令和2年度 老人保健事業推進費等補助金
老人保健健康増進等事業
災害にも強い地域包括ケアシステム構築のため
の潜在看護職の活用にかかる調査研究事業
報告書
学校法人 日本福祉大学
令和3年3月
Ⅰ.研究の概要 …………2 1.背景 …………2 2.研究の目的 …………3 3.事業実施の概要 …………3 Ⅱ.人々に向けた本事業の広報活動 …………8 1.広報内容 …………8 2.広報方法 …………9 3.広報活動のこれまでとこれから …………11 Ⅲ.潜在看護職者を対象とした災害時の住民支援に関する意識調査 …………12 1.調査委員会活動経緯 …………12 2.目的 …………12 3.調査項目 …………12 4.調査方法 …………14 5.調査結果 …………15 6.現状分析と今後の課題 …………46 Ⅳ.看護職のための災害対応研修会事業 …………49 1.活動経緯 …………49 2.研修会のプログラムと内容 …………49 3.研修会の受講状況 …………61 4.研修会受講者の評価 …………64 5.研修会事業のまとめと提言 …………115 Ⅴ.システム推進事業 …………117 1.活動経緯 …………117 2.潜在看護職者の自治体への登録 …………117 3.潜在看護職者活用の基盤 …………118 Ⅵ.今後の展望 ………119 謝辞 …………120 資料 …………121
健康を守ることは重要な課題である。地域包括ケアシステムは、高齢者が要介護状態になっ ても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられることを目指している。 しかし、ひとたび災害が起きれば、高齢者は災害時要援護者となり様々なリスクが生じる。 従前の地域包括ケアシステムには災害時の避難所等での対応は含まれていない。そこで、災 害時にも高齢者の安全が守られることを目指し、看護職免許を保有しているが看護の仕事 をしていない人(以下、潜在看護職)の力を活用し、発災直後の外部救助者到着前から、主 に避難所において災害時要援護者を中心とした住民支援ができる体制整備の必要性を検討 し、2019 年度より本学が位置する愛知県知多半島にて研究事業に着手した。2019 年度は対 象地域を知多半島沿岸部の半田市、常滑市、東海市、知多市、美浜町、南知多町、武豊町と したが、2020 年度はさらに大府市、阿久比町、東浦町を加え、知多半島全自治体を対象と して調査研究事業を展開した。 事業構成は、2019 年度と同様の調査事業と研修事業に 2020 年度は潜在看護職者を自治体 に登録し災害時に活用できる体制を整えるシステム推進事業を新たに加え、新型コロナウ イルスの感染予防を考慮して必要な修正を加えながら実施した。 調査事業では、「潜在看護職に対する災害時の住民支援に関する意識調査」を実施した。 存在の実態が明らかになっていない潜在看護職者が対象のため、ポスター・チラシ、自治体 の広報誌等を活用した広報活動を行い、記載された QR コードから回答を得る Web 調査を実 施した。調査項目は、災害時の協力意思、自治体へ災害時協力者として登録する意思、研修 会受講希望の他、潜在看護職者向けの自治体からの情報入手が可能な媒体なども聞いた。 2019 年度に引き続く調査で 2020 年度新規回答者は 119 人、潜在看護職者は 27 人(22.6%) であった。災害時に自治体に協力する意思がある人は全体では 77 人(64.7%)、潜在看護職者 では 19 人(70.3%)であった。災害対応研修会参加希望者は、全体では 100 人(84%)、潜在看 護職者では 23 人(85.2%)であった。 研修事業では、負傷者の応急救護、避難所の衛生管理、高齢者・乳幼児・妊産褥婦・慢性 疾患罹患者などの災害時要援護者への対応、新型コロナウイルス感染症を念頭にした避難 所シミュレーション演習、避難所における感染予防の総論と各論をベーシックコース3回、 アドバンスコース2回で編成し開講した。公開講座「我慢をしない・させない避難所」を開 催した。新型コロナ感染症予防を考慮し、公開講座以外はオンデマンド受講システム作成し、 自宅から何時でも受講できるようにした。また、応急救護実技実習は技術習得を目指してい るのでオンデマンドだけでなく3会場で対面でも開催した。延べ受講者数は、ベーシックコ ース 461 人、アドバンスコース 324 人に上った。研修内容の理解度も高評価であった。 システム推進事業では、潜在看護職者を自治体に登録し災害時の活用を進めていくこと を目指した。すでにそのシステムが整った先行自治体との情報交換の場を設け、各自治体の 考え方や進め方を尊重し、支援する体制をとった。 先行自治体では、感染症パンデミック対応の新型コロナウイルスワクチン接種事業に登 録した潜在看護職者が従事するなど、本事業が成果を上げている。今後、潜在看護職の災害 時活用を検討している全国の自治体は、本事業で作成したオンデマンド教材を研修に活用 できるので、本事業を全国に発信し、災害にも強い新たな地域包括ケアの実現を目指す。
大規模災害は、一瞬にして多くの人々の生命を危機的状態に陥れ、健康被害をもたらす。 特に、人口の 1/4 強を占める高齢者への影響は甚大であり、これらの人々の生命と健康を守 るためには、平時からの備えはもちろんのこと、発災直後からの適切な対応が不可欠である。 東日本大震災において我々は、行政が直ちに駆けつけて救助や支援を行う「公助」には限界 があり、地域コミュニティや NPO などによる「共助」が、防災、減災とその後の復興期まで を支える大きな力となることを再確認した1)。共助とは、地域や身近にいる人どうしが助け 合うことである。地域コミュニティにおける共助による地域防災力の中核を担っているの は、消防団と自主防災組織であるが、実際に災害が起きた場合にはそこに暮らしている地域 住民の協力は欠かせない。地域住民は様々な背景の人々で構成され、職業経験、保有してい る免許や資格、趣味や特技など、多種多様な能力をもっている。災害時にはこのような個々 人の力が重要な共助として機能するが、発災直後から人々の生命と健康を守るために医療 者の力は重要である。 被災した多くの住民は、地域の避難所での避難生活や在宅避難を余儀なくされる。これら 避難者の中で最も多くを占めるのが高齢者である。このような状況下において、病院等で働 いている看護職者の多くは職場へ参集し、医療機関内での対応を行うことになるが、働いて いない看護職者、すなわち潜在看護職者は住民の一人として住民と共に行動する。潜在看護 職者が被災直後から看護の力を発揮できれば、避難所の衛生的環境の保持、病院に行けない 負傷者の応急手当て、高齢者、慢性疾患患者、乳幼児や妊産婦など健康上のハイリスク者の 対応などが可能となる。 しかし、潜在看護職者に災害時対応の協力を依頼しようとしても、所在の実態が不明であ り、潜在看護職者数も全国に 71 万人(2014 年)と推計されているのみであった2)。そこで、 2019 年度事業「潜在看護職を活用した新たな地域包括ケアと災害にも強い地域ネットワー クを築く調査・研究事業」において、知多半島の沿岸部にある 7 つの自治体を対象に、災害 時の住民支援に関する意向調査を実施した。この調査は、災害時に協力する意思のある看護 職者を得ることと潜在看護職者に効率的に情報が届く方法を明らかにすることの大きく 2 つの目的で行った。また、研修会受講希望者を対象に災害対応研修会を実施し、災害時協力 者として自治体への登録を推進した。自治体では潜在看護職者の災害時の活用方法、登録潜 在看護職者の位置づけなどの検討が行われ、一部の先行自治体では地域防災計画に潜在看 護職を明記することができた。 一方、地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けるため に、医療介護関係機関が連携して、包括的かつ継続的な治療・ケアを提供する体制である。 しかし、一般に平時における体制となっており、災害時にもその体制が十分機能できるとは 限らない。地域の共助機能を専門知識と技術をもった人材の加入により強化することが、災 害時にも高齢者の安全を守る新たな地域包括ケアシステムに結び付くと考える。 そこで、本事業では、対象地域を知多半島全自治体(5 市 5 町)に拡大し、2019 年度の結 果を踏まえ、より効率的に潜在看護職者に協力を呼び掛けるとともに、より高度な研修内容 も準備し、災害時に潜在看護職者のリーダー的存在になる人材養成にも着手し、災害にも強
