看護学生の終末期看護学習に関する知識の形成過程 : 講義後のレポート記載内容の分析
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(2) 158. 甲南女子大学研究紀要 第 5号. 看護学 。リハ ビリテー シ ョン学編. (20H年 3月. ). 護 に関す る授業 につい て検討 した。. は じめ に 3。. 倫理 的配慮. 終 末期 に関す る知識 の 習得段 階 で 臨床経験 の乏 しい. 成 人看護学領域 の慢性期 ・終 末期 の 講義 を受講 した. 看護学 生 の 看護観 は ,講 義や演 習 の 内容 だけで な く 日常生活 お よび 臨床実習 での体験 が影響 して ,患 者 へ. 学 生 73名 に対 して ,レ ポ ー トを含 めた授 業 の 評価 終 了 後 ,(1)本 研 究 の主 旨 ・匿名性 (2)使 用方法 (3). の 態 度 や ケ アに偏 りを生 じる こ とが 少 な くな い 。 ま. 同意 は 自由意志 で あ り,断 る こ とで 成績評価 での不利. た,臨 床実習 での体験 は,学 生 の 看護観 や死生観 に影. 益 を生 じる こ とが な い こと,個 人 を特定 /プ ライバ シ. 響す るだけで な く,臨 床実習体験 後 の学習 に取組 む姿. ー を侵 害す る こ とな く活用す る こ とを一 斉 に説 明 し. 勢 に反映 され るため ,臨 床実習 で は学 生個 々の 知識お. 説明内容 を記載 した紙面お よび 同意書 を配布 した。そ. よび対 象 の捉 え方 (認 識 )を 把握 して指導す る必要が. の 後 ,了 解が得 られた学生 には同意書 を提 出 して もら. あ り,看 護者 に必要 な態度形成 につ なが る と考 え られ. い ,同 意が得 られた学 生 の レポー トを も とデ ー タとし. る。. て活用 した。 なお ,本 研究 に取組 む前 に本学倫理委員. ,. 今 回,成 人看護学領域 の うち,終 末期看護 の教育方. ,. 会 の承認 を得 てお り,デ ー タの活用 に着手 した。. 法 につ い て 有用 な知見 を得 るため ,終 末期看護 に関す る講義終了後 に作 成 した レポー トの 記述 内容 か ら,終 末期 に関す る学 生 の 認識 の 変化 につ い て 明 らか に し. ,. 4.講 義 の概要 について 「終 末期 にあ る患 者 の 看護」 の 講義概 要 を資料 に示 した。講義 内容 お よび講義担 当者 につい ては,成 人看. 効果 的 な教育方法 につ い て検討 した。. 護領域 の うち慢性期 ・終末期 の講義 を担 当す る本学科 看護教 員 3名 で検討 し,臨 床現場 で 実践 して い るが ん. Ⅱ。 研 究 目 的. 看護専 門看護 師 に講義対 象 お よび講義 内容 につい て説 終 末期看護 に関す る レポー トの記述 内容 か ら,講 義 前 後 の学 生 の認識 の 変容 を比較 し,終 末期看護 の効果. 明 ,本 学科 の授 業概要 にそ って講義 され る よ う依頼 し た。. 的 な授 業方法 につい て検討 した。. Ⅲ。 結. 呆. Ⅲ 。 研 究 対 象 お よ び研 究 方 法 「 終 末期 にあ る患 者 の看護 」 の 講義終 了後 に レポ ー トを提 出 した学生 73名 の うち,本 研 究 の 要 旨説 明後. 1.研 究対象 お よび期間 研 究対 象 は,成 人看護学領域 の慢性期 0終 末期 の 講 義 で ,「 終 末期 にあ る患 者 の 看護」 を受講 し,講 義終. に同意が得 られ た学 生 は 66名 (回 収 率. 