4-3-1
3)新町地域まちづくり方針
(1
)まちづくりの基本目標
新町地域は、これまで千葉県企業庁が策定した土地利用計画に基づき、日の出・明海地区では、 都市再生機構による土地区画整理事業、高洲地区では、企業庁による基盤整備により、住環境と 調和する商業・業務・文化・レクリエーションなどが融合した複合機能のまちづくりが進められ、 残る未利用地も少なくなってきました。
東日本大震災では液状化に伴う地盤沈下や噴出土砂により、建物の沈下・傾斜、道路や下水道 などの損傷、護岸の沈下・損傷などの被害が発生しました。
今後は、さらに地域での日々の暮らしを豊かにするため、また、魅力のある地域として発展さ せていくために、残された未利用地の開発に適切に対応していくとともに、良好な市街地の維持 保全や今後、発生が懸念される首都直下地震などのさまざまな災害への対策が求められます。ま た、まちの成熟にあわせた地域主体のまちづくりを推進していく必要があります。
新町地域には、東京湾や境川沿いに総合公園や墓地公園、高洲海浜公園などの大規模な公園・ 緑地などが整備されており、こうした地域特性や資源を活かし、海を感じることができる、水際 線の創出・活用が求められています。
上記を踏まえた上で、今後の新町地域のまちづくり・まち育てを進めるにあたり、基本とすべ き目標を以下に定めます。
●基本目標1:新しいまちの魅力を創り育てる
・・・現在の質の高い市街地の維持とさらなる発展を目指し、計画的に新しいまちの魅力を創り、 育てます。
●基本目標2:海を感じる豊かな市街地を創り育てる
・・・新町地域の資源でもある東京湾前面の海岸と三番瀬、また、これらの水際線に位置する大 規模な公園・緑地及び境川河口部を活かした、海を感じる豊かな市街地を創り育てます。 ●基本目標3:ふるさととして愛着のあるまちを育てる
・・・協働による道路・公園など公共空間の維持管理、自治会や地域コミュニティによる地域主 体のまち育てを行います。
●基本目標4:耐震・液状化対策などによる災害に強いまちをつくる
・・・「減災」を基調とし、さまざまな災害に備え、防災機能の向上を図ります。
■高洲公民館
(
2)目標1:地域の魅力を高める市街地を整備する
新町地域は、これまで計画的にまちづくりが進められ、良好な市街地が形成されています。今 後とも、複合機能のまちづくりを進めるため、土地利用計画に基づき残る未利用地の開発におい て適切な誘導を図るとともに、既存ストックを活用し、さらに、地域の魅力を高めるため、以下 にまちづくりの方針を定めます。
方針① 身近な行政サービス施設の充実
新町地域では、開発の進展に伴う人口の増加に対応して、引 き続き、市民の身近な行政サービス施設を充実させていく必要 があります。
このため、新町地域の消防需要に対応した消防署出張所の整 備を行うとともに、生涯学習や市民交流機能の整備・充実、さ らには、地区の市民ニーズなどを踏まえながら、公益施設の整 備を進めます。
避難場所に指定されている小・中学校や福祉避難所に指定さ
れている公民館・福祉施設では、ライフライン・出入口の機能が確保できるよう、耐震・液状化 対策に取り組みます。また、小・中学校の校庭では、液状化対策に取り組みます。その他の施設 では、災害時での機能・役割に応じた対策に取り組みます。
方針② 多様な都市機能の立地誘導
新町地域では、土地利用計画に基づき、商業・業務・教育な ど多様な都市機能が立地する、個性的で魅力ある市街地の形成 に取り組んできました。
都市計画道路 3・3・8 号(明海埋立線)沿道の残された誘致施 設用地などについては、関係機関や事業者の協力を得ながら、 市民のための生活利便施設や商業施設など、多様な都市機能の 立地を誘導します。
また、既存施設も含め、誘致された多様な都市機能が適正に 維持されるよう、土地利用を調整・誘導します。
方針③ 第二東京湾岸道路用地の有効活用
第二東京湾岸道路用地は、市川二期埋立計画などの中止に伴い整備の見通しが立っていません。 引き続き暫定的な整備を促進するとともに、市民要望や関係機関との調整を踏まえ、未利用と なっている道路用地の有効活用を図ります。
■シンボルロード沿道
4-3-3
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間
をか ける 地域
全体
特定 場所
