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IRUCAA@TDC : 骨結合インプラントにおける支台歯とfixtureとの連結に関する二次元有限要素法解析

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Academic year: 2021

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(1)Title Author(s) Journal URL. 骨結合インプラントにおける支台歯とfixtureとの連結に 関する二次元有限要素法解析 高崎, 美喜夫; 関根, 秀志; 岸, 正孝 歯科学報, 100(6): 525-540 http://hdl.handle.net/10130/944. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 525. 原    著骨結合インプラントにおける支台歯と    との 連結に関する二次元有限要素法解析 高 崎 美善夫  関 根 秀 志  岸   正 孝 東京歯科大学歯科補綴学第三講座 (主任:岸 正孝教授) 年3月22R受付) 年4月24日受理). 抄 庫:本研究は,歯と    との上部構造による連結に伴う支持組織の圧負担の変化について 有限要素法を用いた解析を行い,力学的観点から,歯と    との連結および緩圧機構の組み込 みの意義について検討を行った。結果は以下に要約されるo 1.歯1歯と1本の    との連結 では,荷重の大都分は    周囲骨-の負荷となる。 2.歯1歯と1本の    との連結時 に     に緩圧機構を組み込むと,当該    周囲骨への負荷が減り,歯周組織への負荷が 増す。 3.歯1歯と2本の    との連結時にも,荷重の大部分は    周囲骨への負荷とな る。 4.歯1歯と2本の    との連結時に,歯側の    のみに緩圧機構を組み込むと,他 側の    周薗骨に過負荷が生じる。以上から,歯と    との連結においては, -つの上部 構造に含まれるすべての    に緩圧機構を組み込む場合にのみ    周囲骨の負荷が減 り,歯周組織の負荷が増すことが認められた。 キーワード:             歯との連結,緩圧機構,設計条件,応力分布. 較を行い,あるいは,歯とインプラントとの連結. 緒     責. 歯の部分欠如症例に対して,骨結合インプラン トを通用し,歯と    とを連結した義歯が設. 様式において    と     の比較を行 い,インプラントの機能残存率が,両者間に差を. 計されることが報菖されている。しかしながら, 歯根膜を介して周囲骨組織に支持されている歯 と,軟組織の介在なしに周囲骨組織と直接接触し. 認めないことから,歯とインプラントとの連結は 臨床的に問題はないとした多くの報吾 があ る。一方      ら8)は,歯とインプラント. ているインプラントとでは,唆合・唄噴力に対す る被圧変位特性が大きく異なること1)から,その. とを連結した場合,歯の沈下により連結部でのト ラブルが生じたり,インプラント周囲に骨吸収が. 支持機構について,力学的観点から明らかにする 必要がある。 歯とインプラントとの連結に関して,インプラ. 生じることを臨床的観点から報害している。ま た,関根ら9)はインプラントと歯の被圧変位特性 の違いから,両者を連結した場合には,支持すべ. ントのみの連結と歯とインプラントとの連結の比. き唆合・唄噛力の大部分がインプラントに支持さ れ,配置によっては歯根膜に牽引力を与える可能. 別刷請求先: 〒     千葉市美浜区貢砂 東京歯科大学歯科補綴学第三講座 高崎美喜夫. 性すら存在するとして連結の危険性を示唆してい る。. - 13 -.

(3) 526. 高崎,他:歯と    との連結に関するFEM解析. 義歯設計の生体力学的な研究として,近年有限 要素法が応用されてきている。この方法は,歯や. fB 構 造. 荷 重 節 点 ,. エ ナ メ 月. 妄月莫. インプラントさらには顎骨内郭の応力分布状態 を,多くの条件から系統的に検討することが可能 であり,生体力学的解析手段として有用であると. /2. Jf斤. 五JH . つ‖ \. 級 港. 追加敏密 骨. V. 丑幸 JrI# ` 、、 日野-. されている。しかしながら,歯とインプラントと の連結に関する報害は少なく,その支持機構につ いてはいまだ不明な点が多いのが塊状である。 そこで,本研究においては,下顎臼歯部におけ. ■. -. ■. ⊥. L. る歯と骨結合インプラントとの連結に関して,イ ンプラントの本数,配置の設計条件の差異および 緩圧機構の有無が,周囲骨組織の圧負担状態に及 ぼす影響について,二次元有限要素法を用いた解 析を行い,力学的観点から,歯とインプラントと の連結の意義について検討を行った。 実 験 方 法. ア ク. リルレジン. ラ バ. チタン. /. 上 実験モデル 1 )実験モデルの構成および材料定数 I i日 日 日. 実験モデルとして,下顎臼歯部近遠心断面にお いて顎骨中に歯(小臼歯)あるいはインプラントが. I El ら Fi. l. F. 植立,埋入された二次元有限要素法解析モデルを 構築した(図1)。モデルは各要素厚径を. 図1 実験モデル. に設定し,二次元平面応力問題として解析を行う べく要素定義を行った。実験モデルを構成する要 素の物性値は,表1に示すとおりとした。. 表1 実験モデルの物性値 対象. (1)顎骨モデル 歯あるいはインプラントを支持する顎骨の外形. (部 位 ). フ ィ クス チ ヤ. は,設計条件を変化させたモデルの構築を考慮し て,左右対称で単純な形態とした。また,荒瀧 らlo)の報吾に準じて,歯あるいはインプラント周 囲の海綿骨中に,上縁部敏密骨からモデル下線に 至る幅径   の敏密骨要素を追加設定するこ. ア バ ッ トメ ン 卜. 76,333. 0.34. 上 部 構 造 20). 108,500. 0. 3 4. 纏 密 骨 12` 15). 20,000. 0. 3 0. 2,000. 0. 4 0. 2,000. 0. 3 0. 8 0,000. 0.30. 14 , 0 0 0. 0.30. 歯根膜. 1∼ 12. 0.49. ア ク リル レ ジ ン 22). 2 , 50 0. 0.35. 6. 0.49. と の 結 合 部 10▼ 15) エ ナ メ ル 質 廿 18) 象牙質. (2)歯モデル(T) 歯のモデルの形態は,上修14)の報吾を参考にし. ラバ. 14. ポ ア ソ ン比. 0.34. フ ィ ク ス チ ャ ー と敏 密 骨. 各種報吾1ト15)を参考にして設定したが,いずれも 内部構造が均質な等方性の材料として要素分割を 行った。. lM P a] 108,500. 海綿骨. とにより,頑舌側敏密骨による支持を二次元的に 表塊したo また,廠密骨および海綿骨の物性値は. 縦弾性係数.

