園芸経営革新の理論的・実証的分析
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(2) 1 1 0. 近畿大学農学部紀要. 第3 0早 ( 1 9 9. 7 ). f ar r s me .Onoeo n r angef ar m,t hef oi mpr ov et he ar meri stemanc h i r e ao trofi. nnovat i onst or ca hr d,andheappl i est he. m wh. i l eme ca h nz ii n goper at i ons .Thef ar ms i z ewasexpane d dt o2 0 haadtea n h nnualne. tf ar mi ncomei snw o ¥21mHl i on.I navi ne yar, dt hee nr tepr ene ur f ar me r f oc us e sonmare kt i n. gJ nn. OVt ai ont os e]. Ipr ou d c. t sasf r e s hgr ape s , j uc ie, j am,an dcakeathi s o. wn so h padr n e sa tur an.. t Moe r t e ni nr tou dc e d,t o ge t he rwi t hne w han1 0 0nwg e r apevar i et i e shavebe i z ei cul t. i va. t i onpr ac t i c e s pons. s2 . 3haandt hene si nr e et oc ons umerdemand.Thef ar ms tf ar m i nco. l l. i on.Thetr mei s¥1 1mi h e eot he rf ar mswer eor ll gnaHyf ar msf orr i c emono cul t ur e.The f ar mesa r r w gr owi n gv e gea tbl e s ,f l ower s ,f ui r t i ont or i c e Such eno. t .Ormusr hoomsi naddi di ve r s i f. i ca. t i onof. t hee ne tr pr i s er e s ul t si nmor ei ne veandef f i ci e ntus eoff m一 tns i ar and.lb aora , nd c apl t algoos d.i ncr e as l ngt hei nc ome.Thef ar. mes r hav. es uc c e e de di ns e l e ct i ngaPr of i t abl eway s e.Wi t hexpans i onoff ar ms i z eandtei h nr toduc t i onoff ar n l noft f ordi ver s. i f. i ca. t i o. hi erene tr pr i pr ac t i c e st ht ac ons er vet henau tr ale nvr ionment .Onef ar m of2 7 . 5hanow pr ou dc e sane tf ar m i nc omeof¥1 9mi l l i on. .Ano. t hera fr. m,of46hagv , le sane tf ar mi n c omeof¥1 6mi Hi on.The一 as t 4m il l f ar m,wi t h7 . 3ha,pr oduc e sanetf ar mi ncomeof¥1 i on. pe ci l i z i ngi ntep h r ou dc t i onofgr e e n Thes it x hf ar. mi ntes h ur veywasac oope r at i vef ar ms ono in s l twasor ganz ie dbyf ouryoungf ar mer swi t hat oa t一of4 . 6haofr ene td] andw it ha l l 0 0mi sa tr t upde btof¥7 4m i Hi oni nve s t e di nvi nylgT e en OSS ue.Thes ae lshaver eace hd¥2 Hi on.. 1.日本農業の課題. は しが き 本稿 はつ ぎの 3つの殊題 について考察 している。. ( 1 ) 日本農薬 の厳 しい環境 と鮮題. 第 1深慮 は,果樹作 また は野菜作 を基幹作 目 とす. [ 1 ] 日本経済 は,戦後復興期 お よび低迷期 ( 1 9 4 5 -5 7 6 6 0 -7 5 年) ,安定成長期 ( 9年),高度成長期 ( -9 0年) を経 て,今 や成熟期 ( 91 年以降) に入 って. る励芸経営 を対象 として,く 経営革新〉について理論 的分析 モ デル を創 ることである。 これ には第. 2車 を. あてて,く 経営革新〉を捉 える概念 お よび分析 モデル. いる。L n菜経営活動 を制約 す る諸条件 はこの国民経. について理論的 に考案す るO その際,実際の経営革. 済 の発展段階に応 じて変化 し, それに応 じて経営主. 新現象 を農業者 に理解 して もらい,使 って もらえる. の現実的 な経営 目標 が変化 し,経営 目標 を達成 す る. ような実用的概 念や分析 モデル を榊築す ることをめ. ための よ り効果的な経営革新 の局面が変化 して きて. ざ しているO その視点か らみ ると,戯菜経営学 の分. い る。. 野 で これ まで使われて きた概念 は抽象度が高す ぎる. 成熟期 の現段階 に限 ってみ ると,1 9 91 年以降バ ブ. 感 じがす る。 しか し研究上 の思考枠組 み として は役. ルが邦 けてゼ ロ成長が統 いて きたが, ようや く96年. 立つので,第 3費 の実証 的分析 で使 う概念 と分析 モ. 度か ら回役 に向い,僧報通信革命 を跳躍台 として.. デル を構築 す るために必要 な理論的系譜 に限 って整. 産業柵進 の改革 に成功 す る場合 にだけ,国民所得 の. 理す る。. 成長率 が25 .%水雅 まで回復 す るであ ろ う と予測 さ. 第 2殊題 は,園芸経営 の実態調査結果 を示 し,上 記 の分析 モデル を用 いて経営革新 の展開 メカニズム を明 らかにす ることである。このために第 3奇 で は,. れ てい る。 さらに円高の彫苛 もあるが,段産物 の生産者価格 と輸 入 CF I 価格 との間 の格差 は大 き く拡 大 して い. 6つの園芸経営の掛例 を用 いて,具体的 に経営革新. る。 しか もガ ッ ト・ウル グアイ ・ラウン ド合意 に基. の展開のメカニ ズム を考察 す る。. づいて出産物貿易が 自由化 され,園芸段産物 に限定. 第 3の陳腐であるが,園芸経営 は,多様 な既発経. してみて も,野菜,花 き,果物 が雪崩 の よ うに輸入. 営形憶の一 つ として,ほかの経営形態 とともに,也. され るようにな って きた。 したが って生 シイタケ,. 域段業構造 の中で地域生産資源 を祭合的に利用 し合. ニ ンニ ク, シイタケ, シ ョウガな どい くつかの野菜. い, あ るい は補完的 に助 け合 いなが ら,経営革新 を. については,UR合意 において認 め られ てい る緊急. 展開 してい る。 したが って陸) 芸経営 を包括 す る日本. セー フガー ドを早 く発勅す るよ うに と,戯水省 に対. 段井 および腿政 の現代 的研き 題 と展開方向, お よび革. して戯築者 および殿脇段階か ら厳 しい要許が出 され. 新対策 について,餌者 の問題審訊 を予 め第 1章 で提. ている段階であ る。. 示す る。. この戯産物輸入 自由化 の憩形塀 に対 して効果的 な.
