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〈論文〉統語・意味論から見る韓国語の形容詞論再考

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(1)文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 第1号/2011.9. 統語 ・意味論か ら見 る韓国語の形容詞論再考. (ARevisedVersionoftheKoreanAdjectiveinTermsofSyntacticalSem 李. 潤. 玉. 〈 は じめ に 〉 韓 国 慶 煕 大 学 校 国 際 教 育 院 で2010年 学1学. 夏 季 語 学 研 修 を受 け て 帰 国 して い た 近 畿 大. 年 の 韓 国 語 ・文 化 専 攻 生 か ら 「韓 国 語 は 形 容 詞 が 無 い 言 語 で す か?」. とい う. 質 問 を 受 け た 。 そ して 同 じ時 期 に 動 詞 を 使 っ た 例 文 と形 容 詞 を 使 っ た 例 文 を 作 る よ う に 、 とい う 筆 者 の 指 示 に 対 し て 、 形 容 詞 とい う 用 語 の 代 わ り に 「状 態 動 詞 」 と い う用 語 を 使 っ た レ ポ ー トを 提 出 し た 学 生 が 現 れ た 。 学 生 た ち が 何 故 こ の よ う な 質 問 を し 、 そ し て 何 故 「形 容 詞 」 と い う 品 詞 名 の 代 わ り に 「状 態 動 詞 」 と い う 表 現 を 使 った のか につ い て尋 ね て み た 結 果 、 学 生 た ちが 今 まで 形 容 詞 と して知 って い た 単 語 が 夏 季 語 学 研 修 先 の 教 材 で は 「状 態 動 詞 」 の 名 で 使 わ れ て い た こ とが そ の 理 由 で あ る こ とが 判 明 し た 。 な お 、 こ の よ う な 出 来 事 を 契 機 に 「何 故 、 従 来 の 形 容 詞 を 状 態 動 詞 と記 述 す る の か に 対 す る 理 由 」 を 自分 な り に 理 解 し よ う と始 め た 作 業 の 結 果 を 纏 め 、2010年12 月18日. 、20101nternationalKoreanLanguageSymposium(於. 、 北 京 外 国 語 大 学). で 口 頭 発 表 を 行 っ た 。 そ の 発 表 原 稿 に 加 筆 ・修 正 を 加 え た もの が こ の 小 論 で あ る こ と を お 断 り し て お く。. 1.従. 来の諸言語の品詞分類. こ こで は、 本 稿 の 問 題 点 を際 立 たせ るた め に韓 国語 に並 行 させ て 日本 人 学 生 た ち に最 も身近 な他 言 語 と して 日本 語 と英 語 の 品 詞 分 類 を観 察 す る。 下 記 く表1>の. よ. うな分 類 は あ くまで も伝 統 的 文 法 を基 準 と した品 詞 分 類 で はあ るが 、 こ こで 採 りあ げ る三 つ の 言 語 だ けで は な く他 の多 くの(お そ ら く総 て の)自 然 言 語 に形 容 詞 とい う品詞 は共 通 して存 在 す る と思 われ る。 に も拘 らず 、 何 故 従 来 の 「形 容 詞 」 とい う 用 語 を 「状 態 動 詞 」 に代 替 す る必 要 性 が あ るの か を調 べ る こ とにす る。 まず 、 下 記 の 三 言 語 に関 す る多 くの文 法 書 の う ち、 英 語 の`adjective(形. 一220一. 容 詞)'. (29).

(2) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. を 」DE五P(1982:24)は. (1)adjective:名. 次 の(1)の. よ う に説 明 して あ る。. 詞 と形 容 詞 が 文 法 上 類 似 した 性 質 を有 して い る こ とか ら、 古. く は 両 者 の 総 称 と し てnounが substantive(実. 用 い ら れ 、 区 別 す る 必 要 の あ る と き はnoun. 名 詞)、nounadjective(形. 容 詞 的 名 詞)と. 現 在 は そ れ ぞ れ 単 にnoun、adjectiveと. こ の 定 義 に 従 え ば 、 動 詞(例 [jjapda]:短. 李. 呼 ばれ てい たが 、. 呼 ばれ る。. 、 フト 三 ヒ[ga塑]:行. く)と. 形 容 詞(例. 、 甜 三1. い)、 そ して 体 言 の 直 後 に つ く指 定 詞 と 呼 ば れ る 「(ol)[ト[ida]≒. の 語 尾 活 用 が 総 て 同 一(例. 、 委」干[ト[chinguda]:友. 達 だ)で. だ」. あ る韓 国語 も一 つ の. 品 詞 範 疇 に 束 ね る こ とが 可 能 で は な い か と考 え られ る 。 しか し、 現 代 学 校 文 法 に お け る 品 詞 の 種 類 は く 表1>の. よ う に分 類 され て い る。. 韓国語. 日本 語. 形容詞 動詞 名詞 副詞 感嘆詞 助詞 連体詞 形容動詞 助動詞 接続詞. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 19. 碧 暑 人ト(形 容 詞). 英語 adjective. 暑 人ト(動 詞) 碧 人1(名 詞). verb. 早 人1(副 詞). adverb. 召畳 人ト(感 嘆 詞) 玉 人ト(助 詞). exClamatiVe. 甚 碧 人ト(冠 形 詞) [H雪 人ト(代 名 詞). conjunctlon. noun. ● ●. preposltlon o●. pronoun. 今 人1(数 詞). <表1> 上 記 の 品 詞 分 類 を 一 見 す る だ け で 、 言 語 に よ っ て 分 類 が 全 く異 な る こ と が 明 ら か で あ る 。 こ の 品 詞 分 類 を 大 き な 問 題 と し て 取 り上 げ た 研 究 は ア メ リ カ 構 造 主 義 言 語 学 に 見 ら れ る 。 日 本 の 英 語 教 育 に も 採 り込 ま れ た 、 所 謂 「セ ン テ ン ス ・パ タ ー ン(sentencepattern)」 C.C.Friesの が 定 め た3種 詞)が. (30). が そ の最 た る もの で 、 そ の 英 語 文 型 習 得 法 と同 時 に. 名 も 日 本 に 伝 え ら れ た 。 こ こ で そ の 一 端 に 触 れ る が 、Fries(1952) 類 の テ ス ト用 の 枠 は 次 の(2)に 示 す よ う に 一 般 動 詞 とCopula(be動. 前 もっ て言 語 化 さ れ た もの で あ る 。. 一219一.

