Ⅰ 研究の背景と目的
森林の管理放棄が社会的に課題とされる中で,森林 所有者が管理を放棄する要因を明らかにすることは地 域森林管理に資するものと考えられる。これまでも森 林所有者が森林管理や施業を行う要因は,様々な観点 から検討がなされている。例えば,面積については大 規模林家ほど施業の実施率が高いことが示されている (志賀,2002)。一方で小規模林家ほど実施面積率が高 いことも指摘されており(興梠,2009),施業実施の 有無だけでなく,その程度についても考慮する必要性 が示唆されている。また,自家労力の発生が森林管理 †連絡先 E-mail:[email protected]論文
在村者・不在村者の森林管理行動の地域性
―伝統林業地と新興林業地の比較分析―
芳賀大地
*,†,片野洋平
** * 鳥取大学農学部 **明治大学農学部Regional Variations of Resident and Absentee Forest Owners in Forest Management Activity:
A Comparative Analysis of a Town with a Long History of Forestry and
One with Burgeoning Forestry
HAGA Daichi
*,†and KATANO Yohei
***Faculty of Agriculture, Tottori University, Tottori, Japan **School of Agriculture, Meiji University, Kawasaki, Japan
本研究は,林業の歴史的展開が異なる2地域において,在村者と不在村者を統一的な観点から比較し森林所有者の森林 管理行動の影響要因を明らかにすると共に,地域林業の展開過程が現在の地域間の影響要因の差異に与えた影響を明ら かにすることを目的とする。対象地域は伝統林業地である鳥取県智頭町と,新興林業地である鳥取県日南町とした。影 響要因の解明はアンケート調査から各町の在村者・不在村者を対象に4標本をそれぞれ回帰モデル分析し,地域間差異 の解明は文献調査を行い,次の結果を得た。人工林面積と人工林の場所の認知は4標本全てで森林管理行動に影響し, 登記の有無も日南町の不在村者以外では影響すると示唆された。人工林面積は在村者よりも不在村者において,日南町 よりも智頭町においてより影響が強いと考えられた。また,4標本のうち日南町の不在村者は他の3標本とやや違う要 因が影響していた。智頭町は人工林林業の歴史が長く林業への認識が在村・不在村で類似しているが,日南町では1950 年代以降に人工林林業が発展し,間伐材生産が増大したのが2000年代以降であるため,不在村者の林業への認識が他と 異なり,影響要因の差となった可能性がある。 キーワード:森林所有者,森林管理,不在村,地域比較
This study empirically explores the factors related to forest management behavior of non-industrial private forest owners(NIPFs), and analyzes the influence of the regional history of forestry on these factors. We conducted a mail survey of residents and absen-tee NIPFs from two towns in the Tottori Prefecture of Japan―Chizu, which has a long history of forestry, and Nichinan, where forestry has thrived since the 1950s. We developed four logistic models from four different samples(Chizu or Nichinan, resident or absentee).In addition, we reviewed the literature on the forestry of each town. The results indicate that forest size and recogni-tion of forest area influenced forest management in all four models. Furthermore, legal registrarecogni-tion was associated with forest management in three models, except in the Nichinan absentee model. Forest size had a greater impact on absentee owners than on resident owners, and in Chizu than in Nichinan. The Nichinan absentee model had a different structure. Chizu has a long history of forestry; therefore, the difference between residents and absentees can be minor. In Nichinan, forestry thrived after the 1950s, and commercial thinning has burgeoned since the 2000s. This indicates that local history can influence forest management behav-ior.
に影響すると指摘した研究も多く存在し,その発生条 件については農業や世帯構成などの影響が指摘されて いる(堀,2000;興梠,2000;星野・野口,2005;芳 賀ら,2014)。年齢についても多くの指摘があり,加 齢による体力の低下と就業状況の変化が自家労力の投 入に影響することが指摘されている(三木・野口, 2004;安藤,2008)。また,むら意識・いえ意識(林 ら,2005),家 産 意 識(堀,2000),社 会 関 係(林, 2011)といった非経済的社会要因についても影響が指 摘されている。 以上の研究は,在村所有者を主な対象としたもので あるが,所有者が不在村である場合に管理水準が低下 する傾向があることも指摘されている(中里・野口, 2007;伊藤ら,2005)。さらに不在村者に特有の森林 管理に影響する要因として,現居住地と所有森林との 距離(中里・野口,2007)や,郷里との繋がり(柏井 ら,1997)などが指摘されている。所有森林との距離 によって,森林管理の行動原理が異なるという指摘も ある(Katano, 2016)。 これまでの研究では個々の要因の影響については 様々に明らかになっているものの,在村者と不在村者 を統一的な観点から比較するという視点は少なかった (片野,2016)。片野(2016)はこの点を克服するが, 1地域のみの分析であり,そこで示された森林管理に 影響する要因の普遍性の評価には課題がある。また, これまでの森林所有者研究では,アンケート調査など で多数の所有者に面的に分析したものと,集落調査や 個別所有者の調査で少数の所有者に歴史的に分析した ものを統一的に分析することは行われていない。 そこで,本稿では林業の歴史的展開が異なる2地域 において在村者と不在村者を統一的な観点から比較 し,森林所有者の森林管理行動に影響する要因を明ら かにすることを目的とした。さらに,地域林業の展開 過程の差異が現在の地域間の森林管理行動の差異に与 えた影響について検証を行った。
Ⅱ 研究方法