(4) 歯科学報. 527. て,モデルの単純化のために左右対称の形態と. にはチタンの2/3の縦弾性係数である を設定することとした。. し,各種報吾  を参考にしてその物性値を決定 した。また,歯のモデルは,幅径   の歯根. b.緩圧機構を付与したインプラントモデル(F) 歯とインプラントとの連結にあたり,インプラ. 膜と幅径    の固有歯槽骨を介して周囲顎骨 に植立させた。なお,歯取膜要素のヤング率の設 定にあたっては,著者ら18)の報害を参考にして,. ントに緩圧機構を付与したり,形態を変化させた システムが存在するが,本研究においては緩圧機. 天然歯の実測値19'に近似させるために予備解析を 行った結果,図2に示すように,歯根膿要素を上. 構を付与したインプラントとして,長径 幅径4mmの    と長径    幅径4mm. 下的に5分割し,椴端側から歯糞側に向かって .と設定することとし た。. の     をモデル化した     の外周は 幅径      のチタンとし,内部にはラバー を満たした。また      はアクリルレジン. (3)インプラントモデル インプラントモデルとして,緩圧機構の有無に. とし,中央部に上部構造から    内部に至る チタンの支柱を与えた。また,ラバーおよびアク. より2種幾のモデルを構築した。 a.緩圧機構のないインプラントモデル(R) および      の形状は. リルレジンの物性値は,各種報吾2上22)を参考にし て表1に示す値に決定した。 なお,上部構造は,いずれのモデルもエナメル. ⑪       社製)の標準的. 賛あるいは     と連続体をなすチタン製 とした。. なインプラント・コンポーネントを参考にして構 築した。    は長径    幅径 で,長径    幅径   の     下縁. 2)解析方法 有限要素法モデルの解析は,パーソナルコン ピュータ            日本電気社製). と接している。これらの材質はチタンとし,伊 藤20'の報吾を参考にしてその物性値を決定した。 また     と周囲骨組織との界面の力学的. 上で,汎用有限要素法プログラム 社/横河技術情報社製). 表塊にあたっては,荒瀧ら10)の報吾に準じて, と敏密骨との間に厚径100JJm,ヤング. により実行した。なお,解析条件としては,線形 解析を採用した。また,唆みしめ時を想定し,時. 率     の要素を介在させた。さらに,当 教室におけるインプラントの被圧変位特性の実測 値1)に近似させるために予備解析を行った結果,. 間的に荷重室が変化しない静的解析を行った。 3)実験モデルの特性 前述した要素定義を行ったT, RおよびFにお ける被圧変位特性を表2に示す。 Tにおいては, 上部構造上の歯板中央の節点に10Nの水平荷重を. 歯根膜要素. 1L闇 ∃ 剰. 1 ㌧ 亮. 、 I>>寺I I l l l l 、 官だ 、 I l L:: l l〔、 、 I .L= I 、 V、 ㌔ ㌔、 I 、 ㌔ t 、 ■t l - I ゝ 十、、 \ ■看 脚 m l l L I l ` U I . 、 t It 、 、 且 l \. 肇 L. l l i. J 【十 手+. 覗 ■■ ■- " gg I lE Iig l E .捕 J IEIVy , L 一m l Im - J iIIt I 声7 ∼ J rI1 , I- &丁 子 , LFニ 1 I . -融 ■ J >衰〔 I 廿- I I. 1m - J I lJ J I W. ヤ. ング率. 作用させた場合と歯の長軸方向に10Nの垂直荷重 を作用させた場合について, RおよびFにおいて は,上部構造上面の    中央の節点に20Nの. 1 2MPa. 9MPa 6MPa. 水平荷重を作用させた場合と    の長軸方向 に50Nの垂直荷重を作用させた場合について,そ れぞれ後藤  堀田。の報害した実測値と比較し. 3MPa lMPa. た。 TおよびRについてみると, Tの垂直変位室 は実測値に比較して若干少ないが,他の条件で. /. は,実測値の範囲内の値を示すことから,実験モ デルとして妥当であると考えられる。また, Fに. I. 図2 歯椴膜要素の設定条件 15.

(5) 高崎,他:歯と    との連結に関するFEM解析. 528. 表2 実測値の実験モデルの被圧変位特性 荷重条件. 水平荷室 時. 計測項 目. 水平変位量 [〃m ]. 骨 縁 か ら回 転 中心 ま で の 垂 rB 的距 離. 重 商 変位 妄. [m m 」. [〃m ]. 50∼ 100. 2 ∼ 5. 30∼ 60. 3.0. 2.0∼ 10.0. 天 然 歯 19) 実測値 イ ンプ ラ ン ト1). 実験モデ ル. 垂 産 荷重 時. 9.2ノ. T. 64.8. 3.9. 13. 3. R. 10. 7. 2.7. 2.8. F. 8 7. 1. 0.1. 8.1. ついてみると,被荷重時の変位量がRに比較して 「分に大きく,回転中心の位置が冒・縁部にあるこ. 歯一2インプラント連結モデル 支台数および文台配置の影響について検討する. とから,荷重が    に及ぼす影響は少なくな るものと恩われ,緩圧モデルとして妥当であると 考えられる。. ために,歯1歯とインプラント2本とを上部構造 で連結し,緩圧機構の有無により図5に示すよう な3ユニットの3種類のモデル. 2.条件モデル 1)蓋準条件モデル. を構築した。 3)荷重条件. 各種条件モデル間の比較をするための基準とし て,蓋準条件モデルを設定した。臨床的観点か. 各モデルの上部構造上面で支台中央およびボン 二部. ら,下顎臼歯部の支持骨域において,中間2歯が ボンディック(P)となる設計(4ユニット)で,前述 した3種の支台で支持した3種板の基準条件モデ. 構. 造. 誓 つ一 一. +++ 杖 困 存 翻. ル  一          一P-P-F)を構築し. 密. 骨. 笠. a. 膜 ど.予 >. 曹 骨. /. 荷. 葛n 十十 I;ヰ メ ll: ; dI. 室. 節. 点. ち ; ++. \ !蛙 +. .. H. I.tI !. 1. た(図3)0 I. 2)歯I--インプラント連結モデル. T-PIP-T. 歯-1インプラント連結モデル 支台閣距離の影響について検討するために,歯 1歯とインプラント1本とを上部構造で連結し,. +t1+. アバットメ( フィクスチヤ {. ン. 粛報ヨ m. ". ト L*. e. 遜 事" 竃 竃 閣私通 nE. 顔. \. 中間ボンディックの数および緩圧機構の有無によ. i,. り,図4のような6種類のモデルを構築したOす. l. ト l -. なわち,歯と緩圧機構のないインプラントとの連. 日 【【 L. I. 結条件モデルとして,支台とボンディックの数に より, 4ユニット         ユニット(Tおよび2ユニット   の連結モデルを 構築したo また,歯と緩止機構を付与したインプ ラントとの連結モデルとして,支台とボンティッ クの数により, 4ユニット        ユ ニット     および2ユニット   の連結. F-PIPIF. モデルを構築した。. 図3 蓋準条件モデル 16. lL +. エ. ナ. 象. 牙.