(3) 頼 :園芸経営革新 の理論的 ・実証的分析 対策が取 られていないために,大部分の農家の経営. 1 l l. げるという評価基準か らみ ると,好 ましくない く 雑. 圭は後継者 ともどもに国内農業の見通 しについて全. 草鹿家)であったか もしれない。 しか し農家経済全. く悲観的であ り,新規学卒者 も年間 2千人強 しか残. 体 としての農家所得の安定的向上 と国民経済の安定. らない有様である。9 5 年センサスによると,6 5 歳未. 的発展 という評価基準か らみると,好 ましい経営形. 満の男子就農者がいる農家 は総農家数の 7%にす ぎ. 態であった。. [ 4 ]基本法農政の構造改督政策 は,ハー ドウェア. ず,就農者 の高齢化 と後継弔不足 はます ます深刻 に なっている。. 並偏対策 を充実 させたのに比べて,く 経営政簡 〉とも. [ 2 ]現段階の緊急課題 は,店齢者 に多い く単なる. 言 うべ きソフ トウエア整備対策 は,中途半端 な もの. 業主)的な経営主に替わ って,若 くて意欲的な く 企. にとどまっていた。. 業者)的 な経営主 をで きるだけ多 く育成 することが. 経営政策 は, ます企兼的経営体 を志向する経営主. で きるように,農菜 を取 りB i l む内外の制約条件 を改. を掘 り起 こして,その企業的管理能力 を高めるよう. 革す ることである。 まず農某内部か らの基本的改革. に自己啓発 を促 し,経営革新 を創意企画 し,実較す. としては, これ までの安定米菓化典中型 の階層分化. るためのノウハ ウを指辞 し,支援することである。. か ら企業的経営体主導型の両極分化へ と,階層分化. ついで農地流動化対策 によって企業的経営体 を志向. のパ ター ンを転換 しなければな らない。. する戯某者の もとに農地 を面的に袋帯するとか, ま. これを実現するためには,安定兼業殿家が 自家労 f f・自作地地代 ・固定類本財依却野 を低 く評価 して,. たは融や,助成政策 によって高性能捜械 .施股への 投資 と高度利用 を推進する政策である。. 主観的に生産幹 を下 げる行動 をとるのに対抗 して,. [ 5 ]「新政策」は,UR合意 とそれ を引 き継 ぐ世界. 企業的経営体 は,経営規模 の拡大 と結合 した ( 経営. WTO)協定に対応するために,国内農薬 貿易親 閲 (. 革新) を採択 して,客観的な生産費 を大幅 に下げ,. 生産 の大部分 を 「 個別経営体」および 「 組織鍵常体」. また生産物の商品価値 を大幅に上げなければな らな. が担 うような農業構造 を早急に築 くことを意図 して. い 。. いる。 しか し過渡的には,競争原理に基づ くこれ ら. 同時 に,両極階層分化が進む途中で企柴的経営体. の企菜的経営体 の育成手順 よ りも,地域 ぐるみの共. が国際索争 によって沸 されない ようにす るため に. 存共栄原理 に基づいて集落営農組合や農業公社,盟. は,必要投低隈の国内価格支持政策 と国境保軍政策 を続 けることが必要になる。. 協 支援 の農兵 サー ビス桝英体 な どを組稔 す るほ う. [ 3 ] これ まで基本法段政の もとで, 自立経営段家. が,経営耕地や作業受託 を大面横,団地 として集唯 することを円滑 に推進で きるようである。. をで きるだけ多 く育成するために,虚業構造改沓政. もちろん,安定雑業殿家や中高年農薬者が,生 き. 策が とられてきた。 しか しその並点 は,農地の生産. がい とやす ちぎを求めて自給的経常 を続 けた り,非. 益軒整備折井や近代化機械 ・設備投資対策な ど,経. 農家 に く ふれあい戯柴)の横会 をもって もらうため. 営観横拡大 を可能 にする間接的 ・物的な条件 の亜麻. に必要な農地 は,温存 しておかなければな らない。. 対策 に田かれて きた。 基本法戯政では, このハー ドウエア整備対熊 とと. た とえ曲水省が農産物支持価格 を大幅 に切 り下げ て,内外価格差 を縮小 させ るような価格政簾 をとっ. もに米価 を主 として手厚い価格支持凍原 が とられて. た として も, これ らの企業的経営体 は達 しくそれ に. きたが,商工業の発展率が著 しく高 く, しか もその. 耐 えて,国内食料 自給率の現状 を維持 し,で きるも. 地方都市への分散 もかな り進んで,段家 に対 して有. のな ら少 しで も拡大 し, それ を通 じて厳禁 ・農村の. 利 な通勤発菓機会 を多 く授供 したために,離村型離. く 多面的公益)を提供 しつづけることが期待 されてい. 腿ではな くて,通勤型搬出を促進 した。 その結果 と. るのである。. して階層構造 は, 自立経営志向脇家 と脱戯志向戯家. 換言すれば,今後 ます ます深刻化する農産物 の輸. とに両極分化 しないで,全面的に安定発菜化 に傾斜. 入 自由化 と闘 うためには,段産物 の生産班 を少な く. するとい う階層分化 を続 けて きた。 この ことは,商. とも現状 の半分程度 に下 げることがで きるように経. 工業が安定的に発展 し,国民に対 して食料 を安定的. 営革新 を連続的に採択 しなければな らない。 しか し. に供給 し,さらに農山村 の過疎化速度 を頒 やかに し,. 生産㌍節減対顔 よ り効果的な戦略 は,商品価値 を高. 農山村 の顎墳 とや源 を比較的良好 に保全することに. めるマーケテ イング対熊である。 これはよ り安全 ・. 役立 って きた。. 美味 ・新鮮 な食品を創 るとか,消班者の出村交流 を. 安定兼業段豪 は段産物の客観的生産班 を大幅 に下. 促 し,快適 な・ Bt 観の もとで心の こもったサー ビス込.
(4) 11 2. 近畿大学農学部紀要 第 3 0号 ( 1 997). みの食品 を消雷 し,購入 して もらうとか,生産の生. 型 な ど経営基盤強化の 「 基本 方向」 を策定する。そ. い立 ちがわかって安心で きる食品 を直接購入 して も らうとか,要するに輸入品が持 っていないような商. れを参考 にしなが ら,市町村が域内農業の r 甚本構 想」 を策定する。. 品価値 を付加 す ることによって,国際競争力 を強化 するとい う戦略である。. に経営改善計画 を創 って 「 認定」 を申許すれば,市. 地域内の企業的経営体 を志向する農業者が自発的 町村行政体 は,「 基本構想」に設定 された農発構造 お. ( 2) 「 新政策」の問題点. よび営農郊型 に関す る地域 目標 に照 らして,「 個別経. [ 1 ]農水省 ・農政審議会 は,1 992 年 6月に 「 新し い食料 ・農業 ・農村政策の方向」 を公表 し,構造政 策 .経営政策の目標 として,主たる従革者の労働時 間 と生涯所得が他産羊従事者並みになる水準の 「 個 別経営体」および 「 組織経営体」 を育成す ることを 目標 とし, 目標年次の2 0 00年の数億 目標 をつ ぎの よ うに設定 した。. 営体 」 「 組織経営体」に成長で きる意欲 と能力がある と判定 した場合に,「 認定農業者」 として公認する。. ( D平成 1 2年度 において,総農家数 は25 0-300万戸 になる。. 「 認定農業者」が,スーパー総合や金の融資,減税, 農地の典耕,研修 な ど様 々な利権 を凍得 し, それ を 活用 して,「 個別経営体」または 「 組織経営体」へ と 発展 してい くことをね らった政策である。. [ 3 〕 この く 構造政策 ・経営政策) を成功 させる上 での最大の陪審 は,市町村 自治体 の中に,r 個別 ・ 組. ( 塾その中で個別経営体 を3 5 -40万戸育成 する0 5. 織経営体」の経営管理 に関す る高度 なノウハ ウに通 暁 してい る職員がほ とんどいない ことである。 また. 万戸 は稲作中心の単一経常であ り,現行 の中型機械. 市町村 は 「 経営改尊支援セ ンター」 を設置 し,認定. 化体系の下で は,集団化 された圃場の利用 を前提 と. 戯♯者に対す る相談窓口を開設 し,経営管理面の研. 0-2 0ha程度 にな す る場合,効率的 な経営規模 は1. 修 ・指導,関連異薬種 との交流,情報収集活動 を行. る。稲作 と典約的作物 との複合経営であれば,効率. うことが規定 されている。 しか し農協,農業改良普. 的な経営規模 は 5-1 0ha程度であ り,その よ うな. 及センター,虚業賓n会か ら営農指導のベテランが 参加 して, 本気 になって支援活動 を行 なわない限 り,. 複合型の個別経営体 を1 0万戸育成するC ③組織経営体 を 4- 5万体育成する。 その中で稲 作 を主 として 1-数雄藩程度の水田農業 を担 う組織 経営体 を 2万体育成す る。. 成功 しないだろう。 また政府 は, このソフ ト業務 と 事務局職Fl の礎用のために,本格的な予罪 を組むこ とが必要 とな ろう。. 5 0-1 60万戸 にな 壇) 個別経営体以外の販売農家 は1. さらに,各府県 は慌 ただ しく 「 経営基盤強化の基. り,その中で稲作 を営み経営規模 が 1ha以下の販. 本方針」 を作 りあげ,各市町村 はこれに倣 って, ま. 4 0万戸 になる。彼 らは稲作 の主筆作業 を個 売鹿家 が1 別経営体 か, または組織経営体 へ垂紀する. あるい. るで金太郎飴の ような 「 基本構想Jを作 りあげたが, 認定戯業者志望が増加 して きた今 こそ,実行可能な. は組崩経営体 のオペ レーター等 として参加する。. 基本方針 と基本構想 に修正すべ きである。. 0-11 0万戸が残留 し,その中 ⑤ 自給的農家 として6 0-75万戸の農家 は,経営規模が30a未満であ り, の4. 0. 545戸,r 組繊経営体」が2, 53 9 体 に増 え 営体」が3. 水管理等 を除いて主要作業 を個別経営体や組織経営. ているが, まだ 「 新政策」 目標 には程遠い段階にあ. 体へ委託する。. る。. ⑥土地持 ち非腿家 は1 40-1 90 万戸 とな り,土地利 用 を個別経営体 や組織経営体 に委ねて,他産業従郡 に特化す る. ( 診なお,稲作 に占める両横 シェアをみると,個別 経営体が 5割強,組戚経営体が 2割強,併せて 8割. 5年度兼 の認定腿英名数 は,全国で 「 個別経 なお9. [ 4 1 ところで,「 新政策」の構想で は,水稲 十麦・ 大豆 とい う粗放的土地利用型経営であれば,家族 2 人の労働力で もって水田20haを経営 しなけれ ば, 「 個別経営体. ト 水準の戯菓所得約 1千万円を確保 で き ない と強調 している。 しか しこれだけの水田規模 を. 強 を占めるようになる。個別経営体以外の販売農家. 珪地 として経机で きる地域 は,主 として平地農業地. および自給的段家が, 残 る 2割 を占めるようになる。. 域 にか ぎられ る。 したがって都市的地域 および中山. [ 2 ]「新政熊」を具体化す るために 「 戯・ 某経営基盤. 聞農業地域では, それぞれに固有な立地条件の特異. 強化法」および 「 特定段山村法Jが9 3年 8月に制定 0年 された。 この経営政策で は, まず,都道府県が1. 性 を活用で きるように,l 表芸作 ・畜産 ・工芸作 ・農 産加工 な どを補完的に稲作 と結合 して,冊報 ・技能. 後の村内農薬の経営規模構造,基幹 的作 目と宮腿類. 労働 ・類本鍛約的な 5-1 0haの中規模複合経営で.