1 方法の概要 本研究においては,同じ県内において林業に関する 歴史的経緯が異なる,鳥取県八頭郡智頭町と鳥取県日 野郡日南町を比較した。同一県内であることで,政策 などの社会状況に関する現状は比較的類似していると 考えられ,林業の歴史的展開による影響を抽出しやす いと考えられる。 まずは,町,在村・不在村が異なる4標本のアン ケート調査結果に対し,それぞれロジスティック回帰 分析を行い,人工林非管理行動を説明するモデルを作 成した。 日南町内における人工林非管理行動のロジスティッ ク回帰モデルとモデルに使用している各変数の基本集 計については,片野(2016)において分析している。 そのため,本稿ではモデル分析については主に智頭町 の結果について分析し,適宜日南町の結果と対比す る。なお,他の調査項目を含めた詳細な基本集計につ いては,日南町外所有者は片野(2014)が,智頭町内 所有者は芳賀・片野(2019)が,智頭町外所有者は片 野(2018)が分析を行っている。 次に,智頭町と日南町の戦後林業の展開を文献調査 によって比較し,モデルの差異の発生要因を検討する ことで森林所有者の森林管理行動の考察を行った。 2 アンケート調査の方法 アンケート調査は智頭町,日南町の各役場との共同 研究として行った。アンケート票の配布対象は各町内 の全世帯と,課税台帳を基に抽出した各町内に森林な どの財を所有する全ての不在村者である。在村者につ いては,町内自治における公的配布物の配布網を利用 して配布を行い,不在村者に対しては郵送によって配 布を行い,いずれも郵送にて回収した。智頭町の在村 者に対しては2017年6月23日,26日,27日に配布し, 7月31日を期限とし回収を行った。結果,2,433世帯 に 配 布 し,1,008通 を 回 収 し,有 効 回 収 率 は41%で あった。智頭町の不在村者に対しては,2017年6月30 日に智頭町役場から発送し,8月中旬まで回収した。 520名に送付し,280通回収し,有効回収率は54%で あった。日南町の在村者に対しては2014年2月に配布 し,同年の2月25日から3月15日まで回収した。2,236 世 帯 に 配 布 し,998通 回 収 し,有 効 回 収 率 は42%で あった。不在村者に対しては,2014年2月6日に日南 町役場より発送し,3月中旬まで回収した。1,113名 に送付し,408通回収し,有効回収率は37%であった。 3 質問項目と分析対象 質問項目は,基本属性に加え,所有人工林・所有雑 木林・田・家屋などの財の所有規模・管理状況・今後 の管理意思などである。以上の項目は選択式の質問と した。回答は家庭の中で,農地,山林,家屋の管理に ついて詳しい者に依頼した。本調査は森林所有者以外 も対象として行ったため,本稿では回収した回答のうち人工林を保有していないと回答した者を除いて分析 の対象とした。 4 モデルにおける変数 ロジスティック回帰モデルにおいて使用する変数は 片野(2016)に倣い,それによって同じ観点から智頭 町と日南町を比較した。 目的変数は「過去10年以内に人工林(スギ・ヒノキ など)の間伐を行ったことがありますか。」という質 問 を 用 い た。回 答 は,「間 伐 を 行 っ た」,「あ る 程 度 行っている」,「たぶん行っていない」,「間伐を行って いない」という4つの選択肢を両町共通とし,智頭町 ではこれに「分からない」の選択肢を加えた択一式と した。つまり,智頭町では5つの選択肢から,日南町 では4つの選択肢から1つを選択する。 説明変数のうち,在村者と不在村者とが共通するも のとして①基本属性(年齢,教育歴),②経済的要因 (人工林面積),③基本的認知(人工林の場所の認知), ④法的要因(登記の有無),⑤社会的要因(町への愛 着・義務感)の5要因を想定し6変数を用いた。在村 者へはさらに,社会的要因としてボランティア活動へ の参加という項目を加えた。不在村者には,社会的要 因としての財を所有する地元地域での交流と,財所有 地と現居住地との距離との2項目を加えた。これらの 変数は各要因のうち最も代表的な設問として想定して いる。 基本属性のうち,年齢については,「20代」,「30代」, 「40代」,「50代」,「60代」,「70代」,「80代 以 上」の 選 択 肢を用意した。回答者のほとんどが高齢者であったた め,モデル分析においては,「20代」から「50代」ま での年代を1カテゴリとし,「20代∼50代」,「60代」, 「70代」,「80代以上」の4カテゴリとして利用した。 同じく基本属性の教育歴については,「中学」,「高 校」,「短大」,「大学」,「大学院」,「その他」の選択肢 を用意した。なお,教育歴は「最後に行かれた学校」 を質問しているため,回答者の中には卒業していない 者が存在する可能性がある。モデル分析においては, 「短大」,「大学」,「大学院」を統合した も の と,「中 学」,「高校」,「その他」を統合したものとの2カテゴ リとして利用した。 経済的要因としてのスギ・ヒノキなどの人工林所有 面積は,「所有なし」,「よく把握できていない」,「0∼ 1ha(1町歩)未満」,「1ha(1町歩)以上∼3ha(3 町歩)未満」,「3ha(3町歩)以上∼5ha(5町歩) 未満」,「5ha(5町歩)以上∼10ha(10町歩)未満」, 「10ha(10町歩)以上」の選択肢を用意した。このう ち,「所有無し」を選択した回答者は分析対象外とし た。現行の農林業センサスにおいて林業経営体の外形 基準の1つに3ha以上の保有規模がある。それを参考 にモデル分析においては3haを基準にカテゴリを分割 した。また,「よく把握できていない」の選択肢はこ れまでの各町における様々なフィールドワークや聞き 取り調査から小面積所有者である可能性が高いことか ら,小面積のカテゴリに含めた。すなわち,「よく把 握できていない」,「0∼1ha(1町歩)未満」,「1ha (1町歩)以上∼3ha(3町歩)未満」を統合した小 面積のカテゴリと,3ha(3町歩)以上∼5ha(5町 歩)未満」,「5ha(5町歩)以上∼10ha(10町歩)未 満」,「10ha(10町歩)以上」を統合した大面積のカテ ゴリの2カテゴリとした。 基本的認知として人工林の場所の認知を「ご自分・ ご家族が所有する山林(人工林・雑木等含む)の場所 はわかりますか」と質問した。選択肢は「よくわかる」, 「ある程度わかる」,「あまりわからない」,「ほとんど わからない」の4つである。モデル分析では「よくわ かる」,「ある程度わかる」を統合したものと,「あま りわからない」,「ほとんどわからない」を統合したも のの2カテゴリとして利用した。 法的要因として登記の状況を「ご自分・ご家族が先 代から引き継いだ「山林」の登記はお済ませですか」 と質問した。選択肢は「済ませている」,「ある程度済 ませている」,「ほとんど済ませていない」,「未登記」 の4つを両町共通とし,智頭町においてはこれに加え て「分からない」を含めた5選択肢とした。モデルに おいては,「済ませている」,「ある程度済ませている」 を統一したものと,「ほとんど済ませていない」,「未 登記」,「分からない」を統一したものの2カテゴリと して利用した。 社会的要因として町への愛着・義務感の状況を「智 頭町(日南町では日南町)への愛着あるいは義務感を 感じることはありますか」と質問した。本来,愛着と 義務感は異なるものであるが,これまでのフィールド ワークを基に分類が難しいものと考えこのような質問 とした(片野,2016)。選択肢は「強く感じる」,「感 じる」,「あまり感じない」,「感じない」の4つである。 モデル分析においては「強く感じる」,「感じる」を統 一したものと「あまり感じない」,「感じない」を統一 したものとの2カテゴリとして利用した。 在村者に関しては,社会的要因として社会参加への 状況も「ボランティア活動への参加状況(福祉,環境
