• 検索結果がありません。

K市地域包括支援センターにおける「もの忘れ相談」の内容と出現割合の分析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "K市地域包括支援センターにおける「もの忘れ相談」の内容と出現割合の分析"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

K市

地 域 包 括 支 援 セ ン ター にお け る 「もの 忘 れ 相 談 」 の 内 容 と出現 割 合 の 分 析 有 賀 智 也 渡 辺 み ど り 千 葉 真 弓 松 澤 有 夏 曽根 千 賀 子 細 田 江 美 (長野 県 看 護 大 学) (長野県 看 護 大 学) (長野県 看 護 大 学) (長野 県 看 護 大 学) (長野 県 看 護 大 学) (長野県 看 護 大 学) 要 約 挿 入 キ ー ワー ド:地域 包 括 支 援 セ ンター 、 もの忘 れ 相 談 、 家 族 介 護 者 、 認 知 症

I.背

景 日本 は超 高 齢 社 会 を迎 え、認 知 症 高齢 者 数 が急 速 に増 加 して い る。 それ に伴 い、介 護 を 必 要 とす る認 知 症 高 齢 者 数 も増 加 して い る1)。 こ う した現 状 を踏 ま え、厚 生労 働 省 で は平 成

17年

か ら 「認 知症 を知 り地 域 をつ くる

10ヵ

年 」 の構 想 を展 開 し、 平 成

26年

度 頃 まで には 、「認 知 症 を理解 し支援 す る人 が地 域 に数 多 く存在 し、す べ て の町 が認 知 症 にな って も 安心 して暮 らせ る地域 にな って いる こと」 を到達 目標 に掲 げて いる2)。 また、認知症 に関 す る相談窓 日として 、「地域包括支援セ ンター」を位置づ けている3)。 こぅした政策 を受 け、

K市

は、認知症 にな って も住 み慣 れた地域で安心 して暮 らせ るまち を 目指 し、「

K市

認知 症介護 ビジ ョン」 を作成 した。認知症 の早期発見 。早期治療 につな げるため に、認知症 の 相談や 困 りごとが気 軽 に行 え る体 制・ 環境 を作 る こ牛は重要である。 しか し、介護者が認 知症 の症状 に気 づ くまで に時間がかか る原 因 として、認知症 と加齢 に伴 う生理 的な認知機 能 の低下 の区別がで きな い ことが あげ られ る。そ のため、認知症 の初期症状 を啓発す る活 動が必要で ある ことが あげ られて いる4)。 そ こで

K市

は、平成

18年

に地域包括支援セ ン ター を設置 した。 さ らに、地域住 民の生活 を知 り住 民の近 い位置 に存在 して いる同セ ンタ ー′内 に、平成

24年

度か ら認知症 の相談窓 口を設置 し相談受 け付 けを開始 した。先行研 究 では、地域包括支援 セ ンター の現状 と課題 として認知症 に関す る理解 がよ り進 むよ うな啓 発活動や 医療機 関 との連携 につ いて挙 げ られて いる5)。 今 回、 この地域 にお ける認知症初期相談 の現状 を分析 し理解 す る ことは、

K市

地域包括 支援 セ ンター に寄せ られて いる相談 の現状 を知 り、住 民が必要 とす るニーズ を把握す るた め に重要で ある。 さ らに、認知症 にな って も安心 して暮 らせ る地域 を形成す る とい う政策 を成 し遂 げるため に、地域住 民 と地域資源 の連携 を模索す る うえで も有益 で ある。 Ⅱ 的

(2)

地 域 包 括 支援 セ ンター に寄 せ られ た家族 介 護 者か らの認 知 症 高 齢 者 の介 護 につ いて の相 談 で 、 生活 上 の 心 配 や 困 りご との 内容 を明 らか にす る と共 に、家族 介 護 者が 「最 近 、 日が 離 せ な くな って き た」、「最 近 、特 に気 が休 ま らな い感 じがす る」 と感 じて い るか 否 か によ って起 こる、 生活 上 の心 配 や 困 りごとの出現 割 合 に違 いが あ るか を検 討す る こ とを 目的 と した 。 Ⅲ。 方

1.K市

の特徴 農 山村 地 域 に位 置す る、世帯 数

12,261世

帯 、人 口

32,638万

人 (平成

26年

度)、 高 齢 化 率

25.2%(平

23年

)の

地 域 で あ る。 認 知 症 の 人や そ の家 族 を支 えて い く こ とが で き る地 域 づ く りをめ ざ し活 動 を展 開 して い る。 介 護 者 同士 が情 報 交 換 をで き る会 の 開催 な ど を実施 し、認知 症 キ ャ ラバ ン・ メイ トの育 成 で は 、平 成

22年

度 は約

80人

を育 成 し、平 成

26年

度 に はお お よそ

120人

まで 増 や す よ う計画 して い る。認 知 症 サ ポ ー ター の養 成 で は 、 平 成

22年

度 は約

2000人

を養 成 し、平 成

26年

度 には お お よそ

6000人

まで 増 や す よ う 目 標 を掲 げて い る。 しか し現 在 の と ころ、認 知 症 サ ポ ー ター の養 成 は約

3700名

に と どま っ て い る。現 状 と して 、認 知 症 の人や そ の家族 を支 えて い く認 知 症 サ ポ ー ター な どの養 成 は 、 はか どって お らず 、 また地 域 住 民 の認 知症 に関す る正 しい知 識 の習得 状 況 な どは把 握 され て いな い。

2.も

の忘 れ相 談 の シス テ ム

K市

が 作 成 した 「もの忘 れ 相 談 表 」6)を 用 いて具体 的な 生活 上 の心 配 や 困 りご と、個 別 で 家族 介 護 者 の心 境 につ いて 相 談 を受 けて い る。保 健 師 を主 と した 専 門職 者 が応 じて い る。 基 本 的 に相 談 者 が 来 訪 し、 もの忘 れ相 談 表 を記述 す る と共 に、対 応 者 が相 談 内容 を個 別 に 記 録 して い く。 もの忘 れ 相 談 表 は、「生活 上 の心 配 や 困 りご と」の

