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第5学年〇組 国語科学習指導案
1 単元(題材、主題) みんなが納得できる話合いをしよう「明日をつくる私たち」(光村図書) 2 指導観 本単元は、小学校学習指導要領国語科第5学年及び6学年「2 思考力、判断力、表現力等」の「A 話すこと・聞くこと」の「オ 互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたり まとめたりすること」を受けて設定した。本単元は、互いの立場を明確にして、互いに納得できる話合 いができるようになることをねらいとしている。 本教材「明日をつくる私たち」は、学校の現状から課題となることを見付け、課題解決のための方策 について話し合い、決める単元である。課題を見付け解決するための話合いを行う価値は三点ある。一 点は、子供が主体となって学習を進めていくことができるという点である。二点は、相手との考えの共 通点・相違点が見えやすく、その理由や背景を基に話し合うことができるという点である。三点は、目 的やゴールを意識して話し合い、考えを整理することで、互いに納得できる答えを出すことができると いう点である。以上のことは、様々な変化に積極的に向き合い他者と協働することにつながり、日常生 活における人との関わりの中で伝え合う力を高める基礎を養う上で意義深い。 実証授業Ⅰでは、映像モデルを用いた交流を通して作成した話合いポイントシートを使って話合いを 行った。さらに評価する児童が話合いを評価し、話合いを見直し、新たな話合いへと更新した。結果、 自分の考えに他者の新たな考えを取り入れる話合いができるようになった。しかし、話合いの目的や状 況に応じて、互いに納得できるように意識して発言をする姿は少なく、意見を出し合うだけにとどまっ た。そこで本単元では、互いに納得する答えを出すことを目指し、発言の背景や話合いでの効果を意識 した話合いができるようにする。具体的には、納得するための発言の例として「質問して相手の考えの 理由を尋ねたり、共感的に話し合うために、意見を受容したりする」等がある。 本単元の指導にあたっては、話し合うことへの必然性をもたせるために、他教科・領域との関連を図 る指導を行う。具体的には、総合的な学習の時間で自分たちの学校をよりよくしたいという思いを強く もたせて、国語科の話合いを行う。話合いでうまくいかないことを改善するために、国語科においてグ ループでの話合いの課題を見直す時間を設定する。「捉える」段階では、話合いポイントの作成を通し て、互いに納得できる話合いにするためのポイントの理解と、グループでの共有をねらいとしている。 そのために、話合いの映像モデルを見せ、自分たちの話合いと比較させる。そして、目的や状況に応じ た話合いの方法や、発言の効果について交流し、自分たちのグループに取り入れたいことをポイントと して記入することで、話合いポイントシートを作成させる。次に、「話し合う」段階では、話合いポイ ントを見直し、更新させることを通して、グループにおける話合いの課題と、その改善に向けた意識す べきことの共有をねらいとしている。そのために、作成したポイントシートを用いながら学校をよりよ くするための話合いを行わせる。話合いの姿を評価者の評価を基に見直させることで、話合いポイント の付加・修正を行う。「振り返る」段階では、身に付けた話し合う力の高まりを実感させることをねら いとしている。そのために、話合いの中で付けた力を自己評価し、話合いで学んだことの自覚化を図 る。2 3 単元の目標 〇 グループの学校をよりよくする話合いの中で、発言の効果や背景について考え、互いに納得で きるための話し方、聞き方を理解することができる。 【知識・技能】 〇 学校をよりよくするための話合いの中で、グループみんなが納得できる話合いをするために、発 言の意図を明らかにして話したり、聞いたりすることができる。 