保護など)」と質問した。選択肢は「よく参加する」, 「ときどき参加する」,「あまり参加しない」,「参加し ない」の4つである。モデル分析では「よく参加する」, 「ときどき参加する」を統一したものと「あまり参加 しない」,「参加しない」を統一したものとの2カテゴ リとして利用した。 不在村者に関しては,社会的要因として財を所有す る地元地域での交流状況も「今でも智頭町(日南町で は日南町)の地元地域の方々との交流はありますか」 と質問した。これは,不在村にとっての社会参加に関 する変数を代替するものである。選択肢は「ある」, 「ややある」,「あまりない」,「ほとんどない」の4つ である。モデル分析においては,「ある」,「ややある」 を統一したものとの「あまりない」,「ほとんどない」 を統一したものとの2カテゴリとして利用した。 また,不在村者には特有の要因として財所有地と現 居住地との距離を明らかにする質問を行った。質問は 「現在お住まいの場所 県 市(郡,町,区,村 など)」という形で行った。モデル分析においては, 隣接郡市と鳥取県を「町からの距離が近い」カテゴリ に,それ以外の地域を「町からの距離が遠い」カテゴ リとする2カテゴリとして利用した(1)。 5 文献調査の分析視角 地域における林業の展開過程は森林所有者達の森林 管理の動向に影響を与えると考えられる。アンケート 調査の結果,智頭町の不在村者では,現住所に20年以 上住んでいる回答者が71.6%であった(片野,2018)。 日南町の不在村者は,現住所に20年以上住んでいる回 答者が74.5%であった(片野,2014)。現住所の居住 年数を質問しているため,各町を転居してからの年数 はより長い可能性がある。そのため,不在村者にとっ ては1990年代までの町内における林業の状況が人工林 管理へ影響を与えている可能性がある。また,在村者 については過去から現在までの林業の動向が影響する 可能性がある。そこで,文献調査によって戦後におけ る各町の林業動向を比較し,両町のモデルの差異につ いて考察を行った。
Ⅲ アンケート調査結果
1 目的変数 モデルの目的変数とする10年以内の間伐実施状況を 表―1に 示 し た。智 頭 町 の 在 村 者 の 場 合,「間 伐 を 行っていない」,「たぶん行っていない」を足すと50.7% となり,比較的管理できていない者と比較的できてい る傾向の者とはほぼ同数であった。不在村者の場合, 「間伐を行っていない」,「たぶん行っていない」を足 すと54.6%であった。さらに,非管理行動と考えるこ とができる「分からない」も,11.7%あり,合わせる と比較的管理できていない者が66.3%であった。智頭 町でも日南町と同様に,在村よりも不在村において非 管理行動をとる者の割合が高かった。 2 説明変数 モデルの説明変数の集計を表―2に示した。回答者 の年齢については智頭町の在村者で84.1%,不在村者 で79.6%が60代以上であった。日南町でも60代以上が 在村者で82.7%,不在村者で76.5%と,地域,在村・ 不在村問わず60代以上が多かった。 教育歴は智頭町の在村者では短大以上が17.2%だっ たのに対し,不在村者では44.0%が短大以上であっ た。日南町の在村者では短大以上が11.8%だったのに 対し,不在村者では34.2%が短大以上であった。智頭 町の高い教育歴の割合が大きいが,不在村者が高い教 育歴にある傾向は日南町と同じであった。 人工林面積は未把握を含む人工林面積が3ha未満の 回答者は,智頭町の在村者で72.2%,不在村者で85.7% であった。小規模所有者の割合が不在村者で高い傾向 は日南町と同様であるが,智頭町の方がより小規模所 表― 1 人工林非管理行動(人,%) 智 頭 町 日 南 町 在 村 不 在 村 在 村 不 在 村 間伐行っていない 269 41.2% 66 40.5% 234 30.3% 164 53.2% たぶん行っていない 62 9.5% 23 14.1% 66 8.5% 48 15.6% ある程度行った 161 24.7% 34 20.9% 221 28.6% 42 13.6% 間伐行った 161 24.7% 21 12.9% 252 32.6% 54 17.5% 分からない 0 0.0% 19 11.7% ― ― 合 計 653 100.0% 163 100.0% 773 100.0% 308 100.0% 欠 損 値 48 17 78 69 注:日南町の結果は片野(2016)の再掲。有者の割合が高かった。 人工林の場所の認知は「よく分かる」と「ある程度 分かる」を合わせて,智頭町の在村者で79.7%,不在 村者で58.9%であった。在村者がより認知している傾 向は日南町と同様であった。 登記の状況は,「済ませている」と「ある程度済ま せている」を合わせて,智頭町の在村者で74.0%,不 在村者で69.8%であった。日南町では在村者と不在村 表― 2 説明変数の基本集計(人,%) 智 頭 町 日 南 町 在 村 不 在 村 在 村 不 在 村 年齢 30代以下 0 0.0% 0 0.0% 4 0.5% 2 0.7% 40代 16 2.5% 11 6.8% 26 3.4% 11 3.6% 50代 86 13.4% 22 13.6% 102 13.4% 59 19.2% 60代 258 40.2% 77 47.5% 227 29.8% 126 41.0% 70代 164 25.5% 36 22.2% 221 29.0% 75 24.4% 80代以上 118 18.4% 16 9.9% 181 23.8% 34 11.1% 合計 642 100.0% 162 100.0% 761 100.0% 307 100.0% 欠損値 11 1 12 1 教育歴 短大以上 110 17.2% 70 44.0% 89 11.8% 104 34.2% 高校まで 528 82.8% 89 56.0% 666 88.2% 200 65.8% 合計 638 100.0% 159 100.0% 755 100.0% 304 100.0% 欠損値 15 4 18 4 人工林面積 10ha以上 73 11.3% 9 5.6% 74 9.7% 28 9.1% 5∼10ha 37 5.7% 8 5.0% 98 12.8% 14 4.6% 3∼5ha 69 10.7% 6 3.7% 128 16.7% 22 7.2% 1∼3ha 142 22.0% 29 18.0% 176 23.0% 40 13.0% 0∼1ha 215 33.3% 41 25.5% 193 25.2% 111 36.2% 未把握 109 16.9% 68 42.2% 97 12.7% 92 30.0% 合計 645 100.0% 161 100.0% 766 100.0% 307 100.0% 欠損値 8 2 7 1 人工林場所 よく分かる 205 31.5% 24 14.7% 303 40.2% 72 23.4% ある程度分かる 314 48.2% 72 44.2% 308 40.9% 124 40.3% あまり分からない 111 17.1% 36 22.1% 81 10.8% 48 15.6% ほとんど分からない 21 3.2% 31 19.0% 61 8.1% 64 20.8% 合計 651 100.0% 163 100.0% 753 100.0% 308 100.0% 欠損値 2 0 20 0 登記 済ませている 318 49.3% 86 53.1% 386 51.0% 175 60.6% ある程度済ませている 159 24.7% 27 16.7% 182 24.0% 51 17.6% ほとんど済ませていない 71 11.0% 15 9.3% 95 12.5% 30 10.4% 未登記 47 7.3% 18 11.1% 94 12.4% 33 11.4% 分からない 50 7.8% 16 9.9% ― ― ― ― 合計 645 100.0% 162 100.0% 757 100.0% 289 100.0% 欠損値 8 1 16 19 町への愛着・義務感 強く感じる 91 14.5% 17 10.4% 167 22.9% 50 16.5% 感じる 345 54.9% 96 58.9% 421 57.7% 153 50.5% あまり感じない 162 25.8% 32 19.6% 115 15.8% 64 21.1% 感じない 30 4.8% 18 11.0% 27 3.7% 36 11.9% 合計 628 100.0% 163 100.0% 730 100.0% 303 100.0% 欠損値 25 0 43 5 社会参加(在村) 地元地域交流(不在村) よく参加する・ある 103 16.0% 52 31.9% 126 16.8% 101 33.3% ときどき参加する・ややある 240 37.3% 61 37.4% 309 41.1% 99 32.7% あまり参加しない・あまりない 156 24.3% 25 15.3% 166 22.1% 40 13.2% 参加しない・ない 144 22.4% 25 15.3% 151 20.1% 63 20.8% 合計 643 100.0% 163 100.0% 752 100.0% 303 100.0% 欠損値 10 0 21 5 町からの距離 近い 75 46.0% 136 45.8% 遠い 88 54.0% 161 54.2% 合計 163 100.0% 297 100.0% 欠損値 0 11 注:日南町の結果は片野(2016)の再掲。