了後 に課 した レポ ー トを提 出 した学 生 73名 の うち. 86.3%)の レポ ー トについ て分析 した。 なお ,「 終末. ,. 90.4%)で あ. り,設 間 にそ って記 述 されて い る 63名 (有 効 回答 率. 本研 究 につ い て 説 明 し,同 意が得 られた学 生 66名 の. 期 にある患者の看護」 の講義終了後 の レポ ー ト課題. レポー ト内容 で あ る。. は,1。 「がん患者 の看護」 について講義前 と比較 した. 2.研 究方法 1)平 成 22年 4月 か ら 3年 次生対 象 に開講 した成 人 看護領域 の授業 にお い て ,が ん看護専 門看護 師 に よる 「終末期 にあ る患 者 の看護」 の 講義終了後 ,「 終 末期看 護」 に関す る課題 レポー トを作 成 させ た。. 内容 ,2.が ん看護に携 わる人に必要なこと,3。 今後 ・ 自身 に必要な取組 みについて 自由形式 とした。 1.「 終末期看護」 に関する講義前後 のイメージの変化. 「終末期 にある患者の看護」の講義 を受けて感 じた ことを講義前 と比較 しなが ら記述内容 か らキー ワー ド. 2)レ ポ ー トを評価 して返却 後 ,受 講学生 に対 して. になる内容 を抽出 した ところ,看 護 の対象 であるが ん. 本研 究 の主 旨を説 明 し,同 意が得 られ た 69名 の 学 生. 患者 (以 下,が ん患者 とする)お よび看護 に携わる看. の レポー トを選 出 し,レ ポ ー トの 設問 ご とに記述 内容. 護者あ るい は学生 自身 (以 下 ,看 護者 とす る),が ん. か らキ ー ワー ドになる内容 を抽 出 した。. 看護に関わる者や組織 についてだつた。. 3)得 られ た結 果 を もとに,講 義前 後 での記述 内容 を比較 して学生 の 認識 の傾 向 を明 らか に し,終 末期看.
(3) 原田江梨子. 他 !看 護学生 の終末期看護学習に関する知識 の形成過程. 1)終 末期 看 護 に関す る記 述 内容 の 講義前後 で の 比. 「がん看護が具体的 にわかった (具 体化 )」 ,あ るい は 「イメージが変容 した. 較. がん患者 に関する記述内容 について講義前後 で比較 した結果 を図 1-① に示 した。がん患者 に対 して,講. 159. (イ. メージの変容)」 と意識 の変. 化 を記述 していた。. 2)看 護者に関す る記述内容 の講義前後での比較. イナス イメー ジ」な どネガティブな記述が多か ったの. 看護者 に関す る記述内容について,講 義前後 で比較 した結果 を図 1-② に示 した。講義前 ,「 つ らい」「難. に比 して,講 義後 はネガテ ィブな記述 は殆 どな く. しい」「恐怖」など回避的なイメージを記述する反面. 「人生 を全 うす る」「生 け る尊 さ」「希望がある」 な ど. 13名 が「緩和 ケア」 と漠然 としたイメー ジ,2名 が. ポジテイブな記述だった。 また,講 義前 は「特別な看. 「寄 り添 う」「支える」 と受容的なイメージを記述 して. 義前 は「死 」「暗 い」「戦 い」「終末期」「悲 しい」「マ. ,. 護が必要」「才 由象的なイメージだった. ,. と記. い た。比 して講義後では,「 難 しい」 と記述 した者 は. 述 した者が ,講 義後 には「個 別性 がある (個 別性 )」. 2名 で,16名 が「寄 り添 う」「支 える」 と記述 し,「 役. (単 位. :人. (抽 象的)」. (n=63). ). 25. や. 鉾争. iが. 図 1-①. ポ戦響ガ. がん患者に対するイメージの講義前後での比較 (n=63). 図 1-②. がん看護に携わる看護師に対するイメージの講義前後での比較.
