知的障がい児(者)の生活の質(QOL)分析 : 余暇活動とその支援のあり方を中心に
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(2) 1 1 8. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. では、生活の質(QOL)の評価が著しく低いという実態を明らかにしている。角田と池 田(2 0 0 2)の研究では、ライフスタイル満足度を居住形態から検討し、グループホーム居 住者が、入所施設居住者及び家族同居者よりも有意に高かったと報告している。また、末 光ら(2 0 0 0)の研究においては、Schalock & Keith(1 9 9 3)が開発した質問紙を用いて、 適切な言語理解及び表現ができる4 0歳以下の施設入所している知的障がい者本人へ調査を した。その結果、入所施設利用者の本人回答と職員回答の比較において、職員の客観的評 価より入所施設利用者の本人回答の主観的評価の方が5%水準で有意に高いと報告してい る。 次に、日本における知的障がい児(者)の体育やスポーツがどのように位置づけられて きたかを確認する。日本における第2次世界大戦前の知的障がい者の体育は、1 8 9 1年に知 的障がい者の収容施設である「滝乃川学園」を創設した石井亮一によって、体育は養護に よると考え、「普通児に於けるより一層体育に注意し、以て及ぶべき限り身体の強健と其 活動とをはかり、且これを統一整理して精神の活動と調和一致するに至らしめざるべから 9) ず」 などとして、知的障がい者の体育の必要性を強調していたのである。. しかし一方では、養護学校(現:特別支援学校)の体育において、「体操や図画の時間 9) を算数、国語の時間に変更し、これらの教育に集中していた」 という指導事例のように、. 知的障がい児は疎外されることが多々あったようである。 1 9 9 2年に厚生省・全日本手をつなぐ育成会・日本精神薄弱者愛護協会などの主催で、第 1回知的障害者の全国スポーツ大会「ゆうあいピック」(全国知的障害者スポーツ大会) が東京都で開催された。大会の目的は、知的障がい者のスポーツのいっそうの発展を図る とともに、社会の知的障がい者に対する理解と認識を深め、知的障がい者の自立と社会参 加を促進することにあった。この大会を期に知的障がい者のスポーツは広がりはじめたと いってよい。また、この「ゆうあいピック」が開催された同年には、知的障がい者だけの マドリードパラリンピックが開催され、1 9 9 8年の長野大会より正式競技として位置づけら れている。2 0 0 1年には、これまで別々に開催されていた「全国身体障害者スポーツ大会」 と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合した「全国障害者スポーツ大会」が開催された。 障がい児(者)の余暇活動についての研究では、これまでのレクリエーション活動の経 験が少ないため、選択の可 能 性 が 限 ら れ て い る と さ れ て い る。ま た、Firth と Rapley.
(3) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 1 9. (1 9 9 0)は、障がい者が参加する活動は一人で行う活動が多いことを発見し、障がい者の 活動を制限しているのは能力ではなく、機会の欠如だと指摘している。また、富安(1 9 9 0) は、地域の中でのレクリエーション活動に関して、一般的にレクリエーション活動には障 がいがある人々だけが集められていると指摘している。 そこで、本研究は、Schalock & Keith(1 9 9 3)が開発した知的障がい者本人への質問紙 を参考にして、末光ら(20 0 0)が開発した「知的障害者の日本版 QOL 質問紙簡易版」を 用い、知的障がい児(者)本人へのインタビュー調査を実施した。また、家族へ知的障が い児(者)の余暇活動に関する調査を実施した。そのインタビュー結果を基に、生活の質 (QOL)に及ぼす余暇活動の影響を明らかにし、余暇活動を含む生活支援のあり方につ いて検討することを目的とした。. !.研 究 方 法. 1)調査対象 本研究の調査対象は、宮城県S地区(2市7町)の男女1 5 3名とし、その内8 2名は日頃、 定期的にスポーツ・レクリエーション活動に親しんでいる高活動群であり、残りの7 1名は 定期的にスポーツ・レクリエーション活動を実施していない低活動群であった。なお、本 研究では、ACSM(アメリカ・スポーツ医学会)の基準を参考にし、「一回の活動を2 0分 以上、週に3回以上」を高活動群と規定した。次に、知的障がい児(者)を対象に実際に 生活の質(QOL)を測定する際に問題となるのは、言語理解及び表出言語である。本研 究では、先行研究を参考に、会話によるコミュニケーションが可能で、質問の内容に対し て適切な言語理解及び表現ができる療育手帳 B の軽度知的障がい児(者)をサンプルと し、施設職員並びに学校職員により抽出された者を調査対象とした。. 2)調査方法 調査方法としては、対面の個人面接法を採用した。施設職員及び学校職員により抽出さ れた対象者には、本研究の主旨や面接内容の説明を行い、承諾を得た対象者と面接日時を 決定した。なお面接時には、守秘義務の説明を行った後に面接を開始した。面接時間は1.