(5) 11 3. 頼 :園芸経営革新の理静的 ・実証的分析 もって, 「 個別経営体」を構築 しなければな らないo. 的 ・補合的に活用するとい う,( 地域複合化の利益〉. 農村の限 られた耕地面gtの上で,個別経営体 や組織. の実現 を望む農家が多 くいる。. 経営体 を育成 しなが らも,農家数 をある程度確保 し. また,地域 によっては,( 参多 くの青壮年層が安定. なが ら農村の活性化 をE Eるためには,地域の立地条. 兼業 に従事 しなが らも,休 日を利用 して稲作 を主 と. 件や農家主体条件 に適合 した情報 ・技能労働 ・資本. して く 兼業的や りがい農業)の担 い手,特 に高度化. 集約的な中規模複合経営 を増やす ことが望 ましいの. した作業棟械 のオペ レーター として,生 き生 きと活. ではないだろうか。. 躍 している。 さらに,( 参高齢者 ・ 中年女性の中には, 経営効率か らみれば,他産業従事者並みの労働報酬. ( 3 )経営革新の創造 と採択 [ 1 ]上記のように,現段階の農業 に とって不可欠. を確保で きな くて も,( 楽 しみ・ い きがい農業〉 を営 む ことを願 っている者が多 くみ られ る。( む在村非農. な経営戦略 は,連続的に経営革新 を創造 し,大胆 に. 家や近隣都市住民の中には,農家 との交流を希望 し,. 採択 し続 ける企業的経営体 をで きるだけ多 く育成す. 市民農園な どによる ( ふれあい農薬〉 を楽 しむ機会. ることである。. を求める者が増 えてい く傾向にある。. 経営主が企業者 として企画・ 実践する経営革新 は, 経営活動過程の どの局面で行われ るかによって,① 生産要紫調達革新,( 塾生産技術革新 ( 栽培 ・飼凍技. [ 2 ]地域 ( 集落)の豊かな自然資源 と美 しい景観 を保全 し, アメニティ豊かな農村環境 を創 るために は,安定兼業農家 も,専業農家 と同等に農業 と農村. 術革新 と作業技術革新) ,③経営要素構造革新,( 参経. を活性化す る意欲 をもつべ きであるO現状 をみ ると,. 営部門組歳革新,⑤ マーケテ ィング革新,( 参共同組. 畦草刈 り,滞 さらえ,道普請など,農村 の生産 ・生. 織革新,⑦経営管理技術革新, とい う 7つの局面の. 活資源や塀境 を適正 に保全 しようとして も,( 専業的. 経営革新 に分救す ることがで きる。経営革新の( むか. なや りがい農業)の担 い手だけでは,手間 と費用の. ら⑥ までは,客体的な経営作業活動 に関するもので. 点で まともにやれない.特 に土地基盤鞍備水準の低. あ り,( 参は主体 的な経営管理活動 に関す るものであ る。. い中山間地域では, この間題が深刻である。 た とえ土地利用型農業が支配 的 な地域 で あ って. どの局面 の経営革新 に重点 をおいて始めて も, こ. ち, これ ら 3つの農業経営形態 をともに地域農業の. れ ら 7つの方向の経営革新 は相互 に有様的連関 をも. く担い手)として大切に温存 し,共存共栄の連帯感 を. ち,お互 いに補完 し合 う関係 にあるか ら,相互 にバ. 茸 うことが不可欠である。. ランスが とれ るように総合的に経営革新 を組 み合わ. [ 3 ]現段階で は,地域 ( 集落)が自主的に ( 地域 農業革新の創造〉 と く 農家間の調整 と合忠形成) と. せなければな らな い 。. [ 2 〕農産物群要が飽食段階 に達 し, しか も産地間. い う地域 ( 雑落)管理棟能 を発揮することが必要で. 凍争 と国際裁争が激化 している現段階では,特 にマ. ある。 そのためには,農業指専横関が支援 して,企. ーケテ イング革新 の採択が重要になる。園芸生産物. 菓者的意欲 と企画力 と実践力をもち, しか も公平で. については特 に並要であるので,第 2帝で くわ しく. 円満な性格 の持 ち主 を ( 地域農業マネージャー) と. 考察する。. して育成することが先決である。彼 らは自主的に再. ( 4)農村の地域管理棟能の強化. 農業 ≡,「 地域農業経営革新検討会 J を開 き,農協 ・ 改良普及セ ンター ・市町村 ・農業委員会の横極的な. [ 1 〕つ ぎに虫要な深層 は,多様 に分化 している農 家間で農地利用の調整機能 を, どのような機関が担 当するか とい うことである。 どの地域 をみて も,①少数か もしれないが,「 個別. 支援 を得て,徹底 した く 経営革新創造 システム)杏 創 り上 げるべ きである。 特 に,後継市 と女性 にやる気 を起 こして もらうた めには,有限会社 または脚. 組合法人な ど, 自家経. 経営体」や 「 組織経営体」 をめざす企業者的意欲 と. 営に適合 した農業生産法人形態 を選択 して,経済合. 能力のある農業者 や生産組織が育 っていて,(や りが. 理的な農菜経営管理の中で,適材適所の機能分担 を. い農業〉の確立のために,技術力 と経営管理力 を最. 行 い,公正 な報酬分配 を実現 して,やる気 を喚起 す. 大限に発揮 しようとしている。 この中には土地利用. ることが望 ましい。 このような研究 ・普及 ・教育 を. 型経営だけでな くて,惜報 ・技能労働 ・資本架約的. 行政 ・財政的に支援す ることは, ウルグアイ ・ラウ. な園芸 ・畜産経営な どに専門化 し,土地利用型経常. ン ド協定の 「 緑 の政策」で も公認 されている。. と結合 して,土地 ・労働 ・挽械 ・中間生産物 を補完. [ 4 ]「 新政策」で は,( 市城競争原理) を農業活性.
