金属およびホウ素担持ZSM-5触媒の酸強度分布とト
ルエン不均化反応活性
著者
高橋 武重, 劉 興允, 西村 信也
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
31
ページ
93-99
別言語のタイトル
Acid strength distribution and toluene
disproportionation activity of metal and boron
modified ZSM-5 zeolites
金属およびホウ素担持ZSM-5触媒の酸強度分布とト
ルエン不均化反応活性
著者
高橋 武重, 劉 興允, 西村 信也
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
31
ページ
93-99
別言語のタイトル
Acid strength distribution and toluene
disproportionation activity of metal and boron
modified ZSM-5 zeolites
金属およびホウ素担持ZSM-5触媒の酸強度分布と
トルエン不均化反応活性
高橋武重・劉興允・両村信也
(受理平成元年5月31日) ACIDSTRENGTHDISTRIBUTIONANDTOLUENEDISPROPORTIONATION ACTIVITYOFMETALANDBORONMODIFIEDZSM−5ZEOLITES TakeshigeTAKAHASHI,LIUXingYunandNobuyaNISHIMURA Theeffectsofacidstrengthdistributionandmicroporesizeofthezeolitesonthecatalytic activityoftoluenedisproportionationreactionhavebeenstudiedwithmetalandboronmodified HZSM-5zeolites・Ithasbeenfoundthattheconcentrationofstrongacidsites,tolueneconversion andp-xyleneselectivityforthemetalorboronexchangedZSM-5modifiedbythedifferentmethods weredependentonlyuponthemetalcontentinthezeolites・Sincethemicroporesizeofthemodified zeolitedecreasedwiththecontent,aprecursorforo-andm-xylene,whosemolecularsizesarelarger thanthatofp-xylene,wasnotproducedinthemicropore・Thisstericeffectresultsintheimprove-mentofp-xyleneselectivity. 緒 自 ZSM-5系ゼオライトは,その特異な結晶構造に起 因する形状選択性のため,MTG反応をはじめ多くの 反応への応用が試みられている')。水素置換ZSM−5 (以下HZSM−5と略記)を用いてキシレンの異性化 反応を行うと,触媒活性は無定形シリカアルミナまた はHY型ゼオライトより高く,触媒の活性劣化速度も 小さいが,キシレン異性体の生成比は平衡組成になった2)。この原因として,HZSM−5の細孔径がオルトま
たはメタキシレンの生成を抑制するほど小さくない事 と,形状選択性に関係のない外表面上に存在する酸点 が反応に大きく寄与している事が考えられる。これを 解決する手段として,HZSM−5の酸点の一部を他の金 属イオンで置換し,酸強度を変化すると同時に細孔径を制御する方法3)およびCVD(ChemicalVapor
Deposition)法によって吸着させた有機シリコン化合 物を酸化して生成するシリカで表面酸点を被覆し,合 わせて細孔入口径を小さくする方法4)等が知られてい る。 本研究では,ZSM−5ゼオライトを3種類の方法で 金属またはホウ素で修飾し,調製したゼオライトの酸 '性度,酸強度分布およびトルエン不均化反応のp−キ シレン選択率に及ぼす金属イオンの種類,担持量およ び修飾方法の影響について検討した。 1 . 実 験 1.1HZSM-5触媒の調製NaZSM-5ゼオライトは難波らの方法5)に従い,