(3) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. (2)<テ. 第1号/2011.9. ス ト枠A>. 2. (The)3. 1is/was. 3. 4. .sare/were. <テ ス ト枠B>:. 2 (The)1remembered(the)1. 4. <テ ス ト枠C>. 2 (The)1went4 要 約 す れ ば1はconcert、meal、food等 語 、2はbe動. が 占 め る位 置 で 、 こ こ に生 ず る語 を一 類. 詞 以 外 にseem、feel、see、come等. が 占 め 、 そ れ ら を 二 類 語 、3に 来. るlarge、necessary、new等. を 三 類 語 、4のthere、generally、clearly等. と名 付 け る 。 こ れ 以 外 にA群. か ら0群. に 至 る15個. を 四類 語. の 機 能 語(functionword)を. 設 け る 。 結 果 的 に は 、 何 故 こ の よ う に 複 雑 で 数 多 い 分 類 が 必 要 か 、 と疑 問 が わ く。 今 日 で は 殆 ど取 り上 げ ら れ る こ と が な い 事 実 がFriesの. この 品詞 分 類 の 評 価 を物. 語 っ て い る よ う で あ る(1)。品 詞 分 類 の 先 行 研 究 の 一 つ と し て 取 り上 げ た が 、 こ の 方 法 論 で は く テ ス ト文A>でCopula(即. ち 、be動. め 、 本 稿 の 論 旨 に 適 応 し な い こ とか ら、Fries流. 詞)が. 同 じ ア メ リ カ 構 造 主 義 文 法 で もA.A.Hillと. 最 初 か ら与 え られ て い る た. の考 え 方 に は こ れ以 上 触 れ ない 。. な れ ば 少 し話 は 違 っ て く る 。 伝 統 文 法. に よ る 品 詞 分 類 と の 繋 が りが 見 られ る こ と もあ り、 そ の 品 詞 分 類 が 一 体 どの よ う な も の で あ っ た か を 見 て み る 価 値 は あ る と筆 者 は 判 断 す る の で 、 こ こ で 少 し立 ち 止 ま っ てHillの 考 え を 紹 介 す る 。A.A.Hill(1958:230)が を 持 つ 名 詞 句 」 の 位 置 類(positionalclass)を. 主 張 し た 「最 大 限 の 修 飾 語. 基 盤 と し た く 表2>の. 詞 の 定 義 が 伝 統 文 法 家 に よ っ て 異 な っ て くる(勿. 論 、Hillは. 名詞句で形容. 「類 」 を使 い 、 伝 統 文. 法 の 品 詞 名 を 用 い な い)。. 一218一. (31).