(6) 1 1 4. 近畿大学農学部紀要. 第3 0早 ( 1 997). 化のための金科玉条 として主張 しているが, これ は. は,全面的 に国内自給 を認 める〉 とい う国際世論 を. 農村の現状 に適合 していない。む しろ全住民 ・全農. 形成す るために,外交的努力 を尽 くすべ きである。. 家が ( 共存共栄原現〉に基づ き,一致協力 して,①. UR合意 によって公認 されている「緑の政 第 3に,. 企業的農業経営休 を志向する農家 も,②安定兼業的. 策」 を駆使 して,中山間地域 などの劣栽な生産基盤. 共同組織休 を望む農家 も,③楽 しみ ・生 きがい農業. や生活環境 を平地的農業地域 並み に整備 す る施策. を志向す る農家 も, また④米産的土地保有 に執着す. 杏,ほ とん ど全額財政負担で もって早急に実施 すべ. る安定兼業農家や,⑤ うるおい農業 を志向す る非農 家 も, ともによ り高い水準の私的 ・公共的便益 を確. きである。. 保 で きるような く 地域営農 システム) を創造 し,莱. は現行の行政価格支持 を存続で きるし, また関税率. 働 させ るべ きである。. 第 4に, UR合意 によって,日本の場合2000年 まで も居 やかな切下 げを認 め られ,緊急輸入制限措慾 を 実施 することも公認 され ている。 したがって政府 は. ( 5 )農業 ・農村の多面的公益機能の評価 と保全 これ まで農業指導機関の補完的支援 によって構造 政策 ・経営政策 を強力 に推進 し,農産物の生産資 を. これ らの国境保護政策 を堂々 と実施 し,その間に「 新. U 関連対策」をフルに行使 して,国 政策」および 「R 内農薬 の国際競争力 を強化すべ きである。. 切下 げ,輸入品が太刀打 ちで きないような方向で商 品価値 を向上 させ るな らば,国際競争力 をかな り強 めることがで きるのではないか と述べて きた。 しか. 2.経 営革 新 の理 論 的考察 ( 1) 経営革新 と経営管理. しこれだけの補強努力 を払 って も, 日本の劣悲過 ぎ. [ 1 〕 シュンペーターは,不確実 な経営制約条件の. る国土条件 の下では, 自由貿易体制下の国際競争 に. もとで, あえて先駆的 に経営革新 を企画 し,実践 し. 勝 てる農産物 はほ とん どない。. てい くという,創意工夫力が豊かであ り,同時 に危. といって も,第 1に,中長期的 に深刻な世界的食. 険選好性 の強 い大胆 な経営主 を 〈 企業者) と定歳 し. 椀不足が予測 されている中で,E 司民 は国産 よ りもか. ているQ他方,企業者の経営革新が成功するとわか. な り安 い輸入農産物 を求 めて,国内農業 を衰退 に追. った時 に追随的に模倣 してい くとい う,独創性が弱. 6 ,穀物 自給率2 8 いや り,現行のカロ リー自給率 4%. く, しか も危険回避性が強 い臆病 な経営主 を く 単な. % をさらに押 し下げることを望むだろうか。. る薬主〉と定義 して,く 企業者)と峻別 している。企. 第 2に,国民 は,農業 ・農村が国土 ・環境保全の. 業の発展の原動力 は, この企業者が動態的な ( 企業. ために果 た している機能 を破壊 されて も容認す るだ. 利潤〉の持続的最大化 をめざして,経営の( 新結合 =. 2 兆 ろうか。農水省 の計測 によると,年々,水田は1. 革新)嶺能 を意欲的かつ大胆 に果 してい くことにあ. 円,森林 は3 9兆円 とい う巨額 の国土 ・ 環境保全型く 公. Sh cumpee tr . PF .. 普 ( 1 91 2) , ると結論づけている ( 1 936))。 米価槽-他訳 :経済発展の理論 (. 益) をもた らしている.農業 が衰退すれば,慶地の 荒廃 を媒介 として,国土 ・環境破壊 を誘発 し,国民. この経営革新 を企画す る く 創意工夫力) と, この. の生活環境 と産業の生産基盤 を荒廃 させてい くであ. 企也 を不確実情報の t )とであえて実践 し,時 には失. ろう。. 敗することがあって も,その企画 を修正 しつつ再三. したが って第 1に,現状 のまま放置すれば,農業. 挑戦 してい くとい う く 恵欲 と胆力〉 とが,企業者 と. は衰退 し,農村 は荒廃 して,食租の安全保障が脅か. して不可欠の能力であって, どち らを欠いて も企兼. され,国土・ 環境 を保全で きな くなることについて,. 帯 と呼べないo. 国民 に十分理解 して もらうことが必苛である。 つい. 経営主 は, た とえ く 単なる薬主)であって も,く 企. でこの威儀 を解決するためには,UR合恵 の中で公. 業者)が開発 した巌営革新を追随的に模倣する過程. 認 された r 緑 の政策Jの枠内でで きる国内 ・国境保. で, それ を自家経営の特殊性 に適合 させ るように工. 蔀政策 を最大限,早急 に実施 することについて,国. 夫するという点で,軽度 の経営革新 を含んだ経営戦. 民の合窓 を求めるべ きである。現在, このような国. 略 を企画 し,実践 してい くはずである。 しか し本論. 民の哩解 と合意 を求める情報活動 はあま りに t ) 貧弱. では, そのような単 なる業主ではな くて,企業者の. である。. く 経営戦略〉 を取 り扱いたいO. 第 2に,輸 出国だけに有利 な仕組 みになっている. UR合意 を見直 し,少な くともく国土・環境保全機能. [ 2 ] ところで経営主 は,く企業者)であれ,く単 な ろ草主)であれ,主体的な経営管理活動 を担当する。. と不可分 に結 び付いている基礎的食塊生産 について. この経営管理機能 として, まず( D経営の長期動態的.
(7) 頼 :園芸経営革新の理論的 ・実証的分析 な発展 をめざして経営 E] 樺値 を設定す る。ついで不. 11 5. 確実 な情報の もとで,( 診経常制約条件の長期的変動. 他方,所得経済部面で は, この究極的効用最大化 目標 と矛盾 しない という制限条件つ きで,配分 され. を予測 し, さ らに過去の経 営活 動 とその成 果 の分. た家族労働 と自己資本用役 を農業経営 とその他の農. 析・ 診断結果 を参考 にしなが ら,③長期動態的な( 経. 外部門 との間に配分 して,農家所得,つまり農業所 得 と農外所得の合計額 を最大 にす るとい う所得経済. 営革新〉 を企画す る。④失敗 するか もしれない不安 を敢 えて振 り払 って企画 した経営革新 を大胆 に実践. 面 の目標 を追求 しなけれ ばな らない。そのためには,. する。⑤ それによる経営 目標 の達成水準 を評価 し,. 農業経営では,農業所得の最大化ではな くて,農企. 目標達成水準 と経営革新 を主 とす る経営活動 との因. 業利潤の最大化,換言すれば,農業経営に内給 され. 果 ・相関関係 を分析 し,経営活動の改善点 を診断す る。. た自家労働 の賃金, 自己資本用役の資本利子, 自作 地用役の地代 をそれぞれの農外様会報酬 によって評. 経営主 は, これ ら 5つの く 疑宮管理機能の環) 杏 螺旋的に繰 り返 し実践 しなが ら,持続的に経営改善 を図ってい くのである。 このように経営主 は,長期動態的な経営 目標 を設. 価 して, それ らの合計 を農業所得か ら差 し引いた純 残余の最大化 を追求 しなければな らない. なお, 農家家族員の享受する効用の持続的最大化, その中間 目標 としての所得経済部面の農家所得の持. 定 し, それ を追求 してい くという ( 主体的な経営管. 続的原大化, さらに下位 目標である農業経営の農企. 理活動) を実行す るが,その管理対象 は く 客体的な. 業利潤の持続的最大化 を達成するためには,大前提. 経営作業活動)であ る。 その際,農家経済経営の経. として,家族労働力の健康の持続 と,農家資産 の保. 営主や歩 は,程度の差 はあって も,〈 主体的な経営管. 全, およびその背後 にある生産 ・生活環境 の保全が. 理棟能) と く 客体的な経営作業活動)の両活動 を担 っている。つ まり同一人 が く 管理する人)であると. 必 壁になる。 しか しこれ らの生産および生活 に使わ. 同時 に 〈 管理 され る人〉で もある。. うよりは,それ 自体が人間の効用 目標 に直接寄与す る局面が強い。. ( 2 )長期動態的な経営 目標 [ 1 ]経営主 は,長期動態的な農菜経常 目標 として, 農業経営の企業利潤 を単年度 について最大限 に高め. れ る栽源 と琴境の持続的保全 は,手段的な もの とい. ( 3 )経営革新 の創造 と普及 つ ぎの課題 は,農業経営革新が どのように して創. るだけでな くて,同時にそれ を長期 ・ 持続的に高め,. 造 され, どのような過程 を経 て普及 してい くか, と. かつその変動 を減 らし, さらに必要最小限度の資金. い うことである。. 繰 りを図って,経営のぷ期的安全性 を確保 しようと 努力 しなければならない。 なお農家経済経営の場合には,農薬経営の企業利. [ 1 ]企菜経営学の分野では, ドラッカー氏や野中 郁次郎氏,竹内弘高氏 に代表 され るように,連続的 革新 を創造する過程 その ものの研究が中心課題 にな. 潤 とは,内絵 される自家労働 の貸金, 自己資本用役. っている( Dr a ce kr ,.. PF著 ( ,野田・ 村上監訳 : 1 974). の賛本利子, 自作地用役 の地代 をそれぞれの農外機. マネジメン ト ( 1 97 4)参照) 0. 会報酬 によって評価 して, それ らの合計 を農業所得 か ら差 し引いた残余 を意味 している。 これ は,経営. 後者では, 日本の一流企業の組織的知識 .革新創 造 の実証的分析 を踏 まえなが ら,つ ぎのような内容. 主の意思決定 と辞任負担 とい う管理機能 に対する純 残余報酬である。. 知放創造企業 ( 1 9 96)参照).. [ 2 〕 しか し,農家経済縫首の場合 には,長期的経 営 目標 としては,年々の企業利潤の流れ を持続的に. ( 》革新 に関す る知識 が,企葉のような組織の中で, 暗黙知 と形式知の社会的相互作用 をつ うじて創造 さ. 投大 にす ることだけでは不十分である。なぜならば,. れ る知識変換過程,( 診組織的知識創造 を促進するた , めに, 組織が整備すべ き 5つの要件 :一組織 の意匠). 農家経済 は究極的 目標 として,家族員全体 の効用の 持続的投大化 をめざ している.鹿家経済 は所得経済. の確論的分析 を行 っている( 野村郁次郎 ・ 竹 内弘高 :. 自律性, ゆらぎと創造的カオス,冗長性,最小有効. 部面 と家計経済部面か ら構成 されているが, この効. 多様性,③組澱 的知識創造 の 5つのフェイズ ・モデ. 用最大化 目標 を達成 することをめざ して,農家家族 の生活時間 を生産 労働 と家計面の余暇 とに合理的に. ル,つ まり暗黙知の共有, コンセプ トの創造, コン. 配分 し, また農家類本 も同様 に配分す ることが必要 になる。. セプ トの正当化,原型 の榊敷,知敦 の転移,④組織 的知識創造のために必要な新 しい組織構造 -ハイパ ー テキス ト型組織 の横車 とい う枠組 みに な ってい.