Si/Al比が25,50,100の3種類を合成した。生成し たゼオライトの同定については既報6)に詳しいので省 略する。NaZSM−5を6%のNH4Cl溶液に浸漬し, 358K,12日間イオン交換を行い,NH4ZSM−5にした。 交換量は溶液中のNaイオンを原子吸光法で測定して 求めた。イオン交換を行った触媒を洗浄し,383Kで 16時間乾燥後773K,24時間焼成してHZSM−5を調製 した。 1 . 2 修 飾 ゼ オ ラ イ ト の 調 製 1.2(a)含浸法 HZSM−5を所定濃度の酢酸マグネシウムまたはホウ 酸水溶液に懸濁し,358K,24時間振鎧撹枠器上で含94 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 1 号 ( 1 9 8 9 ) 浸した。含浸後,ゼオライトを取り出し,383K5時間, 473Kで5時間乾燥後,773Kで24時間焼成し, MgZSM−5またはBZSM−5を調製した。 1.2(b)イオン交換法 1.1で調製したNH4ZSM-5を1Mの金属塩化物ま たは硝酸塩水溶液に浸漬し,348Kで30時間,振鐙恒 温槽内でイオン交換を行った。生成した触媒を洗浄後, 383Kで12時間乾燥後773Kで24時間焼成した。 1.2(c)吸着法 所定温度の金属塩化物または硝酸塩と0.2Mの NH4Clを含む水溶液のpHをNH40Hで8.0に調節した 後,HZSM−5を303K,70時間浸漬した。金属イオン はアンミン錯体となってHZSM−5に吸着した。得ら れた触媒を383K,2時間乾燥し,さらに811Kで5時 間焼成した。 1.3酸性度および酸強度分布の測定 ,、2で調製した金属担持ゼオライトを,まず一軸 圧縮成型器を使用して300Kg/cmiの圧力下で予備成型 した。さらにラバープレスを用いて3000Kg/cniの圧力 下で成型した。これを紛砕,分級して32∼60メッシュ の触媒を作製した。成型触媒0.19を熱天秤(島津製 作所,熱分析装置DT-30付属装置)の石英バスケッ ト内に入れ精秤した。窒素雰囲気下,1023Kで30分間 触媒を乾燥した後,触媒温度を473Kにして窒素で5 ,.,%に希釈したピリジンを供給した。吸着量の変化 が観測されなくなった時点でピリジンの供給を停止 し,物理吸着したピリジンを同一温度で排除した。30 分間の重量変化が0.05,9以下の時恒量とみなし,その 温度における吸着量とした。測定温度を50Kずつ上昇 させ,触媒上に残存するピリジン量と温度の関係を測 定し,これを酸強度分布とした。また,ピリジンを 200Kで吸着させた後,’0K/inの上昇速度で加熱し, ピリジン脱着量対時間曲線を得た。これを図微分して 昇温脱離(TPD)曲線を求めた。 1 . 4 ト ル エ ン 不 均 化 反 応 トルエン不均化反応は,Fig.1に示す常圧固定床流 通反応器で行った。反応管は,内径10mmの透明石英管 で,触媒を支持するためにグラスフィルターが中央部 に取り付けられている。 1.2で調製した触媒0.59を反応管内に入れ,窒素 気流中で反応温度より50K高い温度で1時間乾燥し た。マイクロフィーダより供給されるトルエンを気化 器でlOmo1%になるよう水素で希釈した後,触媒層へ 送入し約2時間反応させた。反応生成物は所定時間間 隔で冷却した、-ヘキサン中に捕集し,ガスクロマトグ ラフで分析した。 Ou 「| ①|
町
叩
l
t
l
、
①MicrOfGeder ②Evap◎rator ③Thermocouple ④EIeCtricfurnaCe ⑤RcaCtor ⑥CoolcrcOndenser ⑦FlOwmeter ⑧NeGdlGvalve ⑨Silicagel ⑩Airpump FiglExperimentalapparatus 2.実験結果および考察 Si/Al比が50のHZSM−5ゼオライトを濃度の異な る3種類の酢酸マグネシウム水溶液に浸漬して,Mg 含量が4,7,llwt%の含浸触媒を調製した。これ ら の 触 媒 の 酸 強 度 分 布 お よ び T P D 曲 線 を そ れ ぞ れ Fig.2およびFig.3に示す。Fig.2から分かるように, Mg未担持HZSM-5に比較して,MgHZSM-5の酸‘性 度は小さく,Mg含量と共に高温における酸点の減少 量が大きくなった。 HZSM-5のピリジンTPD曲線は,Fig.3に示すよ うに520Kおよび940Kに2つのピークが出現した。こ れらのピークは今井らが質量分析装置を用いて測定した値6)と一致した。一方,MgHZSM−5では,高温側
のピークが消失し,全酸点量もMg含量と共に減少し た。このように,Mg含量の増加は酸性度,特に強酸 ‘ 性 点 減 少 の 原 因 と な る こ と が 分 か っ た 。 ま た , HZSM-5の520Kにあるピークが570K付近に移動し, 全 体 的 に な だ ら か な 酸 強 度 分 布 が 観 測 さ れ た c W/FAO=29.5(9.h/mCl)と一定にして,反応温度 823K,923Kで行ったトルエン不均化反応の結果を Tablelに示す。反応は120分間行ったが,その間活 性劣化は見られなかった。823KにおけるHZSM−5触 媒でのトルエン反応率は16.8%と高いが,予想された ように生成したキシレン比率はTaylorの方法で計算される平衡比と一致した7)。3種類のMgHSM-5を使