24項

目 と、「家 族 介 護 者 の負 担 」の 2 項 目か ら構 成 され て い る。生 活 上 の心 配や 困 りご との

24項

目の 詳 細 は表

4の

通 りで あ る。 これ らにつ いて 、該 当 の有 無 を記 入 す る。家 族 介 護 者 の負 担 を表 す

2項

目は次 の通 りで あ る。「最 近 、特 に 目が離 せ な くな って きた」、「最 近 、特 に気 が休 ま らな い感 じが す る」。 こ れ らにつ いて 、「そ う思 う」、「まだ大 丈夫 」 に該 当の有 無 を記 入 す る。

3.対

象 とデー タ入 手方法及 び収集期 間 地域包括支援セ ンター に寄せ られた相談で、家族介護者が記入 した もの忘れ相談表 と対 応 した専門職者が記述 した相談記録

35件

をデー タ と した。研 究 の主 旨を

K市

地域包括支 援 セ ンターの責任者へ説 明 し同意 を得 た後 、すで に匿名化処理が施 された情報 を入手 した。 平成

24年

7月∼平成

25年

4月 まで の9ヶ 月間 に寄せ られた相談 を使用 した。

4.分

析 方 法 基 本 属 性 、 生活 上 の心 配 や 困 りご との件 数 や 割 合 を単純 集 計 し記 述 統 計 を算 出 した 。 ま た 相 談 記 録 を用 い、語 られ た 内容 の件 数 を検 討す る と共 に、 家族 介 護 者 が,い配 や 困 りご と と して 具体 的 に語 った 内容 を質 的 に分析 し、心 配 や 困 りごと とな る高齢 者 の状 況 を表 す 内

(3)

容 を

1単

位 と して コー ド化 した 。 そ して 内容 の類 似 性 に よ り整 理 した後 、

IADLや

日常 生 活 行 動 の視 点 を軸 に分 類 し、サ ブ カ テ ゴ リー 、 カ テ ゴ リー化 した 。 一 連 の 分 析 は 、 高 齢 者 看 護 の研 究 業 績 を有 す る老 年 看 護 学研 究 者 と共 に繰 り返 し行 った 。 さ らに、 家 族 介 護 者 の 負 担 を表 す 「最 近 、特 に 目が 離 せ な くな って き た」(「 最 近 、特 に気 が 休 ま らな い感 じが す る」 にお いて 、「そ う思 う」 と回答 した群 と、「まだ大 丈夫 」 と回答 した群 の

2群

間 で 、 生 活 上 の心 配 や 困 り ご と につ いて の 出現 割 合 を χ

2検

定 に よ り解 析 した 。 統 計解 析 は

SPSS

version 21を用 い 、統 計学 的 な 有 意 水 準 は

P<0.05と

した。

5.倫

理的配慮

相 談 者 に対 し、相 談 時 にそ の 内容 を研 究 や 報 告 書 等 に利 用 す る こ とを

K市

対 応 者 が 日頭 で 説 明 し同意 を得 た。さ らに研 究 の主 旨 を

K市

地 域 包 括 支 援 セ ンター の責 任 者 へ 説 明す る と共 に、研 究 結果 を学 会等 で発 表 す る こ とを説 明 し同意 を得 た。 また 、

K市

の個 人情 報 保 護 条 例 を厳 守 し、個 人 情 報 が 外 部 に漏 洩 す る こ とが な い よ う にす る 旨 を書 面 お よ び 口頭 で 取 り交 わ した 。 個 人 情 報 保 護 に留 意 す るた め 、

K市

によ り匿名化 され た情 報 を入 手 し、そ れ に基 づ き相 談 内容 の記 録 を分析 した 。研 究 者 以外 はデ ー タ に触 れ る ことが で きな い よ う に厳 重 に管 理 し、デ ー タの漏 洩 に注 意 した 。 Ⅳ

.結

1.高

齢 者 と介 護 者 の基 本 属 性 及 び 特 徴 高 齢 者 と介 護 者 の基 本 属性 及 び特 徴 を表

1に

示 した 。

35件

のデ ー タの うち 、高 齢 者 の性 別 で は男 性

15名

(42.9%)、 女 性

20名 (57.1%)で

あ った 。年 齢 で は

60歳

2名

(5。7%)、

70歳

14名

(40.0%)、

80歳

17名

(48.6%)、

90歳

2名 (5,7%)で

あ った 。独 居 2 名 (5。7%)、 夫婦 で 生活

5名

(14.3%)、 親 族 と同居

13名

(37.1%)、 そ の他

1名

(2.9%)、 未 記 入

14名 (40.0%)で

あ った 。 高 齢 者 の 生活 状 況 で は 、 親 族 と同居 と記 す 人数 が 最 も 多 か った 。 高 齢 者 が 誰 か と共 に暮 ら して い る割 合 は

18名 (51.4%)で

あ った 。 介 護 者 と 高 齢 者 の続 柄 で は配 偶 者

8名

(22.9%)、 子 供

9名

(25,7%)、 子 の配 偶 者

3名

(8.6%)、 そ の他

1名

(2.9%)、 未 記 入

14名

(40.0%)で

あ った 。 高 齢 者 との 続柄 で は 、 高 齢 者 の 子 供 か らの相 談 が 最 も多 か った 。 気 にか か る もの忘 れ の症 状 が 出現 してか ら相 談 に来 る ま で の年 数 で は 、

1年

以 内

6名

(17.1%)、

1年

以 上

8名

(22.9%)、

2年

以 上

3名

(8.6%)、

3年

以 上

8名

(8.6%)、 そ れ 以 上

6名

(17.1%)、 未 記 入

9名

(25。

7%)で

あ った 。相 談 に 訪 れ る まで の期 間 で は 、

1年

以 上 ∼

2年

未 満 の 間 に来 る もの が 最 も多 か った 。 未 記 入 を除 いた

1年

以 上 の相 談 を合 わ せ た もの は

20名

(57.1%)で

あ った 。 表

1挿

2.生

活 上 の心 配 や 困 り ご との統 討 生 活 上 の心 配 や 困 りごとにつ いて 表

2に

示 した 。そ の結 果 、件 数 が 多 か った 項 目は 、「直 前 の 出来 事 や 話 を忘 れ る よ うにな った 」、「日に ち を忘 れ る よ うにな った」、「物 の置 き忘 れ や しま い忘 れ が 日立 つ よ うにな った」 がそ れ ぞ れ

29件

(82.9%)、 「何 とな く元 気 が な か った り、興 味や 関心 を示 さな くな った」 が

21件

(60,0%)、 「さ さ いな ご とで 怒 っ た り、

(4)