きるように、潜在看護職の確保を効率的な方法で継続する。 目的 2:災害時に協力する潜在看護職のリーダー的役割をとれる人材養成を行う。 目的 3:自治体における潜在看護職の登録制度を促進し、災害にも強い地域包括ケアシステ ムの一部としてその活用方法を確立する。 目的 4:潜在看護職同士の自治体内のネットワークの充実を図るとともに、自治体間におけ るネットワークの拡大を推進する。 目的 5:潜在看護職のネットワークを支える機関・団体の協力体制を構築する。 これらの目的を達成するために、本研究事業では、潜在看護職の掘り起こしを行う調査事 業と、調査によって災害時の協力の意思表示をした看護職に対して災害対応研修会を実施 する研修事業、災害時協力者として自治体に登録する意思のある潜在看護職者が災害時に 活動できる基盤を作るシステム推進事業で展開した。 3.事業実施の概要 1)事業の実施体制 本事業は、学内組織として学長を長とする研究統括会議を設置した。この研究統括会議は、 日本福祉大学減災支援・連携機構の構成員で構成した。この研究統括会議の下、企画運営委 員会、調査委員会、研修委員会を設け、それぞれ学外者を委員として任命した(Ⅰ-図 1、 資料Ⅰ-表 1)。 また、委員会はコロナ感染症予防を考慮し、対面での開催回数を減らすために合同会議と して、7 月 30 日、11 月 9 日、2 月 15 日合計 3 回の開催とし、ZOOM による参加もできるよう にした。(Ⅰ-表 1 )。 開催日時 会議名 開催場所 議題 7月30日(木) 14:00~16:00 第1回研究事業 合同会議 東海市芸術劇場 多目的ホール ZOOM参加有 ①各委員紹介 ②事業内容説明 ③意見交換等 11月9日(月) 15:00~16:30 第2回研究事業 合同会議 日本福祉大学 東海キャンパス 会議室 ZOOM参加有 ①進捗状況の報告 ②オンデマンド受講方法の説明 ③意見交換等 2月15日(月) 14:00~15:30 第3回研究事業 合同会議 日本福祉大学 東海キャンパス 会議室 ZOOM参加有 ①調査結果について ②研修会実施状況について ③災害時の潜在看護職者の活用方 法に関する現状と課題 ④意見交換等 Ⅰ-表 1 会議日程
副委員長 研究事業責任者 災害ボランティアセンター長 新美綾子 委 員 調査委員長 宮腰由紀子 研修委員長 山本克彦 システム推進委員長 愛知県看護協会知多地区支部長 植村真美 愛知県保健医療局医務部医務課 主幹 高口みさき 愛知県看護協会長 三浦昌子 東海市市民福祉部長 後藤文枝 学識経験者 堀江 裕 半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・阿久比町・ 東浦町・美浜町・南知多町・武豊町のご担当者 顧 問 常滑市民病院院長補佐 中川 隆 名古屋掖済会病院副院長 北川喜己 【研究統括会議】 統括責任者 日本福祉大学学長 児玉善郎 研究事業責任者 災害ボランティアセンター長 看護学部准教授 新美綾子 企画運営委員会委員長 副学長 減災支援・連携機構長 地域ケア研究推進センター長 原田正樹 調査委員会委員長 減災支援教育研究センター運営委員 看護学部教授 宮腰由紀子 研修委員会委員長 減災支援教育研究センター長 福祉経営学部教授 山本克彦 システム推進委員長 公立西知多総合病院副院長兼 看護局長 植村真美 【調査委員会】 委員長 減災支援教育研究センター運営委員 看護学部教授 宮腰由紀子 委 員 災害ボランティアセンター長 看護学部准教授 新美綾子 愛知県ナースセンター所長 上村睦美 半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・阿久比町・ 東浦町・美浜町・南知多町・武豊町のご担当者 潜在看護職代表 小島修子・田口妙子 日本福祉大学看護学部基礎看護学領域教員 【研修委員会】 委員長 減災支援教育研究センター長 福祉経営学部教授 山本克彦 委 員 災害ボランティアセンター長 看護学部准教授 新美綾子 半田市立半田病院看護局長 白井麻希 常滑市民病院看護局長 久米淳子 知多厚生病院看護部長 近藤貴代 半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・阿久比町・ 東浦町・美浜町・南知多町・武豊町のご担当者 日本福祉大学看護学部基礎看護学領域教員 【システム推進委員会】 委員長 公立西知多総合病院副院長兼看護局長 植村真美 委 員 東海市市民福祉部長 後藤文枝 災害ボランティアセンター長 看護学部准教授 新美綾子 日本福祉大学福祉経営学部 講師 上山崎悦代 半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・阿久比町・ 東浦町・美浜町・南知多町・武豊町のご担当者 日本福祉大学看護学部基礎看護学領域教員
術を用いて減災のために協力する意思があるかを問い、災害時に協力する潜在看護職を確 保する目的で行った。先行自治体においては前年度に引き続き 2 回目の調査となるが、調査 そのものに気づかなかった人や回答をためらっていた潜在看護職者が調査にアクセスする ことを期待した。 調査は、2019 年度と同様に WEB システムを用いた方法(WEB 調査)を主とし、調査用紙を 用いた全戸調査は実施しなかった。調査の広報は、行政の広報誌に調査の案内と WEB 調査サ イトにアクセスするための QR コードと URL を記載した。また、2019 年と同様に、各市町の 状況に応じてポスター・チラシを様々な機関、場所に配布または設置した。2019 年度では、 チラシをコミュニティの回覧板に挟んで回覧した自治体も多かったが、今回は、新型コロナ ウイルス感染症予防の観点から、回覧板を取りやめるコミュニティが多かったため、回覧板 の利用はできなかった。この調査の新規回答者は 119 人で、潜在看護職者は 27 人(22.6%) であった。災害時に自治体に協力する意思がある人は全体では 77 人(64.7%)、潜在看護職者 では 19 人(70.3%)であった。災害対応研修会参加希望者は、全体では 100 人(84%)、潜在看 護職者では 23 人(85.2%)であった。 (2)研修事業 研修会の受講により期待できる潜在看護職者の災害時の行動を次の通りとした。 ① 避難所の衛生的環境を避難時から保つ。特にトイレの清潔を保ち、避難者が支障なく排 泄できるような環境を整える。 ② 避難時から感染予防に配慮した避難所運営に尽力し、避難所での感染を予防する。 ③ 高齢者が災害時に起こしやすい認知機能等の低下、肺炎、深部静脈血栓症などの二次災 害を予防する。 ④ 慢性疾患罹患者、妊産婦、乳幼児、障害者などの高齢者以外の健康ハイリスク者に対す る適切な対応を行い、心身の状態悪化を予防する。 ⑤ 被災地内の医療機関や消防などが十分に機能していない中でも、負傷者や急病者の応 急救護を行い、トリアージの考え方に基づき、早期搬送が必要な人の数など外部救助者 に必要な情報を伝達する。 研修会は、2019 年度受講済者 204 人と 2020 年度受講希望者 100 人の合計 304 人を対象と した。開催した研修会は表 2 の通りで、2019 年度に実施した内容をベーシックコースとし、 ベーシックコース受講者と 2019 年度受講済み者を対象としたアドバンスコースを新たに設 置した。アドバンスコースでは新型コロナ感染症パンデミック下で災害が起きたことを想 定し、感染予防に配慮した避難所運営、感染予防の基本を学べる内容とした。また、被災地 の実情に詳しい講師を招く被災地専門研修を公開講座として計画した。開催方法は、ベーシ ックコースとアドバンスコースはオンデマンド教材を作成し、オンラインで受講できるよ うにしたが、技術習得を目的としているベーシックコース第 2 回「応急救護実技実習」の み、感染予防に配慮して対面でも開催した。被災地専門研修は東海市芸術劇場大ホールを会 場とし、講師は ZOOM による出演、参加者はソーシャル・ディスタンスを確保して参加した。
3) 各自治体における潜在看護職の活用 調査において、災害時協力者として登録するために自治体に個人情報の提供を承諾した 看護職者は、パート等で働いている人も含めて 2020 年度は 56 人で、2019 年度の 111 人と 合わせて 167 人に上った。2019 年度から本事業に参加している先行自治体では次のように 登録した潜在看護職者の活動基盤が整えられている。 ①東海市 「災害支援看護活動員」として救護所の設置・運営、避難所における衛生管理、健康管理、 災害時要配慮者の安否確認等の活動を想定しており、市が実施する防災訓練において実地 訓練を行っている。2021 年度に実施される新型コロナワクチン集団接種に携わることにな り、訓練以外の初めての実働となった。 ②半田市