HZSM−5
傘 r T 5 5
Catalyst Si/Alratio 20.07 45.11 34.82 0.60 3ベU8642が8642
1 1 [↑、勇一側↑mUg−oE]Uにも一﹄〆QpUD﹄○の一E⑧二U 2.25 34.27 63.48 0.95 因 H Z S M 5 □4.ノ。Mg ○7.ノ。Mg △11○ノ。Mg2086420
●●。。●
1100O0
EE.一旦一g8g−OE]①↑⑦﹄仁○一↑Q﹄○の⑧ロ 3 0 0 5 0 0 7 0 0 9 0 0 1 1 0 0 Desorptiontemp[K] Fig.3TPDspectrogramforMgHZSM−5withva、 riousMgcontents(modifiedbyimpregnation method)5006007008009001000
Adsorptiontemp.[K]
Fig.2EffectofMgcontentonacidstrengthdistribu, tion(modifiedbyimpregnationmethod) 大きなゼオライトが有利であった。そこで,Si/Al 比の異なるHZSM−5より調製した11%MgHZSM−5を 使用して,トルエンの不均化反応を行い,トルエン反 応率およびp−キシレン選択率に及ぼすSi/Al比の影 響を検討した。Table2に示すようにSi/Al比が25, 50のMgHZSM-5では,ほぼ同一の反応率を示すが, Si/Al比がlOOになると反応率はかなり低下した。一 方,p-キシレン選択率はSi/Al比の増大と共に向上 する傾向が見られた。Si/Al比の増大およびMg担持 に伴う酸性点の減少,および細孔内にMgが担持され る事による孔径の縮小が相乗的に働き,上記の結果に なったことが推定される。 Si/Al比が50のHZSM−5に含浸法でホウ素を担持 した。ホウ素含量の異なるBHZSM−5の酸性度分布を Fig.4に示す。ホウ素を担持することにより,酸性度 は著しく減少し,5.10%ホウ素を担持した触媒では, 用した時,823Kのトルエン反応率は4%以下で HZSM-5のそれの約%になったが,Mg含量による差 は観察されなかった。それに対して,p-キシレンの選択率はMg含量と共に増加し,含浸率が11%の時,
最大63.5%%に達することが分かった。MgHZSM−5 の反応率を向上させるために,反応温度を923Kにし てトルエンの反応実験を行ったが,p-キシレンの選択率は減少し,キシレン/ベンゼン比が0.5∼0.6になっ
た。このように反応温度を上昇させると,トルエンの不均化反応の他に脱メチル化反応が無視できない程度
進行した。 キシレン選択率を上昇させるためには,Mg含量のTablelToluenedisproportionationoverHZSM−5andMgHZSM−5(W/F二1.22×102k9.s・mo「')
MgHZSM−5 50 高橋・劉・西村:金属およびホウ素担持ZSM−5触媒の酸強度分布とトルエン不均化反応活性95 MgContent[wt%] ReaCt・temp.[K] Convention[%] Xyleneisomer[%] o−Xylene m−Xvlene p−Xylene Xylene/Benzeneratio皿伽Ⅱ
●●●’ 280’ 243| ︲I︲lL即…■罷■囲霊
8232王5−「T雨「了?弓
3 4
.8642.8642−
1 1 [一切二一四句Ug一○E︺①仁一で一三QDUQ﹄○切一EU二。 96 Table2EffectofSi/Alratioontolueneconversion andp-xyleneselectivityoverl1%MgHZSM−5 11%MgHZSM−5 Catalvst 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 1 号 ( 1 9 8 9 ) Si/Alratio 100 823 React・temp.[K] Conversion[%J Xyleneisomer[%] o-Xylene m-Xylene p-Xylene Xylene/Benzeneratio 923 − 18.3 14営
謹喝
蓑
J
i
言
,
8.16 31.23 60.61 0.37蔦
Ⅱ