不 安 を抱 くよ うにな った」 が

19件

(54,3%)、 「家 に 引 き こも る こ とが 多 くな った 」 が 18 件

(51,4%)で

あ った 。少 な か った 項 目は 、「サ ー ビス の利 用 を嫌 が る よ うにな っ た」、「家 族 や 介 護 者 に対 し、 暴 言 や 暴 力 をふ る うよ う にな った」 が そ れ ぞ れ

4件 (11.4%)で

あ っ た 。また 、もの忘 れ 相 談 表

35件

の 生 活 上 の心 配 や 困 りごとの該 当の記 入割 合 は平 均 9.5士 4.5件

(39.5%)で

あ った 。 表

2挿

3.語

られた相談 内容 の実状

95の

コー ドが得 られた。先述 した分析手続 きによ り、内容 の類似性 によ り整理 した結果 、

25サ

ブカテゴ リー 、

4カ

テ ゴ リーが抽 出された。詳細 は表

3に

示 し、表 中の

%は

コー ド数 にお けるサ ブカテ ゴ リー、カテ ゴ リーの割合 を表す。文 中の記述 にお ける、口 はカテ ゴ リ ー、『』はサ ブカテ ゴ リー を示す。すなわち、 【

IADLの

支援 】、 【日常生活行 動 の変化 へ の 対応 】、【

BPSDそ

の ものへ の対応 】、【

BPSDに

よ る 日常 生活行動 の変化へ の対 応 】で ある。 それぞれ につ いて の内容 は次 の通 りで ある。 1)【

IADLの

支援 】

87の

コー ド、

8の

サ ブカテゴ リー によ り構成 された。高齢者が暮 らして い くうえで他者 の援助が必要 にな り、家族介護者が,い配や 困 りごとと感 じる動作や行為 につ いて語 られて いた。『薬管理 の代行 』では内服薬が管理で きず家族 が飲 む分 を渡 して いる、『入浴 の手助 け』で はお風 呂 に入 った として も、湯船 につか った事 を忘れ何度 も繰 り返 し体 が赤 くな り、 目が血走 るまで入 って いた事が あったな どが あった。 2)【 日常生活行動 の変化へ の対応 】

33の

コー ド、

8の

サ ブカテ ゴ リーで構成 された。普段 の生活 の中で、高齢者 の言動が以 前 と変わ り、家族介護者が心配や 困 りごとと感 じる ことにつ いて語 られて いた。『同 じ事 を 繰 り返す 』で は買 い ものは何度 も行 き買 った事 を忘れて しま う、『記憶障害 の対応 』で は一 緒 に経理 の仕事 を して いたが計算 を間違 えた りして 出来 ないな どが あった。 3)【

BPSDそ

の ものへ の対応 】

13の

コー ド、

5の

サ ブカテ ゴ リーで構成 された。高齢者 の

BPSDに

よ り家族介護者だ け では対応が難 しくな り、心配や 困 りごとと感 じる事柄 につ いて語 られて いた。『妄想、幻聴 へ の対応 』では、物取 られ妄想が あ り勝手 に決めつ けて話 をす る為 、家族が対 象 とな った 方 に謝罪 に行 った りして いるな どが あった。 4)【

BPSDに

よ る 日常生活行 動 の変化 】

12の

コー ド、

4の

サ ブカテ ゴ リーで構成 された。

BPSDの

ため に高齢者 の 日常生活 にお ける行 動が変わ り、家族介護者が対応 に苦慮 し心配や 困 りごとと感 じる内容が語 られて い た。『人 と交流 しな い』では、デイサ ー ビスな どのサー ビスヘ の参加 を嫌が った り、人 と話 を しな くな ったな どが あった。 表

3挿

4.家

族介護者 の負担 の有無 によ る生活 上の心配や 困 りごとの出現割合 の比較

(5)

家 族 介 護 者 の負 担 につ いて 、「最 近 、特 に 目が 離 せ な くな った」 と回答 した 人 数 は

15名

(42.9%)で

あ っ た 。「最 近 、 特 に気 が 休 ま らな い感 じが す る」 と回答 した 人 数 は

14名

(40.0%)で

あ った 。「最 近 、特 に 目が離 せ な くな って きた」、「最 近 、特 に気 が休 ま らな い 感 じが す る」 の そ れ ぞ れ 対 し、「まだ 大 丈 夫 」 と 「そ う思 う」 の

2群

間 で 、 生活 上 の心 配 や 困 り ご との項 目お いて 、「困 らな い」、「困 る」を尋 ね 、検 定 結 果 を表

4に

示 した 。「最 近 、 特 に 目が 離 せ な くな って き た」 と回答 した 家 族 介 護 者 の群 の方 が 、そ うで な い群 よ り 「身 だ しな み に気 を使 わ な くな った」 の項 目にお いて 有 意 に回答割 合 が 高 か った (P<0.05)。 「最近 、特 に気 が休 ま らな い感 じがす る」 と回答 した家 族 介 護 者 の群 の方 が 、 そ うで な い 群 よ り 「身 だ しな み に気 をつ か わ な くな っ た」 (P<0,01)、 「夜 中 に起 きだ し、 歩 き 回 つた り騒 いだ りす る よ うにな った」 (P<0,05)、 「着 替 えや お風 呂 に入 るの を嫌 が る よ うにな っ た 」

(P<0,05)の

3項

目にお いて 有 意 に回答 割 合 が 高 か った 。 表

4挿

V.考

1.高

齢 者 と家 族 介 護 者 の 生 活 状 況 お よ び 求 め られ る対 応 高 齢 者 の 生活 状 況 と介 護 者 との続 柄 で は未 記 入 が

14名 (40.0%)で

あ った 。 した が っ て 今 回対 象 と した高 齢 者 のす べ て の状 態 を把 握 で きて い るわ けで はな いた め 、そ れ を踏 ま え考 察 す る。 生活 状 況 で は独 居 の高齢 者 は少 な く、約 半 数 は誰 か と同居 して い る状 況 で あ った 。 また 、 相 談 に訪 れ た介 護 者 と高齢 者 の続柄 は半数 以 上 が 身近 な 間柄 で あ った。