①身近な行政 サービス施 設の充実
市民が愛着を持てる施設としての公民館の充実。 ○
空き店舗の住民によるコミュニティビジネス等への活
用と、活用に向けた行政支援の検討。 ○ ○
日の出地区では消防署出張所の建設。 ○
新町地域内では小規模行政用地の活用方策の検討(例、 日の出幼稚園東側用地への子ども体験施設の導入な ど)。
○
②多様な都市 機能の立地 誘導
未利用地整備に向けたプロセスを市民に周知する。 ○ ○
新町の将来像を考え、開発への意見を取りまとめる、
市民による話し合いの場の設定。 ○ ○
誘致施設用地をはじめとする未開発用地の、地域住民に
よる暫定利用(コミュニティガーデンなど)。 ○
二次開発に備えた、土地利用等に関する新たなルールの
導入検討。 ○ ○
身近な生活利便性を高める各種施設の誘導(ATMの設
置等)。 ○
個性的な店舗など、まちの魅力を高める商業施設の誘
導。 ○ ○
シンボルロード沿道では商業施設の定期借地利用を踏
まえた、長期的な土地利用計画の検討。 ○
③第二東京湾 岸道路用地 の有効活用
第二東京湾岸道路用地の暫定利用にあたっての利用方
法の市民公募。 ○
第二東京湾岸道路用地の暫定利用を推進(市民農園、駐
車場、災害時の避難所・仮設住宅用地等)。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
(3)目標2:住宅地の新たな魅力を創出する
多様なライフステージ、ライフスタイルに対応した住宅地の形成を目指し、集合住宅や戸建住 宅の建設が進められてきました。そのようななか、東日本大震災では液状化により建物や道路な どに被害がありました。
震災からの復旧・復興も含め、今後も、複合機能のまちづくりを進めるため、土地利用計画に 基づき質の高い住宅地の形成に努めるとともに、良好な住宅地の維持保全に努め、まちの魅力を さらに高めていくよう、以下にまちづくりの方針を定めます。
方針① 宅地の液状化対策の促進
東日本大震災では、多くの戸建住宅などにおいて、液状化に伴う地盤沈下や建物の沈下・傾斜 の被害が発生しました。
建物や設備の更新時期や被災した住宅などの修復や建替えの際に、液状化や地盤沈下の対策が 進められるよう、沈下・傾斜の修正工法や液状化対策工法の分類・評価などの参考となる情報の 収集や提供に努めます。また、相談など支援体制・仕組みづくりを進めます。
宅地の液状化対策に活かすため、液状化による被害の調査結果を公表するとともに、震度分布 や液状化危険度マップを作成し公表します。
国が創設した「市街地液状化対策事業」などの制度を活用することを念頭に、道路や下水道な どの公共施設と隣接宅地との一体的な液状化対策の実現可能性調査結果について、広く市民に周 知するとともに、地区住民との話し合いを進め、市民との共同事業として取り組みます。
また、大規模な住宅開発などについては、液状化対策を行うよう誘導します。
方針② 地域の魅力向上につながる質の高い住宅地の形成
新町地域の一部の街区においては、戸建住宅中心の低層で良好な住環境を形成するための一般 住宅地が残っており、これらの開発にあたっては、法令などを遵守することはもとより環境や景 観などに配慮した質の高い住宅地の形成を誘導します。
新たに開発する低層住宅地は、三番瀬や境川沿いの立地を考慮し、水際線のみどり・遊歩道ネ ットワークの確保とともに、低炭素のまちづくりや自然環境に配慮した良好な住宅地の形成を誘 導します。
良好な住宅ストックを形成するため、住宅の耐震診断や耐震改修を促進するとともに、長期優 良住宅制度の周知を図り、認定を受けた住宅の履歴情報を蓄積し、活用します。また、既存の住 宅でも活用できる住宅性能表示制度を周知します。
方針③ 既存住宅地の価値を高める適正な維持保全
現在、新町地域では住宅の大半が分譲集合住宅であり、「日の出、明海及び高洲地区地区計画」 や「景観ガイドライン」その後の「景観計画」に基づき、まとまりのある建物の形態・意匠やデ ザイン、色彩などについて規制誘導を図ってきたことにより、質の高い住宅地が形成されてきま した。
4-3-5
このため、分譲集合住宅地については、現在の質の高い住環境を維持するために、情報交換や 交流活動、学習機会などの仕組みづくりを促進します。
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備