(8) 11 6. 近畿大学農学部紀要. る。. 0号 ( 1 9 9 7 ) 第3 して,企業利潤 を圧縮す る。 それが どの程度圧縮 さ. [ 2 ]このような 「巨大企業の組織的知識創造 J の. れ るか は,革新 によって誘発 され る生産物供給関数. 埋論的枠組 みは,後 ほど 6つの事例 として取 り上 げ. の移動 と,その生産 に投入 され る生産要紫の供給関. るような個別経営の自主独立的な経営革新の創造過. 数の移動の程度 に依存す る。. 程 を分析 するモデル としては役立 ちそうにない。 しか し日本農薬の経営革新の創造 と普及 は,総合. ところで この模倣活動 は, その経営主の経営革新 に関する知識状態が,習相過程か ら確率的知識状態. 的な 〈 農菓革新の創造 ・普及 システム) によって担. に移行 してようや く実践 され る。危険回避性向の強. われているとみるべ きである。 このシステムは,個. い経営主であれば,確定的知識状態に近づかないか. 別農家,多様 な協菜組織 や協業経営,雄藩組織 を基. ぎり,模倣 に踏み きらないであろう。 このように先. 礎的活動単位 としなが ら, それ らによって組威 され. 駆的な経営革新が模倣 され るまでには,第 1に不完. た農協 ・土地改良区など多様 な農薬団体の開発 .普. 全知識 による摩擦がある。第 2にそれが多額の投資. 及部門,および国および地方 自治体が管轄す る試験. をともな う場合 には,不完全知漁 にもとづ く内的資. 研究棟関,農業改良普及機関,行政指導機関, さら. 本制限 とともに,信用力のない農家では外的資本制. に農業生産や材 を提供するか または農産物 を加工 ・. 限が さび しいために,経営革新 を模倣 で きない。第. 販売す る農菜関連企業など,相互 に関連 し合い,革. 3にそれが既存 の固定財 の旧式化 とそれ に対する代. 新情報 を発信 ・受信 し合 う活動単位か ら成 るシステ. 替的な固定財への投資 をとt )なう場合には,旧鼠定. ムである。. 財 を使用 しつづ ける場合の限界収益力 とその処分価. この総合的な戯薬草新創造 ・普及 システムの研究. 額 との差額 を,新規投資の壊会準用 として負担 しな. は,すでに昭和1 1年 に東畑料一氏 によってなされて. ければな らない。 この横会計用が大 きくて,新規投. いる。日本農業の新結合 =革新 は,良家ではな くて,. 資の採欝が合わない間 は, 経営革新が採用 されない。. 政府や農業関連産業 によって担われて きた ものであ. したが って同一経営環境 条件下 にあ る農家群 で. り,彼 らは 「 危険 をf l 担 しない企渠者」であった と. ち, これ ら 3つの経営内部条件の差異によって,鍾. 結論づけている。 しか し氏 は堺後的に革新の担い手. 営革新の模倣 にはかな りの時間的遅れが生ず る。. とそれが果 たした役割 について考察 しただけであっ. 先駆的革新農家が創造 した経営革新が,斬新で し. て, 日本農薬 を担 う広我の主体が将来 に向けて, ど. か も高度 な ものであればあるほど,追随的模倣農家. のような意識改革,革新創造 ・普及の組織 と横能 づ. がそれ を習得するのに努力 を要 し, また自家経営の. くりを行 えば,革新の創造 ・普及過程 を効率化す る. 個別的な経営環境や内部条件 への調整過程で創造的. ことがで きるか, とい う裸題 については解答 を与 え. な工夫 を必要 とする。 その意味で先駆的戯家が全面. 1 9 3 6) ていない ( 東輔桁- :日本曲黄 の展開過程 ( 参照) 。. 的瓜I J 遣省であるのに くらべて,初期 の部分的模倣農. [ 3 ]本稿 では,腿薬 における革新創造過棲論が未. 家 は,部分的模倣者かつ部分的創造者であるといえ よう。. 解決であることを指摘するにとどめて,つ ぎに普及. 部分的模倣段家が増加 して,経営革新 を模倣する. 過程 を視野 に入れた経営主の主体的性格論 をまとめ. 過程 でさまざまな経営条件 に対する調整 に創意 を働. てお こう ( 頬. 平 :道路開設 と中山間農業 の開発.. 1 971)参照)。 近代鎧学論娘 ( ある地域である設家の経営主が,く 企業者)として,. かす と,やがてどのような経営条件 をもつ農家で も, 全面的に模倣 さえすればよいような社会的知識状態 に到達す る。 この段階では経営革新 とその個別経営. 全面的危険 をおか して先駆的に経営革新 を創造 し,. 条件への調並 について,なん ら不確実性 をともなわ. 実践することか ら出発 して, ほかの経営へ波及 して. ないか ら,全面的に模倣すればよい。. い くメカニズムを分析 してみ よう。 もし経営革新 を先駆的 に採択 した経営が成功すれ. わが国のような家族労作経営では,経営計2 3 : によ る企菜利潤がマイナスであって も,家族家計野 をき. ば,彼 は大幅な動憶的段企業利潤 を得 ることがで き. りつめて農家所給の範囲内で人並みの生活で きるか. る。失敗すれば,戯企革利潤 は赤字 になる。 その成. ぎりは,現状 に満足 しようとする良家が多い。 しか. 功が予想 され ると,追随的模倣戯家がその経営革新. し長期 にわたる低 い生活水準 に耐 えられな くて,や. を模倣 し始める。模倣 によって同一生産物 の供給丑. がては経営革新 を模倣す るようになる。 この ように. が増加す るにつれて,市場価格が低下す るか, また. 先駆的革新股家の経営革新, それにひ きつづ く部分. は同一生産過程で野消 され る生産要紫の価格が上昇. 的模倣良家群 の個別的経常条件への創造的調整,位.
(9) 頼 :園芸経営革新 の理論的 ・実証的分析 後 に全面的模倣農家群への普及 によって,地域農家 群全体 としての経済発展が推進 され るのである。 このような部分的模倣農家 を増やす方法 は,第 1. 11 7. 6 番 ( 1 9 6 2 )参照)0 学 ,2. [ 3 〕 この技術分布 と類似 した分類法 として,マル クス経済学者 は,労働対象的技術 と労働手段的技術. に先屡的農家躯団の成功事例 とその成功原因につい. とい う分類 を使 う。 た とえば,労働対象 としての作. て正確 な情報 を伝達すること,第 2に改良普及月や. 物 の生育力 とその生物的環境 との因果関係に明 らか. 農協営農指導員が,先駆的農家 を リーダー とする研. に して,病菌,脊虫,雑草 を防除 し,生物的耳境 を. 究組織 の中に意欲 と能力のある模倣農家 を誘導 し,. 故沓す る方法 として,直接,手 または機具 を使 って. しか も営農 ・技術指導によって模倣 を促すこと,罪. 除去す る方法,化学的薬剤 を使 う方法,天敵な どの. 3に行政棲関や農協が補助金や制度触発や価格安定. 生物 を使 う方法,輪作 などの作付方式 を使 う方法な. 制度 を用いて,多額の固定財投背に ともな う危除 を. どを示すO このように労働対象 としての作物 の内的. 軽減 するか または一部負担 し, しか t ) 資金難 を解消. 生育力および生育環境 を改音する有機的 ・生物的技. す る役割 をはたすことである。. 術が,労働対象的技術 と呼ばれている。. 上記の記述 は個別 く E 3家)について述べたが, こ. 他方,労働対象 を指示 された状態 に配置するため. の主体が協兼組紙 または協兼経営であった り, また. には,労働 が労働手段 を使 って作業する。 その労働. は園芸 に支配的な組澱 的産地である場合 に もあては. と労働手段 との結合 方法 に関 す る技術 が,作 業技. まる。. 術 -労働手段的技術 -無機的技術 =横械的技術 と呼. く 先駆的革新産地)に対 して,く 部分模倣的産地). ばれている。. や く 全面模倣的産地〉がある。 しか し後者に とどま. 【 4 〕技術 の効果か らみると,有機的 ・生物的技術. れば,やがては産地間難争 に敗退 し,産地移動が起. の改尊 は,作物 の生育力を促進 し,単位面積 ( 頭羽. こるのである。. 数)当た り収丑 を高めるか, または品質 ・商品価値. ( 4)経営革新 の定我 と分析視点. 結局, これは生産物単位価額当た り平均土地用役弊. を高めて,生産物単価 をあげる効果 を もっている。 1)農薬経営学 における経営革新の定畿. 用 を節減することになる. ただ しこの有機的技術 の. l l 〕古典 的段葬経営学 を代 襲 す るブ リンクマ ン. 変化 を く 革新) と判定 するためには,生産物 単位価. 紘,L n井 における経営革新 をつ ぎの ように分類 して. 額当た り平均生産升用 を下 げる効果 をt )つ t ) のでな. い る。. 0戯尭経営の有機的生産過程 における作物 および 家畜の内的生育力の革新 =育都技術の革新,②外的. くてはな らない。