K市

は農 山村 地 域 に位 置 す る都 市 で あ り親 と同居 す る習慣 が 残 ってお り、 身近 な 人 間か らの相 談 が 寄 せ られ た と推 察 され る。 同居 して い る割 合 が 高 い とい う事 は 、 人 と接 す る機 会 が 多 くな る。 そ の た め 、 認 知症 の早期 発 見 、 早期 相 談 に繋 が りや す い と言 え る。 しか し、 日本 の独居 高齢 者 は増加 傾 向で あ る 7)。 した が って 、今 後 は 目が 届 き に くい独 居 高 齢 者 の認 知 症 相 談 に ど う対 応 して い くか検 討 が 必 要 にな って くる。 また 、現在 の

3世

代 世 帯 で 生 活 す る習慣 を残 して い く こ とも大 切 な視 点 で あ る。 さ らに 、気 にか か る もの忘れ の症 状 が 出現 してか ら、地 域包 括 支援 セ ンター に相 談 に来 る まで の年 数 を見 る と、

1年

以 内 に相 談 に来 た もの は

6名

(17.1%)で

あ っ た 。 未 記 入 を 除 い た

1年

以 上 の相 談 を合 わ せ た もの は

20名

(57.1%)で

あ り半 数 を超 えて いた。 もの 忘 れ 相 談 表 は 、

24項

目の うち平 均 9.5件

(39.5%)が

記 入 され て いた 。厚 生 労 働 省 が 策 定 した 「認 知 症施 策 推 進

5か

年 計 画 (オ レ ンジ プ ラ ン)」 で は 、 認 知症 の人や そ の家族 等 に 対 す る支 援 を掲 げて い る8)。 しか し、 実 状 は早期相 談 で はな く、複 数 の心 配 や 困 りごとを 抱 え て か らの相 談 とな って お り、 支 援 は十 分 で は な い。 地 域 包 括 支 援 セ ンタ ー の運 営 と し て 、 今 以 上 に活 動 を住 民 に啓 発 し、地 域 で の 日常 生活・ 家族 支援 の強化 を行 って い く必 要 が あ る。 そ うす る こ と によ り、 些 細 な心 配 や 困 りごと も気 兼ね な く相 談 で き る地 域 包 括 支 援 セ ンター とな り、地 域 住 民 の ニ ー ズ に も こた え る こ とが で き る よ う にな る と考 え られ る。

2.個

別 相 談 内容 の分 析 と介 護 者 の 負 担 【

IADLの

支 援 】で は 、『金 銭 管 理 の補 助 』や 『排 泄 の 手 助 け 』に関 す る もの な どが 相 談 され て いた 。大 西 ら 9)が 述 べ て い るよ うに、高齢 者 の見 守 りに手 間が 取 られ 、家 族 介 護 者

(6)

自身 の 生活 を侵 害 され る行 動 は介 護 負 担 感 が 大 き い。 相 談 内容 も、 高 齢 者 が 独 力 で 目的 を 達 成 で きず 、 家 族 介 護 者 が 手 を貸 す 必 要 が あ る もので あ った 。 高 齢 者 を援 助 す るた め に 、 家 族 介 護 者 が 自分 た ち の 生活 ス タイ ル や 生 活 リズ ム を変 え る こ とが 負 担 に繋 が った と考 え られ る。 【日常 生活 行 動 の変 化 へ の対 応 】で あ げ られ た『直 前 の 出来 事 を忘 れ る 』な どの行 動 は 、 日常 生活 を共 に過 ご して い る家 族 介 護 者 に とって は 目につ きや す い事 柄 で あ る。『 同 じ事 を 繰 り返 す 』、『物 忘 れ 、物 の置 き忘 れ を補 う』な ど も同様 の こ とが言 え る。相 談 内容 の約

35%

が 日常 生活 行 動 の変化 で あ る ことか ら、 日常 生活 の 中で頻 繁 に繰 り返 され て い る行 動 と言 え る。 した が って 、 認 知 症 の症 状 と して 物 忘 れ が あ る とい う ことを頭 で 理解 して いて も、 目に見 え る形 で 毎 日繰 り返 され る こ とは 、 家 族 介 護 者 に とって 大 き な 負 担 にな って い る と 推 察 され る。 【

BPSDそ

の ものへ の対 応 】で は、『妄 想 、幻 覚 へ の対 応 』や『怒 る ことへ の対 応 』な ど が 相 談 され て いた。

BPSDは

介 護 負 担 感 に強 く影 響 を与 え るた め 10)、 具体 的 な 語 りの 中 に あ らわ れ た と言 え る。また

BPSDは

家 族 介 護 者 だ けで の対 応 は難 し くな り、介 護 者 に と っ て ス トレス とな る ■)。 よ って 、家 族 介 護 者 の負 担 とな り専 門職 種 へ の相談 とな った と考 え られ る。 【

BPSDに

よ る 日常 生活行 動 の変 化 へ の対 応 】で は、『人 と交 流 し'ない 』、『引 き こもって い る 』な どが相 談 され て いた 。 これ は

BPSDに

よ って 引き起 こされ た 日常 生活 行 動 の変 化 で あ り、 高齢 者 に とって は認 知症 が 要 因 とな った反応 で あ る。

BPSDへ

の対 応 と して は、 発 言 ・ 言 動 の裏 に あ る心 理 を推 察 し、 自尊 心 を尊 重 して 対 応 をす る こ とが 重 要

4み

る 理 埠

___

しか し、 毎 日接 して い る家族 介 護 者 に とって は、 目に映 る行 動 自体 が変 わ って お り、認 知 症 の症 状 に よ る行 動 で あ る とは考 え られ ず に対 応 に苦 慮 して い る事 柄 で あ る と推 察 され る。 また 日常 生活 行 動 は恒 常 的 に続 くた め 、家 族 介 護 者 に とって は、 な お の こ と負 担 と感 じる と考 え られ る。 この よ うに、個 別 に語 られ た相 談 内容 は家族 介 護 者 の 日常 生活 に直 結 す る もの ばか りで あ り、 介 護 者 の 生活 自体 に影 響 を及 ぼす もの で あ る。 そ の よ うな 相 談 に対 し、 家 族 介 護 者 の相 談 に真 摯 に耳 を傾 け る こ とは大 切 で あ る。 また 、そ れ の み に と どま らず 、 高齢 者 の些 細 な 変 化 や 気 が か りを気 軽 に気 兼 ね な く相 談 で き る場 所 の確 保 、 家 族 介 護 者 が 抱 く心 情 を 吐 露 す る場 を提 供 し思 い を発 散 させ る ことが粒 めて 重 要 で あ る。