【思考・判断・表現】 〇 グループの話合いの改善点に気付き、みんなが納得できるように、話合いの方法や自分の話し方 や聞き方について改善しようとすることができる。 【主体的に学習に取り組む態度】 4 単元計画(国語科7時間) 本単元の指導は、総合的な学習の時間「よりよい学校にするために」(15 時間単元)と関連させ学習 を行う。総合的な学習の時間と関連させた国語科学習を行うことで、児童に話し合う必然性をもたせる ことができると考えたためである。本単元では、もうすぐ最上級生になる5年生が、学校のリーダーとし ての立場を自覚するために、今の学校の問題点に気付き、必要な取組を決め、実行し、振り返らせる学習 を行う。この総合的な学習の時間での「決める段階」で、テーマや具体的な取組内容を決定する際に、国 語科との関連を図る。総合的な学習の時間との関連を図った単元の進め方については、図1に示す。 段階 主な学習活動・内容 主な手立て 評価基準・評価方法 1.映像モデルを観て、みんなが納得できる 話合いポイントについて話し合い、話合 いポイントシートを作成する。(2時間) 〇 本単元で身に付ける話合いの方法と 発言の意図を理解すること 〇総合的な学習の時間 で話題①「取り組むべ きテーマ」について話 し合い、記録した話合 いの課題を基に学習 に臨ませる。 〇本単元で身に付ける 話合いの方法と発言 の意図を理解させる ため映像モデル、テキ スト資料を提示する。 ◆映像モデルから、話合 いの方法や、発言の意 図を理解することが できている。 ★様相分析・記述分析 捉 え る 段 階 ( 2 時 間 ) 図1 総合的な学習の時間と関連させた国語科の単元計画
3 2.話題①の話合いの課題を見付け、グルー プで話し合って、話合いポイントを修正 し、評価者の評価を基に、再度話合いポイ ントを修正する。(2時間) 〇 グループにおける話合いの課題と、そ の改善に向けて意識すべきことを共有 すること 3.話題②の話合いの課題を見付け、グルー プで話し合って、話合いポイントを修正 し、評価者の評価を基に、再度話合いポイ ントを修正する。(2時間) 〇 グループにおける話合いの課題と、そ の改善に向けて意識すべきことを共有 すること 4.本単元学習を振り返る。(1時間) 〇 本単元で身に付けた話合いの方法と、 発言の意図の理解に対する深まりを実 感すること 〇総合的な学習の時間 で話題①「取り組むべ きテーマ」について再 度話し合い、前回から の伸びを実感させる。 〇話合いポイントを見 直すために、話合いの 評価者を位置付ける。 〇話題②「取組内容の具 体」について総合的な 学習の時間で話し合 い、話合いの課題を基 に、学習に臨ませる。 〇話合いポイントを見 直すために、話合いの 評価者を位置付ける。 〇話題②「取組内容の具 体」について総合的な 学習の時間で再度話し 合い、前回からの伸び を実感させる。 〇自分の成長に気付か せるために、自己評価 シートに記入させる。 〇自分たちの成長に気 付かせるために、ポイ ントシートの変容を見 せる。 ◆話題①の話合いから グループの話合いの 課題を見付けること ができている。 ★様相分析 ◆評価者からの評価を 基に、課題を見付け、 ポイントを見直すこ とができている。 ★様相分析・記述分析 ◆話題②の話合いから グループの話合いの 課題を見付けること ができている。 ★様相分析・記述分析 ◆評価者からの話合い の評価を基に、課題を 見付け、ポイントの見 直しをすることがで きている。 ◆自分の話合いの方法 の成長に気付かせる ために、自己評価する ことができている。 ◆ポイントシートの変 容を捉えることがで きている。 ★記述分析 5 本時(1・2/7) ○年○月○日( 曜日) 第○・○校時 5年○組教室において ○主眼・目標 動画モデルを基にした交流活動を通して、目的や状況に合わせた話合いの方法や発言の効果について理解することができる。 学習課題 みんなが納得する話合いをする時に大切なことを知って、使って、見直して、みんなが納得する 話合いができるようになろう。 話 し 合 う 段 階 ( 4 時 間 ) 振 り 返 る 段 階 ( 1 時 間 )