時間 をか ける 地域
全体
特定 場所
②地域の魅力 向上につな がる質の高 い住宅地の 形成
地区の特性を生かした開発に向けた誘導(境川沿いの住
宅地開発における、良好な水辺空間づくり等)。 ○ ○
計画段階における市の審査過程を市民に公表する仕組
みづくり。 ○
多様な世代の居住を促すための住宅供給(高齢者向けケ
ア付き住宅など)。 ○
多様な世代の居住に対応した、集合住宅建設・施設導入
の促進(高齢者に配慮した住宅設計、店舗誘導など)。 ○ ○
二次開発に備えた、土地利用等に関する新たなルールの
導入検討。 ○ ○
③既存住宅地 の価値を高 める適正な 維持保全
高洲一・三丁目の戸建住宅地における、地区整備計画な ど街並みルールの導入検討。(敷地面積の最低限度等) ○
戸建住宅地の良好な街並み維持にむけた、まちづくりル ールの導入検討(地区計画の変更、建築協定や景観協定 の導入などによる色彩・意匠の制限、敷地の細分化の防 止など)。
○
戸建住宅地ではみどりの保全ルールの検討(生垣の連続
性の確保等)。 ○
共同住宅では維持管理の充実(各共同住宅では長期修
繕計画の適切な実施等)。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
4-3-7
(4)目標3:複合機能のまちとして多様な表情をもった景観を創り育てる
「景観計画」で景観重点区域に指定されている新町地域では、計画的な景観誘導に積極的に取 り組んでいます。引き続き、水とみどりと建物の調和した良好な景観を創り育てていくため、以 下にまちづくりの方針を定めます。
方針① 多様な都市機能が調和する景観の形成
新町地域は、戸建住宅・集合住宅、商業・業務・文化・レクリエーションなど、多様な都市機 能や形態を持つ建物などが立地しています。
現在の良好な景観を維持保全するとともに、魅力ある景観を備えた良好な市街地を形成するた め、地区や個々の建物などの特性を活かしながら、周辺と調和する景観形成を促進します。
方針② 道路空間と調和したみどり豊かな街並みの形成
広域幹線道路・幹線道路など主な道路の沿道では、質の高い道路空間と調和したみどり豊かな 街並みを形成するため、良好な道路空間や街路樹の維持保全を図るとともに、沿道での建物のセ ットバックなどによるみどり空間の確保や連続的なみどりの配置など、グリーンネットワークの 形成を促進します。
また、歩道と沿道敷地の一体的な利用、街角の演出、周辺からの見え方に配慮した建物の配置 やデザインの工夫などによる、魅力的な街並みの形成を促進します。さらに、道路と一体となっ て歩行空間として利用されているセットバック部分では、適正な維持保全を誘導・支援します。
方針③ 多くの市民に親しまれる水辺の景観の形成
新町地域の景観資源である河川や海岸沿いには、眺望の良い場所やレクリエーションの場、生 物の生息の場など、市民に親しまれるスポットが多くあります。
このため、河川や海辺沿いに位置する公園・緑地では、水際線と一体となったうるおいとやす らぎのある景観を形成するよう、関係機関と調整を図りながら整備を促進します。また、その周 辺では、水際線からの見え方に配慮した街並みを形成するよう誘導します。
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間
をか ける 地域
全体
特定 場所
①多様な機能 が調和する 景観の形成
第二東京湾岸道路用地沿いの住宅地の環境保全。 ○ 共同住宅内では自転車の適切な管理の推進と、駐輪場設
置基準の緩和の検討(緑地部分への設置等) ○
②道路空間と 調和したみ どり豊かな 街並みの形 成
シンボルロードではみどりによる、名所やにぎわいづく
り。 ○
良好な景観形成への意識向上を目指した、景観コンテス
トの開催。 ○
シンボルロード沿道の広告物のデザインを改善(立て看 板の代わりに街路灯にフラッグ型の看板を掲げるな ど)。
○
街路では良好な景観形成に向けた、街路樹の連続性の検
討 ○
③多くの市民 に親しまれ る水辺の景 観の形成
各地域の住民(自治会等)による、河川沿いの花壇の維
持管理。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
4-3-9
(5)目標4:広幅員の道路空間のストックを活かしたまちづくりをすすめる