3.家

族 介 護 者 の負 担 と生 活 上 の心 配 や 困 り ごとの 出現 割 合 の 関係 「最 近 、特 に 目が 離 せ な くな って きた」 と回答 した 家族 介 護 者 の群 の方 が 、そ うで な い 群 よ り 「身 だ しな み に気 をつ か わ な くな った 」 の項 目にお い て 、 困 る と回答 した割 合 が 有 意 に高 か った 。これ は 、高 齢 者 自身 が 整 容 行 為 を 円滑 に行 え な くな っ た こ とが 目に と ま り、 日常 生活 介 護 の負 担 に影 響 を及 ぼ した と推 察 され る。 「最 近 、特 に気 が休 ま らな い感 じが す る」 と回答 した家 族 介 護 者 の群 の方 が 、そ うで な い群 よ り 「夜 中 に起 きだ し、歩 き 回 つた り騒 いだ りす る よ うにな った」、「身 だ しな み に気 をつ か わ な くな った 」、「着 替 えや お 風 呂 に入 るの を嫌 が るよ うにな った」の項 目にお いて 、 困 る と回答 した割 合 が 有 意 に高 か った 。

(7)

「夜 中 に起 きだ し、歩 き回 うた り騒 いだ りす るよ うにな った 」 にお いて 有 意 に回答 割 合 が 高 か った の は 、 高 齢 者 が夜 中 に起 き るよ うにな り、家族 介 護 者 は安 全確 認 につ いて 心 配 や 不安 を感 じるよ うにな った。 そ の結 果 、 日常 生活 介 護 に対 し負 担 を感 じるよ うにな った と考 え らえ る。 「身 だ しな み に気 をつ か わ な くな った」、「着 替 えや お風 呂 に入 るの を嫌 が るよ うにな っ た」 にお いて 有 意 に 回答割 合 が 高 か った の は 、 高齢 者 自身が 整 容行 為・ 入 浴 をス ム ー ズ に 行 え な くな った こ とが 気 が か りとな り、 日常 生活 介 護 に対 す る負 担 に緊 が った と推 察 され た。 梶 原 ら13)は、 介 護 者 が

BPSDの

症 状 を含 め た認 知症 の介 護 に関す る知 識 を高 め る こ とは介 護 負 担感 の軽 減 に有効 で あ る可能性 が考 え られ る と述 べ て い る。 自宅 で 生活 す る高 齢 者 を介 護 して い く うえで 、 家 族 介 護 者 が 認 知 症 に 関す る正 しい知 識 を習 得 す る こ とは 、 少 しで も介 護 負 担 を軽 減 す る一 助 にな る と考 え られ る。

4.地

域 包 括 支 援 セ ンター に求 め られ る役 割 地 域 包 括 支 援 セ ンター に寄 せ られ た もの忘 れ 相 談 は 、認 知 症 の初 期 相 談 と い う内容 に反 して 、そ の実 際 は高 齢 者 の 日常 生活 に関す る こ とか ら

BPSDま

で の複 数 か つ 幅 広 い 内容 で あ った 。 家 族 介 護 者 が 日常 生活 を営 む 中で 、 生活 ス タイ ル や 生活 リズ ム を変 えて 高 齢 者 の 介 護 に携 わ る 、 日に見 え る形 で 高 齢 者 の変 容 した 日常 生 活 行 動 が 続 く、

BPSDへ

直 接 関 わ る こ とへ の 困難 さ、 整容行 為 や 入 浴 な ど 日常 生活 行 動 につ いて の介助 に対 す る気 が か りな どは、 家族 介 護 者 の心 配 、悩 みや 負担 に大 き く影 響 す る。 した が って 、地 域 包 括 支 援 セ ン ター の もの忘 れ 相 談 は 、 よ り丁 寧 な対 応 が 求 め られ る。 認 知 症 にな って も住 み慣 れ た地 域 で安 心 して 暮 らせ る ま ち を作 って い くた め に、地 域包 括 支援 セ ン ター の運 営 と して 、認 知 症 に関す る正 しい知 識 の 習 得 の推 進 、 専 門職 種 との相 談 場 所 の提 供 を設 けて い く必 要 が あ る と考 え らえ る。 さ らに 、 キ ャ ラバ ン・,六 イ トや 認 知 症 サ ポ ー タ ー の 育 成 とい った 啓 発 事 業 に も一 層 取 り組 ん で い く必 要 が あ る。 また そ れ だ け で な く、 気 軽 に気 兼ね な く相 談 が で き、心 情 を吐露 し思 い を発 散 させ る機 能 を有 す る場 所 の確 保 が 重 要 で あ る。 Ⅵ

.結

論 今 回 、 地 域 包 括 支 援 セ ン`タ ー に寄 せ られ た 相 談 記 録

35件

を分 析 対 象 に、 生活 上 の心 配 や 困 りごとの 内容 を検 討 した。 そ の結 果 を分 析 し、以 下 の点 が 明 らか にな った。 1。 もの 忘 れ 相 談 で は 、高 齢 者 の 日常 生活 に関す る ことか ら

BPSDま

で の幅広 い内容 で 、 且 つ 複 数 の心 配 や 困 りごとを抱 えて か らの相 談 とな って いた。

2.目

が 離 せ な い、気 が 休 ま らな い と感 じて い る家 族 介 護 者 は 、高 齢 者 の整 容 行 為 とい つた 日常 生活行 動 の介 護 に高 い割 合 で心 配 や 困 りご とを感 じて いた。さ らに

BPSDに

つ い て も心 配 や 困 りごとを感 じて いた。 これ らの こ とか ら、地 域包 括 支援 セ ンター に求 め られ る役割 は、認 知症 に関す る正 しい 知 識 の 習 得 の推 進 、 専 門職 種 との相 談 場 所 の 提 供 、 地 域 住 民 へ の啓 発 活 動 、気 軽 に気 兼 ね な く相 談 が で き心 情 を吐露 し思 い を発 散 させ る機 能 を有 す る場 所 の確 保 を考 えた運 営 の構 築 で あ る。

(8)