換言すれば,土地用役㌍用節減額 が,土地用役 と結合 して投入 され る労働 や資本財 の 野用増加租 を上回 らな くてはな らないO. 生育環境改沓技術の革新 =栽培 ・飼育技術の革新,. 他方,無機的 ・機械的技術 の革新 は,優れた労働. @ 段兼経営の作業技術の革新 -機械 ・施殻 な ど無生. 手段で もって労働 に代替 し,主 として,生産物単位. 的生産手段の革新,堰) 戯畜産加工技術 の革新,⑤縫. 当た り平均労働投入丑 を節減 し,あるいは労働強度. 参良薬 営部門組織 および経営婆紫構造技術の革新 ,(. を軽減する。副次的 には,作業何度の高度化 と作業. 関連産井の技術革新,特 に出産物 の輸送 ・貯蔵 な ど. 時期の適期化 をもた らす効架 をあげる。 この作業精. Br ik n mann.Th. 著 物流技術 の革新 に分類 され る (. 度 の高度化 および作業時期 の適期化 は,収丑増加 や. ( 1 9 2 2 ) ,大槻正男訳 :腿薬経 営経 済学 , 2奇 5節 )参照)。 ( 1 9 6 9 [] 2 近代的戯某生産経済学 を代襲する-デ イは,. 術革新 と同様 に,単位面耕 当た り平均生産額 を増加. 特 に① と② を有 機 的技 術 革 新 また は生物 的 技術. 生産物単位価頗当た り平均生産野用 を下げる効果 を. 生産物 の晶質 ・商品価値の向上 をもた らし,有様技 させ る効果 をあげる。 これ らの総合的効果 として,. ( b. il oogc ia. lt e cn h oo lg. y. )革新,③ と④ を無機的技術. もつのである。. me ca h nc ia日e cn h oo lgy)革 革新 または横械的技術 ( ce hmi c al 新 と呼んでいる。近年 は,これに化学技術 (. 革新 は,前者が増収効果,後者が省力効果 をもつ こ. t e cn h oo lgy)革新 とい う用語が加わ ってuる。有様 的 ( 生物的)技術 の中で化学的や材 を使 う技術 を化. あって, どの塾の技術革新 も,両方の効果 をあげる. したがって,一般 に有機的技術革新 と無機的技術 とで区別 されているが, それは主たる効果の違いで. 学的技術 と呼ぶのであるか ら,有機的 ・化学的技術. ことが多い。要す るに, ある技術変化が( 技術革新〉. ( b. il oogc ia. l -. ce h mi calt e cn h( ) 】 og. y. ) と一括すべ きで Heay d, E0 .. 番,川野退任監修 :現代戯英経済 ある (. と判定 され るためには, その新 しい技術 を適用する ことによって,生産物の平均単価が上がるか, また.
(10) 1 1 8. 近俄大学農学 部紀要. 第. 3 0号 ( 1 9 9 7 ). は平均生産 ‡ y用が下が って,結局,生産物単位価額. て誘 発 された ものか, また は自発的 .自主的 な もの. 当た り平均生産焚用が下が る効果 を t ) た らす もので. か も盟要 な分析視点 になる。. な くてはな らない.. [ 5 〕理論的に は,経営革新 は,① どの生産費紫の 限界収益力 を絶対的 に どれだけ上 げ, また相対的 に. 2)経営革新 の起 こる局面 による頬型 【 1 〕経営革新 は,経営活動過程 の どの局面で創 ら れ,実践 され るかによって, つ ぎのように規整化 さ. はどの生産窄嫉t ・ の限界収益力 をよ り大崎 に上 げる効 果 を もっているのか,( 診大規模生産 の有利性 を高め. れ る。① 生産費紫調達技術革新,( 卦生産技術革新 ( 戟. るものか どうか,③総合的効果 として企業利潤 をど. 培・ 飼焚技術革新 と作業技術革新 か ら成 る),③経営. の程度上 げる ものか,換言すれば,生産物単位 当た. 要紫構造革新,①経営部門組紙革新,( 9マー ケテ イ. り単価 をどの程度上 げ,単位 当た り生産費 をどの程. ング革新,⑥共 同組織 革新,⑦経営管理技術革新,. 度下 げ, さ らに最適生産丑 をどの程度変化 させ る t ). とい う 7つの技術革新 に分類 され る。技術革新 の①. のか, という分析視点が歪要になる。 しか し,第 3. か ら⑥ まで は,客体的な経営作兼活動 に関す る もの. 章 の実証分析 で は,定性 的に分析 す るだけで,定丑. であ り,⑦ は主体的 な経営管理活動 に関す る もので. 的に調査分析 す るには至 らない ( 前掲 :農業経営学,. ある。. 7・1 1 頚( 1 9 9 1 )参照)0. なお⑥ 共同組凝 革新 は,( a ) 近代 的機能熊田革新, ( b) 地域宮殿如団革新 ,( C) 地域複合体革新 に分類 され. ( 5 )経営革新 の実用的分析 モデル. る。 これ らの共 同組織革新 の成熟度合 は,良家お よ. ト記の経営革新 に関す る概念 と分析 モデル は,か. び地域 のおかれ た主体的 ・立地的条件 によって様 々. な り抽象的 である。 そ こで これ らの概念 を実用段 階. である ( 頼. 平 :既発経営学 ,1 2 車. ( 1 9 9 1 )参照) 0. まで具体化 し,特 に陶芸経営 に とって並嬰 な経営部. 3)経営革新の分析視点. 門組叔革新 とマー ケテ イング革新 について,実用的. [ 1]第 3津で園芸捷宮 における経営革新 の実証的 分析 を行 う場 合には,主 として く 経営革新 の起 こる. 分析 モデルを検討 しよう。. 局面 による類型) に宕 目 し,①経営主 は経営活動の どの局面 の革新 を優先的 に採択 し,② その効果 を促. [ l ]市場 遠 隔地域 で歯芸 経 営 を営 んで い る場 合 は,マー ケテイング横能 を,段協 を中核 とす る産地. 進 す るために他 の局面で どの ような調整 や補完的な. 組荷 に 生かせた方が有利 である。 この組崩 的産地が. 革新 を採択 す るか,経営活動全体 として既存 の技術. 厳 しい国際車争 お よび産地間競争 の中で勝 ち残 って. との調姓 や補完的革新が い き尽 くして, よ り高水準. い くためには, まず市場群絵状況 の変動 を先取 りし. 1)園芸経営の経営部門組成革新の採択基準. の主体均衡 に到達 して,③ その状態が持続す る もの. て, どの作 目を新 たに取 り入れたが よいか とい う経. か, またはどの ような動機 があれ ば, つ ぎの優先的. I . ・ L i ? 部門組凝 帯新 に恐手 し,〈 産地間競争力持教)が 1. 革新 を採択 し,経営革新の連続化 を起 こすのか, と. よ りも大 き く, しか も粒 も大 きくな ると予測 され る. い う殊題 について追及 する。. 経 営部 門 を基幹部 門 として選択 しな けれ ば な らな. [ 2 ]その際,各経営の一連 の経営革新の中で原動. いC. 力 として優先的 に採択 され る経営革新が何 であるか. なお, ある部門 の く 産地間鍵争力指数) はつ どの. によって,①生産要紫調達技術革新優先型経営,②. ように定盤 され る。 当部 門 を当産地 で選択 した場合. 生産技術革新優先型経営,③経営要紫構造革新優先. の,生産物単位 当た り市場価格 の生産 幹 +流通哲 に. 型経営,( 彰経営部門組織革新優先 型経営,⑤ マーケ. 対 す る倍率 を打出す る。ついで当部門 を溌争産地 が. テ イング革新優先型経営,⑥共 同組廠 革新優先型経. 選択 した似合 の同倍率 を罪 出 し,前者 を後者 で もっ. 営,く さ後宮管理技術革新優 先型経営 とい う 7つの経. て割 った億 であ る。. 営革新塾 に分類 す る。. [ 2 ]換宮すれば,攻争産地 に くらべ て,① 生産物. [ 3 ] どの簸型の経営革新 が優先的 に突成 され, そ. 単位 当た り生産班 をよ り節減す ることがで きるか,. れ に続 いて どのような調整 ・補完的 な経営革新が誘. ② 生産物単位 あた り流通於 をよ り節減す ることがで. 発 され るか, とい う分析視 点 とともに, その経済効. きるか,③生産物 の広故 の品質 (または商品的価値). 果 は,短期的お よび中 ・長期的に どうい う内容 と水. を高 めて, よ り高 い市場価格 を実現す ることがで き. 準 になるのか, とい う革新効果の時間的波及過程 を. るか,荏) 市切取 引力 を強化 して, よ り高 い価格 を実 現 す ることがで きるか, これ ら 4つの判別弘準か ら. 分析す る。. [ 4 ]経営革が主 として経営制約条件の変化 によっ. みて,総合 的 に産地間軽争力指数が lよ り大 きい生.