(4) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. VI類. V類. IV類. 皿類. 工[類. all. the. ten. fine. old. 李. 1類 houses. stone. <表2> 1類 か らVI類. ま で を す べ て 形 容 詞 と し て み な す:(HSweet,GO.Curme,C.T.Onions). 1工、 皿 、Vの. み を 形 容 詞 と し て み な す:(OJespersen). 1工、 皿 の み を 形 容 詞 と し て み な す:(H.Poutsm乱E.Kuruisinga,RW.Zandvoort). こ の よ う に 、 形 容 詞 の 分 類 一 つ に し て も学 者 に よ り見 解 が 異 な る 。(2)この 見 解 の 差 は 「意 味 」 を 基 準 と し て い る の か 、 「機 能(ま. た は 分 布)」 を基 準 と し て い る の. か 、 ま た は 「両 者 を 混 合 さ せ た 立 場 」 を 基 準 と して い る の か に よ る 表 れ で あ る 。 こ の よ う に 「形 容 詞 と は 何 か 」 に 対 し て 一 言 で 定 義 す る の は 難 し い が 、 「変 形 生 成 文 法(TransformationalGenerativeGrammar)」 い 。 そ の 理 由 は 、 こ のChomsky文. で は この よ う な問 題 は起 こ らな 法 で はADJECTIVEのnode(節. れ る す べ て の 語 彙 項 目(lexicalitem)は. 点)の. 下 に現. す べ て 形 容 詞 に な る か らで あ る 。 さ ら に. 言 え ば 、 生 成 文 法 で は 分 析 手 順 ・分 類 基 準 を 研 究 の 中 心 に 置 く とい う こ とが 無 い 点 に 特 徴 が あ る 。 統 合 論 と 同 様 、 語 の 分 析 ・ 分 類 は 言 語 能 力(linguistic competence)の. 探 求 を可 能 にす る よ うな 方 法 で 行 わ れ れ ば よい 。 従 っ て 、英 語 の. 品 詞 に 何 と何 が あ る か は 、 い わ ば 、 母 語 話 者 の 了 解 事 項 で あ っ て 、 そ の 場 そ の 場 で 適 宜 、 記 述 に 必 要 な 品 詞 を 登 場 さ せ る とい う 方 法 論 を と る 。 こ の 種 の 考 え 方 は 、 極 め て 有 効 な 言 語 記 述 か も し れ な い 。 自 ら言 葉 で 定 義 を 行 わ ず 、 母 語 話 者 の 直 観 力 に 定 義 を 委 ね るChomsky流 (sentence)」. とはイ 可か 、 の 定 義 は 昔 か ら 議 論 さ れ て き た もの の 、 決 定 的 な 説 が 現 れ. な か っ た が 、Chomskyは ⇒NPVP'の. 方 法 論 は 賢 明 と 言 え る 証 拠 が あ る 。 例 え ば 、 「文. 句 構 造 規 則(Phrase-structurerule)の. 形 式 で 「文(S(entence))」. 一 つ と し て 、`S. を 統 合 構 造 の 書 き替 え 規 則 で 表 示 し た 。. 柔 軟 な 考 え 方 で 、 ア メ リ カ構 造 主 義 者 達 が 定 義 や 言 語 記 述 に 完 壁 を 求 め 過 ぎ た 事 が 皮 肉 に も 自 らの 首 を し め る 結 果 と な っ た 事 実 と は 対 照 的 で あ る 。 論 を 伝 統 文 法 に 戻 す 。Jespersen(19639:74-75)は. 「名 詞(substantive)」. の 形 式 上 の 相 違(formaldistinction)は. と形 容 詞(adjective)」. 分 布(distribution)か. 述 べ 、 前 者 の 実 例 に ∫'0耀,惚6,肋. 舵,ω0〃Z碗. (32). 一217一. と. ら明 白 で あ る と. を 挙 げ 、 後 者 の 実 例 に ∂忽0厄.

(5) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 伽g肱g76ッ. を挙 げ 、 両 者 を対 照 させ て い る 。 論 旨 は 名 詞 の. と 「抽 象 性(abstract)」. 「具 象 性(concrete)」. に 及 び(Jespersen19639:133-139)、. ベ ル(onadifferentplane)」 例`hardwork'か. 両 者 は. 「異 な っ た レ. に あ る と し 、 前 者 の 実 例`ahardstone'と. ら 、 「具 象 的(concrete)」. worldassomethingpalpable,space一. と は`whatisfoundintheexterior. 「抽 象 的(abstract)」. 間 の 心 中 に の み 存 在 す る も の)と. (cognitivescience)に. 後 者 の 実. 且llingperceptibletothesenses'(人. で 認 識 さ れ る 物 理 的 外 界 物)、 mind'(人. 第1号/2011.9. 間 の五 感. を`somethingonlyfoundin 定 義 す る な ど、 後 の 認 知 科 学. 相 通 ず る 考 え 方 が 見 出 さ れ る 。 と は い え 、`usage(用. と`distinction(相. 違)'と. さ らに 、 この よ うな. を 相 互 交 換 的 に 使 用 し 、 少 しsloppyな. 法)'. 感 は免 れ ない が 、. 「定 義 」 行 為 の 難 し さ を 教 え て く れ る の が 同 著 者 の 躍EOで. ` stonebridge'の`stone'を. 巻 に よ っ て`substantive'、`adjective'と. 異 分 析 し. て い る こ とで あ る。 こ の 矛 盾 表 記 は、 品 詞 判 定 方 法 の 一 つ に 統 語 論 の (distribution)」. を 挙 げ な が ら 「意 味 論(semantic)」. (AmericanstructuralLinguistics)の. 、. 「分 布. が 混 入 し、 ア メ リ カ 構 造 主 義. よ うに、 徹 底 した意 味 排 除 の. 「分 布 」 の よ う. に 撤 し きれ な か っ た こ とが そ の 原 因 で あ ろ う が 、 筆 者 は ア メ リ カ 構造 主 義 が 唯 一 正 し い 品 詞 分 類 を 行 っ た と示 唆 し て い る わ け で は な く、 品 詞 分 類 は 非 常 に 困 難 な 作 業 で あ る こ と を 主 張 して い る 。 こ の 件 は さ て 置 き 、Chomsky理 え ら れ る 普 遍 性(universality)を. 論 は す べ て の 自然 言 語 に 共 通 して 存 在 す る と 考 明示 し よ う と した文 法 理 論 で あ る こ とか ら、 当. 然 の こ と と し て 韓 国 語 に も 適 用 可 能 と 考 え ら れ る 。 例 え ば 、 次 の(2)の 構 造(Phrasestructure)を (treediagram)に. わ か り や す い 形 で 示 す と 、<表3>の. 英 語 文 の 句 よ う な樹 表 図. な る:. 一216一. (33).