Ⅶ 。 本研 究 の限 界 と今後 の課 題 認 知 症 の相 談 窓 日開設 後 、 間 もな い9ヶ 月 間 とい う短 期 間 で の相 談 内容 を分 析 した 。 家 族 介 護 者 の心 配 や 困 り ご とを さ らに把 握 して い くた め に、 デ ー タ を長 期 間集 積 して い く必 要 が あ る。 また 、 今 回未 記 入 の割 合 が 多 か つた 生活 状 況 や 続 柄 とい つた対 象 者 の基 本 属 性 も丁 寧 に収 集 し、 さ らに高 齢 者 の介 護 状態 や 生活 自立度 も合 わ せ て 把 握 して い く必 要 が あ る。個 別 に寄 せ られ た相 談 内容 の分 析 を

1年

2年

後 と重ね 続 け、地 域 包 括 支 援 セ ン ター の役割 を地 域住 民 のニ ー ズ によ り近 づ けて い く運 営 方 法 を検 討 して い く必 要 が あ る。 文

1)厚

生 労 働 省 :認知 症 高 齢 者 数 に つ い て

,報

道 発 表 資 料 http:〃

www.mhlw.質

o,ip/stf/houdou/2r9852000002iaul‐att/2r9852000002iavi.pdf

(2014年

9月 17)

2)厚

生 労 働 省 :「認 知 症 を知 り地 域 を つ く る 10ヵ 年 」 の 構 想 http:〃

www.mhlw.宜

o.ip/topics/kaigo/dementia/c01.html (2014年 9月 17日 )

3)厚

生 労 働 省 :認知 症 に 関 す る 相 談 窓 口 http://www.mhlw.宜o.ip/topics/kaiЯ

o/dementia/a05.html (2014年

9月 17日 )

4)鹿

野 由利 子

,花

上 憲 司

,木

村 哲 朗 他 :痴呆 の 早 期 受 診 は な ぜ 難 し い の か ‐家 族 か らみ た 障 壁 要 因 と情 報 提 供 の 必 要 性 ‐

,

日本 痴 呆 ケ ア 学 会 誌

,2(2),158…

181,2003。

5)小

倉 弥 生

,坪

井 佳 子

,清

水 昌 美 他 :「も の 忘 れ 看 護 相 談 」 の 事 例 か らみ た 認 知 症 高 齢 者 を地 域 で 支 え る し くみ づ く りの 現 状 と課 題

,神

戸 市 看 護 大 学 紀 要

,18,55‐ 64,2014.

6)駒

ケ 根 市 :高齢 者 保 健 サ ー ビ ス

,駒

ケ 根 市 認 知 症 介 護 ビ ジ ョ ン

,も

の 忘 れ 相 談 表 http:〃www,citv.komagane,nagano.ip/indOx.phっ?f―

hp&ci=10470&i=14643(2015年

1 月 6日 )

7)内

閣 府 :平成

24年

度 版 高 齢 社 会 白書 (全 体 版)

httpi〃www8,cao.go,ip/kourei/whitepaper/w‐

2012/zenbun/s12103.html(2014年

9

月 9日)

8)厚

生 労 働 省 :認知 症 施 策 推 進

5か

年 計 画 (オ レ ン ジ プ ラ ン

)に

つ い て h itЧぅ・//www m予1lw r′r、 1■■/Rif/予「、、11河∩11/2r9R馬2∩∩∩∩∩2 8dh.htrnl

(2014年

9月 9日)

9)大

西 丈 二

,梅

垣 宏行

,鈴

木 裕 介 他 :痴 呆 の行 動・ 心 理 症 状

(BPSD)お

よ び 介 護環 境 の 介 護 負 担 に与 え る影 響

,老

年 精 神 医学 雑 誌

,14(4)ぅ

465‐

473,2003.

10)前

掲 9)

11)柴

田展 人 :認 知 症 介 護 者 の メ ン タル ヘ ル ス

,認

知 症 の最 新 医 療

,2(2),94‐

95,2012.

12)高

橋 智 :認知 症 の

BPSD,

日本 老 年 医学 会 雑 誌

,48,195‐

204,20■

.

13)梶

原 弘 平

,辰

己俊 見

,山

本 洋 子 :認知 症 高 齢 者 を在 宅 介 護 す る介 護 者 の介 護 負 担 感 に 影 響 す る要 因

,老

年 精 神 医学 雑 誌

,23(2),221‐

226,2012.

(9)

Analyze of“

Memory Loss Consultation Desr'at the city of K

Tomoサa Aruga(Nagano Conege of Nursing)

Midori watanabe(Nagano College of Nursing)

Mayunli Chiba(Nagano Co■ ege of Nursing)

Yuka Matsuzawa(Nagano College of Nursing)

Chikako Sone(Nagano College of Nursing) Emi Hosoda(Nagano College of Nursing)

Abstract

The City of K estabhshed a``ⅣIemory Loss Consultation Desk"in the Conununity

Comprehensive Support CenteL ThiS Study analyzes the F`worriesん roubles in daily hfe" which famユy carettvers brOught to he Center for nine months.We itemized the

worriesんroubles depenぬng on the burden on family caregivers,and performed a

chi‐square test to analyze specific items.Individual issues were qualitatiVely analyzed.

Caregivers who answered

These days we need the close super宙

sion" showed significantly higher concerns about the item“ They do五't glve care to theむ appearance''. Families who answered“ These days we don't feel at ease."showed signincantly higher

concern about the items“ They get up in the lniddle of the night,wandering about and making some noise'',and“They hate to change their clothes and take a bath)'.In he

qualitaive analysis,lour categories including“ care ofttADL''and``care for changes in daily livinゴ'were extracted.Findings showed that fanily careglvers visit the consultation desk with many daily life worries,and suggested the necessity to create family careglver support programs enabling families to consult in the early stages of dementia.