(4) 1 2 0. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 人あたり3 0分から4 0分であった。 個人面接法においては、面接者と対象者間のラポール形成が重要であると言われている。 そこで、面接者である筆者は、対象者が普段の生活の中で多くの時間を費やしている施設 または学校に出向き、その形成に努めた。そうすることによって、対象者が緊張せずに話 すことのできる環境づくりに配慮した。 家族への調査は、調査票を調査対象者に配布して、後日回収する留置法を用いた。. 3)調査内容 調査内容は、表1に示した。調査項目は、基本的属性として①性別②年齢③身長④体重 ⑤睡眠⑥居住形態⑦就寝部屋⑧健康状態⑨体力⑩自由なお金の1 0項目、余暇活動としては ①定期活動の有無②定期活動の種目名③活動の際の友人の有無④活動満足度⑤支援組織の 有無の5項目、生活の質(QOL)は、Schalock&Keith(1 9 9 3)が知的障がい者の生活の質 (QOL)を主観的測定するために作成した質問紙を参考に、末光ら(2 0 0 0)が開発した 「知的障害者の日本版 QOL 質問紙簡易版」を本研究でも用いた。その簡易版は、「生活 満足度」 、「社会参加・活動」、「自立・自由度」という3つの領域から構成されている。 「生活満足度」は、①日常生活の楽しみや娯楽②健康③住環境④家族という内容の1 3項目 である。「社会参加・活動」は、①毎日の作業や活動②地域参加③友人という内容の8項 目である。「自立・自由度」は、①決定権②制約③自分の意見という内容の9項目であり、 全部で3 0項目から構成されている。また、家族への調査内容は、知的障がい児(者)に関 する余暇活動への要望を自由記述によって回答を求めた。. 表1.調査内容 要因群. 項. 目. 基本的属性. 1)性別 2)年齢 3)身長 7)就寝部屋 8)健康状態. 4)体重 9)体力. 5)睡眠 6)居住形態 1 0)自由なお金. 余暇活動. 1)定期活動の有無 4)活動満足度. 2)定期活動の種目名 5)支援組織の有無. 3)活動する際の友人の有無. 生活の質(QOL). 1)生活満足度. 2)社会参加・活動. 3)自立・自由度.
(5) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 2 1. 4)処理方法 本研究で使用した生活の質(QOL)3 0項目に対し、3段階評定順にそれぞれ1から3 までの得点を与え、点数化した。その際、得点を逆転させている。その点数化したものを、 項目ごとに平均点を算出し、t検定を行った。 本研究では、スポーツ・レクリエーション活動の高活動群と低活動群から、比較考察を 行った。. !.結果及び考察. 1)サンプル特性 表2には、性別による高活動群と低活動群からみたサンプル特性を示してある。男女の 比率は、男性6 2. 1%(高活動群4 0. 5%、低活動群2 1. 6%) 、女性3 7. 9%(高活動群1 3. 1%、 低活動群2 4.8%)であった。年齢は、男女の高活動群、低活動群とも1 0代が最も多く、 7 0% 程度を占めた。居住形態は、在宅における家族と暮らしているケースが最も多く、次に施 設入所であった。しかしながら、女性の低活動群のグループホームは2. 6%と少ないもの の、男性の高活動群1 1. 3%、低活動群1 2. 1%、女性の高活動群2 0. 0%と女性の低活動群よ りも高い数値を示した。就寝部屋については、男性の高活動群を除く群において、個室が 最も多かった。自由なお金については、すべての群において、半数程度の者が「使う際に 家族から」と回答をしているものの、金額に幅があり、個人差が大きい傾向を示している。.
(6) 1 2 2. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 表2.活動群と非活動群にみたサンプル特性 項目. (%). 男性. 女性. 高活動群. 低活動群. 高活動群. 低活動群. 62 (4 0. 5). 3 3 (21. 6). 20 (1 3. 1). 38 (2 4. 8). 1 0代 2 0代 3 0代 4 0代 5 0代 6 0代. 40 (6 5. 5) 15 (2 4. 0) 2 ( 3. 0) 2 ( 3. 0) 2 ( 3. 0) 1 ( 1. 5). 2 3 (69. 7) 7 (21. 2) 0 ( 0. 0) 2 ( 6. 1) 0 ( 0. 0) 1 ( 3. 0). 13 (6 5. 0) 7 (35. 0) 0 ( 0. 0) 0 ( 0. 0) 0 ( 0. 0) 0 ( 0. 0). 29 (7 6. 3) 6 (1 5. 8) 1 ( 2. 6) 2 ( 5. 3) 0 ( 0. 0) 0 ( 0. 0). 在宅 施設入所 グループホーム. 