(6) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. 李. (2)Mymotherisbeautiful.. TenseV. CopulaAdjective. NParticle. Mymotherpresentisbeautiful ♀ 己1釧01し1旨. 自 入H■. 釧哩El. <表3>. こ の く 表3>はChomsky(1965)を Structure)は. 簡 略 化 して あ る 。 こ の 図 表 か ら、 英 語 で は 「Copula+Adjective=. stativeverb(状 Copulaが. 参 考 に して い る が 、(2)の文 の 深 層 構造(Deep. 態 動 詞)」 で あ る こ と 、 及 び 韓 国 語 に は 英 語 のbe動. 詞 に相 当す る. 存 在 し な い 事 実 が 表 さ れ て い る こ とが 分 か る 。 な お 、 時 制(tense)に. 関. して は後 述 す る。. 2.従. 来の. 「形 容 詞 」 を. 韓 国語 の 形 容 詞 は 〈表4>が. 「状 態 動 詞 」 で 表 記 す る 説 表 す よ う に用 言 の一 つ と して動 詞 と同 じよ うに主 語. に対 す る叙 述 機 能 を持 つ とされ る。 即 ち、 構 文 論 的 機 能 が 動 詞 と同 じ、 とい う こ と で あ る。 勿 論 、 い くつ か の統 語 論 的(syntactic)な. 違 い(形 容 詞 は命 令 形 語 尾 と. 勧 誘 形 語 尾 を取 る こ とが 出来 な い点 な ど)も あ るが 、 両 者 に共 通 点 が 多 い こ とを根 拠 に して形 容 詞 を動 詞 に包 含 させ て、 そ の 下 位 分 類 で 状 態 動 詞 と動 作 動 詞 に分 け る 方 法 も可 能 で は ない か と考 え られ る。 そ して、 英 語 圏の 母 語 話 者 の 初 期 韓 国語 学 習. (34). 一215一.

(7) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 第1号/2011.9. 者 の た めの 教 材 にお い て、 形 容 詞 とい う用 語 の 代 わ りに状 態 動 詞 とい う用 語 を使 う こ とに はそ れ な りの理 由が あ っ たの だ ろ う と推 測 す る。 その 理 由 とは、 韓 国語 の 形 容 詞 は 、叙 述 的 に用 い る場 合 に は、(状 態)動 詞 と同 じ分 布 を示 し、 か つ 、(状 態) 動 詞 と同 じ意 味 論 的働 き をす る の で、 従 来 の 形 容 詞 を(状 態)動 詞 と表 記 す れ ば、 英 語 圏 の母 語 話 者 の 初 期 韓 国 語 学 習 者 が 母 語 の 影 響 に よっ てCopulaを. ど こか に表. そ う とす る誤 謬 を犯 す こ とを事 前 に防 ぐこ とが 出来 る実 践 的 代 案 の ひ とつ と して有 効 で は ない か と、 とい う こ とで あ る。. 十. Sentence⇒Subject. Predicate. ↓ 体 言(+助 号Ol(≒. ↓. 詞). 用 言 重 喜 叫.(≒. 水 が). Thewater d[HLI告(≒. 流 れ る). flows. o引 且旦[ト .(≒. 母 は). Mymother. き れ.い). isbeautiful.. <表4> 韓 国 語 と英 語 だ け を 比 較 し て み て も形 容 詞 は 統 語 的 機 能 と意 味 の 上 で 大 き な 差 が 現 れ る 。 こ れ は 、 二 つ の 言 語 体 系 が 異 な る か らで あ る が 、 韓 国 語 の 形 容 詞 は く 表4> が 示 す よ う に 、 動 詞 と 同 様 に 単 独 で 述 部(Predicate)を. 構 成 し得 る 統 語 機 能 を 持. つ の に 対 し、 英 語 の 形 容 詞 は 述 部 の 構 成 要 素 の 一 つ と し て 生 じ う る 叙 述 的 な 用 法 に 加 え て 、 同 形 の ま ま で 名 詞 の 直 前 に(例 直 後(例. 、ababy塵p:眠. 、a璽gbox:大. っ て い る 赤 ん 坊)に. き な 箱)、 も し く は 名 詞 の 現 れ て名 詞 を修 飾 す る 限定 用 法. も兼 ね 備 え て い る 。 しか し、 韓 国 語 で は 、 叙 述 用 法 と 限 定 用 法 とで は 形 容 詞 は 互 い に 違 っ た 語 尾 変 化 を 伴 っ て 現 れ ね ば な ら な い 。 「形 容 詞(碧. 暑 人D」 と言 っ て も、 英. 語 と韓 国 語 で は こ れ だ け の 違 い が あ る 。 重 要 点 を 重 ね て 挙 げ る と、 形 容 詞 の 叙 述 用 法 で は 、 韓 国 語 は 単 独 で 現 れ て 述 部 を 形 成 し う る が 、 英 語 で はCopulaを. 同伴 しな. け れ ば述 部 は生 まれ ない とい うこ とで あ る。. 一214一. (35).