Keywordsi Community Comprehens静

e Support CenteL consultation of Memory Loss, family caregivers,dementia

(10)

要 約 本研究 の 目的は

K市

地域包括支援セ ンターの 「もの忘れ相談」 開始後9ヶ月間で家族介 護者 か ら相談 を受 けた 「生活 上の心配や 困 りごと」 の内容 を分析す る事である。家族 の介 護負担 の有無 による心配や困 りごとの具体 的項 目を χ2検 定 によ り解析 した。また個別相談 内容 を質的に分析 した。結果、「特 に目が離せな くなってきた」 と答えた家族 の方が 「身だ しなみに気 を使わな くなった」で困ると回答 した割合が有意 に高かった。「特 に気が休 ま ら な い感 じがす る」 と答 えた家族 の方が 「夜 中に起 きだ し歩 き回つた り騒 いだ りす るよ うに な った」「着替えやお風呂に入 るのを嫌がるよ うになった」等で困ると回答 した割合が有意 に高かった。質的分析では 【

IADLの

支援 】 【日常生活行動 の変化へ の対応 】等

4つ

のカテ ゴ リーが抽 出された。家族介護者 は生活上多 くの悩み を抱え相談 に訪れ る実状 にあった。 よつて認知症初期か ら家族が来訪できる相談体制の構 築が必要であると考 え られた。 キーワー ド: 1.地域包括支援セ ンター 2.もの忘れ相談 3.家族介護者 4.認知症

(11)

1高

齢者 び特徴

n=35

項 目 n(0/。) 高齢者の性別

男性 15(42.9) 20(57.1 齢 2(5。7) 14(40.0) 17(48.6) 2(5.7) 高齢者 の生活状況 高 60歳代 70歳代 80歳代 90歳代 独居 夫婦で生活 親族 と同居 その他 未記入 2(5.7) 5(14.3) 13(37.1) 1(2。9) 8(22,9) 9(25。 7) 3(816) 1(2.9) 14(40,0) 6(17.1) 8(22.9) 3(8.6) 3(8。6) 6(17。 1) 9(25.7) 介護者と高齢者の続柄 西己偶者 子供 子の配偶者 その他 未記入 気 にかか るもの忘れの 症状が出現 してか ら、 相談 に来 るまでの年数 1年 以 内 1年 以上 2年 以上 3年 以上 それ以上 未記入

(12)

2「

上 の心 配や 困りごとJ24項

n=35

項 目 直前の出来事や話を忘れる

ようになった

日にちを忘れるよう

1こ

なった

物の置き忘れやしまい忘れが目立つようになった

何となく元気がなかったり、興味や関心を示さなくなった ささいなことで怒ったり、不安を抱くようになった 家に引きこもることが多くならた 搬紬 豊き罷屈憲最窓消し忘れなど火 の不始末が心配 になった 自分で電話をかけるのが難 しくなった 自分で食事をつくったり、用意するのが難 しくなった ゴミの分月町やゴミ出しができなくなった 身だしなみ に気をつかわなくなった 薬の飲 み忘れ が多くなった

° 家 にいても落ち着かず 、ウロゥロするようになった 最近 、転びやすくなった 安全 に車益 転 できるの力洵い配 になった 着替えやお風 呂に入るのを嫌がるよう1こなった 同じようなものを何度も買つてくるようになった トイレを失敗するよう1こなった

離 ゝ

選冨

黙雪

7啓Y判

雅 罪輩堅す

し、暴言や暴力をふるうようになった

n(

) 29(82,9) 29(82.9) 29(82.9) 21(60.0) 19(54.3) 18(51.4) 17(48.6) 17(48,6) 17(48.6) 15(42.9) 14(40.0) 13(37.1) 13(37。 1) 13(37.1) 13(37.1) 10(28.6)( 8(22.9) 7(20.0) 7(20。 0) 6(17.1) 5(14。 3) 5(14。 3) 4(11。 4) 4(11.4)

(13)

BPSDによる 日常生活行動の 変化への対応 (126%) BPSDそのもの への対応 (13,7%) 日常生活行動の 変化への対応 (34.7%) IADLの 支援 (389%) 意欲低 下への対応 (11%) 恥 しないで過ごす (3.2°/。) 引きこもつている (53°/o) 人と交流 しない (3,2%) 興査への対応 (11%) 昼夜逆転への対応 (1,1%) 徘徊への対応 (11%) 怒ることへの対応 (2.1%) 妄想、幻聴への対応 (8.4°/。 ) 複数の事が出来ない (2.1%) 人との交流 (21%) 見当識障害の対応 (32°/o) 記憶障害の対応 (6.3°/o) 言葉が出てこない (21%) 物忘れ 、物の置き忘れを補う (105°/o) 同じ事を繰 り返す (4.2。/。) 直前の事を忘れる (4.2°/o) 家事、料理の手伝い (63%) セルフケア能力の低下 (2.1%) 日常生活の介助 (74%) 排泄の手助 け (42°/。) 入浴の手助 け (849る) 治療管理の支援 (3.2°/。) 薬管理の代行 (32%) 金銭管理の補助 (4,2%) 買い物に連れて行つても何も関心がない。っいて歩くだけ 家で寝てばかりいる に出る事を勧められるが、本人は「わかっているんだけどね」と み イサービスなどのサービスヘの参カロを嫌がる デイサービスから帰つて来た夜は眠らない 昼夜逆転が起こる 着きがなく歩き回る す 粋琴之純え写砲あり、勝手に決めつけて話をする々、家族が対象となった方 時に着誉 ゝら裸になってしヽるてシャワー に入 って下着を着誉える話をすると、わからなくな り部 屋 ヽの方以外は話が出来ない 季節や 日にち、朝夕が分からない 緒に経理の仕事をしていたが計算を間違えたりして出来ない てこない事 日記帳がどこかに行ってしまった いものは何度も行き、買つた事を忘れてしまう ているが言われたことが半分ほど忘れている 以前はしっかり料理をしていたが、おかずが1品だけになった 食事がとれているかわからない していたがぶつけてからは乗つていない。その為、買い物や送迎は娘が ヽ 自分で行っているが、排便が難 しくてトイレに何時間もいる 湯船につかった事を忘れ何度も繰 り返し体が赤くなり、目が お風 呂に入 ったとしても、 入っていた事があった 睡眠導入剤と精神安定剤の併用で効き過ぎる為か足腰が立たなくなる 管理し飲む分を渡している お金を降ろした事を忘れて何度も降ろした n=95

(14)