33 (5 3. 2) 22 (3 5. 5) 7 (1 1. 3). 2 4 (72. 7) 5 (15. 2) 4 (12. 1). 1 0 (50. 0) 6 (30. 0) 4 (20. 0). 28 (7 3. 7) 3. 7) 9 (2 1 ( 2. 6). 個室 2人 3人 4人 4人以上. 18 (2 9. 0) 13 (2 1. 0) 9 (1 4. 5) 22 (3 5. 5) 0 ( 0. 0). 1 8 (54. 5) 8 (24. 3) 3 ( 9. 1) 4 (12. 1) 0 ( 0. 0). 1 0 (50. 0) 3 (15. 0) 7 (35. 0) 0 ( 0. 0) 0 ( 0. 0). 1 3 (34. 2) 1 2 (31. 6) 8 (21. 1) 5 (13. 1) 0 ( 0. 0). 使う際に家族から 5 00 0円未満 5 00 0円∼1万円未満 1万円∼3万円未満 3万円以上. 35 (5 6. 4) 15 (2 4. 2) 6 ( 9. 7) 4 ( 6. 4) 2 ( 3. 3). 1 9 (57. 6) 6 (18. 2) 5 (15. 1) 3 ( 9. 1) 0 ( 0. 0). 1 0 (50. 0) 3 (15. 0) 4 (20. 0) 1 ( 5. 0) 2 (10. 0). 1 8 (47. 4) 1 2 (31. 6) 5 (13. 1) 0 ( 0. 0) 3 ( 7. 9). 年齢. 居住形態. 就寝部屋. 自由なお金. 2)健康状態の主観的評価 健康に関する評価は、医学的な健康診断等による他覚的なものだけでなく、日頃の自分 自身の自覚的な判断に基づいて行われ、この両者を実施することが望ましいと考えられる。 そこで、表3には自覚的な健康の評価を示した。 全体では、「健康」が3 2. 7%、「普通」が5 8. 8%、「健康でない」が8. 5%であった。 性別による高活動群において、男性では、「健康」または「普通」と回答した者が9 5. 2% (「健康」が4 3. 6%、「普通」が5 1. 6%)であった。女性では、1 0 0%(「健康」が2 0. 0%、 「普通」が8 0. 0%)であり、女性における高活動群は、自覚的に良好な評価を示した。一 方、低活動群における男性では、8 7. 9%(「健康」が3 3. 3%、「普通」が5 4. 6%)であった。 女性では、8 4. 2%(「健康」が2 1. 0%、「普通」が6 3. 2%)であり、男性女性とも高活動群 と低活動群における!!検定では、有意差は認められなかった。 知的障がい者の生命予後は、国民の平均寿命に比べれば短いが、時代とともに延びてい.
(7) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 2 3. る。特にダウン症の平均寿命に関しては、今日では5 0歳ないし6 0歳代を迎える人も珍しく ない7)。しかし、有馬(1 9 9 9)によれば、E 県の養護学校における肥満児の割合は、健常 児と比べ、有意に高かったという。したがって、肥満傾向が高いダウン症においては、在 学中における運動習慣の教育が重要であると考えられる。. 表3.健康状態の主観的評価 全体. (%) 男性. 高活動群. 低活動群. 女性 高活動群. 低活動群. 健康. 50 (3 2. 7) 27 (4 3. 6) 11 (33. 3) 4 (20. 0) 8 (21. 0). 普通. 90 (58. 8) 32 (51. 6) 18 (54. 6) 16 (80. 0) 24 (63. 2). 健康でない 13 ( 8. 5) 3 ( 4. 8) 4 (1 2. 1) 0 ( 0. 0) 6 (1 5. 8) !!検定. n.s.. n. s.. 3)体力の主観的評価 表4は、現在の体力をどのように感じているかをたずねた結果である。全体では、「自 信がある」 (2 6. 2%) 、「普通」 (5 2. 9%) 、「不安」 (2 0. 9%)であった。 性別による高活動群と低活動群を比較してみると、男性の高活動群では、「自信があ る」または「普通」と回答した者が9 0. 3%(「自信がある」が3 7. 1%、「普通」が5 3. 2%) に対し、低活動群では、7 5. 7%(「自信がある」が1 2. 1%、「普通」が6 3. 6%)であった。 また、低活動群では、「不安」と回答した者が2 4. 3%であり、!!検定の結果5%水準で有 意差が認められた。すなわち、高活動群の者の方が筋力、敏捷性・スピード、平衡性・協 応性、持久力、柔軟性などの行動体力にポジティヴな意識があることが伺えた。 女性の高活動群においては、8 0%(「自信がある」が3 0. 0%、「普通」が5 0. 0%)に対し、 低活動群では、6 3. 1%(「自信がある」が1 8. 4%、「普通」が4 4. 7%)であった。.
