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IRUCAA@TDC : №6:メカニカルストレスを与えた歯根膜線維芽細胞に対するニコチンの影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№6:メカニカルストレスを与えた歯根膜線維芽細胞に

対するニコチンの影響

Author(s)

飯島, 由貴; 末石, 研二; 松坂, 賢一; 井上, 孝

Journal

歯科学報, 115(5): 473-473

URL

http://hdl.handle.net/10130/3828

Right

(2)

目的:エナメル質欠損,歯肉退縮により露出した象 牙質への温度・圧力・酸塩基等の刺激は象牙細管内 液の移動を生じ,象牙質痛を誘発する。近年,象牙 芽細胞が感覚受容器として歯髄ニューロンと神経伝 達を確立することで,象牙質感覚に関連することが 報告された。歯痛において重要な役割をもつ象牙芽 細胞であるが,一方でその生物物理学的・電気生理 学的特性は未だ解明されず残されている。そこで本 研究では,急性単離した象牙芽細胞膜に発現してい る電位依存性イオンチャネルの電気生理学的特性を 検討した。 方法:5­7日齢の新生仔ウィスターラット切歯か ら歯髄スライス標本を作製し,象牙芽細胞を得た。 Whole-cell patch-clamp 法を用いて,象牙芽細胞膜 からイオンチャネル電流を計測した。標準細胞外液 と し て Krebs 液(pH7.4)を 用 い,電 極 内(細 胞 内)液組成として(mM),140KCl,10NaCl,10HEPES (pH7.2)を 用 い た。細 胞 外 液 K+ 濃 度([K+ ]o)は, Krebs 液から Na+ を等モラー濃度で置換することで 様々な細胞外[K+ ]o溶液(10,50,100mM)を作 製した。また,同様に細胞外 Cl-を等モラーで glu-conate に置換し,Cl-free 細胞外液を作製した。 結 果:象 牙 芽 細 胞 の 静 止 膜 電 位 は−48mV±12.5 (n=17)であった。保持電位(Vh)­70mV から10 mV ステップの電位刺激を行ったところ,delayed rectifier type(遅延整流型)の外向き電流が記録さ れた。[K+ oを10mM,50mM,100mM と変化させ たところ,[K+ ]oが増加するにつれ外向き電流の反 転電位は脱分極側にシフトした。また細胞外 Cl­ を gluconate­ に置換すると,その反転電位は純粋な K+ 透過性を示す Nernst の方程式によく近似した。 考察:結果から遅延整流型電位依存性 K+ チャネル の象牙芽細胞膜における発現が示された。また細胞 外 Cl­ の除去により反転電位が変化することから, 象牙芽細胞に Cl­ 透過性が存在することも示唆され た。 目的:近年,喫煙率の増加が社会的な問題となって おり,歯科領域では歯周病に対するニコチンの影響 が報告されている。歯科矯正学分野においては矯正 学的歯牙移動に対するニコチンの影響を検討してい るものは少なく,基礎科学的に証明したものはほと んどない。本研究では,ラット歯根膜線維芽細胞に ニコチンを投与し,矯正力を想定したメカニカルス トレスを与えることで産生される RANKL,OPG, IL-6,TNFα,VEGF について分子生物学的な検 討を行った。 方法:4週齢の Sprague-Dawley 系,雄性ラットの 切歯より歯根膜を採取し通法に従って培養したの ち,第5継代目の細胞を実験に用いた。ニコチンと メカニカルストレスを与えた群を実験群とし,対照 群としてはニコチンとメカニカルストレスを与えて いない群,ニコチンを与えた群,メカニカルストレ スを与えた群の計4群に分けた。ニコチン濃度は20 ng/ml とし,メカニカルストレスは遠心機によっ て2000rpm の 遠 心 力 を20分 間 毎 日 与 え た。1, 3,5日 後 に 通 法 に 従 い mRNA を 抽 出 し,定 量 RT-PCR(TaqMan 7500Fast,Applied Biosystems)

に て RANKL,OPG,IL-6,TNFα,VEGF の 発 現 量 を検索した。 成績および考察:RANKL および OPG の発現量は ニコチン投与群において3日後および5日後に高く 発現したが実験群では発現がみられなかった。IL-6の発現量はいずれにおいてもニコチンの影響はな く,5日後においてメカニカルストレス群および実 験群で高い発現がみられたが,両群に有意な差は認 めなかった。TNFα の発現は,ニコチン投与群の 5日後で高い発現がみられたが,メカニカルストレ ス群,実験群では発現はみられなかった。VEGF の発現量はいずれの群においても発現はみられたが 有意な差はみられなかった。これらの結果より,歯 根膜線維芽細胞にニコチンを投与すると RANKL と OPG,TNFα,VEGF が発現するが,メカニカ ルストレスによってそれらの発現は抑えられること が示された。一方,メカニカルストレスはニコチン の有無に関わらず IL-6の発現を促進した。以上よ り,ニコチン投与は骨吸収に影響するサイトカイン を放出するが,メカニカルストレスは,その影響を 抑えることが示唆された。

№5:ラット象牙芽細胞における電位依存性 K

チャネルの生物物理学的特性解析

小島佑貴,東川明日香,木村麻記,佐藤正樹,小倉一宏,望月浩幸,澁川義幸,田 雅和 (東歯大・生理)

№6:メカニカルストレスを与えた歯根膜線維芽細胞に対するニコチンの影響

飯島由貴1),末石研二1),松坂賢一2),井上 孝2)(東歯大・矯正)1)(東歯大・臨検病理)2) 歯科学報 Vol.115,No.5(2015) 473 ― 91 ―

参照

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