(8) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. 3.提. 案(そ. 李. の1). 自然 言 語 で は 時 制(tense)は. 現 在 時 制 と過 去 時 制 に分 け られ 、 動 詞 に対 す る時. 間 関 係 を 表 す 範 疇(category)に. 属 す る、 と定 義 され る。 こ こで 重 要 な点 は、 時 制. 範 疇 が な い 自 然 言 語 も存 在 す る 事 実 で 、 以 下(1)に. イ ン ドネ シ ア 語 を そ の 具 体 例 と. して挙 げ る。. (1)a.Bungamerah.((そ. の)花. は 赤 い). (Flower(s)red) b.Bunga翅. 吻. αmerah.((そ. の)花. は 少 し 前 ま で は 赤 か っ た). (Flower(s)α1魏16㎎ored). 時 制 範 疇 が な い と言 わ れ る イ ン ドネ シ ア 語 で. 「現 在 」 を 表 す 時 に は 「現 在 を 表 す 副. 詞 」 を 、 「過 去 」 を 表 す 時 に は 「過 去 を 表 す 副 詞 」 を 使 っ て 文 の 時 制 を 表 す 。 こ の よ う な 時 制 の 表 示 方 法 はMJ.Gallagher(1970:220-225)と 出 来 、 「時 を 表 す 副 詞 」 とAUX内. の 「時 制 」 表 示 は 現 れ る 位 置 が 単 に 異 な る だ け. で あ る と い う解 釈 も成 り立 つ(3)。上 記(1a)の (01[HしH≡oll里[ト(≒. 母 は き れ い))と. し な い 言 語 で あ る 。 し か し、(1a)と. 同 じ観 点 か ら見 る こ とが. イ ン ドネ シ ア 語 は く 表3>の. 同 じ よ う に 英 語 のCopula(be動 く 表3>の. 韓国語. 詞)が. 存在. 韓 国 語 両 方 と も 「現 在 」 を 表 して. い る こ と は 事 実 で あ る 。 こ こ で 問 題 に な る の は 、 こ の 「現 在 時 制 」 が 文 中 の ど こ に 、 ど の よ う な 形 で 現 れ る か で あ る 。 結 論 か ら言 え ば 、AUX内 /現. 在」が. 「時 制 の φ 異 形 態 素(tensezeroallomorph)」. のTense「present. と し て 「011里[ト(≒ きれ. い)」 に 添 加 さ れ て い る と 見 倣 す と い う 考 え 方 で あ る 。 こ の 論 理 の 理 解 の 一 助 と し て 、 ア メ リ カ 構 造 言 語 学 の 名 詞 の 複 数 概 念 表 示 法(4)を例 に 挙 げ て く 表5>と 示 す る。. (36). 一213一. して 提.

(9) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 第1号/2011.9. 〈英 語 の 複 数 名 詞 形 語 尾 屈 折 形 態 の 概 念 表 示 法 〉 具 体 的 な 複 数 異 形 態(pluralalomolph)⇒. 抽 象 的 な 複 数 形 態 素(pluralmorpheme). desks. {-s}. ⇒. boxes OX⊆ 塾 sheepφ. <表5> こ こで 注 目す る点 は、 単 数 形 と複 数 形 が 同 じで あ る と言 わ れ るsheepの 単 数 形 が 辞 書 項 目語(基 本 形)と 同 じで はあ って も・複 鰍. こは複 数 の 形 態 素 卜s}が/φ/. 異 形 態 素 と して 現 れ て い る と考 え る こ とで あ る 。 即 ち 、/φ/は く 「ゼ ロ が 存 在 す る 」 と解 釈 し て 英 語 の(可 き に は 、 「例 外 な く総 て の(可. 算)名. 算)単. 「何 も無 い 」 で は な. 数 名 詞 形 が 複 数 形 に変 化 す る と. 詞 が 語 尾屈 折 す る」 とい う論 理 を立 て るわ け. で あ る 。 こ の よ う な 論 理 を 時 制 範 疇 に も適 用 さ せ 、 不 規 則 変 化 動 詞 の 過 去 異 形 態 (例 、ran、drove、took、cut等)を. 規 則 変 化 動 詞 の 語 尾 屈 折 形 態 素 一EDに. せ る 考 え 方 と 同 じ く、 具 体 的 に は(1a)の 形容詞. 「01阻[ト(≒. 形容詞. 「merah(赤. 収敏 さ. い)」 と く 表3>の. き れ い)」 に 適 用 させ れ ば 、 時 を 示 す 副 詞 か ら 「時 制 」 を も ら. い 「φ時 制 」 が 添 加 さ れ て 、 本 来 の 動 詞 の よ う に 「時 制 」 を 持 つ 品 詞 と して 機 能 し う る と い う こ と に な る 。 しか し、 単 語 自 体 に は 何 の 屈 折(in且exion)も で 辞 典 項 目語(基. 本 形)と. 起 ら ない の. 同 じ形 態 の ま ま で あ る 。 実 際 に 英 語 の 動 詞 も現 在 形 の 場. 合 、 主 語 が 三 人 称 単 数 以 外 の 場 合 に は 「17襯/You7%〃/We7槻/Theyノ. 〃〃」. の よ う に 「φ 時 制 」 が 添 加 さ れ て い る と見 倣 す こ とが 出 来 る し、 ま た 、AUX内 PASTは. 屈 折(innexion)を. の. 起 こ し て 「oll蝦[ト(≒ き れ か っ た)」 に 変 化 す る こ と. が 形 態 的 に現 れ る。 要 約 し て 言 え ば 、 「PRESENT(=φ (syntacticmarker)と (1976)に. 日 寺制)」 と 「PAST」. を統 語 的 表 示 マ ー カー. し て 見 倣 す こ と で あ る 。 こ の よ う な 観 点 の 萌 芽 はAronoff. も 見 る こ とが 出 来 る こ と と、 こ の よ う な 観 点 は 、 ま た 、 従 来 の 韓 国 語 の. 「形 容 詞 は 、 実 は 状 態 動 詞 で あ る 」 と い う 主 張 に 規 則(rule)的. 一212一. 裏 付 け を与 え る こ. (37).