研修会参加を加入条件とする任意の活動団体「Handa Potentiality Nursing Club」に参 加してもらっている。2020 年度はコロナ禍で訓練などの参加はできなかったが、災害時の 役割としては、指定避難所の支援とし、看護職としての専門知識の供与・アドバイザー、必 要な支援の実施とする。新型コロナワクチン接種事業にも携わることとなった。 ③知多市 「知多市健康活動サポーター」の名称で協力を要請している。研修会を開催するなどして 研修会名 対象者 第1回 テーマ:災害時に看護職としてできること 10月31日(土)Zoom生配信 11月 2日(月)以降オンデマンド配信 第2回 テーマ:災害時の応急救護実技実習 11月7日(土)美浜町保健センター 11月14日(土)大府市役所 11月28日(土)半田市役所 令和3年1月よりオンデマンド配信 第3回 テーマ:避難所対応 12月5日(土)Zoom生配信 12月7日(月)以降オンデマンド配信 第1回 テーマ:避難所シミュレーション演習 12月7日(月)以降オンデマンド配信 第2回 テーマ:避難所感染管理実践編 12月7日(月)以降オンデマンド配信 第1部:総論 避難所等での感染と健康の管理 第2部:各論 避難所における感染症予防各論 公開講座 被災地専門研修 一般公開 テーマ・日程 ベーシックコース 初めて 受講する方 アドバンスコース ベーシック コース受講 者 テーマ:今災害が起きたら!我慢をしない・させない避難所 を考えよう。 日時:11月29日(日)14時~16時 場所:東海市芸術劇場
防災士の資格所有者とともに自主防災会の組織に入り避難所運営従事者になっていただ きたいと考えていたところこの活動を知り今年度初参加した。潜在看護師に意見を聞くと 登録してまで参加を希望しない方も多く、とりあえずは地域の防災会に参加していただく ことから続けていく予定である。 2020 年度は新型コロナ感染症の影響で参加を予定していた防災訓練が実施できないなど の特別な状況下であったが、一部自治体では登録した潜在看護職者が新型コロナワクチン 接種に従事するなど、災害の一種である感染症パンデミック対応に貢献できることになっ た。各自治体では災害時の潜在看護職の活用について検討が進められ、次のように具体的な 活動まで規定されている自治体もあり、他の自治体においても今後整備していく動きが加 速している。 〈引用文献〉 1)内閣府防災担当:共助による地域防災力の強化~地区防災計画の施行を受けて~、 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/pdf/guidline_separate.pdf (accessed 2017.09.01) 2)厚生労働省第1 回看護職員需給見通しに関する検討会資料.看護職員の現状と推移 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf、2014 (accessed 2017.12.01)1
昨年同様に潜在看護職者が本事業の存在を認知することである。一般的に事象の認知には 対象者に直接知らせることが効率的だが、リスト化されていない潜在看護職者への直接通 知は困難であることから、本事業では広報活動を行うことで、潜在看護職者のみならず潜在 看護職者の家族や知人が潜在看護職者へ知らせることで潜在看護職者が本事業を知る可能 性を期待した。 2019 年度に実施した本事業の広報活動についての調査結果から、市町の行政が発行して いる広報誌への関心及び利用率が高いことを確認できた。そこで、2020 年度の主な広報媒 体を広報誌とチラシとした。また、2020 年初頭より始まり未だ収まらない新型コロナウイ ルスの世界的流行の影響も考慮して、2019 年度に多く用いたポスターは 2020 年度では大幅 に削減した。さらに、2019 年度の調査結果でインターネットなどの活用が想定以上に行わ れていたことから、インターネット上のホームページの充実を図った。なお、昨年度の参加 者には個別案内状を送付した。その他の方法は変更しなかった。 従って、2020 年度の広報利用媒体は、6種類(ポスター・チラシ・行政機関発行の広報 誌・インターネット上のホームページ、個別案内状、知人・関係組織からの勧誘)となった。 なお、本事業に昨年度参加された人が、馴染みやすく理解しやすく参加しやすいように、 また、参加しなかったものの記憶されている内容を想起しやすいように、事業名・事業マス コットイラストは変更しなかった。また、ホームページは、操作しやすいように判りやすく 見やすい理解しやすい表現に注意して、事業紹介文・研修会の開催案内・事前調査と研修会 申込み・本事業の問合せ先などを配置した。 1.広報内容 キャッチコピーと事業案内は、昨年実施した初年度の内容を踏襲した。内容の詳細は 2019 年度報告書に記載したので本項では略すが、本事業の性質である<大規模災害時の地域住 民間共助の必要性>と<看護職者の協力の重要性>を示し、本事業の目的である<潜在看 護職者の力が必要だ>ということを主張し、調査への協力と研修会への参加を呼びかけた。 2020 年度の研修案内は、3つの研修コース名と対象者、各回のテーマ・日時・実技実習 の会場・演習と場所・受講方法・参加申込方法などを簡潔に記すに留めた。各研修の詳細は 後章で記したが、研修コースの1つは 2019 年度実施の方法による学習方法と内容を「ベー シックコース」と称した講義2回と実技実習1回で、初めて受験する受験生を対象としてい ることを示した。もう 1 つの研修はベーシックコース受講済の人が受講できる「アドバンス コース」で、講義1回とシミュレーション演習1回であることを明記した。3つ目の研修が 一般者も参加可能な公開講座で、会場を記載した。研修方法は、講義と演習はオンデマンド 教材を用いてオンラインで行い、実技実習は対面で行うことを記した。公開講座は、講師が オンラインで出演し、参加者は会場で参加することを示した。なお、自宅でのオンライン受 信が困難な場合に利用できる市役所または保健センターなどの参加可能な場所を確認する 方法も示すと共に、参加希望者の状況に応じた提案が出来るように問合せ先を明記した。 各回終了時の受講証と全回終了時の修了証を前年度と異なる方法で渡すことを記した。
2.広報方法 用いた各方法の特徴・内容概要・形状・色などは、2019 年度報告書の記載と同様なの で、本項記載を略した。また、調査へのアクセス経路として利用した方法に関する自治体 ごと及び全体の集計結果において、2019 年度は参加しておらず 2020 年度に初めて回答し た者については、本報告書の資料編に掲載した。 Ⅱ―表1 アンケートへのアクセス経路(媒体)と 入手経路 (n=166 人) 入手経路 人数 市役所・町役場 21 スーパーなど商業施設 2 公民館 3 その他または該当なし 140 Ⅱ―図1 アンケートへのアクセス経路 (n=166 人) 1)広報誌・ポスター・チラシ(Ⅱ-表 1、Ⅱ-図 1、資料:Ⅱ) 自治体が住民へ配付する広報誌で本事業の案内を行う利点は、確実に各家庭へ配付され ることにより、本事業の対象者である潜在看護職者が確認する機会は確実に保証されるこ とにある。時には、地域住民組織活動の一環である回覧板システムを用いて二重に各家庭 に運ばれる。こうした広報誌は、2019 年度の調査結果で最も活用されていたツールだった ので、2020 年度も 2019 年度の方法を踏襲し、研修会の開催案内を各自治体が掲載した上 で、各自治体の方法により個別配付された。その結果、広報誌をアンケートサイトへのア クセス経路とした者は、2020 年度の事前調査への全回答者 166 人では 68 人(41.0%)だ った。全回答者の中から 2019 年度に参加して2回目の者もおり、彼等を除外した、初め て回答した者 119 人のみでは 54 人(45.4%)と、いずれにおいても最多であった。さら に 119 人中の全く仕事をしていない無職の回答者 27 人のみでは 17 人(63.0%)となり、 広報誌で読む比率が最も多かった。また、2年間分の結果を合計した 369 人中でも 118 人 (32.0%)と比率が最も多かったが、2年間分の無職回答者 99 人中では 20 人(20%)と チラシの次点に留まった。 ポスターの大きさは 2019 年度と同様にA3版で、片面印刷とした。2019 年度の調査結 アクセス経路(媒体) 人数 自治体の広報誌 68 チラシ 42 ポスター 10 その他/該当なし 46