(4) リハ ビリテーシヨン学編 (20H年 3月. ). 割/関 わ りを認識」「興味/関 心がわいた」「意思 の尊. 患者 ・看護者 ともにポ ジテ イブなイメー ジの記述 に変. 重」「喜 びもある」 とポジテイブな記述があ り,「 知識. 化 して い た。 また ,看 護者 に対す る記述 内容 には,看. /技 術 の蓄積」「 ともに戦 う」 と,看 護す る上で必要. 護 を実践 す る上 で必 要 な内容が記述 されて い た。. な「能力 ・態度 0実 践」 について記述 していた者 もい. 2.終 末期看護 に携 わる対象 に必要 なこ と. た。. 「が ん看護 に携 わ る人 に必要 な こ と」 につ い て ,記. 3)が ん患者 と関 わる者お よび組織 に関す る記述内. 述 内容 か らキ ー ワー ドになる内容 を抽 出 した ところ. 容 の比較. ,. 看護者 お よび医療者 ,が ん患 者 の 家族 ,そ してが ん患. がん患者 と関わる者お よび組織 に関する記述内容 に ついて,講 義前 に関 しての記述 はな く,講 義後 に「寄. 者 に携 わ る対 象 全 ての 者 (以 下 ,全 ての 人 とす る ),. り添 う」「家族」「人間関係」「チ ーム」 などキー ワー. 地域 /組 織 につい て記述 されて い た。記述 内容 の総数. ドの記述 だった。. は全 ての人が 49名 で最 も多 く,看 護 師 30名 ,家 族 13. 以上の ことか ら,「 終末期 にある患者 の看護」 の講. 名 の順 に必要 な内容 を記述 して い た。そ こで ,終 末期. 義後,「 がん看護」 に関 して作成 された レポー ト内容. 看護 に携 わる対 象 に必要 な こ とを対 象別 に分類 し,看. には,が ん患者 と看護者 に関する記述内容が大半 を占. 護者 は図 2-① ,医 療者 は図 2-② ,が ん患者の家族. め,講 義前 はがん患者 に対するネガテ イブなイメージ. は図 2-③ ,携 わる 0関 わる全ての人は図 2-④ にそ れぞれ示 した。その結果,看 護者 には,「 意思の尊重」. や看護者 に対する回避的なイメージが,講 義後 はがん. (単. 位 :人. (n=63). ). 20. き馨騨埋. 昼邸 C ζ当 係. 蝉 ■ C く︱ト. 択瞭躍. 硬儒. 畷剛準. ヾC 判む 眠. Ю十 四. 埋謳撃. 沢当 幕. ヾ沢枢 ヽ 喚 ⊃怖. 縮郷CR榊嘔. 位 :人. 駅 撃 C 寧 肛駆 岬. 儒最. 択 ポ 合 ハーふ︱ ︲[害. 捏 輝 ・択 響 昌 邸. 憧猟. 雲箪. 哩 卑 e 21 1 1. 倒樹 e唖硬. 図 2-①. (単. 態度面. 実践面. 精神面. その他. がん看護に携 わ る看 護 師 に必 要 な こ と. (n=63). ). 25. 器椰堅 枢. 駅 雌 e網 最. 畑侶 e廊 皿. 昨 脚 却暉 川 ぼ. 精神面. │. 実践面. 図 2-②. がん看護に携わる医療者に必要なこと. 態度面.