(10) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. 李. とが 可 能 に な り、 論 理 的 な韓 国語 教 授 法 に も繋 が る ので は ない か と考 え られ る。. 4.提. 案(そ. <表6>の. の2) 新 しい 品 詞 分 類 表(叫. 暑 天ト(2004:204))は. 従 来 の 韓 国語 の 形 容 詞 を. 状 態 動 詞 と表 記 す る た め の 結 果 と し て 生 ま れ た もの な の か 、 そ れ と も、 そ れ と は 無 関 係 に 伝 統 文 法 か ら脱 皮 し て 韓 国 語 の 品 詞 類 を 規 則 正 し く立 て 直 す た め の 結 果 な の か は 筆 者 に は 正 直 に 言 っ て 不 明 で あ る 。 が 、 従 来 の 品 詞 分 類 に 慣 れ て い る 日本 語 母 語 話 者 の 初 期 韓 国 語 学 習 者 に と っ て は 理 解 に 時 間 が 必 要 と考 え られ る 。 そ の 際 、 彼 ら の 理 解 の 助 け と して 新 しい 品 詞 表 に 対 す る 論 理 的 説 明 と解 説 が 不 可 欠 と な る 。 少 な く と も 日本 語 を 母 語 とす る 初 期 韓 国 語 学 習 者 に は 「従 来 の 形 容 詞 」 を 何 故 「状 態 動 詞 」 と表 記 し て い る の か に つ い て 、 説 明 及 び 、 そ の 論 理 的 理 由 を 明 示 す る 必 要 性 が あ る こ と を 提 案 し、 そ の 根 拠 を 以 下 に 記 す 。 ① そ も そ も、 品 詞 分 類 の 主 目的 は 文 法 記 述 を 簡 明 化 す る こ と に あ る 。 新 分 類 は 状 態 動 詞 構 文 以 外 の 文 法 記 述 の簡 明 化 に繋 が っ て い るの か 。 ②Copula(特. に 、be動. ネ シ ア 語 等)の. 詞 相 当 語)を. 持 た な い 言 語(日. 母 語 話 者 に 「限 定 的/連. 本 語 、 中 国語 、 イ ン ド. 体 的 用 法(attributiveuse)」. の 「か. わ い い 赤 ち ゃ ん 」 の 下 線 に 生 ず る 、 従 来 の 「形 容 詞 」 に い か な る 品 詞 名 を 与 え る のか 。 ③ 日本 語 に 限 る と、 形 容 詞 は 活 用 の あ る 自 立 語 で 、 文 中 に お い て 単 独 で 述 部 を 形 成 す る こ とが 出 来 、 言 い 切 り の 形 が 口 語 で は 「い 」、 文 語 で は 「し」 で 終 る 。 「高 い ・高 し」 「う れ しい ・う れ し」 の 類 で 、 事 物 の 性 質 ・状 態 な ど を 表 わ し、 動 詞 ・形 容 動 詞 と と も に 用 言 に 属 す る 。 こ の よ う な 意 味 ・用 法 が パ ラ ダ イ ム(paradigm)関 表(〈. 表6>)と. 係 と新 分 類 の 「醤EH暑 人1(状 態 動 詞)」 と新 分 類 品 詞 は どの よ う な 接 点 を もつ の か 。. こ の よ う な諸 問 題 に つ い て は、 「形 容 詞 は状 態 動 詞 で あ る」 とい う考 え に はそ れ な りの 説 得 力 が あ る故 、 早 急 な論 理 的説 明 ・解 説 が 急 が れ るの で は ない か 、 と筆 者 は考 え る。. (38). 一211一.