(6) 歯科学報. 529. 3ユニットモデル. 4ユニットモデつレ. 2ユニットモデつレ. 緩圧機構なし. 緩庄機構付与. 図4 1歯11インプラント連結モデル. T-FIF. 図5 1歯12インプラント連結モデル. 4ユニットモデル. 3ユニットモテつレ. 図6 荷重条件 17. 2ユニットモデル.

(7) 530. 高崎,他:歯と    との連結に関するFEM解析. ティック中央の節点を荷重節点とし,図6に示す ような荷重条件を付与し解析を行った。すなわ. 1) 1歯-1インプラント連結モデルの解析結果 (1)歯と緩圧機構のないインプラントとの連結. ち,近心支台の直上の荷重節点に対する垂直荷重 を荷重条件    とし,その遠心に近接した荷. モデルの解析結果 歯と緩圧機構のないインプラントとの連結モデ. 重節点に順次垂置荷重を追加していくことによ り, 4ユニットモデルにおいて4種類, 3ユニッ. ルの解析結果を表4に示す。. トモデルにおいて3種類, 2ユニットモデルにお いて2種類の荷重条件を設定した。なお, 1荷重 節点に対する荷重量はいずれも50Nとし,すべて. 支台(T)では,近心部に大きな応力が発′生し, L C. 4ユニットモデル      において,近心、 4のとき最大の     を示した。根端部では LC3のとき最大の     を示した。遠心支. 垂虐静荷重とした。 3.解析結果の評価方法. 表3 基準条件モデルの解析結果 表         の解析轟吾栗. 複数のモデル問比較を行うために応力評価を 行った。評価部位は, Tでは,支台歯周囲固有歯 槽骨内の近心歯撃貢部と板端部の節点とし, Rおよ びFでは    周囲上縁部徹密骨の近遠心部 の節点とした。これらの節点における応力は,負 荷に対して多軸応力状態にあるため,それらを- A 軸に換算した      相当応力23)を用いて評 価を行った。 また,設計問比較の指標は,各荷重条件におい. 相 当応力値 近心 T. 遠 JL 、T. L C. 近心部. 根端部. 近心郭. 根端部. 1. 1. 6 0. 0.82. 0.45. 0 . 03. 2. 2.64. 1. 3 9. 0.95. 0.34. 3. 3 . 13. 1. 6 9. 1.84. 0.90. 4. 3 . 10. 1.72. 3. 1 6. 上 72. て, Tでは,著者ら24)の報吾を参考にして,近心 歯頚部と板席部の相当応力値の和とし, Rおよび Fでは,各支台の評価部位のうち,より大きな応. 表3一       の解析結果 相 当応 力 値. 力値を示した部位の相当応力値とした。. 近心 R. 実 験 結 果 1.蓋準条件モデルの解析結果 蓋準条件モデルの解析結果を表3に示す。 では,いずれの荷重条件においても近 心支台(T)の近心部に大きな応力値が発生し, L C 3のとき最大の     を示した。娘撮部で は    のとき最大の     を示した。ま. L C. 近心部. 遠心部. 近 JL、部. 遠心部. 1. 3.38. 2.31. 0.48. 0.62. 2. 5.43. 3.69. 0.8 7. 0.49. 3. 6.53. 4. 00. 2.25. 2.54. 4. 5.91. 4. 47. 4.4 7. 5.91. 表         の解析結果. た      では,いずれの荷重条件において も近心支台(相の近JL、部に大きな応力が発生し, L C3のとき最大の     を示した。さら に      では,,いずれの荷重条件において も近心支台(F)に大きな応力が発生し では,近心支台周囲骨近心部に応力が集中し, LC4のとき最大の     を示した。 2.歯-インプラント連結モデルの解析結果 - 18 -. 遠心 R. 相当応力値 近心 F. 遠心 F. L C. 近心部. 遠心部. 近 JL 、部. 遠 JL 、部. 1. 2.2 7. 2.34. 0.25. 0. l l. 2. 4.83. 2.82. 0.26. 1. 94. 3. 6.66. 2.60. 0.69. 4. 5 0. 4. 6 . 76. 2.85. 2.85. 6. 76.