(5) 他 :看 護学生 の終末期看護学習に関する知識の形成過程. 原田江梨子. (n=63). 態度面. ● ⊃熙 掏川 く. 二 仲 沢緊 ﹀側. 長 く 眠 e Ⅲ麻. OR 枢 \いK ひ怖. :人. 屋 翠 e攘 細. ЮR副 掏岬 眠. 郭 躙 e憮 釈. 図 2-③ (単 位. │. 実践面. 精神面. その他. がん患者 の家族 こ必要 な こ │. (n=63). ). 20. 10 ■. ― ―. 一. ―. 一. _____一. -9-一. ―. ―. ―. 一. 一. ―. ―. 一. ―. ―. ―. ―. -9-一. ―. ―. ―. 一. ―. 一. 一. ―. 一. 一. ―. ―. ―. 一. 一. 一. 5 _ N 5 5 日 5 5 ミ ーー ― ―i-1-1-3-百 一ё ―――‖ ―― 4 t 1-│-1-3-1ミ ミ I― 2 S N S22 1 1. 1 1 1. 1 1. 籠 硬 F卜\坦 距 冊. 郭 刑 \堅 幽 く︱ト. 畷剛準. 坦轟熙. 坦 距く. 態度面. 択翌 ト ヨ眠 掏馴繹. R糞 収. 薩 贈> 0いC濡. 1. に 埋合、 ︱キ︱ ︲月 日 ・. 薫 理 \択当 軍. ЮぺⅨ \いK ⊃怖. 伸眠. 錮 Ⅸ ﹀ゆ判千二坦 戻 軍. │. 実践面. 昴 邸 Ю榊川 ﹀⊃゛距 く. 択叫 理. 引 EJoo. 図 2-④. E輝. │. 1. 部 製 騨埋. 籠最. H 儀 e侶 降. ひ傘 題 Ю榊p ヨ踊埋 憧. 躍 翠 C 壌湘. 駐 園 C憮 萩. Ю卜 憧 米. ユ ー。 一お. 諄 箪 \側 冊 C 唖 鞭. 精神面. その他 │. がん看護 に携わる全ての人に必要な こと. 「ニー ドのオ 巴握」などの精神面,「 知識」「技術」「 コ ミ ュニケー シ ョン能力」 の実践面,「 寄 り添 う/支 える」 「判断力」「協調性」 の態度面 で必要 な こと,「 医療チ. と実践 面 で必 要 な こ と,加 えて ,看 護者 と区別 して. ,. 医療者 には態度面 で必 要 な こ とを記述 して い た こ とが わか った。. ームの 中核」「家族へ の援助」「情報提供」など他者 と がん患者の連携の役割 を記述 していた。一方,医 療者 に必要な精神面 0実 践面 ・態度面全てにおいて記述が. 3.学 生 が 自分 自身 に対 す る今後 の課題. 少 なか った。 またがん患 者 の家族 には,「 寄 り添 う/. につ い て ,キ ー ワ ー ドを抽 出 して 図 3に 示 した と こ. 支 える」 などの精神面 と,「 環境調整」「苦痛 の緩和」. ろ,が ん患 者 に対す る 自分 の課題 お よびが ん看護 に関. の実践面 ,地 域 には「情報提供」「資源活用」 と少数. す る学 生 自身 の課題 に関す る記述 だった。が ん患 者 に. の記述だった。他方,が ん看護に携 わる全ての人に必. 対す る課題 につい ては,「 信頼 関係 の構 築」「思 い を知. 要 な ことの記述 は多 く,「 意思の尊重」「共感」「サポ. る/傾 聴」「対象 の理解」 な ど実践 に関す る課題 ,「 疾. ー ト」 など精神面,「 知識」「情報提供」「技術」 な ど. 患 の 理 解 」 な ど知識 の 獲 得 に 関す る記 述 だ った 。 一. の実践面,「 寄 り添 う/支 える」「受容」「判断力」「傾. 方 ,が ん 看 護 に関 す る学 生 自身 の 課 題 に つ い て は. 聴」な どの態度面 のほか,医 療者間の連携 についてだ. 「技術 の獲得 /深 め る」 と実践 に関す る課題 を 33名 が. った。以上の ことか ら,レ ポー トの記述内容は職種や. 記述 し,「 コ ミュニ ケ ー シ ョン能力」「判 断力」 の実践. 役割に限 らず,が ん看護に携 わる全ての対象に精神面. 面 ,「 受容 」 な どの 態 度面 の 課題 に関す る記 述 は 少 数. 今後 ,学 生が 自分 自身 の課題 と考 えて記述 した内容. ,.