(8) 1 2 4. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 表4.体力の主観的評価 全体. (%) 男性. 高活動群. 低活動群. 女性 高活動群. 低活動群. 自信. 40 (2 6. 2) 23 (37. 1) 4 (12. 1) 6 (30. 0) 7 (18. 4). 普通. 81 (52. 9) 33 (53. 2) 21 (63. 6) 10 (50. 0) 17 (44. 7). 不安. 32 (2 0. 9) 6 ( 9. 7) 8 (24. 3) 4 (20. 0) 14 (3 6. 9) !!検定. ※. n. s. ※P<. 0 5. 4)活動群の定期活動種目 高活動群が余暇活動として定期的に実施しているスポーツやレクリエーション活動を 「レジャー白書」をもとにして、スポーツ部門、趣味・創作部門、娯楽部門、観光・行楽 部門の4部門に分類した(表5) 。男女全体では、スポーツ部門5 2. 8%が最も多く、次い で、趣味・創作部門27. 8%、娯楽部門1 1. 1%、観光・行楽部門8. 3%となった。しかしな がら、男性では、合計2 2種目に対して、女性においては、合計1 4種目で活動種目のレパー トリーが少なかった。また、身体障がい者と比較した場合、知的障がい者の地域活動は、 散歩やハイキング、スポーツ等が多く占め、また、音楽に合わせてダンスをするなど身体 活動に興味は高いが、身体障がい者の音楽、美術、芸術、趣味活動、読書、学習、社会探 訪等に比較して、偏っていると報告している13)。 厚生労働省が調査したデータによる地域活動への参加状況によると、1 8歳以上の知的障 がい者約2 2 1, 2 0 0人のうち、「よく参加すると時々参加する」と回答した者は2 5%、「ほと んど参加しないと参加したことがない」が6 9%と報告している。また、地域活動への参加 条件としては、「一緒に行ってくれる人がいれば参加する」が2 9%、「近くで行われていれ ば参加する」が1 3%6)と、一緒に参加する家族あるいはボランティアの有無が大きな影響 を及ぼしていると考えられる。また、於保(2 0 0 4)の調査によると、知的障がい児が1人 で余暇活動に参加する事が困難であることやトイレ、更衣室等を利用する際、知的障がい 者が男性だと女性の母親は支援しづらいといった報告がある。このことは、外出をする際 の問題として、交通機関、建物構造、道路状況などのハード面によるものもあることから、 地域に準備されたプログラムへ参加するためには援助者がいない限り、地域への参加・地 域との交流の広がりが難しい状況であることといえよう。.
(9) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 表5.定期活動種目. (%) 性別. 全体 スポーツ部門. 1 2 5. 男性. 女性. 19 (5 2. 8) 11 (5 0. 0) 8 (5 7. 1). 趣味・創作部門 10 (27. 8) 7 (31. 8) 3 (21. 4) 娯楽部門. 4 (11. 1) 3 (13. 6) 1 ( 7. 2). 観光・行楽部門. 3 ( 8. 3) 1 ( 4. 6) 2 (14. 3). 5)友人の有無 表6によると、知的障がい児(者)の余暇活動する際の友人の存在は、「いる」と回答 した者が6 2. 7%、「いない」と回答した者が3 7. 3%であった。余暇活動は、集団の要素が 多いが、知的障がい児(者)では4割程度の者が「いない」と回答している。このことか ら、地域における余暇活動に参加する機会の有無が、人間関係の形成にも影響を及ぼす。 あるいは、その逆に、人間関係の形成が難しいことから、参加する機会の有無に影響を及 ぼしていることが伺える。 性別による高活動群と低活動群を比較してみると、男性の高活動群では、「いる」が 7 4. 2%、「い な い」が2 5. 8%に 対 し、低 活 動 群 で は、「い る」が4 8. 5%、「い な い」が 5 1. 5%であり、!!検定の結果5%水準で有意差が認められた。女性の高活動群では、「い る」が6 5. 0%、「いない」が3 5. 0%に対し、低活動群では、「いる」が5 5. 3%、「いない」 が4 4. 7%であった。. 表6.活動する際の友人 全体 いる. (%) 男性. 高活動群. 低活動群. 女性 高活動群. 低活動群. 96 (6 2. 7) 46 (7 4. 2) 16 (48. 5) 13 (65. 0) 21 (55. 3). いない. 57 (37. 3) 16 (25. 8) 17 (51. 5) 7 (35. 0) 17 (44. 7). ! 検定 !. ※. n. s. ※P<. 0 5. 6)活動満足度 表7によると、余暇活動満足度は、全体で「満足」と回答した者は2 6. 8%、「普通」が.
(10) 1 2 6. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 6 3. 4%、「不満」が9. 8%であった。 性別による高活動群において、男性では、「満足」または「普通」と回答した者は9 6. 8% (「満足」が4 6. 8%、「普通」が5 0. 0%)であった。女性では、1 0 0%(「満足」が3 0. 0%、 「普通」が7 0. 0%)であり、女性の高活動群では「不満」と回答した者がいなかったこと は注目に値する。 性別による低活動群において、男性では、「満足」または「普通」と回答した者は7 8. 8% (「満足」が9. 1%、「普通」が6 9. 7%) 、「不満」と回答した者は2 1. 2%であった。女性で は8 4. 2%(「満足」が7. 9%、「普通」が7 6. 3%) 、「不満」と回答した者は15. 8%であった。 性別による高活動群と低活動群の!!検定の結果、男性では1%水準、女性では5%水 準で有意差が認められた。. 表7.活動満足度 全体. (%) 男性 高活動群. 低活動群. 女性 高活動群. 低活動群. 満足. 41 (2 6. 8) 29 (46. 8) 3 ( 9. 1) 6 (30. 0) 3 ( 7. 9). 普通. 97 (63. 4) 31 (50. 0) 23 (69. 7) 14 (70. 0) 29 (76. 3). 不満. 15 ( 9. 8) 2 ( 3. 2) 7 (21. 2) 0 ( 0. 0) 6 (1 5. 8) ! 検定 !. ※※. ※ ※※P<. 0 1 ※P<. 0 5. 7)支援組織の有無 表8によると、身近に支援組織の有無は、全体で「ある」と回答した者は3 0. 7%、「な い」は6 9. 3%であり、障がい児(者)の余暇活動を支援する組織が少ないと感じているこ とが伺える。 性別による高活動群と低活動群を比較してみると、男性の高活動群では、「ある」と回 答した者が3 8. 7%、「ない」が6 1. 3%に対し、低活動群では、「ある」が1 8. 2%、「ない」 が8 1. 8%であった。女性の高活動群では、「ある」が4 5. 0%、「ない」が5 5. 0%に対し、低 活動群では、「ある」が2 1. 1%、「ない」が7 8. 9%であり、男性女性とも高活動群と低活動 群では、1%水準の有意差が認められた。この結果から、知的障がい児(者)を支援する 組織の設立だけでなく、情報を容易に得られるシステムが望まれる。.