166 人中 10 人(6.0%)、初めての回答者 119 中 8 人(6.7%)、無職 者27 人中 1 人(3.7%)と、広報誌の2割以下と低かった。また、2年間分の結果を合計 した369 人中は 19 人(5.1%)、2年間分の無職回答者 99 人中は 5 人(5.1%)だった。 チラシの大きさは2019 年度と同様に A4版で、片面印刷とした。ポスターと異なり、 自分の手元で確認し易く、本事業に関心を深める可能性が期待できるが、無関心な人に気 にかけて貰えない状況はある。幸いに、2019 年度の調査結果で<活用されていた>ことが 認められたことから、2020 年度の主要方法の一つとした。配付方法は、2019 年度の方法 を一部踏襲し、自治体毎の研修会開催案内を掲載した上で、各自治体による個別配付また は希望者が自由に入手できるように公共機関に置いた。その結果、チラシをアンケートサ イトへのアクセス経路とした者は、全回答者166 人中 42 人(25.3%)、初めての回答者 119 中 39 人(32.8%)、無職者 27 人中 9 人(33.3%)と、広報誌に次いで多かった。ま た、2年間分の結果を合計した369 人中では 107 人(29.0%)と広報誌の次点だったが、 2年間分の無職回答者99 人中では 26 人(26.3%)と広報誌より比率は多かった。 2)その他 広報誌・ポスター・チラシ以外の有効な媒体が、マスメディアである。特に、地域限局の ニュースまたはお知らせで扱っていただくことで、本事業の活動情報を周知することが可 能である。2019 年度は初回だったことから、該当地域で購読者が多い新聞社と公共放送で ある日本放送協会が取り上げた。2020 年度は2回目なので、マスメディアの支援は難しい。 そこで、一般に社会的広報活動を期待できるインターネット上のホームページを活用す ることとした。本事業のホームページは2019 年度に開設したが、2019 年度の調査結果か ら、本事業の対象者達がスマートフォンなどを利用してインターネットを活用しているこ とが確認された。一方で、2019 年度の調査結果は幾つかの課題、操作の簡便さや画面の見 やすさなども示された。そのため、課題の処理を手早く行うことが肝要と考えた。そこで、 操作しやすさと画面の見やすさなどを改善することとし、2019 年度から事業協力を委託し ていた業者より協力継続を得て行った。その結果、画面構成はなじみやすいように2019 年 度同様の内容構成を目指しながら、より詳細な説明部分へアクセスしやすくなるよう変更 し、研修会の詳細な日程などは微細に記載した。 なお、2019 年度の受講者には、チラシと案内挨拶状を個別送付した。 また、2019 年度と同様に潜在看護職者に関係する組織を活用した情報発信も行うことと し、地域内の看護学校同窓会および地域内の中核病院看護部の協力を得て、卒業生・退職者 への本事業紹介を依頼した。 こうした様々な方法でアンケートサイトへのアクセスした者は、全回答者166 人中 46 人 (27.7%)、初めての回答者 119 中 18 人(15.1%)、その中の無職者 27 人中0人(-%) と他と異なった比率を示した。また、2年間分の結果を合計した369 人中では 46 人(12.5%) と広報誌の次点であった。さらには、2年間分を合算にした無職回答者 99 人中では 8 人 (8.1%)と広報誌・チラシより少ない比率であった。
出しうるもので、活用されやすいことを確認できた。従って、潜在看護師への呼びかけと しての広報活動媒体としてこれら2つの方法を用いることは、効果を期待出来ることか ら、適切だ、と考えられた。 一方、ポスターは、2019 年度に様々な場所に掲示していただいたが、広報誌・チラシの ように手元に置いて何時でも身近に見ることができるものではないことから、アクセス経 路(媒体)という認識が回答者には薄くなると考えられる。それでも、市役所・町役場な どの公的施設や多数が出入りする場所では認識されており、検討の余地があると考える。 なお、ホームページの活用は比較的になされていたものの、細かい作業を必要とする場 合には慣れるまで助力が必要であることも確認できた。しかし、細かい情報も量を含めて 使いやすさなどの検討を重ねることで、遠隔地からでも意思表現が可能であり、有用性は 高いと考える。なお、遠隔地においても活用可能なことから、今後の広報活動の主役とし ても成立するといえる。 また、2019 年度に登録された連絡先をもって個人送付を行えたことは、啓蒙の機会を確 保する上で効果的だったと考えられ、今後も一度でも講義や研修会に出席参加された方へ 案内することは継続する価値があると考えられた。 (文責:宮腰由紀子、西土 泉)
「潜在看護職に対する災害時の住民支援に関する意識調査」を実施するために調査委員 会は、企画委員との調整の下に、合同会議に随時報告しながら、事業を展開した。 5 月:調査内容・方法の検討と決定;調査用紙の改修,チラシ・ポスターの改修, Web 調査用サーバー改修,自治体広報誌原稿の準備と依頼, 企画委員との打ち合わせ 8 月:チラシ・ポスターの配布と設置 9 月:調査依頼を掲載した 10 自治体の各広報誌の発行、調査開始 10~2 月:調査結果の随時集計 3 月:調査事業の最終報告 2.目的 調査事業の目的のひとつは、潜在看護職者を対象とする研修会開催前に、参加対象者であ る潜在看護職者が、災害時に看護職免許保持者としての知識・技術を用いて減災または救済 活動への支援または協力する意思があるか、そして、本事業で行う研修会への参加意思を把 握することであった。 もうひとつは、前章に記載したように、地域住民として活動されている潜在看護職者への コンタクトが困難な状況を脱する上で必要だと考えられる広報手法を検討するとともに、 今後の本事業活動の充実に向けた検討に資するために、潜在看護職者が直面している課題 を把握することとした。 3.調査項目 前項で示した目的のために、調査項目は回答時間がかからないように少なくすることと し、確認したいことを一旦全て露わにした上で既存報告を参考にしながら検討を重ねて精 選して2019 年度に行ったものを、調査結果を踏まえて一部修正を加え、およそ 5 分間程度 で回答可能なWeb 版とした。 調査項目構成は、属性・広報活動に関する情報・現況に関する情報・研修会等への参加意 思に関する情報とした。また、確実に回答を得たい調査項目は、Web 版の特性を活かして、 必須回答項目として各設問に「必須」を付記し、回答がなされないと注意喚起を行い、回答 送信ができないようにした。 各項目への回答は選択肢法とし、項目の内容に応じて2択またはそれ以上とした。選択肢 が過剰にならないよう、既存報告などを参考にしながら数を絞り込み、「その他」を加えた。 「その他」を選択した場合には、記入欄に「その他」の内容の自由記載を求めることとし、 選択肢を絞り込んだ短所を補うこととした。 なお、調査そのものは無記名とすることから、Web 版でも送信先が特定できないように 処理した。但し、今後の連絡の必要から、調査票の最後に、研修会への参加希望者・災害時 の自治体活動協力回答者にのみには、本事業での連絡以外には使用しないことを明記し、回 答者の同意の上で、回答者の連絡先の記入をお願いした。また、自治体活動協力回答者には
(1)属性:4 題(内、必須回答項目 3 題)。 ①居住地=必須回答項目。選択肢を知多半島の全市町名と「その他」とし、知多半島以外 の地域の居住者は「その他」を選択して記入欄へ居住地の市町名を記載することとした。 ②生年=必須回答項目。選択肢を西暦年とし、実年数を計算可能とした。 なお、調査用紙の場合は、西暦年の直接記載を求めた。 ③保有免許=必須回答項目。選択肢を 4 種の看護職免許名とした。 ④性別=選択肢を「男」「女」とした。 (2)広報活動に関する情報:2 題(全て必須回答項目)。 ①調査へのアクセス経路:必須回答項目。選択肢を「自治体の広報誌」「ポスター」「チラシ」 「その他」とし、「その他」を選択した場合は記入欄へ何に拠ったか記載することとした。 ②公的機関が発信する情報入手媒体:必須回答項目。選択肢を「インターネットニュース」 「市役所・町役場の広報誌」「回覧板」「公民館や集会場のポスター」「看護学校などの同 窓会誌」「新聞の地方版」「ツイッターなどの SNS」「その他」とし、「その他」を選択し た場合は記入欄へ「よく利用し、情報を入手できる媒体」を記載することとした。 (3)現況に関する情報:3 題(内、必須回答項目1題。派生必須回答項目1題)。 ①看護職に就業していない理由:複数回答とした。選択肢を、比較的若い年代者用に「子育 て中であるため」・中年代者用に「家族の介護があるため」・老年代者用に「高齢であるた め」「定年退職をしたので」を掲示し、他にも「看護の仕事はしたくないため」「現在就職 先を探しているため」「その他」とした。