(6) 甲南女子大学研 究紀要 第 5号. 162. (単. 位 :人. 看護学 。リハ ビ リテ ー シ ヨン学編. (20H年 3月. ). (n=63). ). 50. 択韓 堰. ミーロ六 日埋 憧. 坦 距く. 畷 川ぼ. 籠 硬 口ヽ. 暉 国奪. 岬卜﹀馬距 劇. 伸眠. 叫 督籠 硬. 択出 Ⅲ. 0 鰹 掏鎌 騨. 坦 扁撃. 択六 ヽКや区\択当 罪. 昨 印 e捏輝. │が. ︱キ︱ 択翌 含 、 ︲胴 日 ′. 暉 憮 較. 昨 胸縄 最 e まさ 網 脚. e. 埋. 駐 園 e 器 緊 \印 朴. ЮC駄 \昨 郎 e籠 最. 駐剛 e順 壕. 諄 堅てЮ最掏3頂. 駅 雌 C摩 題駆岬. 駐 剛. 自分自身に関する課題. ん患者に対する課題│. 図 3 が ん看護 に関す る今後 の課題. い て重 要 で あ る」 と原 田 らが述 べ て い る。 臨床 実 習 で. だ った。. は,疾 患 あ るい は健康段 階 だけで な く,さ まざまな問. Ⅳ.考. 察. 題 を もつ 対 象 を受持 つ ため ,学 生 は予想 で きな い 臨床 現場 で経験 を積 んで い く。臨床実習 での経験 が ,回 避. 1.が ん看護 に関 す る講義受講後 の学生 の認識 の変容. 的 で ネ ガテ イブなイメー ジの 蓄積 にな り,学 生 自身 の. 「か ん看護 」 に関す る講義 を受 け た学 生 の 認識 に つ. 人生観 に も悪影響 す る ことが ない よ う,実 習前 の講義. い て ,が ん患者 に対す る回避 的 な イメー ジは減少 して. で は看護 の対 象 が適切 にイメー ジで きる こ とも考慮 し. 受容 的 な イメー ジに変容 した者が多か った。今 回,レ. た講義 内容 の必 要性 が示唆 された。 この こ とか ら,終. ポ ー トを採択 した学生 63名 の うち,終 末期患 者 を受. 末期看護 の 講義 に よる意識 の 変化 を明 らか にす るだけ. 持 った経験 者 は 3名 ,近 親者 の死 を経験 した者 は 7名. で な く,臨 床実習後 の終末期看護 に関す る認識 お よび. と,「 終 末期 にあ る対 象 に関わ る経験 」 は殆 どな い 状. 態度 につ い て 明 らか に し,看 護観 お よび死生 観 を形成. 態 で ,が ん専 門看護 師 の「が ん看護」 に関す る講義 を. で きる よ うに教育方法 を工夫す るこ とが重 要 であ る と. 受 けた。講義 の概 要 につい て 資料 に示 したが ,が ん看. 考 え られ る。. 護 の 実践例 を取 り入 れて展開 し,終 末期 にあ る対 象 の. 臨床実習 で は ,疾 患 あ る い は健康段 階 だ け で な く ,. 看護 に必要 な知識 だけで な く,実 践 お よび態 度 も意識. さまざまな問題 を もつ 対象 を受持 つ ため ,学 生 は予想. づ けで きる よ う試 みた。 また ,レ ポ ー ト作成が受講直. で きない 臨床現場 で経験 を積 んで い く。臨床実習 での. 後 であ るため ,資 料 に示 した よ うに,が ん患 者 の生 き. 経験 が ,回 避 的 で ネ ガテ イブ な イメ ー ジの 蓄積 に な. 方 あ るい は治療 か ら日常生活 の援助 まで多岐 にわた る. り,学 生 自身 の 人生 観 に も悪 影響 す る こ とが な い よ. ケアの 実際 につい ての講義 内容が反映 されて ,講 義後. う,実 習前 の 講義 で は看護 の対 象 が適切 にイメージで. のが ん患者 に関す る イメ ージが学生 間 にば らつ きが な. きる こ とも考慮 した講義 内容 の必 要性が示唆 された。. い ・似 か よつた イメ ー ジの傾 向 に示 した と思 われ る。 また,看 護 に対す るネ ガテ イブな イメージ も,講 義後 はポ ジテ ィブな内容 に変化 して い るこ とか ら,偏 った. 2.看 護 に携 わる対象 お よび内容 について 学 生 自身 を含 んだ看護者 だけで な く,が ん患者 に関 わる全 ての対 象 に対 して必要 な こ とを記述 して い る学. 看護 の対 象 の捉 え方 か ら変容 させ る きっか けにな った と思 われ る。 これ は ,「 看護学 生 の もつ 死 に対 す る態. 生が 多 くい た。が ん患 者 に限 らず ,看 護 の対 象 には さ. 度 は死 に対す るイメー ジや死 の経験 に影響 され ,臨 地. まざまな職種 が それぞれ の役割 0機 能 を果 たす よ う関. 実習 にお ける終 末期 の患者 ケアに反映 され る こ とが 予 測 され る。」 そ して ,「 終末期看護 へ の興味や関心 は漠. わ り,健 康 問題 の解決 を 目指 して い る。従 って ,適 切. 然 ・不確 か な もので あ るため ,学 生個 人 の性格 へ の 配 慮が看護基礎教育 にお ける死 に対す る態度形成 にお い. 要 で あ り,他 職種 の役割 ・機 能 を理解 した行動 を意識. な看護 の提供 には対 象 を と りま く他職種 との連 携 の必 で きる こと大切 であ る。 また ,対 象 との 関 わ りは看護.