(11) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 表8.支援組織の有無 全体. (%) 男性 高活動群. 低活動群. 女性 高活動群. 低活動群. ある. 47 (30. 7) 24 (3 8. 7) 6 (1 8. 2) 9 (4 5. 0) 8 (21. 1). ない. 10 6 (6 9. 3) 38 (6 1. 3) 27 (81. 8) 11 (55. 0) 30 (78. 9) !!検定. 1 2 7. ※※. ※※ ※※P<. 0 1. 8)生活の質(QOL) 8)―1生活満足度 表9は、1 3項目の生活満足度について、男女それぞれの高活動群と低活動群の間でt検 定を行った結果である。その結果、男性が1 2項目、女性がすべての項目で、高活動群が低 活動群より平均値が高く、男性が3項目、女性が5項目において有意差が認められた。 「日常生活でどれぐらい、楽しみや娯楽がありますか」の余暇活動に関する項目におい て、男女とも有意差が認められた。このことから、知的障がい児(者)の生活満足度に関 わる項目において、より高い結果が得られるようにするには、地域や学校教育、施設にお いて余暇時間を充実するための支援が必要であると考える。また、知的障がい児(者)の 生活の質(QOL)を向上させるためには、余暇活動を享受する機会を得るための何らか の支援が必要であると考える。 「昔よりも身体の健康に不安がありますか」の項目において、男女とも有意差が認めら れなかったものの、健康であることや生活満足は、本人だけでなく、生活をともにする家 族にとっても満足できるようなものでなければならない。 女性における高活動群と低活動群では、「回りの人は年を重ねることでより大切にして くれますか」及び「他人と比べて、よい暮らしをしていると思いますか」の項目で、有意 差(p<0. 0 1)が認められた。 「あなたと家族の間はうまくいっていると思いますか」の項目において、男女とも有意 差(p<0. 0 5)が認められた。これは、知的障がい児(者)が余暇活動を実施する際に、 一緒に行う人が家族だけという傾向があり、家族の理解及び多くの支援が必要であること が推測される。また、「悩みや困った時、相談出来る人が身近にいますか」の項目におい て、女性で有意差(p<0. 0 5)が認められた。.
(12) 1 2 8. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 表9.生活の質(生活満足度)の平均値比較 項. 目. 全体として、現在のあなたの生活には。. t検定 高活動群(SD) 低活動群(SD) 男(n=6 2) 女(n=2 0) 男(n=3 3) 女(n=3 8) 男 女 2. 2 7 (0. 6 1)2. 2 5 (0. 6 4)2. 0 3 (0. 6 8)2. 0 3 (0. 5 9). 日常生活でどれぐらい、楽しみや娯楽がありますか。 2. 2 7 (0. 6 6)2. 2 5 (0. 7 2)1. 8 5 (0. 6 7)1. 7 1 (0. 7 3) *. **. 年を重ねることにより、楽しみや娯楽が増えると思いますか。 2. 3 1 (0. 6 7)2. 4 0 (0. 6 0)2. 0 0 (0. 7 5)2. 0 3 (0. 6 8) * 昔よりも身体の健康に不安がありますか。. 2. 2 4 (0. 7 2)2. 1 0 (0. 6 4)2. 1 2 (0. 6 5)2. 0 8 (0. 7 1). 8)2. 2 4 (0. 7 9) 昔よりも住環境で不自由を感じることがありますか。 2. 5 0 (0. 7 2)2. 6 5 (0. 6 7)2. 2 1 (0. 7 他の人に比べて抱えている問題は多いですか。. 2. 2 1 (0. 7 4)2. 2 5 (0. 7 9)2. 2 1 (0. 8 2)1. 7 9 (0. 8 1). 1ヶ月に何回ぐらい孤独を感じますか。. 2. 3 5 (0. 6 8)2. 2 5 (0. 7 2)2. 2 4 (0. 7 9)1. 8 7 (0. 7 4). 回りの人は年を重ねることでより大切にしてくれますか。 2. 4 8 (0. 5 4)2. 6 5 (0. 4 9)2. 2 1 (0. 7 4)2. 3 2 (0. 6 2). **. 他人と比べて、よい暮らしをしていると思いますか。 2. 3 7 (0. 5 5)2. 6 0 (0. 5 0)2. 1 2 (0. 7 4)1. 9 7 (0. 7 9). **. あなたと家族の間はうまくいっていると思いますか。 2. 4 7 (0. 6 2)2. 6 0 (0. 6 8)2. 0 6 (0. 7 0)2. 2 6 (0. 6 4) *. *. 今後、家族との関係は変化すると思いますか。. 2. 2 3 (0. 5 3)2. 1 0 (0. 5 5)1. 9 7 (0. 6 8)2. 0 5 (0. 5 2). 昔よりも生活上の心配はどうですか。. 2. 1 0 (0. 7 2)2. 3 5 (0. 6 7)1. 9 7 (0. 