者の差は小さく,智頭町も注目するほどの差ではない と考えられる。 町への愛着・義務感は「強く感じる」と「感じる」を 合わせて,智頭町の在村者で69.4%,不在村者で69.3% とほとんど差はなかった。日南町は在村者で80.5%, 不在村者で67.0%であり,在村者の方が愛着・義務感 を感じている割合が高かった。 在村者の社会参加(ボランティアへの参加)は「よ く参加する」と「ときどき参加する」を合わせて,智 頭町で53.3%であった。日南町と注目するほどの差は ないと考えられる。 不在村者の地元地域交流は「ある」と「ややある」 を合わせて,智頭で69.3%であった。日南町と注目す るほどの差はないと考えられる。 所有林所在地の町からの距離は智頭町で「近い」 46.0%であった。日南町との差は小さかった。 3 ロジスティック回帰モデル 表―3は,過去10年以内の人工林における間伐実施 状況を目的変数としたロジスティック回帰モデルの結 果である。本稿では,人工林を管理しない理由を明ら かにするため,間伐を行わない確率を求めるモデルと なっている。Exp(β)はオッズ比である。 智頭町のモデル分析における結果は以下の通りであ る。まず,年齢については不在村者における70代にお いて正に10%水準で有意となった。日南町はいずれの 年代も有意ではなく,異なる傾向となった。「教育歴」 は在村,不在村共に有意な結果は出なかった。日南町 での不在村者では正に有意となっており,不在村者は 両町で異なる傾向となった。「人工林面積」は在村者, 不在村者共に正に有意となり,特に不在村者の係数が 大きく,面積が小さい場合に間伐を行っていない傾向 であった。これは,日南町と同様な傾向である(2)。 「人工林場所」も在村者,不在村者共に正に有意とな り,場所を把握していない場合に間伐を行っていない 傾向であった。これも日南町と同様の傾向である。た だし,智頭町の不在村者は,係数が小さくなってい た。「登記」についても,在村者,不在村者共に正に 有意となり,登記を行っていない場合に間伐を行って いない傾向であった。「登記」は日南町では在村者の みが正に有意であり,不在村者の傾向は両町で異なっ た。「愛着・義務感」は在村,不在村共に10%水準で 有意ではなく,日南町と同様であった。在村者におけ る「社会参加」(ボランティアへの参加)は10%水準 で有意ではなく,日南町と同様であった。不在村者に おける「地元地域との交流」はオッズ比では2倍を超 えるものの,10%水準では有意ではなかった。日南町 では,正に有意となっており違いが見られるが,オッ ズ比の違いは両町で小さかった。不在村者における 「人工林との距離」も有意ではなく,正に有意となっ ている日南町とは異なる傾向となった。
Ⅳ 対象地域における林業の展開過程
1 森林の概要 智頭町は鳥取県東部の岡山県境に位置している。総 表― 3 人工林非管理行動のロジスティックモデル 智 頭 町 日 南 町 在 村 不 在 村 在 村 不 在 村 β Exp(β) β Exp(β) β Exp(β) β Exp(β) 年齢60代(ref.20代∼50代) 0.39 1.47 0.30 1.35 0.10 1.11 0.05 1.06 年齢70代(ref.20代∼50代) −0.28 0.76 1.21 3.34 * 0.28 1.33 −0.21 0.81 年齢80代以上(ref.20代∼50代) −0.09 0.91 −0.56 0.57 0.17 1.18 −0.88 0.42 教育歴低(ref. 教育歴高) 0.11 1.11 0.04 1.04 0.28 1.32 0.77 2.15 ** 人工林面積 小(ref. 大) 1.53 4.63 *** 2.32 10.15 *** 1.30 3.67 *** 1.67 5.33 *** 人工林場所 不明(ref. わかる) 1.51 4.52 *** 0.78 2.19 * 1.15 3.16 *** 1.30 3.69 *** 登記 なし(ref. ある) 0.44 1.56 ** 1.38 3.96 *** 0.50 1.65 ** 0.14 1.15 愛着・義務感 ない(ref. ある) 0.28 1.33 −0.74 0.48 0.11 1.11 −0.34 0.71 社会参加 しない(ref. する) 0.14 1.15 0.18 1.20 地元地域との交流 なし(ref. ある) 0.76 2.14 0.79 2.20 ** 人工林との距離 遠い(ref. 近い) −0.36 0.70 0.82 2.27 ** 定数 −1.76 0.17 *** −2.12 0.12 *** −2.14 0.01 −1.61 0.20 N 598 156 683 274 注:1)日南町の結果は片野(2016)の再掲。 2)***p<0.01,**p<0.05,*p<0.1。1950 1970 1990 2010 0 5000 10000 15000 すᬺ ேཱྀ ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 1960 1980 2000 0 1000 2000 3000 すᬺ ୡᖏᩘ ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 1970 1980 1990 2000 0 1000 3000 5000 すᬺ ha ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 土地面積22,470ha,林野面積20,840ha,林野率92.7%, 民有林面積17,337ha,民有林の人工林 率78.6%で あ る(3)。林野面積の県内シェアは8.0%である。民有林 が7haのみの日吉津村を除けば県内で最も民有林人工 林率が高い地域である。 もう一つの対象地である日南町は鳥取県の西端に位 置し,岡山県,広島県,島根県の3県と県境を接して いる。総土地面積34,096ha,林野面積30,463ha,林野 率89.3%,民有林面積29,122ha,民有 林 の 人 工 林 率 62.9%である(4)。林野面積の県内シェアは11.7%であ る。鳥取県全体の民有林人工林率は54.6%であり,県 内でも民有林人工林率の高い地域である。 2 人口の推移と不在村保有 国勢調査によると,智頭町の人口は1955年に14,643 人を記録した後,人口減少が続き,2015年には7,154 人となった(図―1)。日南町も1950年に16,045人を 記録した後,人口減少が続き,2015年には4,765人と なった(図―1)。両町の減少率は鳥取県全体の傾向 と比べても大きく,特に日南町の人口減少率が大き い。世帯数を見ると,智頭町では1980年までは増加し た後は減少傾向にあり,日南町では1960年以降は減少 傾向にある(図―2)。両町とも2017年4月現在で,過疎 地域自立促進特別措置法による過疎指定地域である。 