(7) 原田江梨子. 他 :看 護学生 の終末期看護学習に関する知識の形成過程. 者 一患者 の援助 関係 に とどま らず ,対 象 をひ と りの人. 護」 で 治療 を受 け る患 者 の看護 につ い て ,「 が ん患 者. 間 と して尊重す るだけで な く,が ん看護 に関す る教育. ・終 末期 にあ る患 者 の看護」 で終 末期 にあ る対 象 の看. では対 象 の もつ死 へ の思 い を受容 ・共感す る態度 の育. 護 に必要 な知識 お よび実践 ,態 度 につ い てそれぞれ. 成が望 ま しい と考 え られ る。. コマ ず つ ・90分 の 講 義 を展 開 して い る。 看護 の 専 門. 1. 知識 を獲得す る授業 で あ る と同時 に,学 生 自身 の人生. 3.今 後 の 自分 自身 の課題 について. あ るい は死 の準備教育 の機会 に もなるため ,臨 床実習. レポー ト記述 内容 に,態 度面お よび知識 0技 術 の獲 得 の必要性 を自覚 して い る者が多 くい た。 提供 され る. 後 の振返 り学習 な ど臨床現場 の現状 にそ った講義 の組 立 てが 課題 で あ る。. 看護 の実践 内容 は看護者 の知識お よび技術 能力が反映 す る。 前述 した よ うに,看 護 の対 象 の価値観や人生観. 引用 0参 考文献. 1)原 田真 澄. を尊重 す る態度 を育成 す る とともに,学 習段 階 にあ る 学生が看護者 同様 ,適 切 な看護が提供 で きる よ う,臨. 本看護 医療学会雑誌. 床実習前 に終 末期 にあ る対象 を想 定 した授業 を実施す. :終 末期 看. 護 にお け る看 護 学 生 の ス ピ リチ ュ ア リテ イ育 成 へ の 学. 象 の価値観 ・人生 観 を尊重 して尊 厳 あ る行動 を可能 に. 習支援. 聖 マ リア学 院紀要. 3)完 山妙香. す るための援助 を学 生がで きる レベ ルで可 能 な援助 を. の 分析. 実施す るこ とで体験 が ス ピ リチ ュ ア リテ イに気 づ く契. 232009;65-67. :看 護 学 生 の 終 末期 看 護 実 習 にお け る認 知. 神 奈 川 県保 健 福祉 大 学 実践 教 育 セ ン タ ー 看 護. 教育研 究集録 2005;30:69-76. 機 になる。」「死 につ い て考 え,ス ピ リチ ュ ア リテ イに. 4)新 谷 奈苗. 気 づ く契機 ,死 の準備教育 にお ける第 1段 階 :専 門知. :終 末期 看 護 学 実 習 に よる看 護 学 生 の 終 末. 期 看護 に つ い て の 意 識 変化. 識 の伝 達 (知 識 )レ ベ ル 」 と井福 らは述 べ て い るJ。. 日本 医学 看 護 教 育 学 会誌. 2005; 14:50-56. 5)安 藤 恵子. つ ま り,学 生がで きる レベ ルで可能 な援助 を事前 に経. :成 人看 護 学 終 末期 実 習 にお け る レポ ー ト. か らみ た 看 護 学 生 の 学 び 中国 四 国地 区国立 病 院機構 。国立療養所 看護研 究学会誌 2007;3:224-227. 験 あ るい は イメー ジす る こ とで ,終 末期看護 の経験 が 乏 しい学 生 の偏 った先入観 を修正 し,臨 床実習 での経. 6)大 庭桂 子. 験が望 ま しい看護観形成 につ なが り,学 生 個 々の人生. す る意識. 7)渡 邊千 春. 