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Mechanisms of endothelium dependent responses to vasoactive agents in isolated porcine coronary arteries.

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Academic year: 2021

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Mechanisms of endothelium dependent responses

to vasoactive agents in isolated porcine

coronary arteries.

その他の言語のタイ

トル

摘出ブタ冠動脈における血管作動物質作用の内皮依

存性について

テキシュツ ブタ カンドウミャク ニ オケル ケッ

カン サドウ ブッシツ サヨウ ノ ナイヒ イゾンセ

イ ニ ツイテ

著者

松本 鉄也

発行年

1993-03-23

URL

http://hdl.handle.net/10422/1948

(2)

氏名・(本籍)

学位の種類

学位記番号

学位授与の要件 学位授与年月日 学位論文題目 松 本 鉄 也(大阪府) 博士(医学) 博 士  第142号 学位規則第4粂第1項該当 平成5年3月23日 MechanismsofEndotheliumDependentResponsestoVasoactiveAgentsin isolated Porcine Coronary Arteries

(摘出ブタ冠動脈における血管作動物質作用の内皮依存性について) 審 査 委 員  主査 教授  挟 間 章 忠 副査 教授  戸 田   昇 副査 教授  木之下 正 彦 論 文 内 容 要 旨 [目 的] 血管作動物質に対する血管平滑筋の反応性の多くは内皮によって調節を受けている。ブタとヒトの 冠動脈はアセチルコリソ(ACh)で収縮し、サルとイヌの冠動脈は内皮依存性に弛緩する。従来、 ヒト冠動脈の摘出標本において、AChは内皮非依存性に収縮すると報告されているが、AChによる 内皮依存性弛綬反応の報告もある。ヒト冠動脈と反応性が類似しているブタ冠動脈においてもACh の収縮作用における内皮の役割については確立されていない。一方、内皮依存性弛緩因子(EDRF) は一酸化窒素(NO)またはその煩似化合物とされているが、ブタ冠動脈における種々の血管作動物 質による内皮依存性弛緩反応もNOに因るか否かについては明らかにされていない。そこで、ブタ冠 動脈を用いて、ACh、サブスタソスP(SP)、セロトニソ、カルシウムイオノフォア(A23187)の 内皮依存性および内皮非依存性作用を薬理学的に分析した。 [方 法] 成熟ブタを麻酔後、放血致死させ心臓を掃出した。冠動脈前下降枝または回旋枝のラセソ状粂片 (内皮正常および除去)を作成し標本として用いた。内皮細胞はろ紙で内膜面を擦過する事により除 去した。標本は37℃、好気的条件下のRinger−Locke液中に懸垂し、薬物添加による標本の等尺性張 力変化を記録した。薬物の前処置は被験薬物の用量反応曲線が最低二回以上安定したのちに行った。 弛緩を観察する実験では、プロスタグラソジソnαを投与し血管をあらかじめ軽度収縮させた。薬物 による収縮反応は最初に適用したKC130mMによる収縮を100%として算出し、弛緩反応はパパベリ ソ10 ̄4Mによる弛緩を100%として算出した。 [結 果] AChはブタ冠動脈を用量依存的に収縮し、その収縮は内皮除去によって有意に増強された。ACh の収縮作用はくり返し投与により漸次減弱した。5回のくり返し投与によって、内皮正常標本では、 収縮は弛緩に逆転した。AChの弛緩作用はシクロオキシゲナーゼ阻害薬であるイソドメタシソ処置 によって抑制されず、NO合成酵素阻害薬であるNG−ニトローL−アルギこソ(L−NA)処置によっ て収縮に転じた。AChの弛緩および収縮作用はアトロピソ処置によって消失した。 SPは内皮正常標本を弛緩したが、この反応は内皮除去により消失した。内皮正常標本での弛緩反 −112− 0