「その他」を選択した場合は、記入欄へ理由を記 載することとした。 ②現在の仕事の有無:必須回答項目。選択肢は、(現在、仕事を)「している(家業も含む)」 「していない」とした。 ③災害時の職場への参集義務の有無:上記②で、「仕事をしている(家業も含む)」と回答し た場合のみ、必須回答項目とした。選択肢は、「参集しなければならない」「可能であれば 参集することになっている」「わからならい(決まっていない)」「参集しなくてもよい」 とした。 (4)研修会等への参加意思:4 題(内、必須回答項目 3 題)。 ①災害時対応の研修会への参加希望:必須回答項目。「看護職の免許保有者を対象とした災 害時対応の研修会(避難所の衛生管理などの基礎知識、応急救護方法など)があったら参 加を希望しますか?」という問いに、選択肢を「希望する」「希望しない」「その他」とし、 「その他」を選択した場合は記入欄へ意見を記載することとした。 ②地域の看護職免許保有者同士のネットワークへの参加意思:必須回答項目。「地域で生活 している看護職の免許保有者同士のネットワークがあったら参加を希望しますか?」と いう問いに、選択肢を「希望する」「希望しない」「その他」とし、「その他」を選択した 場合は記入欄へ選択肢以外の意思を記載することとした。 ③災害時の行政から協力要請があった場合の意思:必須回答項目。「あなたの住んでいる地 域で大規模災害が起こった」際に、「あなたとあなたの大切な人の安全が確認されている」 場合に、「行政から要請があったら避難所や応急救護所などに協力する意思はありますか
④災害時に行政からの協力要請に協力しない理由:複数回答とした。上記③で、「協力しな い」と回答した場合のみ、必須回答項目とした。選択肢は、「責任がとれない」「自信がな いから」「子どもが小さいから」「介護が必要な家族がいるから」「看護職ということを知 られたくないから」「その他」とし、「その他」を選択した場合は記入欄へ選択肢以外の理 由を記載することとした。 (5)個人情報 以上の 13 項目への回答終了後に、研修・ネットワーク・支援活動協力のいずれかで参加 や協力を「希望する」「協力する」との回答者には、本事業実施事務局から連絡する上で必 要な事項への記載を求めた(郵便番号・住所・姓・名・電話番号・メイルアドレス)。 また、避難所や応急救護所などに「協力する」との回答者には、自治体からの委嘱状のた めに姓名を自治体に伝えて良いかを「はい」「いいえ」の二者択一法で確認することとした。 4.調査方法 調査の基本方法は、Web 版とした。 1)対象地域 知多半島 5 市 5 町の全てから協力を得た。即ち、2019 年度も行った半田市・常滑市・東 海市・知多市・南知多町・美浜町・武豊町に、大府市・阿久比町・東浦町が加わった。 2)調査対象者 調査対象者は、各自治体における看護職免許を有しながらも看護職業務に就いていない 潜在看護職者の人々である。地域には多くの潜在看護職が生活しているが、所在が明らかで ない。そこで、広報の方法を、2019 年度に行った調査で潜在看護師達が利用するとした広 報誌とチラシ、そしてホームページを中心とすることとした。 なお本調査では、潜在看護職の災害時協力に関する意思を明らかにすることと、潜在看護 職がどの媒体でこの調査に気づき回答するのかを明らかにすることも目指した。 3)回答方法 調査は、Web システムを用いた方法を主とした(資料:Ⅲ)。 単独のサーバーを設置して2019 年度に開設した本事業のホームページに、2019 年度と 同様に「調査入り口」を設け、そこから調査サイトに入れるようにした。 潜在看護職がどのような媒体で本調査の存在に気づきホームページにアクセスするかを 明らかにするために、本事業への協力依頼文とホームページアクセス用のQR コードなら びにドメインを、前章で示した各種の広報―即ち、協力自治体(10 市町)が発行する広報 誌、本事業で作成したチラシとポスターに掲載した。付記したQRコードから調査に参加 し、調査回答を画面で確認後に送信することが、本事業への参加の完成とした。 4)集計と分析
分析では、単純集計による記述統計により傾向を確認後、居住地別・年齢別のクロス集計、 クラスター分析、決定木分析、ベイズ推定を行った。潜在看護職者の自由記載部分はメディ アオーパスプラスデータサイエンスチームの専用の機器を用い、内容をコード化して分散 分析で傾向を確認するとともに、使用単語についてテキストマイニングにより関係性の解 析を行った。なお、各検定における有意差の判定は5%未満とした。 5.調査結果 1)回答者が選択した回答方法 最終的に看護職者の有効回答者数は 166 人だったが、2019 年度に参加された方も含まれ ていたので、初めて参加した回答者は 119 人だった。更にその中でも全く職に就いていない 回答者は 27 人だった。 2)結果(資料:Ⅱ、Ⅲ) (1)回答者数と抽出率 全回答者 166 人中、対象地域以外からの回答者は 22 人(13.3%)いたが、5市で 69.9% を占め(東海市 37 人、大府市 24 人、半田氏 23 人、知多市 19 人、常滑市 13 人)、5町は 16.8%だった(東浦町 10 人、南知多町5人、美浜町5人、阿久比町4人、武豊町4人)。 協力自治体の5市5町における今回の調査では、新たに 27 人の潜在看護職者を得た。な お、3町からは新たに加わった者は無く、新たな実施した1市2町からは 10 人を得られた。 人口の約 0.59%が潜在看護職とすれば、今回の 10 市町の 2021 年2月 1 日推計人口が 624,406 人であるので、3,684 人が計上される。2020 年度の新規潜在看護職者の回答者数が 27 人(最多 7 人~最少0人)で、2019 年度の 67 人と合計 94 人が得られたことになる。こ れは計算上の人数の 2.6%を得たことであり、2019 年度は同様に 2.5%であったことから、 今回用いた広報誌・チラシ・ホームペイジの広報活動でほぼ 2.5%を抽出できる、といえる。 但し、地域による諸事情が影響していると感じざるを得ない。 Ⅲ―図1 居住地別(n=166)
7 6 10 5 1 3 2 2 1 2 1 6 2 4 2 3 1 1 1 2 1 1 4 2 3 1 1 13 1 2 2 1 1 2 2 2 1 3 1 2 1 2 2 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図2
アンケートサイトにアクセスした経路
自治体の広報誌 ポスター ポスター チラシ その他 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 2 1 6 2 4 2 1 2 1 1 1 2 2 2 0 2 4 6 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図3アンケートサイトにアクセスした経路「仕事をしていない」者 自治体の広報誌 ポスター チラシ その他 n=27 17 1 9 2 0 5 10 15 20 自治体の広報誌 ポスター チラシ その他 (人) Ⅲ-図4 アンケートへのアクセス経路「仕事をしていない」者 n=27入手場所は「その他」が最多であったが、次点は市役所・町役場だった。 各自治体における 2020 年度に初めて参加した 119 人の結果は、図Ⅲ―2に示したように 地域ごとにより些少の差異があり、また、無職者では広報誌とチラシが占めていた。 (3)回答者の保有免許・年齢・性別(資料:Ⅱ) ①保有免許 全回答者 166 人では、2019 年度と同じく最多は看護師 145 人(61.4%)で、次点は 2019 年度と異なり保健師 56 人(23.7%)が続いた。准看護師は 21 人(8.9%)、助産師は 14 人(5.9%)であった。無職の潜在看護職者 27 人の順位も同様で、看護師 14 人(51.9%)・ 保健師 10 人(37.0%)と続いた。 ②年齢 20 歳から 5 歳幅での人数を表に示した(資料Ⅱ)。全回答者 166 人では、20 歳代 20 人 (12.2%)から始まり、30 歳代 26 人(15.7%)で、70 歳以上群 11 人(6.0%)を数えた。 最多は 40 歳代 56 人(33.7%)、次点が 50 歳代 37 人(23.3%)で、この2群で 57.0%を 占めていた。潜在看護職者 27 人は全年令階層で1~4人おり、20~39 歳 9 人・40~59 歳 13 人・60 歳代3人・70 歳以上2人だった。 ③性別 回答者の男性は 1 人で潜在看護職者ではなかった。