7 3)2. 0 5 (0. 6 1). 悩みや困った時、相談出来る人が身近にいますか。. 6 2)1. 9 4 (0. 7 5)1. 8 7 (0. 7 4) 2. 2 1 (0. 7 3)2. 2 0 (0.. 生活満足度. 2. 3 1. 2. 3 6. 2. 0 7. 2. 0 2. * ** **. ** : p<0. 0 1 *:p<0. 0 5. 8)―2社会参加・活動 表1 0は、8項目の社会参加・活動について、男女それぞれの高活動群と低活動群の間で t検定を行った結果である。その結果、男女ともすべての項目で、高活動群が低活動群よ り平均値が高く、男性が4項目、女性が2項目において有意差が認められた。 「現在参加している日中の活動は気に入っていますか」の項目において、男女とも有意 差(p<0. 0 1)が認められた。また、男性においては、「毎日の作業や活動はあなたにとっ て、意味があると思いますか」 、「日中活動から得られる技能や経験に満足していますか」 の項目においても有意差が認められた。これは、知的障がい児(者)の一般就労あるいは 福祉的就労の日中活動は、生活の質(QOL)に影響を及ぼすことといえよう。 男性における「地域の友人との行き来はよくありますか」、女性における「地域へ買物・ 遊び・趣味等で外出することはありますか」の項目では、それぞれ有意差が認められた。 このことから、人間存在の意味と尊厳を深く認識し、社会秩序が確立され、心に平和が満 たされる社会づくりの思想といえるノーマライゼーション14)は国際的に最も普及している 理念としながらも、施設内または家庭内における完結型とされる生活のあり方は、知的障 がい児(者)にとっての建設的な情緒や様々な人々との関わりによる社会参加の広がりを.
(13) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 2 9. 考える上でも、地域における余暇活動が重要であると考えられる。. 表1 0.生活の質(社会参加・活動)の平均値比較 項. 目. t検定 高活動群(SD) 低活動群(SD) 男(n=6 2) 女(n=2 0) 男(n=3 3) 女(n=3 8) 男 女. 年をとるに従って、やりたいことが出来るようにな ると思いますか。. 2. 4 5 (0. 7 4)2. 4 5 (0. 6 9)2. 1 8 (0. 8 8)2. 0 5 (0. 8 4). 毎日の作業や活動はあなたにとって、意味があると 思いますか。. 2. 5 2 (0. 5 9)2. 2 5 (0. 6 4)2. 0 9 (0. 6 8)2. 0 8 (0. 6 7) **. 現在参加している日中の活動は気に入っていますか。 2. 5 3 (0. 6 5)2. 7 5 (0. 5 5)1. 9 1 (0. 7 2)2. 2 6 (0. 8 6) ** ** 日中活動から得られる技能や経験に満足していますか。 2. 2 9 (0. 6 9)2. 3 5 (0. 6 7)1. 8 5 (0. 6 7)2. 0 5 (0. 7 3) * 現在参加している日中活動は誰が決めていますか。. 2. 3 1 (0. 8 0)2. 6 0 (0. 7 5)2. 0 3 (0. 8 8)2. 3 2 (0. 8 1). 昔よりも地域へ出かけることに制限を受けることが ありますか。. 8 7)2. 2 6 (0. 7 6) 2. 3 2 (0. 7 6)2. 4 0 (0. 8 2)2. 2 4 (0.. 地域の友人との行き来はよくありますか。. 1. 8 9 (0. 7 9)1. 6 5 (0. 7 5)1. 6 1 (0. 7 0)1. 5 0 (0. 7 3) *. 地域へ買物・遊び・趣味等で外出することはありますか。 2. 4 2 (0. 6 7)2. 4 0 (0. 6 8)2. 2 1 (0. 7 8)1. 9 2 (0. 7 8) 社会参加・活動. 2. 3 4. 2. 3 6. 2. 0 2. 2. 0 6. ** ** **. ** : p<0. 0 1 *:p<0. 0 5. 8)―3自立・自由度 表1 1は、9項目の自立・自由度について、男女それぞれの高活動群と低活動群の間でt 検定を行った結果である。その結果、男性がすべての項目、女性が8項目で、高活動群が 低活動群より平均値が高く、男性が6項目、女性が4項目において有意差が認められた。 障がいの程度や状態にもよるが、一般的には、知的障がい児(者)の場合は自己選択・ 自己決定は難しいとする先入観や偏見が強く、保護されるべき存在としかみられないこと が多いようである。その結果、その障がいに配慮した選択肢がなく、決定に関わる支援方 法が何も講じられないまま、周囲の一方的な判断で決定されている。しかし、人間として の尊厳を守るためには、基本的制約を設けずに、選択の機会が大事であるといえよう。 したがって、知的障がい児(者)の最も身近な存在である家族や施設職員が、知的障が い児(者)の行動や表情の変化、視線、準言語など、ノン・バーバルなコミュニケーショ ンの意思表示を敏感に感じることを心掛ける必要があると考える。.