910Kにおける酸性度は,1×10 5mol/gとHZSM−5 の約1/10になった。 Mg担持触媒と同一の実験条件で,BHZSM−5によ るトルエンの不均化反応を行った。反応温度823Kの トルエン反応率は酸強度分布から予測されるように非 常に低かったので,Table3には923Kでの反応結果 を示す。反応率はホウ素の担持量と共に減少するが, p-キシレン選択率は向上してゆく。しかしながら, MgHZSM-5においても観察されたように,反応温度 923Kではキシレン/ベンゼン比が非常に低下した。 このように,HZSM−5にホウ素を担持するとトルエン 不 均 化 反 応 に 必 要 な 酸 強 度 の 大 な る 酸 点 が 被 覆 さ れ た。すなわち,ホウ素で修飾する事はトルエン不均化 反応には適当でなかった。 イオン交換法によりCe,La,Mg,CaおよびMn を担持したHZSM-5触媒の酸強度分布とTPDスペク トログラムをFig.5およびFig.6に示す。希士類元 素でイオン交換したHZSM−5の酸強度分布および TPD曲線から分かるように,これらの触媒の酸性度 50 7.7 7.7 84.6 0.02 図 H Z S M 5 □1.18QノbB ○2.579/bB △5.10・ノbB 5006007008009001000Adsorptiontemp.【K]
EffectofBcontentonacidstrengthdistribu‐ tion(modifiedbyimpregnationmethod) Fig.4 Table3EffectofBcontentontolueneconversionandp-xyleneselectivity Bcontent[wt%] Si/AlratioW/F×102[k9.s.mCl ']
React・temp.[K] Conversion[%] Xvleneisomer[%] o-Xylene m-Xylene p-Xylene Xvlene/Benzeneratio 5.10‘
S
J
蝋
Ⅱ
1.22 923 8.6Table4Effectofmetalionontolueneconversionandp-xyleneselectivityoverionexchangedcatalysts 高橋・劉・西村:金属およびホウ素担持ZSM−5触媒の酸強度分布とトルエン不均化反応活性97 戸 0.88%LaHZSM−5 1.23%CeHZSM−5 1.99%MgHZSM−5 1.78%CaHZSM−5 2.00%MnHZSM−5 − H Z S M 5
㈱8642脈8642
1 1 一望一旬話Ug−OE]①仁一ロー﹂萱ロg﹄om−EU二U秘哩、叩賑い皿O
︹EE・↑山云一四句Ug−OE]2m﹄仁○二Q﹄oい⑥ロ Converslon [%] Xyleneisomer[%]耐「症EIT応
3 0 0 5 0 0 7 0 0 9 0 0 1 1 0 0 Desorptiontemp.【K] Fig.6TPDspectrogramformetalmodefiedHZSM−5 (preparedbyion-exchangedmethod)5006007008009001000
Adsorptiontemp.【K]
Fig.5Acidstrengthdistributionofmetalmodefied HZSM-5(preparedbvion-exchangedmeth. od) MgおよびMn交換HZSM−5を用いた反応では,トル エン反応率は希士類交換触媒より低下するが,p-キ シレンの選択率は多少向上した。一方,Ca交換触媒 では,Fig.5に示した酸‘性度から予測されるように, 希土類置換触媒とMg置換触媒との中間の反応性およ びp-キシレン選択率を示した。 ZSM-5系ゼオライトではSi/Al比が他のゼオライ トに比較して大きいために,イオン交換サイトが少な く交換可能な金属イオン量に限界があり,その量はお よそ2%であった。その結果,トルエン反応率はかな り大きくなるが,キシレン選択率を向上することはで きなかった。 吸着法で調製したMgHZSM−5の酸‘性度分布をFig. 7に示す。含浸法により調製したMgHZSM−5と同様 に,Mg含量の増加と共に酸‘性度が減少した。そして, その減少量は含浸法で調製したMg担持触媒とほぼ同 一であった。 吸着法で調製したMgHZSM-5および希士類担持 HZSM−5を用いて行ったトルエン不均化反応の結果を IまHZSM−5よりやや減少するが,酸強度分布はほぼ 同一の傾向を示した。これに対して,アルカリ土類お よびマンガンを担持した触媒では,TPD曲線の高温 側ピークが低温側にシフトし,酸性度も小さくなった。 しかしながら,前述の含浸法で修飾した触媒と異なり, イオン交換法では高温側酸点が残ることが分かった。 これは,イオン交換法による修飾では,含浸法に比較 して担持される金属量が少ないことに起因していると 考えられる。 これらの金属修飾HZSM−5を用いて行ったトルエ ン不均化反応の結果をTable4に示す。LaHZSM−5 およびCeHZSM−5を用いて反応温度923Kで反応を行 うと,両触媒によるトルエン反応率はほぼ等しくなっ た。希士類修飾HZSM−5より小さな酸'性度を有する 923 923 823 823 823 20.4 17.3 17.1 19.1 15.3 50.6 47.8 48.1 48.5 45.2 36.5 35.0 4.6 7.2 5.2 React・temp. [K] Xylene/Benzene Catalyst 0.40 0.33 0.98 1.08 1.03 29.0 32.9 34.8 32.4 39.5畷
