 00 10000 13000 4000 70o0 1oo90 金額 1000 図-30(d)岩美町(た.定 却券なし,右 ,定期1券保有) 13000.250 原田哲郎・ 多々納裕一 ,喜 多秀行・ 小林潔司 :地 方バス路線の利用実態調査 0,8 0,7 0,6
響
I:: 0.3 0.2 0.1 0 7000 1oooo 13000 金額 1000 図-301e)郡 家町 徒.定期券なし,右:定期券保有) Oi 307
016契
I:手 0.ど 0.201
0 1000 図-30(f)プ (東町(左.定期券な し,右,定期券保有) 0,807
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0:2 0.1 0 7000 1oooo 13000 金額 1000 図■30(g)福 都村(左.定期券な し,右 .定期券保有) 図i30各
市町村別現状のバスサー ビネ提供水準に対する支払い意思額の分布08
0,7 0.6響
II: 0.3 0.2 0,1 098
07
0す0 梨 II; 9,302
0.1 0 1000 1000 100o4000 7000 100oo 13000
金額 ∞ m 額 00 金 卿 4000 7000 1o000 13000 金額08
07
0!6 型 ││: 0,3 0.2 0.1 0 4000 7000 1o000 13000 金額鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
25巻
5。 おわ りに 本研究では、鳥取県東部地区を対象 とした交通実態調査を 通 して、地方生活日における現状の個人の交通実態の分析 を行った。この際、調査対象者 の世帯 や個人属性 の特性 に ついて述べ、交通実態調査で行われたパーソ ン トリップの 分析を行った。具体的 には、対象地域 における個々人の交 通 トリップについての特性 を調べ るために、1)ト リップの 生成率、2)ト リップの発生 、集 中、3)ト リップ分布、4)交 通手段別 トリップ構成 、について考察 した。さらに、地方 生活圏における主要 な公共交通 サー ビスを構成す るパ ス サー ビスに着 目 して、その利用実態を分析す るとともに、 地域住民 の現況のサー ビス水準下 でのバ スサー ビスに対 す る支払 い意思額を計量化 し、地域住民のパスサー ビスに 対す る評価について考察 した。 これ らの分析の結果、1)交通手段の選択肢が限 られてい る郡部町村居住者 は通勤。通学・通院 トリップ等の義務的な トリップに依存 していることがわか り、交通手段 の選択肢 の減少 に伴 う トリップの減少が見 られ ること、2)相 乗 り・ 送迎行動 も顕著に行われてお り、このために自家用車 を運 転す るとい う行為の多 くが就労 して いない女性 によって担 われていること、3)バスサー ビスの利用者 は、老人や子供 な どの交通弱者な どに占め られていること4)支払 い意思 額分析では、鉄道 などバ スサー ビスに代替す る利便性の高 い公共交通機関が存在す るところよ りも山間部 のよ うな バ スサー ビスに頼 らぎるを得ない地域の住民にとって現状 のパ スサー ビスの支払 い意思額 は高 い こと等 の興味深 い 知見 が得 られた。さらに、今回調査の結果得 られたデータ は、交通行動のモデル化、それを用 いた政策分析等を今後 展開 してい くことを可能 とす る。この意味で、今回の調査 の結果得 られたデータは、対象地域 における交通計画を検 討 してい く際 の基礎的な資料 とな りうる もの と考 える。 しか しなが ら、パーソン トリップ調査の枠内に留 まった ために、交通の実態 に関す る把握 は行 えたが、交通のニー ズを把握す ることはで きなかった。このため、どのような ユー ズが諦め られ、他のいかな る代替手段が選択 された のか等の影響をデータか ら得 ることはで きなかった。さら に、交通行動を起 こした個人が交通行動 にいかなる制約 を 受 けていたかに関 して も、十分 に調査で きた とはいいがた い。今後、これ らの反省 にたって、地方生活圏の交通調査 の方法 を確立 してい くことが必要であろ う。この点 に関 し ては、今後 の課題 としたい。 最後 に交 通 実 態調査 に お け る、ア ンケー ト配布・ 回収 、 デー タ入力 は、システ ム計 画学研 究室 、地域開 発計画学研 究室 の皆様 の ご協力 に よ り成 し得 た もので あ る。また本研 究 を行 うに際 し、鳥取大学 工学 部 奥山育英教 授には貴重 な コメン トを賜 った。 こ こに記 し、感 謝 の意 を表 す る もので ある。なお、この研究 は 日本 交通株 式会社 の日中隆氏 との 共 同研究 の一貫 と して行 われ た もので あ る。 参考文献 1)土木学 会編:交通 需 要 予 測 ハ ン ドブ ック,技報堂 出版, 1981 2)今野恵喜:種市 町山 間部交通 実態調査,八戸工業高等尊 門学 校土 木工学 科,1989. 3)今野恵喜:町営 バ スの経 営 に関す る調 査分析,土木学会 論文集,No 41,Pp.24ユ ‐242,1986. 4)井上 信昭:最近 のバ ス事情 と問題点―過疎 地域 を事例 と して―,都 市 問題,No.84,pp 39-51,1993. 5)青島縮次 郎 ら:経営 観 点 か ら見 た適 正 な過 疎 パ ス運 行 方 式 に関 す る研究,土木 計 画学 研 究 論 文 集,pp 147‐ 154,1987. 6)竹内 伝史 ら:都市 パ スにお け る公共補 助 の論理 とその 判定指 標 と して の路線 ポ テ ンシャル,土木学 会論文集, No.425,IV-11,Pp.183‐ 192,1991, 7)渡辺 千 賀恵:<バス離 れ>時
代 のパ ス事業一 公共性 ヘ の回帰,都 市 問題,No.84,PP 17-26,1993.8)Ha■ eman,M.W,:WealfaFe eVduations h contingent
valuation experiments with discrete resopnses,Ameri‐
can Economic Review 81,1984.
9)McFadde■,D.:Conditiond Logit Analysis of Quaと ta_
tive Choice Behavior,hP,Zarembka(ed。 ),Fronticls in