(8) 歯科学報    用. 531. 台(R)では,近心部に大きな応力が発生し. では    支台問距離が3倍の4ユニットモデ ルでは   の応力値を示した。遠心支台(R)で. のとき鼻大の     を示した。 3ユニット モデル    において,近心支台(T)では,近 心部と根端部でほぼ同程度の応力値を示し, L C 3のとき板据部で最大の     を示した。遠. は, 2ユニットモデルに対し, 3ユニットモデル では     ユニットのモデルでは  の応力 値を示した。. 心支台(R)では,近JL、部に大きな応力が発生し, L C3のとき最大の     を示した。 2ユ. (2)歯と緩圧機構を付与したインプラントとの 連結モデルの解析結果. ニットモデル   において,近JL、支台(T)で は,板端部に大きな応力値が発生し    のと. 歯と緩圧機構を付与したインプラントとの連結 モデルの解析結果を表5に示す。 4ユニットモデル      において,近心. き鼻大の     を示したo近心部では, LC 2のとき最大の     を示した。遠心支台(R) では,近心郭に大きな応力値が発生し    の. 支台(T)では,近心部に大きな応力が発生し, LC 3のとき義大の     を示したO 板端部で. とき最大の     を示した。 各ユニットモデルで最大の応力値を示した荷室. は    のとき最大の     を示した。遠 心支台(F)では,近心部に大きな応力が発fEL,. 条件における各支台の応力値を指標として,支台 問距離の影響について比較すると,近心支台(T)で は,近心部と椴端部の和において, 2ユニットモ. L C4のとき最大の     を示した。 3ユ ニットモデル    において,近心支台(T)で は,近心部に大きな応力が発年し, IJC3のとき 鼻大の     を示した。板端部では. デルに対し支台間距離が2倍の3ユニットモデル. 表4 1歯 1インプラント連結モデルの解析結果(緩圧機構なし) 相 当 応力 値 T lP lP lR T. ′ ]. T lP lR R. T. T lR R. T. R. L C. 近 JL、部. 板端部. 近 心部. 遠 jL 、部. 近心部. 板端 部. 近心部. 遠心部. 近心部. 根端 部. 近心部. 遠心部. 1. 工 16. 0`67. ll.55. 9.90. 0.87. 0.80. 12 . 6 0. 10.58. 0.45. 1.42. 8. 88. 8 . 14. 2. 1.92. 工 11. 20.30. 15 . 6 6. 1.30. 1.25. 2 0. 2 9. 14 . 3 1. 0.50. 2.14. l l. 1 8. 5. 0 7. 3. 2.28. 工32. 26.39. 1 7. 3 0. 1.32. 1.35. 2 2. 7 9. 10 . 8 9. 4. 2.30. 1. 3 0. 28.93. 13 . 9 6. ∼. 表5 1歯11インプラント連結モデルの解析結果(緩圧機構付与) 相 当応力値 T lP .P .ど T. T -P lF F. T. T JF F. T. F. L C. 近心部. 板端部. 近心部. 遠心 部. 近心部. 板席部. 近 心部. 遠心部. 近心部. 根端部. 近心部. 遠 JL 、部. 1. 1.54. 1. 1 0. 2.26. 1.83. 1. 4 4. 0.99. 3.14. 2. 6 6. 1. 0 9. 1. 3 6. 3.24. 4.03. 2. 2.58. 1. 8 5. 3.32. 1.24. 2 . 18. 1. 5 1. 5.03. 2. 2 3. 1. 1 6. 2.40. 4.18. 2.22. 3. 3.ll. 2. 2 2. 4.39. 0.76. 2 . 19. 1. 3 8. 6.89. 0. 4 1. 4. 3.10. 2. 2 1. 6.46. 3.22. -I 19 --. -. -.

(9) 高崎,他:歯と    との連結に閲するFEM解析. 532. のとき最大の     を示した。遠心支台(F)で. は,近心部と取端部の和において, 2ユニットモ. は,近心部に大きな応力が発生し    のとき. デルに対し支台問距離が2倍の3ユニットモデル. 最大の     を示した。 2ユニットモデル において,近心支台(T)では,根端部に大き な応力が発生し    のとき最大の. では   支台問距離が3倍の4ユニットモデ ルでは   の応力値を示した。遠心支台(F)で は, 2ユニットモデルに対し, 3ユニットモデル. を示した。近心部では    のとき最大の工16 MPaを示した。遠心支台(F)では    で遠心. では     ユニットのモデルでは  の応力 値を示した。. 部    で近心部に大きな応力が発生し, LC 2のとき最大の     を示した。. 2) 1歯-2インプラント連結モデルの解析結果 1歯- 2インプラント連結モデルの解析結果を. 各ユニットモデルで最大の応力値を示した荷重 条件における各支台の応力値を指標として,支台. 表6に示す。 において,近心支台(T)では,根始部に. 間距離の影響について比較すると,近心支台(T)で. 大きな応力が発生し    のとき最大の. 表6 1歯-2インプラント連結モデルの解析結果 表     -R-Rの解析結果 相 当応力値 T. R. R. L C. 近心部. 椴端部. 近心部. 遠心 部. 近心部. 遠心部. 1. 0. 25. 1.4 1. 5.67. 2. 72. 0.56. 5.2 3. 2. 0. 34. 2.22. 8.52. 3. 63. 1.24. 5. 68. 3. 0.3 1. 2.36. 8. 54. 3. 14. 0.27. 1.8 7. 表       の解析結果 相 当応 力 値 T. F. F. L C. 近心部. 根 垢部. 近 JL、部. 遠心郭. 近 心部. 遠 jL、部. 1. 0.59. 1.45. 2.62. 1.2 7. 0.39. 2.73. 2. 0.82. 2.40. 3. 74. 2.03. 0. 80. 2.48. 3. 0.73. 2.71. 3.89. 2.76. 2. 26. 0.47. 義     一FIRの解析結果 相当応力値 T L C. 遠心部. F. R. 板端部. 近 JL、郭. 遠 JL、郭. 近 JL、部. 遠心部. 1. 0.48. 1. 27. 2.64. 2.77. 2. 77. 6.84. 2. 0.69. 2. 09. 3.74. 3.28. 4.96. 8l39. 3. 0.67. 2.2 0. 3.78. 2.79. 6. 76. 4-66. -20 -.