新町地域では、計画的にまちづくりが進められたことにより、道路が広く、地域内をネットワ ークしています。これらの道路空間を有効に活用し、歩行者・自転車をはじめ、自動車・公共交 通など、誰もが安全で快適に移動できるよう、以下にまちづくりの方針を定めます。
方針① 歩行者と自転車の双方に配慮した快適な道路・交通環境づくり
新町地域では、日常生活のほか、通勤・通学などによる新浦安駅への移動、新浦安駅から大学 への移動など、自転車が重要な交通手段となっていますが、自転車利用者のマナーが交通安全上 の問題となっています。歩道幅員が広い道路では、歩行者と自転車の通行区分の視覚的分離を図 る一方、歩道幅員が狭く、車道に走行空間が確保できる道路では、自転車専用通行帯(自転車レ ーン)を設置するなど、歩行者・自転車が安全で快適に通行できる道路環境の整備に取り組みま す。また、住民・関係機関・行政が連携して自転車の安全教室を開くなど、自転車利用者のマナ ー向上に取り組みます。
広域幹線道路や幹線道路など主な道路の歩道を中心に、段差の解消や傾斜の緩和、ユニバーサ ルデザインを基本としたバリアフリー化など、誰もが快適に歩ける歩行空間への改善を図ります。
方針② 市民のきめ細かな足としての公共交通の充実
新町地域の公共交通は、主に新浦安駅を中心とした各地区への路線バスがネットワークされて いますが、市役所など他の拠点へのアクセスの向上が求められています。市民のニーズや今後の 基盤整備、住宅開発の進展を踏まえ、きめ細かなネットワークの充実を図ります。
方針③ 道路や橋りょう、ライフラインの機能強化
緊急輸送道路であるシンボルロード、都市計画道路 3・3・5 号(富士見港線)、都市計画道路 3・ 3・11 号(埋立海岸線)、都市計画道路 3・3・12 号(埋立日の出線)の幹線道路については、緊急車 両の通行を確保するため、液状化対策に取り組みます。また、その他の道路は、周辺住民との合 意形成を進め、道路高の確定や地籍調査を行いながら、段階的に修復を進めます。
市が管理する緊急輸送道路に架かる高洲橋については、緊急輸送道路での緊急車両の通行を確 保するため、耐震対策や橋りょう取付け部の段差発生防止対策に取り組みます。その他の橋りょ うについては、耐震対策に取り組みます。
市が管理する下水道施設(汚水)の流下機能を確保するため、重要な管路など、それぞれに求 められる性能を満たすよう耐震対策などに取り組みます。
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間 をか ける 地域
全体
特定 場所 ①自転車と歩
行者に配慮 した快適な 道路・交通 環境づくり
シンボルロード(特に、了徳寺大学から新浦安駅までの 区間)や市内の3駅(浦安駅、新浦安駅、舞浜駅)につ ながる幹線道路等への自転車レーンの設置検討。
○
自転車の効率的な利用が図れるよう、通勤用のレンタル
自転車を増やす。 ○
市民や学生、来街者への道路利用マナーの向上推進。 ○
夜間も安心して歩ける道路づくりにむけた、街灯の改善
検討。 ○
歩道舗装(インターロッキングブロック舗装)の定期的
な修繕。 ○
シンボルロード沿道では駐停車のあり方の検討(例.介 護タクシーや緊急車両が直接乗り入れられるような道
路とする。パーキングメーターを設置して駐車できるよ うにする)。
○
シンボルロード沿道ではテナント利用者専用駐車場の
整備。 ○
違法駐車の取締り強化。 ○
高洲地区の主要道路では電線地中化の検討。 ○ ○
歩道脇のガードレールのデザイン等による散歩や街歩
きの楽しめる仕掛けの検討。 ○
②市民のきめ 細かな足と しての公共 交通の充実
バス交通の充実に向けた検討。(市内循環バスの運行、
市役所へアクセスしやすい路線の改善など) ○ ○
地域のニーズに合わせたバス運行ダイヤの設定(例、朝 晩の増便、JRとのスムーズな乗り換え)。 ○
緊急時の路線バスの安定したダイヤ運行のための、バス
の専用レーン又は優先レーンの設置。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
4-3-11
(6)目標5:海辺のまちにふさわしい水とみどりの空間整備をすすめる