(11) 頼 :園芸経営革新の理論的 ・実証的分析 産物部門 を選択 しなければな らない。. [ 3 ]経営部門および経営部門組織が この ような定 温的判別基準 を満 たすことがで きるのは, つぎの 4 つの基本原則 をみたす運営革新 を採択 する場合であ る。. 1 1 9. か,つ まり く 市場創造〉が,園芸鹿家 および農協の 存続 と発展に とって,致命的な戦略的課題 になって きた。 園芸生産物マーケテイングは,一般 に①市場把捉, ②製品調#_ ,③販売促進,④取引,⑤物流 という 5. 第 1は,く 規模拡大・ 専門化の利益〉実現の原則で. つの流通横能 を果 たす活肋か ら成 っている。農家の. ある。 これ は経常部門の噂門化 を進めなが ら,個別. マーケテイング活動の目標 は,農家の手取収益 ( =. 経営の経営規模拡大か,少数精鋭農家 の生産組織 か,. 生産物販売額 -流通手数料) を持続的に最大 にす る. または雄藩 ぐるみの生産紐解 の形成か,農協単位 の. ことである。他方,代行 する農協 にとっては,マー. 共販組織の形成かによって,く 大規模生産 ・ 流通 の利. ケテイング串業 を通 じて,組合員戯康 に対 して, 卜. 益〉 を実現す るという原則 である。. 記のマーケテイング目標 を充足 してや りなが ら,同. 第 2は,個別経営規模が く 雑多化の不利益〉 をこ うむ らない程度 に大規模 であれば,く 家族労働専門. 時 に農協 のマーケテイング部門が適正利益 を確保 す るように運営することである。. 化 ・経営接合化) を進め,零細経営規模構造であれ. 流通手数料 か ら流通経升 を支払 った残余の流通利. ば,く 個別経営専門化 ・地域複合化〉 によって,( 初. 潤 を殺大化 し, さらにその中で組合員段家の手取収. 合化の利益) を実現す るとい う原則である。換言す. 益 として還元する部分 を控除 した後 に,適正 な流通. れば,経営部門の複合化 によって生産升 を下 げると. 利益 を確保 しなければな らない。 しか もその際,溌. ともに,その中の物財里† 比率 を下げ,所得比率 を上. 合す る商系流通菜者 に勝 つためには, よ り少ない流. げるとい う原則である。. 通手数料で もって, よ り高い販売額 を確保 する革新. l 本戯菜 は立地条件 を異 に 第 3の原則であるが,E. が必要になる。. す る地域出発 の有様的構成体 であるか ら, 各地蟻 ( 産. 系統農協の くマーケテイングカ〉が強いが どうか. 戯豪間の市場競争 においては,判別基準で表わ 也)・. は,①生産物販売足 を拡大で きるか どうか,②単位. されたような比較優位性原則が∬徹 す る。 したがっ. 当た り流通利潤 を拡大で きるか どうか, 換言すれば,. て各地域 ・B 豊家 は産地間政争 および国際親争に打ち. ( a( A) 販売単価 を高めることがで きるか どうか,②. 勝 つために, 自然 ・市場 ・社会 ・制度 などの立地兵. (B)生産物単位当た り流通手教科 を節減で きるか ど. 件の相対的特異性 を滋大阪 に活用するという く 適地. うか, に依存す る。 もちろん,単位 当た り流通手数. 通産〉の原則 に従わなければな らない。 さらに各産. 料 を高めるマーケテイング革新 を採択 して も, それ. 地 は産地間瀬争の中で公正 に戦 い抜 きなが ら,長期. によって販売単価 を流通手数料増加額以上 に高める. 的には,適地通産 の原則 に したが って産地間砕 み分. ことによって,単位 当た り流通利潤 をより拡大す る. けがで きるように,く 産地間協調 ・ 棲 み分 け体制) 杏. ことがで きるならば, そのマーケテイング革新が望. 確立 しなければな らない。. ましいわ けであ る。. 第 4の原則 であるが,産地間競争力の強い基幹部. 現在のように,( 細分化市場段階)か ら く 意味づけ. 門 を選択 したな らば,その く 長期平均的な収益性〉. 市場段階〉への過渡期 において,腿協 は大丑市場段. の向上 をね らい,生産物価格 の短期的かつ周期的な. 階の取引 と物流に関する大鹿 中型マーケティング戦. 変動 によって左右 されないように,計画的に行動す. 略 だけに固執 して,市場把握,製品調整および販売. る経営および産地 を育成 しなければな らない。. 促進 を軽視 していたら,商系の流通企菜 に遅れ をと り,組合員農家か らも見放 されて しまうであろう。. ( 6 )マーケテイング革新の実用的分析 モデ/ レ 1)園芸生産物市場の変遡 とマーケテイ ング革新. 2)園芸経営のマーケテイング革新の局面 選択 された経営部門生産物の産地間競争力 を強化. l l ]甜芸生産物部要 は国民経済の発展 に応 じて変. するためには,生産過程 では生産技術革新 を採択 し. 貌す る。高度成長期 は く 大i l i i( マス)市場段階)に. て,生産物の生産班 を節約 し,商品価値 を向上 させ. あったが,安定成長期 に入 ると,く 細分化 ( セグメン. ることと並んで,流通過程では,流通経辞 を節約 し,. ト)市場段階)に移行 し, さらに成熟期に入 ると( 忠. 市場取引力を強化す るマー ケテイング革新 を採択す. 味づけ (コンセ プ ト)市場段階)へ と変貌 して きた。. ることが不可欠になる。. そこで各園芸良家,出荷組合および段協 は,園芸生. 園芸経営 は,動態的なマーケテイング過程 におい. 産物 に対 す る有効桁夢 をいかに してBl J 造 してい く. て,( D弼要拡大対策の革新,③調整販売対策の革新,.
(12) 1 2 0. 近畿大学農学部紀要. ③流通経路 の革新, ④流通マージン節減対策の革新,. 第3 0号 ( 1 9 9 7 ) 統一 を図 ることである。さらに市場 占有率 を拡大 し,. ⑤価格安定化対策の革新 とい う 5つのマーケテイン. しか も継続的に大鹿出荷 して.それによって荷受 け. グ革新 を総合的 に実施 しなければな らない。. 会社 お よび購入者か ら信頼 され る産地 にな るよ う. 各 マーケテイ ング革新 について簡単 に説明 しよ. う。. に,大泉 ・継続的 ・計画的出荷体制 を創造すること である。. 3)幣要拡大対策の革新. このように生産鹿家が強力な出荷組織 をつ くり,. これ は園芸生産物 に対す る生鮮品消升常要および. 市場 に対 して計画的に出荷するようにな り,市場 か. 加工常襲の,各価格水準 に対応す る将軍丑 を拡大す. ら信頼 され るようになると,く 産地ブラン ド)が確立. ることである. そのためには,①市要す る生産物 の. した といわれ る。 その転異 は,他の競争産地に くら. 品 目,品質,荷姿,帯要時期. べて,た とえ同 じ晶質 の農産物であって も, よ り高. ,購入希望丑 と購入可. 能価格 に関す る情報 を頻 めて滞在的帯筆の顕在化に. く評価 され, よ り高い市場価格 を取得することがで. 努めることが必要になるC さらに積極的 に,②新 し. きるようになる。換言すれば,市場取引力が強化 さ. い市場 を開発 し, さらに新 しい商品形態 を創造 し,. れたことになる。. 販売促進活動 によって,潜在帯要 を顕在化 しなけれ. 大魚継続出荷の利益 は,市場 占有率 に依存す るO. ばな らない。. 大都市卸売市場の大衆 ・大丑洞野 をね らって出荷す. 4) 詞整販売対熊の革新. る限 りは, この販売戦略によらなければな らない。. これ は,( 》市場 の立地条件や消賢者の消費t F習,. しか し澱近の消資動向 としては,む しろふ るさと産. 所柑水準,家族形態の差異に応 じて膿産物帯要が異. 品 とか珍味 とか,希少性 をもった農産物 を小泉ずつ. なるか ら,それ らの多様 な市場の間の合理的な分荷. 多品 目を組 み合わせ て消狩す る傾 向が よ くみ られ. 方法 を工夫する革新である。 また市場 を経 由する流. る. そこをね らって,希少性 を宣伝 しなが ら市場流. 通経路のほかに,農家 または出荷組合や農協 と消‡筆. 通 にのせるとか,産消直結方式の ような卸売市場外. 者団体,生協,虎販店 との間の多様 な産消直結経路. 流通経路 を選ぶ とか,計画的に販売促進革新 に力 を. な どがあるが, これ らの流通経路の間の合理的な分. 入れ る組織的「 F J . 堅産地が台頭 して きている。 これ も. 荷, また季節間や多様 な用途間の合理的な分荷の方. 中小産地な りに,取引力 を強化で きる販売戦略であ. 法 を工夫す ることによって,平均的な手取 り価格 を. る。. 