(10) 歯科学報 VoL. 533. MPaを示した。近心郭では    のとき最大 の    を示したO中央支台(R)では,近心部. 考     察 1.実験モデルおよび解析条件について 1)解析断面について 下顎臼歯部顎骨のモデル化にあたって,それが 近遠心断面の場合には,本来閉鎖腔である海綿膏. に大きな応力が発生し    のとき最大の MPaを示した。遠心支台(R)では,遠心部に大き な応力が発生し    のとき最大の を示した。 において,近心文台(T)では,板端部に. のモデル化が問題となる。さらに,複数の歯ある いはインプラントを設置して,それぞれの被荷重. 大きな応力が発生し    のとき最大の MPaを示した。近心部では    のとき鼻大. 時の力学的特性を比較する場合には,歯あるいは インプラントがモデルの近遠心端に近いときとそ. の    を示したo中央支台(F)では,近心部 に大きな応力が発生し    のとき最大の. の中間にあるときとでは,被圧変位状態および周 囲骨組織の応力分布が著しく翼なると考えられ,. MPaを示した。遠心支台(F)では    および 2で遠心部    で近心部に大きな応力が発生 し    のとき鼻大の     を示した。. 設計条件の異なるモデル問比較には適さない。 そこで,本研究においては,当教室における二. において,近JL、支台(T)では,根塘部に 大きな応力が発生し    のとき最大の MPaを示した。近心部では    のとき鼻大 の    を示した。中央支台(F)では で遠心    および3で近心、部に大きな応力が 発生し    のとき最大の     を示し. 次元有限要素法解析を用いた一連の報害  を参 考にして,幅径   の敏密骨要素を,各歯あ るいは各インプラント周囲の海綿骨中に,上縁部 敏密骨からモデル下縁まで設定することにより, 顛舌側敏密骨の支持を表現した。このように歯あ るいはインプラントとその周囲骨組織をユニット 化することにより,それぞれ単独の状態で,ほぼ. たo遠JL、支台(R)では    および2で遠心部, L C 3で近心部に大きな応力が発生し    の とき最大の     を示した。 に比較して    では,ボンディッ ク部に中央支台(R)を追加することにより,最大の. 同一の被圧変位特性を呈するモデルとなり,設計 条件の差異が支台周固骨の圧負担に及ぼす影響に ついての評価を可能にしたと考えられる。 また,近年義歯設計に関して三次元有限要素法 を用いて,顎骨の形態をiE確に再現するために,. 応力値は中央支台(酎こ発生し,その値は の遠JL、支台(R)の最大応力値に比較して37%に減少 した。近心支台(T)では     と    とも. Ⅹ線CT像を用い,さらに,海綿骨の骨梁構造ま でもモデル化を行った報吾25・26)もあり,より詳細 な検討が可能となっている。しかしながら,これ. にほぼ同じ値を示した。また, T-P-Fに比較し て    では,ボンディック部に中央支台(F)を. らのモデルはその構造が複雑であるために,モデ ルの構築および解析に多大な時間を要することか. 追加することにより,最大の応力値は中央支台(F) に発生し,その値は    の遠心支台(F)の最大. ら,本研究のような設計の違いによる影響を複数 のモデルを構築して比較するには,より簡便な二. 応力値に比較して56%に減少した。近心支台(T)で は, T-PIFに比較して    では96%の値を. 次元解析が通していると考えられる。 2)解析方法について. 示した。さらに    に比較して    で は,ボンディック部に中央支台(F)を追加すること により遠心支台 こ鼻大の応力値が発生し,その. 歯の被圧変位特性に関して後藤19)は,第-小臼 歯の頑側方向への静荷重に対する歯の変位室は, 約1 Nまでの低荷重領域においては,荷重量の増. 債はT-P-Rの遠心支台(R)の最大応力値に比較し て37%に減少した。近心支台(T)では    に. 大に対して変位量はきわめて急激に増大し,荷重 室がそれを超える場合には,変位室の増大は緩や かになると報害している。このことから,歯板膜. 比較して   では  の値を示した。 -21. -.

(11) 534. 高崎,他:歯と   との連結に関するFEM解析. は生体軟組織に特徴的な非線形を示すと考えられ るので,非線形解析を含めて荷重条件ごとに歯根. 値を用いた。. 膜の物性の設定が必要であると思われる。本研究 では,複数の支台を連結した状態で. 歯とインプラントとを連結したモデルにおいて 設計問比較を行うにあたっては,各文台の基準と. の荷重を付与しているため,歯に加わる荷重は, 非線形の範囲を超えて,歯の変位室がFLu線比例的 に増加している範囲にあると思われ,線形解析で. なる応力値を設定する必要がある。臨床におい て,天然歯ブリッジは      の指数を修. 問題はないと考えるが,特に1 N以下の低荷重領 域においては,歯板膜の非線形性を考慮した物性. 2.限界応力値の設定. 正した指数を蓋本として設計が考えられているo その法則からすると卜顎臼歯部において,第一小. 値や解析条件の設定が必要となると考えられる。 3)応力評価部位について. 臼歯と第二大臼歯を支台歯とし,第二小臼歯と 第--大臼歯がボンディックとなるブリッジが適 応限界となる。このブリッジは支台歯の支持指. 歯に加わる唆合・唄噴力は歯板膜,固有歯槽骨 を介して周囲骨組織に支持される。固有歯槽骨は. 数の和とボンディックの負荷指数の和が同一とな る設計である。本研究で構築した基準条件モデル. 海綿骨に比較して剛性が高い27)ために,静的荷重 条件下では固有歯槽骨に大きな応力が発生すると 考えられる。また,著者ら24)は,設計条件が同一 の複数の天然歯およびインプラントブリッジモデ. は,支台歯の指数の和とボンティック の指数の和が同一のブリッジに相当するものと考. ルを構築し,遠心からの追加荷重条件における周. えられることから    -Tの支台において最 苛酷となる荷重条件下で発生した支台歯周囲骨の 応力値を限界応力値と設定した。インプラントで. 囲骨組織の圧負担状態についての解析結果を報害 している。その結果から,天然歯ブリッジにおい. は,下顎無菌顎において前歯部に哩大した複数本 の    を支台として馬蹄形の上部構造を設計. ては,最遠心支台歯周囲固有歯槽骨の遠心歯頚部 と根端部の相当応力値の和,インプラントブリッ ジにおいては,最遠心    周囲骨で最大応力. した場合,最遠心   から最大   の延長 が可能であると言われている。しかしながら,下. 値を示した遠心徹密骨部の相当応力値を指標とし た場合,それぞれのブリッジモデルの設計間比率 が近似することを報害している。 そこで,本研究においては,荷重条件が近心か らの追加荷重であることから,支台歯周囲固有歯 槽骨の近し、歯頚部と板端部の節点を応力評価部位 とし,設計問比較の指標には,近心歯糞部と取立需 部の相当応力値の和を用いた。. 顎臼歯部に通用されたインプラントブリッジの設 計蓋準についての報吾は少ない。そこで,インプ ラントの支持能力においても,インプラントの支 持指数とボンディックの負荷指数との関係が同であると仮定し,中間2歯がボンディックとなる 設計の     と     で最苛酷となる 荷重条件下で発生した応力値をインプラントそれ ぞれの限界応力値と設定した。すなわち. これに対し,骨結合インプラントは,軟組織の. PITでは,著者ら24)の報吾を参考にし,近心支 台歯周囲固有歯槽骨内の近心歯蟹部と根端部の. 介在なしに置接周囲骨組織と接触することを特徴 としていることから,インプラントブリッジに加. 和を指標とした場合    および4のとき最 大の     を示したことから, Tの限界応. わる唆合・唄噛力は   周囲骨組織で支持さ れ,中でも剛性の高い敏密骨により荷重の大部分. 力値を     と設定した(図7)。同様に, ではLC3のとき最大の     を 示したことから, Rの限界応力値を     と. が支持されると考えられることから    周 囲上縁部敏密骨の近遠心の節点を応力評価部位と した。設計間比較の指標には,二つの評価節点の うち,より大きな応力値を示した部位の相当応力 -22. 設定し,また    -FではLC4のとき最大 の    を示したことから, Fの限界応力値 を    と設定した(図7)。.