女性は 165 人(99.4%)だった。 (4)看護職の仕事をしていない理由(資料:Ⅱ、Ⅲ) 2020 年度に初めて調査に参加した 119 人中の潜在看護職者 27 人の複数回答の結果は、最 多が「子育て中である」11 人(40.7%)、次点は「定年退職した」「看護の仕事はしたくな い」「就職先を探している」が各3人(11.1%)だった。次々点が「家族の介護」「高齢であ る」が各2人(7.4%)であった。 2年間の合計 369 人中の潜在看護職者 99 人においても、第1位は「子育て中」39 人(39.4%) で、次点が「定年退職した」23 人(23.2%)、次々点が「高齢である」20 人(20.2%)だっ た。「就職先を探している」11 人(11.1%)・「家族の介護がある」8 人(8.1%)・「看護の仕 事はしたくない」7 人(7.1%)と続いた(資料:Ⅲ-表 2-2)。 (5)参集義務(資料:Ⅱ、Ⅲ) 調査時点で看護業務に関わっていた者は 119 人中 92 人おり、災害発生時に就業場所への 参集義務が「ある」者 23 人(25.0%)・「可能であれば」14 人(15.2%)・「ない」者 8 人 (8.7%)・「わからない」39 人(42.4%)・無回答 8 人(8.7%)だった。 (6)情報入手媒体(資料:Ⅱ、Ⅲ) 複数回答で、Ⅱ章に結果を詳述したが、全回答者 166 人中の最多が「市役所・町役場の広 報誌」125 人(75.3%)を占め、次点が「インターネットニュース」119 人(71.7%)、次々 点は「回覧板」54 人(32.5%)だった。その後には「新聞の地方版」31 人(18.7%)が続 き、「SNS」24 人(14.5%)「ポスター」44 人(17.6%)、「SNS」37 人(14.8%)と続い た。潜在看護職者 27 人も同順で且つ高率を示し、広報誌 24 人(88.9%)・ネットニュース 20 人(74.1%)・回覧板 9 人(33.3%)・SNS4 人(14.8%)・新聞地方版 3 人(11.1%) でポスターとその他が各1人(3.7%)だった。
2 2 4 1 1 1 3 4 1 1 3 1 1 1 0 2 4 6 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) n=27 1 4 2 2 2 12 3 2 2 2 4 1 1 2 1 3 1 1 1 1 1 2 10 5 11 7 2 4 1 1 8 3 4 1 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図5
保有免許
保健師 助産師 保健師・助産師 看護師 准看護師 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 2 2 4 1 1 1 3 4 1 1 3 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図6
保有免許 「仕事をしていない」者
保健師 助産師 看護師 准看護師 n=271 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2 1 2 1 1 2 1 1 1 2 4 2 2 1 4 1 2 1 1 2 2 4 4 1 2 2 5 1 1 1 1 1 1 2 1 1 3 1 3 1 1 1 1 2 1 0 5 10 15 20 25 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 斜数字は、仕事をしていない者を示す (人)
Ⅲ-図8
年齢
70-74歳 65-69歳 60-64歳 55-59歳 50-54歳 45-49歳 40-44歳 35-39歳 30-34歳 25-29歳 20-24歳 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図9
年齢「仕事をしていない」者
70-74歳 65-69歳 60-64歳 55-59歳 50-54歳 45-49歳 40-44歳 35-39歳 30-34歳 25-29歳 20-24歳 n=27 9 13 5 0 5 10 15 20 25 30 1 (人) Ⅲ-図10 年齢「仕事をしていない」者 20~39歳 40~59歳 60歳以上10 9 22 9 2 2 2 18 2 5 16 4 1 3 5 1 4 2 1 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図11
性別
女 男 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 4 1 7 3 5 1 4 2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図12
性別「仕事をしていない」者
女
n=27 17 0 5 10 15 20 女 (人) Ⅲ-図13 性別「仕事をしていない」者 n=271 3 1 3 3 1 1 1 1 11 1 11 1 1 2 1 4 2 2 0 1 2 3 4 5 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図14 看護職の仕事をしていない理由(複数回答) 子育て中 家族の介護 高齢である 定年退職した 看護の仕事はしたくない 就職先を探している その他 n=27 11 2 2 3 3 3 9 0 5 10 15 子 育 て 中 家 族 の 介 護 高 齢 で あ る 定 年 退 職 し た 看 護 の 仕 事 は し た く な い 就 職 先 を 探 し て い る そ の 他 (人) Ⅲ-図15 看護職の仕事をしていない理由 n=27
2 4 1 1 1 6 2 6 1 1 3 3 1 5 7 6 7 5 1 1 6 1 2 3 1 2 2 1 1 1 1 5 1 1 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図16
参集義務
ある 可能であれば わからない ない 無回答8 6 11 6 2 2 1 12 1 4 14 2 7 2 3 1 3 2 11 7 13 6 2 1 2 11 2 2 8 4 1 7 3 5 1 3 5 2 3 3 1 1 2 2 2 5 1 4 1 2 1 21211 1 13 2114 12152 1 2254 1111 21212 1 1 1 2 21 1 1 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多 町 美浜町 大府市 阿久比 町 東浦町 その他 斜数字 は「仕事をしていない」者を示す
Ⅲ-図17
情報を入手できる媒体(複数回答)
インターネットニュース 市役所・町役場の広報誌 回覧板 公民館や集会場のポスター 看護学校などの同窓会誌 新聞の地方版 ツイッターなどのSNS その他 20 24 9 1 3 4 1 0 5 10 15 20 25 イ ン ター ネ ッ ニ ュー ス 市 役 所 ・ 町 役 場 報 誌 回 覧 板 公 民 館 や 集 会 ホ ゚ ス タ ー 看 護 学 校 な ど 窓 会 誌 新 聞 の 地 方 版 ツ イ ッ ター な S N S そ の 他 (人) Ⅲ-図19 情報を入手できる媒体 n=27 2 7 2 3 1 3 2 4 1 7 3 5 1 3 1 4 11 2 1 1 1 1 1 2 1 1 1 -2 3 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図18
情報を入手できる媒体(複数回答)
「仕事をしていない」者