世界農林業センサスに不在村保有が掲載されている 年を取り出すと図―3の通りである。データの制約 上,所有林に借地を加え,貸地と分収造林を除いた保 有森林面積であること,企業や大規模所有者による影 響が考えられることに注意されたい。智頭町では1970 年には不在村者保有私有林面積は123haであったのが, 2000年には2,442haまで増加している。日南町は1970 年に不在村者保有私有林面積は2,815haであったもの が1980年に4,624haに増加し,その後は横ばい傾向で, 2000年には4,603haであった。 3 森林所有者数の推移 森林所有者数の推移として農林業センサスの保有規 模別林家数を表―4に示した。智頭町では,所有面積 1ha未満が調査対象であった1990年まで林家数は増加 していた。しかし,1ha以上の林家については1980年 まで増加した後,減少していた。日南町では,1ha未 満の林家も含めると1970年から,1ha以上の林家は 1980年から減少していた。 規模について着目すると,智頭町では1960年には1 ha未満の林家数が51%と過半を占めるなど,調査対象 の最小規模層の割合が高かった。一方で,50ha以上層 の林家数は20戸前後で推移していた。日南町は智頭町 と比較して,50haまでの階層の差は小さく,50ha以上 の林家は7∼17戸で推移し平準化されていた。 4 林業就業者数の推移 林業就業者の推移を示したものが図―4である。 1955年の国勢調査における林業就業者数(5)は智頭町で 822人,日南町で834人であった。2015年では智頭町で 92,日南町で109人となっている。智頭町は,1970年 図― 1 人口推移(1950∼2015年) 出所:国勢調査各年版より作成。 図― 2 世帯数推移(1955∼2015年) 出所:国勢調査各年版より作成。 図― 3 不在村者保有私有林面積(1970∼2000年) 出所:世界農林業センサス各年版より作成。
1960 1980 2000 0 200 400 600 800 すᬺ ᩘ ⪅ ᴗ ᑵ ᴗ ᯘ ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 1960 1980 2000 0 5 10 15 20 すᬺ ẚ ᡂ ᵓ (㸣 ) 㫽ྲྀ┴ ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 代などに林業就業者数の増加が見られるものの,全体 としては減少傾向にある。日南町は1955年から1965年 にかけての林業就業者数の落ち込みが大きく,1970年 には若干回復した後1995年までは微減傾向となり,そ れ以降はまた減少傾向となっている。総就業者におけ る林業就業者の比率を示した図―5を見ると,両町と も鳥取県全体と比較して林業就業者の比率が高くなっ ている。智頭町では全体としては減少傾向にあり,日 南町では1965年から1995年までは若干の上昇傾向に あったものの,1995年以降はまた減少傾向にある。両 町を比較すると1990年より前は智頭町の林業就業者比 率がより高い傾向にあったが,1990年から2005年はほ ぼ同程度であり,集計法が変わった2010年以降は日南 町が上回っている。 5 造林面積の推移 智頭町は1966年には造林面積が366ha,うち拡大造 林が214haで再造林が152haであった。その後は減少傾 向にあり,1991年以降は50ha以下,2010年以降は10ha 以下となっており,統計上造林面積が0となっている 年も多い(図―6)。鳥取県全体との比を見ても,2000 年頃までは多少の増減がありつつも減少傾向にあり, 2000年代にはシェアを回復する年もあるが,2010年代 には再び0%に近いシェアとなっている(図―7)。 1985年までは拡大造林の面積が再造林面積より大きい ものの,図―8が示すように1993年までは再造林面積 の全県シェアは20%前後を推移している。県内林野面 積比が8.0%であり,1990年代までは相対的に人工林 の皆伐再造林が活発な地域であったと考えられる。 日南町は1966年に造林面積654ha,うち拡大造林が 583haで再造林が71haであった(図―6)。1972年には 造林面積762ha,うち拡大造林721ha再造林面積41haと なり,記録の確認できた範囲では最大となった。1970 年代は増減がありつつ,拡大造林を中心に推移する が,1980年代からは減少傾向となり,1991年以降は3 か年を除いて100ha以下となっている。鳥取県全体と の比を見ると,増減の幅が大きいが15%前後で推移す る年が多く,30%を超える年もあり,近年に至っても シェアを維持している(図―7)。再造林については, 表― 4 保有規模別林家数推移(戸) 智 頭 町 日 南 町 年 合計 1ha 未満 1ha 以上計 1∼3 3∼5 5∼10 10∼50 50∼ 100 100∼ 合計 1ha 未満 1ha 以上計 1∼3 3∼5 5∼10 10∼50 50∼ 100 100∼ 1960 1,335 683 652 336 112 77 105 14 8 1,842 568 1,274 611 248 243 165 4 3 1970 1,373 522 851 568 133 124 13 13 1,844 428 1,416 862 307 230 10 7 1980 1,413 459 954 644 132 156 11 11 1,815 386 1,429 830 320 263 8 8 1990 1,439 554 885 611 106 144 16 8 1,670 355 1,315 755 302 248 7 3 2000 762 n.a. 762 399 111 96 133 15 8 1,099 n.a. 1,099 375 235 252 226 7 4 2005 743 n.a. 743 394 119 81 131 12 6 1,049 n.a. 1,049 413 222 217 190 7 0 2010 720 n.a. 720 384 120 77 120 13 6 1,018 n.a. 1,018 393 214 213 189 7 2 資料:農林業センサス各年版。 注1:「1ha未満」は0.1ha以上,1ha未満。 注2:n.a.は調査対象外。 図― 4 林業就業者推移(1955∼2015年) 出所:国勢調査各年版より作成。 注:2010年より定義が変更されている。 図― 5 林業就業者比率(1955∼2015年) 出所:国勢調査各年版より作成。 注:2010年より定義が変更されている。
1970 1980 1990 2000 2010 0 200 400 600 800 すᬺ ✚ 㠃 ᯘ 㐀 )a h( ᬛ㢌⏫ ⥲ᩘ ᬛ㢌⏫ ᣑ㐀ᯘ ᪥༡⏫ ⥲ᩘ ᪥༡⏫ ᣑ㐀ᯘ 1970 1980 1990 2000 2010 0 10 20 30 40 すᬺ ẚ ┴ ᑐ (㸣 ) ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ 当初の県内シェアは森林面積に比して大きいとはいえ ず,特 に1980年 か ら1994年 ま で は1982年 に13.3%で あったのを除いて,県内シェアが10%を下回るほどで あった(図―8)。その後は県内全体の再造林面積が 低迷していることもあり変動が激しいものの,林野面 積シェアの11.7%を上回り,高いシェアを示す年も多 くなっている。しかし,量的には2009年を除いて, 1980年以降に再造林面積が50haを超えたことはなく, 38か年中21か年は10ha以下の面積である。 世界農林業センサスより1970年における人工林の齢 級構成を見ると(図―9),いずれの町も2齢級にピー クがあり,1960年代に造林の最盛期があったと考えら れる。また,智頭町では5齢級以上の人工林面積もコ ンスタントに存在し,10齢級以上の面積も大きく林業 の歴史の長さが示唆される。 6 素材生産量の推移 両町の素材生産量を図―10に示した。