新町地域は、東京湾、三番瀬、境川に接しており、河川や海岸沿いには、計画的に整備された 大規模な公園・緑地などがあり、生活にうるおいとやすらぎを与え日々の暮らしを豊かにしてい ます。海辺のまちにふさわしい水とみどりが一体となった空間整備を図るため、以下にまちづく りの方針を定めます。
方針① うるおいや豊かさをもたらす愛着のあるみどりのまちづくり
新町地域では、計画的に公園・緑地の配置・整備がされてきました。引き続き、緑地の整備を 促進します。現在、暫定整備で開放している高洲海浜公園は、機能の充実に向け整備に取り組み ます。
既存の良好な公園・緑地を保全・活用していくためには、適切な維持管理に取り組むとともに、 市民やボランティアなど地域主体の維持管理を通して、市民が地域のみどりに愛着を持つことが 重要です。また、総合公園・墓地公園などの大規模な公園・緑地では、地域を越えた取り組みが 期待されます。
一部の公園では公園ボランティアによる管理が行われていますが、これを他の公園にも広げ、 住民や利用者と行政との協働による管理を推進し、既存のみどり環境の充実を図ります。また、 市民がみどりを育てる楽しみや大切にする心を育むため、道路や河川沿いなどの公共空間を活用 して、花植えなど市民がみどりにふれあえる場の充実を図ります。
また、民有地内には管理の行き届いた良好なみどりが多く、今後も良好な状態が維持保全され るよう、みどりを保全するための制度を周知するとともに、この活用を促進します。
方針② 身近に感じ、親しみ、触れ合うことのできる水辺の創出
新町地域には、市民の生活にうるおいややすらぎを与える水際線や三番瀬が位置していますが、市 民が水辺を身近に感じることは難しい状況です。このため、関係機関との調整を踏まえ、護岸の 機能を維持・向上しつつ、海へ可能な限り接近できる空間の確保、後背地の公園や緑地などと一 体となった市民のレクリエーションや憩いの場の整備に取り組みます。
海辺の交歓エリアでは、今後もさらに地区の特性や立地のよさを活かし、楽しみながら水辺を 身近に感じ、交流を深める空間として整備に取り組みます。
方針③ 水辺の防災機能の向上
新町地域は河川や海に囲まれており、洪水・高潮・津波といった水害の危険性に対応すること が求められています。
護岸の治水機能の向上を図るため、強度の確保や液状化対策などの機能の強化について早期に 管理者である千葉県と協議を進めます。また、治水機能の向上に向け、境川河口部への水門と排 水機場の整備について、千葉県と協議します。
市が管理する雨水排水施設の流下機能を確保するため、重要な管路など、それぞれに求められ る性能を満たすよう耐震対策などに取り組みます。
4-3-13
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間 をか ける 地域
全体
特定 場所 ①うるおいや
豊かさをも たらす愛着 のあるみど りのまちづ くり
市民と行政との意見交換を踏まえた、公園施設の改善 (例、木陰のできる樹種を増やす、ベンチ・ゴミ箱の設 置、噴水などの水辺づくり、多くの植樹による森づくり、 海へのアクセス路の設置など)。
○
イベント等の開催による、公園・緑地の活用の推進(例、
カフェテラス in 境川の拡大開催、盆踊り、野外コンサ ート、プレーパークの実施等)。
○
公園に愛着が持てるような、市民公募による公園の愛称
の検討。 ○
市民が愛着を持てるみどりの名所づくり。(桜並木やシ
ンボルツリーなど) ○
季節ごとに綺麗な花や街路樹の場所を紹介するマップ
の作成。 ○
市民による地域の公園・植栽の維持管理の充実(公園里 親制度の活用、道路における里親制度の導入など)。 ○
民間企業による地域貢献の一環としての公共のみどり の維持管理(企業が宣伝と引き換えに維持管理費を供出 する、市民の維持管理活動に対するクーポン券の交付 等)。
○
市民と行政との意見交換を踏まえた、道路におけるみど
りの改善(街路樹、道路沿いの植栽の充実など)。 ○
自治会や沿道企業によるシンボルロードのみどりの維
持管理の推進。 ○
各地域の住民(自治会等)による、歩道沿いの花壇の維
持管理。 ○
住民の緑化への意識向上を目指した取組みの実施(ガー デニングコンテストの開催、共同住宅敷地内の緑地の開 放等)。
○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間 をか ける 地域
全体
特定 場所 ② 身 近 に 感