(14) 1 3 0. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 表1 1.生活の質(自立・自由度)の平均値比較 項. 目. t検定 高活動群(SD) 低活動群(SD) 男(n=6 2) 女(n=2 0) 男(n=3 3) 女(n=3 8) 男 女. 買物の時、お金の使い方は誰が決めていますか。. 2. 7 3 (0. 6 6)2. 4 5 (0. 8 3)2. 3 6 (0. 8 2)2. 4 2 (0. 8 9). 起床・就寝・食事など日常的なことについて、どの 程度の決定権がありますか。. 2. 2 3 (0. 7 1)2. 1 5 (0. 9 3)2. 1 8 (0. 8 1)2. 3 7 (0. 8 2). 衣服・装飾品・化粧・持ち物での制約はありますか。 2. 7 4 (0. 5 7)2. 7 5 (0. 4 4)2. 2 4 (0. 7 9)1. 9 7 (0. 8 5) ** ** 嗜好品(たばこ・お酒・コーヒー等)を適宜に楽し めますか。. 2. 1 8 (0. 8 4)2. 3 0 (0. 8 6)1. 9 1 (0. 8 8)1. 5 0 (0. 6 9) *. ** *. あなたは保護者ないし後見人を信頼していますか。. 2. 5 8 (0. 6 2)2. 8 5 (0. 3 7)2. 0 9 (0. 8 0)2. 3 7 (0. 8 2) **. 家族との連絡(外泊・面会・手紙・電話)で制約を 受けることがありますか。. 2. 5 6 (0. 6 7)2. 8 0 (0. 4 1)2. 0 6 (0. 9 0)2. 3 2 (0. 7 7) ** **. あなたに危害、迷惑、怒りを及ぼすような人と一緒 に暮らしていませんか。. 2. 6 1 (0. 6 4)2. 7 5 (0. 5 5)2. 4 5 (0. 7 9)2. 5 3 (0. 7 3). これからの生活について自分の意見を聞いてもらっ ていますか。. 2. 3 7 (0. 7 1)2. 4 0 (0. 6 8)1. 9 1 (0. 7 2)1. 9 7 (0. 7 9) **. 総じてあなたの生活は。. 2. 7 3 (0. 5 5)2. 5 5 (0. 5 1)2. 1 5 (0. 7 6)2. 0 8 (0. 7 8) **. 自立・自由度. 2. 5 3. 2. 5 6. 2. 1 5. 2. 1 7. ** **. ** : p<0. 0 1 *:p<0. 0 5. 9)家族の要望 家族による余暇活動に関する自由記述では、「現在参加している活動に大変満足してい る」や「職場外の人との交流が嬉しい」といった肯定的な意見が高活動群の家族には多く みられた。しかし、高活動群の家族においても「スポーツ等の身体活動だと、親は体力的 に一緒に活動できないので、若い人たちのサポートがほしい」や「専門的な知識を持った 方に指導を受けたい」といった要望もみられた。 低活動群の家族では、「支援していただける団体の数が少ない。また、あったとしても 遠距離なので参加することが難しい」や「もっと活動する場所が身近にあれば参加でき る」という障がい児(者)の余暇活動を支援する団体が、少ないと感じている者が多いと いう実態が明らかになり、今後の障がい児(者)の余暇活動を支援する団体の設立が必要 である。また、「送迎やボランティアなどの支援がほしい」や「さまざまな人と交流をも たせたい」 、「障がいの有無に関係なく、さまざまな人と一緒に楽しめる場がほしい」と いった意見がみられ、障がい児(者)だけが集められた活動ではなく、家族以外の人達と の交流ができることを望んでいる。このことは、多様な人々が地域社会のなかでともに生 活しあう状態を回復しようとするインテグレーションの考え方からも意義のあるものだと 思われる。その他には、「身近に参加できるレクリエーション活動の情報を得る手段がな.
(15) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 3 1. い」という情報に関すること、「年齢にあったスポーツ・レクリエーション活動をもっと いろんなジャンルで選択できたらよい」といった活動種目の制限に関する意見もみられた。 以上のことから、知的障がい児(者)の余暇活動に関する現状の問題点としては、「団体 数」 ・「交流」 ・「情報」 ・「活動種目の制限」が明らかとなった。したがって、ジャンルに富 んだ活動種目を数多く用意し、その中で知的障がい児(者)が自己決定した活動に、社会 の一員としてさまざまな人々と活動が可能な支援団体の設立が望まれる。また、このよう な団体等の情報を容易に得られるようにしていくことが必要である。. Ⅳ.結. 論. 知的障がい児(者)の余暇活動は、彼らの参加を制限しているのは、能力ではなく、機 会の欠如だと考える。その機会の欠如が、能力の低下に至っていると考える。また、余暇 活動に参加する機会が欠如することは、彼らの様々な技能習得や発達に影響を及ぼすこと が推測される。よって、余暇活動による経験や技能習得機会にとっての副産物を考慮した 支援が必要であるといえよう。そして、知的障がい児(者)の意志を尊重したプログラム を準備し、個々が余暇活動を身近なものと感じ、主体的に取り組むことが、健康で楽しい 生活を過ごすことができるようになる。 ハード面では地域の施設やスポーツ・文化施設へのアクセス、ソフト面としての家族以 外のボランティア等の援助者の関わりを保障していく必要がある。それは、日中の活動の 保障や余暇の保障に限らず、生活全体を質の異なる社会的関係性の中で暮らせるようにし ていく必要があると考えられる。知的障がい児(者)の地域における活動を支援するため には、個々のニーズと福祉・医療・教育・就労等のサービスを結びつけるケアマネージメ ントが必要不可欠であるといえよう。また、厚生労働省の「知的障害児(者)基礎調査」 によると、「福祉サービスに関するくらしの充実の希望」において、 「障害者に対するまわ りの人の理解」が最も多い結果であるように6)、地域住民に知的障がい児(者)に対する 偏見や差別の意識、態度を取り除き、知的障がい児(者)への正しい理解や連帯支援の態 度が必要である。 最後に、調査対象者を知的障がい児(者)としたことに伴い、コミュニケーションの質.