987574
●■●ロ
2247
Table5Effectofmetalionontolueneconversionandp-xyleneselectivity overcatalystspreparedbyadsorptionmethod 823 823 823 823 Xlenel$ome orthometa para Conversion [%] React・temp. [K] Xylene/Benzene Catalyst 308642
1 [詞二一m諸Ug一○E]⑤仁 0.98 0.44 0.89 0.92 0.83 0.87 5.4 26.2 823 923 2.14%MgHZSM−5瞳段
鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 1 号 ( 1 9 8 9 ) 3 . 結 論 本 研 究 で は 3 種 類 の 方 法 で マ グ ネ シ ウ ム を 担 持 し た 触媒を調製し,酸強度分布およびトルエン不均化反応 の 活 性 な ら び に キ シ レ ン 選 択 性 を 比 較 し た が 触 媒 調 製 法による差は見られず,Mg含量のみに依存すること が分かった。すなわち,Mg含量の増加と共に強酸性 を有する酸性点が減少し,当然の事ながらトルエン反 引 用 文 献1)C、D・Chang,』.C、W・Kuo,W、H・Lang,S・M、
JaCob,J、J・WiseandA.』・Silvestri,Ind・Eng・ ChemProcessDes,Dev.,27,255(1978) 2)T、TakahashiandX.Y・Liu,Res、Reportsof FacultyofEng・KagoshimaUniv.,No.26,119 (1984) 3)R、J・MclntoshandD・Seddon,AppLCata1.,6,307 (1983) 4)N・Niwa,M・Kato,T・HattoriandY・Murakami, Shokubai,27,26(1985) 6.07%MgHZSM−5 8.08%MgHZSM−5 5.80%LaHZSM−5 5.30%CeHZSM−5 5006007008009001000Adsorptiontemp.【K]
Fig.7EffectofMgContentonacidstrengthdistribu-tion(modifiedbyadsorptionmethod) 応率が低下した。さらに,Mg含量の増加はP−キシ レン選択率の増大とキシレン/ベンゼン比の減少の原 因となった。これらの結果は,Mg含量の増加と共に HZSM-5の細孔径が縮小され,分子半径の大なるオル トまたはメタキシレンヘの中間体の生成が困難になる ことを示唆している。Mg含量が増加し,細孔径がさ らに小さくなると,p-キシレンへの中間体生成も困 難となり,結果として脱メチル反応が優先的に進行す る と 推 察 さ れ る 。 金 属 を 担 持 し た Y 型 ゼ オ ラ イ ト に よ る反応では,脱メチル反応の活性化エネルギーは不均 化 反 応 の そ れ の 約 2 倍 で あ る こ と が 知 ら れ て い る 。 両 反応の活性化エネルギーの比が今回使用したZSM−5 系ゼオライトにおいても保持されているとすると,温 度の上昇によるキシレン/ベンゼン比の減少が説明で きる。 その他の金属あるいはホウ素で修飾したHZSM−5 においても,程度の差はあるが同様な現象が観測され た。不均化反応活性をHZSM−5程度に保持してp-キ シレン選択率を向上させる事は金属担持による酸性度 の制御では困難であった。 Table5に示す。6%担持触媒のp−キシレン選択率 は50%を超えた。希土類担持触媒ではP−キシレン選 択率は約35%でHZSM−5より高いが,主生成物にな り得なかった。 4 08 1, ℃一﹂〆Q64
Dop﹄○m声と⑧二。 2 M5二 ■ ■ 図 H Z S ロ 2.14・/・M9. 6.07・ソ。M9. □○三
一=
高橋・劉・西村:金属およびホウ素担持ZSM-5触媒の酸強度分布とトルエン不均化反応活性99 5)AYoshimura,S,NambaandT、Yashima,Shoku‐ bai,23,232(1981) 6)T、Imai,H・Fujita,K、IidaandNYokoyama,Sho-kubai,25,97(1983) 7)W、J・Taylor,J、ResearchN.B、S、,37,95(1946)