表4家族介護者の負担 項 目 直 前 の 出 来 事や 話 したことを忘 れ るようになつた。 なんとなく元気がなかつたり、興味や関心を 示さなくなつた。 ささいなことで怒つたり、不安を抱くようになつた。 日にちを忘 れ るようになつた. 身だ しなみ に気 をつか わなくなっ捜 物 の 置 忘 れ や しまい忘 れ が 日立つ ようになった。 鍋 襟 力`したり、暖 房 器 具 の 消 し忘 れ など 火 の 不 始 末 が心配 になった。 薬の飲み忘れが多くなつた。 ゴミの分 別 や ゴミ出 しがで きなくなつたこ 同 じようなものを何 度 も買 つてくるようになった。 お金の管理が′b配になつた。 安全に車を運転てきるのか心配になつた。 自分 で電 話 を力】lするのが難 しくなつた。 自分で食事をつくったり、用意するのが難しくなつた。 「物 が盗 まオLたJと言 うよう1こなつた。 「見えないものが見えたり、聞こえたりするJと 言うようになつた。 家にいても落ち着かず、ウロウロするようになった。 家に引きこもることが多くなつた。 サ ー ビスの利 用 を嫌 がるよう1こなつた。 夜中に起きだし、歩き回つたり騒いだりするように なっ亀 トイレを失 敗 す るようになった。 着替えやお風呂に入るのを嫌がるようになつ逮 家族や介護者に対し、暴言や暴力をふるうように なつた。 最近、転びやすくなつた。 最近、特に気が休まらない感じがする χ2値 p値 0134 1000 127 311 2763 166 0134 1000 11748 001 0134 1000 0305 733 0326 724 0179 737 2411 203 0686 500 0583 704 0686 500 0 1000 0 1000 1071 401 0972 369 0326 724 0686 500 2305 279 5,666 .028 有 意 差 の あ つた もの は ():紫 5.293 039 0188 1000 0326 724 困らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困らない 困る 困 る 困 らない 囚 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困 る 困 らない 困 る 困 らない 困 る 困 らない 困る 困らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る 困 らない 困る n==35 13(650) 7(350) 7(467) 8(533) 12(600) 3(4110) 6(400) 9(60,0) 15(750) 5(250) 10(667) 5(333) 11(550) 9(450) 7(467) 8(533) 15(750) 5(250) 13(867) 2(133) 13(650) 7(350) 8(533) 7(467) 12(600) 8(400) 10(667) 5(333) 11(550) 9(450) 7(467) 3(533) 2(100) 18(900) 4(267) 11(733) 16(30.0) 4(200) 6(40.0) 9(600) 2(100) 18(900) 4(267) 11(733) 12(600) 8(400) 4(267) 11(733) 10(500) 10(500) 4(267) 11(733) 2(100) 18(900) 4(267) 11(733) n(%) n(%) まだ大丈夫 20 そう思う 15 13(650) 7(350) 9(600) 6(400) 1(501 19(950) 12(800) 3(200う 17(850) 3(150) 10(667) 5(333) 18(900) 2(100) 10(667) 5(333) 18(000) 2(100) 11(733) 4(267) 18(900) 2(100) 13(867) 2(133) 11(550) 9(450) 6(400) 9(600) 14(700) 6(300) 8(533) 7(467) 18(900) 2(100) 12(300) 3(200) 17(850) 3(150) 13(867) 2(133) 0238 738 1676 367 5874 .032 1676 367 3838 087 1944 296 1676 367 χ att p値 最近、特に目が離せなくなってきた 0092 1000 1905 292 1634 246 2917 112 1676 367 0094 1000 01772 500 102 481 07 631 0019 1000 1176 321 1373 315 0292 712 0238 738 0729 672 0486 511 0163 737 18(857) 3(143) 12(357) 2(143) 12(571) 9(429) 8(571) 6(429) 12(571) 9(429) 6(429) 8(571) 14(667) 7(333) 11(786) 3(214) 12(571) 9(429) 6(429) 3(571) 15(714) 6(286) 13(929) 1(71) 12(571) 91429) 9(643) 5(357) 14(667) 7(333) 8(571) 6(429) 10(476) 11(5214) 8(571) 6(429) 4(190) 17(810) 2(143) 12(857) 18(85,7) 3(143) 4(286) 10(71.4) 4(190) 17(310) 2(143) 12(357) 12(571) 9(429) 4(286) 10(714) 10(476) 11(524) 4(286) 10(714) 4(190) 17(310) 2(143) 12(857) n(%) n(%) 21 14 まだ大 丈 夫 そう思 う 14(667) 7(333) 8(571) 6(429) 19(905) 2(95) 12(357) 2(143) 19(905) 2(9.5) 8(57.1) 6(429) 18(857) 3(143) 10(714) 4(286) 20(952) 1(48) 9(643) 5(35,7) 20(952) 1(43) 11(786) 3(214) 9(429) 12(571) 8(571) 6(429) 14(667) 7(333) 8(571) 6(429) 19(005) 2(95) 11(786) 3(214) とした

表 1高 齢者 び特徴 n=35 項 目 n(0/。 ) 高齢者の性別    男性 15(42.9) 20(57.1 齢 2(5。 7) 14(40.0) 17(48.6) 2(5.7) 高齢者 の生活状況高 60歳 代70歳代80歳代90歳代 独居 夫婦で生活 親族 と同居 その他 未記入 2(5.7)5(14.3)13(37.1)1(2。9) 8(22,9) 9(25。 7) 3(816) 1(2.9) 14(40,0) 6(17.1) 8(22.9) 3(8.6) 3(8。 6) 6(17。 1) 9
表 4家 族介護者の負担 項 目 直 前 の 出 来 事や 話 したことを忘 れ るようになつた。 なんとなく元気がなかつたり、興味や関心を 示さなくなつた。 ささいなことで怒つたり、不安を抱くようになつた。 日にちを忘 れ るようになつた

参照

関連したドキュメント

輸入貨物の包装(当該貨物に含まれるものとされる包装材料(例えばダンボール紙、緩衝

いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.

一方、介護保険法においては、各市町村に設置される地域包括支援センターにおけ

・場 所 区(町内)の会館等 ・参加者数 230人. ・内 容 地域見守り・支え合い活動の推進についての講話、地域見守り・支え

具体的には、2018(平成 30)年 4 月に国から示された相談支援専門員が受け持つ標準件

⑤ 

(2) 令和元年9月 10 日厚生労働省告示により、相談支援従事者現任研修の受講要件として、 受講 開始日前5年間に2年以上の相談支援

石川県相談支援従事者初任者研修 令和2年9月24日 社会福祉法人南陽園 能勢 三寛