(16) 1 3 2. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. 的障がいによる言語理解及び表出言語が問題と考え、調査対象者を療育手帳の程度や施設 職員並びに学校職員の選定によって実施した。それでも、実際の個人面接時における質問 表現を理解しにくい項目もあったと思われる。今後は、知的障がい児(者)の「生活の質 (QOL) 」を測定する際の信頼性を高める測定方法を検討していくとともに、知的障がい 児(者)の生活の質(QOL)を主観的評価及び客観的評価の研究計画を進めていきたい と考えている。. <引用文献・参考文献>. 1)有馬正高監修(1 9 9 9):知的障害を持つ人達の健康障害の実態と対策に関する研究. 日本知的障害福祉連盟,4 6−4 7. 2)Bigeiow,D.A., Gareau,M.J. and Young,D.J. (1 9 9 1):Quality of. Life Queationnaire.. Interviewer Rating Version :(b) Respondent Self-report Version. Western Mental Health Research Center. Oregon. 3)Brown,R.I. And Bayer,M.B.(1 9 9 2):Rehabilitation Questionnaire and Manual A Personal Guide to the Individual’s Quality of Life. Captus University Publications Toronto. 4)Firth,H. and Chadesy-Rusch,J.(1 9 8 5):The Life style Satisfaction Scale (LSS). Applied Research in Mental Retardation.6. 4 7 5−4 9 0. 5)河東田博・中園康夫(1 9 9 9):知的障害者の生活の質に関する日瑞比較研究.海声 社,7 5−8 7. 6)厚生労働省(2 0 0 1):平成1 2年・知的障害児(者) 基礎調査結果の概要. 7)正木基文(1 9 9 9):生命予後.保健の科学,4 1 (3) :1 6 7−1 7 1. 8)Neumayer,R. and Bleasdale,M.(1 9 9 6):Personal lifestyle preference of people with an intellectual disability. Journal of Intellectual and Developmental Disability,2 1, 2:9 1−1 1 4. 9)中川一彦(2 0 0 1):石井亮一の体育観に関する一考察.筑波大学体育科学系紀要,2 4: 1 3 1−1 3 8. 1 0)於保真理(2 0 0 4):1 0代の知的障害児の余暇活動に関する研究―1 7 2人の親からのア ンケート調査を中心に―.湘北紀要,2 5:1 5−2 1..
(17) 知的障がい児 (者) の生活の質 (QOL) 分析(南條・新沼). 1 3 3. 1 1)Robert L.Schalock, and Keith(1 9 9 3):Quality of Life Questionnaire. IDS Publishing Corporation. 1 2)末光茂・笹野京子・菊池達男(20 0 0):高齢知的障害者の日本版 QOL 質問紙簡易版 に関する研究.岡山県老人保健強化推進特別事業報告書. 1 3)障害者と自由時間(1 9 9 6):教育と医学.慶応義塾大学出版会. 1 4)新版社会福祉士養成講座3(2 0 0 5):障害者福祉論第3版.中央法規,2 2 8−2 3 5. 1 5)富安芳和(1 9 9 0):グループホームをめぐるサービスシステム.発達障害研究,1 2 (2) :8 1−8 7. 1 6)角田慰子・池田由紀江(2 0 0 2):知的障害者のライフスタイル満足度に関する研究― 居住形態からの検討―.発達障害研究,2 4 (2) :1 4 9−1 5 7..
(18) 1 3 4. 山 形 短 期 大 学 紀 要. 第4 1集. Abstract. An Analysis of the Quality of Life (QOL) of Those with Mental Retardation : Centering on Leisure Activity and Support.. Masato Nanjyo Hideaki Ninuma The purpose of this study is to clarify the relationship between leisure activity and QOL of those with mental retardation, using “the questionnaire of QOL for advanced age people with mental retardation,” which was developed by Suemitsu and others. This questionnaire is the Japanese version of Schalock and others “questionnaire of QOL.” This paper focuses on leisure activity and support. The findings are based on the responses of 153 people from Miyagi Prefecture who had sufficient mental ability to understand the questions. The conclusion of the study is as follows: “frequent participation in leisure activity by those with mental retardation has positive influence on their QOL.”. Key words : mental retardation; quality of life (QOL) ; leisure activity..
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