(12) 歯科学報. 535. ンティックの荷重節点に対し   の遊離璃1. 3. 1歯-1インプラント連結モデルの解析結果 について. 点垂置荷重を付与した場合,最大応力値は MPaを示し    工Rに発生した最大の応力. 支台間距離および緩圧機構の有無の影響につい て検討するために,歯1歯とインプラント1本. 値     を下回ることから(図    連 結の意義はほとんどないと判断される。 において, Tは    は  の値. とを上部構造で連結し,中間ボンディックの数の 違いにより6種幾のモデルを構築し解析を行った。 各モデルごとの各荷重条件において,支台周囲 骨で庄じた最大応力値と限界応力値とを比較した (図8)。. を示した。ここで, Tとの連結の影響について比. 1)歯と緩圧機構のないインプラントとの連結条 件モデルについて において, Tは     は   の. し解析した。 PIRにおいて,最苛酷となる荷重 条件であるボンディックおよび遠心支台の荷重節. 較検討するために, Tとの連結を断ったモデル p-Rを構築し,本研究と同様の荷重条件を付与. 点に対し,垂置荷重を付与した場合,義人応力値 は     を示し    に発fEした最大の 応力値     をF回ることから(図. 値を示した。ここで, Tとの連結の影響について 比較検討するために, Tとの連結を断ったモデル p-p-Rを構築し,本研究と同様の荷重条件を 付与し解析した     において,最近心ポ. 連結の意義なしと判断される。 TIRにおいて, Tは    は  の値を示. 十土1 4.82MPa '白. 6.76MPa 000ri ). 6.53MPa ( 1(田子白. R-P-P-R. 図7 限界応力値. 102‰ TIPIF. 図8 限界応力値との比較 1歯-1インプラント連結モデル -I 23.

(13) 536. 高崎,他:歯と   との連結に関する  解析. した。. -Rについて. ここで,インプラントの支持能力が歯よりも著 しく高く   の設計を許容できるものと仮定. において,近JL、支台(T)は   中央支 台     遠心支台(鋸ま29%の値を示した。 の中央支台あるいはTIRの遠心にRを. する。両端をRで支持し,中間ボンディック数の 異なるモデルを複数構築し,本研究と同様の荷重. 追加しても, Tの応力値はほぼ同じ値を示した。 インプラント支台周囲骨の応力値は, Rが2本に なることで減少したが,付与された荷重のほとん. 条件を付与し解析した。その結果,中間ボン ディックを5個持つ7ユニットモデル丁 において,全荷重節点に対し50Nの垂. どがTに隣接したRで支持され,中央文台に過重 負担が蕉じると考えられた。 について. 鹿荷重をそれぞれに付与した場合,最大応力値は を示し   に発生した最大の応力 値1工    とほぼ同じ値を示した(図  。 すなわち   を許容するには,両端を緩圧機. において,近心文台(T)は   中央支 台は  遠心支台は33%の値を示した。歯と連 結したインプラントすべてに,緩圧機構を付与す. 構のないインプラントで支持した設計はいかなる 条件においても許容される必要があることにな る。したがって,歯1歯と緩圧機構のないインプ. ることにより,インプラント周囲膏の応力値は減 少し,支台歯周囲骨の応力値は増加した。また,. ラント1本の連結は,適応不可と考えられる。 2)歯と緩庄機構を付与したインプラントとの連 結モデルについて -Fにおいて, Tは     は96%の 値を示した。   において, Tは    は の値を示した。 T-Fにおいて, Tは Fは62%の値を示した。. 22.93MPa             26.39MPa T-PIPIR. インプラントに緩圧機構を付与することによっ て,インプラント支台周薗骨の圧負担は減少し,. PIPIR. 図     ユニットモデルの最大応力値. 支台歯周囲骨の圧負担が増加した。限界応力値を 超える値を示した荷重条件も存在したが,その量 は僅少であり,インプラントに緩庄機構を付与す ることにより,歯と連結する力学的意義が生じる と考えられた。 22.79MPa           1 7.39MPa. 4. 1歯-2インプラント連結モデルの解析結果 について. TIP-R. PIR. 園     ユニットモデルの最大応力値. 1歯-1インプラント連結モデルの結果から, インプラント支台の圧負担をより減少させ,圧負. i!_!I I. 担を分散させ得る設計条件として,歯1歯と2本 のインプラントを連結し,中間ボンディックを有 しない3ユニットモデルを構築し解析を行った。. 「  「. 支台配置の異なる各モデルにおいて,支台周. I I.18MPa ll.27MPa. 囲骨で,最大応力値を示した荷重条件における各 支台周囲骨の応力値と限界応力値とを比較した (図10)。. T-R. RIPIPIPIPIP-R. 図     ユニットモデルの最大応力値 図9 インプラント文台の最大応力値 24 ∼.