4 ○準備 前時学習プリント 本時学習プリント 映像モデル ○学習過程 段階 学習活動・学習内容 学習 形態 ※手立て □発問 ◆予想される反応 配時 1.本時の学習課題を捉える。 (1)前回の話合いを振り返る。 〇話合いでの課題を明らかにし、みんなが納得できる話 合いへの課題意識をもつこと (2)本単元の学習課題を考える。 〇話し合う課題意識から本単元の見通しをもち、これか らの学習への期待感をもつこと 全 全 ※本時の学習課題を明らかにするため、前回の話合いの良かったこと、うまくいか なかったことを交流させる。 ※課題を捉えさせるために、前回の話合いの様子をビデオで見せる。 □ 前回の話合いは、みんなが納得するものになりましたか。◆なりませんでした。だって、一人がずっと話 していて、他の人は聞くばかりだったから。 □ どんなところに課題があるのでしょうか。ビデオから見てみましょう。◆こういうこと私たちもあった。 □ どれ位の人が納得できたのか、数字で表してみましょう。 ◆みんなが納得する話合いにするのは難しいね。◆みんなが納得して話合いができるようになるのかな。 10 2.動画モデルを観て、気付きを交流する。 (1)動画モデルを観て気付きを記述し、グルー プ交流を行う。 〇自分たちとの違いに気付き、話合いポイントに気付く こと 〇再度動画モデルを観るための視点を明らかにすること (2)動画モデルを観て気付いたことを全体で交 流する。 〇一度目の視聴では気付かなかったことに気付き、みん なが納得するための話合いポイントを確かにすること 〇話合いの状況だけでなく、発言者の意図に気付くこと 〇発言した人の発言の意図について考えることで、話し 合う上で、意図をもって聞く・発言することが重要で あることを理解すること 3.捉えた話合いポイントとグループの話合い の課題を基に、ポイントシートを作成する。 〇グループにおける話合いの課題や、改善すべき方向に ついて、共有すること 個 ↓ グ 全 グ ※話合い全体や発言の詳細で、意図を明確にする発言を捉えさせるため動画は二回見せる。 ※記述した気付きを交流させ、気付かなかった映像モデルの詳細を知らせ、二度目 の動画を見る視点をもたせる。 □みんなが納得できる話合いになるために、話合いの中でどんな工夫をしていますか。◆時間やゴール、目的 を最初に確認している。◆考えだけ言っている人に対して、質問している。 ※動画モデルのテキスト資料を配布し、話合い全体への意味や、発言の意図を捉え やすくする。 □その発言には、どんないいところがあるのでしょうか。(発言の効果を尋ねる発問) ◆時間を確認することで話合い全体を見渡せるし、発言していない人にも「発言して」と言うことができる。 ◆質問することによって、なぜそのことを考えたのかが、よく分かる。 □〇〇さんはこの場面で、なぜこんなことを言ったのでしょうか。(発言の意図を尋ねる発問) ◆最初に言うと、残り時間を常に気にしながら話し合えるから。◆この場面で質問することで、一人の意見を 理由と一緒に理解できるから。 ※グループの話合いの課題に合った話合いポイントを 記述させ、出し合って、場面ごとに一つ選ばせる。 ◆質問するときには、知りたいという気持ちだけではなく、相手がなぜそう考えるのかを質問することで、違 う考えでも納得できる話合いになる。◆自分の考えと比べながら聞くと、相手との違いがはっきり見える。 65 4.本時学習を振り返る。 ○動画モデルから見付けた話合いポイントをシートにまと め、話合いに生かしていこうとする意欲をもつこと 全 ※みんなが納得する話合いができるようになるために 使いたいポイントについて振り返らせる。 □今日、学んだことはどんなことですか。これから使っていきたいと思うポイントはどんなことですか。 15 学習課題 本時めあて 動画モデルを観て、みんなが納得できる話合いにするための工夫点を考えよう。 導 入 展 開 終 末