智頭町は1969 年 に75,500m3の 素 材 を 生 産 し,そ の う ち 針 葉 樹 が 65,500m3,広 葉 樹 が10,000m3で あ っ た。1980年 以 降 は1991年まではほぼ40,000m3前後で推移した後,低迷 期には20,000m3まで落ち込みつつ,40,000m3程 度 ま での範囲で推移している。その中で,広葉樹生産量は 小さく,期間を通じてどの年も針葉樹生産量の割合が 85%を超えている。なお,前節で述べたように1990年 代に再造林面積は大幅に減少し,それ以降の生産は間 伐材が中心であると考えられる。 日南町は1969年に44,900m3の素材を生産し,そのう ち針葉樹が13,200m3,広葉 樹 が31,700m3で あ っ た。 1993年まではデータが入手できた15か年中8年で広葉 樹の生産量が針葉樹を上回っていたが,1994年以降は 図― 6 造林面積推移(1966∼2017年) 出所:鳥取県林業統計各年版より作成。 注:1994年の智頭町は拡大造林面積と再造林面積共に4haであるが,総数は18haとなっている。 図― 7 対全県造林面積比推移(1966∼2017年) 出所:鳥取県林業統計各年版より作成。 注:各年の鳥取県の造林面積に対する比。
1970 1980 1990 2000 2010 0 20 40 60 80 すᬺ ẚ ┴ ᑐ (㸣 ) ᬛ㢌⏫ ᪥༡⏫ I III V VII 㱋⣭ ha 0 1000 2000 3000 ᬛ㢌⏫᪥༡⏫ X௨ୖ 針葉樹の生産量が広葉樹を上回っていた。1990年以降 は総生産量が減少傾向にあったが,これは主に広葉樹 の減少によるものであった。2000年以降は針葉樹生産 量の増加によって総生産量は増加傾向となった。2017 年には総生産量が93,300m3となり,針葉樹の生産量 はそのうち96%となっている。このように広葉樹生産 比率が高かったが,針葉樹生産中心へと変化してい た。なお,前節で述べたように1980年以降の再造林面 積は10ha以下となることが多く,それ以降の針葉樹の 生産は間伐材が中心であると考えられる。 7 文献における各町の動向 (1)智頭町林業の展開 智頭町には山陰と山陽を結ぶ街道が通り,参勤交代 の宿場町であったため,古くから開けていた(久田, 1984)。智頭町は近世から藩によって植林が推奨され 千代川を利用した流送が行われており(吉田,1951), 伝統林業地の一角に数えられる。スギ挿し木苗を用 い,集約的な枝打ちと間伐を行い,林内でオウレンを 栽培しつつ長伐期による優良大径材の生産が中心とさ れていた(久田,1984)。なお,現在はシカ害により 商業的なオウレン栽培は殆ど行われていない。 前述の通り近世からの林業の歴史があったが,日清 戦争後の明治30年代から大正の前期に渡って特に植林 が盛んとなった(石谷,1962)。1938年に創立された 青年学校令による町立智頭実業専修学校は1941年に県 に移管し,鳥取県立智頭農林高等学校となり,農業 科,女子部に加え,林業科が設置された。鳥取県立智 頭農林高等学校は現在も農業学科の中に森林科学科が 設置されている(6)。1955年には篤林家によって杉神社 が建立された(河島,1970)。1959年頃には町内に41 の製材工場が操業していたが(石谷,1959),1981年 には27工場まで減少した(久田,1984)。1969年に町 内に原木市売市場が設立され,それ以降は原木市売市 場を通した流通が中心となり(久田,1984),現在ま で続いている。智頭町民意識調査委員会(1982)によ ると「林業(山林,木材加工業を含む)はあなたのく らしにどの程度のかかわりがありますか」という質問 に対して,多少ある46%,大いにある34%と合わせて 80%は関わりがあると回答した。また,「将来,智頭 町はどのような町として発展を計るべきだと考えます か」に対しては林業中心が39%となり次点の工業16% を上回って最多となった。 智頭町は1991年には高齢化や担い手不足に対応する ため,智頭町森林組合なども出資した第3セクターを 設立し,1998年には智頭町有林においてSGEC森林認 証を取得した(早尻,2011)。SGEC森林認証はその 後,町内の有力林業事業体や森林組合においても取得 図― 8 対全県再造林面積比推移(1966∼2017年) 出所:鳥取県林業統計各年版より作成。 注:各年の鳥取県の再造林面積に対する比。 図― 9 人工林齢級構成(1970年) 出所:1970年世界農林業センサスより作成。
1970 1980 1990 2000 2010 0 200 400 600 800 1000 すᬺ 㔞 ⏘ ⏕ ᮦ ⣲ ( ੑ ⓒ ) ᬛ㢌⏫ ⥲ᩘ ᬛ㢌⏫ ᗈⴥᶞ ᪥༡⏫ ⥲ᩘ ᪥༡⏫ ᗈⴥᶞ されている。林業だけではない森林との関わりも存在 し,2009年には森林内で幼児の活動を行う「森のよう ちえん」が開園し,2010年には「森林セラピー基地」 に認定された(7)。2015年には「自伐型林業」を学ぶ若 手林業家の集団である「智頭ノ森ノ学ビ舎」が設立さ れ,智頭町有林を利用して活動を開始した。 (2)日南町林業の展開 この地域はかつてタタラ製鉄が行われており,森林 は砂鉄採取と木炭原木のための鉄山林としての利用が 中心であった。タタラ製鉄の衰退もあり,明治中期か らスギの造林がなされ始めるが,特に盛んとなったの は戦後である。山間放牧を主とする牛馬飼育も盛んで あったため,戦後の農地解放により多くの地縁集団が 牧野農業協同組合等として組織化された。それが役畜 需要の低下に伴い主に分収によって造林を行う組合が 現れた(松尾,1993)。松尾(1993)が把握した50組 合を見ると,1948年に最初の造林が行われ,1992年に は半数以上の27組合が造林を行っている。また1952年 頃から主に分収によって個人有林や共有林に造林を行 う造林組合と呼ばれる集団が形成され始め,1978年に は100以上形成されていた(八木,1979)。日南町全体 で見ると,造林が盛んになったのは1950年代半ば以降 とされる(川村,1993)。1970年代には,日野林業と 銘打たれた新興林業地の中心としての評価も見られる (光本・安東,1971)。この戦後の林業の振興について は,篤林家の存在が大きかったとされる(中山,1964)。 日南町は2005年に「地球環境にやさしい新森林業の 形成」と題した地域再生法による地域再生計画が認定 された(8)。さらに2006年に日南町民,近隣市町,日南 町森林組合などの出資によってLVL(単板積層材)製 造業である(株)オロチが設立された。2008年にはオ ロチを中心として日野川の森林(もり)木材団地が整 備され,オロチのほか,原木市売市場,チップ工場が 移転した。また,同年にオロチの工場(当初年間計画 原木消費量54,000m3)が操業を開始した。現在,日 野川の森林木材団地は日南町外からも木材を集荷し, 県内でも有数の原木集積地となっている。 2010年には町有林を含む町内において日南町森林組 合がFSC森林認証を取得した(9)。2017年には林業成長 産業化モデル地域に指定され(10),2019年には林業従事 者を育成する町立「にちなん中国山地林業アカデミー」 を開講する(11)など,林業についての取り組みは継続的 に行われている。
Ⅴ 考察