(11) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 理 人1昇01(名. 詞 類 語). 第1号/2011.9. 害 人ト(名 詞) [H田 人1(代 名 詞). 暑 人1昇01(動. 詞 類 語). 暑 揖 暑 人ト(動 作 動 詞) 哲EH暑 人ト(状 態 動 詞) Ol[ト暑 人ト(「だ 」 動 詞). 甚 フ→1人 卜 昇01(関. 王 人ト(助 詞). 係 詞 類 語). 01□1(語. 尾) L. 奢 召01□1(終. 結 語 尾). 2」召01□1(連. 結 語 尾). 想01暫01□1(先. 語 末 語 尾). 書 碧 人1碧01□1(冠. 世 碧 人卜 昇01(冠 早 人ト 昇01(副. 形 詞 類 語). 早 人卜 碧01□1(副. 詞 形 語 尾). 害 人卜 碧01□1(名. 詞 形 語 尾). 世 碧 人1(冠 形 詞). 詞 類 語). 召ト暑 人1昇01(感. 形 詞 形 語 尾). 早 人1(冨u言司). 嘆 詞 類 語). 吾 暑 人ト(感 嘆 詞). <表6>(日. 本語 訳 筆 者). 〈注 〉 (1)こ. の よ う に 語 が 生 ず る 位 置 を 「分 布(distribution)」. 的 な こ の 「物 理 主 義(physicalism)」 メ リ カ 構 造 主 義 言 語 学 者 達(特. と 呼 び 、 「意 味 」 を 排 除 し た 機 械. こ そ が 言 語 の 構 造 を 正 し く分 析 す る 方 法 と 考 え た ア に 、 「新 ブ ル ー ム フ ィ ー ル ド 学 派(neo-Bloom且eldian. school)」)は. 音 の 分 野 で は 言 語 学 の 発 展 に 大 き く 寄 与 し た 。 そ の 一 つ が 「音 素. (phoneme)」. の 発 見 で あ る 。 「音 素 」 は 抽 象 的 存 在 音 を 意 味 し 、 空 気 の 振 動 に よ り波 長 を. 生 む 物 理 的 な 音 を 「異 音(allophone)」. に対 応 す る 。. 上 出 した 構 造 主 義 学 派 の 「分 布 」 と い う考 え は 、 一 見 、 意 味 を排 除 し た 客 観 的 手 法 に 思 わ れ る が 、 真 実 は 違 う。 英 語 の 母 語 話 者 は セ ン テ ン ス ・パ タ ー ン の 空 白 部 に で た ら め に 語. 一210一. (39).

(12) 統語 ・意味論か ら見る韓国語の形容詞論再考. 李. を入 れ て 誤 っ た 分 布 を 生 み 出 す こ とは な い 。 そ の 理 由 は母 語 話 者 が 潜 在 的 に 持 っ て い る 「言 語 能 力(linguisticcompetence)」 ン ス ・パ タ ー ン に よ る 語 の. が 正 し く機 能 して い る か ら で あ る 。 つ ま り、 セ ン テ. 「分 類(class)」. 方 法 もChomskyの. 言 う母 語 話 者 の 言 語 能 力. 依 存 流 の 品 詞 選 別 法 も、 結 局 は 同 じ こ と で る 。 正 し い 分 布 を生 む 語 の 選 別 に は 、 必 ず. 「意. 味 」 も伴 う と考 え ね ば な ら な い 。 理 由 は 、 正 し い 語 の 選 別 が 、 単 に 言 語 能 力 が 分 類 力 を 働 か せ て 語 とい う 容 器 の み を 取 り 出 させ る が 、 中 身(二. 意 味)の. な い 容 器 とい う語 の 選 別 の. こ と を 指 す と は 到 底 考 え ら れ な い か ら で あ る 。Chomsky(1957)が 一 躍 有 名 に な っ た`*Colorlessgreenideassleepfuriously 烈 に 眠 る)を. (=選 (2)ア. 色 の 緑 色 の ア イデ アが猛 ℃olorless(1)ideas. よ う に セ ン テ ン ス ・パ タ ー ン文 と して 使 っ た 場 合 、(1)に`green'、(2)に. 英 語 母 語 話 者 は 絶 対 に 入 れ な い こ と は 確 実 で 、 そ の 理 由 は 「分 布 が 示 す 意 味 関 係. 択 制 限(selectionrestriction)」 メ リカ構 造 主 義 者 達 の語 の. を(無. 校 文 法(つ. ま り、 伝 統 文 法)と. 木(1966)の. 労作 が あ る。. 意 識 的 意 識 の 中 で)認. 「類(class)」. 名 称 を 使 わ な い だ け で 、 「語 類(class)1」. (3)た. -'(*無. 引 用 す る だ けで筆 者 の主 張 は 十分 だ ろ う。仮 に、 この 文 を. (2)furiously.'の ` sleep'を. 非 文 の 例 と して示 し、. 識 して い る か ら で あ る 。. 化 の 結 果 と して 、 名 詞 、 形 容 詞 な どの 品 詞. 、 「語 類(class)2」. な どの 類 別 結 果 は 日本 の 学. ほ ぼ 同 じ で あ る こ と を綿 密 な 調 査 と分 析 で 明 ら か に した 荒. だ し、 発 話 時 を 中 心 に 過 去 、 未 来 に 不 定 に 伸 び る 時 間 帯 を 表 す. tense:R.Lakoff(1970))」. 