じ、親しみ、 触れ合うこ とのできる 水辺の創出
水際線や緑地、公園を活用した、自転車道・歩行者道の
ネットワーク化による回遊性の確保。 ○
関係機関や地域代表者による海岸整備を検討する協議
会の設置。 ○
里海(ふるさとの海)の理念を取り入れ、親しみを持っ て海に関わることのできる、三番瀬利用ルール・管理体 制の検討。
○ ○
住民が海と積極的に関わることのできる、環境学習施設
の建設。 ○
市民が東京湾を身近に感じる、親水空間の整備(例、海
釣り公園、日影となるスペースやカフェの設置等)。 ○ 海辺のコアゾーンの整備促進。(商業や文化等多様な機
能を複合、集積させ、市民が海とふれ合いながら交流を 深める空間としての整備)
○ ○
境川沿いでは、親水性のある水辺空間の整備(木陰のあ るオープンカフェ、釣りスポット、小休憩が出来る水辺 のスポット等)。
○
境川では水質改善や自然護岸の整備。(多くの生物が住
める川への改善) ○
境川河口では水害対策の検討。(水門・ポンプ場等の設置
など) ○
各住宅、集合住宅単位での、降雨や高潮による浸水被
害に備えた対策の実施。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの
4-3-15
(7)目標6:市民力とコミュニティを活かしたまちづくり・まち育てをすすめる
新町地域の市民力とコミュニティを活かしたまちづくり・まち育てを進めるために、以下にま ちづくりの方針を定めます。
方針① まち育て活動を通したコミュニティ形成の推進
新町地域は、これまで計画的に開発が進められ良好な市街地が形成されています。この良好な 市街地をより魅力的にするためには、地域のコミュニティや市民の住環境向上への意識の高まり を踏まえ、さまざまな活動を通して培われたコミュニティをまち育ての場面に活かしていくこと が求められています。
これまでの自治会活動や自治会以外のコミュニティ活動の更なる活性化を図るほか、組織間の 親交を深めるなど、地域がつながるコミュニティの形成を促進します。
方針② 地域ぐるみの安全・安心なまちづくり
地震などの災害による被害を最小限に抑えるとともに、犯罪の機会を減少させるための地域社 会を築くためには「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識を持ち、地域が主体となった 取り組みが重要です。
自主防災組織の機能を強化するとともに、市民や地域、行政が一体となった地域防災体制の充 実を図ります。地域コミュニティの防災活動や応急対策活動など身近な防災活動の拠点となるよ う、自治会集会所や老人クラブ会館のライフラインなどの機能確保に取り組みます。
【市民ワークショップの議論で登場した具体的な取り組みの例】
方 針 取 り 組 み の 例 制度・ルール
まちの整備 時間 をか ける 地域
全体
特定 場所 ①まち育て活
動を通じて コミュニテ ィ形成を推 進
「カフェテラス in 境川」の活動の広域化。 ○
スポーツ大会等を通じた地域間交流の促進。 ○
地域コミュニティ形成のために自治会へ加入しやすい
よう、自治会加入基準の見直し。 ○
新町地域の全自治会が参加するイベントの実施(自治
会対抗境川ボートレースなど)。 ○
新町地域の自治会同士の、日常時からの交流の活発化。
(共通の話題や行事をつくる) ○
地域の多彩な人材が集まる、まちづくりを考える場の
継続的開催。 ○
良好な景観形成にむけた、生活マナー向上のためのルー
ルづくりの検討。 ○
②地域ぐるみ の安全・安 心のまちづ くり
自治会単位の震災時活動マニュアルの作成、および作成
にあたっての行政支援の検討。 ○
災害時では地域ぐるみの協力体制の確立(新町地域合
同の防災訓練の開催等)。 ○
日の出地域では消防署出張所の建設。 ○
明海地区または高洲地区への交番増設の検討。 ○ ○
警察への交番が少ない地域へのパトロール強化要請。 ○
地域住民による夜回り等、防犯パトロール活動の充実。 ○
〘マークの見方〙
市民が主体となって取り組むこと
事業者が主体となって取り組むこと
行政が主体となって取り組むこと
協働で取り組むこと
〘項目の見方〙
制度・ルール・・制度やルールなどの仕組みを使うもの
まちの整備・・・まちを整備するもの
時間をかける・・関係機関や関係者との調整、仕組みづ
くりなど、取り組みに時間をかけるもの