観 の 育成 になる と考 え られ る。. す る研 究. 結. 日. 2005;7(2):17-26. 2)井 福 ゆか ,安 藤 満 代 ,井 手 信 ,松 尾 詩子. るこ とが 大切 で あ る。 また ,臨 床実習前 の講義 は「対. V。. :看 護 学 生 の死 に対 す る態 度 に関連 す る要. 因 一死 の イ メー ジ ,性 格 ,死 の 経 験 との 関連 か ら. :看 護 学 生 の死 生 観 と ター ミナ ル ケ ア に対 日本看護研 究学会雑誌. 2010;32(3)297. :終 末期 実 習 に対 す る看 護 学 生 の構 え に関 日本看護研 究学会雑 誌 2010;185. 論 葬 暑 米 斗. 終 末期看護 の講義後 の レポー ト記述 内容 か ら学生 の 認識 につ い て分析 した ところ,が ん患 者 に関 して講 義 前 に は 回避 的 あ る い は ネ ガテ ィブ な イ メ ー ジ だ っ た が ,講 義後 はポジテ ィブなイメー ジに変化 した者が 多 く,看 護者 に関 して も講義前 ネ ガテ ィブだったの に比 して ,講 義後 はポ ジテ ィブな要素 につい ての記述が増 加 して い た。 また ,が ん看護 に携 わる全 ての対象 には 実践 面 と態 度面 ,看 護者 に精 神 面 と実践 面 と態 度面. 講義概要 :総 合病 院 にお けるがん患者 の 看護 一がん と共 に生 きる人 をケアす る とい うこ と一. 1.講 義 の 内容 1)が ん看護 を提供 す る システム. た。 さらに,多 くの学 生がが ん患 者 との 関 わ り方お よ び 自分 自身 の 知識 ・技術 の獲得 な どが ん患 者 の看護 に 必要 な実践面 の課題 を記述 して い た。 現在 ,成 人看護 学領域 にお い て ,終 末期看護 の講義 は慢性期看護 の 30回 の講義 の うち,「 慢性期看護 の考. ,. 化学療 法 ,造 血 幹細胞移植 ,タ ー ミナル期 3.疾 患 に よるが ん看護 の分類 消化器系 のが ん,乳 が ん,婦 人科系 のが ん,肺 が ん 造血器 のが ん,泌 尿器科系 のが ん,脳 腫瘍. ,. 家族 には精 神 面 で必 要 な こ とを そ れぞ れ 記 述 して い. 2)事 例紹介. 2.病 期 ・治療 に よるが ん看護 の分類 予 防期 ,診 断期 ,周 術期 ,化 学療 法 ,放 射線療 法. 4。. ,. など. が ん と共 に生 きる人 をケ アす る. 1)身 体 的側面 2)フ 亡ヽ 理 的側面 3)社 会的側面. 4)霊 的側面 (Spiritual) 5.患 者 の QOLを 高め るための看護 の実際 1)治 療提供 2)日 常生活援助 ,セ ル フケアの支援 3)意 志 決定 の支援 4)体 験 の意味 づ け の支援 と理 解 6。. が ん看護 を行 うため に必要 な知識 と技術 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン技術 ,洗 練 された基礎技術 ,豊 富 で. え方 お よび慢性疾患患 者 の 特徴 」 の 講義 ,「 化学療 法. Up to Dataさ れた知識 ,臨 床判 断能力 ,チ ー ム 医療 を実. を受 け る患 者 の看護」「放射線 療 法 を受 け る患者 の 看. 践 で きる協調性 ,倫 理観 (誠 実 さ)な ど.
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