1 モデル分析 まずは智頭町の結果を分析し,次に,日南町の結果 (片野,2016)も踏まえて比較分析を行う。 智頭町のロジスティック回帰モデルの結果は次の通 りであった。「年齢」は不在村の70代のみが正に有意 となった。つまり70代である場合,50代未満よりも人 工林管理を行わない傾向にあった。これまで,年齢の 影響については加齢による体力低下と就業状況の変化 を通じた自家労力投入の変化が指摘されてきたが(三 木・野口,2004;安藤,2008),遠隔地に所在してい 図―10 素材生産量推移(1969∼2017年) 出所:鳥取県林業統計各年版より作成。る不在村者において在村者以上に自家労力投入の影響 が70代のみに出ているとは考えにくい。そのため,年 齢よりも世代特有の要因があることが考えられる。ま た,有意水準も10%であり,第一種の過誤である可能 性は比較的高く,本稿ではこれ以上の考察は保留する。 「人工林面積」,「人工林場所」,「登記」は在村者, 不在村者共に正に有意となった。つまり「人工林面積」 が小さく,「人工林場所」を把握せず,「登記」を行っ ていない場合に,人工林管理を行わない傾向にあっ た。この3変数について片野(2016)は日南町のモデ ルから,面積が小さければ経済的期待が薄くなるため 人工林管理を行わなくなり,場所の認識がされなけれ ば管理上の基本的な問題となり経済的要因からも管理 されなくなり,登記は管理を行っていくという意思の 表明に繋がっていると議論している。以上の議論は智 頭町でも同様に考えられる。それに加えて,「人工林 面積」は大きいほど複数個所に林地が存在する可能性 が高いことや,とりまとめの効率がよいことから,属 地計画による森林経営計画作成の際に働きかけられる 可能性が高いことも影響していると考えられる。影響 の大きさには差があり,「人工林面積」のオッズ比を 見ると,不在村者において森林面積が小さいと人工林 管理を行わない傾向がより強いと考えられる。これは 日南町も同様であり,不在村者の方がより経済的要因 が強く影響すると考えられる。 次に智頭町と日南町とを比較する。在村者について は有意となった変数とその影響の方向は智頭町と日南 町とで一致していた。具体的には,「人工林面積」が 小さく,「人工林場所」を把握せず,「登記」を行って いない場合に,人工林管理を行わない傾向にあった。 また,「人工林面積」と「人工林場所」は両町の不在 村者でも正に有意となった。よって「人工林面積」と 「人工林場所」は地域と在村・不在村に関わらず森林 管理行動に影響を与える要因と考えられる。特に「人 工林面積」は全てのモデルでオッズ比を在村者同士, 不在村者同士で比較すると智頭町が日南町よりも大き くなっている。これには,智頭町の方が経済的要因の 面積当たりの影響がより大きい可能性と,智頭町の方 が50ha以上の大規模所有者が多いことが影響している 可能性が考えられる。本研究では10ha以上は全て同じ カテゴリで捉えているためどちらの側面が強いかは今 後の課題である。いずれにしても,町全体として見れ ば智頭町の方が人工林面積という経済的要因の影響が 大きいと考えられる。「人工林場所」については,在 村者は智頭町が日南町よりもオッズ比が大きいもの, 不在村者は,日南町が智頭町よりもオッズ比が大きく なっている。登記については在村者については両町で 違いは少ないが,不在村者では智頭町で正に有意なの に対し,日南町は有意ではない。また,教育歴につい ても日南町の不在村者のみが有意となり,教育歴が低 いほど人工林を管理しない傾向となっている。不在村 者限定の変数を見ても,「地元地域との交流」では日 南町のみが有意となっている。ただし,オッズ比の差 は小さい。また,「人工林との距離」についても日南 町のみが有意となった。 以上をまとめると,「人工林面積」という経済的要 因と,「人工林場所」という基本的認知は地域や在村・ 不在村に関わらず人工林管理への影響が大きい普遍的 な要因であると示唆される。また,智頭町の方が日南 町よりも経済的要因の影響が大きい可能性がある。智 頭町の在村者・不在村者,日南町の在村者は同じよう な要因が影響しているが,日南町の不在村者はやや異 なる要因が影響している。 2 モデル分析林業の展開過程の影響 次に,このような両町の差異がなぜ生じたのか,戦 後の両町における林業の展開過程から考察を行う。両 町ともに1950年代から人口減少が進み,過疎化が進行 していた(図―1)。世帯数も両町でピークの年が異 なるが減少傾向にあり(図―2),データは限定され るものの,1970年以降不在村保有私有林面積は増加し ていた(図―3)。人口と世帯数,不在村者保有私有 林面積の関係は明瞭ではないが,いずれも1950年代以 降という期間で見れば,不在村森林所有者が増加して いるとみても不自然ではない動向を示している。その ため,戦後の期間において,不在村者においても転居 前の各町における林業の展開が影響している可能性が ある。 林業就業者数は両町ともに長期的には減少傾向であ ることには違いがない(図―4)。就業者数における 構成比を見ると,両町ともに林業就業者は全県よりも 非常に大きな位置を占めている(図―5)。一方で, その構成比の変化には差があり,日南町は1965年まで の落ち込みが大きく,1990年までは智頭町は日南町よ りも林業就業者が多く,林業就業者の全産業就業者に 対する比率も高かった。そのため,智頭町の方が日南 町よりも町内での林業の重要性が高かったと示唆され る。一方で,1990年以降は両町の差は小さく,2000年 以降は町内での対就業者比率は日南町の方が高い。 造林面積総数を見るとデータを取得できた1966年以
降は,両町ともに減少傾向にある(図―6)。智頭町 は造林面積総数で見ると,県内のシェアは大きいとい えないものの,再造林に限って見れば1993年までは森 林面積比で見て大きな県内シェアを持ち,主伐を伴う 人工林施業が活発であったと考えられる(図―7, 8)。日南町は増減が大きいものの,造林面積総数の 大きな県内シェアを持っていた(図―7)。しかし, それは拡大造林を中心に推移しており,1980年以降は 再造林面積が10ha以下の年が多く,主伐を伴う人工林 施業は1990年頃までは智頭町よりは活発ではなかった と考えられる。 素材生産量を見ると,智頭町では何度かの低迷期が ありつつ,針葉樹を中心に生産がされていた。一方の 日南町では1993年までは広葉樹生産の寄与が大きかっ たが,それ以降は針葉樹生産が中心となり,2000年以 降は総生産量も増加傾向にある(図―10)。針葉樹が 必ずしも人工林とは限らないものの,智頭町では人工 林からの生産が中心で推移してきた一方で,日南町で は拡大造林に伴う広葉樹天然林生産から人工林におけ る生産に変化していったと考えられる。 以上の統計からの考察を整理すると,両町とも1950 年代以降,造林面積は大きな減少を見せるものの,林 業就業者は全県に比べ大きな位置を占め,素材生産量 は増減しながらも継続して行われ,林業が盛んな地域 であったといえる。文献からも,両町ともに官民によ る林業に関する様々な取り組みが行われてきており, そのことも林業が盛んな地域であることを裏付けるも のといえる。しかし,智頭町が1950年代以前から人工 林林業が展開されてきたのに対し,日南町はまず拡大 造林と広葉樹天然林生産が盛んとなり,1990年代以降 に人工林からの生産が盛んになるという特徴の違いが あった。 歴史的に見ると,智頭町は近世からの林業の歴史が あり,農林高校が存在するなど住民が産業としての人 工林林業を意識する機会は多かったものと思われる。 かつては町内に製材工場が多数存在し,収益性の高い A材需要が大きかったことも経済的関心を喚起してい たと考えられる。智頭町民意識調査委員会(1982)の 結果からも住民が林業に関して関わりがあると感じて いたことが分かる。素材生産の低迷期はあったもの の,住民が人工林の林業に関心を持ち続けていたと考 えられる。一方で日南町は1950年代以降に人工林造成 が盛んとなり,人工林林業の経済的価値を感じる機会 が増えたのは針葉樹生産が増大した2000年代以降と考 えられる。現在では県内最大級の木材集散地になって いるものの,町内や近隣の需要から価格の低いB材や C材も多く,A材価格も2000年以前より低下している ことから,かつての智頭町ほどの経済的関心は生じて いないと考えられる(12)。 このような智頭町が歴史的に人工林から木材を生産 してきた歴史と,優良大径材志向であったという特徴 は,住民の林業に対する経済的関心を高めていると考 えられる。そのため,智頭町では経済的要因(「人工 林面積」)が森林管理により大きく影響している可能 性がある。