インターネットニュース 市役所・町役場の広報誌 回覧板 公民館や集会場のポスター n=27「希望する」者は、全回答者 166 人中 144 人(86.7%)、今回初参加の回答者 119 人中 100 人 (84.0%)、潜在看護職者 27 人中 23 人(85.2%)と、2019 年度より多かった。また、2年間 の合計では 369 人中 289 人(78.3%)、同じ合計の潜在看護職者も 99 人中 72 人(72.7%)と 高かった。なお、希望しない理由は、「交通費」「勤務都合」「状況次第」の他に「子供が小さい」 「オンラインなら参加」「オンデマンドなら参加」「わからない」だった。 ②ネットワーク参加の意思 「希望する」者は、全回答者 166 人中 98 人(59.0%)、今回初参加の回答者 119 人中 64 人 (53.8%)、潜在看護職者 27 人中 14 人(51.9%)だった。また、2年間の合計では 369 人中 197 人(53.4%)、同じ合計の潜在看護職者 99 人中 49 人(49.6%)と、研修会参加意思より低 値だった。なお、希望しない理由は「状況次第」「子供が小さい」「操作が判らない」「わからな い」だった。 ③自治体への協力の意思 「希望する」者は、全回答者 166 人中 119 人(71.7%)、今回初参加の回答者 119 人中 77 人 (64.7%)、潜在看護職者 27 人中 19 人(70.4%)と、研修会参加希望者数より減少したが、ネ ットワーク参加希望者よりは多く、2019 年度と同様であった。また、2年間の合計では 369 人 中 245 人(66.4%)、同じ合計の潜在看護職者も 99 人中 62 人(62.6%)と高かった。 なお、希望しない理由で多い指摘は「自信がない」「子供が小さいから」で、2年間の合計で も同様に「自信がない」「子どもが小さい」が多かった。 ④自治体への情報提供の承諾 情報提供を承諾「する」者は、今回初参加の 119 人中 69 人(58.0%)、潜在看護職者 27 人 中 16 人(59.3%)と、協力申し出者が少なかった。また、2年間の合計では 369 人中 220 人 (59.6%)で割合が類似していたが、同じ合計の潜在看護職者は 99 人中 16 人(16.2%)と極 端に少なかった。但し、判断を保留している回答者も多かった。
9 8 14 7 2 2 2 14 1 3 15 3 1 7 2 3 1 4 2 2 2 1 3 2 2 1 1 1 1 1 1 1 0 5 10 15 20 25 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)
Ⅲ-図20
研修会参加の意思
希望する 希望しない その他 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す n=119 3 1 7 2 3 1 4 2 2 1 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図21
研修会参加の意思「仕事をしていない」者
希望する 希望しない その他 n=27 23 2 2 0 5 10 15 20 25 希望する 希望しない その他 (人) n=275 8 14 6 2 2 2 12 1 2 14 2 6 2 2 1 3 1 3 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 2 1 2 2 4 1 2 1 1 2 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図23
インターネットを利用した研修会の受講
受講できる 受講できない わからない 無回答 斜数字は、「仕事をしていない」者を示 2 6 2 2 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図24 インターネットを利用した研修会の受講「仕事をしていない」者 受講できる 受講できない わからない 無回答 n=27 17 3 3 4 0 5 10 15 20 受講できる 受講できない わからない 無回答 (人) n=27 Ⅲ-図25 インターネットを利用した研修会の受講1 1 3 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 4 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 半田 市 常滑 市 東海 市 知多 市 武豊 町 南知 多町 美浜 町 大府 市 阿久 比町 東浦 町 その 他 斜数字 は「仕事をしていない」者を示す Ⅲ-図26 インターネットを利用した研修会に参加できない理由(複数回答) インターネットの環境がない やり方が分からない 操作に自信がない その他 1 11 11 1 1 11 0 1 半田 市 常滑 市 東海 市 知多 市 武豊 町 南知 多町 美浜 町 大府 市 阿久 比町 東浦 町 その 他 (人) Ⅲ-図27 インターネットを利用した研修会に参加できない理由 (複数回答)「仕事をしていない」者 やり方が分からない 操作に自信がない その他 n=27
28 8 6 11 3 2 2 6 1 2 8 3 2 1 3 4 1 3 1 5 4 2 11 3 8 1 5 1 2 1 1 2 2 1 1 1 1 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図28
ネットワークへの希望
希望する 希望しない その他 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 3 2 1 3 4 1 1 5 1 2 1 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人)Ⅲ-図29
ネットワークへの希望「仕事をしていない」者
希望する 希望しない その他 n=27 14 11 2 0 5 10 15 希望する 希望しない その他 (人) n=27 Ⅲ-図30 ネットワークへの希望 「仕事をしていない」者29 9 7 12 4 2 2 1 8 1 1 11 3 1 5 2 4 1 2 1 2 1 3 4 3 2 1 1 1 1 2 3 2 1 6 1 1 3 1 1 1 1 0 5 10 15 20 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図31
自治体への協力
協力する 協力しない その他 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 3 1 5 2 4 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図32 自治体への協力「仕事をしていない」者 協力する 協力しない その他 n=27 19 4 4 0 5 10 15 20 協力する 協力しない その他 (人) n=27 Ⅲ-図33 自治体への協力 「仕事をしていない」者2 2 1 1 3 1 4 1 1 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 2 0 1 2 3 4 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多 町 美浜町 大府市 阿久比 町 東浦町 その他 斜数字 は「仕事をしていない」者を示す Ⅲ-図34 自治体に協力しない理由(複数回答) 自信がない 子どもが小さい 家族の介護が必要 看護職を知られたくない その他 1 1 1 1 1 0 1 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多 町 美浜町 大府市 阿久比 町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図35 自治体に協力しない理由(複数回答) 「仕事をしていない」者 自信がない 子どもが小さい 3 2 0 1 2 3 4 自信がない 子どもが小さい (人) Ⅲ-図36 自治体に協力しない理由「仕事をしていない」者 n=5 n=5
9 7 9 4 1 2 1 7 1 1 11 3 1 5 2 3 1 1 1 3 1 1 1 1 0 2 4 6 8 10 12 14 16 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他
Ⅲ-図37
自治体への情報提供