上 げるか, または市場 占有率や売上丑 を拡大 して,. また現在,水田農業再編対熊の結果 として,園芸. 結局 は農家の手取 り総収入 を拡大 しなければな らな. 生産物 が転作作物 に選 ばれて産 出i i tが大幅 に増大. いC. し, その上,安 い価格 の園芸生産物 の輸入血が増大. つ ぎに,②農産物 の差別化対策が必要になるO差. し, その結果 として供給過剰 問題が深刻になって き. 別化の手段 としては,従来 は形状,大 きさ,色沢な. ている。 このような情勢の もとで並要 になって きた. どの外形的晶質が韮要 であ ったが, これ か らは糖. のが,( 釘産地間協調 ( 産地棲み分 け)による供給調. 度 ・酸度 ・風味 などの組合せによる食味,肉質, 日. 並対策である. つまり産地間競争が激 しくなって,. もち, 自然 ・有様栽培 な どによる安全 ・健康性,ふ. お互 いに喉 を斬 り合 い,共倒れするような過 当兼争. るさと志向に対応す る産地特性,端境期 出荷の可能. 状態に陥る場合には,まず適地通産 の原則 に従 って,. 性 な どの内容的品質が,生産物 を差別するよ り韮要. お互いに産地 を棲み分 けて, 相対的に供給群が低 く,. な指標 になって きている。 もちろんこれ らの内容的. よ りよい品質の生産物 をつ くることがで きるような. 品質の優秀性 と独 自性 とを宣伝 し,継続出荷 によっ. 生産部門に生産の重点 を移すために.相互 に誕歩 し. て,流通兼者および消焚者 にたえず訴 えて,座地 プ. 合 うことが必輩 になる。ついで同一生産物 を生産 す. ラン ドを確立す るという 〈 販売促進革新〉 をともな. る産地が相互 に協議的に話 し合 って,投低限の採許. わな くては,効果があが らない。. が合 うだけの価格 を実現で きる水準 まで,総供給允. ③市場取引力の強化 を図 る流通革新 もきわめて菰 野である。 これ は産地 として栽培技術 を統一 して, 高品質 で しか も均質な生産物 をつ くることと,規格 別遠別 を厳題 に実施 することによって,同一・ TF 級・. を減 らす ことが必要になる。 5)流通経路 の革新 なお,第 3車 の実証分析の対粂腿家 はどれ t ) ,栄 だけでな く野菜や果実 について も,環境 に優 しく,. 階級 の容器 には, どのE! 家の ものを抜 き取 って も,. しか も安全で安心で きる食品 をつ くるために,滅段. 同質の ものが包装 されているように,産地l 勺の槻格. 薬 ・有横栽培 という技術革新 を採択 している。 これ.
(13) 頼 :園芸経営革新の理論的 ・実証的分析. 1 21. は,一方では,経営の耕地お よび環境 の潜在的生産. 丑 を迅速 に流通 させ,妥当な値付 けを行 うことはむ. 力 を持続 させ,就農者 の健康 を守 るために苛境保全. ずか しい。 したがってその ような園芸生産物 につい. 型農法 を実践 しようとい う勤横 によるものである。. ては,原則 として規格統一 ・大丑 ・継続 ・共同出荷. しか し他方で は,消費者 に対 して,従来のように美. とい うマーケティング戦略 を実践す ることが必要で. 味で新鮮だけでな くて,洞野者の健康 を守 ることが. ある。. で きる安全でホンモノの食品,栽培過程や栽培者の. 6)流通手数料節減対衆 の革新. 生 い立 ちがわかって安心で きる食品,農村 の伝統的. [ 1 ]消費者 に有利 に販売で きて も,流通業者が高. な文化 と結合 した食品 を提供 することによって,潤. い流通手数料 をとれば,生産農家の手取 り価格 は抑. 費者 に菩 んで もらお うという道義心が幾分か はあろ. 制 され,消珊者の支払 う価格 は釣 り上 げられ ること. う。 しか し主な動機 は, その ような商品属性 とそれ. になる。流通業者の とる流通手数料 は,流通経升 と 流通利潤か らなる.流通業者 は,必要な流通機能 ( 輿. につ く魅力的なコンセプ トで もって商品差別化 を行 い,消弾着 によ り高い価格で より多 く買って もらお. 荷 ・選別 ・包装 ・輸送 ・貯蔵 ・加工 ・帝給調整 と価. うとい う経済的動機が支配的だ とみてよい。. 格発見 ・南軍創造 と販売促進 ・流通金融 ・危険負担). 後 ほど B氏のマーケテイ ング革新優先型経営革新. をはた している。 したがって,流通横能 をはたして. の代表串例 を分析 するが,彼 は収横 したブ ドウの全. いる現在 の流通業者 に代わって,異 なる流通業者 ま. 点 を背黒 ・加工品 ・料理晶の形で,彼 自身が納得の. たは農家が担当 して も, これ以上低 い流通手数料で. い くような価格 をつけて漬売 している。. もってその流通横能 をはたす ことがむずか しい とす. 目下の不況で しか t ) 飽食段階の食品需要動向 をみ. れば,鞘. 在の流通業者が取 っている流通手数料 は適. ると,一人十色の多様 で個性的な食生活 を選好する. 正 であることになる。 もちろん長期的には,つ ぎつ. 消許者が多 くなっているOつ まり,一方において財. ぎと流通革新 を採択 して,流通手数料 を切 り下 げる. 布の紐 を締 めてインスタン ト食品 ・レ トル ト食品 ・. 可能性がでて くるか ら,動態的にみて,常に椴低限. ファース ト・フー ドなど簡便 な食事で食野 を惜 しむ. の流通手数料 を達成 しているか どうかを検討する必. 時t )あれば,他方では,高級 ・美味 ・新鮮な食品や. 要がある。. 高級 な外食 に財布 を空 にす ることもある。 さらに健. [ 2 ]流通経狩 を節減するためには,流通過程の技. 康 ・安全 ・安心 ・ホンモノ食品を好む時 もある。 ま. 術的革新 を採択 し,必輩 な流通施設 に対 して適正 な. た,モノとしての食品の消野だけに飽 き足 らず,農. 投資 を行 うことが必要になる. また流通機能 を担当. 村の歴 史 ・伝統,由来 ・因縁,食文化,祭 などのコ. する業者が事業規模 を適正規模 まで拡大 した り,敬. ンセプ トつ き食品 を好 んで購入する。 さらに農村 に. 引t F行 を近代化す る。 あるいは流通業者間の水平的. 出かけて,農村人の親切なサー ビスや田園瀬観 を楽. 統合 または垂直的統合によって,流通経路 を太 くか. しみなが ら食事す るとか,ふ るさと色豊かなふんい. つ5, くし,むだな流通サー ビスを切捨てて,必要な. きを味わいなが ら.そこで産品 を直接粥入するとか,. 流通サー ビスを提供す る効率 をあげ,経群 を節減す. あるいは宅配 を頼 む。 このように・ 一・ 人十色の消班行. ることが必要になる。. 動 をとる消焚者が多 くなって きたのである。 これに対 して生産者側 は,洞野老僧 を細分 して,. しか し他方では, コール ド ・チェー ン ・システム とか宅急便 を利用 して,生産物 の晶質, とくに鮮度. それぞれの消空 き選好 を詳細 に調査 し, それぞれの個. を保全するとか,小口宅配便 を利用 して多品 目少血. 性的な選好 を満 たす商品づ くりを企画 し, きめ細 か. 荷姿に応 えるとか, さらに市場 および産地 に関する. い販売促進対策 をとることが必要になって きた。. f l ' f 報網 を充実す るとか,あるいは販売促進野用 をか. ブラン ドも農協雄荷圏や大産地 に関する く 広域 ブ. けるとか,いわばより多 くの流通経野 をかけて も,. ラン ド)ではな くて,狭域の ( 特産地 ブラン ド)早. それ以上の売上 げ増大 をね らうとい う掛榛的な販売. 顔の見 える個別農家の く 変新 ブラン ド) を確立する. 革新 を工夫す ることが必要になる。. 方が効果的になって きた。また市場出荷ではな くて, 消費者への直売所販売や通信販売,卸 ・小売商への. [ 3 ]つ ぎに流通米者が とる流通利潤 を節減する対 熊 であるが, これ は,生産者が組織的主産地 を形成. 直販 など,多様 な販売経路 の革新 をともなうマーケ. して,販売相手の糞者 に対す る取引 ・交渉力 を強化. テイング革新が必要 になって きた段階である。. す るとか,産地間協調 によって産地が一体になって,. ただ し,園芸生産物の大部分 は,必相晶的性格 が. 版元相手 との交渉力 を強化す ることによって,相手. 強 くて,従来通 りの卸売市場 / レー トでな くては,大. の独 占的交渉力 を弱める対顔 である。 とくに流通業.
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