また,林業の歴史が長いことで,不在村者 が移出する際にすでに人工林の林業に対する認識が形 成されていたと考えられる。そのことが在村者と不在 村者との間での林業に対する認識に類似性をもたら し,モデルにおいても差が小さくなったと考えられる。 一方の日南町の不在村者は回答者の74.5%が20年以 上前に日南町を離れていると考えられる。調査は2014 年に実施したため,多くの不在村者は2000年代以降の 間伐材の生産が増大した状況を認識しておらず,人工 林の林業に対しても親しみが薄い可能性がある。その ため,日南町の不在村者にとって「地元地域との交流」 があり,「町からの距離」が近いことは,間伐材生産 が盛んとなっている日南町の状況を認識し,人工林の 経済的価値の認識や,森林管理における間伐の必要性 の認識を促し,管理(間伐)を行う要因になると示唆 される。また,日南町の不在村者のみが「教育歴」が 有意であった理由として,在村者は町内での間伐の増 大に従って,教育歴に関係なく間伐の重要性について 認識する機会があったものの,林業への理解が元来少 ない不在村者では,教育歴が高く情報収集の範囲が広 い回答者のみが間伐の重要性について認識したと考え られる。「登記」については日南町の不在村者だけが 有意でなかったが,片野(2016)は登記とは自分の財 を確認する明確な意思であると指摘しており,その意 識が森林管理と結びついていないとすれば,日南町の 不在村者は人工林を単に土地として認識し,林業に対 しての理解や関心が低いことが考えられる。
Ⅵ おわりに
本研究では森林所有者の人工林管理に影響を与える 要因には普遍的な要因と,地域や在村者・不在村者の 違いに影響される固有の要因とがあると示唆された。 また,普遍的な要因においても,地域や所有者の条件 によってその影響力は異なる可能性が示された。固有 の要因は地域における林業の展開過程に影響される可能性が示された。 本稿では統計分析と歴史的分析を重ねることで町単 位での考察を深め,森林管理行動について大きな示唆 を得ることができた。本稿で得た町単位での示唆を基 に,聞き取り調査などで個々の森林所有者の管理行動 メカニズムを明らかにすれば,森林所有者の森林管理 行動の理解が大きく進むと考えられる。特に,先行研 究でも不在村者に対する聞き取り調査はほとんど行わ れておらず,残された課題である。また,鳥取県の伝 統林業地である智頭町と新興林業地である日南町を比 較したが,日本における山村自治体の多様性を網羅で きたとはいえず,林業だけではなく社会経済的条件が 異なる事例を重ねていく必要がある。今後,以上の課 題を克服し,森林所有者の森林管理行動への理解が深 まれば地域に応じた森林政策の構築に資すると考えら れる。 注 (1)智頭町においては,鳥取県内,岡山県津山市,美作市, 勝田郡,英田郡を,日南町においては,鳥取県内,島 根県仁多郡,岡山県真庭郡を「近い」カテゴリとした。 (2)本稿では智頭町の不在村者のサンプルサイズが小さく, 人工林所有面積のカテゴリを増やすと推計モデルが不 安定であったため,2値モデルを示した。なお,面積 の全カテゴリを利用した推計モデルでは,智頭町の不 在村者も含め,面積が小さいほど間伐を行っていない 傾向が出ている。「よく把握できていない」のオッズ比 は,「0∼1ha(1町歩)未満」,「1ha(1町歩)以上∼ 3ha(3町歩)未満」に近い値となっており,本稿の 2値のカテゴリでも十分に傾向を掴めると考えられる。 (3)平成30年度(29年版データ)鳥取県林業統計 (4)平成30年度(29年版データ)鳥取県林業統計 (5)1980年国勢調査までは「林業・狩猟業」となっている。 (6)鳥取県立智頭農林高等学校 学校概要,https://cmsweb2. torikyo.ed.jp/tizuno-h/?page_id=147(2020/03/02閲覧) (7)智頭町森林セラピー推進協議会,http://cms.sanin.jp/p/ chizu/sanson_saisei/therapy/about/(2020/03/05閲覧) (8)内閣府,https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/tiikisaisei/search/ pdf/t31.pdf(2020/03/05閲覧) (9)広報にちなん2010年6月号,http://www.town.nichinan.lg.jp/ system/site/upload/live/1244/atc_1274864553.pdf(2020/ 03/05閲 覧),広 報 に ち な ん2010年7月 号,http://www. town.nichinan.lg.jp/system/site/upload/live/1253/atc_1277465000. pdf(2020/03/05閲覧) (10)林野庁,https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/170428_ 46.html(2020/03/05閲覧) (11)日南町,http://www.town.nichinan.lg.jp/p/1/15/6/3(2020/ 03/05閲覧) (12)なお,日南町に近い鳥取県西部の境港市や島根県東部 の松江市には合板産業が発達しており,全国的傾向と 同様に2000年代に国産材利用量を増加させている。し かし,その集荷圏は日南町に留まらず智頭町を含む鳥 取県東部にも及んでいることから,これらの合板産業 が両町の差異に与えた影響は小さいと考えられる。 引用文献 安藤直彦「都市隣接林業地の小規模林家の林業経営:岡崎市 額田地区を事例として」『森林応用研究』Vol. 17(1),2008 年,9∼19頁 智頭町民意識調査委員会『智頭町民意識調査』智頭町,智頭 町民意識調査委員会,1982年,131頁 芳賀大地,片野洋平「伝統林業地における小規模所有を含む 森林所有者の現状 鳥取県八頭郡智頭町の事例」『応用森林 研究』Vol. 28(2),2019年,7∼14頁 芳賀大地,永田 信,古井戸宏通,竹本太郎「都市近郊地域 における林家の森林管理―栃木県茂木町T集落を事例に―」 『林業経済研究』Vol. 60(3),2014年,37∼48頁 早尻正宏「林業技能者養成の地域的展開と雇用創出:鳥取県 智頭町の事例」『林業経済研究』Vol. 57(2),2011年,51∼ 59頁 林 雅秀,野田 巌「森林所有者の施業意識とその形成要因 について:熊本県におけるアンケート調査結果から」『林 業経済研究』Vol. 51(3),2005年,1∼9頁 林 雅秀,岡 裕泰,田中 亘「森林所有者の意思決定と社 会関係:取引費用経済学の視点から」『林業経済研究』Vol. 57(2),2011年,9∼20頁 久田喜二「智頭林業」全国林業改良普及協会編『日本の林業 地:生い立ちと現状』全国林業改良普及協会,1984年, 175∼205頁 堀 靖人『山村の保続と森林・林業』九州大学出版会,2000 年,277頁 星野 慧,野口俊邦「小規模森林所有者における農林複合経 営の今日的実態:長野県下伊那郡売木村を事例として」『林 業経済研究』Vol. 51(2),2005年,39∼47頁 石谷貞彦「智頭林業の八十年―見聞記」『山林』(937),1962 年,44∼51頁 伊藤奈々恵,広嶋卓也,白石則彦「森林の施業実施に影響を 与える因子とその分析:岐阜県を対象として」『森林計画 学会誌』Vol. 39(1),2005年,49∼57頁 片野洋平「過疎地域における不在村者の森林を中心とした財 の所有動向」『環境情報科学論文集』Vol. 28,2014年,197∼ 202頁 片野洋平「過疎地域における放置林の発生条件」『林業経済 研究』Vol. 62(3),2016年,21∼30頁 片野洋平「山林を中心とした過疎地域における放置資産の所 有動向比較」『環境情報科学論文集』Vol. 32,2018年,251∼ 256頁
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