(14) 歯科学報. 537. いずれの荷重条件においても,限界応力値を下. り,歯とインプラントとの連糸吾が    の機能. 回った。 3) T-FIRについて. 残存率に影響を及ぼさないという報害 が見ら れるが,本研究の結果から,もし連結による影響. において,近JL、支台(T)は   中央文 台(F)は   遠心支台は  の値を示したo TI. がインプラントに現れないとするならば,インプ ラントの限界応力が,ブリッジの適応条件から推. RIRの中央支台をFにしても, Tの応力値の変 化は僅少であった。また,中央支台の応力値は滅. 測される歯の限界応力より著しく大きいと考えら れる。そして,インプラントの限界応力が著しく. 少したが,遠心支台の応力値は増加し,限界応力 値を超える値を示した。 Tに隣接した部位にFを. 大きいのであれば,唆合・姐噴力のほとんどを インプラントで支持することが可能となり,歯と. 配置したとしても支台にRが含まれている場合に は,支持の中心はRとなり, Rに過重負担が生じ. の連結の力学的意義は喪失するものと考えられ る。 また,歯とインプラントとを連結する場合,. ると考えられる。 以上から,歯とインプラントとの連結において は,一つの上部構造に含まれるすべてのインプラ. インプラントに緩圧機構を付与することは,文 台の圧負担に影響を及ぼすことが判明した。 van. ントに緩圧機構を付与した場合にのみ,荷重の支 持が,歯とインプラント周囲骨に分配され,連結. ら28)は        歯とインプラン トを連結しない場合)において. の力学的意義が生じると判断された0 5.歯とインプラントとの連結について 支台歯と欠如歯の位置的関係から,支台歯数が. の弾性係数を変化させても,イン プラント周囲骨の応力分布には影響を及ぼさず, また形態を変化させても,その影響は少ないと. 禾足し,固定性の義歯の適用が因果な歯の部分欠 如症例に対して,インプラントを支台として追加 することにより,固定性の義歯が適用可能となれ. 報害している。さらに,歯と連結した場合,弾 性係数の高いものに比較して,弾性係数の低い を用いたときには,. ば,少数のインプラントの埋人により適用範囲が 拡大するという,臨床的メリットが生じる。. 応力は分散されインプラント周L#Jに均一化される と報害している。本研究においては,綬圧の方法. しかしながら,歯と緩圧機構のないインプラン トでは,その被圧変位特性が著しく異なるため. や応力評価部位が異なるため,単純には比較でき ないが,インプラントに緩圧機構を付与するこ. に,本研究においては,歯と緩止機構のないイン プラントを連結した場合,荷重の大部分がインプ ラントに支持される結果となった。. とにより,上部構造の他端の変位室が増大し, 周囲骨の応力分散が生じ,緩圧機構が有 効に作用したものと考えられる。. 歯とインプラントとの連結症例の経過観察によ. 580/o TIFIF. 図10 限界応力値との比較 1歯-2インプラント連結モデル 25 ll. 129‰ TIFIR.

(15) 538. 高崎,他:歯と    との連結に関するFEM解析. 結     論 歯と骨結合インプラントとを連結した固定性の 義歯が適用可能となるならば,その臨床的メリッ トは大きい。しかしながら,歯とインプラントと. 本論文の要旨は,第6回顎顔面バイオメカニクス学会 年7月31日,札幌),第29回日本口腔インプラン ト学会学術大会  年7月   札幌),第7回顎顔 面バイオメカニクス学会  年1月   っくぼ)に おいて発表した。. では,唆合・唄噛力に対する被圧変位特性が大き く異なることから,その支持機構についてはいま だ不明な点が多いのが現状である。. 文     献 1)堀田宏巳:下顎             症例に における    の被圧変位特性に関する実験的研 究.歯科学報, 92:. そこで本論文では,下顎臼歯部における歯と骨 結合インプラントとの連結に関して,その設計条. 17月く    1., ML、    ∴   1      °us two phase implant system. a complete oral reha-. 件の差異および緩圧機構の有無が,周囲骨組織に 及ぼす影響について,二次元有限要素法解析を用 いて,検討を行った。. bilitation treatment concept. J Oral Implant01, 12 : 576-589, 1986. 3) van Steenberghe, D. : A restrospective multicenter evaluation of the survival rat,e of osseo_. モデルとして,下顎臼歯部近遠心断面におい て,歯(T)の遠心にインプラントが植立,厘入され. integrated fixtures supporting fixed partial prostheses in the treatment of partial edentulism. J Prosthet Dent, 61 : 217-223, 1989.. た二次元有限要素法モデルを構築した。インプラ ントモデルとして緩圧機構のないもの(R)と緩圧機. )っ     っ      っ : LLl    と11C Ollc帯   'CmV-V. 構を付与したもの(F)の2種類を設定し,支台間距 顔,支台数および緩圧機構を付与したインプラン. implants. a five-years report. : J Oral Implant01, 15:. 5) Kent, J. N., Block, M. S" Guerr・a, L., Larsen, 11言      . D. J∴ BiO 、 融    ,. トの位置の条件が異なる複数のモデルを構築し, 複数の荷重条件下において解析を行った。 本研究によって得られた結果は以下のように要 約される。. apatite-coated dental implants. 51year Clinical observations. : J Am Dent Assoc, 121 : 138-144, 1990.. 6) Nacrt, T., Quirynen, M., van Steenberg・he, D. :. 1.歯1歯と1本のインプラントとの連結では,. A six-year prosthodontic study of 509 consecutively inscrtcd implants fork the treatment of. 荷重の大部分はインプラント周囲骨への圧負担と なる。. partial edentulism. J Prosthct Dent, 67 : 236245, 1992.. 2.歯1歯と1本のインプラントとの連結時に,. Tl   , 1上   、言上A m〔上P   .K. : t柄〔   申甘圧、C  つrL、  C. インプラントに緩圧機構を組み込むと,当該イン プラント周囲骨-の圧負担が減少し,歯周組織の. versus bridges supported by tooth and implant. A five-year prospective study. Clin Oral Implants . 6 : -12上. 圧負担が増加する。 3.歯1歯と2本のインプラントとの連結時に. 8月     上,      し∴    里1ark Lindhe, J., Glantz, P. 0., Nyman, S. : Aclinical. も,荷重の大部分はインプラント周囲骨への圧負 担となる。 4.歯1歯と2本のインプラントとの連結時に,. evaluation of fixed-bridge restorations supported by the combination of teeth and osseointegrated titanium implants. J Clin Periodontol, 13 : 307312, 1986.. 歯側のインプラントのみに緩圧機構を組み込む と,他側のインプラント周囲骨に過重負担が生じる。 以上の結果から,歯とインプラントとの連結に おいては,一つの上郡構造に含まれるすべてのイ ンプラントに緩圧機構を組み込む場合にのみ,各 支台に圧負担が分散され,連結の力学的意義が生 じることが認められた。. 9)関根 弘,岸 正孝:インプラントと天然菌との連 結についての問題点.ザ・クインテッセンス イヤー ブック. 10)荒瀧友彦,安達 康,岸 正孝:下顎臼歯部に適用 された                 の設計条 件が周囲骨組織の応力分布に及ぼす影響に関する実験 的研究.歯科学報 ll)戸正孝一郎:海綿骨質の強度に関する研究.京都府 医大誌, ll:. -26 -.

