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京都都心部の校区コミュニティにおける廃校の文化資源的価値と 地域再生に関する研究

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Academic year: 2021

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京都都心部の校区コミュニティにおける廃校の文化

資源的価値と 地域再生に関する研究

著者名(日)

萩原 雅也

雑誌名

大阪樟蔭女子大学研究紀要

7

ページ

228

発行年

2017-01-31

URL

http://id.nii.ac.jp/1072/00004092/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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研究の背景と目的 京都市は政令指定市の中でも早くから都心部の人口 減少と少子化が進み、68 校あった小中学校が 17 校に 統廃合されている。明治以来、京都市の小学校は、地 域住民や自治連合会によって支えられ、校区ともに歩 んできた歴史を持っている。廃校跡地の活用方法につ いても、行政と校区コミュニティの密度の濃い話し合 いによって進められ、他の政令指定都市と際だって異 なるものとして評価されてきた。 本研究は、このような特色を持つ、京都の廃校となっ た小学校を対象として、住民や来訪者の意識調査を行 い、廃校小学校が有する地域文化資源としての潜在的 価値とその活用による地域再生の可能性を探ろうとし たものである。 研究の焦点と内容 本研究では、中京区の元・立誠小学校を事例として 取り上げた。1992 年に閉校となった同校は、広域的 まちづくりのための跡地活用が模索されたが未活用の ままとなっている。同校は京都有数の繁華街である木 屋町の中心部に位置しており、校区の立誠自治連合会 は、学校周辺の環境が閉校によって悪化することに危 惧の念を高め、教育施設として維持し、地域の環境を 守るという強い意志をもって活動してきた。また、同 校は日本で最初に映画が上映された所に立地し、京都 一の映画興行街として繁栄した新京極通も校区に含ま れる。同連合会は、このような文化資源、アイデンティ ティを大切にし、近代建築としての価値も持つ元・立 誠小学校を芸術・文化発信の拠点として再生し、発展 させるという構想を抱き、教室を転用した映画館(立 誠シネマプロジェクト)やカフェの開設などの新たな 活動、事業にも取り組んでいる。 具体的には校区関係者へのインタビュー調査と住民・ 来訪者へのアンケート調査に取り組んだ。この内、ア ンケート調査は、立誠自治連合会・立誠シネマプロジェ クトの協力のもとに、2015 年 12 月から翌年 3 月まで に自記式アンケート用紙によって実施した。①自治連 合会会員(地区事業者を含む)対象、②元・立誠小学 校でのイベント・事業への来場者対象、③立誠シネマ プロジェクト来場者対象の3 つである。アンケート用 紙の配布・回収方法は、①は各自治会を通した各戸へ の配付と元・立誠小学校設置回収箱での回収、②はカ フェでの配布と回収箱による回収、③はシネマ受付で のアンケート用紙配布と回収箱による回収による。 研究成果の概要 アンケート調査の回収実数は、①:29、②:46、③: 188 である。校区住民に対するアンケートでは十分な サンプル数が得られなかった。来訪者に対する調査で は、校舎に対する認識として、「母校ではないが懐か しさを感じる」が80%を閉め、元・立誠小学校校舎 が持つ文化的雰囲気が来訪者にとっても認識されてい ることが分かった。また、現在検討が進められている 跡地活用において重視すべき項目に関する質問では、 次のような結果が得られた(図1・棒グラフ内の数値 は回答者数)。さらに、跡地利用に関するアンケート 自由記述の分析も加え、来訪者が元・立誠小学校に対 して、地域の歴史や伝統を大切にしつつ校舎を保存し、 芸術・文化活動の拠点として再活用されることを望ん でいることが明らかとなった。 -228 - 大阪樟蔭女子大学研究紀要第7 巻(2017)

京都都心部の校区コミュニティにおける廃校の文化資源的価値と

地域再生に関する研究

学芸学部 ライフプランニング学科

萩原 雅也

図1 跡地活用について重視すべき項目

参照

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