協力する 協力しない 斜数字は、「仕事をしていない」者を示す 3 1 5 2 3 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6 半田市 常滑市 東海市 知多市 武豊町 南知多町 美浜町 大府市 阿久比町 東浦町 その他 (人) Ⅲ-図38 自治体への情報提供 「仕事をしていない」者 協力する 協力しない n=19 17 2 0 5 10 15 20 協力する 協力しない (人) Ⅲ-図39 自治体に協力しない理由「仕事をしていない」者 n=193)年齢別の結果(資料:Ⅱ、Ⅲ) (1)回答者の年齢分布と居住地 年齢を 20 歳から 5 歳ごとの年齢層とした 75 歳以上を最終層にして、回答者数・居住地 の自治体別・調査へのアクセス・看護職への未従事理由・情報入手経路、そして研修会など への参加意思を表に纏めた。 5年ごとの 12 年齢層の全てに回答者がいた。潜在看護職者 27 人中では、1 人は 20~24・ 50~64 歳の4層に所属していた。2 人は 25~34・65~74 歳の4層に所属していた。最も人 数が多かったものは 45~49 歳で7人だった。35~44 歳の 2 層は各4人だった。2019 年度 では最多の 9 人が 30~34・65~69・70~74 歳の3層に、次点の8人が 35~39・40~48 歳の 2層にあり、異なった分布を示した。 (2)アクセスまたは入手経路 今回初参加者 119 人では、居住地別で示した状況と同じ傾向を示し多い順では広報誌・チ ラシ・ポスターだった。潜在看護職 27 人では、35~39 歳で1人がポスターを見た以外は、 とくには無かった。広報誌は対照的にどのような年齢にも浸透していた。 (3)看護職の仕事をしていない理由 今回初参加者 119 人中の潜在看護職者は 27 人を確認した。今回の調査では「子育て中で ある」が最も多く、他の要因はほぼ均等に出現していた。 (4)情報入手媒体 今回初参加者 119 人中、SNS は 49 歳以下、新聞は 40 歳以上で特に利用されていたが、イ ンターネットニュースと広報誌は、年齢に関係なく活用されていた。 (5)研修回答への参加意思 ①研修会参加の意思 今回初参加者 119 人及び潜在看護職者 27 人について、年齢層により「希望する」「希望し ない」者の割合に差異は見られなかった。 ②ネットワーク参加の意思 今回初参加者 119 人及び潜在看護職者 27 人について、年齢層により「希望する」「希望し ない」者の割合に差異が見られ、49 歳以下は「希望しない」ほうが多かった。 ③自治体協力の意思 今回初参加者 119 人及び潜在看護職者 27 人について、年齢層により「希望する」「希望し ない」者の割合に差異が見られ、49 歳以下は「希望しない」ほうが多かった。 ④自治体への情報提供の諾否 今回初参加者 119 人及び潜在看護職者 27 人について、年齢層により「希望する」「希望し ない」者の割合に差異が見られ、49 歳以下は「希望しない」ほうが多かった。
n=119 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者は各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図40 アンケートサイトへのアクセス経路 (年齢別) 自治体の広報誌 ポスター チラシ その他 54.5 50.0 50.0 9.1 18.2 35.7 25.0 18.2 14.3 25.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) Ⅲ-図41 アンケートサイトへのアクセス経路 「仕事をしていない」者(年代別) 自治体の広報誌 ポスター チラシ その他 歳 n=27 n=119
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (1) 25-29 (2) 30-34 (2) 35-39 (4) 40-44 (4) 45-49 (7) 50-54 (1) 55-59 (1) 60-64 (1) 65-69 (2) 70-74 (2) 歳 Ⅲ-図42 看護職の仕事をしていない理由(複数回答・年齢別) 子育て中 家族の介護 高齢である 定年退職した 看護の仕事はしたくない 就職先を探している その他 62.5 31.6 10.5 33.3 50 12.5 10.5 15.8 25.0 31.6 16.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) 歳 Ⅲ-図43 看護職の仕事をしていない理由(複数回答・年代別) 子育て中 家族の介護 高齢である 定年退職した 看護の仕事はしたくない 就職先を探している その他 n=27 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図44 情報を入手できる媒体 (複数回答・年齢別) インターネットニュース 市役所・町役場の広報誌 回覧板 公民館や集会場のポスター 看護学校などの同窓会誌 新聞の地方版 ツイッターなどのSNS その他 歳 26.1 36.7 33.3 34.8 40.0 44.4 21.7 10.0 11.1 3.3 6.7 11.1 13.0 3.3 4.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) 歳 Ⅲ-図45 情報を入手できる媒体「仕事をしていない」者(複数回答・年代別) インターネットニュース 市役所・町役場の広報誌 回覧板 公民館や集会場のポスター 看護学校などの同窓会誌 新聞の地方版 ツイッターなどのSNS その他 n=119 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図46 研修会への参加(年齢別) 希望する 希望しない その他 歳 78.8 85.5 100.0 12.1 10.9 9.1 3.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) Ⅲ-図47 研修会への参加 「仕事をしていない」者(年代別) 希望する 希望しない その他 歳 n=119 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図48 インターネットを利用した研修会(年齢別) 受講できる 受講できない わからない 歳 83.3 96.8 80.0 16.7 3.2 20.0 50.0 35.5 20.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) Ⅲ-図49 インターネットを利用した研修会「仕事をしていない」者(年代別) 受講できる わからない 無回答 歳 n=119 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図50 ネットワークへの参加(年齢別) 希望する 希望しない その他 33.3 61.5 60.0 55.6 38.5 20.0 11.1 20.0 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 希望する 希望しない その他 n=119 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図52 自治体への協力(年齢別) 協力する 協力しない その他 歳 44.4 76.9 100.0 33.3 22.2 15.4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) Ⅲ-図53 自治体への協力「仕事をしていない」者(年齢別) 協力する 協力しない その他 歳 n=119 n=27
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-24 (1) 25-29 (4) 30-34 (1) 35-39 (11) 40-44 (5) 45-49 (3) 50-54 (1) 55-59 (0) 60-64 (0) 65-69 (0) 70-74 (0) 「仕事をしていない」者は各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図54 自治体に協力しない理由(年齢別) 責任が取れない 自信がない 子どもが小さい 介護が必要な家族がいる 看護職を知られたくない その他 歳 25 100 75 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=3) 40-59 (n=1) 60-(n=0) 自信がない 子どもが小さい 歳 n=16 n=4
0% 20% 40% 60% 80% 100% 20-24 (8) 25-29 (10) 30-34 (8) 35-39 (16) 40-44 (20) 45-49 (26) 50-54 (14) 55-59 (8) 60-64 (3) 65-69 (3) 70-74 (3) 「仕事をしていない」者を抽出し、各年代の上段に塗りつぶしで示した Ⅲ-図56 自治体への情報提供(年齢別) 協力する 協力しない 歳 57.1 90.9 100 42.9 9.1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20-39 (n=9) 40-59 (n=13) 60-(n=5) Ⅲ-図57 自治体への情報提供「仕事をしていない」者(年代別) 協力する 協力しない 歳 n=77 n=19