(16) 歯科学報. 12)中島 功,近藤潤  藤原達夫:下顎骨の力学的特 性に関する研究-敏密骨のヤング率並びにポアソン比 についてI.歯科学報 13)村上敬宜,近藤晃,原芳遺,小林書樹,鶴秀登, 岸根延幸:放少ぜい性材料の弾性係数測定法とその応 用,材料 14)田松裕一:ヒト下顎骨唇頑側敏密骨の局所的縦弾性 係数の測定に補する研究.歯科基礎医会誌 ∼329, 1994.. 15)野村責生:    周囲骨組織の強度が下顎 の水平的被圧変位特性に 及ぼす影響に関する実験的研究.歯科学報 ∼652, 1995.. 16)上修確彦:日本人永久歯解剖学第14版 アナトーム社,東京 17)官崎光治:歯科用陶材,スタンダード歯科理工学 第1版(上新弘一,中井宏之,長山克也,西山 薯, 根本君也,橋本弘  宮崎光治,森脇 豊,山木 菖雄      学建書院,東京 18)高崎美善夫,荒瀧友彦,山倉大紀,嶋村一郎,安達 康,岸正孝:歯の被圧変位特性に関する二次元FEM モデルの評価.目補綴歯会誌, 43 : 19)後藤建機:歯牙の生理的動揺に関する実験的研究. 歯科学報, 71 : 20)伊藤喜菖:チタンの物理的,化学的機械的性賛,チ タンの歯科利用 第1版(三浦維四,井田I-二夫 32,クインテッセンス出版,東京 21)山田準吾:ゴム製品の性質,改訂ゴム(山田準吉. 539. 著       大日本図書 22)根本君也,酋山典宏:義歯床用材料,スタンダード 歯科理工学 第1版(上新弘一,中井宏之,長山克 也,西山 薯,板木君也,橋本弘-,宮崎光治,森脇 豊,山木菖雄       学建書院,東京 23)川井忠彦,岸 正彦:機械のための有限要素法入門 第1版(川井忠彦,岸 正彦編       オーム 社,東京 24)高崎美善夫,荒瀧友彦,山倉大紀,嶋村一郎,安達 康,岸 正孝:ブリッジの設計条件の変化に伴う支台 歯歯周組織の圧負担の変化に関する二次元FEM解 析.歯科学報       掲載予定. 25)佐藤孝弘,草刈 玄,宮川 修:下顎臼歯部に適用 したインプラント周回骨の三次元有限要素法による解 析一上部構造による連結の力学的影響I1.日補綴歯会 誌, 40: 261 1, Y‥W I  \上,    く当    ,. E. a : The effectiveness of clement downsizing on a three-dimensional finite element model of bone trabeculae in implant biomechanics. J Oral Rehabil, 26 : 288-291, 1999.. 27)上修羅彦:口腔解剖学 1骨学(衰貢蓋学)第2版, アナトーム社,東京 28) van Rossen, I" P., Braak, L., H., de Putter, Cっ dental implants. J Prosthet Dent, 64 : 198-205, 1990.. 27 一.

(17) 高崎,他:歯と    との連結に関するFEM解析. 540. Two-Dimensional. Finite. Element. Analysュs. On. the. Connection. between Fixture and Abutment Tooth つ.:1日吊   正1両 O Mikio TAKASAKI, Hideshi SEKINE, Masataka KISHI Department of Removable Partial Prosthodontics, Tokyo Dental College (Chairman : Prof. Masataka KISHI) 一                                 一gn. -Stress distribution,. This study investlgated the stress distribution on the supporting tissues caused by the connection between an abutment tooth and fixture. It was performed by constructing several twodimensional finite element analysts models that differed in deslgn condition. Furthermore, the influence that the stress breaker built-in fixture exerted on the stress distribution was investlgated.. Based. on. the. stress. analys上s,. the. slgnificance. of. the. connection. between. the. abutment. tooth and fixture was considered. There was a small bearing load at the periodontal tissues and a large one at the bone tissues surr・ounding the fixture when a superstructure connected to the tooth and one fixture. When the stress breakerwas built into the fixture,the bearing load increased at the periodontal tissues and it decreased at the bone tissue surrounding the fixture, in the condition of which the superstructure connected to the tooth and one fixture. There was a small bearing load at the periodontal tissues and a large one at the bone tissue surrounding the fixture when the superstructure connected to the tooth and two fixtures. Then, the bearing load increased at the bone tissue surrounding the fixture of the counter side, when the stress breaker was built into the tooth side fixture, in the condition of which the superstructure connected to the tooth and two fixtures. As for the connection with the tooth and fixture, only when stress breakers were built into all fixtures contained in one superstructure, the bearing load decrease at bone tissue surrounding the fixtures and increase at the periodontal tissues. (The Shikwa Gahuho, 100 : 525-540, 2000). 28-.

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