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応はイソドメタシソ処置で影響を受けず、NOスカペソジャーであるオキシヘモグロピソで消失した。 SPの弛緩作用はD−NA処置では影響を受けず、L−NA処置によって抑制された。L−NA処置によ る抑制はL−アルギニソにより括抗されたが、D−アルギニソでは回復しなかった。SPの弛緩作用は 高濃度のL−NA処置によっても完全に消失することはなかった。 セロトニソの低濃度は内皮正常標本を弛緩したが、内皮除去標本では収縮した。セロトニソの弛緩 作用はL−NA処置によって収縮に転じた。 A23187の弛虐作用は内皮正常標本のみに認められた。この反応はL−NA処置によって抑制された。 [考 察] 今回の研究より、ブタ冠動脈において、AChは平滑筋のムスカリソ受容体を刺激して収縮をひき おこすが、同時に、内皮細胞のムスカリソ受容体を刺激して生ずるNOの遊離が、その収縮作用を弱 める可能性が示唆された。ブタ冠動脈では、ACh作用における内皮の役割について、これまで明ら かでなかったが、ブタ冠動脈におけるAChの内皮依存性弛緩作用はイヌやサルの冠動脈に比べて非 常に弱いことが本実験で明らかとなった。低濃度のセロトニソは内皮由来のNOを介して弛緩をひき おこす。ブタ冠動脈において、S2受容体括抗薬処置下にセロトニソによってひきおこされる弛緩反応 が内皮除去によって消失するという従来の報告と併せて、セロトニソは内皮のS2以外の受容体(おそ らくはSl受容体)に作用してNOを遊離する事により弛緩をひきおこす可能性が示唆される。SPによ る内皮依存性弛緩作用がイソドメタシソで抑制されず、NOスカペソジャーであるオキシヘモグロビ ンで滑失した事は、SPが内皮由来のNO遊離によって弛緩する可能性を示す。しかし、A23187と同 様に、SPの弛緩作用は高濃度のL−NA処置によっても完全には消失しなかった。このことは、SPに よる弛緩反応の一部に、L−NA抵抗性のNO合成酵素により産生されるNO、または、NO合成酵素 以外の系で塵生されるNOが関与する可能性を示している。 [結 論] ブタ冠動脈において、AChの作用は内皮細胞由来のNOを介する弛緩と、平滑筋に直接作用してひ きおこす収縮のバラソスによって決まると結論される。セロトニソの低用量は内皮由来のNOによっ て弛緩作用をひきおこす。SPはL−NA感受性のNO合成酵素により産生される内皮由来のNOだけで なく、その他の機序により産生されるNOによって同冠動脈を弛緩するようである。 学位論文審査の結果の要旨 ヒト冠動脈の梯能上の特性はブタ冠動脈のそれに類似している。本論文では、ヒト冠動脈よりも新 鮮かつ均一で、入手し易いブタ冠動脈におけるアセチルコリソ(ACh)、サブスタソスP(SP)お よびセロトニソの内皮依存性および非依存性作用を薬理学的に解析した。 実験には摘出ブタ冠動脈粂片標本を栄養液に懸垂したものを使用した。冠動脈標本は、AChの用 量に応じて収縮し、その作用は内皮除去によって有意に増強された。AChの収縮作用はくり返し投 与により漸次減弱した。内皮正常標本では、くり返し投与により収縮反応は弛緩に逆転したが、内皮 を除去した標本では弛緩を認めなかった。AChの弛緩作用は、一酸化窒素(NO)合成酵素阻害薬で あるNG−ニトローL−アルギニソ(L−NA)処置によって収縮に転じた。AChの収縮および弛緩作 用はアトロピソ処置によって消失した。従って、AChは平滑筋のムスカリソ受容体を刺激して収縮 をひきおこすが、同時に、内皮細胞のムスカリソ受容体を刺激して生ずるNOが、その収縮作用を弱 −113− ■ 可 − 1 1 、 1

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めるようである。SPは内皮正常標本を弛緩させたが、内皮除去標本ではこの弛緩は消失した。内皮 正常標本での弛緩反応はイソドメタシソの影響を受けず、オキシへモグロピソで消失した。SPの弛 緩作用はL−NA処置によって抑制されたが、高濃度のL−NA処置によっても完全に消失することは なかった。L−NAによる抑制はL−アルギニソ投与により括抗された。従って、SPはL−NA感受性 のNO合成酵素により産生される内皮由来のNOだけでなく、その他の機序により産生される内皮由 来のNOによって冠動脈を弛緩させると考えられる。低濃度のセロトニソは内皮正常標本を弛緩させ たが、内皮除去標本では収縮のみを認めた。セロトニソの弛緩作用はL−NA処置によって収縮に転 じた。従って、低濃度のセロトニソは内皮からのNOの遊離を介して弛緩をひきおこすと考えられる。 本研究は、ヒト冠動脈に病似した反応性を有するブタ冠動脈を用いて、内因性血管作動物質の内皮 依存性および内皮非依存性作用幾序を明らかにした科学的貢献度の高いものである。また、臨床的に も冠動脈攣縮の成因を考える上に、重要な情報を提供したと言える。よって、博士(医学)の学位を 授与するに値すると評価された。 −114−

参照

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