「虚 偽 時 制(false. と 「時 を 表 す 副 詞 」 と の 関 係 は 考 え に くい 。 こ の 特 殊 現 象 に. つ い て は 本 稿 で は 扱 わ な い が 、 そ の 処 理 方 法 に つ い て はUeno(1982)、. 上 野(1983)に. 詳. しい 。 (4)こ. こ で ア メ リ カ構 造 言 語 学 が 何 故. 「意 味 」 を 排 除 し 、 「分 布 」 こ そ が 客 観 的 言 語 観 察 と. し た か に つ い て 、 そ の 歴 史 を 少 し 述 べ て お く。 ヨ ー ロ ッパ で 研 究 活 動 を 行 っ て い た ラ ー グ 音 韻 学 派(Praguephonologicalschool)」 り、 後 継 者M.Halleな. の 一 人R.Jakobsonは1942年. ど が ハ ー バ ー ド(Harvard)に. 「プ. 米 国 に渡. 研 究 拠 点 を 置 き 、 何 の 予 備 資 料 ・知. 識 も な く ア メ リ カ 先 住 民 の 言 語 研 究 を 始 め た が 、 唯 一 の 手 掛 か りは 先 住 民 の 発 話 が 生 む 空 気 の 振 動 の 連 鎖 、 即 ち 「音 声 」 で あ っ た 。 こ の よ う な 理 由 で 、 彼 ら の 手 法 は (physicalism)」. (40). 「物 理 主 義. 、 「意 味 とい う抽 象 物 を 排 除 し た 客 観 的 手 法 」 と呼 ば れ る よ う に な っ た 。. 一209一.

(13) 文学 ・芸 術 ・文 化/第23巻. 第1号/2011.9. 〈 参 考 文 献> 1.明. 暑 天ト(2004)『. 2.人i碧. 今(1993)『. 3.(1996)『 4.ol曽. 号01呈. 冒9121干. 習[H号01呈. 引(2003)『. 5.olg4倒. ∫≧1号01呈 人1gl言 上号01モ ≡:望 」 人ト呑」』(誕 人ll[H到卜工ユ 奎 畳 」 〒L:人i暑. 』 言}号 一 呈 重卜人ト:人1暑.. 害 書 』 を2」卜[H到トエE奢. ≡ヰエE呈. 暫9101δH』. ・9」暮 口」(1998)『. 号01呈. モ壁{引:人1暑.. 碧 習 奢 笹 人ト:人i暑. 曽 書 』 司k担 人ト:人1崔}.. 6.荒. 木 一 雄(1966)『. 英 文 法. 一 理 論 と 実 践 一 』 研 究 社:東. 7.上. 野 義 和(1983)「. 英 語 の 総 称 文 と そ の 時 制 」 『大 阪 外 国 語 大 学 学 報 』62.. 8.Arono丘,M.(1976)防74-Fo槻. 読oπ. ガπ. σ6〃6溜. 京.. 勿607α. 規 規 α先LinguisticInquiry.. Monograph1.MIT:Cambridge. 9.Chomsky,N.(1957)εy〃 10.(1965).4ψ6cな. 如c'ガ6S伽6'%763.TheHague:Mouton. げ 伽. ll.Fries,C.C.(1957)7ソ. 丁乃θoη げ εy〃燃.MITPress:Cambridge.. 乞6S〃zκ'zf76ρ. ゾ 、Eπg1ゴ3ん ノ1π1カ 〃04zκ'ガo〃'o疏. θCo〃3〃z66'ガo〃. ρ/. E〃g1勅S6痂6〃663.Longman:London. 12.Gallagher,M.J.(1970)"Adverbsoftimeandtense",αS6,pp.220-225. 13.Hill,A.A.(1958)1窺704%漉o%'〇. 五 伽8°〃ガs'ガoS〃%6伽76s'万. ンo〃zSo観4'oS6彫6π66ゴ. π. E〃g1納.NewYork:Harcourt,Brace&World. 14.Lakoff,R.(1970)"TenseandItsRelationtoParticipants,"五. 伽g%㎎646,pp.838-849.. 15.Ohtsuka,T.&F.Nakajima(eds.-in-chief)(1982)7'加. κ θ擁yκ ∫加Dゴ. 漉oπ α穴yρ/. Eκg1ゴs乃 五 初g忽 ∫'ガ6∫ αη41)1診 〃010毅y(ニDE五P).Tokyo:KenkyushaCo.,Ltd. 16.Jespersen,0.(19639)7'勉1)雇10∫ 17.(1909-49)∠4乃4∂74θ7〃E〃g1ゴ3乃G7α. ρρ乃ツ(ゾ σ η 挽 規 砿GeorgeAllen&Unwin:London. 〃¢〃zα70〃1五s'07ガ6α11)ノ. 勿6刎6s.7vols.Allen&. Unwin:London.(=MEσ). 18.Ueno,Y.(1982)"OntheGenericinEnglish,"ノ. ∂〃7πα1(ゾ0∫. 盈 α σ 力勿67∫ ガ 之y② ヂFo76ゴg〃. S'z64ガ6∫56.(Linguistics).. 一208一. (41).

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